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特許拒絶査定不服審判

2020-015075

携帯端末

審判番号
2020-015075
法域
特許
審判種別
拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
出願番号
特願2019-083281外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
請求日
2020年10月29日
審決日
2022年04月27日
公報発行日
2022年07月29日
結論
請求不成立
審判長/審判官
分類
P18 .121-WZ (G06F)
根拠条文(結論部分から自動抽出・参考)
特許法29条2項
条文(本文から自動抽出・参考)
特許法第29条第2項
データ出所
審決公報(XML)

事件の表示

特願2019- 83281「携帯端末」拒絶査定不服審判事件〔令和 1年10月17日出願公開、特開2019-179553〕について、次のとおり審決する。

結論

結 論
本件審判の請求は、成り立たない。

理由

目次 ▾ 17項目
理 由

第1 手続の経緯

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本願は、平成26年3月13日に出願した特願2014-49909号の一部を平成31年4月24日に新たな特許出願としたものであって、その手続の経緯は、概略、以下のとおりである。

令和2年 2月 6日付け:拒絶理由通知書
令和2年 4月16日 :意見書、手続補正書
令和2年 7月22日付け:拒絶査定
令和2年10月29日 :審判請求書、手続補正書
令和3年 8月31日付け:拒絶理由通知書
令和3年11月 5日 :意見書、手続補正書
令和3年12月 1日付け:拒絶理由通知書(最後)
令和4年 2月 3日 :意見書、手続補正書

第2 本願発明1、本願発明4

本願の請求項1ないし4に係る発明は、令和4年2月3日提出の手続補正書によって補正された特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載された事項により特定されるものと認められるところ、その請求項1、4に係る発明(以下、「本願発明1」、「本願発明4」という。)は、次のとおりのものである。

1 本願発明1

「【請求項1】
ネットワークに接続された携帯端末に加わる重力加速度もしくは運動加速度または角加速度を測定する加速度センサと、
前記加速度センサにより、前記携帯端末に加わる運動加速度又は角加速度の増加が計測された後、前記端末に加わる重力加速度に基づいて前記携帯端末の表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態を判定する判定部と、
前記判定部によって前記携帯端末の前記表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態になったと判定されたときに、前記携帯端末の前記表示画面において、前記ネットワークを介して受信した電文の内容に基づく時刻により変動する情報の表示を実行する実行部とを備えた携帯端末。」

2 本願発明4

「【請求項4】
ネットワークに接続された携帯端末に加わる物理量を測定するイメージセンサと、
前記イメージセンサにより計測された物理量に基づいて、前記携帯端末に人の顔が向けられているか否かを判定することで、前記携帯端末の表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態を判定する判定部と、
前記判定部によって前記携帯端末がその利用者によって閲覧可能になった状態になったと判定されたときに、前記携帯端末の前記表示画面において、前記ネットワークを介して受信した電文の内容に基づく時刻により変動する情報の表示を実行する実行部とを備えた携帯端末。」

第3 拒絶の理由

令和3年12月1日付けで当審が通知した拒絶理由(最後)の理由1は、次のとおりのものである。

この出願の請求項1-3に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の引用文献1に記載された発明(引用発明A)及び引用文献2に記載された技術常識並びに引用文献3に記載された周知技術に基づいて、この出願の請求項5に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の引用文献1に記載された発明(引用発明B)及び引用文献3-4に記載された周知技術に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献1: 国際公開第2014/004584号
引用文献2: 特表2013-512480号公報(周知技術を示す文献)
引用文献3: 特開2008-158635号公報(周知技術を示す文献)
引用文献4: 特開2009-267644号公報(周知技術を示す文献)

第4 引用文献の記載及び引用発明、周知文献

1 引用文献1

(1) 引用文献1の記載

引用文献1には、図面とともに以下の事項が記載されている(下線は、特に着目した箇所を示す。訳は日本語パテントファミリー文献、特表2015-525918号公報を参照して当審訳とした(ただし、一部で原文を参照して併記した。段落[0023]の「相対的(relative)」、段落[0028]の「行動(motion)センサ」、段落[0029]の「一般的に(Typically)」、段落[0034]の「ユーザの相対配向(relative orientation of a user)」、段落[0048]の「配向(orientation)データ」。)。以下同様。)。

ア 段落[0001](日本語ファミリー、特表2015-525918号公報の段落【0001】を参照。)

「BACKGROUND
[0001] People are increasingly relying upon computing devices to access various types of content, much of which can be confidential or otherwise sensitive to the user. For example, a user might store a list of personal contact information on a computing device, or might install an application that provides access to that user's bank accounts. Accordingly, it can be desirable to protect against unauthorized access to a device. In many instances, such protection requires a user to enter a password or other identifying information each time that user wants to access the device. For many users such repetitive validation can be distracting or even annoying. Thus, conventional security mechanisms must balance between user frustration at constantly entering identifying information and the level of protection for a given device.」

(訳:

[背景技術][0001] 人々は、種々のタイプのコンテンツにアクセスするために、ますますコンピューティングデバイスに依存しているが、コンテンツの大部分は、ユーザに対して秘密であるか、またはそうでなければ慎重を期する可能性がある。例えば、ユーザは、コンピューティングデバイス上に個人の連絡先情報のリストを記憶させるかもしれないし、またはそのユーザの銀行口座へのアクセスを提供するアプリケーションをインストールするかもしれない。故に、デバイスに対する無許可のアクセスから保護することが望ましい可能性がある。多くの場合、そのような保護は、ユーザがデバイスへのアクセスを望む度に、パスワードまたは他の識別情報を入力することをユーザに要求する。多くのユーザにとって、そのような繰り返しの妥当性確認は、気を散らせるか、さらには面倒である可能性がある。したがって、従来のセキュリティ機構は、常に識別情報を入力することによるユーザの不満と、所与のデバイスの保護レベルとの間でバランスを取らなければならない。)

イ 段落[0022]-[0024]、及び、[図1](日本語ファミリー、特表2015-525918号公報の段落【0008】-【0010】、及び、【図1】を参照。)

「[0022] In certain conventional devices, a user can unlock a device by swiping a finger across a display screen and then enter a password or other identifying information. When the device is able to track the user's gaze, however, such an operation can be substituted, supplemented, or eliminated altogether. For instance, FIG. 1 illustrates an example situation 100 of a user 110 viewing a display element 104 of a computing device 102. In this example, the computing device 102 is in a locked operational state. While viewing the display element 104, a viewing angle or gaze direction, depicted by gaze lines 108, falls within a given range, which tends to be relative depending upon various factors, such as movement of the user or device, etc. As will be discussed in more detail later herein, the computing device 102 can be configured to detect when the user's gaze 108 is upon the display element 104 and, at which point, be able to receive a predetermined input, such as one or more taps, swipe, verbal command, air gesture, or the like, to unlock or otherwise obtain access to at least some additional functionality of the computing device 102.
[0023] In order to determine a user's gaze direction, an image capture element 106 is positioned on the computing device 102 such that the image capture element 106 is likely to be able to capture information about the user 110 as will be discussed in more detail later herein. In this example, the display element 104 presents a message to the user asking the user to "tap" to unlock the computing device 100 in response to determining the user's gaze being directed substantially toward the display element 104 (e.g., the gaze lines 108 are directed toward the display element 104 within a determined range). When the user 110 is reading the message, for example, the user's gaze 108 will be directed substantially toward the middle of the display element 104 to where the text is displayed. By determining where the user 110 is relative to the computing device 100, and the relative position of a feature of the user's eyes (e.g., a retinal reflection or a pupil/iris position), for example, an analysis of one or more images can provide an indication that the user is likely looking at that portion of the display element 104 when the eyes are in that relative orientation. The determination of the user's gaze 108 can be interpreted as confirmation of the user's intent to perform a specific action which, in this example, is unlocking the computing device 102 from the locked operational state upon receiving a predetermined input.
[0024] Accordingly, in this example the user 110 is shown tapping the display 104 thereby providing the predetermined input and unlocking the computing device 100 or otherwise providing access to at least some additional functionality that was previously unavailable in the locked operational state. Therefore, in this example, gaze determination provides the device with an indication that the user intends to unlock at least some additional functionality of the computing device upon receiving an input.」

(訳:

[0022] ある従来のデバイスにおいて、ユーザは、表示画面を横断して指をスワイプさせデバイスをロック解除することができ、次いで、パスワードまたは他の識別情報を入力する。しかしながら、デバイスがユーザの注視を追跡することができれば、そのような動作を完全に置換、補足、または排除することができる。例えば、図1は、コンピューティングデバイス102の表示要素104を視聴しているユーザ110の例示的な状況100を示す。本実施例において、コンピューティングデバイス102は、ロックされた動作状態である。表示要素104を視聴している間、注視線108によって描写される視角または注視方向は、所与の範囲に入っており、ユーザまたはデバイス等の動き等の種々の因子に依存して相対的である傾向がある。本明細書で後でさらに詳細に論じるように、コンピューティングデバイス102は、ユーザの注視108が表示要素104上にあるときに検出するように構成することができ、また、その時点で、コンピューティングデバイス102をロック解除するか、またはそうでなければその少なくともいくつかのさらなる機能性へのアクセスを取得するために、1つ以上のタップ、スワイプ、音声コマンド、空中ジェスチャー等の所定の入力を受け取ることができる。

[0023] 本明細書で後でさらに詳細に論じるように、ユーザの注視方向を決定するために、画像取り込み要素106がコンピューティングデバイス102上に位置付けられ、よって、画像取り込み要素106は、ユーザ110に関する情報を取り込むことができる可能性がある。本実施例において、表示要素104は、ユーザの注視が実質的に表示要素104に向いている(例えば、注視線108が所定の範囲内で表示要素104に向いている)と決定することに応じて、コンピューティングデバイス100をロック解除するために、ユーザに「タップ」するよう求めるメッセージをユーザに提示する。ユーザ110がメッセージを読んでいるときに、例えば、ユーザの注視108は、実質的に、テキストが表示される表示要素104の中央に向いていることになる。ユーザ110がコンピューティングデバイス100に対して相対的(relative)であること、および、ユーザの眼球の特徴の相対位置(例えば、網膜反射または瞳孔/虹彩の位置)を決定することによって、1つ以上の画像の解析は、眼球がその相対配向であるときに、ユーザが表示要素104のその部分に注目している可能性があるという指示を提供することができる。ユーザの注視108の決定は、本実施例において、所定の入力を受け取った時点で、コンピューティングデバイス102をロックされた動作状態からロック解除する特定の動作を行おうとするユーザの意図を確定するものと解釈することができる。

[0024] 故に、本実施例において、示されるユーザ110は、表示要素104をタップし、それによって、所定の入力を提供し、そして、コンピューティングデバイス100をロック解除するか、またはそうでなければロックされた動作状態において以前に利用できなかった少なくともいくつかのさらなる機能性へのアクセスを提供する。したがって、本実施例において、注視決定は、入力の受け取ると、ユーザがコンピューティングデバイスの少なくともいくつかのさらなる機能性をロック解除することを意図しているという指示をデバイスに提供する。)

[図1](【図1】)

「
[図:0001385610000001.jpg]
」

ウ 段落[0025]-[0028]、及び、[図2]-[図3](日本語ファミリー、特表2015-525918号公報の段落【0011】-【0014】を参照。)

「[0025] FIG. 2 illustrates an example situation 200 wherein a user 210 is viewing content on a computing device 202 that was previously in a locked operational state in accordance with one embodiment. As discussed previously, swiping a graphical element across a screen using a touch control is an approach used by many users to unlock a conventional computing device. In this example, however, the user 210 can unlock the computing device 200 by providing a "tap" gesture to a touch screen 204 while looking substantially in the direction of the touch screen 204, as depicted by the user's gaze lines 208. If, however, the computing device 200 detects what appears to be a "tap" gesture, but the user's gaze is somewhere other than the screen 204, as will be discussed further with respect to FIG. 3, the computing device 200 will remain locked, unless the user had provided another unlock mechanism, such as a conventional swipe or PIN entry. Therefore, in this example, gaze determination provides the computing device with an indication that the user intends to unlock at least some additional functionality of the computing device.
[0026] FIG. 3 illustrates an example situation 300 wherein a user 310 is providing a predetermined touch gesture to a computing device 302 in a locked operational state in accordance with one embodiment. Although the user 310, in this example, is providing the predetermined touch gesture to a touch screen 304, the screen is blank and the device is not responding because the user is not looking in the direction of the computing device 302. In this example, the user's gaze 308 is directed elsewhere and not in a direction the computing device 302, thus, the computing device 302 has not received the indication that the user 310 intended to unlock the device even in the presence of, what appears to be, the predetermined touch gesture. Therefore, in this example, the absence of the user's gaze 308 upon the touch screen 304 or substantially in the direction of the computing device 302, does not provide the device with both indications that the user intended to unlock at least some additional functionality of the computing device 302 using a input-gaze, or gaze-input, unlock procedure.
[0027] In one embodiment, a computing device can be unlocked from a locked operational state simply when a user is looking at the computing device without requiring the predetermined touch gesture or input. Thus, the computing device would be locked when the user is looking away and unlocked once the user is looking at the device. To the same end, the computing device does not necessarily need to be in a locked operational state. Put differently, the computing device could be configured to accept input from a user when the user is looking at the computing device, or when the computing device determines that the user's gaze direction intersects the display of the computing device, and be unable to accept input when the user is looking away.
[0028] Various triggers or queues can be used for initiating gaze determination. In one embodiment, an image capturing mode to determine a user's gaze direction can be triggered when the computing device detects a change in movement from one or more motion sensors, such as a gyroscope or accelerometer. In this example, the message can be displayed to the user when the image capture mode is initiated or upon determining the user's gaze being directed substantially toward the display element. Alternatively, the image capturing mode could be initiated when a light sensor detects a change in lighting such, as when a user pulls out a device from a pocket or purse. For example, a non-illuminated device or a device in a power saving mode could be "woken up" when a particular action is detected that suggests that the user is going to engage the device, such as by lifting the device and angling it in a position for viewing. In another embodiment, the image capturing mode could be continuous or substantially continuous depending on certain factors, such as battery life and time of day, such as during the day when the user is presumably awake. In another embodiment, the image capturing mode is initiated whenever the computing device is locked and/or detected to be in a particular situation, such as when the device is determined to be held by a user. Other modes or circumstances of display are possible as well.」

(訳:

[0025] 図2は、一実施形態に従って、ユーザ210が以前にロックされた動作状態であったコンピューティングデバイス202上のコンテンツを視聴している、例示的な状況200を示す。上で論じたように、タッチコントロールを使用して画面を横断してグラフィカル要素をスワイプさせることは、従来のコンピューティングデバイスをロック解除するために多くのユーザによって使用される手法である。しかしながら、本実施例において、ユーザ210は、ユーザの注視線208で表されるように実質的にタッチ画面204の方向を見ながら、「タップ」ジェスチャーをタッチ画面204に提供することによって、コンピューティングデバイス200をロック解除することができる。しかしながら、コンピューティングデバイス200が、「タップ」ジェスチャーと思われるものを検出したが、ユーザの注視が画面204以外の場所である場合、図3に関して論じられるように、ユーザが従来のスワイプまたはPIN入力等の別のロック解除機構を提供していない限り、コンピューティングデバイス200は、ロックされた状態を維持する。したがって、本実施例において、注視決定は、ユーザがコンピューティングデバイスの少なくともいくつかのさらなる機能性をロック解除することを意図しているという指示をコンピューティングデバイスに提供する。

[0026] 図3は、一実施形態に従って、ユーザ310が所定のタッチジェスチャーをロックされた動作状態であるコンピューティングデバイス302に提供する、例示的な状況300を示す。本実施例において、ユーザ310は、所定のタッチジェスチャーをタッチ画面304に提供しているが、ユーザがコンピューティングデバイス302の方向を見ていないので、スクリーンはブランクであり、デバイスは応答していない。本実施例において、ユーザの注視308は、他の場所を向いており、コンピューティングデバイス302の方向ではなく、したがって、コンピューティングデバイス302は、所定のタッチジェスチャーと思われるものが存在していても、ユーザ310がデバイスをロック解除することを意図しているという指示を受け取っていない。したがって、本実施例において、ユーザの注視308が、タッチ画面304上にないか、または実質的にコンピューティングデバイス302の方向でなければ、ユーザが、入力-注視または注視-入力のロック解除手順を使用して、コンピューティングデバイス302の少なくともいくつかのさらなる機能性をロック解除することを意図しているといういずれの指示もデバイスに提供しない。

[0027] 一実施形態において、コンピューティングデバイスは、所定のタッチジェスチャーまたは入力を要求することなく、ユーザがコンピューティングデバイスに注目しているときに、ロックされた動作状態から簡単にロック解除することができる。したがって、コンピューティングデバイスは、ユーザが目をそらしているときにはロックされ、そしてユーザがデバイスに注目すればロック解除される。同じ目的で、コンピューティングデバイスは、必ずしもロックされた動作状態であるという必要でない。言い換えれば、コンピューティングデバイスは、ユーザがコンピューティングデバイスに注目しているときに、またはコンピューティングデバイスが、ユーザの注視方向がコンピューティングデバイスのディスプレイと交差していると決定したときに、ユーザからの入力を受け付けるように構成することができ、また、ユーザが目をそらしているときには入力を受け付けることができないように構成することができる。

[0028] 注視決定を開始するために、種々のトリガーまたはキューを使用することができる。一実施形態において、コンピューティングデバイスが、ジャイロスコープまたは加速度計等の1つ以上の行動(motion)センサによって動きの変化を検出したときに、ユーザの注視方向を決定するために、画像取り込みモードをトリガーすることができる。本実施例では、画像取り込みモードが開始されたときに、またはユーザの注視が実質的に表示要素に向いていると決定した時点で、メッセージをユーザに表示することができる。あるいは、光センサが、ユーザがポケットまたは財布からデバイスを取り出したとき等の、照明の変化を検出したときに、画像取り込みモードを開始することができる。例えば、照明されていないデバイスまたは節電モードのデバイスは、ユーザがデバイスを持ち上げ、視聴するための位置に傾ける等によってデバイスに関わろうとしていることを示唆する特定の動作が検出されたときに、「起こす」ことができる。別の実施形態では、バッテリ寿命等のある因子、およびユーザがおそらく起きている昼間等の時間帯に応じて、画像取り込みモードを継続する、または実質的に継続することができる。別の実施形態では、コンピュータデバイスがロックされているとき、および/またはデバイスがユーザによって保持されていると判定されたとき等の特定の状況であることが検出されたときには常に、画像取り込みモードが開始される。他のモードまたは状況の表示も可能である。)

[図2]-[図3]

「
[図:0001385610000002.jpg]
」

エ 段落[0029](日本語ファミリー、特表2015-525918号公報の段落【0015】を参照。)

「[0029] FIG. 4 illustrates an example of a process 400 for an input-gaze, or gaze-input, unlock procedure that can be utilized in accordance with various embodiments. It should be understood that, for any process discussed herein, there can be additional, fewer, or alternative steps performed in similar or alternative orders, or in parallel, within the scope of the various embodiments unless otherwise stated. In this example, a lock screen is displayed on a display element of a computing device 402. The lock screen of various embodiments disables various functionality, or locks that functionality, from being inadvertently triggered, opened, launched, accessed, or otherwise initiated. Typically, a lock screen includes elements such as a lock screen background image, battery status, network icons, message and alert banners, and the like. In this example, image information is captured using at least one image capture element of the computing device 404. The image information is analyzed to determine a gaze direction of a user with respect to the display element 406. In various embodiments, the lock screen can prompt the user for a predetermined input upon determining that the user's gaze direction is directed substantially toward the display element. In other embodiments, the device can display the lock screen and be ready for the predetermined input without prompting the user. In this example, if it is determined 408 that the gaze direction of the user is not directed toward the computing device, the screen remains locked 410. However, in this example, if it is determined 408 that the user's gaze direction is substantially in the direction of the computing device, the computing device checks or determines whether the user provided the predetermined input 412. If the user did not provide the predetermined input, the computing device continues to remain locked 414. However, in this example, if the user did provide the predetermined input, the user is provided with access to at least some additional functionality of the computing device 416. It should be understood that the order of process steps 408 and 412 can be interchanged in various embodiments or these process steps could be performed in parallel.」

(訳:

[0029] 図4は、種々の実施形態に従って利用することができる、入力-注視または注視-入力のロック解除手順のための過程400の実施例を示す。別途指示がない限り、本明細書で論じられる任意の過程について、種々の実施形態の範囲内で、類似する、もしくは代替の順序で、または並列に行われる、さらなる、より少ない、または代替のステップがあり得ることを理解されたい。本実施例において、402で、ロック画面がコンピューティングデバイスの表示要素上に表示される。種々の実施形態のロック画面は、種々の機能性を使用不可にするか、またはその機能性が不注意にトリガーされる、開かれる、立ち上げられる、アクセスされる、もしくはそうでなければ開始されることからロックする。一般的に(Typically)、ロック画面は、ロック画面の背景画像、バッテリの状態、ネットワークアイコン、メッセージ、および警告バナー等の要素を含む。本実施例において、404で、コンピューティングデバイスの少なくとも1つの画像取り込み要素を使用して画像情報が取り込まれる。406で、表示要素に対するユーザの注視方向を決定するために、画像情報が解析される。種々の実施形態において、ロック画面は、ユーザの注視方向が実質的に表示要素に向いていると決定した時点で、ユーザに所定の入力を促すことができる。他の実施形態において、デバイスは、ユーザに促すことなく、ロック画面を表示して、所定の入力に対して準備することができる。本実施例において、408で、ユーザの注視方向がコンピューティングデバイスに向いていないと決定された場合は、410で、画面は、ロックされた状態を維持する。しかしながら、本実施例において、408で、ユーザの注視方向が実質的にコンピューティングデバイスの方向であると決定された場合は、412で、コンピューティングデバイスは、ユーザが所定の入力を提供したかどうかを確認または判定する。ユーザが所定の入力を提供しなかった場合は、414で、コンピューティングデバイスは、ロックされた状態を継続する。しかしながら、本実施例において、ユーザが所定の入力を提供した場合は、416で、コンピューティングデバイスの少なくともいくつかのさらなる機能性へのアクセスをユーザに提供する。過程ステップ408および412の順序は、種々の実施形態において入れ替えることができること、またはこれらの過程ステップは、並列して行うことができることを理解されたい。)

オ 段落[0031]-[0037]、及び、[図5]-[図7](日本語ファミリー、特表2015-525918号公報の段落【0017】-【0023】を参照。)

「[0031] Various embodiments can take advantage of the fact that devices are increasingly equipped with imaging elements such as cameras or infrared sensors, and thus can capture image information of a user of the device. As described above, this image information can be analyzed to determine a relative viewing location or gaze direction of a user. In addition, the image information can be analyzed to determine biometric information to provide users with various personalized features as well as be utilized to improve security by authenticating individual users. For example, a device can capture image information of a user in an attempt to recognize the user using facial recognition, iris recognition, retina scanning, and like. When identity information of a user is identified through facial recognition, iris recognition, retina scanning, reading signature, login, or other such information, an appropriate model can be used to customize the interface and/or adjust the control scheme for a particular user. Accordingly, various example techniques for determining the gaze direction and identity information of a user are described.
[0032] In order to determine the gaze direction of a user, the device in at least some embodiments has to determine the relative position of the user relative to the device, as well as dimensions or other aspects of the user at that position. For example, FIG. 5 shows a computing device 504 that includes one or more cameras or other such capture elements 506 operable to perform functions such as image and/or video capture. The image capture elements 506 may be, for example, a camera, a charge-coupled device (CCD), a motion detection sensor, or an infrared sensor, and the like. In FIG. 5, the head of a user 502 is positioned within a field of view 512 of one of the image capturing elements 506. In this example, the computing device 504 captures one or more images of the user's face to analyze using a facial recognition process or other such application that is operable to locate the user's face and/or various landmarks or features that can be helpful in identifying the user. In at least some embodiments, the relative locations of these features can be compared to a library or set of facial feature locations for one or more users, in order to attempt to match the relative features locations with the stored feature locations of the user 502. Various pattern or point matching algorithms can be used for such processes as known in the art. If the relative point distribution, or other such data set, matches the information for a user with at least a minimum level of confidence, the user can be authenticated to the device (assuming the identified user matches any information manually provided by the user, for example). In at least some embodiments, head tracking can be used to reduce the amount of image information that must be analyzed in accordance with various embodiments, in order to reduce the amount of resources needed for the processing, etc.
[0033] FIG. 6(a) illustrates an example 600 wherein images are captured and analyzed to determine the relative positions of the user's head and the user's eyes. In a system wherein the algorithm is able to differentiate the user's pupils, the system can also utilize the relative position of the pupils with respect to the eye position. For example, FIG. 6(b) illustrates a case where the user is looking "left" (or to the user's "right"), such that a center point of each user's pupil is to the left (in the image) of the center point of the respective eye. Similarly, FIG. 6(c) illustrates a case where the user is looking "up". As can be seen, the positions of the pupils have moved above a center point of the eyes. The position of the pupils can change without the user moving his or her head. Thus the system may be able to, in some embodiments, detect a glance or gaze without a change in head position. A system can also detect movements such as a user closing his or her eyes for an extended period of time, wherein the device can perform an action such as placing an electronic book reader, for example, in a "sleep" or power-limiting mode, deactivating image capture, or powering off the device. A system in some embodiments can differentiate between different types of movement, such as between eye tremor, smooth tracking, and ballistic movements.
[0034] Another example technique that can be used in determining the gaze direction of a user us described with respect to FIGS. 7(a)-7(f). In this example, various approaches attempt to locate one or more desired features of a user's face to determine various useful aspects for determining the relative orientation of a user. For example, an image can be analyzed to determine the approximate location and size of a user's head or face. FIG. 7(a) illustrates an example wherein the approximate position and area of a user's head or face 700 is determined and a virtual "box" 702 is placed around the face as an indication of position using one of a plurality of image analysis algorithms for making such a determination. Using one algorithm, a virtual "box" is placed around a user's face and the position and/or size of this box is continually updated and monitored in order to monitor relative user position. Similar algorithms can also be used to determine an approximate location and area 704 of each of the user's eyes (or in some cases the eyes in tandem). By determining the location of the user's eyes as well, advantages can be obtained as it can be more likely that the image determined to be the user's head actually includes the user's head, and it can be determined whether the user is gazing at the computing device. Further, the relative movement of the user's eyes can be easier to detect than the overall movement of the user's head when performing motions such as nodding or shaking the head back and forth.
[0035] Various other algorithms can be used to determine the location of features on a user's face. For example, FIG. 7(b) illustrates an example method where various features on a user's face are identified and assigned a point location 706 in the image. The system thus can detect various aspects of a user's features Such an approach provides advantages over the general approach of FIG. 7(a) in certain situations, as various points along a feature can be determined, such as the end points and at least one center point of a user's mouth.
[0036] Once the positions of facial features of a user are identified, relative motion between the user and the device can be detected. For example, FIG. 7(c) illustrates an example where the user's head 600 is moving up and down with respect to the viewable area of the imaging element. As discussed, this could be the result of the user shaking his or her head, or the user moving the device up and down, etc. FIG. 7(d) illustrates a similar example wherein the user is moving right to left relative to the device, through movement of the user, the device, or both. As can be seen, each movement can be tracked as a vertical or horizontal movement, respectively, and each can be treated differently. As should be understood, such a process also can detect diagonal or other such movements. FIG. 7(e) further illustrates an example wherein the user tilts the device and/or the user's head, and the relative change in eye position is detected as a rotation. In some systems, a "line" that corresponds to the relative position of the eyes can be monitored, and a shift in angle of this line can be compared to an angle threshold to determine when the rotation should be interpreted.
[0037] FIG. 7(f) illustrates another advantage of using an approach such as that described with respect to FIG. 7(b) to determine the position of various features on a user's face. In this exaggerated example, it can be seen that the features of a second user's head 708 have a different relative position and separation. Thus, the device also can not only determine positions of features for a user, but can distinguish between different users. As discussed later herein, this can allow the device to perform differently for different users. Also, the device can be configured to detect how close a user is to the device based on, for example, the amount and ratio of separation of various features, such that the device can detect movement towards, and away from, the device. This can help to improve the accuracy of gaze detection. 」

(訳:

[0031] 種々の実施形態は、デバイスが以前にも増してカメラまたは赤外線センサ等の撮像要素を装備し、したがって、デバイスのユーザの画像情報を取り込むことができる、という事実を利用することができる。上で説明したように、この画像情報は、ユーザの相対的な視聴場所または注視方向を決定するために解析することができる。加えて、画像情報は、生体情報を決定して、種々のパーソナライズされた特徴をユーザに提供するために解析することができ、ならびに個人ユーザを認証することによってセキュリティを高めるために利用することができる。例えば、デバイスは、顔認識、虹彩認識、網膜走査等を使用してユーザを認識しようとする際に、ユーザの画像情報を取り込むことができる。ユーザの識別情報が、顔認識、虹彩認識、網膜走査、シグネチャの読み出し、ログイン、または他のそのような情報を通して識別されたときに、インタフェースをカスタマイズする、および/または特定のユーザの制御スキームを調整するために、適切なモデルを使用することができる。故に、ユーザの注視方向および識別情報を決定するための種々の例示的な技法が説明される。

[0032] ユーザの注視方向を決定するために、デバイスは、少なくともいくつかの実施形態において、デバイスに対するユーザの相対位置、ならびにその位置でのユーザの大きさまたは他の態様を決定しなければならない。例えば、図5は、画像および/またはビデオ取り込み等の機能性を行うように動作可能な、1つ以上のカメラまたは他のそのような取り込み要素506を含む、コンピューティングデバイス504を示す。画像取り込み要素506は、例えば、カメラ、電荷結合素子(CCD)、行動検出センサ、または赤外線センサ等であり得る。図5において、ユーザの頭部502は、画像取り込み要素506のうちの1つの視野512内に位置する。本実施例において、コンピューティングデバイス504は、ユーザの顔および/またはユーザを識別する際に有用であり得る種々の目印もしくは特徴の場所を特定するように動作可能な、顔認識過程または他のそのようなアプリケーションを使用して解析するために、ユーザの顔の1つ以上の画像を取り込む。少なくともいくつかの実施形態において、これらの特徴の相対的な場所は、特徴の相対的な場所をユーザ502の記憶された特徴の場所とマッチさせようとするために、1人以上のユーザに関する1組の顔の特徴の場所またはそのライブラリと比較することができる。種々のパターンまたは点マッチングアルゴリズムを、当技術分野で知られているそのような過程に使用することができる。相対的な点分布または他のそのようなデータセットが、少なくとも最小の信頼レベルでユーザの情報とマッチする場合に、ユーザをデバイスに対して認証することができる(例えば、識別されたユーザは、ユーザによって手動で提供される任意の情報にマッチすると仮定する)。少なくともいくつかの実施形態において、処理等に必要とされるリソースの量を低減させるために、頭部追跡を使用して、種々の実施形態に従って解析しなければならない画像情報の量を低減させることができる。

[0033] 図6(a)は、ユーザの頭部およびユーザの眼球の相対位置を決定するために、画像を取り込み、解析する実施例600を示す。アルゴリズムがユーザの瞳孔を区別することができるシステムでは、システムはまた、眼球の位置に対する瞳孔の相対位置を利用することもできる。例えば、図6(b)は、ユーザが「左」を見ている(またはユーザの「右」に目を向けている)場合を示し、よって、各ユーザの瞳孔の中心点は、(画像の中で)それぞれの眼球の中心点の左にある。同様に、図6(c)は、ユーザが「上」を見ている場合を示す。見て分かるように、瞳孔の位置は、眼球の中心点の上側に移動している。瞳孔の位置は、ユーザが自分の頭部を移動させることなく変化する可能性がある。したがって、システムは、いくつかの実施形態において、頭部の位置の変化を伴わない一見または注視を検出することができ得る。システムはまた、自分の目を長期間にわたって閉じるユーザ等の、動きを検出することもでき、この場合、デバイスは、電子ブックリーダーを、例えば「スリープ」モードもしくは電力制限モードにする、画像取り込みを停止させる、またはデバイスの電源をオフにする等の動作を行うことができる。システムは、いくつかの実施形態において、眼球の振戦、滑らかな追跡、および弾道運動等の、様々なタイプの動きを区別することができる。

[0034] ユーザの注視方向を決定する際に使用することができる、別の例示的な技法は、図7(a)~7(f)に関して説明される。本実施例において、種々の手法は、ユーザの相対配向(relative orientation of a user)を決定するための種々の有用な態様を決定するために、ユーザの顔の1つ以上の所望の特徴の場所を特定しようとする。例えば、ユーザの頭部または顔のおよその場所およびサイズを決定するために、画像を解析することができる。図7(a)は、ユーザの頭部または顔700のおよその位置および領域が決定され、そのような決定を行うための複数の画像解析アルゴリズムのうちの1つを使用して、位置の表示として仮想「ボックス」702が顔の周囲に配置される実施例を示す。1つのアルゴリズムを使用することで、仮想「ボックス」がユーザの顔の周囲に配置され、このボックスの位置および/またはサイズは、相対的なユーザの位置を監視するために継続的に更新され、監視される。また、ユーザの眼球のそれぞれ(または一部の場合では、縦に並ぶ眼球)のおよその場所および領域704を決定するために、類似のアルゴリズムを使用することもできる。ユーザの眼球の場所も決定することによって、ユーザの頭部と決定される画像が実際にユーザの頭部を含む可能性をより高くでき、およびユーザがコンピューティングデバイスを注視しているかどうかを判定することができるといった、利点を得ることができる。さらに、うなずくまたは首を前後に振る等の行動を行うときには、ユーザの眼球の相対的な動きを、ユーザの頭部の全体的な動きよりも容易に検出することができる。

[0035] ユーザの顔上の特徴の場所を決定するために、種々の他のアルゴリズムを使用することができる。例えば、図7(b)は、ユーザの顔の種々の特徴が識別され、画像の中に地点の場所706が割り当てられる例示的な方法を示す。したがって、システムは、ユーザの特徴の種々の態様を検出することができる。そのような手法は、ユーザの口元の端点および少なくとも1つの中心点等の、特徴に沿った種々の地点を決定することができるので、特定の状況において、図7(a)の一般的な手法に勝る利点を提供する。

[0036] ユーザの顔の特徴の位置が識別されると、ユーザとデバイスとの間の相対動作を検出することができる。例えば、図7(c)は、ユーザの頭部600が、撮像要素の視聴可能な領域に対して上下に移動している実施例を示す。論じられるように、これは、ユーザが自分の頭部を振る、またはユーザがデバイスを上下に移動させる等の結果であり得る。図7(d)は、ユーザ、デバイス、またはそれらの双方の動きを通して、ユーザがデバイスに対して右から左に移動している、類似の実施例を示す。見て分かるように、各動きは、それぞれ、垂直または水平の動きとして追跡することができ、それぞれ、異なって処理することができる。理解されるように、そのような過程はまた、対角線または他のそのような動きも検出することができる。図7(e)はさらに、ユーザがデバイスおよび/またはユーザの頭部を傾斜させ、眼球の位置の相対変化が回転として検出される実施例を示す。いくつかのシステムでは、眼球の相対位置に対応する「線」が監視され、この線の角度の変化は、この回転を解釈すべきときを判定するために、角度閾値と比較することができる。

[0037] 図7(f)は、ユーザの顔上の種々の特徴の位置を決定するために、図7(b)に関して説明したような手法を使用する、別の利点を示す。この誇張された実施例では、第2のユーザの頭部708の特徴が、異なる相対位置および間隔を有することが分かる。したがって、デバイスはまた、1人のユーザの特徴の位置を決定することができるだけでなく、異なるユーザを区別することもできる。後で本明細書で論じられるように、これは、デバイスが、異なるユーザに対して異なって行うことができるようにする。また、デバイスは、例えば、デバイスに向かうおよびそこから離れる動きをデバイスが検出することができるように、種々の特徴の間隔の量および比率に基づいて、ユーザがどのくらいデバイスに近いのかを検出するように構成することができる。これは、注視検出の精度を向上させるのを補助することができる。)

[図5]-[図7]

「
[図:0001385610000003.jpg]
[図:0001385610000004.jpg]
[図:0001385610000005.jpg]
」

カ 段落[0041]、及び、[図10](日本語ファミリー、特表2015-525918号公報の段落【0027】、及び、【図10】を参照。)

「[0041] As mentioned above, the ability to recognize a user enables the device to provide the user with any personalized content or functionality known or used for various devices in response to a user authentication. For example, FIG. 10 illustrates an example welcome screen that can be displayed on a display element 1002 of a computing device 1000 in response to a user being recognized and/or authenticated as part of a gaze monitoring process in accordance with one of the various embodiments. In this example, the welcome screen displays a personalized message to the recognized user 1004, as well as personalized information such as schedule information 1006 and information indicating messages received for that user 1008. The device can also display specific applications 1010 or other elements or functionality selected by or otherwise associated with that user. Various other types of personalization can be utilized as well as known in the art.」

(訳:

[0041] 上で述べたように、ユーザを認識する能力は、デバイスが、ユーザ認証に応じて、種々のデバイスについて知られているまたは使用される任意のパーソナライズされたコンテンツまたは機能性をユーザに提供することを可能にする。例えば、図10は、種々の実施形態のうちの1つに従って、注視監視過程の一部としてユーザが認識および/または認証されることに応じて、コンピューティングデバイス1000の表示要素1002上に表示される可能性がある、例示的な初期画面を示す。本実施例において、初期画面は、パーソナライズされたメッセージ、ならびにスケジュール情報1006およびそのユーザが受け取ったメッセージ1008を示す情報等のパーソナライズされた情報を認識されたユーザ1004に表示する。デバイスはまた、そのユーザによって選択される、またはそうでなければ該ユーザと関連付けられる特定のアプリケーション1010もしくは他の要素、または機能性も表示することができる。当技術分野で知られているように、種々の他のタイプの個人化も利用することができる。)

[図10](【図10】)

「
[図:0001385610000006.jpg]
」

キ 段落[0042]-[0044]、及び、[図11](日本語ファミリー、特表2015-525918号公報の段落【0028】-【0030】、及び、【図11】を参照。)

「[0042] Accordingly, FIG. 11 illustrates an example process 1100 for unlocking a device using gaze determination that utilizes user identification in accordance with various embodiments. As mentioned above with respect to FIG. 4, it should be understood that, for any process discussed herein, there can be additional, fewer, or alternative steps performed in similar or alternative orders, or in parallel, within the scope of the various embodiments unless otherwise stated. In this example, a user's gaze is tracked or monitored in a gaze tracking mode by a computing device 1102. In some embodiments a user must activate this mode manually, while in other modes the device can activate the mode whenever the computing device is locked and/or detected to be in a particular situation, such as when the device is determined to be held by a user, when the device is moved or a motion detector detects nearby movement, etc. Other modes of activation are possible as well. When gaze tracking is active, the device can capture image information around the device to attempt to locate a person nearby. If a person is detected, the device (or a system or service in communication with the device) can attempt to locate that user's eyes, and determine the viewing location and/or gaze direction of that person. In this example, a lock screen is displayed on a display of the computing device 1104. In some embodiments, the lock screen is displayed when the gaze tracking is activated. In one embodiment, a gyroscope and/or accelerometer could detect an action indicating that the user just pulled the device from a pocket or purse and automatically illuminates or displays information on the lock screen to "wake up" the device. For example, a non-illuminated device or a device in a power saving mode could be "woken up" when a particular action is detected that suggests that the user is going to engage the device, such as by lifting the device and angling it in a position for viewing. In one instance, a light sensor could be used instead of or in addition to the gyroscope and/or accelerometer to determine a user's readiness to engage the device. For example, the device could remain "asleep" in the dark and be "woken up" when the light sensor detects light such as when a user pulls the device out of a purse or pocket. Other modes or circumstances of display are possible as well.
[0043] In this example, the computing device attempts to determine the user's gaze direction 1106. When a user wants to unlock or otherwise gain access to the computing device, the device will detect the user's gaze direction to likely be substantially toward the display. Accordingly, in this example, the user's gaze is detected to be substantially toward the display of the computing device 1108. In some embodiments, detecting the gaze being towards the device can cause other actions to be performed as well, such as to activate a display element, connect to a nearby network, or otherwise activate functionality or elements that might have been at least temporarily turned off or placed into a low power mode for resource savings or other such purposes.
[0044] When the user is determined to be gazing substantially at the display, in this example, the computing device can check or determine whether a user has provided a predetermined input 1110. The predetermined input can be at least one of a tap, a swipe, a voice command, or an air gesture either made with the device itself or made by a user's hand in view of the computing device's image capturing element. It should be understood that the computing device could determine whether the user provided the predetermined input first, and then determine the user's gaze direction. In this example, if the user did not provide the predetermined input, the computing device will remain locked 1112. In at least some embodiments, the user will have other mechanisms for unlocking the device instead, such as by entering a passcode or using other approaches.」

(訳:

[0042] 故に、図11は、種々の実施形態に従ってユーザ識別情報を利用する、注視決定を使用してデバイスをロック解除するための、例示的な過程1100を示す。図4に関して上で述べたように、別途指示がない限り、本明細書で論じられる任意の過程について、種々の実施形態の範囲内で、類似する、もしくは代替の順序で、または並列に行われる、さらなる、より少ない、または代替のステップがあり得ることを理解されたい。本実施例において、ユーザの注視は、コンピューティングデバイス1102によって注視追跡モードで追跡または監視される。いくつかの実施形態において、ユーザは、このモードを手動で起動させなければならないが、他のモードにおいて、デバイスは、コンピューティングデバイスがロックされているとき、および/またはデバイスがユーザによって保持されていると判定されたとき、デバイスが移動したとき、もしくは行動検出器が近隣の動きを検出したとき等の特定の状況であると検出されたときには常に、モードを起動させることができる。他の起動モードも可能である。注視追跡が作動中であるときに、デバイスは、近隣の人の場所を特定しようとするために、デバイスの周囲の画像情報を取り込むことができる。人が検出された場合、デバイス(またはデバイスと通信しているシステムもしくはサービス)は、そのユーザの眼球の場所を特定し、その人の視聴場所および/または注視方向を決定しようとすることができる。本実施例において、ロック画面は、コンピューティングデバイス1104のディスプレイ上に表示される。いくつかの実施形態において、ロック画面は、注視追跡を起動させたときに表示される。一実施形態において、ジャイロスコープおよび/または加速度計は、ユーザが単に、デバイスを「起こす」ために、ポケットまたは財布からデバイスを取り出し、自動的に照明するか、またはロック画面上に情報を表示することを示す動作を検出することができる。例えば、照明されていないデバイスまたは節電モードのデバイスは、ユーザがデバイスを持ち上げ、視聴するための位置に傾ける等によってデバイスに関わろうとしていることを示唆する特定の動作が検出されたときに、「起こす」ことができる。ある場合では、ユーザがデバイスに関わろうとしていることを判定するために、ジャイロスコープおよび/または加速度計の代わりに、またはそれに加えて光センサを使用することができる。例えば、デバイスは、暗所では「眠った」状態を維持することができ、また、ユーザが財布またはポケットからデバイスを取り出したとき等の、光センサが光を検出したときに「起こす」ことができる。他のモードまたは状況の表示も可能である。

[0043] 本実施例では、1106で、コンピューティングデバイスがユーザの注視方向を決定しようとする。ユーザがコンピューティングデバイスをロック解除すること、またはそうでなければそれへのアクセスを獲得することを望むときに、デバイスは、ユーザの注視方向が実質的にディスプレイに向いている可能性があることを検出する。故に、本実施例では、1108で、ユーザの注視が実質的にコンピューティングデバイスのディスプレイに向いていることを検出する。いくつかの実施形態において、注視がデバイスに向いていることを検出することは、表示要素を起動させること、近隣のネットワークに接続すること、またはそうでなければ、リソースの節約もしくは他のそのような目的で、少なくとも一時的にオフにされていた、もしくは低電力モードにされていた機能性もしくは要素を起動させる等の、他の動作も行わせることができる。

[0044] ユーザが実質的にディスプレイを注視していると判定されたとき、本実施例では、1110で、コンピューティングデバイスが、ユーザが所定の入力を提供したかどうかを確認または判定することができる。所定の入力は、コンピューティングデバイスの画像取り込み要素の視野内で、デバイス自体によって行われるか、またはユーザの手によって行われる、タップ、スワイプ、音声コマンド、または空中ジェスチャーのうちの少なくとも1つとすることができる。コンピューティングデバイスは、ユーザが最初に所定の入力を提供したかどうかを判定し、ユーザの注視方向を決定することができることを理解されたい。本実施例において、ユーザが所定の入力を提供しなかった場合、1112で、コンピューティングデバイスは、ロックされた状態を維持する。少なくともいくつかの実施形態において、ユーザは、パスコードを入力する、または他の手法を使用する等による、代わりにデバイスをロック解除するための他の機構を有する。)

[図11](【図11】)

「
[図:0001385610000007.jpg]
」

ク 段落[0046]、及び、[図12](日本語ファミリー、特表2015-525918号公報の段落【0032】を参照。)

「[0046] FIG. 12 illustrates an example of a computing device 1200 that can be used in accordance with various embodiments. Although a portable computing device (e.g., a smart phone, an electronic book reader, or tablet computer) is shown, it should be understood that any device capable of receiving and processing input can be used in accordance with various embodiments discussed herein. The devices can include, for example, desktop computers, notebook computers, electronic book readers, personal data assistants, cellular phones, video gaming consoles or controllers, televisions, television remotes, television set top boxes, and portable media players, among others. 」

(訳:

[0046] 図12は、種々の実施形態に従って使用することができる、コンピューティングデバイス1200の実施例を示す。携帯型コンピューティングデバイス(例えば、スマートフォン、電子ブックリーダー、またはタブレットコンピュータ)が示されているが、本明細書で論じられる種々の実施形態に従って、入力を受け取り、処理することができる任意のデバイスを使用することができることを理解されたい。デバイスとしては、例えば、数ある中でも、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、電子ブックリーダー、携帯情報端末、携帯電話、ビデオゲーミングコンソールもしくはコントローラ、テレビ、テレビ用リモコン、テレビ用セットトップボックス、および携帯型メディアプレーヤーが挙げられる。)

[図12]

「
[図:0001385610000008.jpg]
」

ケ 段落[0048]、及び、[図13](日本語ファミリー、特表2015-525918号公報の段落【0034】、及び、【図13】を参照。)

「[0048] FIG. 13 illustrates a set of basic components of a computing device 1300 such as the device 500 described with respect to FIG. 12. In this example, the device includes at least one processor 1102 for executing instructions that can be stored in a memory device or element 1304. As would be apparent to one of ordinary skill in the art, the device can include many types of memory, data storage or computer-readable media, such as a first data storage for program instructions for execution by the processor 1302, the same or separate storage can be used for images or data, a removable memory can be available for sharing information with other devices, and any number of communication approaches can be available for sharing with other devices. The device typically will include some type of display element 1306, such as a touch screen, electronic ink (e-ink), organic or inorganic light emitting diode (OLED and LED) or liquid crystal display (LCD), although devices such as portable media players might convey information via other means, such as through audio speakers. As discussed, the device in many embodiments will include at least two image capture elements 1108, such as at least two cameras or detectors that are able to image a user, people, or objects in the vicinity of the device. It should be understood that image capture can be performed using a single image, multiple images, periodic imaging, continuous image capturing, image streaming, etc. The device also can include one or more orientation and/or location determining elements 1310, such as an accelerometer, gyroscope, electronic compass, or GPS device as discussed above. These elements can be in communication with the processor in order to provide the processor with positioning, movement, and/or orientation data. 」

(訳:

[0048] 図13は、図12に関して説明されるデバイス500等の、コンピューティングデバイス1300の1組の基本構成要素を例示する。この実施例において、デバイスは、メモリデバイスまたは要素1304に記憶することができる命令を実行するための、少なくとも1つのプロセッサ1102を含む。当業者には明らかなように、デバイスは、プロセッサ1302によって実行するためのプログラム命令のための第1のデータ記憶装置等の、数多くのタイプのメモリ、データ記憶装置、またはコンピュータが読み出し可能な媒体を含むことができ、同じまたは別個の記憶装置を画像またはデータに使用することができ、他のデバイスと情報を共有するためにリムーバブルメモリを利用することができ、また、他のデバイスと共有するために任意の数の通信手法を利用することができる。デバイスは、一般的に、タッチ画面、電子インク(eインク)、有機または無機発光ダイオード(OLEDおよびLED)、または液晶ディスプレイ(LCD)等の、いくつかのタイプの表示要素1306を含むが、携帯型メディアプレーヤー等のデバイスは、音声スピーカーを通す等の、他の手段を介して情報を伝達し得る。論じられるように、数多くの実施形態におけるデバイスは、デバイスの近傍のユーザ、人々、または物体を撮像することができる、少なくとも2つのカメラまたは検出器等の、少なくとも2つの画像取り込み要素1108を含む。画像取り込みは、単一の画像、多数の画像、定期的な撮像、連続画像取り込み、画像ストリーミング等を使用して行うことができることを理解されたい。デバイスはまた、上で論じられるような加速度計、ジャイロスコープ、電子コンパス、またはGPSデバイス等の、1つ以上の配向および/または場所決定要素1310も含むことができる。これらの要素は、位置、動き、および/または配向(orientation)データをプロセッサに提供するために、プロセッサと通信することができる。)

[図13](【図13】)

「
[図:0001385610000009.jpg]
」

コ 段落[0051]、及び、[図14](日本語ファミリー、特表2015-525918号公報の段落【0037】、及び、【図14】を参照。)

「[0051] As discussed, different approaches can be implemented in various environments in accordance with the described embodiments. For example, FIG. 14 illustrates an example of an environment 1400 for implementing aspects in accordance with various embodiments. As will be appreciated, although a Web-based environment is used for purposes of explanation, different environments may be used, as appropriate, to implement various embodiments. The system includes an electronic client device 1402, which can include any appropriate device operable to send and receive requests, messages or information over an appropriate network 1404 and convey information back to a user of the device. Examples of such client devices include personal computers, cell phones, handheld messaging devices, laptop computers, set-top boxes, personal data assistants, electronic book readers and the like. The network can include any appropriate network, including an intranet, the Internet, a cellular network, a local area network or any other such network or combination thereof. Components used for such a system can depend at least in part upon the type of network and/or environment selected. Protocols and components for communicating via such a network are well known and will not be discussed herein in detail. Communication over the network can be enabled via wired or wireless connections and combinations thereof. In this example, the network includes the Internet, as the environment includes a Web server 1406 for receiving requests and serving content in response thereto, although for other networks, an alternative device serving a similar purpose could be used, as would be apparent to one of ordinary skill in the art. 」

(訳:

[0051] 論じられるように、説明される実施形態に従って、異なる手法を種々の環境で実装することができる。例えば、図14は、種々の実施形態に従って態様を実装するための、環境1400の実施例を示す。認識されるように、説明の目的でウェブに基づく環境が使用されるが、種々の実施形態を実装するために、必要に応じて、異なる環境が使用され得る。システムは、電子クライアントデバイス1402を含み、該デバイスとしては、適切なネットワーク1404を通じて要求、メッセージ、または情報を送信および受信し、情報をデバイスのユーザに搬送するように操作可能な、任意の適切なデバイスが挙げられる。そのようなクライアントデバイスの例としては、パーソナルコンピュータ、携帯電話、ハンドヘルドメッセージングデバイス、ラップトップコンピュータ、セットトップボックス、携帯情報端末、電子ブックリーダー等が挙げられる。ネットワークとしては、イントラネット、インターネット、セルラーネットワーク、ローカルエリアネットワーク、もしくは任意の他のそのようなネットワーク、またはそれらの組み合わせを含む、任意の適切なネットワークが挙げられる。そのようなシステムに使用される構成要素は、選択されたネットワークおよび/または選択環境のタイプに少なくとも部分的に依存し得る。そのようなネットワークを介して通信するためのプロトコルおよび構成要素はよく知られており、本明細書では詳細に論じない。ネットワークを通じた通信は、有線接続または無線接続、およびそれらの組み合わせを介して可能にすることができる。本実施例では、当業者には明らかなように、要求を受け取り、それに応じてコンテンツを提供するためのウェブサーバ1406を環境が含むので、このネットワークは、インターネットを含むが、他のネットワークの場合、類似の目的を提供する代替のデバイスを使用することができる。)

[図14](【図14】)

「
[図:0001385610000010.jpg]
」

(2) 引用発明A、引用発明B

引用文献1の上記「ウ」の段落[0028]に、「本実施例では、画像取り込みモードが開始されたときに、またはユーザの注視が実質的に表示要素に向いていると決定した時点で、メッセージをユーザに表示することができる。」と記載されるように、引用文献1には、表示を開始するタイミングとして、(加速度計等でデバイスの動きを検出して)「画像取り込みモードが開始されたとき」表示する場合(下記「引用発明A」。後記第5の「1 「本願発明1」と「引用発明A」との対比」を参照。)と、(画像取り込みモードを開始した後に)「ユーザの注視が実質的に表示要素に向いていると決定した時点で」表示する場合(下記「引用発明B」。後記第5の「3 「本願発明4」と「引用発明B」との対比」を参照。)とが開示されているといえる。

よって、引用文献1には、上記「エ」、「キ」-「コ」(特に、上記「キ」の段落[0042]と図11ステップ1102-1104を参照。)に着目すると、次の発明(以下、「引用発明A」という。)が記載されているといえる。

また、引用文献1には、上記「ウ」-「オ」、「ク」,「コ」(特に、上記「ウ」の段落[0025]-[0028]を参照。)に着目すると、次の発明(以下、「引用発明B」という。)が記載されているといえる。

ア 引用発明A

「一般的に(Typically)、ロック画面は、ロック画面の背景画像、バッテリの状態、ネットワークアイコン、メッセージ、および警告バナー等の要素を含み、(上記「エ 段落[0029]」)
ユーザ識別情報を利用する注視決定を使用してデバイスをロック解除するための、過程1100において、
ロック画面は、コンピューティングデバイス1104のディスプレイ上に表示され、
ジャイロスコープおよび/または加速度計は、ユーザが単に、デバイスを「起こす」ために、ポケットまたは財布からデバイスを取り出し、自動的に、照明するか、またはロック画面上に情報を表示することを示す動作を検出することができ、例えば、照明されていないデバイスまたは節電モードのデバイスは、ユーザがデバイスを持ち上げ、視聴するための位置に傾ける等によってデバイスに関わろうとしていることを示唆する特定の動作が検出されたときに、「起こす」ことができ、(上記「キ 段落[0042]-[0044]、及び、[図11]」)
コンピューティングデバイス1200は、携帯型コンピューティングデバイス(例えば、スマートフォン、電子ブックリーダー、またはタブレットコンピュータ)であり、(上記「ク 段落[0046]、及び、[図12]」)
コンピューティングデバイス1300の1組の基本構成要素として、加速度計、ジャイロスコープ、電子コンパス、またはGPSデバイス等の、1つ以上の配向および/または場所決定要素1310も含むことができ、これらの要素は、位置、動き、および/または配向(orientation)データをプロセッサに提供するために、プロセッサと通信することができ、(上記「ケ 段落[0048]、及び、[図13]」)
ウェブに基づく環境である環境1400において、電子クライアントデバイス1402は、適切なネットワーク1404を通じて要求、メッセージ、または情報を送信および受信し、情報をデバイスのユーザに搬送するように操作可能な、任意の適切なデバイスである、(上記「コ 段落[0051]、及び、[図14]」)
コンピューティングデバイス。」

イ 引用発明B

「ユーザ210は、ユーザの注視線208で表されるように実質的にタッチ画面204の方向を見ながら、「タップ」ジェスチャーをタッチ画面204に提供することによって、コンピューティングデバイス200をロック解除することができ、
ユーザの注視308が、タッチ画面304上にないか、または実質的にコンピューティングデバイス302の方向でなければ、ユーザが、入力-注視または注視-入力のロック解除手順を使用して、コンピューティングデバイス302の少なくともいくつかのさらなる機能性をロック解除することを意図しているといういずれの指示もデバイスに提供されず、
ユーザの注視が実質的に表示要素に向いていると決定した時点で、メッセージをユーザに表示することができ、(上記「ウ 段落[0025]-[0028]、及び、[図2]-[図3]」)
一般的に(Typically)、ロック画面は、ロック画面の背景画像、バッテリの状態、ネットワークアイコン、メッセージ、および警告バナー等の要素を含み、(上記「エ 段落[0029]」)
ユーザの注視方向を決定するために、デバイスは、デバイスに対するユーザの相対位置、ならびにその位置でのユーザの大きさまたは他の態様を決定し、画像および/またはビデオ取り込み等の機能性を行うように動作可能な、1つ以上のカメラまたは他のそのような取り込み要素506を含み、(上記「オ 段落[0031]-[0037]、及び、[図5]-[図7]」)
コンピューティングデバイス1200は、携帯型コンピューティングデバイス(例えば、スマートフォン、電子ブックリーダー、またはタブレットコンピュータ)であり、(上記「ク 段落[0046]、及び、[図12]」)
ウェブに基づく環境である環境1400において、電子クライアントデバイス1402は、適切なネットワーク1404を通じて要求、メッセージ、または情報を送信および受信し、情報をデバイスのユーザに搬送するように操作可能な、任意の適切なデバイスである、(上記「コ 段落[0051]、及び、[図14]」)
コンピューティングデバイス。」

2 引用文献2の記載

引用文献2には、図面とともに、以下の事項が記載されている。

(1) 段落【0014】-【0016】

「【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザが端末を見る方向、すなわち、端末を見下ろす場合、前面(一般的な目の高さ)から端末を見る場合、および端末を見上げる場合に応じて、互いに異なる映像情報を受けることができ、これにより、ユーザは、端末を見る方向のみを異にすることにより、何らかの入力動作なしに多様な情報を得ることができる。
【0015】
また、本発明によれば、ユーザは端末を振る動作またはこれと類似の動作を単に行うだけでも、提供される映像情報を制御することができるため、映像情報を制御するのに快適さおよび興味を感じることができる。
【0016】
一方、本発明によれば、映像情報に含まれる各種インタフェースを介して、他のユーザの意見などをリアルタイムに確認することができ、自分の意見も入力することができるため、端末を介して能動的な意思表現のみならず、ユーザ間の相互交流が可能になる。」

(2) 段落【0026】、及び、【図2】

「【0026】
慣性航法装置110は、それに含まれる各種サンサを介して測定した加速度に基づいて、端末100の線形動き、回転動き、揺れ情報などを求める機能を果たす。加速度センサ111は、移動する端末100の動きを検知してその加速度を求め、端末100の揺れ速度、揺れ強度、揺れ方向などに関する情報を検知するセンサである。また、ジャイロスコープ112は、端末100の回転を検知してその動きの程度を求める機能を果たす。加速度センサ111は、検知した加速度を3つの軸(X軸、Y軸、Z軸)に対するベクトル値で表現することができ、ジャイロスコープ112は、検知した回転を3つの軸に対する回転ベクトル値(ロール(roll)、ピッチ(pitch)、ヨー(yaw))で表現することができる。このような加速度センサ111とジャイロスコープ112とを備えることにより、慣性航法装置110は、端末の速度と位置、位置変化を把握することができるのである。慣性航法装置110は、通常の慣性航法システム(INS:Inertial Navigation System)であり得、ジャイロスコープ112は、光学式、機械式、圧電型などのジャイロスコープであり得る。」

【図2】

「
[図:0001385610000011.jpg]
」

(3) 段落【0048】-【0050】、及び、【図4c】

「【0048】
最後に、図4Cは、端末100の表示部140が基準面に対して下を向いているときに提供される映像情報を示す。すなわち、ユーザが端末100の表示部140を見上げることができる状態(Topview)の場合に提供される映像情報を示す。本発明では、図4Cに該当する映像、すなわち、ユーザが端末100を見上げることができる状態で提供される映像を「トップビュー映像」と称する。ここで、端末100の表示部140が下を向いている場合とは、端末100が基準面に置かれるか、基準面との関係において0°またはこれと類似の範囲の傾斜度を有するが、表示部140が正確に下を向くように置かれる場合のみを意味するのではなく、他の映像が提供される場合に比べて相対的に端末100の表示部140が下を向いており、ユーザが端末100の表示部140を見上げることができる状態の場合、例えば、端末100が基準面との関係において+135°から+225°の範囲の傾斜度を有する場合、または端末100が基準面との関係において-45°から+45°の範囲の傾斜度を有するが、表示部140が下を向く場合を意味する。
【0049】
トップビュー映像も、ダウンビュー映像およびプレビュー映像とは異なる類型の映像であり得る。一例として、トップビュー映像は、図4Cに示すような天気情報に関連する映像であり得る。このような天気情報に関する映像は、モーショングラフィック(Motion Graphics)技術で実現され、視覚的効果を呼び起こせる映像であり得る。一方、トップビュー映像には、他のユーザが入力したメッセージなどのコンテンツ情報がさらに含まれて提供できるが、仮に、本発明が提供するサービスを利用するユーザの入力した文字などが端末100の画面上を浮遊しながら通り過ぎる拡張現実のような形態で提供されるようにして、ユーザ同士で互いに入力するメッセージを共有させることができる。これは、特定のユーザが所定のインタフェースを介してメッセージを入力すると、入力されたメッセージが通信部150を介してサーバ(図示せず)に伝送され、サーバは、メッセージを入力したユーザが選択した集団またはこれとは異なる集団に属しているユーザの端末100に当該メッセージを伝達する方式で行われることができるが、これに限定されるものではない。一方、特定のユーザが入力したメッセージのみならず、ニュース情報またはショッピング情報のような有用な情報がさらに含まれてもよい。このような情報は、表示部140で一定の方向に流れる形態で表示されてもよいが、これに限定されるものではない。
【0050】
本明細書では、ダウンビュー映像、プレビュー映像、およびトップビュー映像が互いに異なる類型の情報であり、それに含まれるユーザインタフェースも互いに異なるとして例示した。具体的には、ダウンビュー映像は、ユーザが地面の方を眺める姿勢を取っているため、地面に関する情報といえる地図情報を映像として提供し、プレビュー映像は、ユーザが前面を眺める姿勢を取っているため、外景を映像として提供し、トップビュー映像は、ユーザが空を眺める姿勢を取っているため、空と関連性のある天気情報などを提供するようにして、端末の画面が向かう方向に応じて適切にふさわしい適材適所の映像情報をダイナミックに提供することにより、ユーザの関心と換気を引くことができる。」

【図4c】

「
[図:0001385610000012.jpg]
」

ここで、上記【図4c】には、端末の画面上に、雨雲のイラストと共に、「Raining Now -9℃」(訳:「今雨が降っています。-9度」)と記載されていると認定できる。

3 引用文献3の記載

引用文献3には、図面とともに、段落【0002】-【0006】に、以下の事項が記載されている。

「【背景技術】
【0002】
近年のパーソナルハンディホンシステム(PHS)や携帯電話機等の携帯情報端末の普及により、ユーザは、携帯情報端末の通信機能を利用することで、移動先のあらゆる場所にてE-メールなどのネットワークを通じたデータの送受信が可能となっている。さらに、ユーザは、携帯情報端末のGPS等の位置情報検出機能を利用することで、ユーザ現在地を知ることが可能となっている。そして、これら通信機能と位置情報検出機能を利用したシステムとして、位置関連情報提供システムが普及してきている。この位置関連情報提供システムのユーザは、携帯情報端末の位置情報検出機能によってユーザ現在地を表す位置情報が取得されると、この位置情報を通信機能を利用して位置関連情報提供装置へ送信する。位置関連情報提供システムは、受信した前記位置情報が示す位置が設定配信範囲に含まれる場合、位置関連情報をユーザへ送信する。このような位置関連情報提供システムを用いることで、ユーザは、ユーザ現在地に応じた位置関連情報を容易に取得することが可能となる。
【0003】
続きを表示(全12行)
位置関連情報提供システムの一例として、ユーザ現在地の天気予報を提供するシステムがある。このシステムでは、ユーザの携帯情報端末から受信した位置情報が示す位置を含む設定配信範囲に応じて、位置関連情報である天気予報の情報をユーザに提供する。これにより、ユーザは配信範囲を選択することなく、ユーザ現在地の天気予報を取得することが可能となる。
【0004】
また、このような位置関連情報提供システムの他の例として、以下の特許文献1に記載されているものがある。この位置関連情報提供システムでは、ユーザの携帯情報端末から受信した位置情報が設定配信範囲に含まれる場合にのみ、位置関連情報である携帯情報端末用の待ち受け画面をユーザに提供する。これにより、ユーザは設定配信範囲の限られた、希少性の高い待ち受け画面を取得することが可能となる。
・・・(中略)・・・
【0006】
【特許文献1】特開2004-158972号公報
【特許文献2】特開2005-184271号公報
【特許文献3】特開2002-232600号公報」

4 引用文献4の記載

引用文献4には、図面とともに、以下の事項が記載されている

(1) 段落【0012】-【0014】

「【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の携帯端末は、表示画面に情報を表示する表示手段と、ユーザが表示画面を目視しているか否かを所定の周期でチェックするユーザ状態検出手段と、このユーザ状態検出手段によりユーザが表示画面を目視していることが確認されている間、前記表示画面の表示状態を維持し、ユーザが表示画面を目視していないことが検出されたとき、前記表示画面の表示状態の維持を解除する表示制御手段とを備える。
【0013】
この構成によりユーザが表示画面を目視している間は表示状態を維持し、目視していないときには表示状態の維持を解除する、という表示制御を行うことができる。「表示状態の維持を解除」とは、具体的には例えば表示のオフ(バックライトがあればその消灯)、輝度(明るさ)低下、等である。
【0014】
前記ユーザ状態検出手段は、例えば、ユーザが前記表示画面を目視している状態を撮影することができる撮影部と、この撮影手段を周期的に起動して撮影像を取得し、この撮影像からユーザの顔を認識する顔認識処理部と、検出された顔画像に基づいてユーザの顔が正面を向いていることが検出されたとき、ユーザが表示画面を目視していると判定する判定部とにより構成することができる。」

(2) 段落【0022】-【0023】

「【発明の効果】
【0022】
本発明によれば実際にユーザが端末の表示画面を目視しているか否かまでチェックして表示制御を行うので、ユーザの実際の利用状態に即した表示制御を行うことが可能となる。目視の有無により表示制御を行うことにより、ユーザの煩わしい操作の必要性が軽減され、携帯端末の使い勝手が向上する。
【0023】
また、目視の有無のチェックは携帯端末に付属のカメラを利用し、その撮影画像に基づいて行うことができるので、本発明の実施のために特別なハードウェアの追加は必要ない。」

5 周知文献1(原査定で「引用文献2」として引用された、特開2002-112347号公報)

周知文献1には、図面とともに、段落【0045】-【0047】、及び、【図11】に、以下の事項が記載されている。

「【0045】図11(a)は、無線端末装置44の利用者が、無線端末装置44の表示装置4402に表示されている画像をまさに見ている状態を示している。この場合、無線端末装置44に備え付けられた加速度センサ4403は、無線端末装置44が重力方向を検知するような方向に位置することになる。それにより、加速度センサ4403は、無線端末装置44の表示装置4402が上向き方向にあると検知することができる。というのは、通常、画面表示のある携帯端末は、利用者の目線より下に位置して、その画面が視聴されることになる。したがって、端末が上向き方向であることを検知すれば、利用者がその画面を見ていると判断することが可能となる。そして、利用者が、たとえば、リアルタイム画像を視聴している場合であれば、無線端末装置44は、第1の無線基地局40との間で高速無線伝送路46を形成し、画面を見ている状態においては利用者にストレスなくリアルタイム画像を表示することを可能とする。
【0046】一方、図11(b)に示すように、無線端末装置44の表示装置4402が、縦または裏向きに置かれるような場合においては、通常、利用者は画面を見ていないと考えられる。この場合、リアルタイムに画像を受信することは不要である。そこで、加速度センサ4403によって無線端末装置44が縦または裏向きに置かれていると検知された場合、利用者データの通信などは、低速な無線通信路48を通じて第2の無線基地局42に接続する。これにより、電力消費の大きな高速無線通信を行わずにデータ通信を実現できる。このため、無線端末装置44のバッテリ仕様比を小さくすることができる。さらに、図11(b)の場合、表示装置4402の表示をオフ状態にすることにより、さらなる消費電力の削減も可能である。
【0047】図11の加速度センサ4403としては、たとえば、2次元型加速度センサであるアナログデバイセス社製ADXL202JCを用いれば良い。この加速度センサでは、2軸の合成加速度により、端末の重力方向に対する位置関係を検知することが可能である。また、端末が加減速状態にある場合には正確な重力方向を検知できないが、さらにこの加速度センサを3次元目の方向に向けてもう1台増設することにより、3次元での重力方向をより正確に把握することが可能である。」

【図11】

「
[図:0001385610000013.jpg]
」

6 周知文献2(当審で新たに引用する、特表2012-529192号公報)

周知文献2には、図面とともに、以下の事項が記載されている。

(1) 段落【0027】

「【0027】
直線および角加速度計、ジャイロスコープ、および/または、1つまたは複数の気圧計が携帯用電子機器へ統合され、適切な次数の可観測性を提供する。図1Aは、加速度計110で測定されるようなスカラ値、一連のスカラ値、あるいは時間的に変化する関数(MX、MY、MZ)に関して直線運動を表わすための座標系(x、y、z)を示す。いくつかの加速度計110は大きさを提供するが、他のものは、大きさなしで、単に移動の表示(indication)を提供する。加速度計110は、デカルト座標(x、y、z)でしばしば参照される、1つまたは2つまたは3つの直線方向の線に沿って直線運動(ベクトルM)を測定する。例えば、1次元加速度計110は、x-次元に沿った直線運動を示す測定値を提供する。2次元加速度計110は、x-次元およびy-次元の両方に沿った平面内の直線運動を示す測定値を提供し、3次元加速度計110は、x、yおよびz-次元に沿った3-次元空間内の直線運動を示す測定値を提供する。3次元加速度計110は、1次元加速度計と結合した2次元加速度計を含むか、あるいは3つの1次元加速度計を含む。加速度計110は、直線加速度(単位時間の2乗当たりの距離を表す単位、例えば[m/sec2])、直線速度(単位時間当たりの距離を表す単位、例えば[m/sec])、あるいは直線距離(距離を表わす単位、例えば[m])に関して測定値を提供する。直線の動き(ベクトルM)は3つの値によってベクトル形式
【数1】
[図:0001385610000014.jpg]
」

(2) 段落【0030】

「【0030】
図1Bは、ジャイロスコープ120によって測定されるような、スカラ値、一連のスカラ値、あるいは時間的に変化する関数(Rτ、Rφ、Rψ)に関して回転移動を表わす座標系(τ、φ、ψ)を示す。ここで、ジャイロスコープ120は1次元、または2次元、または3次元について回転移動(ベクトルR)を測定する。1つの特定の実装において、ジャイロスコープの回転は座標(τ、φ、ψ)に関して測定される。ここで、タウ(τ)は左右の揺れ(ヨー)あるいはz-次元についての回転、ファイ(φ)は横揺れあるいはx-次元についての回転、プサイ(ψ)は縦揺れあるいはy-次元についての回転を表す。別の実装において、ジャイロスコープ120は、第1の次元についての回転移動を示す測定値を提供する1次元ジャイロスコープを含む。別の実装において、ジャイロスコープ120は、第1の次元および第2の次元についての回転移動を示す測定値を提供する2次元ジャイロスコープを含む。同様に、別の実装において、ジャイロスコープ120は、第1、第2および第3の次元についての回転移動を示す測定値を提供する3次元ジャイロスコープを含む。そのような3次元ジャイロスコープは、1次元ジャイロスコープと結合した2次元のジャイロスコープを含むか、あるいは3つの1次元ジャイロスコープを含む。ジャイロスコープ120は、角加速度(単位時間の二乗当たりの角度の変化を表す単位、例えば[rad/sec2])、角速度(単位時間当たりの角度の変化を表す単位、 例えば[rad/sec])、角度(角度を表わす単位、例えば[rad])に関して測定値を提供する。回転移動(ベクトルR)は、3つのスカラ値、または一連のスカラ値、または時間的に変化する関数によってベクトル形式
【数3】
[図:0001385610000015.jpg]
」

第5 対比・判断

1 「本願発明1」と「引用発明A」との対比

本願発明1と引用発明Aとを対比すると、以下のことがいえる。

(1) 引用発明Aの「コンピューティングデバイス1104」、「コンピューティングデバイス1200」、「コンピューティングデバイス1300」、「電子クライアントデバイス1402」(以下、「(コンピューティング)デバイス」と総称する。)は、「携帯型コンピューティングデバイス(例えば、スマートフォン、電子ブックリーダー、またはタブレットコンピュータ)」であり、「電子クライアントデバイス1402は、適切なネットワーク1404を通じて要求、メッセージ、または情報を送信および受信し、情報をデバイスのユーザに搬送するように操作可能な、任意の適切なデバイスである」から、本願発明1の「ネットワークに接続された携帯端末」に相当する。

よって、引用発明Aの「コンピューティングデバイス」が備える「ジャイロスコープおよび/または加速度計」は、本願発明1の「ネットワークに接続された携帯端末に加わる重力加速度もしくは運動加速度または角加速度を測定する加速度センサ」と、「ネットワークに接続された携帯端末に加わる加速度を測定する加速度センサ」である点で共通するといえる。

(2) 引用発明Aの「コンピューティングデバイス」は、「加速度計、ジャイロスコープ、電子コンパス、またはGPSデバイス等の、1つ以上の配向および/または場所決定要素1310」からの「位置、動き、および/または配向(orientation)データ」に基づいて、「ユーザがデバイスを持ち上げ、視聴するための位置に傾ける等によってデバイスに関わろうとしていることを示唆する特定の動作」を検出しているから、加速度センサに基づく判定を行うための、本願発明1の「判定部」に相当する機能を備えているといえる。

よって、引用発明Aの「コンピューティングデバイス」において、「ジャイロスコープおよび/または加速度計は、ユーザが単に、デバイスを「起こす」ために、ポケットまたは財布からデバイスを取り出し、自動的に、照明するか、またはロック画面上に情報を表示することを示す動作を検出することができ、例えば、照明されていないデバイスまたは節電モードのデバイスは、ユーザがデバイスを持ち上げ、視聴するための位置に傾ける等によってデバイスに関わろうとしていることを示唆する特定の動作が検出されたときに、「起こす」ことができ」るから、本願発明1が「前記加速度センサにより、前記携帯端末に加わる運動加速度又は角加速度の増加が計測された後、前記端末に加わる重力加速度に基づいて前記携帯端末の表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態を判定する判定部」を備えることと、「前記加速度センサにより、特定の状態を判定する判定部」を備える点で共通するといえる。

(3) 引用発明Aの「コンピューティングデバイス」は、「ユーザが単に、デバイスを「起こす」ために、ポケットまたは財布からデバイスを取り出し、自動的に、照明するか、またはロック画面上に情報を表示することを示す動作を検出することができ」、「デバイスに関わろうとしていることを示唆する特定の動作が検出されたときに、「起こす」ことができ」るから、情報の表示を実行するための、本願発明1の「実行部」に相当する機能を備えているといえる。

引用発明Aにおいて、「ユーザが単に、デバイスを「起こす」ために、ポケットまたは財布からデバイスを取り出し、自動的に、照明するか、またはロック画面上に情報を表示すること」は、本願発明1の「前記判定部によって前記携帯端末の前記表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態になったと判定されたときに、前記携帯端末の前記表示画面において、前記ネットワークを介して受信した電文の内容に基づく時刻により変動する情報の表示を実行する実行部」と「記判定部によって特定の状態になったと判定されたときに、前記携帯端末の前記表示画面において、所定の情報の表示を実行する実行部」である点で共通するといえる。

(4) したがって、本願発明1と引用発明Aとの間には、次の一致点・相違点があるといえる。

[一致点]

「ネットワークに接続された携帯端末に加わる加速度を測定する加速度センサと、
前記加速度センサにより、特定の状態を判定する判定部と、
前記判定部によって特定の状態になったと判定されたときに、前記携帯端末の前記表示画面において、所定の情報の表示を実行する実行部とを備えた携帯端末。」

[相違点1]

本願発明1では、「加速度センサ」により、「重力加速度もしくは運動加速度または角加速度」を測定するのに対し、引用発明Aでは、「ジャイロスコープおよび/または加速度計」により、「重力加速度もしくは運動加速度または角加速度」を測定することが特定されていない点。

[相違点2]

本願発明1では、「判定部」が、「前記携帯端末に加わる運動加速度又は角加速度の増加が計測された後、前記端末に加わる重力加速度に基づいて前記携帯端末の表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態」を判定するのに対し、引用発明Aでは、「ユーザがデバイスを持ち上げ、視聴するための位置に傾ける等によってデバイスに関わろうとしていることを示唆する特定の動作」を判定する点。

[相違点3]

本願発明1では、「実行部」が、「前記携帯端末の前記表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態」になったと判定されたときに、「前記ネットワークを介して受信した電文の内容に基づく時刻により変動する情報」を表示するのに対し、引用発明Aでは、「前記携帯端末の前記表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態」になったと判定されたときに、「前記ネットワークを介して受信した電文の内容に基づく時刻により変動する情報」を表示することが特定されていない点。

2 本願発明1についての当審の判断

[相違点1]について

一般に、物体の傾きを知りたい場合のように、「加速度計」等の測定手段によって、物体が静止している状態で加速度を測定すれば、このとき計測される加速度は、通常、主に地球の重力によって生じる「重力加速度」となることは、技術常識であって、周知技術である(必要ならば、例えば、上記第4の「5 周知文献1」を参照。)。

また、一般に、「加速度計」や「ジャイロスコープ」等の測定手段によって、物体が運動中の状態で加速度を測定すれば、このとき計測される加速度は、通常、物体の並進運動によって生じる「運動加速度」、または、物体の回転運動によって生じる「角加速度」となることは、技術常識であって、周知技術である(必要ならば、例えば、上記第4の「2 引用文献2」の(2)、及び、「6 周知文献2」を参照。)。

よって、引用発明Aにおいて、「ジャイロスコープおよび/または加速度計」による測定値を、物体の静止状態、または、運動中に加速度を測定することを想定することによって、「重力加速度もしくは運動加速度または角加速度」と特定することで、上記[相違点1]に係る構成とすることは、上記各周知技術に基づいて、当業者が容易に推考し得ることである。

[相違点2]について

上記「[相違点1]について」に記載のとおり、引用発明Aの「ジャイロスコープおよび/または加速度計」の測定値を、「重力加速度もしくは運動加速度または角加速度」と特定する点は、上記各周知技術に基づいて、当業者が容易に推考し得ることである。

引用発明Aでは、「ジャイロスコープおよび/または加速度計」により、「ユーザがデバイスを持ち上げ、視聴するための位置に傾ける等によってデバイスに関わろうとしていることを示唆する特定の動作」を判定している。

ここで、上記「特定の動作」のうち、「ユーザがデバイスを持ち上げ」る動作を実行すれば、デバイスが上向きに移動して、デバイスに加わる「運動加速度又は角加速度の増加」が生じることは、明らかであるといえる。

また、上記の引用発明Aの「特定の動作」のうち、「視聴するための位置に傾ける」動作を実行すれば、デバイスの姿勢(配向)が変化して、デバイスに加わる「重力加速度」の向きや大きさが変化することは、明らかであるといえる。

さらに、上記の引用発明Aの「特定の動作」によって検出される、「視聴するための位置に傾ける」状態であって、「デバイスに関わろうとしていることを示唆する」状態とは、ユーザが「デバイスに関わ」ることには、デバイスの表示画面を「閲覧」することが当然に含まれることを考慮すると、「利用者によって閲覧可能になった状態」といえることが、明らかであるといえる。

よって、引用発明Aにおいて、「ジャイロスコープおよび/または加速度計」により、「ユーザがデバイスを持ち上げ、視聴するための位置に傾ける等によってデバイスに関わろうとしていることを示唆する特定の動作」の判定を、具体的に実現する場合、「ユーザがデバイスを持ち上げ」る動作を、「運動加速度又は角加速度の増加」として検出し、その後、「視聴するための位置に傾ける」動作を、「重力加速度に基づいて」検出し、「視聴するための位置に傾ける」ことによる、「デバイスに関わろうとしていることを示唆する」状態を、「前記携帯端末の表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態」として判定することで、「前記携帯端末に加わる運動加速度又は角加速度の増加が計測された後、前記端末に加わる重力加速度に基づいて前記携帯端末の表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態」を判定する、上記[相違点2]に係る構成とすることは、上記各周知技術に基づいて、当業者が容易に推考し得ることである。

[相違点3]について

上記「[相違点2]について」記載のとおり、前記判定部によって、「前記携帯端末の前記表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態」になったと判定する点は、上記各周知技術に基づいて、当業者が容易に推考し得ることである。

引用発明Aにおいて「一般的に(Typically)、ロック画面は、ロック画面の背景画像、バッテリの状態、ネットワークアイコン、メッセージ、および警告バナー等の要素を含」むものである。

また、引用文献1には、同様の「ロック画面」の表示内容に関する記載として、段落[0018]に、「The lock screen often includes information or components such as a lock screen background image, dynamic battery status, network icons, message icons, various alerts or updates, a login screen for entering a password or passcode to gain access thereto, and the like.」(訳:ロック画面は、しばしば、ロック画面の背景画像、動的なバッテリの状態、ネットワークアイコン、メッセージアイコン、種々の警告もしくは更新、パスワードまたはパスコードを入力してそこへのアクセスを得るためのログイン画面等の、情報または構成要素を含む。)との記載がある。

これらの事項から、引用発明Aでは、「ロック画面」上に、各種の「情報または構成要素」を表示することが想定されているといえる。

また、引用発明Aは、「適切なネットワーク1404を通じて要求、メッセージ、または情報を送信および受信し、情報をデバイスのユーザに搬送するように操作可能な、任意の適切なデバイスである」から、ネットワークを介して受信した情報をユーザに表示するための構成を備えているといえる。

さらに、引用文献1には、発明の課題について、段落[0001](第4、1(1)アを参照。)に、以下の記載がある。

「多くの場合、そのような保護は、ユーザがデバイスへのアクセスを望む度に、パスワードまたは他の識別情報を入力することをユーザに要求する。多くのユーザにとって、そのような繰り返しの妥当性確認は、気を散らせるか、さらには面倒である可能性がある。したがって、従来のセキュリティ機構は、常に識別情報を入力することによるユーザの不満と、所与のデバイスの保護レベルとの間でバランスを取らなければならない。」

上記の記載から、引用発明Aの課題の一つは、デバイスの操作の利便性と、デバイスのセキュリティ保護とをバランスさせることであるといえる。

一般に、ユーザの利便性等を考慮して、「待ち受け画面」等の、携帯端末の表示画面上に、例えば「天気予報」等の、ネットワーク経由で受信した時間的に変化する情報を表示させることは、周知技術である(必要ならば、例えば、上記第4の「3 引用文献3」に加えて、さらに、上記第4の「1 引用文献1」の(1)カ、及び、「2 引用文献2」の(1)、(3)も参照。)。

ここで、引用発明Aにおいて、ロック画面に、「天気予報」などの時間的に変化する情報を表示すれば、ロックを解除せずに、容易に情報にアクセスできて、デバイスの操作の利便性と、デバイスのセキュリティ保護とをバランスさせるという引用発明Aの課題と、少なくとも矛盾しないと解される。

よって、引用発明Aにおける、各種の「情報または構成要素」を表示することが想定されている「ロック画面」に対して、「待ち受け画面」等の、携帯端末の表示画面上に、例えば「天気予報」等の、ネットワーク経由で受信した時間的に変化する情報を表示させる上記周知技術を付加することによって、上記[相違点3]に係る、「前記ネットワークを介して受信した電文の内容に基づく時刻により変動する情報」を表示する構成とすることは、当業者が容易に推考し得ることである。

さらに、本願発明1の効果も、引用発明A及び周知技術に基づいて、当業者が予測し得る範囲内のものである。

よって、本願発明1は、引用発明A及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

3 「本願発明4」と「引用発明B」との対比

本願発明4と引用発明Bとを対比すると、以下のことがいえる。

(1) 引用発明Bの「コンピューティングデバイス200」、「コンピューティングデバイス302」、「コンピューティングデバイス1200」、「電子クライアントデバイス1402」(以下、「(コンピューティング)デバイス」と総称する。)は、「携帯型コンピューティングデバイス(例えば、スマートフォン、電子ブックリーダー、またはタブレットコンピュータ)」であり、「電子クライアントデバイス1402は、適切なネットワーク1404を通じて要求、メッセージ、または情報を送信および受信し、情報をデバイスのユーザに搬送するように操作可能な、任意の適切なデバイスである」から、本願発明4の「ネットワークに接続された携帯端末」に相当する。

よって、引用発明Bの「コンピューティングデバイス」が備える「画像および/またはビデオ取り込み等の機能性を行うように動作可能な、1つ以上のカメラまたは他のそのような取り込み要素506」は、本願発明4の「ネットワークに接続された携帯端末に加わる物理量を測定するイメージセンサ」に相当する。

(2) 引用発明Bの「コンピューティングデバイス」は、「ユーザの注視方向を決定するために、デバイスは、デバイスに対するユーザの相対位置、ならびにその位置でのユーザの大きさまたは他の態様を決定し、画像および/またはビデオ取り込み等の機能性を行うように動作可能な、1つ以上のカメラまたは他のそのような取り込み要素506」という「ユーザの注視方向」の判定によって、「ユーザの注視308が、タッチ画面304上にないか」を検出しているから、「ユーザの注視方向」に基づく判定を行うための、本願発明4の「判定部」に相当する機能を備えているといえる。

また、引用発明Bの上記「ユーザの注視方向」についての判定は、本願発明4の「前記携帯端末に人の顔が向けられているか否かを判定すること」と、「前記携帯端末に人の身体の一部が向けられているか否かを判定すること」である点で共通するといえる。

また、引用発明Bの上記「ユーザの注視方向」についての判定は、「ユーザ210は、ユーザの注視線208で表されるように実質的にタッチ画面204の方向を見ながら」操作する状態、または、「ユーザの注視308が、タッチ画面304上にない」という状態を検出しているから、「前記携帯端末の表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態を判定する」ものといえる。

よって、引用発明Bにおいて、「計測された物理量」を出力することが明らかであるといえる「ユーザの注視方向を決定するために、デバイスは、デバイスに対するユーザの相対位置、ならびにその位置でのユーザの大きさまたは他の態様を決定し、画像および/またはビデオ取り込み等の機能性を行うように動作可能な、1つ以上のカメラまたは他のそのような取り込み要素506」を用いて、「ユーザ210は、ユーザの注視線208で表されるように実質的にタッチ画面204の方向を見ながら、「タップ」ジェスチャーをタッチ画面204に提供することによって、コンピューティングデバイス200をロック解除することができ」、または、「ユーザの注視308が、タッチ画面304上にないか、または実質的にコンピューティングデバイス302の方向でなければ、ユーザが、入力-注視または注視-入力のロック解除手順を使用して、コンピューティングデバイス302の少なくともいくつかのさらなる機能性をロック解除することを意図しているといういずれの指示もデバイスに提供されず」、「ユーザの注視方向を決定するために、デバイスは、デバイスに対するユーザの相対位置、ならびにその位置でのユーザの大きさまたは他の態様を決定し」ていることは、本願発明4において、「前記イメージセンサにより計測された物理量に基づいて、前記携帯端末に人の顔が向けられているか否かを判定することで、前記携帯端末の表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態を判定する判定部」を備えることと、「前記イメージセンサにより計測された物理量に基づいて、前記携帯端末に人の身体の一部が向けられているか否かを判定することで、前記携帯端末の表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態を判定する判定部」を備える点で共通するといえる。

(3) 引用発明Bの「コンピューティングデバイス」は、「ユーザの注視が実質的に表示要素に向いていると決定した時点で、メッセージをユーザに表示することができ」るから、情報の表示を実行するための、本願発明4の「実行部」に相当する機能を備えているといえる。

よって、引用発明Bの「ユーザ210は、ユーザの注視線208で表されるように実質的にタッチ画面204の方向を見ながら、「タップ」ジェスチャーをタッチ画面204に提供することによって、コンピューティングデバイス200をロック解除することができ」、「ユーザの注視が実質的に表示要素に向いていると決定した時点で、メッセージをユーザに表示することができ」ることは、本願発明4の「前記判定部によって前記携帯端末がその利用者によって閲覧可能になった状態になったと判定されたときに、前記携帯端末の前記表示画面において、前記ネットワークを介して受信した電文の内容に基づく時刻により変動する情報の表示を実行する実行部」と「前記判定部によって前記携帯端末がその利用者によって閲覧可能になった状態になったと判定されたときに、前記携帯端末の前記表示画面において、所定の情報の表示を実行する実行部」である点で共通するといえる。

(4) したがって、本願発明4と引用発明Bとの間には、次の一致点、相違点があるといえる。

[一致点]

「ネットワークに接続された携帯端末に加わる物理量を測定するイメージセンサと、
前記イメージセンサにより計測された物理量に基づいて、前記携帯端末に人の身体の一部が向けられているか否かを判定することで、前記携帯端末の表示画面がその利用者によって閲覧可能になった状態を判定する判定部と、
前記判定部によって前記携帯端末がその利用者によって閲覧可能になった状態になったと判定されたときに、前記携帯端末の前記表示画面において、所定の情報の表示を実行する実行部とを備えた携帯端末。」

[相違点4]

本願発明4では、「判定部」が、「前記携帯端末に人の顔が向けられているか否かを判定する」のに対し、引用発明Bでは、「ユーザの注視方向を決定する」ものであって、「前記携帯端末に人の顔が向けられているか否かを判定する」ことが特定されていない点。

[相違点5]

本願発明4では、「実行部」が、「前記ネットワークを介して受信した電文の内容に基づく時刻により変動する情報」を表示するのに対し、引用発明Bでは、「前記ネットワークを介して受信した電文の内容に基づく時刻により変動する情報」を表示することが特定されていない点。

4 本願発明4についての当審の判断

[相違点4]について

引用文献1には、段落[0031]-[0037]、及び、[図5]-[図7](上記第4の「1 引用文献1」の(1)オを参照。)に、「ユーザの注視方向および識別情報を決定するための種々の例示的な技法」(段落[0031])が記載されている。

このうち、段落[0032]-[0033]、及び、[図6]には、「ユーザの頭部およびユーザの眼球の相対位置を決定する」、「実施例600」が記載される。

さらに、「眼球の位置に対する瞳孔の相対位置を利用すること」によって、「いくつかの実施形態において、頭部の位置の変化を伴わない一見または注視を検出することができ得る」ことが記載される。

ここで、「図6(b)は、ユーザが「左」を見ている(またはユーザの「右」に目を向けている)場合を示し」、「図6(c)は、ユーザが「上」を見ている場合を示す」ものであることが記載されている。

[図6](再掲)

「
[図:0001385610000016.jpg]
」

段落[0034]-[0037]、及び、[図7]には、「ユーザの注視方向を決定する際に使用することができる、別の例示的な技法」(段落[0034])が記載される。

また、「ユーザの相対配向(relative orientation of a user)を決定するため」(段落[0034])、「ユーザの顔の1つ以上の所望の特徴の場所を特定」するために、「例えば、ユーザの頭部または顔のおよその場所およびサイズを決定するために、画像を解析することができる」ことが記載される。

ここで、「例えば、図7(c)は、ユーザの頭部600が、撮像要素の視聴可能な領域に対して上下に移動している実施例を示す」ものであり、「図7(d)は、ユーザ、デバイス、またはそれらの双方の動きを通して、ユーザがデバイスに対して右から左に移動している、類似の実施例を示す」ものであることが記載されている。

[図7](再掲)

「
[図:0001385610000017.jpg]
」

これらの記載を参照すれば、引用文献1には、「ユーザの注視方向を決定するため」の「1つ以上のカメラまたは他のそのような取り込み要素506」が、「前記携帯端末に人の顔が向けられているか否かを判定する」ことは明記はされていないものの、ユーザの注視方向を決定するための具体的な「技法」として、「ユーザの相対配向(relative orientation of a user)を決定するため」、端末に人の顔が向けられているか否かを判定することが、実質的には開示されているといえる。

よって、上記[相違点4]は実質的なものではない。

また、仮に、引用文献1に、端末に人の顔が向けられているか否かを判定することが開示されていないとしても、一般に、デバイスの操作の利便性の向上などの目的で、ユーザの「顔の向き」を検出することによって、デバイスを制御することは、周知技術である(必要ならば、例えば、上記第4の「4 引用文献4」を参照。)。

よって、引用発明Bにおいて、ユーザの注視方向を決定するための具体的な「技法」として、または、ユーザの注視方向を決定することに替えて、ユーザの「顔の向き」を検出することによって、デバイスを制御する周知技術を適用することによって、「判定部」が「前記携帯端末に人の顔が向けられているか否かを判定する」、上記[相違点4]に係る構成とすることは、当業者が容易に推考し得ることである。

[相違点5]について

引用発明Bにおいて「一般的に(Typically)、ロック画面は、ロック画面の背景画像、バッテリの状態、ネットワークアイコン、メッセージ、および警告バナー等の要素を含」むものである。

また、引用文献1には、同様の「ロック画面」の表示内容に関する記載として、段落[0018]に、「The lock screen often includes information or components such as a lock screen background image, dynamic battery status, network icons, message icons, various alerts or updates, a login screen for entering a password or passcode to gain access thereto, and the like.」(訳:ロック画面は、しばしば、ロック画面の背景画像、動的なバッテリの状態、ネットワークアイコン、メッセージアイコン、種々の警告もしくは更新、パスワードまたはパスコードを入力してそこへのアクセスを得るためのログイン画面等の、情報または構成要素を含む。)との記載がある。

これらの事項から、引用発明Bでは、「ロック画面」上に、各種の「情報または構成要素」を表示することが想定されているといえる。

また、引用発明Bは、「適切なネットワーク1404を通じて要求、メッセージ、または情報を送信および受信し、情報をデバイスのユーザに搬送するように操作可能な、任意の適切なデバイスである」から、ネットワークを介して受信した情報をユーザに表示するための構成を備えているといえる。

さらに、引用文献1には、発明の課題について、段落[0001](第4、1(1)アを参照。)に、以下の記載がある。

「多くの場合、そのような保護は、ユーザがデバイスへのアクセスを望む度に、パスワードまたは他の識別情報を入力することをユーザに要求する。多くのユーザにとって、そのような繰り返しの妥当性確認は、気を散らせるか、さらには面倒である可能性がある。したがって、従来のセキュリティ機構は、常に識別情報を入力することによるユーザの不満と、所与のデバイスの保護レベルとの間でバランスを取らなければならない。」

上記の記載から、引用発明Bの課題の一つは、デバイスの操作の利便性と、デバイスのセキュリティ保護とをバランスさせることであるといえる。

一般に、ユーザの利便性等を考慮して、「待ち受け画面」等の、携帯端末の表示画面上に、例えば「天気予報」等の、ネットワーク経由で受信した時間的に変化する情報を表示させることは、周知技術である(必要ならば、例えば、上記第4の「3 引用文献3」に加えて、さらに、上記第4の「1 引用文献1」の(1)カ、及び、「2 引用文献2」の(1)、(3)も参照。)。

ここで、引用発明Bにおいて、ロック画面に、「天気予報」などの時間的に変化する情報を表示すれば、ロックを解除せずに、容易に情報にアクセスできて、デバイスの操作の利便性と、デバイスのセキュリティ保護とをバランスさせるという引用発明Bの課題と、少なくとも矛盾しないと解される。

よって、引用発明Bにおける、各種の「情報または構成要素」を表示することが想定されている「ロック画面」に対して、「待ち受け画面」等の、携帯端末の表示画面上に、例えば「天気予報」等の、ネットワーク経由で受信した時間的に変化する情報を表示させる上記周知技術を付加することによって、上記[相違点5]に係る、「前記ネットワークを介して受信した電文の内容に基づく時刻により変動する情報」を表示する構成とすることは、当業者が容易に推考し得ることである。

さらに、本願発明4の効果も、引用発明B及び周知技術に基づいて、当業者が予測し得る範囲内のものである。

よって、本願発明4は、引用発明B及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

第6 むすび

上記第5の「2 本願発明1についての当審の判断」のとおり、本願発明1は、引用文献1に記載された発明(引用発明A)及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

また、上記第5の「4 本願発明4についての当審の判断」のとおり、本願発明4は、引用文献1に記載された発明(引用発明B)及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

したがって、他の請求項2-3に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する。

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2020-015075

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