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特許異議申立

2022-700078

薬剤監査支援システム

審判番号
2022-700078
法域
特許
審判種別
異議申立(異議の決定)
出願番号
特願2019-570329
登録番号
6911160
請求日
2022年01月27日
審決日
2023年06月21日
公報発行日
2023年11月24日
結論
請求成立(取消)
当事者
  • 【権利者】富士フイルム富山化学株式会社
  • 【権利者代理人】松浦 憲三
  • 【権利者代理人】大原 一樹
  • 【権利者代理人】松村 潔
  • 【権利者代理人】松浦 憲政
  • 【異議申立人】藤田 幸三郎
審判長/審判官
  • 審判長 村上 聡
  • 審判官 栗山 卓也
  • 審判官 村上 哲
分類
P1652.121-ZAA(A61J)
条文(本文から自動抽出・参考)
特許法第29条第2項、特許法第120条の5第9項、特許法第120条の5第2項、特許法第120条の5第4項、特許法第113条第2項、特許法第120条の8第1項
データ出所
審決公報(XML)

事件の表示

特許第6911160号発明「薬剤監査支援システム」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。

結論

結 論 特許第6911160号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1、3-8〕について訂正することを認める。 特許第6911160号の請求項1、3~7に係る特許を取り消す。 特許第6911160号の請求項8に係る特許についての特許異議の申立てを却下する。

理由

理 由 第1 手続の経緯 特許第6911160号の請求項1、3~8に係る特許(以下、それぞれ「本件特許1」~「本件特許8」といい、それらをまとめて「本件特許」という。)についての出願は、2018年(平成30年)12月27日(優先権主張 平成30年 2月 9日)を国際出願日とする出願であって、令和 3年 7月 9日にその特許権の設定登録がされ、同年 7月28日に特許掲載公報が発行された。その特許についての本件特許異議の申立ての経緯は、次のとおりである。 令和 4年 1月27日: 特許異議申立人藤田幸三郎(以下「申立人」 という。)による特許異議の申立て 同 年 4月 1日付け:取消理由通知書 同 年 6月 3日: 特許権者による意見書及び訂正請求書の提出 同 年 8月 2日: 特許権者による手続補正書の提出 同 年 9月22日: 申立人による意見書の提出 同 年11月17日付け:取消理由通知書(決定の予告) 令和 5年 1月20日: 特許権者による意見書及び訂正請求書の提出 同 年 3月20日: 申立人による意見書の提出 第2 訂正の適否についての判断 1 訂正の内容 令和 5年 1月20日提出の訂正請求書による訂正の請求は、「本件特許の特許請求の範囲を本訂正請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1、3~8について訂正することを求める。」というものであり、その訂正(以下「本件訂正」という。)の内容は以下のとおりである(下線部は訂正箇所を示す。)。 (1)訂正事項1 特許請求の範囲の請求項1に「前記バッファ部は、ダンサーローラ機構により構成される、薬剤監査支援システム。」とあるのを「前記バッファ部は、ダンサーローラ機構により構成され、前記分包機は、前記分包袋を前記監査機に送り出す経路と、前記分包袋を前記監査機以外に送り出す経路と、を切り換える切換え機構を備え、前記切換え機構は、前記分包袋の導入口と、前記分包袋の排出口と、前記導入口と前記排出口との間に前記分包機の側に支点を有し、前記支点を中心に上下に移動する可動搬送路を備える、薬剤監査支援システム。」と訂正する(請求項1の記載を直接または間接的に引用する請求項3~7も同様に訂正する。)。 (2)訂正事項2 特許請求の範囲の請求項8を削除する。 2 一群の請求項について 訂正前の請求項1、3~8について、請求項3~8は、請求項3が請求項1を引用し、請求項4~8がそれぞれ直前の請求項を引用しているものであって、訂正事項1によって記載が訂正される請求項1に連動して訂正されるものである。 したがって、訂正前の請求項1、3~8に対応する訂正後の請求項1、3~8は、特許法第120条の5第4項に規定する一群の請求項である。 3 訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否 (1)訂正事項1について ア 訂正の目的 訂正事項1は、訂正前の請求項1の「分包機」について、分包機が前記分包袋を前記監査機に送り出す経路と、前記分包袋を前記監査機以外に送り出す経路と、を切り換える切換え機構を備えることを特定し、かつ、前記切換え機構が前記分包袋の導入口と、前記分包袋の排出口と、前記導入口と前記排出口との間に前記分包機の側に支点を有し、前記支点を中心に上下に移動する可動搬送路を備える、と具体的に特定することで、特許請求の範囲を減縮する訂正であって、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 イ 願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であること 願書に添付した特許請求の範囲の請求項8には「前記分包機は、前記分包袋を前記監査機に送り出す経路と、前記分包袋を前記監査機以外に送り出す経路と、を切り換える切換え機構を備える」と記載され、同明細書の段落【0091】には、「図6は、分包機100と搬送機200の部分拡大図である。図6に示されるように、分包機100は、分包袋118の経路を切り換える切換え機構130を備える。切換え機構130は、分包袋118の導入口132と、分包袋118の排出口134と、導入口132と排出口134との間に可動搬送路136と、を備える。可動搬送路136は、分包機100の側に支点138を有する。可動搬送路136は、支点138を中心に、予め定められた範囲内で、上下に移動できる。」と記載されているから、訂正事項1の「前記分包機は、前記分包袋を前記監査機に送り出す経路と、前記分包袋を前記監査機以外に送り出す経路と、を切り換える切換え機構を備え、前記切換え機構は、前記分包袋の導入口と、前記分包袋の排出口と、前記導入口と前記排出口との間に前記分包機の側に支点を有し、前記支点を中心に上下に移動する可動搬送路を備える」との事項は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内である。 よって、訂正事項1は、特許法第120条の5第9項において準用する第126条第5項に適合する。 ウ 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではないこと 訂正事項1は、上記アのとおりであり、カテゴリーや対象、目的を変更するものではなく、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではないことは明らかであるから、特許法第120条の5第9項において準用する第126条第6項に適合する。 (2)訂正事項2について ア 訂正の目的 訂正事項2は、請求項8を削除するものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 イ 願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であること 訂正事項2は、請求項8を削除するものであるから、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正である。 よって、訂正事項2は、特許法第120条の5第9項において準用する第126条第5項に適合する。 ウ 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではないこと 訂正事項2は、請求項8を削除するものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではないことは明らかであるから、特許法第120条の5第9項において準用する第126条第6項に適合する。 4 小活 以上のとおりであるから、本件訂正は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第4項並びに同条第9項において準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。 したがって、特許請求の範囲を、訂正請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1、3-8〕について訂正することを認める。 第3 本件発明 上記のとおり、本件訂正が認められたから、本件特許の請求項1、3~8に係る発明(以下「本件発明1」~「本件発明8」とい、それらをまとめて「本件発明」という。)は、本件訂正請求書に添付した訂正特許請求の範囲の請求項1、3~8に記載された事項により特定される、次のとおりのものである。 「【請求項1】 処方データに基づいて薬剤を分包し、連続する分包袋を排出する分包機と、 前記分包機から排出された連続する前記分包袋を受け入れ、連続する前記分包袋を送り出す搬送機と、 前記搬送機から送りだされた連続する前記分包袋を受け入れ、前記処方データに基づいて前記分包袋に分包された前記薬剤を監査する監査機と、 前記分包機、前記搬送機、及び前記監査機を制御する制御機と、 を備える薬剤監査支援システムであって、 前記搬送機は、連続する前記分包袋を蓄えるバッファ部を備え、 前記制御機は、前記バッファ部に蓄えられる前記分包袋の量が、最大許容範囲に達した際、前記分包機の動作を一時的に停止する、 薬剤監査支援システムであって、 前記バッファ部は、ダンサーローラ機構により構成され、 前記分包機は、前記分包袋を前記監査機に送り出す経路と、前記分包袋を前記監査機以外に送り出す経路と、を切り換える切換え機構を備え、 前記切換え機構は、前記分包袋の導入口と、前記分包袋の排出口と、前記導入口と前記排出口との間に前記分包機の側に支点を有し、前記支点を中心に上下に移動する可動搬送路を備える、薬剤監査支援システム。 【請求項3】 前記搬送機は、前記分包機からの前記分包袋の排出に同期して、前記分包袋を受け入れる請求項1又は2に記載の薬剤監査支援システム。 【請求項4】 前記搬送機は、連続する前記分包袋に一定の張力を付与し、前記分包機から排出された前記分包袋だけを受け入れる、 請求項3に記載の薬剤監査支援システム。 【請求項5】 前記分包機から排出される連続する前記分包袋の一包分の移動を検出する検出器を備え、前記搬送機は、前記検出器の結果に基づいて、前記分包袋の一包分を受け入れる、 請求項4に記載の薬剤監査支援システム。 【請求項6】 前記制御機は、前記監査機の監査結果に基づいて、前記分包機に薬剤の分包を指示する、 請求項1から5の何れか一項に記載の薬剤監査支援システム。 【請求項7】 前記監査機により監査を終えた連続する前記分包袋にミシン目を形成するミシン目形成機を備える、 請求項1から6の何れか一項に記載の薬剤監査支援システム。 【請求項8】 (削除)」 第4 取消理由の概要 本件特許に対して、当審が令和 4年11月17日付けで特許権者に通知した取消理由の要旨は、次のとおりである。 1 本件発明1は、甲第1号証に記載された発明、甲第2、3、6号証に例示される周知技術及び甲13~17号証に例示される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本件特許1は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、取り消されるべきものである。 2 本件発明3~5は、甲第1号証に記載された発明、甲第4号証に記載された事項、甲第2、3、6号証に例示される周知技術及び甲13~17号証に例示される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本件特許3~5は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、取り消されるべきものである。 3 本件発明6は、甲第1号証に記載された発明、甲第4号証に記載された事項、甲第8号証に記載された事項、甲第2、3、6号証に例示される周知技術及び甲13~17号証に例示される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本件特許6は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、取り消されるべきものである。 4 本件発明7は、甲第1号証に記載された発明、甲第4号証に記載された事項、甲第8号証に記載された事項、甲第10号証に記載された事項、甲第2、3、6号証に例示される周知技術及び甲13~17号証に例示される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本件特許7は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、取り消されるべきものである。 5 本件発明8は、甲第1号証に記載された発明、甲第4号証に記載された事項、甲第8号証に記載された事項、甲第9号証に記載された事項、甲第10号証に記載された事項、甲第2、3、6号証に例示される周知技術及び甲13~17号証に例示される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本件特許8は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、取り消されるべきものである。 [証拠方法] 甲第1号証の1:米国特許出願公開第2006/0266188号明細書(以下「甲1」という。) 甲第2号証:特開2015-160723号公報(以下「甲2」という。) 甲第3号証:特開2012-176780号公報(以下「甲3」という。) 甲第4号証:特開平11-309198号公報(以下「甲4」という。) 甲第6号証:特開2017-177798号公報(以下「甲6」という。) 甲第8号証:特開平10-33638号公報(以下「甲8」という。) 甲第9号証:特開2001-212207号公報(以下「甲9」という。) 甲第10号証:特開2011-11783号公報(以下「甲10」という。) 甲第11号証:特許第6911160号の審査における拒絶理由通知(以下「甲11」という。) 第5 当審の判断 1 甲各号証の記載、甲1発明 (1)甲1の記載及び甲1発明 甲1には、「APPARATUS FOR CUTTING SERIES OF MEDICINE PACKETS(薬包切断装置)」に関し、Fig.12~13、15~19、24とともに、以下の事項が記載されている。括弧内は、甲第1号証の2の記載に基づき当審が作成した日本語訳である。 ア「[0006] As shown in FIG.24, the conventional automatic medicine packaging machine includes a plurality of tablet cassettes 2 installed on a shelf disposed at the upper side of a main body 1, a hopper 3 installed at the lower side of the tablet cassettes 2, a pair of packaging sheet rolls disposed at the lower lateral sides of the hopper 3, a printer 5 installed at the lower side of one of the packaging rolls 4 to print information such as the patient name, how to take the medicine, or the like, a pair of driving rollers installed below the hopper 3 , a sealer 7 disposed between the hopper 3 and the driving rollers 6 to weld the packaging sheets to form a series of medicine packets R, and a punch 8 disposed below the sealer 7 to form holes in the series of medicine packets R.」 ([0006]図24に示すように、従来の自動薬包機は、本体1の上側に配置された棚に設置された複数の錠剤カセット2と、錠剤カセット2の下側に設置されたホッパー3と、ホッパー3の下側横側方に配置された一対の包装シートロールと、一方の包装ロール4の下側に配置されて患者名、薬の飲み方等の情報を印字するプリンタ5と、ホッパー3の下方に設けられた一対の駆動ローラと、ホッパー3と駆動ローラ6との間に配置されて包装シートを溶着して一連の薬包Rを形成するシーラー7と、シーラー7の下方に配置されて一連の薬包Rに穴を形成するパンチ8とが設けられている。) イ「[0007] In such the conventional automatic medicine packaging apparatus, tablets, dropped into the hopper 3 from the tablet cassettes 2, are inserted between a pair of packaging sheets drawn from the packaging rolls 4 by the driving rollers 6, and the sealer 7 welds the packaging sheets traveling downward to finish a series of medicine packets R, then the series of medicine packets is discharged out through the lateral side of the main body 1.」 ([0007]このような従来の薬品自動包装装置では、錠剤カセット2からホッパー3内に落下した錠剤を、駆動ローラ6によって包装ロール4から引き出された一対の包装シートの間に挿入し、下方に走行する包装シートをシーラー7で溶着させて一連の薬包Rに仕上げた後、一連の薬包を本体1の側方から外部へ排出する。) ウ「[0009] In addition, operations of various devices installed in the main body 1 are controlled by a controller la.」([0009]また、本体1内に設置された各種装置の動作は、制御装置1aにより制御される。) エ「[0061] FIG.12 is a schematic front sectional view illustrating an apparatus for cutting a series of medicine packets according to a sixth preferred embodiment of the present invention;」 ([0061]図12は、本発明の第6の好ましい実施形態による一連の薬包を切断するための装置を例示する概略的な正面断面図である。) オ「[0062] FIG.13 is an enlarged view of the apparatus for cutting a series of medicine packets according to the sixth preferred embodiment of the present invention shown in FIG.12;」 ([0062]図13は、図12に示される本発明の第6の好ましい実施形態による一連の薬包を切断するための装置の拡大図である。) カ「[0064] FIG.15 is a front sectional view illustrating the operational state of the apparatus for cutting a series of medicine packets according to the sixth preferred embodiment of the present invention; [0065] FIG. 16 is a front sectional view illustrating the operational state of a length detecting device of the apparatus for cutting a series of medicine packets according to the sixth preferred embodiment of the present invention; [0066] FIG.17 is an enlarged front sectional view of main parts illustrating the operational state of a feeding device of the apparatus for cutting a series of medicine packets according to the sixth preferred embodiment of the present invention; [0067] FIG.18 is an enlarged front sectional view of main parts illustrating a state before cutting a medicine packet in the apparatus for cutting a series of medicine packets according to the sixth preferred embodiment of the present invention; [0068] FIG.19 is an enlarged front sectional view of main parts illustrating a state after cutting a medicine packet in the apparatus for cutting a series of medicine packets according to the sixth preferred embodiment of the present invention;」 ([0064]図15は、本発明の第6の好ましい実施形態による一連の薬包を切断するための装置に動作状態を示す正面断面図である。 [0065]図16は、本発明の第6の好ましい実施形態による一連の薬包を切断するための装置の長さ検出装置の動作状態を説明する正面断面図である。 [0066]図17は、本発明の第6の好ましい実施形態による一連の薬包を切断するための装置の供給装置の動作状態を示す要部拡大正面断面図である。 [0067]図18は、本発明の第6の好ましい実施形態による一連の薬包を切断するための装置において、薬包を切断する前の状態を示す主要部品の拡大正面断面図である。 [0068]図19は、本発明の第6の好ましい実施形態に係る一連の薬包を切断するための装置における薬包を切断した後の状態を示す主要部品の拡大正面断面図である。) キ「[0073] FIG. 24 is a front sectional view illustrating a conventional automatic medicine packaging machine;」 ([0073]図24は、従来の自動薬包機を例示する正面断面図である。) ク「[0124] When the angle sensor 63 detects the pivoted angle of the link 62 and inputs the detected angle information to the controller 50 , the controller 50 drives the feeding device 20 based on the inputted angle information until the pivoted angle of the link 62 reaches a predetermined limit. When the pivoted angle of the link 62 reaches a predetermined limit, the controller 50 stops the feeding device 20 to prevent the series of medicine packets R from excessively feeding so that the feeding length of the series of medicine packets R is automatically adjusted such that the apparatus for cutting a series of medicine packets is easily associated with the automatic medicine packaging machine 2. [0125] FIG.12 is a schematic front sectional view illustrating an apparatus for cutting a series of medicine packets according to a sixth preferred embodiment of the present invention, FIG.13 is an enlarged view of the apparatus for cutting a series of medicine packets according to the sixth preferred embodiment of the present invention shown in FIG. 12 , and FIG.14 is an enlarged perspective view illustrating main parts of the apparatus for cutting a series of medicine packets according to the sixth preferred embodiment of the present invention. [0126] As shown in the drawings, the apparatus for cutting a series of medicine packets according to the sixth preferred embodiment of the present invention includes a feeding device 200 for feeding a series of medicine packets R from the upper side of a main body 100 to a stepped part 101 formed at the other side of the main body 100 , an inspector 300 for inspecting a barcode of the medicine packets P fed by the feeding device 200 and tablets in the medicine packets P, a cutting device 400 for cutting the series of medicine packets R fed along the upper side of the main body 100 into individual medicine packets P at the stepped part 101, a rejecting and loading device 500 for rejecting or loading the cut medicine packets P based on the information received from the inspector 300, and a controller 600 for controlling the feeding device 200, the cutting device 400, and the rejecting and loading device 500. [0127] The feeding device 200 includes a guide roller 201 disposed at the side of the main body 100, a pair of feeding rollers 202 driven by a motor and disposed at the upper side of the main body 100 to bite and feed the upper and lower sides of the medicine packets P guided by the guide roller 201 into the feeding device 200, a belt conveyor 203 for conveying the medicine packets P fed to the feeding device 200 by the feeding rollers 202, a plurality of fixing pins 205 for elastically pressing the upper sides of the medicine packets P conveyed by the belt conveyor 203 , and a pressing plate 204 installed at the upper side of the main body 100 to be elastically moved upward and downward by springs 206 installed around the fixing pins 205. [0128] After a series of medicine packets R, guided to the upper side of the main body 100 by the guide roller 201, is fed into the main body 100 by the feeding rollers 202, the feeding device 200 allows the fed medicine packets R to be precisely conveyed to the cutting device 400 by the belt conveyor 203 while being supported by the pressing plate 204. [0129] The inspector 300 includes a barcode reader 301 installed to the upper side of the feeding device 200 to inspect whether the barcode printed on the upper side of the medicine packet P is detected or not, a camera 302 installed to the side of the barcode reader 301 above the feeding device 200 to capture images of tablets accommodated in the medicine packets P exposed by a backlight 304 installed in the feeding device 200 , and an image reader 303 for determining whether the tablets are damaged or not using an image captured by the camera 302 and transmitting the result to the controller 600. [0130] The inspector 300 inspects whether the barcode is correctly printed on the upper side of the medicine packet P and is readable by the barcode reader 301 or not, and illuminates the lower side of the medicine packet P using the backlight 304 to expose the tablet accommodated in the medicine packet P so that the camera 302 above the medicine packet captures an image of the tablet and the image reader 303 determines whether the tablet is damaged using the captured image or not. [0131] Thus, when the barcode reader 300 cannot read the barcode printed on the medicine packet P due to misprinting of the barcode or reads that the tablet accommodated in the medicine packet P is damaged, the inspector 300 inputs the inspection result information to the controller 600 to inform the controller 600 the fact that the medicine packet P to be cut is deteriorated.」 ([0124]角度センサ63がリンク62の揺動角度を検出して、検出した角度情報を制御装置50に入力すると、制御装置50は、リンク62の揺動角度が所定の限界に達するまで、入力された角度情報に基づいて供給装置20を駆動する。リンク62の揺動角度が所定の限界に達すると、制御装置50は、一連の薬包Rが過度に送り出されないように送り出し装置20を停止させ、一連の薬包Rの送り出し長さが、一連の薬包を切断する装置が自動薬包機2に容易に付随するように自動的に調整される。 [0125]図12は、本発明の第6の好ましい実施形態による一連の薬包を切断するための装置を示す概略正面断面図、図13は、図12に示す本発明の第6の好ましい実施形態による一連の薬包を切断するための装置の拡大図、図14は、本発明の第6の好ましい実施形態による一連の薬包を切断するための装置の主要部品を示す拡大斜視図である。 [0126]図面に示すように、本発明の第6の好ましい実施形態による一連の薬包の切断装置は、一連の薬包Rを本体100の上側から本体100の他側に形成された段差部101に供給する供給装置200と、供給装置200によって供給された薬包Pのバーコードと薬包P内の錠剤とを検査する検査装置300と、本体100の上面に沿って供給される一連の薬包Rを段差部101で個々の薬包Pに切断する切断装置400と、検査装置300から受け取った情報に基づいて切断された薬包Pを拒絶又は装填する拒絶装填装置500と、供給装置200並びに切断装置400及び拒絶装填装置500を制御する制御装置600とを備えている。 [0127]供給装置200は、本体100の側方に配置されたガイドローラ201と、モータにより駆動されて本体100の上側に配置されてガイドローラ201により案内された薬包Pの上下面を噛んで供給装置200に送り込む一対の供給ローラ202と、供給ローラ202によって供給装置200に供給された薬包Pを搬送するベルトコンベア203と、ベルトコンベア203によって搬送された薬包Pの上面を弾性的に押さえる複数の固定ピン205と、本体100の上面に設置されて固定ピン205の周りに設けられたスプリング206によって上下に弾性移動する押え板204とを備えている。 [0128]ガイドローラ201によって本体100の上側に案内された一連の薬包Rが供給ローラ202によって本体100内に供給された後、供給装置200によって、供給された薬包Rを押圧板204で支持しながらベルトコンベア203によって切断装置400に精度良く搬送することができる。 [0129]検査装置300は、供給装置200の上側に設置され、薬包Pの上面に印刷されたバーコードが読み取り可能か否かを検査するバーコードリーダ301と、供給装置200の上方でバーコードリーダ301の側方に設置されていて供給装置200に設けられたバックライト304により露出した薬包Pに収容されている錠剤を撮影するカメラ302と、カメラ302で撮影した画像から錠剤の破損の有無を判断してその結果を制御装置600へ送る画像読み取り部303とを備えている。 [0130]検査装置300は、薬包Pの上面にバーコードが正しく印刷され、バーコードリーダ301で読み取り可能であるか否かを検査し、バックライト304を用いて薬包Pの下面を照明して薬包Pに収容された錠剤を露出させて、薬包の上方のカメラ302がその画像を取り込み、その画像により画像読み取り部303がその錠剤が破損しているか否かを判定する。 [0131]このように、バーコードリーダ301が、薬包Pに印刷されたバーコードの誤印刷により読み取れなかったり、薬包Pに収容された錠剤が破損していることを読み取ると、検査装置300は、検査結果情報を制御装置600に入力して、切断する薬包Pが劣化していることを制御装置600に通知することができる。) ケ「[0146] The apparatus for cutting a series of medicine packets according to the sixth preferred embodiment of the present invention further includes a length detecting device 700 provided at the side of the main body 100 to detect a length of the series of medicine packets R discharged from the automatic medicine packaging machine and to input the detected length to the controller 600 such that the feed of the series of medicine packets R to the feeding device 200 is adjusted. [0147] The length detecting device 700 includes a weight rod 701 for pressing the upper side of the series of medicine packets R positioned between the automatic medicine packaging machine and the feeding device 200 due to its weight, a link 702 hinged with an end of the weight rod 701 at an end and hinged with the main body 100 at the other end, and angle sensors 703 installed in the main body 100 to detect an angle of the link 702 and to input the detected angle to the controller 600 . [0148] The length detecting device 700 detects the length of the series of medicine packets R discharged from the automatic medicine packaging machine and inputs the detected length of the series of medicine packets R to the controller 600 so that the controller 600 can control the feeding device 200 and the cutting device 400 based on the detected length of the series of medicine packets R. [0149] In other words, when the series of medicine packets R is discharged from the automatic medicine packaging machine 2 and its length is increased, the weight rod 701 is pivoted downward together with the link 702 due to the increased length of the series of medicine packets R so that the angle sensors 703 detect the pivoted angel of the link 702 and input the detected pivoted angle information to the controller 600 . Thus, the controller 600 determines whether the length of the series of medicine packets R is increased or decreased. [0150] FIG. 15 is a front sectional view illustrating the operational state of the apparatus for cutting a series of medicine packets according to the sixth preferred embodiment of the present invention, and FIG. 16 is a front sectional view illustrating the operational state of a length detecting device of the apparatus for cutting a series of medicine packets according to the sixth preferred embodiment of the present invention. [0151] As shown in the drawings, the series of medicine packets R discharged to the side of the automatic medicine packaging machine is stored in a state that the lower side thereof contacts the guide roller 201 and the lower and upper sides are bitten by the feeding rollers 202 . [0152] In the state, when the series of medicine packets R is continuously discharged from the automatic medicine packaging machine 2 , the length of the series of medicine packets R is increased and the weight rod 701 , pressing the upper side of the series of medicine packets R, is pivoted downward together with the link 702 so that the angle sensors 703 detect the pivoted angel of the link 702 and input the detected pivoted angle information to the controller 600 . [0153] The controller 600 is informed of the fact that the length of the series of medicine packets R is increased from the angle sensors 703 and drives the feeding rollers 202 , belt conveyor 203 , and the cutting device 400 to cut the series of medicine packets R as according to the increased length. [0154] As such, when the series of medicine packets R is fed into the main body 100 by the feeding rollers 202 and its length is decreased, the series of medicine packets R lifts the weight rod 701 thereby pivoting the link 702 upward. At that time, the angle sensors 703 detect the pivoted angle of the link 702 and input the detected pivoted angle of the link 702 to the controller 600 so that the controller 600 compares the inputted angle information with a predetermined limit with respect to the pivoted angle of the link 702 . When the inputted angle information reaches the predetermined limit, the controller 600 stops the feeding rollers 202 to prevent the series of medicine packets R from excessively feeding.」 ([0146]本発明の第6の好ましい実施形態に係る一連の薬包の切断装置は、本体100の側部に設けられ、自動薬包機から排出される一連の薬包Rの長さを検出し、検出した長さを供給装置200への一連の薬包Rの供給が調整されるように制御装置600に入力する長さ検出装置700を更に含む。 [0147]長さ検出装置700は、自動薬包機と供給装置200との間に位置する一連の薬包Rの上側をその重量により押圧する錘棒701と、一端が錘棒701の端部とヒンジ結合し他端が本体100とヒンジ結合したリンク702と、本体100に設置されてリンク702の角度を検出し検出した角度を制御装置600に入力する角度センサ703とを備えている。 [0148]長さ検出装置700は、自動薬包機から排出される一連の薬包Rの長さを検出し、検出した一連の薬包Rの長さを制御装置600に入力するので、制御装置600は検出した一連の薬包Rの長さに基づき供給装置200及び切断装置400を制御することができる。 [0149]すなわち、一連の薬包Rが自動薬包機2から排出されてその長さが増加すると、一連の薬包Rの長さの増加により錘棒701がリンク702とともに下方に揺動するので、角度センサ703がリンク702の揺動角を検出して、検出した揺動角情報を制御装置600に入力している。こうして、制御装置600は、一連の薬包Rの長さが増加したか減少したかを判断する。 [0150]図15は、本発明の第6の好ましい実施形態に係る一連の薬包を切断する装置の動作状態を示す正面断面図であり、図16は、本発明の第6の好ましい実施形態に係る一連の薬包を切断する装置の長さ検出装置の動作状態を示す正面断面図である。 [0151]図面に示すように、自動薬包機の側方に排出された一連の薬包Rは、その下面がガイドローラ201に接触し、下面と上面が供給ローラ202に噛み込んだ状態で収納される。 [0152]その状態で、自動薬包機2から一連の薬包Rを連続して排出すると、一連の薬包Rの長さが長くなり、一連の薬包Rの上側を押圧している錘棒701がリンク702と共に下方に揺動するので、角度センサ703がリンク702の揺動角を検出して、検出した揺動角情報を制御装置600に入力する。 [0153]制御装置600は、角度センサ703から一連の薬包Rの長さが長くなったことを知らされ、供給ローラ202、ベルトコンベア203、切断装置400を駆動して一連の薬包Rを長くなった長さにしたがって切断する。 [0154]このように、一連の薬包Rが供給ローラ202によって本体100内に供給されてその長さが減少すると、一連の薬包Rは錘棒701を持ち上げることによりリンク702を上方に揺動させる。このとき、角度センサ703はリンク702の揺動角度を検出し、検出したリンク702の揺動角度を制御装置600に入力するので、制御装置600は入力された角度情報とリンク702の揺動角度に関して所定の制限値と比較する。入力された角度情報が所定の制限値に達すると、制御装置600は、一連の薬包Rが過剰に供給されないように供給ローラ202を停止させる。) コ 上記ケの記載事項からみて、一連の薬包Rは、長さ検出装置700において一時的に蓄えられるといえる。そして、「リンク702の揺動角度」は、一時的に蓄えられる当該一連の薬包Rの長さを示すものである。 そうすると、上記ケの「入力された角度情報が所定の制限値に達すると」との事項は、「長さ検出装置700に蓄えられる一連の薬包Rの量が予め定められた限界に達した際」と言い換えることができる。 サ 甲1には、第6実施形態の構成要素として図15に示された自動薬包機2の具体構成について格別の説明がなされていないが、甲1の明細書及び図面の記載からみて、図24に示された従来の自動薬包機と同様の構成であると認められる。 摘記事項ア~ケ及び認定事項コ、サを踏まえると、甲1には、次の発明(以下「甲1発明」という。)が記載されている。 「 本体1と、 本体1内に設置され、各々包装シートを有する一対の包装シートロール4と、 一方の包装シートロール4の下側に設置されて患者名、薬の飲み方等の情報を印字するプリンタ5と、 包装シートを溶着して一連の薬包Rを形成するシーラー7と、 包装シートロール4とプリンタ5とシーラー7とを制御する制御装置1aとを備え、 錠剤を、包装シートロール4から引き出された一対の包装シートの間に挿入し、包装シートをシーラー7で溶着させて一連の薬包Rに仕上げた後、一連の薬包Rを本体1の側方から外部へ排出する 自動薬包機と、 自動薬包機から排出される一連の薬包Rを本体100の上側から本体100に供給する供給ローラ202を有する供給装置200と、 本体100の側部において自動薬包機と供給装置200との間に設けられ、自動薬包機2から排出される一連の薬包Rの長さを検出し、一連の薬包Rを一時的に蓄える長さ検出装置700と、 供給装置200によって供給された薬包Pのバーコードと薬包P内の錠剤とを検査する検査装置300と、 供給装置200によって薬包Rが搬送される切断装置400と、 検出した一連の薬包Rの長さに基づき供給装置200及び切断装置400を制御する制御装置600とを備え、 検査装置300は、供給装置200の上側に設置され、薬包Pの上面に印刷されたバーコードが読み取り可能か否かを検査するバーコードリーダ301と、供給装置200の上方でバーコードリーダ301の側方に設置されていて供給装置200に設けられたバックライト304により露出した薬包Pに収容されている錠剤を撮影するカメラ302と、カメラ302で撮影した画像から錠剤の破損の有無を判断してその結果を制御装置600へ送る画像読み取り部303とを備えており、 長さ検出装置700は、自動薬包機と供給装置200との間に位置する一連の薬包Rの上側をその重量により押圧する錘棒701と、一端が錘棒701の端部とヒンジ結合し他端が本体100とヒンジ結合したリンク702と、本体100に設置されてリンク702の角度を検出し、検出した角度を制御装置600に入力する角度センサ703とを備え、一連の薬包Rが自動薬包機から排出されてその長さが増加すると、錘棒701がリンク702とともに下方に揺動するものであり、 制御装置600は、 リンク702の揺動角度を検出した角度センサ703から一連の薬包Rの長さが長くなったことを知らされ、供給ローラ202を駆動して一連の薬包Rを長くなった長さにしたがって切断し、 一連の薬包Rが供給ローラ202によって本体100内に供給されてその長さが減少すると、一連の薬包Rは錘棒701を持ち上げることによりリンク702を上方に揺動させ、角度センサ703はリンク702の揺動角度を検出して制御装置600に入力し、入力された角度情報が所定の制限値に達すると、制御装置600は、一連の薬包Rが過剰に供給されないように供給ローラ202を停止させる、 装置。」 (2)甲2の記載及び甲2事項 甲2には、以下の記載がある。 ア「【0002】 袋体とは別に把手を製造し、その把手を袋体に貼着して取り付けすることで把手付袋としている。 前述の把手を製造する把手製造機が特許文献1に開示されている。 この把手製造機は、回転する貼り合わせドラムと、把手用紐の供給装置と、第1補強紙供給部と、第2補強紙供給部と、カッター等を備え、把手用紐の供給装置から引き出した把手用紐を、紐ガイドを揺動させることで貼り合わせドラムに供給すると共に、第1・第2補強紙供給部から第1補強紙と第2補強紙を貼り合わせドラムに供給し、貼り合わせドラムにおいて把手用紐を第1補強紙と第2補強紙とではさむようにして接着し、その後にカッターで切断して把手としている。」 イ「【0066】 図9に示すように、紐リール5からの把手用紐3の送り出し経路に、把手用紐3の送り出し速度の変化を検出する検出手段8と、検出手段8が検出した送り出し速度の変化に応じてモータ70の回転速度を制御するモータ制御手段9とを備えている。」 ウ「【0070】 検出手段8は、把手用紐3の張力変化で上下に移動するダンサロール81と、ダンサロール81の基準位置から上方への移動及び下方への移動を検出するセンサ82とを備えている。 装置本体10にブラケット83を取り付け、ブラケット83にフレーム84が取り付けてある。 フレーム84に第1ロール85と第2ロール86を設け、第1ロール85とダンサロール81と第2ロール86に渡って把手用紐3を掛け渡すことで、第1ロール85と第2ロール86との間でループ3aを形成する。 ダンサロール81はアーム87の一端に取り付ける。アーム87の他端はセンサ82のセンサ本体82aに上下搖動自在に取り付ける。 センサ本体82aはフレーム84に取り付ける。 アーム87にウエイトを掛ける方法やバネやベロフラムシリンダによりダンサロール81に下向きの力を付与し、設定張力の大きさを調節できるようにする。」 エ「 [図:0001403611000001.jpg] 」 上記ア~エを総合すれば、甲2には次の事項(以下「甲2事項」という。)が記載されていると認められる。 「把手製造機における把手用紐の供給装置において、紐リール5からの把手用紐3の送り出し経路に、前記把手用紐3の張力変化で上下に移動するダンサロール81を設けること。」 (3)甲3の記載及び甲3事項 甲3には、以下の記載がある。 ア「【0001】 本発明は、自動包装機の繰出し装置の技術に関し、より詳細には、ロール状の包装材料を連続的に繰出す自動包装機の繰出し装置に関する。」 イ「【0026】 次に、本実施例の繰出し装置10の構成について、以下に詳述する。 図1、図3及び図4に示すように、本実施例の繰出し装置10は、ロール状の包装材料1の支持軸20を回転駆動させる駆動部としての駆動用モータ21と、駆動用モータ21により繰出された包装材料1に対して上下作動自在に当接されるダンサローラ22と、ダンサローラ22の上下方向位置を検出する検出部としての検出装置23と、検出装置23により検出されたダンサローラ22の上下方向位置に応じて、駆動用モータ21による支持軸20の回転速度を制御して包装材料1の繰出し量を調節する制御装置24等とで構成されている。」 ウ「【0040】 図6(a)に示すように、本実施例の繰出し装置10では、運転停止時には、ダンサローラ22が所定の上下方向位置(基準位置P1)で停止される。このとき、基準センサ23bにて停止状態のダンサローラ22の上下方向位置(基準位置P1)が検出されて、制御装置24にて駆動用モータ21による支持軸20の回転駆動が停止される。」 エ「 [図:0001403611000002.jpg] [図:0001403611000003.jpg] 」 上記ア~エを総合すれば、甲3には次の事項(以下「甲3事項」という。)が記載されていると認められる。 「自動包装機の繰出し装置において、搬送経路Rに上下作動自在のダンサローラ22を設けるとともに、前記ダンサローラ22の上下方向位置(基準位置P1)が検出されて、制御装置24にて駆動用モータ21による支持軸20の回転駆動が停止されること。」 (4)甲4の記載及び甲4事項 甲4には、以下の記載がある。 ア「【0025】図5及び図6に示すように、薬剤包装機Lで一連に形成された包装袋Sは、巻取機WでリールRに順次巻き取られる。この巻取機Wは、空のリール45をストックスペース41の傾斜棚板42の上に複数ストックし、リール45に包装袋Sを巻取る際には巻取部44にセットして包装袋Sを巻取るが、この巻取部44は巻取部44に取り付けたモータ47に直結されて回転する巻取軸46を備えている。そして、作業者が、空のリール45を巻取軸46に取り付けると、このリール45に薬剤包装機Lからの包装袋Sの先端を引っ掛け、モータ47を作動させてリール45に包装袋Sを順次巻き取る。この巻取スピードは、薬剤包装機Lの包装袋Sを排出する速度に合致するよう速度調整されている。そして、所定長の包装袋Sが巻き取られると、包装袋Sが切断されると共に、リール45が巻取軸46から外されて包装袋Sを巻き取った状態でストックスペース48にストックされることとなる。」 イ「 [図:0001403611000004.jpg] 」 上記ア~イを総合すれば、甲4には次の事項(以下「甲4事項」という。)が記載されていると認められる。 「薬剤包装機Lにおいて、巻取部44の巻取りスピードは、前記薬剤包装機Lの包装袋Sを排出する速度に合致するよう速度調整されていること。」 (5)甲6の記載及び甲6事項 甲6には、以下の記載がある。 ア「【0042】 バッファ装置30は、印刷装置10とカッティング装置40との間において、印刷用紙9の張力を調整する装置である。バッファ装置30は、複数のバッファローラ31とダンサローラ32とを有する。バッファローラ31およびダンサローラ32はそれぞれ、搬送方向に沿って互い違いに配置される。」 イ「 [図:0001403611000005.jpg] 」 上記ア~イを総合すれば、甲6には次の事項(以下「甲6事項」という。)が記載されていると認められる。 「印刷システムにおいて、印刷装置10とカッティング装置40との間にバッファ装置30を設けるとともに、前記バッファ装置30を複数のバッファローラ31とダンサローラ32とを有するように構成すること。」 (6)甲8の記載及び甲8事項 甲8には、以下の記載がある。 ア「【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は収納体内の薬剤の検査装置及び収納体内の薬剤の検査方法に関するものであり、特に病院等に於いて錠剤包装機、アンプル払出し機等によって、錠剤、アンプル等の薬剤を処方に応じて、条帯の包装区画等の収納体に収容せしめた後に、その収容された薬剤の検査を行う収納体内の薬剤の検査装置及び収納体内の薬剤の検査方法に関するものである。」 イ「【0052】尚、本発明に於いて監査工程S1 を具備する場合も、該監査工程S1 で誤収容と判断した場合に、自動的に錠剤分包機、アンプル自動払出し機等で再度収容させることも可能である。」 上記ア~イからみて、甲8には次の事項(以下「甲8事項」という。)が記載されていると認められる。 「収納体内の薬剤の検査装置において、監査工程S1で誤収容と判断した場合に、自動的に錠剤分包機、アンプル自動払出し機等で再度収容させること。」 (7)甲9の記載及び甲9事項 甲9には、以下の記載がある。 ア「【0064】この調剤システムは、上述した第1,第2実施例のものより大規模になっている。すなわち、移送手段50が、延伸されるとともに、最上流にトレー払出装置91が配され、最下流にトレー受入装置94が配されて、トレー6を移送するようになっている。その上流側には、薬剤払出装置20及び薬剤分包機30が、複数台・多数台に増設されて、移送手段50の両横に配置されている。そこには、薬袋発行機70に加えて、調剤票発行機92も導入されている。また、それらの下流には、分岐ユニット51が設けられ、これとトレー受入装置94との間には幾つかの監査装置93が配置されている。さらに、分岐ユニット51から分岐した先には薬剤袋詰機40が配置されている。」 イ「 [図:0001403611000006.jpg] 」 上記ア~イを総合すれば、甲9には次の事項(以下「甲9事項」という。)が記載されていると認められる。 「調剤システムにおいて、トレー6に投入した分包袋4を、監査装置93に移送する経路と、薬剤袋詰機40に移送する経路とに切り換える分岐ユニット51を備えること。」 (8)甲10の記載及び甲10事項 甲10には、以下の記載がある。 ア「【0001】 本発明は、ブリスタ包装シート(以下、「PTPシート」という。)を製造するためのPTPシート製造装置に関するものである。」 イ「【0076】 ポケット部2に錠剤5を投入する工程、容器フィルム3にカバーフィルム4を取着する工程等を経て形成されたPTPフィルム26は、検査工程を経た後、ミシン目形成工程へ移行する。」 上記ア~イからみて、甲10には次の事項(以下「甲10事項」という。)が記載されていると認められる。 「PTPシート製造装置において、PTPフィルム26は、検査工程を経た後、ミシン目形成工程へ移行すること。」 2 申立人が令和 5年 3月20日提出の意見書に添付した甲号証の記載 甲第20号証の1:特開2009-119246号公報(以下「甲20の1」という。) (1)甲20の1の記載及び甲20の1事項 甲20の1には、以下の記載がある。 ア「【0087】 図16に示すように、搬送手段21bは、包装手段21aにおいて薬剤を包装した分包紙98をメインユニット2のフロントパネル2aやサイドパネル2bに設けられた払出口2c,2dに向けて搬送するものである。図17に示すように、搬送手段21bは、ケーシング105を有し、これに搬送機構106を設けたものである。搬送手段21bは、受入部105aと、直線部105bと、屈曲部105cとに大別される。図14や図17、図19に示すように、搬送手段21bは、受入部105aがメインユニット2の筐体内の底面側に位置し、直線部105bから屈曲部105cに至る部分が受入部105a側から斜め上方に向けて立ち上がるように設置されている。 【0088】 搬送手段21bは、受入部105aから直線部105bを経て屈曲部105cに至る一連の分包紙98の搬送経路を有する。図16や図19に示すように、搬送手段21bに形成される搬送経路の各所には、駆動ローラ110が設けられている。具体的には、駆動ローラ110は、受入部105aの入口側の部分や、受入部105aと直線部105bとの境界部分近傍、直線部105bと屈曲部105cとの境界部分近傍、屈曲部105cの先端側の部分に自由に回動可能なように取り付けられている。搬送手段21bは、隣接する各駆動ローラ110,110同士の間で図示しないモータから受けた動力を伝達可能なようにベルト111が懸架されている。本実施形態では、4本のベルト111が各駆動ローラ110の長さ方向に所定の間隔を開けて取り付けられている。」 イ「【0096】 図17に示すように、屈曲部105cは、直線部105bの末端部分に設けられた駆動ローラ110の支軸110aを介して連結されており、この支軸110aを中心として直線部105bに対して屈曲させることができる。図16に示すように、屈曲部105cは、直線部105bに沿うように真っ直ぐ伸びる姿勢とすると、その先端部分がメインユニット2のサイドパネル2bに設けられた払出口2d側に向く。一方、屈曲部105cは、直線部105bに対してフロントパネル2a側に屈曲させると、その先端部分が払出口2c側に向く。」 ウ「【0194】 上記実施形態において、薬剤包装部21は、搬送手段21bを構成するケーシング105の末端部分に位置する屈曲部105cを直線部105bに対して適宜屈曲させることができる。そのため、薬剤払出システム1では、メインユニット2の払出口2c,2dのいずれか都合の良い方から薬剤を包装した分包紙98を取り出すことができる。なお、上記した搬送手段21bは、屈曲部105cを適宜屈曲させることが可能なものであったが、屈曲部105cに相当するものを持たない構成としてもよい。」 エ「 [図:0001403611000007.jpg] 」 オ「 [図:0001403611000008.jpg] 」 カ「 [図:0001403611000009.jpg] [図:0001403611000010.jpg] 」 上記ア~カを総合すれば、甲20の1には次の事項(以下「甲20の1事項」という。)が記載されていると認められる。 「包装手段21aにおいて薬剤を包装した分包紙98をメインユニット2のフロントパネル2aやサイドパネル2bに設けられた払出口2c,2dに向けて搬送する搬送手段21bを備え、 搬送手段21bは、受入部105aと、直線部105bと、屈曲部105cとを有し、受入部105aがメインユニット2の筐体内の底面側に位置し、直線部105bから屈曲部105cに至る部分が受入部105a側から斜め上方に向けて立ち上がるように設置されて、受入部105aから直線部105bを経て屈曲部105cに至る一連の分包紙98の搬送経路を有しており、 屈曲部105cは、駆動ローラ110の支軸110aを中心として直線部105bに対して屈曲させることができ、直線部105bに沿うように真っ直ぐ伸びる姿勢とすると、その先端部分がメインユニット2のサイドパネル2bに設けられた払出口2d側に向く一方、直線部105bに対してフロントパネル2a側に屈曲させると、その先端部分が払出口2c側に向き、 払出口2c、2dのいずれか都合の良い方から薬剤を包装した分包紙98を取り出すことができる。 薬剤払出システム1。」 3 対比・判断 (1)本件発明1について ア 対比 本件発明1と甲1発明とを対比する。 (ア)後者の「錠剤」は前者の「薬剤」に相当し、以下同様に、「一連の薬包R」は「連続する分包袋」に、「自動薬包機」は「分包機」に、「供給装置200」は「搬送機」に、「検査装置300」は「監査機」に、それぞれ相当する。 (イ)後者の「患者名、薬の飲み方等の情報を印字するプリンタ5」「を備え」、「錠剤を、包装シートロール4から引き出された一対の包装シートの間に挿入し、包装シートをシーラー7で溶着させて一連の薬包Rに仕上げた後、一連の薬包Rを本体1の側方から外部へ排出する自動薬包機」は、当該プリンタ5により印字される情報が処方データに基づいたものであることは明らかであるから、前者の「処方データに基づいて薬剤を分包し、連続する分包袋を排出する分包機」に相当する。 (ウ)後者の「自動薬包機から排出される一連の薬包Rを本体100の上側から本体100に供給する供給装置200」は、前者の「前記分包機から排出された連続する前記分包袋を受け入れ、連続する前記分包袋を送り出す搬送機」に相当する。 また、後者の「供給装置200によって供給された薬包Pのバーコードと薬包P内の錠剤とを検査する検査装置300」は、前者の「前記搬送機から送りだされた連続する前記分包袋を受け入れ、」「前記分包袋に分包された前記薬剤を監査する監査機」に相当する。 そして、後者の「供給装置200」「を制御する制御装置600」は、前者の「前記搬送機」「を制御する制御機」に相当する。 (エ)後者の「一連の薬包Rを一時的に蓄える長さ検出装置700」は、前者の「連続する前記分包袋を蓄えるバッファ部」に相当する。 (オ)後者の「自動薬包機」と「供給装置200」と「長さ検出装置700」と「検査装置300」と「切断装置400」と「制御装置600」「とを備え」る「装置」は、その機能及び構造からみて、前者の「薬剤監査支援システム」に相当する。 そうしてみると、両者の一致点及び相違点は、次のとおりである。 (一致点) 処方データに基づいて薬剤を分包し、連続する分包袋を排出する分包機と、 前記分包機から排出された連続する前記分包袋を受け入れ、連続する前記分包袋を送り出す搬送機と、 前記搬送機から送りだされた連続する前記分包袋を受け入れ、前記分包袋に分包された前記薬剤を監査する監査機と、 前記搬送機を制御する制御機と、 を備える薬剤監査支援システムであって、 連続する前記分包袋を蓄えるバッファ部を備える、 薬剤監査支援システム。 (相違点1) 本件発明1は、「制御機」が「前記分包機、前記搬送機、及び前記監査機を制御する」のに対して、甲1発明は、制御装置1aが自動薬包機を制御し、制御装置600が供給装置200を制御し、検査装置300は制御主体が特定されていない点。 (相違点2) 本件発明1は、「前記バッファ部に蓄えられる前記分包袋の量が、最大許容範囲に達した際、前記分包機の動作を一時的に停止する」のに対して、甲1発明は、「長さ検出装置700に蓄えられる一連の薬包Rの量が予め定められた限界に達した際」、「一連の薬包Rが過剰に供給されないように供給ローラ202を停止させる」点。 (相違点3) 本件発明1は、「前記搬送機」が「バッファ部を備え」、「前記バッファ部は、ダンサーローラ機構により構成される」のに対して、甲1発明は、供給装置200と長さ検出装置700とは別個の装置であり、また、長さ検出装置700の錘棒701がローラであるかが不明である点。 (相違点4) 本件発明1では、監査機が「前記処方データに基づいて」前記分包袋に分包された前記薬剤を監査するのに対して、甲1発明では、検査装置300が「錠剤を撮影するカメラ302」「で撮影した画像から錠剤の破損の有無を判断」する点。 (相違点5) 本件発明1は、「前記分包機は、前記分包袋を前記監査機に送り出す経路と、前記分包袋を前記監査機以外に送り出す経路と、を切り換える切換え機構を備え、前記切換え機構は、前記分包袋の導入口と、前記分包袋の排出口と、前記導入口と前記排出口との間に前記分包機の側に支点を有し、前記支点を中心に上下に移動する可動搬送路を備え」るのに対して、甲1発明は、そのように特定されていない点。 イ 相違点の検討 (ア)相違点1 複数の装置に対して、各装置の作動を制御するための制御装置を設ける場合に、当該複数の装置に対して個別に制御装置を設けるか、複数の装置の少なくともいくつかをまとめて制御する共通の制御装置を設けるか等、その態様は、当業者が必要に応じて適宜選択し得るというべきであるから、甲1発明において、制御装置600が、供給装置200だけでなく、自動薬包機及び検査装置300をも併せて制御するように設計変更する程度のことは、当業者であれば容易になし得ることといえる。 (イ)相違点2 相違点2は、バッファ部に蓄えられる分包袋の量が許容範囲に達した際に、当該バッファ部からみて、本件発明1が上流側の装置を一時的に停止するのに対して、甲1発明が下流側の装置を一時的に停止するものであり、当該相違は、上流側及び下流側のうちどちらの装置の処理速度がより大きいかということに起因している。 このことを踏まえて以下さらに検討すると、甲1発明のような自動薬包機と検査装置300との間で一連の薬包Rを受け渡しながら処理を行う装置を構築するにあたって、自動薬包機及び検査装置300をそれぞれどの程度の処理能力を備えたものを採用するかは当業者が適宜決定し得ることであるところ、前者の処理能力、すなわち一連の薬包Rを作成して排出する速度の方が、後者の処理能力、すなわち一連の薬包Rを検査する速度より大きい場合もあり得ることを踏まえれば、甲1発明において両装置に関し、適宜の処理能力のものを選択し、その結果、前者の処理能力の方が後者の処理能力より大きくなる場合に、甲1発明において、長さ検出装置700に蓄えられる一連の薬包Rの量が最大許容範囲に達した際に当該長さ検出装置700の上流側にあたる自動薬包機の動作を一時的に停止するよう構成して、上記相違点2に係る本件発明1の事項とすることは、当業者であれば容易に想到し得たことである。 (ウ)相違点3 甲1発明では、供給装置200と長さ検出装置700とは別個の装置であるところ、両装置は、いずれも一連の薬包Rの搬送に関係し、また、その搬送の経路において前後に隣接していることから、両装置を一体に構成し、供給装置200が長さ検出装置700を備える構造とすることは、当業者にとって容易である。 そして、長尺状部材の搬送経路にダンサーローラを設けることが、例えば甲2事項、甲3事項及び甲6事項に示されているとおり周知技術であることを踏まえれば、上記の構造とする際に、甲1発明の錘棒701をダンサーローラで構成し、「バッファ部」である長さ検出装置700を「ダンサーローラ機構」として、上記相違点3に係る本件発明1の事項とすることは、当業者であれば容易に想到し得たことである。 (エ)相違点4 甲1発明の検査装置300は、「錠剤を撮影するカメラ302」「で撮影した画像から錠剤の破損の有無を判断」する検査を行うものであって、処方データに基づいて薬包P内の錠剤が処方データと合致するか否かの検査を行うものではない。 しかしながら、分包機に内在する周知の課題として、錠剤を分包した薬包が一回毎の服用に適した内容となっているか否かを分包作業時に検査して確認することへの要請があることを踏まえれば、甲1発明において、上記の内容、すなわち処方データに基づいた検査を行い、上記相違点4に係る本件発明1の事項とすることは、当業者であれば容易に想到し得たことといえる。 (オ)相違点5 上記2(1)の甲20の1事項のとおり、薬剤払出システムにおいて、薬剤を包装した分包紙を、その搬送手段において、導入口(屈曲部の、直線部側の端部)と排出口(屈曲部の先端)との間に設けた支点(支軸)における屈曲部の上下方向の移動により切り換える搬送経路により、2箇所の払出口のうち都合の良い方を選んで排出させるようにした構造は、本件発明に係る出願前に公知の技術事項であるところ、そのように分包袋を排出する払出口を選択すべき事情の例として、甲9事項にあるとおりの、調剤システムにおいて分包袋を監査装置に移送する経路と薬剤袋詰機に移送する経路とに切り換えるというものが知られていることを踏まえれば、甲1発明に上記甲9事項を踏まえて公知の事項を適用し、一連の薬包Rの排出経路を検査機300に送り出す経路と検査機300以外に送り出す経路とを切り換えるよう構成して、上記相違点5に係る本件発明1の事項とすることは、当業者であれば容易に想到し得たことである。 (カ)効果 また、本件発明1の上記相違点1ないし5に係る構成のもたらす効果も、通常のダンサーローラ機構等のバッファ部が持つ効果を越えるものではなく、薬剤監査支援システムに特有のものがあるとも認められない。 ウ 本件発明1についてのまとめ 本件発明1は、甲1発明、甲9事項、甲20の1事項及び甲2、3、6事項に例示される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 (2)本件発明3について ア 対比 本件発明3と甲1発明とを対比すると、両者は、上記相違点1~5で相違するほか、次の点で相違し、その余の点で一致する。 (相違点6) 本件発明3は、「前記搬送機は、前記分包機からの前記分包袋の排出に同期して、前記分包袋を受け入れる」のに対し、甲1発明は、そのように特定されていない点。 イ 相違点の検討 (ア)相違点1~5 上記相違点1~5についての検討は、上記(1)のとおりである。 (イ)相違点6 甲4事項のとおり、甲4には、薬剤包装機Lで一連に形成された包装袋Sを巻き取る巻取機Wにおいて、巻取部44の巻取りスピードを薬剤包装機Lの包装袋Sを排出する速度に合致させる速度調整の技術が開示されている。 上記相違点3で検討したように、甲1発明において、供給装置200がその上流側に長さ検出装置700を備える構造とした場合、当該長さ検出装置700とその上流側の自動薬包機との間には、供給装置200として何らの構成も有しない。 しかし、自動薬包機から排出される一連の薬包Rを長さ検出装置700に至るまでの区間において円滑に搬送するべきことは甲1発明に内在する課題であるから、甲1発明に上記甲4事項を適用し、自動薬包機の下流側に従来周知のガイドローラのような搬送のための構造を設け、当該構造における搬送の速度を自動薬包機からの一連の薬包Rの排出の速度と合致させて、上記相違点6に係る本件発明3の事項とすることは、当業者であれば容易に想到し得たことである。 ウ 本件発明3についてのまとめ 本件発明3は、甲1発明、甲4事項、甲9事項、甲20の1事項及び甲2、3、6事項に例示される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 (3)本件発明4について ア 対比 本件発明4と甲1発明とを対比すると、甲1発明の長さ検出装置700において、自動薬包機と供給装置200との間に位置する一連の薬包Rの上側を錘棒701の重量により押圧する構成は、本件発明4の「前記搬送機は、連続する前記分包袋に一定の張力を付与」する構成に相当する。 そして、甲1発明も、本件発明4と同様に、搬送機は「前記分包機から排出された前記分包袋だけを受け入れる」ものといえる。 そうすると、両者は、上記相違点1~6で相違し、その余の点で一致する。 イ 相違点の検討 (ア)相違点1~6 上記相違点1~6についての検討は、上記(1)、(2)のとおりである。 ウ 本件発明4についてのまとめ 本件発明4は、甲1発明、甲4事項、甲9事項、甲20の1事項及び甲2、3、6事項に例示される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 (4)本件発明5について ア 対比 本件発明5と甲1発明とを対比すると、両者は、上記相違点1~6で相違するほか、次の点で相違し、その余の点で一致する。 (相違点7) 本件発明5は、「前記分包機から排出される連続する前記分包袋の一包分の移動を検出する検出器を備え、前記搬送機は、前記検出器の結果に基づいて、前記分包袋の一包分を受け入れる」のに対し、甲1発明は、そのように特定されていない点。 イ 相違点の検討 (ア)相違点1~6 上記相違点1~6についての検討は、上記(1)、(2)のとおりである。 (イ)相違点7 上記相違点6において検討したように、甲1発明において、自動薬包機の下流側に設けた搬送のための構造における搬送の速度を自動薬包機からの一連の薬包Rの排出の速度と合致させる場合に、従来周知の、薬包の一包分の移動を検出する検出器(必要であれば、甲4の段落【0022】の「各包装袋Sの境目に形成された切欠Kをカウントするカウンタ」を参照。)を採用して、一包分単位でより精密に搬送の速度を合致させ、上記相違点7に係る本件発明5の事項とすることは、当業者であれば容易に想到し得たことである。 ウ 本件発明5についてのまとめ 本件発明5は、甲1発明、甲4事項、甲9事項、甲20の1事項及び甲2、3、6事項に例示される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 (5)本件発明6について ア 対比 本件発明6と甲1発明とを対比すると、両者は、上記相違点1~5で相違するほか、次の点で相違し、その余の点で一致する。 (相違点8) 本件発明6は、「前記制御機は、前記監査機の監査結果に基づいて、前記分包機に薬剤の分包を指示する」のに対し、甲1発明は、そのように特定されていない点。 イ 相違点の検討 (ア)相違点1~5 上記相違点1~5についての検討は、上記(1)のとおりである。 (イ)相違点8 甲8事項のとおり、甲8には、収納体内の薬剤の検査装置において、監査工程S1で誤収容と判断した場合に、自動的に錠剤分包機、アンプル自動払出し機等で再度収容させる技術が開示されている。 上記相違点4において検討したように、甲1発明において、処方データに基づいた薬包の検査を行う場合に、検査した薬包の内容が処方データと相違していた場合に補充のための新たな分包を行うべきことは当業者に自明の事項であることに鑑みれば、甲1発明において甲8事項を参酌し、上記相違点8に係る本件発明6の事項とすることは、当業者であれば容易に想到し得たことである。 ウ 本件発明6についてのまとめ 本件発明6は、甲1発明、甲4事項、甲8事項、甲9事項、甲20の1事項及び甲2、3、6事項に例示される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 (6)本件発明7について ア 対比 本件発明7と甲1発明とを対比すると、両者は、上記相違点1~5で相違するほか、次の点で相違し、その余の点で一致する。 (相違点9) 本件発明は、「前記監査機により監査を終えた連続する前記分包袋にミシン目を形成するミシン目形成機を備える」のに対し、甲1発明は、そのように特定されていない点。 イ 相違点の検討 (ア)相違点1~5 上記相違点1~5についての検討は、上記(1)のとおりである。 (イ)相違点9 甲10事項のとおり、甲10には、PTPシート製造装置において、PTPフィルムを、検査工程を経た後にミシン目形成工程へ送る技術が開示されている。 甲1発明は、検査装置300の下流側に切断装置400を有するところ、甲10事項を参酌し、検査装置300による検査の後に、切断装置400による切断処理に代えて薬包にミシン目を形成するよう構成して、上記相違点9に係る本件発明7の事項とすることは、当業者であれば容易に想到し得たことである。 ウ 本件発明7についてのまとめ 本件発明7は、甲1発明、甲4事項、甲8~10事項、甲20の1事項及び甲2、3、6事項に例示される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 4 小活 以上のとおり、本件発明1、3~7は、甲1発明、甲4、8~10、20の1事項及び甲2、3、6事項に例示される周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。 第6 むすび 以上のとおり、本件特許1、3~7に係る特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであるから、特許法第113条第2項に該当し、同法第114条の規定により取り消されるべきものである。 また、訂正前の請求項8は本件訂正により削除されたため、請求項8についての特許異議の申立ては、不適法なものであり、その補正をすることができないから、特許法第120条の8第1項で準用する同法第135条の規定により却下すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。

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2022-700078

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