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特許拒絶査定不服審判

2024-009571

拡張現実デバイスのための空間的に分解された動的調光

審判番号
2024-009571
法域
特許
審判種別
拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
出願番号
特願2021-510460
請求日
2024年06月07日
審決日
2026年02月12日
公報発行日
2026年08月28日
結論
請求不成立
当事者
  • 【請求人】マジック リープ, インコーポレイテッド
  • 【請求人代理人】穐場 仁
  • 【請求人代理人】矢口 哲也
  • 【請求人代理人】岡部 憲昭
審判長/審判官
  • 審判長 道祖土 新吾
  • 審判官 井海田 隆
  • 審判官 柳 重幸
分類
P18 .121-Z (G09G) / P18 .575-Z (G09G)
条文(本文から自動抽出・参考)
特許法第29条、特許法第17条の2第5項、特許法第29条第1項第3号、特許法第17条の2第6項
データ出所
審決公報(XML)

事件の表示

特願2021-510460「拡張現実デバイスのための空間的に分解された動的調光」拒絶査定不服審判事件〔令和 2年 3月 5日国際公開、WO2020/047486、令和 3年12月27日国内公表、特表2021-536592〕について、次のとおり審決する。

結論

結 論 本件審判の請求は、成り立たない。

理由

理 由 第1 手続の経緯 本願は、2019年(令和元年)8月30日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2018年8月31日、米国)を国際出願日とする外国語特許出願であって、その手続の経緯の概略は、次のとおりである。 令和3年 4月20日 :翻訳文の提出 令和4年 8月22日 :手続補正書の提出 令和5年 9月11日付け:拒絶理由通知書 同年12月12日 :意見書、手続補正書の提出 令和6年 2月 5日付け:拒絶査定(以下「原査定」という。) (同月 9日 :原査定の謄本の送達) 同年 6月 7日 :審判請求書、手続補正書の提出 以下、2018年(平成30年)8月31日を「優先日」という。 第2 令和6年6月7日にされた手続補正についての補正の却下の決定 [補正の却下の決定の結論] 令和6年6月7日にされた手続補正を却下する。 [補正の却下の決定の理由] 1 補正の内容 令和6年6月7日にされた手続補正(以下「本件補正」という。)は、特許請求の範囲の補正をするものであり、本件補正により、次の(1)に示す本件補正前(令和5年12月12日にされた手続補正後のものをいう。以下同じ。)の特許請求の範囲の請求項11の記載は、後記(2)に示す本件補正後の特許請求の範囲の請求項9の記載に補正された。下線は補正箇所を示す。 (1) 本件補正前 「【請求項11】 光学システムであって、前記光学システムは、 仮想画像光を接眼レンズ上に投影するように構成されているプロジェクタと、 世界オブジェクトに関連付けられている光を調光するように構成されている調光器と、 前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光に関する世界光情報を検出するように構成されている世界光センサであって、前記世界光情報は、空間的に分解された複数の世界光値を含む、世界光センサと、 前記プロジェクタおよび前記調光器および前記世界光センサに通信可能に結合されているプロセッサと を備え、 前記プロセッサは、 前記空間的に分解された複数の世界光値に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムのシステム視野の第1の部分を決定することと、 前記接眼レンズ上に投影されることになる前記仮想画像光を生成することであって、前記仮想画像光は、表示されることになる1つ以上の仮想オブジェクトを表す、ことと、 前記仮想画像光に関する仮想画像情報を検出することであって、前記仮想画像情報は、空間的に分解された複数の仮想画像明度値を含む、ことと、 前記空間的に分解された複数の仮想画像明度値に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムの前記システム視野の第2の部分を決定することであって、前記システム視野の前記第2の部分は、前記システム視野の前記第1の部分と異なる、ことと、 前記システム視野の前記第1の部分と前記システム視野の前記第2の部分とを組み合わせることにより、前記システム視野の組み合わせられた部分にすることと、 前記システム視野の前記組み合わせられた部分内の前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光の強度を低減させるように、前記調光器を調節することと を含む動作を実行するように構成されている、光学システム。」 (2) 本件補正後 「【請求項9】 光学システムであって、前記光学システムは、 仮想画像光を接眼レンズ上に投影するように構成されているプロジェクタと、 世界オブジェクトに関連付けられている光を調光するように構成されている調光器と、 前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光に関する世界光情報を検出するように構成されている世界光センサであって、前記世界光情報は、空間的に分解された複数の世界光値を含む、世界光センサと、 前記プロジェクタおよび前記調光器および前記世界光センサに通信可能に結合されているプロセッサと を備え、 前記プロセッサは、 前記空間的に分解された複数の世界光値に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムのシステム視野の第1の部分を決定することと、 前記接眼レンズ上に投影されることになる前記仮想画像光を生成することであって、前記仮想画像光は、表示されることになる1つ以上の仮想オブジェクトを表す、ことと、 前記仮想画像光に関する仮想画像情報を検出することであって、前記仮想画像情報は、空間的に分解された複数の仮想画像明度値を含む、ことと、 前記空間的に分解された複数の仮想画像明度値に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムの前記システム視野の第2の部分を決定することであって、前記システム視野の前記第2の部分は、前記システム視野の前記第1の部分と異なる、ことと、 前記システム視野の前記第1の部分と前記システム視野の前記第2の部分とを組み合わせることにより、前記システム視野の組み合わせられた部分にすることにより、空間的に分解された複数の調光値を決定することと、 前記空間的に分解された複数の調光値を前記調光器に送信することと、 前記システム視野の前記組み合わせられた部分内の前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光の強度を低減させるように、前記空間的に分解された複数の調光値に応じて前記調光器を調節することと を含む動作を実行するように構成されている、光学システム。」 2 補正の目的 本件補正のうち請求項9についてする補正は、本件補正前の請求項11に記載された「光学システム」が備える「プロセッサ」の「実行する」「動作」のうち、「調光器を調節すること」について「空間的に分解された複数の調光値を決定」し、「前記空間的に分解された複数の調光値を前記調光器に送信」し、「前記空間的に分解された複数の調光値に応じて」行うものに限定するものである。 そして、本件補正前の請求項11に記載された発明と本件補正後の請求項9に記載される発明は、産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一である。 したがって、本件補正により請求項9についてする補正は、特許法17条の2第5項2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とする補正に該当する。 3 独立特許要件の判断 本件補正は、前記2のとおり、特許法17条の2第5項2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とする補正に該当するから、本件補正後の請求項9に記載されている事項により特定される発明(以下「本件補正発明」という。)が、同法17条の2第6項において準用する同法126条7項の規定に適合するか、すなわち、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるかについて、以下検討する。 (1) 本件補正発明 ア 本件補正発明の認定と分説 本件補正発明は、前記1(2)に摘記した本件補正後の請求項9に記載された事項により特定されるとおりのものと認める。 ここで、検討の便宜上、本件補正発明の構成を次のとおり構成Xと構成Aから構成Dまでに分説する。また、参考図として、本願の【図2A】~【図2C】に部材名を記入したものを掲載する。 <本件補正発明の分説> X 光学システムであって、前記光学システムは、 A 仮想画像光を接眼レンズ上に投影するように構成されているプロジェクタと、 B 世界オブジェクトに関連付けられている光を調光するように構成されている調光器と、 C 前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光に関する世界光情報を検出するように構成されている世界光センサであって、前記世界光情報は、空間的に分解された複数の世界光値を含む、世界光センサと、 D 前記プロジェクタおよび前記調光器および前記世界光センサに通信可能に結合されているプロセッサと を備え、 前記プロセッサは、 D1 前記空間的に分解された複数の世界光値に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムのシステム視野の第1の部分を決定することと、 D2 前記接眼レンズ上に投影されることになる前記仮想画像光を生成することであって、前記仮想画像光は、表示されることになる1つ以上の仮想オブジェクトを表す、ことと、 D3 前記仮想画像光に関する仮想画像情報を検出することであって、前記仮想画像情報は、空間的に分解された複数の仮想画像明度値を含む、ことと、 D4 前記空間的に分解された複数の仮想画像明度値に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムの前記システム視野の第2の部分を決定することであって、前記システム視野の前記第2の部分は、前記システム視野の前記第1の部分と異なる、ことと、 D5 前記システム視野の前記第1の部分と前記システム視野の前記第2の部分とを組み合わせることにより、前記システム視野の組み合わせられた部分にすることにより、空間的に分解された複数の調光値を決定することと、 D6 前記空間的に分解された複数の調光値を前記調光器に送信することと、 D7 前記システム視野の前記組み合わせられた部分内の前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光の強度を低減させるように、前記空間的に分解された複数の調光値に応じて前記調光器を調節することと を含む動作を実行するように構成されている、 X 光学システム。 <参考図> 【図2A】 [図:0001437757000001.jpg] 【図2B】 [図:0001437757000002.jpg] 【図2C】 [図:0001437757000003.jpg] イ 課題・作用効果等に関連する明細書の発明の詳細な説明の記載 本願明細書の発明の詳細な説明の記載のうち、発明が解決しようとする課題及び作用効果等に関連する記載を抜粋すると、次の記載がある。 「【技術分野】 【0001】 (関連出願の相互参照) …(中略)… 【背景技術】 【0002】 現代のコンピューティングおよびディスプレイ技術は、いわゆる「仮想現実」または「拡張現実」体験のためのシステムの開発を促進しており、デジタル的に再現された画像またはその一部が、現実であるように見える、またはそのように知覚され得る様式で、ユーザに提示される。仮想現実、すなわち、「VR」シナリオは、典型的には、他の実際の実世界の視覚的入力に対する透過性を伴わずに、デジタルまたは仮想画像情報の提示を伴う。拡張現実、すなわち、「AR」シナリオは、典型的には、ユーザの周囲の実際の世界の可視化に対する拡張としてのデジタルまたは仮想画像情報の提示を伴う。 【0003】 これらのディスプレイ技術において成された進歩にもかかわらず、当技術分野において、拡張現実システム、特に、ディスプレイシステムに関連する、改良された方法、システム、およびデバイスの必要性が存在する。 【発明の概要】 【課題を解決するための手段】 【0004】 本開示は、概して、周囲光条件を変動させるために、光学システムを改良するための技法に関する。より具体的には、本開示の実施形態は、調光要素を備える、拡張現実(AR)デバイスを動作させるためのシステムおよび方法を提供する。本発明は、ARデバイスを参照して説明されるが、本開示は、コンピュータビジョンおよび画像ディスプレイシステムにおける種々の用途に適用可能である。 …(中略)… 【0081】 多数の利点が、従来の技法に優る本開示の方法によって達成される。例えば、本明細書に説明される拡張現実(AR)デバイスは、ユーザの眼に到達する周囲光を大域的に調光および/ または選択的に調光することによって、暗い屋内から明るい屋外へと変動する光レベルにおいて使用されてもよい。本発明の実施形態は、ピクセル化された調光器を使用して、世界光を99%を上回って減衰させることによって、単一デバイス内でARおよび仮想現実(VR)能力を可能にする。本発明の実施形態はまた、離散または持続可変深度平面切替技術を用いて、可変焦点要素を使用して、輻輳・開散運動遠近調節競合を軽減させる。本発明の実施形態は、検出された周囲光の量に基づいて、プロジェクタ明度を最適化することによって、ARデバイスのバッテリ寿命を改良する。本開示の他の利点も、当業者に容易に明白となるであろう。」 「【0120】 図2Aは、本発明による、ARデバイス200の1つ以上の一般的特徴を図示する。いくつかの実施形態では、ARデバイス200は、接眼レンズ202および動的調光器203を通して見ているとき、ユーザが1つ以上の世界オブジェクト230を視認し得るように、ARデバイス200が非アクティブモードまたはオフモードにあるとき、透明または半透明であるように構成される、接眼レンズ202および動的調光器203を含んでもよい。図示されるように、接眼レンズ202および動的調光器203は、並置構成に配列され得、接眼レンズ202および動的調光器203を通して見ているときにユーザに見える、システム視野を形成し得る。いくつかの実施形態では、システム視野は、接眼レンズ202および動的調光器203の一方または両方によって占有される、2次元領域全体として定義される。図2Aは、単一接眼レンズ202および単一動的調光器203を図示する(例証的理由から)が、ARデバイス200は、ユーザの片眼毎に、2つの接眼レンズおよび2つの動的調光器を含んでもよい。 【0121】 動作の間、動的調光器203は、動的調光器203上に衝突する、世界オブジェクト230と関連付けられる世界光232の強度を低減させるように調節され、それによって、調光される面積236をシステム視野内に生産し得る。調光される面積236は、システム視野の一部またはサブセットであってもよく、部分的または完全に、調光されてもよい。動的調光器203は、調光される面積236のための複数の空間的に分解された調光値に従って調節されてもよい。さらに、ARデバイス200の動作の間、プロジェクタ214は、仮想画像光222(すなわち、仮想コンテンツと関連付けられる光)を接眼レンズ202上に投影してもよく、これは、ユーザによって、世界光232とともに観察され得る。 【0122】 仮想画像光222を接眼レンズ202上に投影することは、ユーザが対応する仮想コンテンツをユーザの環境内のある場所に位置付けられるように知覚するように、ライトフィールド(すなわち、仮想コンテンツの角度表現)をユーザの網膜上に投影させ得る。例えば、接眼レンズ202によって外部結合された仮想画像光222は、ユーザに、キャラクタ202-1が第1の仮想深度平面210-1に位置付けられるように、像202-2が第2の仮想深度平面210-2に位置付けられるように知覚させ得る。ユーザは、プラットフォーム120等の1つ以上の世界オブジェクト230に対応する世界光232とともに、仮想コンテンツを知覚する。 【0123】 いくつかの実施形態では、ARデバイス200は、世界光232を検出するように構成される、周囲光センサ234を含んでもよい。周囲光センサ234は、周囲光センサ234によって検出された世界光232が、動的調光器203および/または接眼レンズ202上に衝突する世界光232に類似する、および/またはそれを表すように、位置付けられてもよい。いくつかの実施形態では、周囲光センサ234は、動的調光器203の異なるピクセルに対応する、複数の空間的に分解された光値を検出するように構成されてもよい。これらの実施形態では、周囲光センサ234は、例えば、結像センサ(例えば、CMOS、CCD等)または複数の光ダイオード(例えば、アレイまたは別の空間的に分散された配列において)に対応してもよい。いくつかの実施形態では、または同一実施形態では、周囲光センサ234は、世界光232の平均光強度または単一光強度に対応する、大域的光値を検出するように構成されてもよい。これらの実施形態では、周囲光センサ234は、例えば、1つ以上の光ダイオードのセットに対応してもよい。他の可能性も、検討される。 【0124】 図2Bは、調光される面積236が、世界光232に対応する、検出された光情報に基づいて決定される、ARデバイス200の実施例を図示する。具体的には、周囲光センサ234は、太陽と関連付けられる世界光232を検出し得、太陽と関連付けられる世界光232がARデバイス200を通して通過する、システム視野の方向および/または部分をさらに検出し得る。それに応答して、動的調光器203は、調光される面積236を設定し、検出された世界光に対応するシステム視野の部分を網羅するように調節されてもよい。図示されるように、動的調光器203は、調光される面積236の端部を上回る量において、調光される面積236の中心における世界光232の強度を低減させるように調節されてもよい。 【0125】 図2Cは、調光される面積236が仮想画像光222に基づいて決定される、ARデバイス200の実施例を図示する。具体的には、調光される面積236は、ユーザが仮想画像光222を観察することから生じる、ユーザによって知覚される仮想コンテンツに基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態では、ARデバイス200は、可能性の中でもとりわけ、仮想画像光222の場所(例えば、それを通してユーザが仮想コンテンツを知覚する、動的調光器203内の場所)および/または仮想画像光222の明度(例えば、知覚される仮想コンテンツおよび/またはプロジェクタ214において生成される光の明度)を含む、画像情報を検出してもよい。図示されるように、動的調光器203は、調光される面積236を設定し、仮想画像光222に対応するシステム視野の部分を網羅するように調節されてもよい、または代替として、いくつかの実施形態では、調光される面積236は、仮想画像光222と整合されない、システム視野の部分を網羅してもよい。 いくつかの実施形態では、調光される面積236の調光値は、周囲光センサ234によって検出された世界光232および/または仮想画像光222の明度に基づいて決定されてもよい。」 (2) 各引用文献の記載事項及び引用発明等の認定 ア 引用文献1の記載事項及び引用発明の認定 (ア) 引用文献1に記載された事項 原査定の拒絶の理由において引用された、本願の優先日前に発行された文献である国際公開第2018/119276号(以下「引用文献1」という。)には、次の記載がある(なお、当合議体により、後記(イ)の引用発明の認定に直接用いる記載に下線を付した。)。摘記の後の括弧内に合議体が作成した日本語訳を示す。 a WHAT IS CLAIMED IS:(特許請求の範囲) 「WHAT IS CLAIMED IS: (特許請求の範囲) 1. A user-wearable display device comprising: a frame configured to mount on the user; an augmented reality display attached to the frame and configured to direct images to an eye of the user, a sensor configured to obtain information about ambient light condition in an environment surrounding the user; a variable optical material that undergoes a physical and/or a chemical change in response to a stimulus, a source configured to provide the stimulus; and processing electronics configured to: trigger the source to provide the stimulus to the variable optical material to effect a physical and/or a chemical change in the material based on the information obtained by the sensor such that at least one of intensity of ambient light, spectral content of ambient light or direction of ambient light is changed. (1.ユーザが装着可能なディスプレイ装置であって、以下を備えることを特徴とする: ユーザに装着されるよう構成されたフレーム; 前記フレームに取り付けられ、ユーザの眼に画像を向けるよう構成された拡張現実ディスプレイ; ユーザの周囲環境における周囲光の状態に関する情報を取得するよう構成されたセンサ; 刺激に応答して物理的及び/又は化学的変化を生じる可変光学材料; 前記刺激を提供するよう構成されたソース;及び センサによって取得された情報に基づいて、周囲光の強度、周囲光のスペクトル内容、又は周囲光の方向の少なくとも1つが変更されるように、可変光学材料に刺激を与えるようにソースを作動させ、材料に物理的変化及び/又は化学的変化をもたらすように構成された、処理用電子回路。) …(中略)… 22. The user-wearable device of Claims 1-19, wherein the processing electronics is configured to trigger the source to provide the stimulus to the display to effect a physical and/or a chemical change in the material based on the information obtained by the sensor such that attenuation of intensity of ambient light transmitted through a first portion of the display is greater than attenuation of intensity of ambient light transmitted through a second portion of the display. (22. 請求項1~19のいずれか一項に記載のユーザが装着可能なディスプレイ装置であって、処理用電子回路は、センサによって取得された情報に基づいて、ディスプレイに刺激を与えて材料に物理的変化及び/又は化学的変化を生じさせるようにソースを作動させるように構成され、ディスプレイの第1の部分を透過する周囲光の強度の減衰が、ディスプレイの第2の部分を透過する周囲光の強度の減衰よりも大きくなるように構成されている。) 23. The user-wearable device of Claims 22, wherein the intensity of ambient light incident on the first portion of the display is greater than intensity of ambient light incident on the second portion of the display. (23. 請求項22に記載のユーザが装着可能なディスプレイ装置であって、ディスプレイの第1の部分に入射する周囲光の強度が、ディスプレイの第2の部分に入射する周囲光の強度よりも大きいように構成されている。) 24. The user-wearable device of Claims 22 or 23, wherein the processing electronics is configured to trigger the source to provide the stimulus to the display to effect a physical and/or a chemical change in the material based on the information obtained by the sensor such that the intensity of ambient light transmitted through the second portion of the display is reduced. (24. 請求項22又は23に記載のユーザが装着可能なディスプレイ装置であって、処理用電子回路は、センサによって取得された情報に基づいて、ディスプレイに刺激を与えて材料に物理的変化及び/又は化学的変化を生じさせるようにソースを作動させるように構成され、ディスプレイの第2の部分を透過する周囲光の強度が減少するように構成されている。) …(中略)… 35. The user-wearable device of Claims 1-19, wherein an object as seen by the wearer's eye through the display appears to be aligned with at least one portion of the display , and wherein the processing electronics is configured to cause the source to provide the stimulus to the at least one portion of the display for which the object appears to be aligned to effect a physical and/or a chemical change in the variable optical material such that at least one of intensity of light from said object, spectral content of said light from said object or direction of said light from said object is changed. (35. 請求項1~19のいずれか一項に記載のユーザが装着可能なディスプレイ装置であって、装着者の目がディスプレイを通して見る物体が、ディスプレイの少なくとも一部と一列に並んでいるように見え、処理電子回路は、物体が一列に並んでいるように見えるディスプレイの少なくとも一部の部分に、ソースに刺激を与えさせて可変光学材料に物理的変化及び/又は化学的変化を生じさせ、それにより、前記物体からの光の強度、前記物体からの光のスペクトル内容、又は前記物体からの光の方向の少なくとも1つを変化させるように構成されている、ユーザが装着可能なディスプレイ装置。) …(中略)… 37. The user-wearable device of any of Claim 35-36, wherein the processing electronics is configured to cause the source to provide the stimulus to the at least one portion of the display to effect a physical and/or a chemical change in the variable optical material such that the intensity of ambient light reduced. (37. 請求項35~36のいずれか一項に記載のユーザが装着可能なディスプレイ装置であって、処理電子回路は、ソースに刺激を与えさせて可変光学材料に物理的変化及び/又は化学的変化を生じさせ、それにより周囲光の強度を低下させるように構成されている、ユーザウェアラブルデバイス。) …(後略)…」 b BACKGROUND(背景技術) 「BACKGROUND(背景技術) Field(技術分野) [0003] The present disclosure relates to optical devices, including virtual reality and augmented reality imaging and visualization systems. ([0003] 本開示は、光学デバイス、特に仮想現実(VR)及び拡張現実(AR)の画像表示・視覚化システムに関するものである。) Description of the Related Art(関連技術の説明) [0004] Modern computing and display technologies have facilitated the development of systems for so called "virtual reality" or "augmented reality" experiences, wherein digitally reproduced images or portions thereof are presented to a user in a manner wherein they seem to be, or may be perceived as, real. A virtual reality, or "VR", scenario typically involves presentation of digital or virtual image information without transparency to other actual real-world visual input; an augmented reality, or "AR", scenario typically involves presentation of digital or virtual image information as an augmentation to visualization of the actual world around the user. A mixed reality, or "MR", scenario is a type of AR scenario and typically involves virtual objects that are integrated into, and responsive to, the natural world. For example, in an MR scenario, AR image content may be blocked by or otherwise be perceived as interacting with objects in the real world. ([0004] 現代のコンピューティング及び表示技術の進歩により、いわゆる「仮想現実」や「拡張現実」の体験を可能にするシステムが開発されてきた。これらの体験では、デジタルで再現された画像やその一部が、ユーザに対して現実のように、あるいは現実として知覚されるように提示される。仮想現実(VR)シナリオでは、通常、現実世界の視覚情報に対する透明性がなく、デジタル又は仮想の画像情報のみが提示される。一方、拡張現実(AR)シナリオでは、実際の世界の視覚情報に対して、デジタル又は仮想の画像情報が追加される形で提示される。混合現実(MR)シナリオはARの一種であり、通常、仮想オブジェクトが現実世界に統合され、かつそれに反応する形で提示される。例えば、MRシナリオでは、AR画像コンテンツが現実世界の物体によって遮られたり、相互作用しているように知覚されたりすることがある。) [0005] Referring to Figure 1, an augmented reality scene 10 is depicted wherein a user of an AR technology sees a real-world park-like setting 20 featuring people, trees, buildings in the background, and a concrete platform 30. In addition to these items, the user of the AR technology also perceives that he "sees" "virtual content" such as a robot statue 40 standing upon the real-world platform 30, and a cartoon-like avatar character 50 flying by which seems to be a personification of a bumble bee, even though these elements 40, 50 do not exist in the real world. Because the human visual perception system is complex, it is challenging to produce an AR technology that facilitates a comfortable, natural-feeling, rich presentation of virtual image elements amongst other virtual or real-world imagery elements. ([0005] 図1を参照すると、拡張現実のシーン10が描かれており、AR技術のユーザは、公園のような現実世界の風景20(人々、木々、背景の建物、コンクリートのプラットフォーム30など)を見ている。この現実の要素に加えて、AR技術のユーザは、現実世界には存在しないにもかかわらず、ロボットの像40がプラットフォーム30の上に立っているように見えたり、マルハナバチを擬人化したようなアバターキャラクター50が飛んでいるように見えたりする「仮想コンテンツ」を知覚する。人間の視覚認識システムは複雑であるため、他の仮想又は現実の画像要素の中に仮想画像要素を快適で自然に感じられるように豊かに提示するAR技術を実現することは困難である。) [0006] Systems and methods disclosed herein address various challenges related to AR and VR technology. ([0006] 本開示のシステム及び方法は、AR及びVR技術に関連する様々な課題に対処するものである。) …(中略)… DETAILED DESCRIPTION(詳細な説明) [0068] The embodiments contemplated herein include a wearable display device (e.g., an augmented reality and/or virtual reality eyewear) comprising at least one variable optical material that can vary at least one of: the intensity of ambient light transmitted through the display device, spectral content of ambient light transmitted through the display device, or the optical path of the ambient light transmitted through the display device (e.g., by diffraction or by changing the refractive index of the variable optical element) in response to an external stimulus (e.g., an optical stimulus, an electrical stimulus, a thermal stimulus, an ultrasonic/sonic stimulus, a radiation pressure, etc.). In various embodiments, the at least one variable optical material can be configured to attenuate the intensity of the ambient light in one or more wavelength ranges. In some embodiments, the at least one variable optical material can be configured to reflect, refract, scatter, diffract or absorb incoming light. The wearable display device takes advantage of the physical changes/chemical changes that are brought about in the at least one variable optical material by the external stimulus. As a result of the external stimulus, the at least one variable optical material can vary at least one of the intensity of ambient light transmitted through the display device, spectral content of ambient light transmitted through the display device, or the optical path of the ambient light transmitted through the display device depending on the intensity and/or spectral characteristics of the incoming light to improve user experience. Various studies can be performed to characterize the light altering characteristics of the variable optical material. Different studies can also be performed to characterize the type of light alteration that will result in a desired user experience for different types of ambient light sources. Feedback from the various studies can be taken into consideration to determine which regions of the display device should have altered light transmission and the amount of light alteration that would provide the desired user experience, ([0068] 本明細書において想定される実施形態には、少なくとも1つの可変光学材料を含むウェアラブル表示装置(例えば、拡張現実及び/又は仮想現実のアイウェア)が含まれる。この可変光学材料は、外部刺激(例えば、光学的刺激、電気的刺激、熱的刺激、超音波/音響刺激、放射圧など)に応じて、表示装置を通過する周囲光の強度、表示装置を通過する周囲光のスペクトル成分、又は表示装置を通過する周囲光の光路(例えば、回折によって、又は可変光学素子の屈折率を変化させることによって)の少なくとも1つを変化させることができる。 様々な実施形態において、少なくとも1つの可変光学材料は、1つ以上の波長範囲において周囲光の強度を減衰させるように構成されることができる。ある実施形態では、少なくとも1つの可変光学材料は、入射光を反射、屈折、散乱、回折、又は吸収するように構成されることができる。 ウェアラブル表示装置は、外部刺激によって少なくとも1つの可変光学材料に生じる物理的変化/化学的変化を利用する。外部刺激の結果として、少なくとも1つの可変光学材料は、入射光の強度及び/又はスペクトル特性に応じて、表示装置を通過する周囲光の強度、スペクトル成分、又は光路の少なくとも1つを変化させることができ、これによりユーザ体験を向上させることができる。 可変光学材料の光変調特性を特徴づけるために、様々な研究が実施されることができる。また、異なる種類の周囲光源に対して望ましいユーザ体験をもたらす光変調の種類を特徴づけるために、異なる研究が実施されることができる。これらの研究から得られるフィードバックは、表示装置のどの領域に光透過の変化を加えるべきか、また望ましいユーザ体験を提供するために必要な光変調の量を決定する際に考慮されることができる。)」 c FIG.1 「 [図:0001437757000004.jpg] 」 d [0078] 「[0078] Figure 2A illustrates an example of wearable display system 60. The display system 60 includes a display 70, and various mechanical and electronic modules and systems to support the functioning of that display 70. The display 70 may be coupled to a frame 80, which is wearable by a display system user or viewer 90 and which is configured to position the display 70 in front of the eyes of the user 90. The display 70 may be considered eyewear in some embodiments. In some embodiments, a speaker 100 is coupled to the frame 80 and configured to be positioned adjacent the ear canal of the user 90 (in some embodiments, another speaker, not shown, is positioned adjacent the other ear canal of the user to provide stereo/shapeable sound control). In some embodiments, the display system may also include one or more microphones 110 or other devices to detect sound. In some embodiments, the microphone is configured to allow the user to provide inputs or commands to the system 60 (e.g., the selection of voice menu commands, natural language questions, etc.), and/or may allow audio communication with other persons (e.g., with other users of similar display systems. The microphone may further be configured as a peripheral sensor to collect audio data (e.g., sounds from the user and/or environment). In some embodiments. the display system may also include a peripheral sensor 120a, which may be separate from the frame 80 and attached to the body of the user 90 (e.g., on the head, torso, an extremity, etc. of the user 90). The peripheral sensor 120a may be configured to acquire data characterizing the physiological state of the user 90 in some embodiments. For example, the sensor 120a may be an electrode,」 ([0078] 図2Aは、ウェアラブル表示システム60の一例を示している。表示システム60は、表示装置70と、その表示装置70の機能を支える各種の機械的及び電子的モジュール・システムを含んでいる。表示装置70は、フレーム80に接続されていてもよく、このフレーム80は表示システムのユーザ又は視聴者90が装着可能であり、表示装置70をユーザ90の目の前に配置するように構成されている。表示装置70は、ある実施形態ではアイウェア(眼鏡型デバイス)であってもよい。 ある実施形態では、スピーカー100がフレーム80に接続されていてもよく、ユーザ90の耳管の近くに配置されるように構成されている(別のスピーカーが、図示されていないが、もう一方の耳管の近くに配置され、ステレオ音や形状制御された音を提供するように構成されていてもよい)。ある実施形態では、表示システムには1つ以上のマイク110又はその他の音を検出する装置が含まれていてもよい。 ある実施形態では、マイクはユーザがシステム60に入力やコマンドを提供できるように構成されていてもよく(例:音声メニューコマンドの選択、自然言語による質問など)、他の人との音声コミュニケーション(例:同様の表示システムを使用している他のユーザとの通話)を可能にするように構成されていてもよい。さらに、マイクは周辺センサとして構成され、音声データ(例:ユーザや環境からの音)を収集するように構成されていてもよい。 ある実施形態では、表示システムは周辺センサ120aも含んでいてもよく、これはフレーム80とは別に、ユーザ90の身体(例:頭部、胴体、四肢など)に取り付けられていてもよい。周辺センサ120aは、ある実施形態ではユーザ90の生理的状態を特徴づけるデータを取得するように構成されていてもよい。例えば、センサ120aは電極であってもよい。) e FIGURE 2A 「 [図:0001437757000005.jpg] 」 f [0079]~[0082] 「[0079] With continued reference to Figure 2A, the display 70 is operatively coupled by communications link 130, such as by a wired lead or wireless connectivity, to a local data processing module 140 which may be mounted in a variety of configurations, such as fixedly attached to the frame 80, fixedly attached to a helmet or hat worn by the user, embedded in headphones, or otherwise removably attached to the user 90 (e.g., in a backpack-style configuration, in a belt-coupling style configuration). Similarly, the sensor 120a may be operatively coupled by communications link 120b, e.g., a wired lead or wireless connectivity, to the local processor and data module 140. The local processing and data module 140 may comprise a hardware processor, as well as digital memory, such as non-volatile memory (e.g., flash memory or hard disk drives), both of which may be utilized to assist in the processing, caching, and storage of data. The data include data a) captured from sensors (which may be, e.g., operatively coupled to the frame 80 or otherwise attached to the user 90), such as image capture devices (such as cameras), microphones, inertial measurement units, accelerometers, compasses, GPS units, radio devices, gyros, and/or other sensors disclosed herein; and/or b) acquired and/or processed using remote processing module 150 and/or remote data repository 160 (including data relating to virtual content), possibly for passage to the display 70 after such processing or retrieval. The local processing and data module 140 may be operatively coupled by communication links 170, 180, such as via a wired or wireless communication links, to the remote processing module 150 and remote data repository 160 such that these remote modules 150, 160 are operatively coupled to each other and available as resources to the local processing and data module 140. In some embodiments, the local processing and data module 140 may include one or more of the image capture devices, microphones, inertial measurement units, accelerometers, compasses, GPS units, radio devices, and/or gyros. In some other embodiments, one or more of these sensors may be attached to the frame 80, or may be standalone structures that communicate with the local processing and data module 140 by wired or wireless communication pathways. ([0079] 図2Aを引き続き参照すると、表示装置70は、通信リンク130によって動作的に接続されており、この通信リンク130は、有線リード又は無線接続によるものであってもよい。表示装置70は、ローカルデータ処理モジュール140に接続されており、このモジュール140は、様々な構成で取り付けられることができ、例えば、フレーム80に固定的に取り付けられる、ユーザが着用するヘルメット又は帽子に固定的に取り付けられる、ヘッドフォンに埋め込まれる、又はユーザ90に着脱可能な形で取り付けられる(例:バックパック型構成、ベルト接続型構成)などであってもよい。同様に、センサ120aは、通信リンク120b、すなわち有線リード又は無線接続によって、ローカルプロセッサ及びデータモジュール140に動作的に接続されていてもよい。 ローカル処理及びデータモジュール140は、ハードウェアプロセッサ及びデジタルメモリ(不揮発性メモリ、例えばフラッシュメモリ又はハードディスクドライブ)を含み、これらはデータの処理、キャッシュ、及び保存を支援するために使用される。データには、a)センサから取得されたデータ(これらのセンサは、例えばフレーム80に動作的に接続されているか、又はユーザ90に取り付けられている)、画像取得装置(カメラなど)、マイクロフォン、慣性計測ユニット、加速度計、コンパス、GPSユニット、無線装置、ジャイロスコープ、その他本明細書に開示されたセンサなど;及び/又は b)リモート処理モジュール150及び/又はリモートデータリポジトリ160を使用して取得又は処理されたデータ(仮想コンテンツに関連するデータを含む)が含まれ、これらは処理又は取得後に表示装置70に渡される可能性がある。 ローカル処理及びデータモジュール140は、通信リンク170、180(有線又は無線通信リンク)によって、リモート処理モジュール150及びリモートデータリポジトリ160に動作的に接続されており、これによりこれらのリモートモジュール150、160は互いに動作的に接続され、ローカル処理及びデータモジュール140に対してリソースとして利用可能となる。ある実施形態では、ローカル処理及びデータモジュール140は、画像取得装置、マイクロフォン、慣性計測ユニット、加速度計、コンパス、GPSユニット、無線装置、ジャイロスコープの1つ以上を含むことができる。他の実施形態では、これらのセンサの1つ以上がフレーム80に取り付けられているか、又はローカル処理及びデータモジュール140と有線又は無線通信経路によって通信する独立構造体であることができる。) [0080] With continued reference to Figure 2A, in some embodiments, the remote processing module 150 may comprise one or more processors configured to analyze and process data and/or image information. In some embodiments, the remote data repository 160 may comprise a digital data storage facility, which may be available through the internet or other networking configuration in a "cloud" resource configuration. In some embodiments, the remote data repository 160 may include one or more remote servers, which provide information, e.g., information for generating augmented reality content, to the local processing and data module 140 and/or the remote processing module 150. In some embodiments, all data is stored and ail computations are performed in the local processing and data module, allowing fully autonomous use from a remote module. ([0080] 図2Aを引き続き参照すると、ある実施形態では、リモート処理モジュール150は、データ及び/又は画像情報を分析及び処理するように構成された1つ以上のプロセッサを含むことができる。ある実施形態では、リモートデータリポジトリ160は、インターネット又はその他のネットワーク構成を通じて利用可能な「クラウド」リソース構成におけるデジタルデータ保存施設を含むことができる。ある実施形態では、リモートデータリポジトリ160は、1つ以上のリモートサーバーを含み、これらは情報、例えば拡張現実コンテンツの生成に関する情報を、ローカル処理及びデータモジュール140及び/又はリモート処理モジュール150に提供する。ある実施形態では、すべてのデータがローカル処理及びデータモジュールに保存され、すべての計算がそこで実行されることで、リモートモジュールから完全に自律的に使用可能となる。) [0081] Various embodiments of the display system 60 can include one or more components (e.g., cameras, light sensors, color sensors, temperature sensors, motion detectors, accelerometers, gyroscopes, global positioning sub-systems, etc.) that are configured to sense the environment surrounding the user 90. The one or more components included in the display system 60 can also be configured to monitor the position of the head and/or track eye movements of the user 90. For example, the one or more components included in the display system 60 can be configured to determine constriction of the pupil in response to bright light, enlargement of the pupil in response to low light, blink response, etc. As another example, the one or more components included in the display system 60 can be configured to monitor and/or track movement of the user's head. In some embodiments, the one or more components included in the display system 60 can be configured to monitor and/or track position of real world objects (e.g., trees, sun, ambient light sources, etc.) with respect to the user's eyes as the user's head moves. ([0081] 表示システム60の様々な実施形態は、ユーザ90の周囲環境を感知するように構成された1つ以上のコンポーネント(例えば、カメラ、光センサ、色センサ、温度センサ、動作検出器、加速度計、ジャイロスコープ、全地球測位サブシステムなど)を含むことができる。表示システム60に含まれる1つ以上のコンポーネントは、ユーザ90の頭部の位置を監視し、又は目の動きを追跡するように構成されることができる。例えば、表示システム60に含まれる1つ以上のコンポーネントは、明るい光に対する瞳孔の収縮、暗い光に対する瞳孔の拡張、まばたきの反応などを判定するように構成されることができる。別の例として、表示システム60に含まれる1つ以上のコンポーネントは、ユーザの頭部の動きを監視及び/又は追跡するように構成されることができる。ある実施形態では、表示システム60に含まれる1つ以上のコンポーネントは、ユーザの頭部が動く際に、現実世界の物体(例えば、木、太陽、周囲の光源など)の位置をユーザの目に対して監視及び/又は追跡するように構成されることができる。) [0082] Figure 2B illustrates some of the components included in an embodiment of the display system 60. Other embodiments may have additional or fewer components depending on the application for which the system is used. Nevertheless, Figure 2B provides a basic idea of some of the various components that can be included in the display system 60 that are configured to sense the environment. In the embodiment illustrated in Figure 2B, the display device 70 comprises a display lens 106 that may be mounted to a user's head or eyes by the frame 80. The display lens 106 may be configured to propagate projected light 124 from one or more light projection systems 118 into the eyes 122. The display lens 106 can also be configured to allow for transmission of at least some light from the local environment surrounding the user 90. In various embodiments of the display system 60 configured as an augmented reality device, the projected light 124 can include virtual content that may be superimposed on the real world content viewed by the user's eyes 122. ([0082] 図2Bは、表示システム60の一実施形態に含まれるいくつかのコンポーネントを示している。他の実施形態では、システムが使用される用途に応じて、追加のコンポーネントが含まれていたり、逆に少ない構成であったりする場合がある。それでもなお、図2Bは、環境を感知するように構成された表示システム60に含まれる可能性のある様々なコンポーネントの基本的なイメージを提供している。図2Bに示された実施形態では、表示装置70は表示レンズ106を含み、この表示レンズ106はフレーム80によってユーザの頭部又は目に取り付けられる。表示レンズ106は、1つ以上の光投影システム118からの投影光124をユーザの目122に伝えるように構成される。表示レンズ106は、ユーザ90の周囲環境からの光の少なくとも一部を透過させるように構成される。拡張現実デバイスとして構成された表示システム60の様々な実施形態では、投影光124は、ユーザの目122が見る現実世界のコンテンツに重ねて表示される仮想コンテンツを含む。)」 g Figure 2B 「 [図:0001437757000006.jpg] 」 h [0083]~[0088] 「[0083] The display system can include one or more outward facing cameras 112 that are configured to image the environment around the user 90. In some embodiments, the cameras 112 can comprise wide-field-of-view machine vision cameras. In some embodiments, the cameras 112 can be dual capture visible light / non-visible (e.g., infrared) light cameras. The cameras 112 can be integrated with the frame 80 as depicted in Figure 2B. However, in some embodiments, the cameras 112 can be positioned elsewhere. For example, the cameras 112 can be configured to be attached to the head, arms, neck or some other parts of the body of the user 90. In various embodiments, the cameras 112 need not be attached to the user 90 but instead, can be positioned beside the user. ([0083] 表示システムは、ユーザ90の周囲の環境を撮像するように構成された1つ以上の外向きカメラ112を含む。ある実施形態では、カメラ112は広視野のマシンビジョンカメラである。ある実施形態では、カメラ112は可視光/不可視光(例えば赤外線)を同時に撮像するカメラである。カメラ112は、図2Bに示されているようにフレーム80に統合されている。しかし、ある実施形態では、カメラ112は他の場所に配置される。例えば、カメラ112はユーザ90の頭部、腕、首、又は身体の他の部位に取り付けられるように構成される。様々な実施形態では、カメラ112はユーザ90に取り付けられている必要はなく、代わりにユーザのそばに配置される。) [0084] With continued reference to Figure 2B, the display system 60 can include one or more inward facing cameras 114 that can be configured to monitor the user's eyes 122. In various embodiments, the inward facing cameras 114 can be paired with infrared light sources (such as light emitting diodes "LED"s), which are configured to track the eyes 122 of the user 90. The system 60 can further comprise one or more light sensors 128 that are configured to sense ambient light. For example, the one or more light sensors 128 can be configured to sense at least one of intensity, wavelength or color temperature or range of the ambient light. In various embodiments, the light sensor 128 can comprise silicon photodetectors, phototransistors, photodiodes, LCD sensors, sensors that use resistance properties to detect changes in the intensity/spectral characteristic of light, infrared (IR) light sensors, etc. The system 60 can further comprise a sensor assembly 126, which may comprise one or more X, Y, and Z axis accelerometers as well as a magnetic compass and one or more X, Y, and Z axis gyros, preferably providing data at a relatively high frequency, such as 200 Hz. In some embodiments, the sensor assembly 126 can comprise a global positioning satellite (GPS) subsystem to provide information about the user's environment. ([0084] 図2Bを引き続き参照すると、表示システム60は、ユーザの目122を監視するように構成された1つ以上の内向きカメラ114を含む。様々な実施形態では、内向きカメラ114は赤外線光源(例えば発光ダイオード「LED」)と組み合わせられており、これらはユーザ90の目122を追跡するように構成される。システム60はさらに、周囲光を感知するように構成された1つ以上の光センサ128を含む。例えば、1つ以上の光センサ128は、周囲光の強度、波長、又は色温度あるいはその範囲の少なくとも1つを感知するように構成される。様々な実施形態では、光センサ128は、シリコン光検出器、フォトトランジスタ、フォトダイオード、LCDセンサ、光の強度/スペクトル特性の変化を検出するために抵抗特性を用いるセンサ、赤外線(IR)光センサなどを含む。システム60はさらに、センサアセンブリ126を含み、これにはX、Y、Z軸の加速度計、磁気コンパス、及びX、Y、Z軸のジャイロスコープの1つ以上が含まれ、好ましくは200Hzのような比較的高い周波数でデータを提供する。ある実施形態では、センサアセンブリ126は、ユーザの環境に関する情報を提供するための全地球測位衛星(GPS)サブシステムを含む。) [0085] The local processing and data module 140 and/or the remote processing module 150 may comprise a processor such as an ASIC (application specific integrated circuit), FPGA (field programmable gate array), and/or ARM processor (advanced reduced-instruction-set machine), which may be configured to calculate real or near-real time user head pose from the information obtained by the inward facing cameras 114, the outward facing cameras 112, light sensor 128, and/or the sensor assembly 126. The processor can be configured to provide information about the user's environment from the information obtained by the inward facing cameras 114, the outward facing cameras 112, the light sensor 128 and/or the sensor assembly 126. In various embodiments, using the information obtained from the outward facing cameras 112, the light sensor 128 and/or the sensor assembly 126, the display system 60 can be configured to determine the ambient light conditions. For example, the information obtained from the outward facing cameras 112, the light sensor 128 and/or the sensor assembly 126 can be processed using one or more electronic processors of the local processing and data module 140 and/or the remote processing module 150 to determine whether the ambient light is diffused. If the ambient light is not diffused, then the system 60 can use the information obtained from the outward facing cameras 112, the light sensor 128 and/or the sensor assembly 126 to determine the direction from which ambient light is incident on the display 70. The system 60 can be configured to determine the type of illuminant that provides the ambient light. For example, the system 60 can be configured to determine whether the illuminant is sunlight or light from an artificial light source. As another example, the system 60 can be configured to determine the spectral composition and/or the intensity of ambient light from the information obtained from the outward facing cameras 112, the light sensor 128 and/or the sensor assembly 126. ([0085] ローカル処理及びデータモジュール140及び/又はリモート処理モジュール150は、アプリケーション固有集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及び/又はARMプロセッサ(高性能縮小命令セットマシン)などのプロセッサを含み、これらは内向きカメラ114、外向きカメラ112、光センサ128、及び/又はセンサアセンブリ126によって取得された情報から、ユーザの頭部姿勢をリアルタイム又は準リアルタイムで計算できるように構成される。プロセッサは、内向きカメラ114、外向きカメラ112、光センサ128、及び/又はセンサアセンブリ126によって取得された情報から、ユーザの環境に関する情報を提供できるように構成される。様々な実施形態において、外向きカメラ112、光センサ128、及び/又はセンサアセンブリ126から取得された情報を使用して、表示システム60は周囲光の状態を判定できるように構成される。例えば、外向きカメラ112、光センサ128、及び/又はセンサアセンブリ126から取得された情報は、ローカル処理及びデータモジュール140及び/又はリモート処理モジュール150の1つ以上の電子プロセッサによって処理され、周囲光が拡散しているかどうかを判定するために使用できる。周囲光が拡散していない場合、システム60は、外向きカメラ112、光センサ128、及び/又はセンサアセンブリ126から取得された情報を使用して、周囲光が表示装置70にどの方向から入射しているかを判定できるように構成される。システム60は、周囲光を提供している光源の種類を判定できるように構成され、例えばその光源が太陽光であるか人工光源であるかを判定できるように構成される。別の例として、システム60は、外向きカメラ112、光センサ128、及び/又はセンサアセンブリ126から取得された情報に基づいて、周囲光のスペクトル構成及び/又は強度を判定できるように構成される。) [0086] As discussed above, the inward facing cameras 114 may be utilized to track the eyes. Accordingly, the information provided by the inward facing cameras 114 can be used to determine the object at which or the direction along which the user is looking, as well as the depth at which the user's eyes are focusing. The information provided by the inward facing cameras 114 can also be used to determine the ambient light condition. For example, the information obtained by the light sensor 128, the sensor assembly 126, the outward facing cameras 112 and possibly one or more head pose sensors can be combined with the information provided by the inward facing cameras 114 regarding the size of the pupil of the user's eyes 122 to determine the pose of the user's head (and/or eyes) and locate and identify different ambient light sources in the real world visible to the user through the display device. The system 60can be configured to determine the direction along which ambient light is incident, the intensity of ambient light and/or the spectral characteristics of the ambient light that is incident on the display 70, The information obtained by the light sensor 128, the sensor assembly 126, the outward facing cameras 112, and possibly one or more head pose sensors, regarding the location of object as well as possibly the pose of the user's head can be combined with the information provided by the inward facing cameras 114 regarding the size of the pupil of the user's eyes 122 and possibly the direction that the user's eyes are pointing, to identify portions of the display 70 that coincide, are aligned with and/or overlap with the ambient light sources in the view of the real world visible to the user. The information from the light sensor 128, the sensor assembly 126, the outward facing cameras 112 and/or inward facing cameras 114 may be utilized in conjunction with data possibly from an associated cloud computing resource, to map the local world and object, features or characteristics thereof and the position of the objects and features of the local world with respect to the eyes of the user, ([0086] 上述のように、内向きカメラ114は目の追跡に使用できる。したがって、内向きカメラ114によって提供される情報は、ユーザがどの物体を見ているか、又はどの方向を見ているか、さらにユーザの目が焦点を合わせている深さを判定するために使用できる。内向きカメラ114によって提供される情報は、周囲光の状態を判定するためにも使用できる。例えば、光センサ128、センサアセンブリ126、外向きカメラ112、及び場合によっては1つ以上の頭部姿勢センサによって取得された情報は、ユーザの目122の瞳孔の大きさに関する内向きカメラ114によって提供される情報と組み合わせられ、ユーザの頭部(及び/又は目)の姿勢を判定し、表示装置を通してユーザが見ている現実世界における異なる周囲光源の位置を特定し識別するために使用できる。システム60は、周囲光がどの方向から入射しているか、周囲光の強度、及び/又は表示装置70に入射する周囲光のスペクトル特性を判定できるように構成される。光センサ128、センサアセンブリ126、外向きカメラ112、及び場合によっては1つ以上の頭部姿勢センサによって取得された物体の位置に関する情報及び場合によってはユーザの頭部の姿勢に関する情報は、ユーザの目122の瞳孔の大きさ及び場合によっては目の向きに関する内向きカメラ114によって提供される情報と組み合わせられ、表示装置70のうち、現実世界の周囲光源と一致し、整列し、又は重なっている部分を識別するために使用できる。光センサ128、センサアセンブリ126、外向きカメラ112及び/又は内向きカメラ114からの情報は、関連するクラウドコンピューティングリソースからのデータと組み合わせて使用され、ローカル世界及びその物体、特徴又は特性、ならびにユーザの目に対するローカル世界の物体及び特徴の位置をマッピングするために使用できる。) [0087] In various embodiments as discussed below, the display lens 106 can include a variable optical component having at least one material that can be configured to vary at least one of: the intensity of ambient light transmitted through at least a portion of the display lens 106, spectral content of ambient light transmitted through at least a portion of the display lens 106, or the optical path of the ambient light transmitted through at least a portion of the display lens 106 in response to a stimulus provided by one or more components of the display system 60 to improve user experience. For example, if the display system 60 determines based on the information obtained from the light sensor 128, the sensor assembly 126, the outward facing cameras 112 and/or inward facing cameras 114 that the ambient light conditions on a portion of the display lens 106 are bright or that a bright object is in the field of view of the user and is aligned with a portion of the display, then the display system 60 can be configured to provide a stimulus (e.g., thermal, sonic/ultrasonic, optical or electrical stimulus) that can change at least one of: the intensity of ambient light transmitted through that portion of the display lens 106, spectral content of ambient light transmitted through that portion of the display lens 106, or the optical path of the ambient light transmitted through that portion of the display lens 106 to reduce intensityof ambient light transmitted through that portion of the display lens 106 and/or from the bright object and improve visual experience. ([0087] 以下に述べる様々な実施形態において、表示レンズ106は、可変光学部品を含んでいてもよく、その部品は少なくとも1つの材料を有していてもよく、その材料は、表示レンズ106の少なくとも一部を通過する周囲光の強度、表示レンズ106の少なくとも一部を通過する周囲光のスペクトル成分、又は表示レンズ106の少なくとも一部を通過する周囲光の光路の少なくとも1つを、表示システム60の1つ以上のコンポーネントによって提供される刺激に応じて変化させるように構成されていてもよく、これによりユーザ体験を向上させることができる。例えば、表示システム60が、光センサ128、センサアセンブリ126、外向きカメラ112及び/又は内向きカメラ114から取得された情報に基づいて、表示レンズ106の一部における周囲光の状態が明るい、又は明るい物体がユーザの視野内にあり、表示の一部と整列していると判断した場合、表示システム60は、表示レンズ106のその部分を通過する周囲光の強度、スペクトル成分、又は光路の少なくとも1つを変化させることができる刺激(例えば、熱的、音響的/超音波的、光学的又は電気的刺激)を提供するように構成されていてもよく、これにより表示レンズ106のその部分を通過する周囲光の強度及び/又は明るい物体からの光の強度を低減し、視覚体験を向上させることができる。) [0088] Accordingly, various embodiments of the display system 60 can comprise a light emitting module 134 that is configured to emit ultraviolet, infrared and/or visible light to provide an optical stimulus to at least a portion of the display lens 106; an electrical system 132 that can provide an electrical stimulus to at least a portion of the display lens 106; a thermal source 136 that can provide a thermal stimulus to at least a portion of the display lens 106; and/or a sonic/ultrasonic transducer 138 to provide sonic and/or ultrasonic stimulus to at least a portion of the display lens 106. The optical stimulus provided by the light emitting module 134 can include a directed narrow beam of invisible and/or visible light that is incident on the portion of the display lens 106 that is configured to have reduced light transmission. In various embodiments, the display lens 106 can include an arrangement of electrodes (e.g., an electrode array, a two-dimensional grid of electrodes) that are electrically connected to the electrical system 132. The electrical system 132 can provide an electrical signal (e.g., a voltage signal or a current signal) to the electrodes in a portion of the display lens 106 that is configured to change the intensity of ambient light, change the spectral content of ambient light and/or change the direction of ambient light incident on the display lens 106. The light emitting module 134, the thermal source 136, the sonic/ultrasonic transducer 138, and/or the electrical system 132 can be integrated with the frame 80 as shown in Figure 2B. Alternatively, in some embodiments one or all the light emitting module 134 the thermal source 136, the sonic/ultrasonic transducer 138 and the electrical system 132 can be positioned remotely from the display 70. ([0088] したがって、表示システム60の様々な実施形態は、表示レンズ106の少なくとも一部に光学的刺激を提供するように構成された紫外線、赤外線及び/又は可視光を放射する光放射モジュール134、電気的刺激を提供できる電気システム132、熱的刺激を提供できる熱源136、及び音響/超音波刺激を提供する音響/超音波トランスデューサ138を含んでいてもよい。光放射モジュール134によって提供される光学的刺激は、表示レンズ106の光透過が低減されるように構成された部分に入射する、指向性の狭い不可視及び/又は可視光のビームを含んでいてもよい。様々な実施形態において、表示レンズ106は、電気システム132に電気的に接続された電極の配置(例えば、電極アレイ、二次元グリッド状の電極)を含んでいてもよい。電気システム132は、表示レンズ106の一部にある電極に対して、電気信号(例えば、電圧信号又は電流信号)を提供でき、この信号は、周囲光の強度、スペクトル成分、又は表示レンズ106に入射する周囲光の方向を変化させるように構成されていてもよい。光放射モジュール134、熱源136、音響/超音波トランスデューサ138、及び/又は電気システム132は、図2Bに示されているようにフレーム80に統合されていてもよい。ある実施形態では、これらの構成要素の一部又はすべてが、表示装置70から離れた場所に配置されていてもよい。)」 i [0134]~[0136] 「[0134] In some implementations, one or more bright spots on the display 70 can be identified to correspond to one or more saturation regions of the image captured by the ambient light sensor. For example, one or more bright spots on the display 70 that corresponds to the position of the bright light sources in the scene can be determined based on a maximum allowable luma value difference between adjacent pixels, or adjacent groups of pixels. The maximum allowable luma value difference between adjacent pixels can be calculated in different ways. For example, in one method pixels that have relative pixel values within a certain threshold of each other can be grouped together. Another method of grouping the relative pixel values relies on adaptive k-means clustering algorithm which outputs a set of clusters with luma values above a certain threshold level. In some implementations, saturation region can correspond to the portion of the image having luma value above a threshold value. The threshold value can, for example, be 220 for an 8-bit image ranging from 0 for black to 255 for white. The portions of the display 70 that correspond to the portions of the image having luma values above a certain threshold can be selectively occluded to reduce transmissivity of the light from the bright light sources. Other approaches may be employed. ([0134] ある実装においては、表示装置70上の1つ以上の明るいスポットが、周囲光センサによって取得された画像の1つ以上の飽和領域に対応するものとして識別されることができる。例えば、シーン内の明るい光源の位置に対応する表示装置70上の1つ以上の明るいスポットは、隣接する画素又は隣接する画素群の間の最大許容輝度値差に基づいて決定されることができる。隣接する画素間の最大許容輝度値差は、異なる方法で計算されることができる。例えば、ある方法では、相対的な画素値が互いに一定の閾値内にある画素をグループ化することができる。相対画素値をグループ化する別の方法では、適応型k-meansクラスタリングアルゴリズムを用い、一定の閾値以上の輝度値を持つクラスタの集合を出力する。 ある実装においては、飽和領域は、輝度値が閾値を超える画像の部分に対応することができる。例えば、8ビット画像(黒が0、白が255)においては、閾値は220であることができる。輝度値が一定の閾値を超える画像の部分に対応する表示装置70の部分は、明るい光源からの光の透過率を低減するために選択的に遮蔽されることができる。他の手法が用いられる場合もある。) [0135] In some embodiments, the display system 60 can comprise an electronic processor (e.g., local processing & data module 140 and/or remote processing module 150) that is configured to reduce the amount of light transmitted through the portions of the display 70 that receive light from the locations of the ambient environment that have higher light intensity than an average light intensity of the ambient environment. In this manner, the intensity of light transmitted through display 70 can be reduced in portions of the display 70 that receive the most ambient light. Additionally, the electronic processor can be configured to determine the portions of the display 70 where the virtual reality content is displayed and reduce the amount of ambient light transmitted through those portions to increase the relative brightness of the virtual reality content. ([0135] ある実施形態では、表示システム60は、電子プロセッサ(例えば、ローカル処理及びデータモジュール140及び/又はリモート処理モジュール150)を含むことができ、この電子プロセッサは、周囲環境の平均光強度よりも高い光強度を持つ周囲環境の位置から光を受け取る表示装置70の部分を通過する光の量を低減するように構成されることができる。このようにして、表示装置70を通過する光の強度は、最も多くの周囲光を受け取る表示装置70の部分において低減されることができる。さらに、電子プロセッサは、仮想現実コンテンツが表示される表示装置70の部分を判定し、それらの部分を通過する周囲光の量を低減することで、仮想現実コンテンツの相対的な明るさを高めるように構成されることができる。) [0136] To facilitate selectively reducing the transmissivity of light through one or more portions of the display 70, the display 70 can be configured as a pixelated display. For example, the surface of the display 70 can comprise a plurality of electronically addressable pixels that can be configured to vary the amount of light transmitted therethrough. In some implementations, the plurality of electronically addressable pixels can comprise a plurality of spatial light modulators. In some implementations, the display 70 can comprise an occlusion mask a the plurality of electronically addressable pixels. The occlusion mask can comprise a plurality of mask elements, each mask element being associated with one or more of the plurality of addressable pixels. The plurality of mask elements can have different values associated with the different values of transmissivity through the plurality of electronically addressable pixels. The electronic processor (e.g., local processing & data module 140 and/or remote processing module 150) can be configured to selectively reduce the amount of light transmitted through one or more of the plurality of pixels to reduce brightness of ambient light sources and/or to improve contrast ratio of the virtual reality content. ([0136] 表示装置70の1つ以上の部分を通過する光の透過率を選択的に低減することを容易にするために、表示装置70は画素化された表示装置として構成されることができる。例えば、表示装置70の表面は、電子的にアドレス可能な複数の画素を含み、それらは通過する光の量を変化させるように構成されることができる。ある実装においては、電子的にアドレス可能な複数の画素は、複数の空間光変調器を含むことができる。ある実装においては、表示装置70は、電子的にアドレス可能な複数の画素に対する遮蔽マスクを含むことができる。遮蔽マスクは、複数のマスク要素を含み、各マスク要素は、複数のアドレス可能な画素の1つ以上に関連付けられている。複数のマスク要素は、電子的にアドレス可能な複数の画素を通過する光の透過率の異なる値に関連付けられていることができる。電子プロセッサ(例えば、ローカル処理及びデータモジュール140及び/又はリモート処理モジュール150)は、明るい周囲光源の輝度を低減するため、又は仮想現実コンテンツのコントラスト比を改善するために、複数の画素の1つ以上を通過する光の量を選択的に低減するように構成されることができる。)」 (イ) 引用発明の認定 前記(ア)に摘記した引用文献1の記載事項を総合すると、引用文献1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。なお、認定の根拠となる記載箇所を括弧内に示した。 <引用発明> 「ウェアラブル表示システム60は、表示装置70と、その表示装置70の機能を支える各種の機械的及び電子的モジュール・システムを含み、 表示装置70は、フレーム80に接続されており、 フレーム80は表示システムのユーザ又は視聴者90が装着可能であり、 表示装置70をユーザ90の目の前に配置するように構成されており、([0078]) 表示装置70は表示レンズ106を含み、この表示レンズ106はフレーム80によってユーザの頭部又は目に取り付けられ、 表示レンズ106は、1つ以上の光投影システム118からの投影光124をユーザの目122に伝えるように構成され、 表示レンズ106は、ユーザ90の周囲環境からの光の少なくとも一部を透過させるように構成され、 投影光124は、ユーザの目122が見る現実世界のコンテンツに重ねて表示される仮想コンテンツを含み、([0082]) 表示システムは、ユーザ90の周囲の環境を撮像するように構成された1つ以上の外向きカメラ112を含み、([0083]) 外向きカメラ112から取得された情報は、ローカル処理及びデータモジュール140及び/又はリモート処理モジュール150の1つ以上の電子プロセッサによって処理され、周囲光が拡散しているかどうかを判定するために使用され、([0085]) ウェアラブル表示システム60は、周囲光がどの方向から入射しているか、周囲光の強度、及び/又は表示装置70に入射する周囲光のスペクトル特性を判定できるように構成され、([0086]) ローカル処理及びデータモジュール140は、ハードウェアプロセッサ及びデジタルメモリを含み、画像取得装置やセンサから取得されたデータの処理や、仮想コンテンツに関連するデータの取得を行い、データは、処理又は取得後に表示装置70に渡され、([0079]) 表示レンズ106は、可変光学部品を含み、可変光学部品は少なくとも1つの材料を有し、その材料は、表示レンズ106の少なくとも一部を通過する周囲光の強度を、表示システム60の1つ以上のコンポーネントによって提供される刺激に応じて変化させるように構成され、 表示システム60が、外向きカメラ112から取得された情報に基づいて、表示レンズ106の一部における周囲光の状態が明るい、又は明るい物体がユーザの視野内にあり、表示の一部と整列していると判断した場合、表示システム60は、表示レンズ106のその部分を通過する周囲光の強度を変化させることができる刺激を提供するように構成され、これにより表示レンズ106のその部分を通過する周囲光の強度及び/又は明るい物体からの光の強度を低減し、([0087]) ローカル処理及びデータモジュール140である電子プロセッサは、周囲環境の平均光強度よりも高い光強度を持つ周囲環境の位置から光を受け取る表示装置70の部分を通過する光の量を低減するように構成され、 さらに、電子プロセッサは、仮想現実コンテンツが表示される表示装置70の部分を判定し、それらの部分を通過する周囲光の量を低減することで、仮想現実コンテンツの相対的な明るさを高めるように構成され、([0135]) 表示装置70の1つ以上の部分を通過する光の透過率を選択的に低減することを容易にするために、表示装置70は画素化された表示装置として構成され、 表示装置70は、電子的にアドレス可能な複数の画素に対する遮蔽マスクを含み、遮蔽マスクは、複数のマスク要素を含み、各マスク要素は、複数のアドレス可能な画素の1つ以上に関連付けられ、 複数のマスク要素は、電子的にアドレス可能な複数の画素を通過する光の透過率の異なる値に関連付けられており、([0136]) 表示レンズ106は、電気システム132に電気的に接続された二次元グリッド状の電極を含み、電気システム132は、表示レンズ106の一部にある電極に対して、電気信号を提供し、周囲光の強度を変化させ、([0088]) 電子プロセッサ(例えば、ローカル処理及びデータモジュール140及び/又はリモート処理モジュール150)は、明るい周囲光源の輝度を低減するため、又は仮想現実コンテンツのコントラスト比を改善するために、複数の画素の1つ以上を通過する光の量を選択的に低減するように構成されている、([0136]) ウェアラブル表示システム60。([0078])」 イ 引用文献3に記載された事項及び技術常識の認定 (ア) 引用文献3に記載された事項 当審において新たに引用する、本願の優先日前に発行された文献である特開2014-92787号公報(以下「引用文献3」という。)には、次の記載がある。なお、下線は当合議体が付したものであり、以下同様である。 「【0008】 (例示的実施形態) ビームコンバイナ105を備えている表示装置100が図1に示されている。ビームコンバイナ105は、ビデオ源115から第1の画像110を受信する。特に、例えば液晶ディスプレイまたは有機発光ダイオードディスプレイのような投射器120が、ビームコンバイナ105の中に第1の画像110を投射する。ビームコンバイナ105は、第2の画像125も受信し、第2の画像125は、例えば、一対の拡張現実ゴーグルを介するユーザの視野または第2のビデオ源からの第2の画像を含み得る。第1の画像110と第2の画像125とは、ビームコンバイナ105において組み合わされ、第3の画像130を形成する。第3の画像130は、眼135によって示されるようにユーザに対して表示される。」 「【図1】 [図:0001437757000007.jpg] 」 「【0009】 図1の実施例において、第1の画像110は、暗い部分140を含み、一方、第2の画像125は、一般的に非常に明るく、特に、ビームコンバイナ105において第1の画像110と組み合わされた後、暗い部分140と重なる第2の画像125の領域が明るい。従って、第3の画像130において、暗い部分140に対応する部分145は、第2の画像125の明るさによりウォッシュアウトされて見える。一部の実施例では、暗い部分140は、第3の画像130において完全にウォッシュアウトされ得、従って、ユーザ135にとって完全に不可視となり得る。 【0010】 ここで図2を参照すると、図2には別の例示的表示装置200が示されている。図1におけると同様に、ビームコンバイナ105は、投射器120を介するビデオ源115からの第1の画像110と、第2の画像125とを受信する。第1の画像110と第2の画像125とは組み合わされて第3の画像130を形成する。しかし、図1の装置100におけるのとは異なり、第1の画像110の暗い部分140は、第3の画像130においてはウォッシュアウトされて見えない。むしろ、暗い部分140に対応する第3の画像130の部分245は、組み合わされた第3の画像130において同様に暗く見える。暗い部分140の保存は、可変マスク250およびコントローラ255により達成される。」 「【図2】 [図:0001437757000008.jpg] 」 「【0011】 図示されているように、可変マスク250は、第2の画像125の源とビームコンバイナ105との経路に配置される。可変マスク250は、透過部分260と不透過部分265とから成る。不透過部分265が、組み合わされた画像130において暗い部分140と重なる第2の画像125の部分をマスクするか、または遮るように、不透過部分265が、第2の画像125の経路に配列された場合、暗い部分140は、第2の画像125の対応する部分の比較的より明るい画像によってウォッシュアウトされない。換言すると、可変マスクは、第1の画像110の暗い領域140に対応する第2の画像125の部分の局所的なディミングを提供するために使用される。 【0012】 可変マスク250の不透過部分265および透過部分260は、コントローラ225によって制御される。特に、コントローラ225は、投射器120に送信されるビデオ信号と同じビデオ信号を受信する。ビデオ信号を分析することにより、コントローラ225は、画像110のどの部分が暗い部分140を含むかを決定し得、次に、これらの領域に対応するマスク250の部分に対して不透過となるように可変マスク250を制御し得る。従って、コントローラ225は、第1の画像110に対応するビデオ信号を受信し、第1の画像110が、暗い部分140を含むことを決定する。この決定に応答して、コントローラ225は、可変マスク250に、暗い部分140に対応する領域において不透過部分265を形成させる。 【0013】 可変マスク250が、第2の画像125がビームコンバイナ105に入るために取る経路内に配置されるので、不透過部分265に対応する第2の画像125の部分は遮られる。従って、ビームコンバイナ105が、第1の画像110と第2の画像125とを組み合わせる場合、暗い部分140は、暗い部分140に対応する第2の画像125の明るい部分が遮られているので、ウォッシュアウトされない。」 「【0016】 図3aおよび図3bを参照すると、図3aおよび図3bには、可変マスク250の拡大図、ならびにビデオ源115、第1の画像110およびコントローラ225が示されている。可変マスク250は、複数の可変素子360a~cから成り、複数の可変素子360a~cは、透過状態から不透過状態に、およびその逆に変化するようにコントローラ225によって制御されることができる。図3aに示されているように、第1の画像110が暗い領域を含まない場合、コントローラ225は、透過状態へ変化するか、または、透過状態のままでいるように可変素子360a~cのすべてを制御する。 【0017】 一方、図3bに示されているように、第1の画像110が暗い領域を含む場合、コントローラ225は、暗い部分140に対応する可変マスク250の領域が不透過状態になるように変化するように、例えば可変素子360bおよびその周囲の素子のような選択された可変素子を制御する。 【0018】 一部の実施例では、可変マスク250は、液晶マトリクスから成る。特に、各透過素子360a~cは、液晶画素から成り得、この液晶画素においては、液晶分子は、透明電極の間、および、垂直に配列された偏光子の間に挟まれている。電極をオンおよびオフにすることにより、コントローラは、透過状態から不透過状態に、およびその逆に個々の可変素子を変化させることができる。他の実施例では、各可変素子は、例えばミラー、レンズ、ならびに他の反射型および屈折型光学素子のような適応性のある光学素子から成り得る。この実施例において、コントローラ225は、透過状態においてはビームコンバイナ250の方に向かうように、および、不透過状態においてはビームコンバイナ250から遠ざかるように入射光を導くように適応性のある光学素子を制御し得る。 【0019】 他の実施例(例えば、暗視ゴーグルにおいて実装されている表示装置)では、可変マスクは、第2の画像の直接的光経路の外側に位置し得る。例えば、一部の暗視ゴーグルは、光学画像を電子画像に変化させ、次に、結果として生じた電子画像を、例えばマイクロチャネルプレートのような粒子増倍管に通すことにより電子画像の強度を増加させる。次に、電子画像は、ユーザに対する表示のために、元の光学画像に変化させられる。このような実装において、可変マスクは、当初に受け取られた光学画像、最初の電子画像、強化された電子画像、または強化された光学画像の経路に配置され得る。 【0020】 ここで図4を参照すると、図4には、別の例示的画像表示デバイス400が示されている。画像表示デバイス400は、画像表示デバイス400が可変マスク250とコントローラ225とを含む点において、図2に示されているデバイスと同様である。表示デバイス400は、画像信号源465をさらに含み、画像信号源465は、第2の画像125の内容に対応する画像信号467を提供する。暗視ゴーグル実装において、画像信号源465は、拡張される暗い画像の輝度およびコントラストを増加するために使用される信号処理論理を備え得る。実施例に従って、画像信号源465は、ユーザの視野における画像の内容を決定するために使用される画像センサを備え得る。他の実施例において、画像信号源は、2つのビデオ信号が、ビームコンバイナ105において組み合わされる場合、ビデオ信号源を備え得る。」 「【図4】 [図:0001437757000009.jpg] 」 「【0021】 画像信号467を提供することによって、コントローラ225は、可変マスク250を制御する際に、第1の画像と第2の画像との両方の内容を考慮し得る。図4の実施例では、第2の画像125は、暗い部分480と、明るい部分485と、適度に暗い部分490とを含む。第2の画像125の内容を考慮することよって、コントローラ225は、可変マスク250の不透過部分をより正確に形づけ得る。 【0022】 特に、第2の画像125は、暗い部分480と明るい部分485とを含んでいるので、第1の画像110の暗い部分140を第3の画像130において可視とするために、暗い部分480を遮ることは不必要であり得る。コントローラ225は画像信号467を受信しているので、コントローラ225は、既に暗い第2の画像125の部分を知っており、従って、可変マスク250の対応する部分を不透過にしない。さらに、適度にのみ暗い第2の画像の部分490が存在し得る。従って、第1の画像110の暗い部分140のウォッシングアウトを首尾よく防止するために、可変マスク250の対応する部分を部分的にのみ透過にする必要があり得る。 【0023】 第1の画像110の内容が、第1の画像125の部分によって部分的に不明瞭にされるべきであるとコントローラ225が決定するときも存在し得る。例えば、表示デバイスが、拡張現実ゴーグルにおいて実装される場合、コントローラ225は、第1の画像110の幾つかの暗い部分が、第2の画像125によって故意にウォッシュアウトされることを可能にするように決定し得る。画像110が、ゲームアプリケーションのために地形または対抗者を含む場合、これら対抗者または地形がたとえ暗いにしても、コントローラ225は、画像の部分が第1の画像125によってウォッシュアウトされることを可能にするようになおも決定し得る。例えば、画像110が、拡張現実アプリケーションのために暗い仮想背景を提供する場合、第2の画像125の明るい実世界の前景要素が、画像110の暗い背景要素をウォッシュアウトすることを許される。従って、コントローラ225は、可変マスク250のどの部分を不透過にするかを決定する場合、第1の画像110の内容と第2の画像125の内容との両方を考慮に入れ得る。 【0024】 画像表示デバイス400はまた、画像信号467をビデオ源115に提供する。従って、可変マスク250が、第2の画像125の内容に応じて調整され得るのみならず、第1の画像110の内容も、第2の画像125の内容に応じて調整され得る。例えば、画像表示デバイス400が、ゲームアプリケーションのために拡張現実ゴーグルにおいて実装される場合、ビデオ源115は、第2の画像125に示されている実世界の要素および地形と相互作用するように見える対抗者およびチームメートを第1の画像110の中に配置し得る。」 (イ) 引用文献3の記載について 前記(ア)に示した引用文献3の摘記事項のうち、段落【0019】~【0022】に示される実施例は、【0010】~【0013】の実施例と、「画像表示デバイス400は、画像表示デバイス400が可変マスク250とコントローラ225とを含む点において」同様とされるものである。 そして、結果として段落【0019】~【0022】に示される実施例により例示されるように、次の技術事項は当業者にとって技術常識であったと認められる。(以下「技術常識1」という。) <技術常識1> ユーザの視野の光と、ビデオ源からの画像を受信した画像の光をビームコンバイナによって合成させ、ユーザの視野の光がビームコンバイナに入る経路内に部分的に減光量を調整する部材を配置した拡張現実ゴーグルにおいて、「減光量を調整するに際して、ビデオ源からの画像の暗さ(明るさ)を考慮に入れること。」 (3) 本件補正発明と引用発明の対比 ア 対比分析 本件補正発明と引用発明を対比する。 (ア) 構成Xの観点(光学システム) 「光学システム」の発明である本件補正発明と「ウェアラブル表示システム」の発明である引用発明は、「光学システム」の発明である点において一致する。 (イ) 構成Aの観点(プロジェクタ) a 構成Aは、光学システムが、「仮想画像光を接眼レンズ上に投影するように構成されているプロジェクタ」を備えることである。 b 引用発明における「投影光124」は、「ユーザの目122が見る現実世界のコンテンツに重ねて表示される仮想コンテンツを含む」のだから本件補正発明にいう「仮想画像光」に相当する。そして、引用発明における「表示レンズ106」は、「フレーム80によってユーザの頭部又は目に取り付けられ」、「光投影システム118からの投影光124をユーザの目122に伝えるように構成され」ているから、本件補正発明にいう「接眼レンズ」に相当するものであって、引用発明における「投影光124」は「表示レンズ106」上に投影されるものと認められる。 そうすると、引用発明における「光投影システム118」は、本件補正発明にいうところの「仮想画像光を接眼レンズ上に投影するように構成されているプロジェクタ」であるといえる。 c したがって、本件補正発明と引用発明は、構成Aの観点において次の点で一致する。 光学システムが、「仮想画像光を接眼レンズ上に投影するように構成されているプロジェクタ」を備える点。 (ウ) 構成Bの観点(調光器) a 構成Bは、光学システムが、「世界オブジェクトに関連付けられている光を調光するように構成されている調光器」を備えることである。 b 引用発明における「ユーザ90の周囲環境からの光」及び「周囲光」はいずれも、本件補正発明にいうところの「世界オブジェクトに関連付けられている光」である。 そして、「表示レンズ106」は、「ユーザ90の周囲環境からの光の少なくとも一部を透過させる」ように構成され、「表示システム60は、表示レンズ106のその部分を通過する周囲光の強度を変化させ、これにより表示レンズ106のその部分を通過する周囲光を低減」させるものであるから、本件補正発明にいうところの「世界オブジェクトに関連付けられている光を調光するように構成されている調光器」であるといえる。 c したがって、本件補正発明と引用発明は、構成Bの観点において、次の点で一致する。 光学システムが、「世界オブジェクトに関連付けられている光を調光するように構成されている調光器」を備える点。 (エ) 構成Cの観点(世界光センサ) a 構成Cは、光学システムが、「前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光に関する世界光情報を検出するように構成されている世界光センサであって、前記世界光情報は、空間的に分解された複数の世界光値を含む、世界光センサと、」を備えることである。 b 引用発明における「外向きカメラ112」は、「ユーザ90の周囲の環境を撮像するように構成された」ものである。 「カメラ」は一般に、その画角内にある物体からの反射光や散乱光を検出して撮影を行うものであり、「外向きカメラ112」は「周囲の環境を撮像」するのだから、「前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光に関する世界光情報を検出するように構成されている」といえる。 また、「カメラ」は一般に、映像を撮影するものであるから、検出する光は空間的に分解されているものである。 そして、引用発明は、「外向きカメラ112から取得された情報に基づいて、表示レンズ106の一部における周囲光の状態が明るい、又は明るい物体がユーザの視野内にあり、表示の一部と整列していると判断した場合、表示システム60は、表示レンズ106のその部分を通過する周囲光の強度を変化させ、これにより表示レンズ106のその部分を通過する周囲光の強度及び/又は明るい物体からの光の強度を低減」するのであるから、「ユーザ90の周囲の環境を撮像するように構成された」「外向きカメラ112」は、少なくとも分解された空間である「一部」ごとに、周囲の光の強度を測定しており、「外向きカメラ112から取得された情報」は、少なくとも分解された空間である「一部」ごとに、周囲光の強度の値を持つと認められる。 よって、引用発明における「外向きカメラ112」は、本件補正発明にいうところの「前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光に関する世界光情報を検出するように構成されている世界光センサであって、前記世界光情報は、空間的に分解された複数の世界光値を含む、世界光センサ」であるといえる。 c したがって、本件補正発明と引用発明は、構成Cの観点において次の点で一致する。 光学システムが、「前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光に関する世界光情報を検出するように構成されている世界光センサであって、前記世界光情報は、空間的に分解された複数の世界光値を含む、世界光センサ」を備える点。 (オ) 構成Dの観点(プロセッサ) a 構成Dは、光学システムが、「前記プロジェクタおよび前記調光器および前記世界光センサに通信可能に結合されているプロセッサと」を備えることである。 b 引用発明における「ローカル処理及びデータモジュール140」は、「周囲環境の平均光強度よりも高い光強度を持つ周囲環境の位置から光を受け取る表示装置70の部分を通過する光の量を低減するように構成され[た]」ものであり、表示装置70は表示レンズ106を含むものであって、当該「表示レンズ106」によって「表示装置70」の部分を通過する光の量を低減させているものと認められる。そうすると、「ローカル処理及びデータモジュール140」は、「表示装置70」の「表示レンズ106」と、通信可能に結合されていることは明らかである。 c また、引用発明における「ローカル処理及びデータモジュール140」は、「外向きカメラ112から取得された情報」を「処理[し]」、「周囲光が拡散しているかどうかを判定するために使用」するものであるから、「外向きカメラ112」とも通信可能に結合されているものと認められる。 d また、引用発明における「ローカル処理及びデータモジュール140」である「電子プロセッサ」は、「仮想現実コンテンツが表示される表示装置70の部分を判定し、それらの部分を通過する周囲光の量を低減することで、仮想現実コンテンツの相対的な明るさを高める」のであるから、「仮想現実コンテンツ」を含む「投影光124」を投影する「光投影システム118」とも通信可能に結合されているものと認められる。 e 前記b~dから、引用発明における「ローカル処理及びデータモジュール140」は、本件補正発明の「前記プロジェクタおよび前記調光器および前記世界光センサに通信可能に結合されているプロセッサ」であるといえる。 e したがって、本件補正発明と引用発明は、構成Dの観点において次の点で一致する。 光学システムが、「前記プロジェクタおよび前記調光器および前記世界光センサに通信可能に結合されているプロセッサと」を備える点。 (カ) 構成D1~D7の観点(プロセッサの動作について) a 構成D1について (a) 構成D1は、プロセッサが「前記空間的に分解された複数の世界光値に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムのシステム視野の第1の部分を決定する」という動作を実行するよう構成されていることである。 (b) 引用発明では、「表示システム60が、外向きカメラ112から取得された情報に基づいて、表示レンズ106の一部における周囲光の状態が明るい、又は明るい物体がユーザの視野内にあり、表示の一部と整列していると判断した場合、表示システム60は、表示レンズ106のその部分を通過する周囲光の強度を変化させ、これにより表示レンズ106のその部分を通過する周囲光の強度及び/又は明るい物体からの光の強度を低減」している。 (c) また、前記(オ)bに示したように、表示レンズ106の部分を通過する光の量を低減するのは、表示システム60に含まれる「ローカル処理及びデータモジュール140」である。 (d) そして、表示システム60が、表示レンズ106を通過する周囲光の強度を変化させる部分は、低減する前に決定されていることはいうまでもなく、当該「表示レンズ106を通過する周囲光の強度を変化させる部分」は、構成D1の「第1の部分」に相当する。 (e) したがって、本件補正発明と引用発明は、構成D1の観点において一致する。 b 構成D2について (a) 構成D2は、プロセッサが「前記接眼レンズ上に投影されることになる前記仮想画像光を生成することであって、前記仮想画像光は、表示されることになる1つ以上の仮想オブジェクトを表す」という動作を実行するよう構成されていることである。 (b) 引用発明では、「表示装置70は表示レンズ106を含み、この表示レンズ106はフレーム80によってユーザの頭部又は目に取り付けられ、表示レンズ106は、1つ以上の光投影システム118からの投影光124をユーザの目122に伝えるように構成され、」るものであり、また、「投影光124は、ユーザの目122が見る現実世界のコンテンツに重ねて表示される仮想コンテンツを含[む]」ものである。 (c) そして、「仮想コンテンツ」には、そのコンテンツとして「1つ以上の仮想オブジェクト」が含まれていることは自明である。 (d) また、仮想コンテンツに関連するデータは、ローカル処理及びデータモジュール140での処理又は取得後に表示装置70に渡され、光投影システム118からの投影光124は、ユーザの目122が見る現実世界のコンテンツに重ねて表示される仮想コンテンツを含むのであるから、引用発明の仮想コンテンツを含む投影光は、「ローカル処理及びデータモジュール140」の動作によって生成されるものである。 (e) したがって、本件補正発明と引用発明は、構成D2の観点において一致する。 c 構成D3について (a) 構成D3は、プロセッサが「前記仮想画像光に関する仮想画像情報を検出することであって、前記仮想画像情報は、空間的に分解された複数の仮想画像明度値を含む」という動作を実行するよう構成されていることである。 (b) 引用発明では、「電子プロセッサは、仮想現実コンテンツが表示される表示装置70の部分を判定し、それらの部分を通過する周囲光の量を低減することで、仮想現実コンテンツの相対的な明るさを高めるように構成されて」いる。 (c) 引用発明における、「ローカル処理及びデータモジュール140」であるところの電子プロセッサは、「仮想現実コンテンツ」が「表示される」「部分」に対して、「明るい光源からの光の透過率を低減」するのだから、「仮想現実コンテンツ」の画像が表示されるか否かを、少なくとも「部分」ごとに検出していることは明らかである。 (d) また、「仮想現実コンテンツ」が「表示される」「部分」では、「明るい光源からの光の透過率」が「低減」されているのだから、「仮想現実コンテンツ」が「表示される」「部分」の相対的な明るさは高まっていることは言うまでもない。 (e) しかしながら、引用発明では、「仮想現実コンテンツ」の表示の有無は検出されているが、「仮想画像明度値」をその情報に含んでいるか否かは記載されていない。 (f) したがって、本件補正発明と引用発明は、構成D3の観点において、「前記仮想画像光に関する仮想画像情報を検出することであって、前記仮想画像情報は、空間的に分解された」情報を含む点で一致し、本件補正発明では「仮想画像情報」が「複数の仮想画像明度値を含む」のに対して、引用発明においては、「仮想現実コンテンツ」の表示の有無を示す情報が仮想現実コンテンツの明度値を含んでいるか不明な点で相違する。 d 構成D4について (a) 構成D4は、プロセッサが「前記空間的に分解された複数の仮想画像明度値に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムの前記システム視野の第2の部分を決定することであって、前記システム視野の前記第2の部分は、前記システム視野の前記第1の部分と異なる」という動作を実行するよう構成されていることである。 (b) 引用発明では、「電子プロセッサは、仮想現実コンテンツが表示される表示装置70の部分を判定し、それらの部分を通過する周囲光の量を低減することで、仮想現実コンテンツの相対的な明るさを高めるように構成されて」いる。 (c) 引用発明において、a(b)の「表示レンズ106の一部における周囲光の状態が明るい」部分とc(c)の「仮想現実コンテンツが表示される表示装置70の部分」は異なるものである。 (d) そうすると本件補正発明と引用発明は、構成D4の観点において「前記空間的に分解された」情報「に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムの前記システム視野の第2の部分を決定することであって、前記システム視野の前記第2の部分は、前記システム視野の前記第1の部分と異なる」点で共通し、引用発明の「仮想現実コンテンツ」の表示の有無が仮想画像明度値を含んでいるか不明な点で相違する。 e 構成D5~構成D7について (a) 構成D5は、プロセッサが「前記システム視野の前記第1の部分と前記システム視野の前記第2の部分とを組み合わせることにより、前記システム視野の組み合わせられた部分にすることにより、空間的に分解された複数の調光値を決定する」という動作を実行するよう構成されていることであり、構成D6は、プロセッサが「前記空間的に分解された複数の調光値を前記調光器に送信する」という動作を実行するよう構成されていることであり、構成D7は、プロセッサが「前記システム視野の前記組み合わせられた部分内の前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光の強度を低減させるように、前記空間的に分解された複数の調光値に応じて前記調光器を調節する」という動作を実行するよう構成されていることである。 (b) 引用発明では、「表示装置70は、電子的にアドレス可能な複数の画素に対する遮蔽マスクを含み、遮蔽マスクは、複数のマスク要素を含み、各マスク要素は、複数のアドレス可能な画素の1つ以上に関連付けられ、複数のマスク要素は、電子的にアドレス可能な複数の画素を通過する光の透過率の異なる値に関連付けられており、電子プロセッサ(例えば、ローカル処理及びデータモジュール140及び/又はリモート処理モジュール150)は、明るい周囲光源の輝度を低減するため、又は仮想現実コンテンツのコントラスト比を改善するために、複数の画素の1つ以上を通過する光の量を選択的に低減するように構成されている」とされている。 (c) つまり「明るい周囲光源の輝度を低減するため、又は仮想現実コンテンツのコントラスト比を改善するため」の両者の目的を持って、遮蔽マスクは、複数のマスク要素を画素ごとに通過する光の量を選択的に低減するようにしている。 (d) そうすると引用発明では、a(b)の「表示レンズ106の一部における周囲光の状態が明るい」部分とc(c)の「輝度値が一定の閾値を超える画像の部分」を組みあわせて、遮蔽マスクによる光量の調整を行っているといえる。 (e) また、引用発明における「表示レンズ106のその部分を通過する周囲光の強度」は、「遮蔽マスク」によって変更されていることは明らかであるし、そのためのデータは、データモジュール140及び/又はリモート処理モジュール150が送信していると認められる。 (f) したがって、本件補正発明と引用発明は、構成D5~D7の観点において一致する。 f 以上の検討結果を踏まえると、本件補正発明と引用発明は、構成D1~D7の観点において次の(a)の点において一致し、後記(b)の点において相違する。 (a) 構成D1~D7の観点での一致点 「プロセッサは、 前記空間的に分解された複数の世界光値に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムのシステム視野の第1の部分を決定することと、 前記接眼レンズ上に投影されることになる前記仮想画像光を生成することであって、前記仮想画像光は、表示されることになる1つ以上の仮想オブジェクトを表す、ことと、 前記仮想画像光に関する仮想画像情報を検出することであって、前記仮想画像情報は、空間的に分解された情報を含む、ことと、 前記空間的に分解された情報に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムの前記システム視野の第2の部分を決定することであって、前記システム視野の前記第2の部分は、前記システム視野の前記第1の部分と異なる、ことと、 前記システム視野の前記第1の部分と前記システム視野の前記第2の部分とを組み合わせることにより、前記システム視野の組み合わせられた部分にすることにより、空間的に分解された複数の調光値を決定することと、 前記空間的に分解された複数の調光値を前記調光器に送信することと、 前記システム視野の前記組み合わせられた部分内の前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光の強度を低減させるように、前記空間的に分解された複数の調光値に応じて前記調光器を調節することと を含む動作を実行するように構成されている、 」点。 (b) 構成D1~D7の観点での相違点 本件補正発明においては、システム視野の第2の部分を決定する、空間的に分解された複数の仮想画像の情報が「仮想画像明度値」であるのに対して、引用発明においては、「仮想現実コンテンツ」の表示の有無である点で相違する。 イ 一致点及び相違点 前記アの対比分析の結果をまとめると、本件補正発明と引用発明の一致点及び相違点は、それぞれ次の(ア)及び(イ)に示すとおりである。 (ア) 一致点 「 光学システムであって、前記光学システムは、 仮想画像光を接眼レンズ上に投影するように構成されているプロジェクタと、 世界オブジェクトに関連付けられている光を調光するように構成されている調光器と、 前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光に関する世界光情報を検出するように構成されている世界光センサであって、前記世界光情報は、空間的に分解された複数の世界光値を含む、世界光センサと、 前記プロジェクタおよび前記調光器および前記世界光センサに通信可能に結合されているプロセッサと を備え、 前記プロセッサは、 前記空間的に分解された複数の世界光値に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムのシステム視野の第1の部分を決定することと、 前記接眼レンズ上に投影されることになる前記仮想画像光を生成することであって、前記仮想画像光は、表示されることになる1つ以上の仮想オブジェクトを表す、ことと、 前記仮想画像光に関する仮想画像情報を検出することであって、前記仮想画像情報は、空間的に分解された情報を含む、ことと、 前記空間的に分解された複数の仮想画像明度値に基づいて、少なくとも部分的に調光されることになる前記光学システムの前記システム視野の第2の部分を決定することであって、前記システム視野の前記第2の部分は、前記システム視野の前記第1の部分と異なる、ことと、 前記システム視野の前記第1の部分と前記システム視野の前記第2の部分とを組み合わせることにより、前記システム視野の組み合わせられた部分にすることにより、空間的に分解された複数の調光値を決定することと、 前記空間的に分解された複数の調光値を前記調光器に送信することと、 前記システム視野の前記組み合わせられた部分内の前記世界オブジェクトに関連付けられている前記光の強度を低減させるように、前記空間的に分解された複数の調光値に応じて前記調光器を調節することと を含む動作を実行するように構成されている、 光学システム。 」である点。 (イ) 相違点 本件補正発明においては、システム視野の第2の部分を決定する、空間的に分解された複数の仮想画像の情報が「仮想画像明度値」であるのに対して、引用発明においては、「仮想現実コンテンツ」の表示の有無である点。 (4) 判断 ア 相違点が実質的なものであるのかについての検討 一般に画像信号は、表示位置とその位置に対応する表示内容の情報からなり、表示内容には例えば白黒の映像であるならば輝度値そのものが、RGBのカラー画像であれば、赤・緑・青のそれぞれの明るさが含まれる。そして、「明るさ」は、例えば白黒の映像であるならば、その値そのものが、カラー画像であれば各色成分に重みをつけて足し合わせたものが該当する。してみれば、画像信号が明るさの情報を含んでいることは、例示するまでもない技術常識であるといえる。 他方、仮想現実コンテンツの表示の有無の情報は、ある表示位置に何らかの情報が表示されるか否かを示す情報であり、表示がある場合には、当該画素に対応する表示内容が設定されることになる。すなわち、仮想現実コンテンツの表示の有無を示す情報はいわゆる画像信号を含んでいることが明らかであり、ある表示位置に対する輝度値の変化の有無を示していることと同義である。 そうすると、引用発明において、「仮想現実コンテンツ」の表示があるということは、ある表示位置に何かユーザーが視認できる情報を表示することを意味しているから、白黒の2色であるかカラー画像であるかはともかく、表示位置に対して、何らかの色成分の情報に影響を与える、つまり、明るさに影響を与えることと同義である。 してみれば、引用発明における「仮想現実コンテンツ」の表示の有無は、仮想現実映像における、明るさへの影響がゼロ以外の部分と、明るさへの影響がゼロの部分の映像の情報を意味し、これは「仮想現実コンテンツ」の明るさの情報と同等であるということができる。 さらに「仮想現実コンテンツ」は、写実的な映像など、多くの色彩により表現される著作物が利用されることも多く、そのような映像表現を含む「仮想現実コンテンツ」は「仮想画像明度値」と同等の情報である色情報を含むことはいうまでもない。 そうすると、前記相違点は実質的な相違点とはいえない。 イ 相違点が実質的なものであった際の進歩性についての検討 仮にこの点が実質的な相違点であったとしても、前記技術常識1として示したとおり、引用発明のような拡張現実ゴーグルにおいて、ユーザの視野の光の部分的な減光量の調整に際して、考慮に入れる情報として、ビデオ源からの画像の暗さ(明るさ)を採用することは技術常識にすぎず(前記(2)イ(イ)を参照。)、引用発明において、仮想現実コンテンツが表示される部分の決定を、仮想コンテンツの明るさの情報に基づくものとすることは、当業者が容易に想到し得たことである。 ウ 総合評価 前記ア及びイにおいて検討したとおり、本件補正発明と引用発明の間には実質的な相違点がないから、本件補正発明は引用発明である。また、仮に相違点があるとしても、本件補正発明は、引用発明と技術常識1に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるといえる。 エ 請求人の主張について (ア) 請求人の主張の内容について 請求人は審判請求書において、概ね以下のように主張している。 拒絶査定では、引用文献1、2に記載された2つの異なる調光器技術が同時に実行されることが可能であることを示唆しているが、補正後の請求項1は、引用文献1、2との差異をより明確にしたため、各引用文献からは請求項に記載の「前記光学システムの調光器に送信されるべき空間的に分解された複数の調光値を決定すること」は導けない。 (イ) 請求人の主張についての検討 請求人の主張は「補正後の請求項1」に関するものであるが、本審決において新規性・進歩性について検討した本件補正発明にも同様の趣旨が及ぶところ、これを補正後の請求項9と読み替えて検討する。 請求人の、「引用文献1、2に記載された2つの異なる調光器技術が同時に実行されることが可能であることを示唆している」という言及は、引用文献1に記載された調光器技術と、引用文献2に記載された調光器技術を組み合わせるということを意味しているのか、引用文献1や引用文献2のそれぞれに異なる調光器技術が示され、その同時実行が可能ということを意味しているのかは定かではないが、少なくとも拒絶査定においては、引用文献1も引用文献2も、特許法第29条第1項第3号の拒絶の理由の文献とされ、「互いに独立に実行される空間光変調器とディスプレイデバイスとを重畳した構成とすることにより、合成された一つの画像をユーザの目に提示する技術」が示されているとされるものである。 そして、「2つの異なる調光器技術が同時に実行される」こと、つまり、「前記システム視野の前記第1の部分と前記システム視野の前記第2の部分とを組み合わせ」「調光器に送信されるべき空間的に分解された複数の調光値を決定する」ことについて、少なくとも引用文献1に記載されていることは、前記(3)ア(カ)で述べたとおりである。 よって、請求人の主張は採用できない。 オ 独立特許要件の判断のまとめ 以上検討のとおり、本件補正発明は、特許法29条1項3号に該当し、特許出願の際独立して特許を受けることができない。また、本件補正発明は、同法29条2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 したがって、本件補正により請求項9についてする補正は、特許法17条の2第6項において準用する同法126条7項の規定に適合しない。 4 本件補正の却下の決定の理由のむすび 前記3(4)オのとおり、本件補正は、同法17条の2第6項において準用する同法126条7項の規定に違反するから、同法159条1項において読み替えて準用する同法53条1項の規定により却下すべきものである。 よって、前記補正の却下の決定の結論のとおり決定する。 第3 本願発明について 1 本願発明について 本件補正は、前記第2のとおり却下したので、本願の請求項11に係る発明(以下「本願発明」という。)は、本件補正前の特許請求の範囲の請求項11(前記第2の1(1)参照)に記載された事項により特定されるとおりのものである。 2 原査定における拒絶の理由の概要 原査定の本願発明に対する拒絶の理由に含まれる理由1(新規性の欠如)及び理由2(進歩性の欠如)の概要は、次のとおりである。 理由1(新規性の欠如) 本願発明は、その優先日前に発行された下記の引用文献1に記載された発明であるから、特許法29条1項3号に該当し、特許を受けることができない。 理由2(進歩性の欠如) 本願発明は、その優先日前に発行された下記の引用文献1に記載された発明に基いて、その優先日前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。 記 引用文献1.国際公開第2018/119276号 3 各引用文献に記載された事項及び引用発明の認定等 引用文献1に記載された事項並びに引用発明及び技術常識1は、前記第2の3(2)ア(ア)並びに(イ)及びイ(ウ)において示したとおりである。 4 対比・判断 本願発明は、前記第2の2において検討したとおり、本件補正発明から「光学システム」が備える「プロセッサ」の「実行する」「動作」のうち、「調光器を調節すること」について「空間的に分解された複数の調光値を決定」し、「前記空間的に分解された複数の調光値を前記調光器に送信」し、「前記空間的に分解された複数の調光値に応じて」行う限定を省いたものである。 そうすると、本願発明の発明特定事項を全て含み、その発明特定事項の一部を限定したものに相当する本件補正発明が、前記第2の3(4)において説示したとおり、引用発明と相違しない、又は、引用発明及び技術常識1に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により引用発明と相違しない、又は、引用発明及び技術常識1に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。 第4 むすび 以上検討のとおり、本願発明は、特許法29条1項3号に該当するため、又は、特許法29条2項の規定により、特許を受けることができない。 したがって、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。

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2024-009571

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