2023-390088
IL-1Ra cDNA
- 審判番号
- 2023-390088
- 法域
- 特許
- 審判種別
- 訂正審判(訂正の審決)
- 出願番号
- 特願2019-530450外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
- 登録番号
- 7282378
- 請求日
- 2023年06月22日
- 審決日
- 2023年09月26日
- 公報発行日
- 2023年12月28日
- 結論
- 訂正認容
- 当事者
- 【請求人】ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチ ファウンデーション,インコーポレイティド
- 【請求人代理人】山本 秀策
- 【請求人代理人】森下 夏樹
- 分類
- P141 .852-Y (C12N)
- 条文(本文から自動抽出・参考)
- 特許法第126条第1項、特許法第126条第6項、特許法第126条第5項、特許法第126条第7項
- データ出所
- 審決公報(XML)
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結論
理由
目次 ▾ 9項目
第1 手続の経緯
本件特許第7282378号は、平成29年12月7日(パリ条約による優先権主張 2016年12月7日 (US)アメリカ合衆国、2017年4月18日 (US)アメリカ合衆国)を国際出願日として出願され、その請求項1~12に係る発明について、令和5年5月19日に特許権の設定登録がされ、その後、同年6月22日に本件の訂正審判が請求されたものである。
第2 請求の趣旨及び訂正の内容
1 請求の趣旨
本件請求の趣旨は、特許第7282378号の明細書を本件審判請求書に添付した訂正明細書のとおり訂正することを認める、との審決を求めるものである。
2 訂正の内容
請求人が求めている訂正の内容は、以下のとおりである(訂正箇所は下線部である。)。
(1)訂正事項1
明細書の段落【0031】の【化2】に記載されている配列番号2について、230位のアデノシンの次にグアノシンを追加して、
明細書の段落【0031】に
「[図:0001404716000001.jpg]」
と記載されているのを、
「[図:0001404716000002.jpg]」に訂正し、
明細書の配列表の配列番号2について、230位のアデノシンの次にグアノシンを追加して、
明細書の配列表に
「<210> 2<211> 533<212> DNA続きを表示(全18行)<213> Artificial Sequence<220><223> Synthetic Polynucleotide<400> 2atggaaatca ggcgcagaag cgtgcgccac ctgatcagcc tgctgctgtt cctgttctac 60agcgagacag cctgccaccc cctgggcaag aggccctgca agatgcaggc cttcaggatc 120tgggacgtga accagaaaac cttctacatg cgcaacaacc agctggtggc cggatacctg 180caggaaagca acaccaagct gcaggaaaag atcgacgtcg tccccatcga cccgacgccc 240tgttcctggg cctgcacggc agaaagctgt gcctggcctg cgtgaagtcc ggcgacgaga 300tcaggtttca gctggaagcc gtgaacatca ccgacctgag caagaacaaa gaggaaaaca 360agcgcttcac cttcatcaga agcaacagcg gccccaccac cagcttcgag agcgccgctt 420gccccggctg gttcctgtgt acagcccagg aagccgacag gcccgtcagc ctgaccaaca 480agcccaaaga aagcttcatg gtcaccaagt tctatctgca agaagatcag taa 533」
と記載されているのを、
「<210> 2<211> 534<212> DNA続きを表示(全18行)<213> Artificial Sequence<220><223> Synthetic Polynucleotide<400> 2atggaaatca ggcgcagaag cgtgcgccac ctgatcagcc tgctgctgtt cctgttctac 60agcgagacag cctgccaccc cctgggcaag aggccctgca agatgcaggc cttcaggatc 120tgggacgtga accagaaaac cttctacatg cgcaacaacc agctggtggc cggatacctg 180caggaaagca acaccaagct gcaggaaaag atcgacgtcg tccccatcga gcccgacgcc 240ctgttcctgg gcctgcacgg cagaaagctg tgcctggcct gcgtgaagtc cggcgacgag 300atcaggtttc agctggaagc cgtgaacatc accgacctga gcaagaacaa agaggaaaac 360aagcgcttca ccttcatcag aagcaacagc ggccccacca ccagcttcga gagcgccgct 420tgccccggct ggttcctgtg tacagcccag gaagccgaca ggcccgtcag cctgaccaac 480aagcccaaag aaagcttcat ggtcaccaag ttctatctgc aagaagatca gtaa 534」に訂正する。
(2)訂正事項2
明細書の段落【0033】の【化3】に記載されている配列番号3について、236位のアデノシンの次にグアノシンを追加して、
明細書の段落【0033】に
「[図:0001404716000003.jpg]」
と記載されているのを、
「[図:0001404716000004.jpg]」に訂正し、
明細書の配列表の配列番号3について、236位のアデノシンの次にグアノシンを追加して、
明細書の配列表に
「<210> 3<211> 539<212> DNA続きを表示(全18行)<213> Artificial Sequence<220><223> Synthetic Polynucleotide<400> 3gccaccatgg aaatcaggcg cagaagcgtg cgccacctga tcagcctgct gctgttcctg 60ttctacagcg agacagcctg ccaccccctg ggcaagaggc cctgcaagat gcaggccttc 120aggatctggg acgtgaacca gaaaaccttc tacatgcgca acaaccagct ggtggccgga 180tacctgcagg aaagcaacac caagctgcag gaaaagatcg acgtcgtccc catcgacccg 240acgccctgtt cctgggcctg cacggcagaa agctgtgcct ggcctgcgtg aagtccggcg 300acgagatcag gtttcagctg gaagccgtga acatcaccga cctgagcaag aacaaagagg 360aaaacaagcg cttcaccttc atcagaagca acagcggccc caccaccagc ttcgagagcg 420ccgcttgccc cggctggttc ctgtgtacag cccaggaagc cgacaggccc gtcagcctga 480ccaacaagcc caaagaaagc ttcatggtca ccaagttcta tctgcaagaa gatcagtaa 539」
と記載されているのを、
「<210> 3<211> 540<212> DNA続きを表示(全18行)<213> Artificial Sequence<220><223> Synthetic Polynucleotide<400> 3gccaccatgg aaatcaggcg cagaagcgtg cgccacctga tcagcctgct gctgttcctg 60ttctacagcg agacagcctg ccaccccctg ggcaagaggc cctgcaagat gcaggccttc 120aggatctggg acgtgaacca gaaaaccttc tacatgcgca acaaccagct ggtggccgga 180tacctgcagg aaagcaacac caagctgcag gaaaagatcg acgtcgtccc catcgagccc 240gacgccctgt tcctgggcct gcacggcaga aagctgtgcc tggcctgcgt gaagtccggc 300gacgagatca ggtttcagct ggaagccgtg aacatcaccg acctgagcaa gaacaaagag 360gaaaacaagc gcttcacctt catcagaagc aacagcggcc ccaccaccag cttcgagagc 420gccgcttgcc ccggctggtt cctgtgtaca gcccaggaag ccgacaggcc cgtcagcctg 480accaacaagc ccaaagaaag cttcatggtc accaagttct atctgcaaga agatcagtaa 540」に訂正する。
第3 当審の判断
1 一群の請求項について
訂正前の請求項3~12は、請求項2を直接的又は間接的に引用するものであって、訂正事項1によって明細書の記載が訂正される請求項2に連動して訂正されるものであり、また、訂正前の請求項4~12は、請求項3を直接的又は間接的に引用するものであって、訂正事項2によって明細書の記載が訂正される請求項3に連動して訂正されるものであるから、訂正前の請求項2~12は、明細書の訂正に係る一群の請求項である。
2 訂正事項1について
(1)訂正の目的について
明細書の段落【0031】には、「配列番号2は、eqIL-1Raをコードするコドン改変配列を示す。配列番号2の534ヌクレオチド中の108ヌクレオチドは、配列番号1と比較してミスマッチであり、20.2%のミスマッチに相当する(図1)。」と記載されており、「コドン改変eqIL-1Raコード遺伝子のヌクレオチド配列の例」として、【化2】に配列番号2のヌクレオチド配列が記載されているが、段落【0031】の【化2】に記載されている配列番号2のヌクレオチド配列、及び、配列表の配列番号2のヌクレオチド配列は、533ヌクレオチドからなる配列である。
一方、図面の図1には、5’末端にコザック配列が追加されたコドン改変ウマIL-1RA配列が記載されている(図1の下段)が、コドン改変ウマIL-1RA配列は、534ヌクレオチドからなる配列である。
段落【0031】に記載されている配列番号2のヌクレオチド配列と図1に記載されているヌクレオチド配列と対比すると、段落【0031】に記載されている配列番号2のヌクレオチド配列が、230位のアデノシンの次にグアノシンを欠失している点で異なり、段落【0031】の「配列番号2の534ヌクレオチド」という記載からすると、段落【0031】に記載されている配列番号2のヌクレオチド配列は誤りであり、図1に記載されているヌクレオチド配列が正しい記載であることは当業者に明らかである。また、同様に、明細書の配列表に記載されている配列番号2のヌクレオチド配列は誤りであり、図1に記載されているヌクレオチド配列が正しい記載であることは当業者に明らかである。
よって、訂正事項1は、図1に記載されている正しいヌクレオチド配列に基づいて、段落【0031】の【化2】に記載されている配列番号2のヌクレオチド配列、及び、配列表の配列番号2のヌクレオチド配列について、230位のアデノシンの次にグアノシンを追加して、534ヌクレオチドからなる配列にすることにより、誤記を訂正するものである。
したがって、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第2号に規定する誤記の訂正を目的とするものである。
(2)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことについて
上記(1)で述べたとおり、訂正事項1は、誤記を訂正するものであり、また、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。
(3)願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であることについて
訂正事項1は、願書に最初に添付した図面の図1の記載に基づいて誤記を訂正するものであり、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項に適合するものである。
(4)独立特許要件について
訂正後の請求項2~12に記載されている事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由は見出せないから、訂正事項1は、特許法第126条第7項に適合するものである。
3 訂正事項2について
(1)訂正の目的について
明細書の段落【0031】には、「配列番号2は、eqIL-1Raをコードするコドン改変配列を示す。配列番号2の534ヌクレオチド中の108ヌクレオチドは、配列番号1と比較してミスマッチであり、20.2%のミスマッチに相当する(図1)。」と記載されている。
また、明細書の【0033】には、「配列番号3は、コザック配列がすぐ上流に先行しているコドン改変eqIL-1Raコード遺伝子の例を提供する。」と記載されており、「コドン改変eqIL-1Raコード遺伝子のヌクレオチド配列の例(コザック配列は下線付き)」として、【化3】に配列番号3のヌクレオチド配列が記載されているが、段落【0033】の【化3】に記載されている配列番号3のヌクレオチド配列、及び、配列表の配列番号3のヌクレオチド配列は、539ヌクレオチドからなる配列である。
一方、図面の図1には、5’末端にコザック配列が追加されたコドン改変ウマIL-1RA配列が記載されている(図1の下段)が、5’末端にコザック配列が追加されたコドン改変ウマIL-1RA配列は、540ヌクレオチドからなる配列である。
段落【0033】に記載されている配列番号3のヌクレオチド配列と図1に記載されているヌクレオチド配列と対比すると、段落【0033】に記載されている配列番号3のヌクレオチド配列が、236位のアデノシンの次にグアノシンを欠失している点で異なり、段落【0031】の「配列番号2の534ヌクレオチド」という記載からすると、段落【0033】に記載されている配列番号3のヌクレオチド配列は誤りであり、図1に記載されているヌクレオチド配列が正しい記載であることは当業者に明らかである。また、同様に、明細書の配列表に記載されている配列番号3のヌクレオチド配列は誤りであり、図1に記載されているヌクレオチド配列が正しい記載であることは当業者に明らかである。
よって、訂正事項2は、図1に記載されている正しいヌクレオチド配列に基づいて、段落【0033】の【化3】に記載されている配列番号3のヌクレオチド配列、及び、配列表の配列番号3のヌクレオチド配列について、236位のアデノシンの次にグアノシンを追加して、540ヌクレオチドからなる配列にすることにより、誤記を訂正するものである。
したがって、訂正事項2は、特許法第126条第1項ただし書第2号に規定する誤記の訂正を目的とするものである。
(2)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことについて
上記(1)で述べたとおり、訂正事項2は、誤記を訂正するものであり、また、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。
(3)願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であることについて
訂正事項2は、願書に最初に添付した図面の図1の記載に基づいて誤記を訂正するものであり、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項に適合するものである。
(4)独立特許要件について
訂正後の請求項2~12に記載されている事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由は見出せないから、訂正事項2は、特許法第126条第7項に適合するものである。
第4 むすび
以上のとおりであるから、本件審判の請求は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合するものである。
よって、結論のとおり審決する。
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