特許拒絶査定不服審判
2016-010389
個別化された医薬品の生産のためのシステムおよび方法
- 審判番号
- 2016-010389
- 法域
- 特許
- 審判種別
- 拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
- 出願番号
- 特願2013-524264外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
- 請求日
- 2016年07月08日
- 審決日
- 2017年05月29日
- 公報発行日
- 2017年12月28日
- 結論
- 請求不成立
- 当事者
- 分類
- P18 .121-Z (G06Q) / P18 .575-Z (G06Q)
- 根拠条文(結論部分から自動抽出・参考)
- 特許法29条2項
- 条文(本文から自動抽出・参考)
- 特許法第29条第2項、特許法第17条の2第3項、特許法第17条の2第5項第2号、特許法第17条の2第6項
- データ出所
- 審決公報(SGML)
事件の表示
特願2013-524264「個別化された医薬品の生産のためのシステムおよび方法」拒絶査定不服審判事件〔平成24年 2月16日国際公開、WO2012/021899、平成25年 9月12日国内公表、特表2013-535756〕について、次のとおり審決する。
結論
【結 論】
本件審判の請求は、成り立たない。
理由
【理 由】
第1 経緯
1.手続
本願は、2011年(平成23年)8月15日(パリ条約による優先権主張外国庁受理、2010年8月13日、米国)を国際出願日とする出願であって、手続の概要は以下のとおりである。
手続補正 :平成25年 4月18日
手続補正 :平成26年 8月11日
拒絶理由通知 :平成27年 6月29日(起案日)
手続補正、意見書提出 :平成27年10月 5日
拒絶査定 :平成28年 2月29日(起案日)
拒絶査定不服審判請求 :平成28年 7月 8日
手続補正 :平成28年 7月 8日
2.査定
原審での査定の理由は、概略、以下のとおりである。
本願の各請求項に係る発明(平成27年10月5日付け手続補正書による)は、下記引用例に記載された発明および周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができない。
記
引用例1:米国特許出願公開第2010/0100391号明細書
(訳は、特表2012-533403号公報参照)
引用例2:国際公開第2002/069897号
(訳は、特表2004-537338号公報参照)
引用例3:米国特許出願公開第2007/0087048号明細書
第2 補正却下の決定
平成28年7月8日付けの手続補正について次のとおり決定する。
《結論》
平成28年7月8日付けの手続補正を却下する。
《理由》
1.本件補正の内容
平成28年7月8日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)は、補正前の請求項1の記載を補正後の請求項1の記載とする以下のとおりの補正事項を含むものである。
(補正前)
【請求項1】
個別の患者についての医薬品を生産するためのシステムであって、
患者情報を種々の医薬物質の最適投薬量と関係付ける複数のカテゴリの情報をストアするべく構成されたデータベースと、
前記患者情報を受け取り、前記受け取った患者情報を前記データベース内にストアされている前記情報と比較して前記患者のための最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量を予測すべく構成されたコンピュータ・プロセッサと、
前記プロセッサと通信し、前記予測された最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量に基づいて医薬品を生産する医薬物質生産デバイスとを包含し、前記医薬物質生産デバイスが、
それぞれが所定量の医薬物質を保持すべく構成されている複数の摂取医薬物質容器と、
複数の医薬物質ディスペンサであって、それぞれが前記摂取医薬物質容器のうちの1つと結合されている複数の医薬物質ディスペンサと、
前記各医薬物質ディスペンサにより前記摂取医薬物質容器内における医薬物質の計量分配をコントロールするコントローラと、
前記計量分配された医薬物質の構成を検証する検証ユニットと、を包含し、前記患者のために個別化された単一摂取パッケージ内の最適投薬量で2種類以上の医薬物質を有する組み合わせ医薬品が、選択され計量分配された医薬物質から生産されるシステム。
(補正後)
【請求項1】
個別の患者についての医薬品を生産するためのシステムであって、
患者情報を種々の医薬物質の最適投薬量と関係付ける複数のカテゴリの情報をストアするべく構成されたデータベースと、
前記患者情報を受け取り、前記受け取った患者情報を前記データベース内にストアされている前記情報と比較して前記患者のための最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量を予測すべく構成されたコンピュータ・プロセッサと、
前記プロセッサと通信し、前記予測された最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量に基づいて医薬品を生産する医薬物質生産デバイスとを包含し、前記医薬物質生産デバイスが、
それぞれが最適な組み合わせ、および投薬量において2種類以上の所定量の医薬物質を保持すべく構成されている複数の摂取医薬物質容器と、
複数の医薬物質ディスペンサであって、それぞれが前記摂取医薬物質容器のうちの1つと結合されている複数の医薬物質ディスペンサと、
前記各医薬物質ディスペンサにより前記摂取医薬物質容器内における医薬物質の計量分配をコントロールするコントローラと、
前記計量分配された医薬物質の構成を検証する検証ユニットと、を包含し、前記患者のために個別化された単一摂取パッケージ内の最適投薬量で2種類以上の医薬物質を有する組み合わせ医薬品が、選択され計量分配された医薬物質から生産されるシステム。
2.補正の適否
(2-1)補正の範囲
本件補正は、願書に最初に添付した明細書の、例えば、段落【0076】の記載に基づくものであり、願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてする補正であって、特許法第17条の2第3項の規定を満たすものである。
(2-2)補正の目的
a)上記補正事項は、補正前の請求項1の「摂取医薬物質容器」の構成について、補正前は「それぞれが所定量の医薬物質を保持すべく構成されている」との特定事項を有していたのに対し、補正後は「それぞれが最適な組み合わせ、および投薬量において2種類以上の所定量の医薬物質を保持すべく構成されている」との特定事項を有するように補正したものである。
これは、補正前の「摂取医薬物質容器」における「所定量」の構成について「最適な組み合わせ、および投薬量において2種類以上の所定量」という限定事項を付加したものであるといえる。
したがって、本件補正は、補正前の請求項1に係る発明を特定するために必要な事項を限定するものであって、かつ、補正の前後において発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題は同一であるから、本件補正は、特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮に該当する補正事項を含んでいると認められる。
(2-3)独立特許要件
そこで、以下、上記補正後の請求項1に係る発明が独立特許要件を満たすか否かについて検討する。
(ア)補正後発明
本件補正後の請求項1に係る発明(以下「補正後発明」という。)は、以下のとおりである。((A)ないし(I)は当審において付与した。以下「構成要件(A)」等として引用する。)
【請求項1】
(A)個別の患者についての医薬品を生産するためのシステムであって、
(B)患者情報を種々の医薬物質の最適投薬量と関係付ける複数のカテゴリの情報をストアするべく構成されたデータベースと、
(C)前記患者情報を受け取り、前記受け取った患者情報を前記データベース内にストアされている前記情報と比較して前記患者のための最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量を予測すべく構成されたコンピュータ・プロセッサと、
(D)前記プロセッサと通信し、前記予測された最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量に基づいて医薬品を生産する医薬物質生産デバイスとを包含し、前記医薬物質生産デバイスが、
(E)それぞれが最適な組み合わせ、および投薬量において2種類以上の所定量の医薬物質を保持すべく構成されている複数の摂取医薬物質容器と、
(F)複数の医薬物質ディスペンサであって、それぞれが前記摂取医薬物質容器のうちの1つと結合されている複数の医薬物質ディスペンサと、
(G)前記各医薬物質ディスペンサにより前記摂取医薬物質容器内における医薬物質の計量分配をコントロールするコントローラと、
(H)前記計量分配された医薬物質の構成を検証する検証ユニットと、を包含し、
(I)前記患者のために個別化された単一摂取パッケージ内の最適投薬量で2種類以上の医薬物質を有する組み合わせ医薬品が、選択され計量分配された医薬物質から生産されるシステム。
(イ)引用例の記載
(イ-1)引用例1の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された米国特許出願公開第2010/0100391号明細書(以下、「引用例1」という。)には、図面と共に次に掲げる事項が記載されている。(翻訳は、引用例1に対応する国内出願の公表公報である特表2012-533403号公報(以下、「参照公報1」ともいう。)の記載に基づいて合議体が作成し、下線は合議体が付与した。なお、参照公報1の参照のため、訳には、参照公報における段落番号を付した。)
Compliance-A Behavioral Phenomenon
[0013]Compliance is commonly understood and defined as “the extent to which the patient's behavior (in terms of taking medication, following diets, or executing other lifestyle changes) coincides with medical recommendations.” Compliance is sometimes defined as patients doing what health professionals want them to do. Compliance with prescribed therapeutic regimens has been a documented concern to health professionals since the time of Hippocrates. Patient compliance with medical regimens is a behavioral problem of interest because it affects the patient's health. If the therapeutic regimen is to be effective, the patient must comply with that regimen. No regimen of medication, diet, or behavioral change will benefit the patient who does not follow it.
(訳)
【0015】
コンプライアンス-行動的現象
[0013]コンプライアンスは、「患者の行動(薬物摂取に関し、規定食に続き、又は他のライフスタイルの変更)が医学的な推奨と一致する程度」と共通に理解され、定義されている。コンプライアンスは、時には、健康専門家が患者にそうするよう要求することを患者がすることとして定義される。処方された治療方法とのコンプライアンスは、ヒポクラテスの時代から健康専門家にとっての資料で裏付けられた関心事であった。治療方法との患者コンプライアンスは、それが患者の健康に影響するため、行動上の関心事である。もし治療方法が効果的であるべきなら、患者はその治療方法に従わなければならない。それに従わないなら、治療方法、規定食、及び行動変化のいずれも患者に役立たない。
[0029]In another aspect of an embodiment of the present invention, a method of treating a patient with a one-a-day, orally administered, treatment regimen is provided, including selecting one of the plurality of treatment regimens and titrating the dosages supplied to the patient after weekly, monthly or quarterly periods of time. Some embodiments of the present invention facilitate the selection of a treatment regimen and/or the change in dosages or titration of dosages of a treatment regimen over time.
[0030]In alternative embodiments, rather than combining the customized combination of medications into a single one-a-day treatment regimen, the present invention also relates to a packaging system enabling the physician or other healthcare provider to deliver the medications in a plurality of treatment regimens in a Multi Unit dose (one-a-day or, if necessary, more than once a day) packaging combination to increase compliance with medical therapy. In an embodiment, the Multi Unit Dose Package (“MUDP”) contains one dosage of medicaments prescribed in the treatment regimen. In some embodiments, the MUDP is a pouch containing the medicaments. In embodiments, the MUDP of the subject invention comprises a container that has multiple indented “pie-shaped” pockets. In a particular embodiment, each pie-shaped pocket is separated from the others by plastic packaging material of the MUDP. The packaging system may contain multiple medicaments in the pie-shaped arrangement that may appear as one, preferably multicolored, object when packaged. In embodiments, each medication is provided in a different color. Each treatment regimen of the plurality is selected based on the determined customary therapeutic needs of the individual under treatment. In an embodiment, a The selection system and combination therapy matrices of data enable the physician to titrate dosages of each pharmaceutical therapy.
(訳)
【0034】
[0029]本発明の一つの態様の他の側面において、複数の治療療法から一つを選択し、週ごと、月ごと、又は4半期ごとの後で患者に与えられる用量を調整することを含む、1日につき1回経口投与の治療療法で患者を治療する方法が提供される。本発明の幾つかの態様により、治療療法処方の選択及び/又は時を跨る治療療法の用量又は用量調整の変更が容易になる。
【0035】
[0030]他の幾つかの態様において、カスタマイズされた薬剤組合せを単一の1日1回の治療療法に組み込むよりむしろ、本発明は医学治療とのコンプライアンスを引き上げるために多数単位(1日1回、又は必要なら1日複数回)の用量包装組合せにおける複数の治療療法の薬剤の配送を内科医又は他のヘルスケア提供者に可能とする包装システムにも関する。一つの態様において、多数単位の用量包装(以下、「MUDP」という。)は、治療療法において処方される薬剤の一つの用量を含む。幾つかの態様において、MUDPは複数の薬剤を含む小袋である。幾つかの態様において、本発明のMUDPは多数の縁がギザギサ型の「パイ型」のポケットをもつ容器を含む。一つの特定の態様において、各パイ型ポケットはMUDPのプラスティック包装材料により他のものから分離されている。前記包装システムは、外観が一つ、好ましくは包装されたときに多数色のものであり得るパイ型配列の中に多数の薬剤、を含むことができる。幾つかの態様において、各薬剤は異なる色彩で提供される。複数のなかの各治療療法は、治療において決定された個人の通常の治療的要望に基づいて選択される。一つの態様において、一つの選択システム及び組合せ治療データマトリックスにより、内科医は各医薬治療の用量を調整できる。
Overview of the Diagnostic and Prescriptive Criteria
[0115]In an embodiment, upon completion of the diagnosis and evaluation of the patients Cardiovascular and Cerebrovascular risk factors, as either recommended and delineated by the clinical protocol described or independently established by the diagnosing authority, the patient's customized risk parameters are established. These risk parameters specifies the patient's risk category as delineated by the clinical protocol used. In an embodiment, an objective of the clinical protocol is to reduce the Risk category to the “Lowest Possible Risk” for a Cardiovascular or Cerebrovascular event as specified by the clinical protocol or any other quantitative or qualitative system of measurement of risk factors.
[0116]In an embodiment, the Risk Factors delineate the patient's requisite therapeutic regimen as prescribed by the clinical protocol in the form of a MUDP. In an embodiment, the combinatory drug compounds prescribed are in accordance with the guidelines established by the US National Institute of Health (NIH), The Framingham Heart Study, US Center for Disease Control and Prevention (CDC), The US Food and Drug Administration (FDA), the American Heart Association (AHA), The American Medical Association (AMA), the American Diabetic Association (ADA), The United Sates Pharmacopeia, any other governmental or recognized entity or institution in the United Sates or other countries of the world, and/or any prescriptive guidelines utilized by the physician for the implementation of the clinical protocol in whole or in part.
[0117]The MUDP as delineated by the appropriate section of the clinical protocol prescriptive matrices (or any additions or changes approved by the criteria established above) empowers the disease management authority (physician, or other entity) to customize the patient's dose for each component of the MUDP.
(訳)
【0142】
診断及び処方基準の概要
[0115]1つの態様において、診断を完了し、患者の心血管及び脳血管のリスク・ファクターを評価するとき、診断当局により記述又は独立して確立された臨床プロトコルにより推奨及び正確に示されるように、個々の患者に設定されたリスク・ファクターが確立される。これらのリスク・ファクターは、用いられる臨床プロトコルにより正確に示される患者のリスクのカテゴリーを特定する。1つの態様において、臨床プロトコルの1つの目的は、そのリスク・カテゴリーを、臨床プロトコル又はいずれか他のリスク・ファクターの定量的又は定性的測定システムにより特定される心血管又は脳血管事象のための「可能性のある最低のリスク」に低下させることである。
【0143】
[0116]1つの態様において、リスク・ファクターは、MUDPの形式で臨床プロトコルにより処方される患者の必要不可欠な治療療法を正確に示す。1つの態様において、処方される組合せ薬物化合物は、米国国立衛生研究所(NIH)、フラミンガム心臓研究、米国疾病予防管理センター(CDC)、米国食品医薬品局(FDA)、アメリカ心臓協会(AHA)、アメリカ医師会(AMA)、アメリカ糖尿病協会(ADA)、米国薬局方、米国又は世界中の他の国における他の如何なる政府又は認承団体又は研究所、及び/又は臨床プロトコルの全部又は部分の実施のために内科医により利用される如何なる処方ガイドラインにより確立されたガイドラインに従っている。
【0144】
[0117]臨床プロトコル処方マトリクス(又は上記により確立された基準により承認された如何なる追加又は変更)の適切なセクションにより正確に示されたMUDPは、疾患管理当局にMUDPの各部分のための患者の服薬量をカスタマイズする能力を与える。
[0147]FIGS. 8A-8C illustrate various apparatuses for packaging multiple medicaments for convenient dosing according to embodiments of the subject invention. FIG. 8A illustrates a bird's eye view (top view) and FIG. 8B illustrates a lateral view of a packaging apparatus for a medicament according to an embodiment of the subject invention. The representation illustrates the separation of each pharmaceutical into a “pie-shaped” section or pocket. In an embodiment, each pharmaceutical pill or tablet is separated from the adjacent pill or tablet by a thin plastic partition and the whole packaging element comprises a Multi Unit Dose Package, or “MUDP.” In FIG. 8C , the MUDPs comprising the customized and separated pharmaceutical prescriptions are packaged individually and then packaged into a multi-unit supply box for delivery to the patient. In the embodiment shown, the MUDPs can include two to six pills and the supply box includes a week or month-long supply. In another embodiment, the MUDPs can include one pill comprising multiple medicaments. In another embodiment, the MUDPs can include more than six pills. In another embodiment, the supply box can include less than a week's supply. In another embodiment, the supply box can include more than a week's supply. In a particular embodiment, the supply box contains a three-month supply of medicaments.
(訳)
【0181】
[0147]図8A-8Cは、本発明の複数の態様にしたがって、利便性のある用量の多数の薬剤を包装するための様々な装置を示す。本発明の1つの態様にしたがって、図8Aは薬剤用の包装装置の鳥瞰図(上面図)、図8Bは側面図を表す。その表記は、それぞれの医薬の「パイ型」の区分又はポケットに分離することを表している。1つの態様において、それぞれの医薬の丸薬又は錠剤は薄いプラスティクの間仕切りにより隣り合わせの丸薬又は錠剤から分離され、全体の包装部品は、多数単位用量包装、又は「MUDP」を含む。図8Cにおいて、カスタマイズされ、分離された医薬処方を含む複数のMUDPは、次に患者に配送するための多数単位の供給箱に包装される。示される態様において、MUDPは2~6の丸薬を含むことができ、前記供給箱は1週間又は1月の長さの供給品を含む。もう1つの態様において、前記MUDPは多数の薬剤を含む1つの丸薬を含むことができる。もう1つの態様において、前記MUDPは6を超える丸薬を含むことができる。もう1つの態様において、前記供給箱は1週間未満の供給品を含むことができる。もう1つの態様において、前記供給箱は1週間を超える供給品を含むことができる。1つの特定の態様において、前記供給箱は3ヶ月分の薬剤供給を含むことができる。
[0172]FIGS. 9-11 illustrate methods and apparatuses for disease management according to embodiments of the subject invention. FIG. 9 illustrates a method for diagnosing a disease in a patient and selecting a treatment regimen in accordance with an embodiment of the subject invention. FIG. 10 illustrates a method for delivering a medicament to a patient in accordance with an embodiment of the subject invention. FIG. 11 illustrates example apparatuses for packaging one or more medicaments for delivery to a patient in accordance with an embodiment of the subject invention. These methods can be used separately or linked together as indicated.
[0173]In an embodiment of the subject invention, the method 901 of FIG. 9 is used to diagnosis and select a treatment regimen for a patient. As indicated the method 901 can be used for initial diagnosis of disease or subsequent follow-up. In an embodiment, the method 901 is used in primary care of the patient. In another embodiment, the method 901 is used in secondary care of the patient. At a step 903 , the patient is evaluated in accordance with various guidelines. As further discussed below, a Diagnostic Module, such as Diagnostic Module 1203 , can be used to collect and evaluate various information about the patient (“patient information”). At a step 905 , the patients risk factors for disease are determined. Again, although cardiovascular and cerebrovascular risk factors are indicated here, the method 901 and other embodiment of the invention can be used to diagnosis and treat other diseases or conditions. Regardless, at a step 907 , a Diagnostic Interpretive Module, such as Diagnostic Interpretive Module 1205 described below, can be used to evaluate risk factors and thereby access the patient's disease risk. As indicated, this step can be used to determine the patient's initial disease risk as well as to track the patient's progress in reducing such risk. At a step 909 , a Prescriptive Module, such as the Prescriptive Module 1207 described below, is used to select and/or recommend a treatment regimen based on some or all of the patient information and guidelines. At a step 911 , a physician or other healthcare provider prescribes a treatment regimen based on the selection/recommendation or the step 909 . In an embodiment, a plurality of treatment regimens are recommended in the step 909 and physician selects one of the recommended treatment regimens in the step 911 . In another embodiment, a single treatment regimen is selected in the step 909 and the physician confirms, modifies, titrates, or otherwise customizes the selected treatment regimen in the step 911 . In another embodiment, the physician is not consulted and the method 901 proceeds directly from the step 909 to the step 913 . At a step 913 , the selected treatment regimen is communicated to a treatment regimen delivery mechanism, such as the Dispensing Module 1209 described below, for delivery and/or communication to the patient. In an embodiment, the method 1001 , described next, is part of a treatment regimen delivery mechanism.
[0174]In an embodiment of the subject invention, a method 1001 of FIG. 10 is used to deliver components of a treatment regimen to a patient. In an embodiment, the method 1001 is preformed by a Dispensing Module, such as the Dispensing Module 1209 described below. According to the method 1001 , at a step 1003 a physician or other health care provider selects a treatment regimen for the patient. In an embodiment, the method 901 is used for this selection. In an embodiment, the selection is communicated at this point to the Dispensing Module. Next, the selected treatment regimen is communicated to a pharmacy, Dispensing Module, or other source of treatment components. As indicated by steps 1005 A and 1005 B, this communication can occur via various communication technologies known in the art. In a step 1007 , the components of the treatment regimen are delivered to the patient or other location. In an embodiment, a dispensing apparatus, such as the dispensing apparatus 1301 described below, is delivered as part of the step 1007 . In an embodiment, one or more of the example apparatuses illustrated in FIG. 11 are used to package medicaments included in the delivered treatment regimen.
[0175]FIG. 11 illustrates example apparatuses for packaging one or more medicaments for delivery to a patient in accordance with an embodiment of the subject invention. As shown, the medicament formulations can have various formats (e.g, 1103 A-C) and the medicaments can be packaged in using various packing formats (e.g., 1105 A-B). The various formats shown in FIGS. 8A-C can also be used with the subject invention. These formats are merely examples. Other formats can be used with the subject invention.
[0176]FIG. 12 diagrammatically illustrates a Disease Management System 1201 in accordance with an embodiment of the subject invention. In the embodiment shown, the Disease Management System 1201 includes a Diagnostic Module 1203 , a Diagnostic Interpretive Module 1205 , a Prescriptive Module 1207 , a Dispensing Module 1209 , and a Feedback and Patient Management Module 1211 . Many different arrangements of the various components depicted, as well as components not shown, are possible without departing from the spirit and scope of the present invention. In embodiments, subsets of the components depicted are utilized. In embodiments, each component is used alone without the others depicted.
[0177]The arrows shown in the diagram of FIG. 12 illustrate a possible information flow between the components depicted. In other embodiments of the subject invention, information can flow in either direction between any pair of components forming part of the Disease Management System 1201 . In embodiments, intermediate components not shown can be included. In the embodiment shown, the information flows in a circle to complete a feedback loop as further described below.
[0178]In an embodiment of the subject invention, the Diagnostic Module 1203 provides access to patient information, such as the patient's chart, medical records, imaging, etc., as well as scientific guidelines for patient treatment. In an embodiment, the Diagnostic Module 1203 provides an interface that can be used to both read and write this type of information. In another embodiment, the Diagnostic Module 1203 only provides read access and the information is recorded via a different interface.
[0179]Various patient information can be viewed and/or recorded via the Diagnostic Module 1203 . For example, among other patient information, the Diagnostic Module 1203 can provide access to:
・・・略・・・
[0196]2. Physical Examination, such as:
[0197]a. Height;
[0198]b. Weight;
[0199]c. Temperature;
[0200]d. Blood Pressure;
[0201]e. Heart rate;
[0202]f. Respiration rate;
[0203]g. Review of systems; and
[0204]h. Other relevant exam results.
・・・略・・・
[0228]In an embodiment of the subject invention, the Diagnostic Interpretive Module 1205 provides tools to evaluate risk of particular diseases based on patient information and an evaluative methodology. In a further embodiment, the level of risk is categorized into predetermined categories. In an embodiment, the categories Below Average Risk, Average Risk, Moderately Above Average Risk, and High Risk are used. Other methods of categorizing disease risk will be known to those skilled in that art and can be used with the subject invention. Various evaluative methodologies known in the art can also be employed. In an embodiment, the risk factors and/or co-morbidities assessed include, but are not limited to, the presence of diabetes mellitus, hypertension, dyslipidemia, obesity, hypertriglyceridemia, tobacco use, microalbuminuria, target organ damage, sleep apnea, kidney disease, primary Aldosteronism, renovascular disease, Cushing's Syndrome, Pheochromocytoma, Coarctation of Aorta, as well as the patient's thyroid/parathyroid, Glomerular filtration rate, age, physical activity, and family history of CVD or premature CVD. In an embodiment, a subset of these risk factors and/or co-morbidities are assessed. In an embodiment, male patients over 55 and female patients over 65 are deemed to be at increased risk. Body Mass Index among other methods can be used to determine the presence of obesity. In an embodiment, the risk associated with hypertension is assessed according to the methodology described in Table 3 above. Other methodologies for assessing hypertension are known in the art and can be used with the subject invention.
[0229]In an embodiment of the subject invention, the Prescriptive Module 1207 is used to recommend, select, and/or evaluate one or more treatment regimens based on patient information and guidelines. In a further embodiment, the Prescriptive Module 1207 also transmits an indication of a selected treatment regimen to one or more persons involved in the care or treatment of the patient. For example, the Prescriptive Module 1207 can transmit an indication to the patient, one or more health care providers treating the patient, and/or one or more payors financing the treatment of the patient, among other persons or entities participating in the provision of the patient's care or health management. Payors can include persons paying directly for some or all of the care or treatment of the patient or those providing insurance or other coverage which pays for some or all of the treatment of the patient. In an embodiment, state or federal governments may be considered payors. The treatment regimen may include one or more medicaments, tests, activities, or other treatment to be taken by the patient. The indication of the treatment may describe some or all of the treatment regimen at various levels of detail depending on need. In a further embodiment, the Prescriptive Module 1207 also directs medicaments or other items needed for the treatment regimen to be delivered to the patient. In an embodiment, the Prescriptive Module 1207 directs a dispensing device, such as the Dispensing Device 1303 described below, to be delivered to the patient.
[0230]In an embodiment, the Prescriptive Module 1207 recommends one or more treatment regimens based on the patient information and the guidelines. A physician or other healthcare provider can then evaluate the recommendations and select a treatment regimen for the patient. In a further embodiment, the Prescriptive Module 1207 selects the treatment regimen without selection advice from a health care provider. In an embodiment, the health care provider is able to review and modify the selection made by the Prescriptive Module. In another embodiment, the Prescriptive Module 1207 assists in evaluating one or more treatment regimens. For example, the Prescriptive Module 1207 can consider counter indications for a treatment regimen.
[0231]In another embodiment, the Prescriptive Module 1207 assists a health care provider in titrating one or more medicaments included in a treatment regimen. In an embodiment, the Prescriptive Module 1207 recommends and/or selects a specific dosage of one or more medicaments to be given to the patient.
(訳)
【0193】
[0172]図9-11は、本発明の複数の態様にしたがって、病気の管理のための方法及び装置を表す。図9は、本発明の1つの態様にしたがって、患者の病気を診断し、1つの治療療法を選択する方法を表す。図10は、本発明の1つの態様にしたがって、患者に薬剤を配送する方法を表す。図11は、本発明の1つの態様にしたがって、患者に配送用の1又は複数の薬剤を包装する実例の装置を表す。これらの方法は示されるように別に使われるか、あるいはリンクして利用することができる。
【0194】
[0173]本発明の1つの態様において、図9の方法901は、診断し、患者用の1つの治療療法を選択するために用いられる。示される通り、この方法901は、病気の最初の診断又は継続する監視調査に用いることができる。1つの態様において、前記方法901は患者の一次ケアに用いられる。もう1つの態様において、前記方法901は患者の二次ケアに用いられる。ステップ903において、患者は様々なガイドラインにしたがって評価される。以下にさらに述べるように、診断モジュール1203のような診断モジュールは、患者についての様々な情報(「患者情報」)を収集し、評価するために用いることができる。ステップ905において、患者の病気へのリスク・ファクターが決定される。再び、心臓血管及び脳血管のリスク・ファクターはここに示されているが、前記方法901及び本発明のその他の態様を、その他の病気又は病態を診断及び治療するために用いることができる。にもかかわらず、ステップ907において、以下に述べる診断説明モジュール1205のような診断説明モジュールをリスク・ファクターを評価するために用いることができ、よって患者の病気のリスクを評価することができる。示されるとおり、このステップは、患者におけるそのようなリスク低減の進展を監視するためと同様に、患者の初期の病気のリスクを決定するために用いることができる。ステップ909において、次に述べる処方モジュール1207のような処方モジュールが、幾つかの又は全ての患者情報及びガイドラインに基づいて1つの治療療法を選択及び/又は推奨するために用いられる。ステップ911において、内科医又は他のヘルスケア提供者は、その選択/推奨又は前記ステップ909に基づいて治療療法を処方する。1つの態様において、複数の治療療法が前記ステップ909において推奨され、内科医は前記ステップ911において推奨された治療療法の1つを選択する。もう1つの態様において、前記ステップ909において単一の治療療法が選択され、内科医は前記ステップ911において選択された治療療法を確認、変更、調整、又はさもなければカスタマイズする。もう1つの態様において、内科医は診察をせず、前記方法901は前記ステップ909から前記ステップ913に直接進む。ステップ913において、選択された治療療法は、患者への配送及び/又は連絡のために、次に述べる調剤モジュール1209のような治療療法配送装置に通信される。1つの態様において、次に述べる方法1001は治療療法配送装置の一部分である。
【0195】
[0174]本発明の1つの態様において、図10の方法1001は患者に1つの治療療法のコンポーネントを配送するために用いられる。1つの態様において、この方法1001は、次に述べる調剤モジュール1209のような1つの調剤モジュールによって達成される。前記方法1001にしたがって、ステップ1003において、内科医又は他のヘルスケア提供者は患者の治療療法を選択する。1つの態様において、前記方法901はこの選択のために用いられる。1つの態様において、この選択は前記調剤モジュールにこの時点で通信される。次に、選択された治療療法は、薬剤師、調剤モジュール、又はその他の治療コンポーネントの情報源に通信される。ステップ1005A及び1005Bで示されるように、この通信は当該技術分野で既知の様々な技術を用いて行うことができる。ステップ1007において、治療療法のコンポーネントは患者又は他の場所に配送される。1つの態様において、次に述べる調剤装置1301のような1つの調剤装置が前記ステップ1007の部分として配置される。1つの態様において、1又は複数の図11に示される1例の装置が、配送される治療療法に含まれる薬剤を包装するために用いられる。
【0196】
[0175]図11は、本発明の1つの態様にしたがって、患者に配送するための1又は複数の薬剤を包装のための1例の装置を表す。示されるように、この薬剤製剤は様々な方式(例えば、1103A-C)を有することができ、この薬剤は様々な包装方式(例えば、1105A-B)で包装することができる。図8A-Cに示される様々な方式は本発明で用いることができる。これらの方式は単なる例である。その他の方式は、本発明に用いることができる。
【0197】
[0176]図12は、本発明の1つの態様にしたがって、疾患管理システム1201を図式的に表す。示される態様において、疾患管理システム1201は、診断モジュール1203、診断説明モジュール1205、処方モジュール1207、調剤モジュール1209、及びフィードバック及び患者管理モジュール1211を含む。示されていないコンポーネントと同様に、描かれた様々なコンポーネントの多くの異なる配置は、本発明の思想及び範囲から逸脱することなく可能である。複数の態様において、描かれたコンポーネントの部分を利用することができる。複数の態様において、それぞれのコンポーネントは、描かれたその他のもの無しで単独で用いられる。
【0198】
[0177]図12の図式に示された矢印は、描かれたコンポーネントの間の可能な情報の流れを表す。本発明の他の複数の態様において、情報は、疾患管理システム1201のコンポーネントを形成する部分の如何なる組合せの間でも、それぞれの方向に流れることができる。複数の態様において、示されていない中間のコンポーネントを含むことができる。示された態様において、次にさらに述べるフィードバックのループを完成させるように、情報は円形に流れる。
【0199】
[0178]本発明の1つの態様において、診断モジュール1203により、患者治療用のガイドラインと同様に、患者のカルテ、医学記録、画像等のような患者情報にアクセスすることができる。1つの態様において、診断モジュール1203は、このタイプの情報を読み書きのいずれもするために用いることができるインターフェイスを提供する。もう1つの態様において、前記診断モジュール1203は、読み取り専用のアクセスを提供し、情報は異なるインターフェイスを通して記録される。
【0200】
[0179]様々な情報は、前記診断モジュール1203を通して見ることができ、及び/又は記録することができる。例えば、他の患者情報の中でも、診断モジュール1203は以下にアクセスできる。
【0201】
・・・略・・・
[0196]次のような身体検査:
[0197]身長;
[0198]体重;
[0199]体温;
[0200]血圧;
[0201]心拍数;
[0202]呼吸数;
[0203]全身検査;及び
[0204]他の関連する試験結果
・・・略・・・
【0202】
[0228]本発明の1つの態様において、診断説明モジュール1205は、患者情報及び評価の方法論に基づいて特定疾患のリスクを評価するツールを提供する。さらに1つの態様において、リスクの水準は予め決定されたカテゴリーに分類される。1つの態様において、前記カデゴリー、すなわち平均未満リスク、平均リスク、平均よりやや高いリスク、及び高リスクが用いられる。疾患リスクを分類する他の方法は当業者に既知であり、本発明で用いるこいができる。当該期技術分野で既知の様々な評価の方法論も用いることができる。1つの態様において、評価されたリスク・ファクター及び/又は準病的状態には、患者の甲状腺/副甲状腺、糸球体濾過量、年齢、運動、及びCVD又は若年性CVDの家族履歴と同様に、糖尿病、高血圧、脂質異常症(dyslipidemia)、肥満症、高トリグリセライド血症、喫煙、微量アルブミン尿症(microalbuminuria)、対象器官の障害、睡眠時無呼吸症、腎疾患、原発性アルドステロン症(primary Aldosteronism)の存在、腎血管性疾患、クッシング症候群、褐色細胞腫(Pheochromocytoma)、大動脈狭窄が含まれるが、これらに限定されない。1つの態様において、1つの部分集団のこれらのリスク・ファクター及び/又は準病的状態が評価される。1つの態様において、55歳を超える男性患者及び65歳を超える女性患者は上昇したリスク状態にあると見なされる。その他の方法のなかで、ボティマス指標(Body Mass Index)は、肥満の存在を決定するために用いることができる。1つの態様において、高血圧に関連するリスクは、上記表3に記述した方法論にしたがって評価される。高血圧を評価する他の方法論が当該技術分野で既知であり、本発明で用いることができる。
【0203】
[0229]本発明の1つの態様において、前記処方モジュール1207は、患者情報及びガイドラインに基づいて1又は複数の治療療法を推奨、選択、及び/又は評価するために用いられる。さらに1つの態様において、前記処方モジュール1207は、またケア又は患者の治療に関与する1又は複数の人に1つの選択された治療療法の表示を送る。例えば、前記処方モジュール1207は、患者のケア又は健康管理の規定に関与する他の人又は組織のなかで、患者、患者を治療する1又は複数のケルスケア提供者、及び/又は患者の治療に財政支出する1又は複数の支払者へ表示を送る。支払者には、幾つかの又は全ての患者のケア又は治療のために直接支払いをする人、又は幾つかの又は全ての患者の治療のために支払をする保険又は他の補償を提供する人を含めることができる。治療の表示は、必要に応じた詳細事項の様々な水準で、幾つかの又は全ての治療療法を記述することができる。さらに1つの態様において、前記処方モジュール1207は、患者に配達されるべき治療療法のために必要とされる薬剤又はその他の事項を指令することもある。1つの態様において、前記処方モジュール1207は、以下に記述する調剤デバイス1303のような患者に配達すべき調剤デバイスを指令する。
【0204】
[0230]1つの態様において、前記処方モジュール1207は、患者情報及びガイドラインに基づいて1又は複数の治療療法を推奨する。内科医又はその他のヘルスケア提供者は、その推奨を評価し、及び患者のための1つの治療療法を選択する。さらに1つの態様において、前記処方モジュール1207は、ヘルスケア提供者からの選択の助言なしで前記治療療法を選択する。1つの態様において、このヘルスケア提供者は、その処方モジュールによりなされた選択を見直し、変更することができる。もう一つの態様において、前記処方モジュール1207は、1又は複数の治療療法の評価を援助する。例えば、処方モジュール1207は、カウンター表示を与えることができる。
[0231]前記処方モジュール1207は、ヘルスケア提供者が1つの治療療法に含まれる1又は複数の薬剤を調整することを援助する。1つの態様において、前記処方モジュール1207は、患者に与えられるべき1又は複数の薬剤の特定の用量を推奨し、及び/又は選択する。
[0242]In an embodiment, a Disease Management System is provided comprised of five separate interrelated modules as shown in FIG. 12 . In an embodiment, the Diagnostic Module exposes the patient and provides access to various disease management guidelines. The module can be accessed by a physician, care provider, or other user to obtain patient information or review guidelines for treatment. In an embodiment, patient information and/or guidelines are accessed via a database on a network. In an embodiment, the user-irrespective of his geographic location-has access to the patient's medical history in “real time,” and is augmented with scientific information from the National Institute of Health (NIH), the Center for Disease Prevention and Control (CDC), The American Heart, Lung and Blood Institute (AHLBI), The Food and Drug Administration (FDA), The American Institute of Radiologists, The American Diabetes Association (ADA), the World Health Organization (WHO), and/or other guidelines. In an embodiment, the database can be used by the physician, care provider, or other user for informed, educated, and experienced judgment about a patient's treatment.
【0215】
[0242]1つの態様において、疾患管理システムは、図12に示される5つの独立した相互に関係のあるモジュールで構成される。1つの態様において、前記診断モジュールは、患者の状態を明らかにし、及び様々な疾患管理ガイドラインへのアクセスを可能にする。前記モジュールは、患者情報を獲得し、又は治療のためのガイドラインを一覧するために、内科医、ケア提供者、又はその他のユーザーによりアクセス可能である。1つの態様において、患者情報及び/又はガイドラインは、ネットワーク上のデータベースを介してアクセスされる。1つの態様において、前記ユーザーは、その地理的位置にもかかわらず、「リアル・タイム」でその患者の医学的履歴にアクセスし、米国国立衛生研究所(NIH)、米国疾病予防管理センター(CDC)、米国心臓、肺、及び血液研究所(AHLBI)、米国食品医薬品局(FDA)、米国放射線学会(The American Institute of Radiologists)、アメリカ糖尿病協会(ADA)、世界保健機構(WHO)からの科学的知識、及び/又はその他のガイドラインで知識を拡大する。1つの態様において、このデータベースは、内科医、ケア提供者、又は知識のある、教育された、及び患者の治療について判断経験したその他のユーザーにより使用可能である。
[0245]The Prescriptive Module, in this embodiment, includes guidelines from: the NIH, the CDC, the AHLBI, the FDA, the ADA, WHO, the Manufacturers Guidelines, and/or any other available guidelines. Using the Prescriptive Module, a customized prescription is manually and/or electronically computed for the patient from the patient information and guidelines, and/or further verified for potential adverse reactions against normal prescriptive guidelines, and/or electronically and/or manually transmitted to participants contributing to the patient's state of health (e.g., the patient's medical history file in the physician's database, the Pharmacy, the relevant Third-Party Payer (Insurance Company/Medicare/Medicaid), the patient's employer, the Agency maintaining the follow-up modality, and/or any other party). In an embodiment, the resulting prescription is delivered to the patient's home and/or any other location as further described below.
[0246]In an embodiment, a Dispensing Module is initiated with the receipt of a prescription from the patient's Physician, care provider, a Prescriptive Module, or other source. As further described below, the Dispensing Module can facilitate delivery of medicaments or other treatment components (e.g., motivational literature, educational literature, exercise equipment, scheduling or motivational messages, diet information, social networking contacts) to the patient. In a further embodiment, the Dispensing Module also receives compliance information back from the patient. Various compliance information can be collected with and/or without the assistance of the patient. In a further embodiment, the Dispensing Module transmits some or all of the compliance information to one or more persons involved in the patient's care or treatment. In a further embodiment, the Dispensing Module also evaluates the compliance information and can transmit a summary, highlights, or analysis of the compliance information to one or more persons involved in the patient's care or treatment.
(訳)
【0221】
[0245]この態様において、前記処方モジュールは、NIH、CDC、AHLBI、FDA、ADA、WHOのガイドライン、製造者ガイドライン、及び/又は如何なる他の利用できるガイドラインを含む。この処方モジュールを用いて、患者情報及びガイドラインから患者のためにカスタマイズされた処方が手動及び/又は電子的にコンピュータ計算され、及び/又はさらに通常の処方ガイドラインについて潜在的な副作用が確認され、及び/又は電子的に及び/又は手動で患者の健康状態(例えば、内科医のデータベース、薬局、関連する第三者支払者(保険会社/老齢者保険制度(Medicare)、低所得者医療扶助制度(Medicaid)、患者の雇用者、継続的な物理療法を管理する機関、及び/又は如何なる他の関係者)中の患者の医学的履歴)に寄与する関係者に送達される。1つの態様において、結果としての処方箋は患者の家及び/又はさらに以下に述べる如何なる他の場所へも配送される。
【0222】
[0246]1つの態様において、調剤モジュールは、患者の内科医、ケア提供者、処方モジュール、又は他の情報源からの処方箋の受領により始動する。さらに以下に述べるように、前記調剤モジュールにより患者への薬剤又はその他の治療コンポーネント(例えば、動機づけの著述、教育的な著述、運動装置、スケジュール又は動機づけの連絡、食事の情報、社会的ネットワークとの接触)の配送が容易にできる。さらに1つの態様において、前記調剤モジュールは、患者から逆にコンプライアンス情報を受け取ることもある。様々なコンプライアンス情報は患者の援助で及び/又は援助なしで収集することができる。さらに1つの態様において、前記調剤モジュールは、患者ケア又は治療に関与する1又は複数の人に幾つかの又は全てのコンプライアンス情報を送る。さらに1つの態様において、前記調剤モジュールはコンプライアンス情報の評価も行い、及び患者のケア又は治療に関与する1又は複数の人にコンプライアンス情報の要約、ハイライト、又は分析を送ることもできる。
(イ-2)引用例2の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された国際公開第2002/069897号(以下、「引用例2」という。)には、図面と共に次に掲げる事項が記載されている。(翻訳は、引用例2に対応する国内出願の公表公報である特表2004-537338号公報(以下、「参照公報2」ともいう。)の記載に基づいて合議体が作成し、下線は合議体が付与た。なお、参照公報2の参照のため、訳には、参照公報における段落番号を付した。)
TECHNICAL FIELD
The present invention relates to a method and apparatus for compounding dosage forms, and, more particularly, to an improved apparatus and method for compounding bulk drugs by a pharmacist for an individual patient prescription.
BACKGROUND OF THE INVENTION
Current pharmaceutical practice generally provides for the supply of either bulk drug substances or finished drug products to the pharmacist. As a result, the pharmacist is limited to compounding only bulk drug substances that are commercially available. Also, the pharmacist is limited to the compounding of immediate release or untested controlled- release dosage forms for drug products provided as single agents or combinations. The cost and regulatory barriers associated with development of particular combinations of agents or individual patient-specific pharmacokinetic absorption profiles results in only a limited number of such products being available in the marketplace. Thus, doctors are limited in their ability to treat their patients.
Accordingly, there is a need in the art for a method for compounding individualized dosage forms such as patient-specific combinations or dosage forms with individualized release characteristics. There is also a need for a method and apparatus capable of effecting savings and improving the quality of combination and sustained- release dosage forms compounded by a pharmacist. There is also a need for compounding controlled-characteristic bulk drug formulations into individual patient prescriptions.
SUMMARY OF THE INVENTION
The present invention addresses the above needs by providing a method and apparatus for compounding individualized dosage forms. Compounding includes formulating such as mixing, blending, spraying, capsule filling, and tableting.
The present invention provides a computer-controlled apparatus comprising a central computer for receiving an individual patient prescription;
a plurality of containers for storing bulk drugs;
a dosing unit coupled to the central computer; and
an automated compounder controlled by the central computer and connected to the dosing unit for compounding one or more of the bulk drugs into a dosage form for an individual patient prescription.
(1頁4行-2頁4行)
(訳)
【技術分野】
【0001】
本発明は、投与剤形を調合するための方法および装置に関し、特には個別の患者の処方に合わせて薬剤師がバルク薬剤を調合するための改良された装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の調剤実務では、一般にバルクの薬物又は完成薬品のいずれかが薬剤師に供給されている。その結果、薬剤師は、市販のバルク薬物を調合することしかできない。また薬剤師は、単一剤又は組合せ剤として提供される薬品として、即時放出性製剤又は未試験の制御放出性製剤を調合することしかできない。特定の組合せ剤の開発に関わるコストおよび規則上の制約、あるいは個別の患者に特異的な薬物動態学的な吸収プロファイルの点から、市場において入手できるその様な薬品の数は限られている。従って医師は、患者を治療する能力において制限を受けている。
【0003】
従って、当業界では、個別化した投与剤形、例えば患者に特異的な組合せ剤または個別化した放出特性を有する投与剤形を調合するための方法が求められている。また、薬剤師が調合する組合せ剤および持続放出性薬剤を節約すること、およびそれらの品質を改良することができる方法および装置が求められている。また、制御性のバルク薬剤から個別の患者の処方薬を調合することが求められている。
【発明の開示】
【0004】
本発明は、上記の要求を解決するために、個別化した投薬剤形を調合するための方法と装置を提供する。「調合する」とは、製剤化すること、例えば混合、ブレンド、スプレー、カプセル充填、および錠剤化することを含む。
【0005】
本発明は、
個別の患者の処方を受け取るための中央コンピュータ;
バルク薬剤を貯蔵するための複数のコンテナー;
中央コンピュータに連結された供給ユニット(dosing unit);および
中央コンピュータにより制御され、かつ供給ユニットに接続された、1つ以上のバルク薬剤から個別の患者の処方に合った投与剤形を調合するための自動調合機を含んでなる、コンピュータ制御された装置を提供する。
DETAILED DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS
The present invention is generally an apparatus 5 comprising firmware and software controlling the compounding of bulk drugs 10 to a desired composition. Fig. 1 shows an apparatus 5 comprising a central computer 15, containers 20 containing bulk drugs 10, a dosing unit 30, and an automated compounder 25 for compounding the bulk drugs 10. The apparatus 5 preferably also includes integrated quality control devices such as a raw materials sensor 35, a manufacturing sensor 40, and a quality assurance device 45.
(3頁6行-3頁13行)
(訳)
【0008】
本発明は、一般に、バルク薬剤10から所望の組成物を調合する行程を制御するファームウエアおよびソフトウエアを含んで成る装置5に関する。図1は、中央コンピュータ15;バルク薬剤10を含有するコンテナー20;供給ユニット30;およびバルク薬剤10を調合するための自動調合機、を含んで成る装置5を示す。好適には装置5は、一体化した品質管理デバイス、例えば原料センサー35、製造センサー40、および品質保証装置45をも含む。
One or more of the bulk drugs 10 are used to manufacture dosage forms for the individual patient prescription. Preferably, two or more of the bulk drugs 10 are used to manufacture dosage forms for the individual patient prescription. The bulk drugs 10 may be in any physical form, but are preferably in the form of pharmaceutical granulations, micro-particulates, or pellets.
(4頁1行-5行)
(訳)
【0011】
個別の患者の処方に合った投与剤形を製造するために、1つ以上のバルク薬剤10を用いる。好適には2つ以上のバルク薬剤10を用いて、個別の患者の処方に合った投与剤形を製造する。バルク薬剤10はいずれの物理形状でもよいが、好適には医薬顆粒剤、ミクロ粒子剤、又はペレット剤の形状である。
Each bulk drug 10 is preferably stored in a separate container 20. The containers 20 are preferably bottles. Each container 20 is also preferably computer-encoded with the name of the bulk drug 10. A plurality of containers 20 may be stored in the apparatus 5 for use with more than one individual patient prescription.
The apparatus 5 preferably includes a dosing unit 30 coupled to the central computer 15 for storing the containers 20 and measuring and dispensing the bulk drugs 10. The dosing unit 30 may be part of the automated compounder 25 or a separate device that is connected to the automated compounder 25. The dosing unit 30 preferably houses the containers 20 which the dosing unit 30 can select and position for measuring and dispensing the bulk drugs 10. For example, the dosing unit 30 identifies and selects the encoded containers 20 of bulk drugs 10 that are needed to manufacture a dosage form for an individual patient prescription. The dosing unit 30 preferably uses a pump to dispense the bulk drugs 10 and transfer the bulk drugs 10 to an automated compounder 25.
As shown in Fig. 2 and Fig. 3, the dosing unit 30 is preferably a product hopper 105 that can store the containers 20 and weigh and dispense the bulk drugs 10 from the containers 20. At the bottom of the containers 20, there is preferably a valve 110 that can be opened to dispense the bulk drugs 10 into a gravity feed measure 90 which then measures a specific amount of the bulk drugs 10 to be placed in capsules 65 or compounded into tablets 70. The amount measured by the gravity feed measure 90 is determined by the concentration of the bulk drug 10. The amount of the active drug in a given volume of bulk drug 10 material is set to be compatible with the setting on the gravity feed measure 90.
In a preferred embodiment, the apparatus 5 has an integrated manufacturing sensor 40 that monitors the operation of the dosing unit 30. After the dosing unit 30 weighs and dispenses the bulk drugs 10, the manufacturing sensor 40 verifies that the right amounts of the bulk drugs 10 were dispensed. For example, when the dosing unit 30 is a product hopper 105, the manufacturing sensor 40 will verify that the valve 110 at the bottom of the containers 20 was opened to dispense the bulk drugs 10, that the right amount of the bulk drug 10 was dispensed from the right container 20, and that the valve 110 was then closed.
In another embodiment, a raw materials sensor 35 may monitor the positioning and selection of bulk drugs 10 in the dosing unit before the dosing unit 30 weighs and dispenses the bulk drugs 10. The raw materials sensor 35 is connected to the dosing unit 30 and coupled to the central computer 15. The raw materials sensor 35 verifies that the right container 20 of bulk drug 10 is in the right position and that the right bulk drug 10 is in each container 20 before the bulk drugs 10 are measured and dispensed.
The dosing unit 30 dispenses and transfers the bulk drugs 10 to an automated compounder 25 that compounds the bulk drugs 10 into a dosage form for an individual patient prescription. The dosage form is preferably an oral dosage form such as a capsule 65 or a tablet 70. The automated compounder 25 may be a capsule filler 75 as shown in Fig. 2 or a tableter 80 as shown in Fig. 3 in which several capsules 65 or tablets 70, respectively, can be compounded. A capsule filler 75 allows for the automated removal of the caps 85 of the capsules 65, the filling of the capsules 65 using gravity feed measures 90 as the capsules 65 are held in place, and then the automated replacement of the caps 85. The tableter 80 uses an upper punch 95 and lower punch 100 to compound a tablet 70.
Before the operator of the apparatus 5 dispenses the dosage form to the patient, the dosage form preferably meet certain quality standards. In a preferred embodiment, the apparatus 5 has an integrated quality assurance device 45 to verify that the dosage form meets quality standards. The quality assurance device 45 is coupled to the compounding device and checks the quality of the dosage form by a suitable quality control test such as mass spectrometry, near infra-red spectrometry, optical resolution analysis, or any other appropriate analytical method to determine the chemical properties of the dosage form. The quality assurance device 45 may also measure the weight of the dosage form.
Based on the results of the quality control tests, the quality assurance device 45 preferably accepts a dosage form meeting certain quality standards or rejects a dosage not meeting those quality standards. The quality assurance device 45 may transfer the accepted dosage form 115 to a counter 120 that counts the dosage form, or deposit the rejected dosage form 125 in a discard bin 130. After the counter 120 counts the dosage form, the dosage form may be deposited in a pharmacy prescription vial, plastic bag or other suitable output bin 135.
(4ページ29行-6頁30行)
(訳)
【0015】
各バルク薬剤10は好適には別個のコンテナー20に貯蔵される。コンテナー20は好適にはボトルである。また好適には各コンテナー20は、バルク薬剤10の名称に従ってコンピュータコード化される。2つ以上の個別の患者の処方において使用するために、装置5には複数のコンテナー20を貯蔵してよい。
【0016】
好適には装置5は、コンテナー20を貯蔵するために、そしてバルク薬剤10を計測および分配するために、中央コンピュータ15に接続された供給ユニット30を含む。供給ユニット30は、自動調合機25の一部であっても、あるいは自動調合機25に接続された別個のデバイスであってもよい。好適には供給ユニット30は、コンテナー20を格納しており、供給ユニット30は、バルク薬剤10を計測および分配するために、そのコンテナー20を選択し、そして配置することができる。例えば、供給ユニット30は、個別の患者の処方に合わせた投与剤形を製造するために必要なバルク薬剤10のコンテナー20のコードを識別して選択する。好適には供給ユニット30は、ポンプを用いてバルク薬剤10を分配し、そしてそれを自動調合機25に移す。
【0017】
図2および図3に示す通り、好適には供給ユニット30は、コンテナー20を保管することができ、かつそのコンテナー20からバルク薬剤10を重量計測して分配することができる生産品ホッパー105である。コンテナー20の底には、好適にはバルブ110があり、それを開けることにより、バルク薬剤10を重力供給式計測器90に分配し、次にそれが所定量のバルク薬剤10を計測し、そしてそれをカプセル65に入れるか、あるいは錠剤70に調合する。重力供給式計測器90により計測する量は、バルク薬剤10の濃度により決まる。バルク薬剤10の所定量中の活性薬剤量は、重力供給式計測器90の設定に適合するように設定される。
【0018】
好ましい態様では、装置5は、供給ユニット30の動作をモニターする一体化した製造センサー40を有する。供給ユニット30がバルク薬剤10を重量計測し、そして分配した後、製造センサー40は、正しい量のバルク薬剤10が分配されたことを確認する。例えば、供給ユニット30が生産品ホッパー105である場合、製造センサー40は、バルク薬剤10を分配するために、コンテナー20の底のバルブ110が開いたこと、正しい量のバルク薬剤10が、正しいコンテナー20から分配されたこと、そしてバルブ110が閉じたことを確認する。
【0019】
別の態様では、供給ユニット30がバルク薬剤10を重量計測し、そして分配する前に、原料センサー35が、供給ユニットにおいてバルク薬剤10の配置および選択をモニターしてよい。原料センサー35は、供給ユニット30および中央コンピュータ15に接続されている。原料センサー35は、バルク薬剤10の計測および分配の前に、正しいバルク薬剤10のコンテナー20が正しい位置にあること、そして正しいバルク薬剤10が各コンテナー20に入っていることを確認する。
【0020】
供給ユニット30は、バルク薬剤10を自動調合機25に分配および移動させ、そして自動調合機25がバルク薬剤10から個別の患者の処方に合った投与剤形を調合する。好適には投与剤形は、経口投与剤形、例えばカプセル剤65又は錠剤70である。自動調合機25は、図2に示す通りカプセル充填機75であっても、又は図3に示す通り錠剤作製機80であってもよく、そこでいくつかのカプセル65又は錠剤70を調合することができる。カプセル充填機75は、カプセル65が適所に保持されると、カプセル65のキャップ85を自動的に取り外し、重力供給式計測器90を用いてカプセル65を充填し、そしてキャップ85を自動的に戻すことができる。錠剤作製機80は、上部パンチ95および下部パンチ100を用いて、錠剤70を調合する。
【0021】
装置5の操作者が投与剤形を患者に配分する前に、投与剤形が一定の品質基準を満たすことが好ましい。好ましい態様では、装置5は、投与剤形が品質基準を満たすことを確認するために、一体化した品質保証デバイス45を有する。品質保証デバイス45は、自動調合機に連結されており、そして適当な品質管理検査により、例えば質量分析、近赤外線分光分析、光学的分解分析、又はその他適当な分析方法により投与剤形の化学特性を決定することにより、投与剤形の品質を検査する。品質保証デバイス45は、投与剤形の重量を計測してもよい。
【0022】
品質管理検査の結果に基づいて、好適には品質保証デバイス45は、一定の品質基準を満たす投与剤形を容認し、あるいは品質基準を満たさない投与剤形を拒絶する。品質保証デバイス45は、容認した投与剤形115を、投与剤形を計数する計数機120に移すか、あるいは拒絶した投与剤形125を廃棄容器130に捨ててよい。計数機120が投与剤形を計数した後、その投与剤形を薬局の処方薬瓶、プラスチック袋又は他の適当な出力容器135に入れてよい。
(ウ)引用例1に記載された発明
(ウ-1)引用例1の[0176]の記載によれば、引用例1に記載された発明は、「疾患管理システム」に関する発明であって、当該疾患管理システムは、「診断モジュール」、「処方モジュール」、「調剤モジュール」を含むシステムである。
(ウ-2)引用例1の[0173]、[0178]の記載によれば、診断モジュールは、患者情報(患者のカルテ、医学記録、画像等)にアクセスし、これらの情報を収集することができるモジュールである。
また、引用例の[0242]には、「前記診断モジュールは、患者の状態を明らかにし、及び様々な疾患管理ガイドラインへのアクセスを可能にする」、「ガイドラインは、ネットワーク上のデータベースを介してアクセスされる」、「米国国立衛生研究所(NIH)、米国疾病予防管理センター(CDC)、米国心臓、肺、及び血液研究所(AHLBI)、米国食品医薬品局(FDA)、米国放射線学会(The American Institute of Radiologists)、アメリカ糖尿病協会(ADA)、世界保健機構(WHO)からの科学的知識、及び/又はその他のガイドラインで知識を拡大する」と記載されている。
上記各種研究所などからの「科学的知識」は、各種研究所等のデータベースに蓄積された疾病に関する様々な種類の情報(ガイドライン)であるから、診断モジュールは、データベースに蓄積された疾病に関する様々な種類の情報(ガイドライン)にもアクセスしている。
以上まとめると、診断モジュールは、患者情報(患者のカルテ、医学記録、画像等)にアクセスし、これらの情報を収集し、また、データベースに蓄積された疾病に関する様々な種類の情報(ガイドライン)にもアクセスするモジュールである。
(ウ-3)引用例1の[0173]、[0229]、[0230]の記載によれば、処方モジュールは、患者情報及びガイドラインに基づいて1又は複数の治療療法を推奨、選択、及び/又は評価するために用いられるもの(例えば、[0230])であって、処方モジュールの選択/推奨等に基づき内科医又は他のヘルスケア提供者は、治療療法を処方するものであるが、他の態様として、内科医は診察をせず直接選択された治療療法を調剤モジュールのような治療療法配送装置に通信すること(例えば、[0173])が開示されている。
また、上記治療療法の選択/推奨は、患者に与えられるべき1又は複数の薬剤の特定の用量を推奨し、及び/又は選択することを含むこと(例えば、[0231])も開示されている。
上記患者情報とガイドラインは、上記(ウ-2)で検討した診断モジュールがアクセスし収集したものであることは明らかである。
したがって、引用例1の処方モジュールは、診断モジュールがアクセスし収集した患者情報及びガイドラインに基づいて、患者に与えられるべき1又は複数の薬剤の特定の用量を選択し、上記選択された薬剤の特定の用量は、直接調剤モジュールに送信する構成を含むことが開示されている。
(ウ-4)引用例1の[0173]-[0175]、[0246]の記載によれば、「調剤モジュール1209のような治療療法配送装置」(例えば、[0174])であるから、治療療法配送装置は「調剤モジュール」ということができる。そして「図10の方法1001」は、「方法1001は治療療法配送装置の一部分」(例えば、[0173])、「この方法1001は、次に述べる調剤モジュール1209のような1つの調剤モジュールによって達成される。」(例えば、[0174])と記載されているから、調剤モジュール(における処理)といいかえることができる。そして、上記処理には、患者に配送するための1又は複数の薬剤を包装のための装置を含み(例えば、[0175])、また、調剤モジュールは、処方モジュールからの処方箋の受領により始動し、患者への薬剤の配送を容易にするものであること(例えば、[0246])が開示されている。
上記「1又は複数の薬剤を包装」することに関して、[0175]では、「この薬剤は様々な包装方式(例えば、1105A-B)で包装することができる。図8A-Cに示される様々な方式は本発明で用いることができる。」と記載しているから、「図8A-Cに示される様々な方式」([0147]の記載)について参酌すると、上記包装は「カスタマイズされ、分離された医薬処方を含む複数のMUDP」であってもよく、「MUDP」とは「複数の薬剤を含む小袋」([0030])であるから、患者毎にカスタマイズされた複数種類の薬剤を一つの小袋に包装することであって、さらにもう一つの態様として[0147]には、「MUDPは多数の薬剤を含む1つの丸薬を含むことができる。」と記載されているから、多数の薬剤を含む1つの丸薬を生成する態様も開示されている。
以上のことから、引用例1の調剤モジュールは、処方モジュールからの処方箋の受領により始動し、患者への薬剤の配送を容易にするため、患者に配送するため、患者毎にカスタマイズされた複数種類の薬剤を含む一つの丸薬を生成する装置を含むことが開示されている。
(ウ-5)まとめ
以上(ウ-1)ないし(ウ-4)の記載によれば、引用例1には以下の発明(以下、引用発明という。)が開示されている。
((a)ないし(d)は当審において付与し、以下「構成要件(a)」等として引用する。)
(a)「診断モジュール」、「処方モジュール」、「調剤モジュール」を含む疾患管理システムであって、
(b)診断モジュールは、患者情報(患者のカルテ、医学記録、画像等)にアクセスし、これらの情報を収集し、また、データベースに蓄積された疾病に関する様々な種類の情報(ガイドライン)にもアクセスし、
(c)処方モジュールは、診断モジュールがアクセスし収集した患者情報及びガイドラインに基づいて、患者に与えられるべき1又は複数の薬剤の特定の用量を選択し、上記選択された薬剤の特定の用量は、直接調剤モジュールに送信する構成を含み、
(d)調剤モジュールは、処方モジュールからの処方箋の受領により始動し、患者への薬剤の配送を容易にするため、患者に配送するため、患者毎にカスタマイズされた複数種類の薬剤を含む一つの丸薬を生成する装置を含む疾患管理システム。
(エ)対比
補正後発明と引用発明とを対比する。
(エ-1)補正後発明の構成要件(A)と引用発明の構成要件(a)とを対比する。
引用発明の「疾患管理システム」は、構成要件(b)ないし構成要件(d)からみて、個別の患者の患者情報に基づき複数種類の薬剤を処方し、処方された複数種類の薬剤を含む一つの丸薬を生成している。
上記「複数種類の薬剤を含む一つの丸薬」は、医薬品といえることは明らかであり、当該医薬品である丸薬を生成することは、一つの丸薬(医薬品)を製造することといえる。
してみると、上記「個別の患者の患者情報に基づき複数の薬剤を処方し、処方された複数種類の薬剤を含む一つの丸薬を生成する疾患管理システム」は、「個別の患者についての医薬品を生産するためのシステム」である点で、補正後発明と一致する。
(エ-2)補正後発明の構成要件(B)、(C)と引用発明の構成要件(b)、(c)とを対比する。
引用発明の、診断モジュールがアクセスし収集する「患者情報」は、補正後発明の「患者情報」に対応する。
また、引用発明の、診断モジュールがアクセスする「ガイドライン」は、「データベースに蓄積された疾病に関する様々な種類の情報」であり、この「疾病に関する様々な種類の情報」は、「複数のカテゴリの情報」といえるから、上記情報を蓄積するデータベースは「複数のカテゴリの情報をストアするべく構成されたデータベース」といえる。
そして、以下で、処方モジュールの処理について検討するように、「患者情報及びガイドラインに基づいて、患者に与えられるべき1又は複数の薬剤の特定の用量を選択し、上記選択された薬剤の特定の用量は、直接調剤モジュールに送信」することは、「患者情報及びガイドラインに基づいて」、「患者のための最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量を予測」することも含んでいて、[0115]ないし[0117]の記載も参酌すると、ガイドラインにより服薬量がカスタマイズされることも示唆されているから、(疾病に関する様々な種類の情報である)ガイドラインは、「患者情報」と「患者のための最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量」とを関連付ける情報、すなわち、「患者情報を種々の医薬物質の最適投薬量と関係付ける情報」であるといえる。
したがって、引用発明は、「患者情報を種々の医薬物質の最適投薬量と関係付ける複数のカテゴリの情報をストアするべく構成されたデータベース」を含んでいる。
次に、処方モジュールの処理では「診断モジュールがアクセスし収集した患者情報及びガイドラインに基づいて、患者に与えられるべき1又は複数の薬剤の特定の用量を選択し、上記選択された薬剤の特定の用量は、直接調剤モジュールに送信」している。
上記処理では、「診断モジュールがアクセスし収集した患者情報」を利用しているから、「前記患者情報を受け取」っている。
そして、「患者情報及びガイドラインに基づいて、患者に与えられるべき1又は複数の薬剤の特定の用量を選択」することは、「前記受け取った患者情報を前記データベース内にストアされている前記情報と比較して前記患者のための医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量を予測」することといえ、「上記選択された薬剤の特定の用量は、直接調剤モジュールに送信」されているから、選択された薬剤の特定の用量は、「患者のための最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量」といえ、上記「1又は複数の薬剤の特定の用量を選択」することは、「患者のための最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量を予測」することといえる。そして、当該処理は、[0245]の記載において「この処方モジュールを用いて、患者情報及びガイドラインから患者のためにカスタマイズされた処方が手動及び/又は電子的にコンピュータ計算され」と記載されているから、コンピュータ・プロセッサによりなされることも想定している。
したがって、引用発明は、「前記患者情報を受け取り、前記受け取った患者情報を前記データベース内にストアされている前記情報と比較して前記患者のための最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量を予測すべく構成されたコンピュータ・プロセッサ」を含んでいる。
以上のことから、引用発明の構成要件(b)、構成要件(c)は、補正後発明の構成要件(B)、構成要件(C)に相当する構成であるといえる。
(エ-3)補正後発明の構成要件(D)と引用発明の構成要件(d)とを対比する。
引用発明の調剤モジュールは、処方モジュールが送信した処方箋を受領しているから、処方モジュールのプロセッサと通信している。
そして、調剤モジュールにおいてなされる、「処方モジュールからの処方箋の受領により始動し、患者への薬剤の配送を容易にするため、患者に配送するため、患者毎にカスタマイズされた複数種類の薬剤を含む一つの丸薬を生成する」処理は、「前記予測された最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量に基づいて医薬品を生産」しているといえ、当該生産を行う調剤モジュールは、「医薬物質生産デバイス」に対応している。
以上まとめると、引用発明の構成要件(d)と補正後発明の構成要件(D)とは「前記プロセッサと通信し、前記予測された最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量に基づいて医薬品を生産する医薬物質生産デバイス」である点で相違がない。
(エ-4)補正後発明の構成要件(E)-構成要件(H)と引用発明とを対比する。
上記引用発明に係る疾患管理システムにおいて、調剤モジュールが丸薬を生成する具体的な構成は明らかではないから、引用発明には、補正後発明の構成要件(E)ないし構成要件(H)を備えているとはいえない点で補正後発明と相違する。
(エ-5)補正後発明の構成要件(I)と引用発明とを対比する。
引用発明では、構成要件(d)において、調剤モジュールが、「患者への薬剤の配送を容易にするため、患者に配送するため、患者毎にカスタマイズされた複数種類の薬剤を含む一つの丸薬を生成」している。
上記「丸薬」は、単一で摂取するものであるから「単一摂取」の医薬品である。
したがって、上記「患者毎にカスタマイズされた」「一つの丸薬」は、「患者のために個別化された単一摂取の医薬品」であり、当該「丸薬」は「複数種類の薬剤」が入っているから、「2種類以上の医薬物質を有する組み合わせ医薬品」である。
上記医薬物質の種類や量は、処方モジュールからの処方箋に基づきなされているから、「最適投薬量で」、「選択され計量分配された医薬物質から」生成される(生産される)ことは明らかである。
したがって、引用発明のシステムは、「前記患者のために個別化された単一摂取の最適投薬量で2種類以上の医薬物質を有する組み合わせ医薬品が、選択され計量分配された医薬物質から生産されるシステム」である点で、補正後発明と相違がない。
もっとも、補正後発明では、上記医薬品が「単一摂取パッケージ内の」医薬品であるのに対し、引用発明の医薬品は当該特定事項を備えていない点で相違する。
(エ-6)まとめ(一致点・相違点)
以上まとめると、補正後発明と引用発明とは以下の一致点で一致し相違点で相違する。
(一致点)
個別の患者についての医薬品を生産するためのシステムであって、
患者情報を種々の医薬物質の最適投薬量と関係付ける複数のカテゴリの情報をストアするべく構成されたデータベースと、
前記患者情報を受け取り、前記受け取った患者情報を前記データベース内にストアされている前記情報と比較して前記患者のための最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量を予測すべく構成されたコンピュータ・プロセッサと、
前記プロセッサと通信し、前記予測された最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量に基づいて医薬品を生産する医薬物質生産デバイスとを包含し、
前記患者のために個別化された単一摂取の最適投薬量で2種類以上の医薬物質を有する組み合わせ医薬品が、選択され計量分配された医薬物質から生産されるシステム。
(相違点)
(相違点1)
患者のために個別化された単一摂取の最適投薬量で2種類以上の医薬物質を有する組み合わせ医薬品が、補正後発明では、「単一摂取パッケージ内の」医薬品であるのに対し、引用発明では、丸薬であって「単一摂取パッケージ内の」医薬品でない点
(相違点2)
患者のために個別化された単一摂取の最適投薬量で2種類以上の医薬物質を有する組み合わせ医薬品を生産するための「医薬物質生産デバイス」が、
補正後発明では、
「それぞれが最適な組み合わせ、および投薬量において2種類以上の所定量の医薬物質を保持すべく構成されている複数の摂取医薬物質容器と、
複数の医薬物質ディスペンサであって、それぞれが前記摂取医薬物質容器のうちの1つと結合されている複数の医薬物質ディスペンサと、
前記各医薬物質ディスペンサにより前記摂取医薬物質容器内における医薬物質の計量分配をコントロールするコントローラと、
前記計量分配された医薬物質の構成を検証する検証ユニットと、を包含」しているのに対し、
引用発明では、丸薬に係る「医薬物質生産デバイス」が、どのような構成を包含しているか明らかではない点
(オ)判断
上記相違点1、相違点2は関連するものであるからまとめて検討する。
2種類以上の医薬物質を有する組み合わせ医薬品を丸薬、カプセル剤、錠剤等の剤型のいずれにより生産するかは、医薬物質の種類等に応じて適宜選択すべきことである。
また、(イ-2)に摘記した引用例2の記載事項に照らせば、引用例2には、
「i)個別の患者の処方にあわせた所定量のバルク薬が計測され、充填されたカプセル
ii)図2に示される供給ユニットの、コンテナーからカプセル充填機に至る、コンテナーに貯蔵されたバルク薬をカプセル充填機に供給する供給路
iii)上記供給路にあって、中央コンピュータからの命令によりコンテナーの底に配置されたバルブを開け、バルク薬を重力供給式計測器で所定量のバルク薬を計測することで、設定されたバルク薬の量が計量され供給される構成
iv)調合された投与剤形が品質基準を満たすか確認する品質保証デバイス」
(以下、i)ないしiv)の構成を、単に構成i等という。)の構成が開示され、
上記構成iないし構成ivをみれば、構成iが補正後発明の「摂取医薬物質容器」に、構成iiが補正後発明の「医薬物質ディスペンサ」に、構成iiiが補正後発明の「コントローラ」に、構成ivが補正後発明の「検証ユニット」に、それぞれ、相当することは明らかである。
引用例2の実施例では、いずれもバルク薬剤が1種類のものが開示されているが、引用例2には「1つ以上のバルク薬剤10を用いる。好適には2つ以上のバルク薬剤10を用いて、個別の患者の処方に合った投与剤形を製造する。」と記載されているから、必要に応じてバルク薬剤を貯蔵するコンテナを増やすことにより、2以上の薬剤を混合してカプセルを製造することが開示されているといえる。
してみると、引用発明において、患者のために個別化された単一摂取の最適投薬量で2種類以上の医薬物質を有する組み合わせ医薬品を生産するにあたってこの医薬物質の種類等に応じてカプセル剤として生産することとし、そのための生産デバイスの構成として引用例2に記載された構成を採用して、患者のために個別化された単一摂取パッケージ内の最適投薬量で2種類以上の医薬物質を有する組み合わせ医薬品を、
「それぞれが最適な組み合わせ、および投薬量において2種類以上の所定量の医薬物質を保持すべく構成されている複数の摂取医薬物質容器と、
複数の医薬物質ディスペンサであって、それぞれが前記摂取医薬物質容器のうちの1つと結合されている複数の医薬物質ディスペンサと、
前記各医薬物質ディスペンサにより前記摂取医薬物質容器内における医薬物質の計量分配をコントロールするコントローラと、
前記計量分配された医薬物質の構成を検証する検証ユニットと、を包含」する医薬物質生産デバイスにより生産するように構成することは、当業者が容易になし得たことである。
(カ)効果
以上のように、上記相違点は、当業者が容易に想到し得たものと認められ、本願発明全体としてみても格別のものはなく、その作用効果も、上記相違点に係る構成の採用に伴って当然に予測される程度のものにすぎず、格別顕著なものがあるとは認められない。
(キ)まとめ(独立特許要件)
以上によれば、補正後発明は、引用例1に記載された発明および、引用例2に記載されるような本願出願前周知の事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができない。
したがって、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
第3 本願発明について
1.本願発明
平成28年7月8日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1ないし請求項7に係る発明は、平成27年10月5日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし請求項7に係る発明のとおりであるところ、そのうち、請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
【請求項1】
個別の患者についての医薬品を生産するためのシステムであって、
患者情報を種々の医薬物質の最適投薬量と関係付ける複数のカテゴリの情報をストアするべく構成されたデータベースと、
前記患者情報を受け取り、前記受け取った患者情報を前記データベース内にストアされている前記情報と比較して前記患者のための最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量を予測すべく構成されたコンピュータ・プロセッサと、
前記プロセッサと通信し、前記予測された最適な医薬物質の選択、組み合わせ、および投薬量に基づいて医薬品を生産する医薬物質生産デバイスとを包含し、前記医薬物質生産デバイスが、
それぞれが所定量の医薬物質を保持すべく構成されている複数の摂取医薬物質容器と、
複数の医薬物質ディスペンサであって、それぞれが前記摂取医薬物質容器のうちの1つと結合されている複数の医薬物質ディスペンサと、
前記各医薬物質ディスペンサにより前記摂取医薬物質容器内における医薬物質の計量分配をコントロールするコントローラと、
前記計量分配された医薬物質の構成を検証する検証ユニットと、を包含し、前記患者のために個別化された単一摂取パッケージ内の最適投薬量で2種類以上の医薬物質を有する組み合わせ医薬品が、選択され計量分配された医薬物質から生産されるシステム。
2.引用例1の記載
審査官が拒絶の査定で引用した引用例1には、上記第2 2.(2-3)(イ)(イ-1)に示したとおりの事項が記載されている。
3.引用例1記載の発明
上記引用例1には、上記第2 2.(2-3)(ウ)に示した、引用発明が記載されている。
4.対比・判断
本願発明は、前記第2 2.(2-3)(ア)で認定した補正後発明から、上記第2 2.(2-2)で検討した限定事項の構成を省いたものである。
そうすると、本願発明を特定する事項をすべて含む補正後発明が、上記第2 2.(2-3)(オ)で述べたとおり、引用例1の記載に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用例1の記載に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。
5.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用例1に記載された発明および本願出願前周知の事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、残る請求項2ないし7に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
審決本文(J-PlatPat)
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2016-010389