2020-006635
コンポーネントを接続するための強化されたツールを有するグラフィカル・ユーザ・インターフェース
- 審判番号
- 2020-006635
- 法域
- 特許
- 審判種別
- 拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
- 出願番号
- 特願2016-536447外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
- 請求日
- 2020年05月15日
- 審決日
- 2021年02月26日
- 公報発行日
- 2021年08月27日
- 結論
- 請求不成立
- 当事者
- 【請求人】アビニシオ テクノロジー エルエルシー
- 【請求人代理人】稲葉 良幸
- 【請求人代理人】大貫 敏史
- 【請求人代理人】江口 昭彦
- 【請求人代理人】内藤 和彦
- 分類
- P18 .121-Z (G06F) / P18 .575-Z (G06F)
- 条文(本文から自動抽出・参考)
- 特許法第29条、特許法第17条の2第5項第2号、特許法第17条の2第6項
- データ出所
- 審決公報(SGML)
事件の表示
結論
理由
目次 ▾ 10項目
第1 手続きの経緯
本願は,2014年8月21日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2013年8月23日 米国)を国際出願日とする出願であって,平成29年8月17日に上申書が提出されるとともに手続補正がなされ,平成30年9月13日付けで拒絶理由通知がされ,平成31年2月21日に意見書が提出されるとともに手続補正がなされ,令和1年6月18日付けで拒絶理由通知がされ,令和1年9月17日に意見書が提出されるとともに手続補正がなされ,令和2年1月9日付けで拒絶査定(以下,「原査定」という。)がなされたが,これに対し,令和2年5月15日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに手続補正がなされたものである。
第2 令和2年5月15日にされた手続補正についての補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
令和2年5月15日にされた手続補正(以下,「本件補正」という。)を却下する。
[理由]
1.本件補正について
(1)本件補正により,特許請求の範囲の請求項1,17,23,26-34の記載は,次のとおり補正された。(当審注:下線部は,補正箇所である。)
「【請求項1】データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントの少なくとも1つのポートを表示することを含む、前記第1のコンポーネントをユーザ・インターフェース上に表示することであって、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であることと、前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話に応答して、前記第1のコンポーネントの前記表示とは別個のものである前記第1のコンポーネントの1つ以上のポートの表現を表示することであって、前記第1のコンポーネントの1つ以上の前記ポートは、前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話の前に、前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されている、ことと、前記ユーザが前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つの前記表現と前記グラフの第2のコンポーネントのポートとの間の接続を生成できるようにすることと、を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つに入力されるデータ、を含む方法。」
「【請求項17】グラフ内のコンポーネントを接続する方法であって、前記方法が、ユーザ・インターフェースにおいて、第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有するグラフを表示することであって、前記第1のコンポーネントは前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されているポートを有し、前記グラフはデータ処理アプリケーションを表し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であることと、前記第1のコンポーネントの前記ポートを表すシンボルを表示し、前記シンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであることと、続きを表示(全11行)前記シンボルを前記第2のコンポーネントに接続するユーザ入力に応答して、前記第1のコンポーネントの前記ポートと前記第2のコンポーネントとの間の接続を行えるようにすることと、を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントのポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第11のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、を含む方法。」
「【請求項23】グラフ内のコンポーネントを接続する方法であって、前記方法が、データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントと対話することであって、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行することができ、表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話の前に、前記第1のコンポーネントの前記表示において前記第1のコンポーネントが最初は見えないように隠されている第1のポートを有し、前記第1のポートを表す第1のシンボルを表示させ、前記第1のシンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであることと、前記第1のシンボルを選択し、前記第1のシンボルから前記グラフの第2のコンポーネントの第2のポート又は前記第2のポートを表す第2のシンボルへのドラッグ・アクションを適用することにより、クリックアンドドロップ・アクションを使用して前記第1のコンポーネントの前記第1のポートを前記第2のポートに接続することと、を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記第1のポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記第2のポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記第2のポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記第1のポートに入力されるデータ、を含む方法。」
「【請求項26】コンピュータ可読媒体上に記憶されたソフトウェアであって、前記ソフトウェアが、データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントの少なくとも1つのポートを表示することを含む、前記第1のコンポーネントをユーザ・インターフェース上に表示することであって、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であることと、前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話に応答して、前記第1のコンポーネントの前記表示とは別個のものである前記第1のコンポーネントの1つ以上のポートの表現を表示することであって、前記第1のコンポーネントの1つ以上の前記ポートは、前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話の前に、前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されている、ことと、続きを表示(全97行)前記ユーザが前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つの前記表現と前記グラフの第2のコンポーネントのポートとの間の接続を生成できるようにすることと、をコンピュータ・システムに実行させるための命令を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つに入力されるデータ、を含むソフトウェア。【請求項27】データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントの少なくとも1つのポートを表示することを含む、前記第1のコンポーネントをユーザ・インターフェース上に表示することであって、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であり、前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話に応答して、前記第1のコンポーネントの前記表示とは別個のものである前記第1のコンポーネントの1つ以上のポートの表現を表示し、前記第1のコンポーネントの1つ以上の前記ポートは、前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話の前に、前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されており、前記ユーザが前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つの前記表現と前記グラフの第2のコンポーネントのポートとの間の接続を生成できるようにする、ように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つに入力されるデータ、を含むコンピューティング・システム。【請求項28】データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントの少なくとも1つのポートを表示することを含む、前記第1のコンポーネントをユーザ・インターフェース上に表示するための手段であって、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能である手段と、前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話に応答して、前記第1のコンポーネントの前記表示とは別個のものである前記第1のコンポーネントの1つ以上のポートの表現を表示するための手段であって、前記第1のコンポーネントの1つ以上の前記ポートは、前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話の前に、前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されている、手段と、前記ユーザが前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つの前記表現と前記グラフの第2のコンポーネントのポートとの間の接続を生成できるようにするための手段と、を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つに入力されるデータ、を含むコンピューティング・システム。【請求項29】グラフ内のコンポーネントを接続するためのコンピュータ可読媒体上に記憶されたソフトウェアであって、前記ソフトウェアが、ユーザ・インターフェースにおいて、第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有するグラフを表示することであって、前記第1のコンポーネントは前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されているポートを有し、前記グラフはデータ処理アプリケーションを表し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であることと、前記第1のコンポーネントの前記ポートを表すシンボルを表示し、前記シンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであることと、前記シンボルを前記第2のコンポーネントに接続するユーザ入力に応答して、前記第1のコンポーネントの前記ポートと前記第2のコンポーネントとの間の接続を行えるようにすることと、をコンピュータ・システムに実行させるための命令を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントのポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第11のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、を含むソフトウェア。【請求項30】グラフ内のコンポーネントを接続するためのコンピューティング・システムであって、前記コンピューティング・システムが、ユーザ・インターフェースにおいて、第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有するグラフを表示し、前記第1のコンポーネントは前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されているポートを有し、前記グラフはデータ処理アプリケーションを表し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であり、前記第1のコンポーネントの前記ポートを表すシンボルを表示し、前記シンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであり、前記シンボルを前記第2のコンポーネントに接続するユーザ入力に応答して、前記第1のコンポーネントの前記ポートと前記第2のコンポーネントとの間の接続を行えるようにする、ように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントのポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第11のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、を含むコンピューティング・システム。【請求項31】グラフ内のコンポーネントを接続するためのコンピューティング・システムであって、前記コンピューティング・システムが、ユーザ・インターフェースにおいて、第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有するグラフを表示し、前記第1のコンポーネントは前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されているポートを有し、前記グラフはデータ処理アプリケーションを表し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であるための手段と、前記第1のコンポーネントの前記ポートを表すシンボルを表示し、前記シンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであるための手段と、前記シンボルを前記第2のコンポーネントに接続するユーザ入力に応答して、前記第1のコンポーネントの前記ポートと前記第2のコンポーネントとの間の接続を行えるようにするための手段と、を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントのポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第11のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、を含むコンピューティング・システム。【請求項32】グラフ内のコンポーネントを接続するためのコンピュータ可読媒体上に記憶されたソフトウェアであって、前記ソフトウェアが、データ処理アプリケーションのグラフィカル表現のグラフの第1のコンポーネントと対話し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行することができ、表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話の前に、前記第1のコンポーネントの前記表示において前記第1のコンポーネントが最初は見えないように隠されている第1のポートを有し、前記第1のポートを表す第1のシンボルを表示させ、前記第1のシンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであることと、前記第1のシンボルを選択し、前記第1のシンボルから前記グラフの第2のコンポーネントの第2のポート又は前記第2のポートを表す第2のシンボルへのドラッグ・アクションを適用することにより、クリックアンドドロップ・アクションを使用して前記第1のコンポーネントの前記第1のポートを前記第2のポートに接続することと、をコンピュータ・システムに実行させるための命令を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記第1のポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記第2のポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記第2のポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記第1のポートに入力されるデータ、を含むソフトウェア。【請求項33】グラフ内のコンポーネントを接続するためのコンピューティング・システムであって、前記コンピューティング・システムが、データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントと対話し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行することができ、表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話の前に、前記第1のコンポーネントの前記表示において前記第1のコンポーネントが最初は見えないように隠されている第1のポートを有し、前記第1のポートを表す第1のシンボルを表示させ、前記第1のシンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであり、前記第1のシンボルを選択し、前記第1のシンボルから前記グラフの第2のコンポーネントの第2のポート又は前記第2のポートを表す第2のシンボルへのドラッグ・アクションを適用することにより、クリックアンドドロップ・アクションを使用して前記第1のコンポーネントの前記第1のポートを前記第2のポートに接続するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記第1のポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記第2のポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記第2のポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記第1のポートに入力されるデータ、を含むコンピューティング・システム。【請求項34】グラフ内のコンポーネントを接続するためのコンピューティング・システムであって、前記コンピューティング・システムが、データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントと対話し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行することができ、表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話の前に、前記第1のコンポーネントの前記表示において前記第1のコンポーネントが最初は見えないように隠されている第1のポートを有し、前記第1のポートを表す第1のシンボルを表示させ、前記第1のシンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであるための手段と、前記第1のシンボルを選択し、前記第1のシンボルから前記グラフの第2のコンポーネントの第2のポート又は前記第2のポートを表す第2のシンボルへのドラッグ・アクションを適用することにより、クリックアンドドロップ・アクションを使用して前記第1のコンポーネントの前記第1のポートを前記第2のポートに接続するための手段と、を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記第1のポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記第2のポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記第2のポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記第1のポートに入力されるデータ、を含むコンピューティング・システム。」
(2)本件補正前の特許請求の範囲
本件補正前の,令和1年9月17日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1,17,23,26-34の記載は次のとおりである。
「【請求項1】データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントの少なくとも1つのポートを表示することを含む、前記第1のコンポーネントをユーザ・インターフェース上に表示することであって、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であることと、前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話に応答して、前記第1のコンポーネントの前記表示とは別個のものである前記第1のコンポーネントの1つ以上のポートの表現を表示することと、前記ユーザが前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つの前記表現と前記グラフの第2のコンポーネントのポートとの間の接続を生成できるようにすることと、を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つに入力されるデータ、を含む方法。」
「【請求項17】グラフ内のコンポーネントを接続する方法であって、前記方法が、ユーザ・インターフェースにおいて、第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有するグラフを表示することであって、前記第1のコンポーネントはポートを有し、前記グラフはデータ処理アプリケーションを表し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であることと、前記第1のコンポーネントの前記ポートを表すシンボルを表示し、前記シンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであることと、続きを表示(全11行)前記シンボルを前記第2のコンポーネントに接続するユーザ入力に応答して、前記第1のコンポーネントの前記ポートと前記第2のコンポーネントとの間の接続を行えるようにすることと、を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントのポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第11のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、を含む方法。」
「【請求項23】グラフ内のコンポーネントを接続する方法であって、前記方法が、データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントと対話することであって、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行することができ、前記第1のコンポーネントが最初は見えないように隠されている第1のポートを有し、前記第1のポートを表す第1のシンボルを表示させ、前記第1のシンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであることと、前記第1のシンボルを選択し、前記第1のシンボルから前記グラフの第2のコンポーネントの第2のポート又は前記第2のポートを表す第2のシンボルへのドラッグ・アクションを適用することにより、クリックアンドドロップ・アクションを使用して前記第1のコンポーネントの前記第1のポートを前記第2のポートに接続することと、を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記第1のポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記第2のポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記第2のポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記第1のポートに入力されるデータ、を含む方法。」
「【請求項26】コンピュータ可読媒体上に記憶されたソフトウェアであって、前記ソフトウェアが、データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントの少なくとも1つのポートを表示することを含む、前記第1のコンポーネントをユーザ・インターフェース上に表示することであって、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であることと、前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話に応答して、前記第1のコンポーネントの前記表示とは別個のものである前記第1のコンポーネントの1つ以上のポートの表現を表示することと、続きを表示(全97行)前記ユーザが前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つの前記表現と前記グラフの第2のコンポーネントのポートとの間の接続を生成できるようにすることと、をコンピュータ・システムに実行させるための命令を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つに入力されるデータ、を含むソフトウェア。【請求項27】データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントの少なくとも1つのポートを表示することを含む、前記第1のコンポーネントをユーザ・インターフェース上に表示することであって、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であり、前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話に応答して、前記第1のコンポーネントの前記表示とは別個のものである前記第1のコンポーネントの1つ以上のポートの表現を表示し、前記ユーザが前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つの前記表現と前記グラフの第2のコンポーネントのポートとの間の接続を生成できるようにする、ように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つに入力されるデータ、を含むコンピューティング・システム。【請求項28】データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントの少なくとも1つのポートを表示することを含む、前記第1のコンポーネントをユーザ・インターフェース上に表示するための手段であって、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能である手段と、前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話に応答して、前記第1のコンポーネントの前記表示とは別個のものである前記第1のコンポーネントの1つ以上のポートの表現を表示するための手段と、前記ユーザが前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つの前記表現と前記グラフの第2のコンポーネントのポートとの間の接続を生成できるようにするための手段と、を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記ポートのうちの特定の1つに入力されるデータ、を含むコンピューティング・システム。【請求項29】グラフ内のコンポーネントを接続するためのコンピュータ可読媒体上に記憶されたソフトウェアであって、前記ソフトウェアが、ユーザ・インターフェースにおいて、第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有するグラフを表示することであって、前記第1のコンポーネントはポートを有し、前記グラフはデータ処理アプリケーションを表し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であることと、前記第1のコンポーネントの前記ポートを表すシンボルを表示し、前記シンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであることと、前記シンボルを前記第2のコンポーネントに接続するユーザ入力に応答して、前記第1のコンポーネントの前記ポートと前記第2のコンポーネントとの間の接続を行えるようにすることと、をコンピュータ・システムに実行させるための命令を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントのポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第11のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、を含むソフトウェア。【請求項30】グラフ内のコンポーネントを接続するためのコンピューティング・システムであって、前記コンピューティング・システムが、ユーザ・インターフェースにおいて、第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有するグラフを表示し、前記第1のコンポーネントはポートを有し、前記グラフはデータ処理アプリケーションを表し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であり、前記第1のコンポーネントの前記ポートを表すシンボルを表示し、前記シンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであり、前記シンボルを前記第2のコンポーネントに接続するユーザ入力に応答して、前記第1のコンポーネントの前記ポートと前記第2のコンポーネントとの間の接続を行えるようにする、ように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントのポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第11のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、を含むコンピューティング・システム。【請求項31】グラフ内のコンポーネントを接続するためのコンピューティング・システムであって、前記コンピューティング・システムが、ユーザ・インターフェースにおいて、第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有するグラフを表示し、前記第1のコンポーネントはポートを有し、前記グラフはデータ処理アプリケーションを表し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であるための手段と、前記第1のコンポーネントの前記ポートを表すシンボルを表示し、前記シンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであるための手段と、前記シンボルを前記第2のコンポーネントに接続するユーザ入力に応答して、前記第1のコンポーネントの前記ポートと前記第2のコンポーネントとの間の接続を行えるようにするための手段と、を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントのポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第11のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、を含むコンピューティング・システム。【請求項32】グラフ内のコンポーネントを接続するためのコンピュータ可読媒体上に記憶されたソフトウェアであって、前記ソフトウェアが、データ処理アプリケーションのグラフィカル表現のグラフの第1のコンポーネントと対話し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行することができ、前記第1のコンポーネントが最初は見えないように隠されている第1のポートを有し、前記第1のポートを表す第1のシンボルを表示させ、前記第1のシンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであることと、前記第1のシンボルを選択し、前記第1のシンボルから前記グラフの第2のコンポーネントの第2のポート又は前記第2のポートを表す第2のシンボルへのドラッグ・アクションを適用することにより、クリックアンドドロップ・アクションを使用して前記第1のコンポーネントの前記第1のポートを前記第2のポートに接続することと、をコンピュータ・システムに実行させるための命令を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記第1のポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記第2のポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記第2のポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記第1のポートに入力されるデータ、を含むソフトウェア。【請求項33】グラフ内のコンポーネントを接続するためのコンピューティング・システムであって、前記コンピューティング・システムが、データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントと対話し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行することができ、前記第1のコンポーネントが最初は見えないように隠されている第1のポートを有し、前記第1のポートを表す第1のシンボルを表示させ、前記第1のシンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであり、前記第1のシンボルを選択し、前記第1のシンボルから前記グラフの第2のコンポーネントの第2のポート又は前記第2のポートを表す第2のシンボルへのドラッグ・アクションを適用することにより、クリックアンドドロップ・アクションを使用して前記第1のコンポーネントの前記第1のポートを前記第2のポートに接続するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記第1のポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記第2のポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記第2のポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記第1のポートに入力されるデータ、を含むコンピューティング・システム。【請求項34】グラフ内のコンポーネントを接続するためのコンピューティング・システムであって、前記コンピューティング・システムが、データ処理アプリケーションのグラフィカル表現の第1のコンポーネントと対話し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行することができ、前記第1のコンポーネントが最初は見えないように隠されている第1のポートを有し、前記第1のポートを表す第1のシンボルを表示させ、前記第1のシンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであるための手段と、前記第1のシンボルを選択し、前記第1のシンボルから前記グラフの第2のコンポーネントの第2のポート又は前記第2のポートを表す第2のシンボルへのドラッグ・アクションを適用することにより、クリックアンドドロップ・アクションを使用して前記第1のコンポーネントの前記第1のポートを前記第2のポートに接続するための手段と、を含み、前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記第1のポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントの前記第2のポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記第2のポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第1のコンポーネントの前記第1のポートに入力されるデータ、を含むコンピューティング・システム。」
2.補正の適否
本件補正前の請求項1,26-28の「前記第1のコンポーネントの1つ以上の前記ポート」を,本件補正後の請求項1,26-28の「前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話の前に、前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されている」ものとする補正は,「前記第1のコンポーネントの1つ以上の前記ポート」を,「前記表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話の前に、前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されている」ものに限定するものである。
本件補正前の請求項17,29-31の,「第1のコンポーネント」が「有」する,「ポート」を,本件補正後の請求項17,29-31の「前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されているポート」とする補正は,「ポート」を,「前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されているポート」に限定するものである。
本件補正前の請求項23,32-34の「前記第1のコンポーネントが最初は見えないように隠されている第1のポート」を,本件補正後の請求項23,32-34の「表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話の前に、前記第1のコンポーネントの前記表示において前記第1のコンポーネントが最初は見えないように隠されている第1のポート」とする補正は,「前記第1のコンポーネントが最初は見えないように隠されている第1のポート」を,「表示された第1のコンポーネントとのユーザ対話の前に、前記第1のコンポーネントの前記表示において前記第1のコンポーネントが最初は見えないように隠されている第1のポート」に限定するものである。
したがって,本件補正は,特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
そこで,本件補正後の請求項17に係る発明(以下,「本件補正発明」という。)が同条第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について,以下,検討する。
(1)本件補正発明
本件補正発明は,上記「1.(1)」に記載したとおりのものであり,以下に再掲する。
なお,符号A-Fは,説明のために当審で付与したものであり,以下「構成A」-「構成F」という。
「【請求項17】A グラフ内のコンポーネントを接続する方法であって、前記方法が、B ユーザ・インターフェースにおいて、第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有するグラフを表示することであって、前記第1のコンポーネントは前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されているポートを有し、前記グラフはデータ処理アプリケーションを表し、前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し、前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であることと、C 前記第1のコンポーネントの前記ポートを表すシンボルを表示し、前記シンボルが前記第1のコンポーネントとは別個のものであることと、続きを表示(全12行)D 前記シンボルを前記第2のコンポーネントに接続するユーザ入力に応答して、前記第1のコンポーネントの前記ポートと前記第2のコンポーネントとの間の接続を行えるようにすることと、を含み、E 前記接続は、前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し、F 前記データフローは、(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第2のコンポーネントのポートに入力されるデータ、又は、(ii)前記第2のコンポーネントの前記ポートから出力され、かつ前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理のために前記第11のコンポーネントの前記ポートに入力されるデータ、を含むA 方法。」
(2)引用文献の記載事項
折りたたみ中(クリックで表示)
ア.引用文献1
(ア)原査定の拒絶の理由で引用された引用文献1(Robert H.Bishop,LabVIEW 2010 プログラミングガイド,日本,株式会社アスキー・メディアワークス,2011年 3月 7日,初版,ISBN978-4-04-868751-5 C3004)には,以下の事項が記載されている。(当審注:下線は,参考のために当審で付与したものである。以下同様。)
「2-1 バーチャルインスツルメンツ(VI)とは LabVIEWで作成するプログラムは、実際の計測器の外観や動作を模して作ることが多いので、「バーチャルインスツルメンツ(仮想計測器)」と呼ばれています。英語の「virtual instruments」の頭文字をとって「VI」とも呼ばれます。図2-1は、実際のVIのフロントパネルの様子です。 VIとその中で使われる部品との関係は、CやFortranのようなテキストペースのプログラミング言語でいうところのメインプログラムとサブルーチンとの関係に似ています。ただしVIには、ユーザインタフェース(フロントパネル)があります。ソースコード(ブロックダイアグラム)自体の記述も、アイコンなどを使ってグラフィカルに行ないます。そしてフロントパネルとブロックダイアグラムとの間のデータの連係は、LabVIEWが自動的に処理します。 ブロックダイアグラムは、VIのプログラムを絵で表わしたものです。たとえば図2-1のVIの場合、ブロックダイアグラムは図2-2のようになっています。ブロックダイアグラムは、プログラムの実行要素を表わす種々のアイコン(ノード)と、それらをつなぐ配線(ワイヤ)とで組み立てていきます。配線については、のちほど説明しますので、ここではまず「LabVIEWプログラミングではブロックダイアグラムがソースコードなのだ」ということをしっかりと頭に入れておいてください。」(第56頁第1-16行)
「2-4-2 ノード ノードは、テキストベースのプログラミング言語でいうところの「文」や「関数」や「サブルーチン」に相当します。ノードには、「関数」、「VIノード」、「ストラクチャ」の3種類があります。このうち関数は、算術演算、ファイル入出力、文字列整形といった基本的な処理を行なうためにあらかじめ用意されているノードであり、ブロックダイアグラムの基礎をなす要素です。代表的なものとしては、図2-18のブロックダイアグラムに使われている[和]関数や[積]関数などがあります。一方、VIノードというのは、先ほど紹介したExpress VIとサブVIの総称、ストラクチャとは、プログラムの実行の流れを制御するForループやWhileループなどの総称です。 VIノードのExpress VIとサブVIは、先ほども述べたようにアイコンまたは拡張可能ノードとして表示できるようになっています。デフォルトでは、ほとんどのサブVIはアイコンとして表示され、ほとんどのExpress VIは拡張可能ノードとして表示されます。図2-19は、Express VIとサブVIがとりうる表示形態をまとめたものです。」(第76頁第7-19行)
「拡張可能ノードは、色つきの四角いフィールドの中にアイコンが置かれたかたちになっています。サブVIのフィールドは黄色で、Express VIのフィールドは水色です。デフォルトでは、サブVIはアイコンとして表示され、Express VIは拡張可能ノードとして表示されます。サブVIもExpress VIも、右クリックでショートカットメニューを開くと[アイコンとして表示]という項目があり、これをオンにすればアイコンとして表示され、オフにすれば拡張可能ノードとして表示されます。」(第77頁第1-6行)
「拡張可能ノードを「拡張」すると配線がしやすくなります。拡張可能ノードに位置決めツール(左図)のカーソルを合わせると、ノードの上端と下端にサイズ変更ハンドルが現われ、このサイズ変更ハンドルにカーソルを合わせると、カーソルがサイズ変更カーソルの形に変わります。そして、この状態からサイズ変更ハンドルを縦にドラッグしてノードを拡げると、そのノードの入力端子や出力端子が現われます。図2-19では、[信号シミュレーション]というExpress VIを拡張して、[エラー入力(エラーなし)]という入力端子と[エラー出力]および[正弦波]という出力端子とを表示しています。拡張可能ノードに表示される入出力端子の配置順は、ショートカットメニューで自由に変更できます。たとえば、ある端子をいちばん上のスロットに移したいときは、そのいちばん上のスロットから右クリックでショートカットメニューを出して[入出力を選択]のサブメニューから目的の端子を選びます。すると、それまでそのスロットにあった端子とメニューで選択した端子とが入れ替わります。 VIノードを拡張可能ノード表示すると、プログラムの内容はわかりやすくなりますが、場所をとるのでブロックダイアグラムが乱雑になりがちです。ブロックダイアグラムをコンパクトにまとめたいときにはアイコン表示を利用し、配線しやすくしたりプログラムの構造をわかりやすく示したいときには拡張可能ノード表示を利用する、といった具合に両者をうまく使い分けるようにしましょう。」(第77頁第7-23行)
「図2-19」(第76頁)
図2-19からは,“Express VIは,拡張して端子を表示した状態では,正弦波,エラー出力,エラー入力という入力端子及び出力端子が表示され,デフォルトの拡張可能ノード表示では,それらの入力端子及び出力端子が表示されない”こと,が読み取れる。
また,“表示された端子は,文字(図2-19では,「正弦波」,「エラー出力」,「エラー入力(エラー」という文字)を含む矩形である”こと,が読み取れる。
「2-4-4 配線 ブロックダイアグラム上で配線に使用する線のことを「ワイヤ」といいます。ワイヤは、端子と端子とをつなぐデータの経路であり、テキストベースのプログラミング言語でいえば「変数」に相当します。端子に接続したワイヤは、その端子のデータタイプ(数値、ブール値、文字列など)に応じた「ワイヤパターン」(色、模様、太さの組み合わせ)で表示されます。表2-1は、主なデータタイプとワイヤパターンの一覧です。 端子間の配線は、[ツール]パレットにある「配線ツール」で行ないます。[配線]ツールのカーソルは、図2-21のようなワイヤリールの絵になっており、わずかにほどけ出ているワイヤの先端の部分がホットスポットになっています。端子から端子へとワイヤをつなぐ際は、この配線ツールのホットスポットでまず一方の端子をクリックし、次にもう一方の端子をクリックします。クリックする順番は、どちらが先でもかまいません。ワイヤを引き出しているあいだ中、ずっとマウスボタンを押し続ける必要はありません。図2-22は、実際に配線を行なっているときの様子です。このとき、配線ツールのホットスポットで指した端子が点滅することに注意してください。この点滅は、クリックによってその端子への配線が実行されることを示しています。」(第80頁第18-32行)
「ブロックダイアグラムでの作業 次は、ブロックダイアグラムを組み上げていきましょう。メニューバーから[ウィンドウ→ブロックダイアグラムを表示]を選択してブロックダイアグラムウィンドウを開きます。図2-28は、このブロックダイアグラムの完成図です。モニタの画面が広い場合は、メニューバーから[ウィンドウ→左右にならべて表示]や[ウィンドウ→上下にならべて表示]を選択してフロントパネルとブロックダイアグラムとを同時に眺められるようにすると、作業がしやすくなります。このVIの場合は、フロントパネルもブロックダイアグラムも横長なので、上下にならべたほうがスクロールをせずに済みます。」(第86頁第1-9行)
「図2-28」(第86頁)
「図2-5」(第61頁)
図2-5からは,“Moonlanding.viというブロックダイアグラムは,Speed Formula,Fuel Formula,フォーミュラという複数のExpress VIを有する”ことが読み取れる。
(イ)上記引用文献1の記載(特に下線部の記載)より,上記引用文献1には,次の発明(以下,「引用発明」という。)が記載されていると認められる。
なお,符号a-hは,説明のために当審で付与したものであり,以下「構成a」-「構成h」という。
a LabVIEWで作成されるブロックダイアグラムは,プログラムを表わしたものであって,プログラムの実行要素を表わす種々のノードと,それらをつなぐワイヤとからなり,
b ノードにはExpress VIがあり,
c デフォルトでは,Express VIは拡張可能ノードとして表示され,
d サイズ変更ハンドルを縦にドラッグしてノードを拡げると,そのノードの入力端子や出力端子が現われ,表示され,
e Express VIは,拡張して端子を表示した状態では,入力端子及び出力端子が表示され,デフォルトの拡張可能ノード表示では,それらの入力端子及び出力端子が表示されず,表示された端子は,矩形であり,
f ワイヤは,端子と端子とをつなぐデータの経路であり,端子から端子へとワイヤをつなぐ際は,まず一方の端子をクリックし,次にもう一方の端子をクリックし,
g ブロックダイアグラムを表示するものは,ブロックダイアグラムウィンドウであり,
h ブロックダイアグラムは,複数のExpress VIを有する,
a LabVIEW。
イ.引用文献2
(ア)原査定の拒絶の理由で引用された引用文献2(特開平11-39145号公報)には,以下の事項が記載されている。(当審注:下線は,参考のために当審で付与したものである。以下同様。)
「【0106】 まず、図17(a)では、グリッドパネル30上に配置された業務用アプリケーションを構成するモジュールタイルコンポーネントのうちモジュールタイル「検索処理」上にマウスカーソルが一定時間停止されたため、そのモジュールタイル「検索処理」に対するモジュール管理情報が、モジュール管理部2cによりメモリ5内のモジュール管理情報ファイル5bから読み出されて表示エンジン部2bに出力され、表示エンジン部2bによりインターフェース部2aを介して表示装置4に表示中の当該グリッドパネル30上の所定位置にサブウインドウ形式の情報表示ウインドウが表示される。【0107】 このモジュールタイル「検索処理」に対する情報表示ウインドウでは、「名称:台帳検索」、「コメント:台帳から指定名称の顧客を検索します」、「入力:台帳検索入力」、「出力:台帳検索出力」等の情報が表示された状態を示している。」
「【図17(a)】」
「【0008】また、特にこのような視覚的にデータの流れが表現された業務アプリケーション構築ツールでは、実際に業務アプリケーションを実行する実行プログラムとの関係が密でない場合が多く、モジュール単位でのテスト実行やデバッグが容易に行えない場合が多い。」
(イ)上記引用文献2の記載(特に下線部の記載)より,上記引用文献2には,次の技術的事項が記載されていると認められる。
なお,符号i-kは,説明のために当審で付与したものであり,以下「構成i」-「構成k」という。
「i モジュールタイルコンポーネントを表示するグリッドパネル上にサブウインドウ形式の情報表示ウインドウが表示され,j この情報表示ウインドウでは入力と出力の情報が表示される,k 視覚的にデータの流れが表現された業務アプリケーション構築ツール。」
(3)対比
ア.構成Aについて
一般的に,グラフは,ノードとエッジの集合からなるものであるところ,構成aによれば,引用発明の「ブロックダイアグラム」は,「種々のノード」と,「それらをつなぐワイヤ」,つまり,エッジと,からなるものである。
また,構成Bによれば,本件補正発明の「グラフ」は,「データ処理アプリケーションを表」すものであるところ,構成a,fによれば,引用発明の「ブロックダイアグラム」は,「データ」を処理する「プログラム」,つまり,「データ」を処理するアプリケーションを表わすものである。
よって,引用発明の「ブロックダイアグラム」は,本件補正発明の「グラフ」に相当する。
一般的に,コンポーネントは,ソフトウェアの部品であるところ,構成aによれば,引用発明の「ノード」は,「プログラム」の「要素」,つまり,ソフトウェアの部品である。
また,構成Bによれば,本件補正発明の「コンポーネント」は,「データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表」すものであり,「前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であ」るところ,構成aによれば,引用発明の「ノード」は,「ブロックダイアグラム」のプロセスを表すものであり,「データ」を処理するために「実行」可能である。
よって,引用発明の「ノード」は,本件補正発明の「コンポーネント」に相当する。
したがって,引用発明の,「ブロックダイアグラム」内の「ノード」を「つなぐ」方法は,本件補正発明の「グラフ内のコンポーネントを接続する方法」に対応する。
イ.構成Bについて
構成a,gによれば,引用発明の「ブロックダイアグラムウィンドウ」は,「ブロックダイアグラムを表示」し,ユーザに「ノード」を「ワイヤ」で「つな」がせるものであるから,本件補正発明の「ユーザ・インターフェース」に相当する。
上記ア.の検討結果を踏まえると,引用発明の「種々のノード」は,本件補正発明の「第1のコンポーネント」及び「第2のコンポーネント」に相当する。
構成Fによれば,本件補正発明の「ポート」は,「データ」を「出力」又は「入力」するものであるところ,構成e,fによれば,引用発明の「端子」は,「データ」を「出力」又は「入力」するものであるので,本件補正発明の「ポート」に相当する。
また,構成c-eによれば,引用発明の,「デフォルトの拡張可能ノード表示では」,「表示されず」,「ノードを拡げると」,「現われ,表示され」る「端子」は,「デフォルトの拡張可能ノード表示では」,表示において見えないように隠されているといえるので,本件補正発明の「前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されているポート」に相当する。
したがって,上記ア.の検討結果も踏まえると,引用発明の「ブロックダイアグラムを表示する」ことは,本件補正発明の「ユーザ・インターフェースにおいて,第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有するグラフを表示することであって,前記第1のコンポーネントは前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されているポートを有し,前記グラフはデータ処理アプリケーションを表し,前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し,前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であること」に相当する。
ウ.構成Cについて
上記イ.の検討結果も踏まえると,引用発明の,「矩形である」,「表示された端子」は,「端子」を示す記号,つまり,シンボルであるから,本件補正発明の「ポートを表すシンボル」に相当する。
したがって,引用発明と,本件補正発明とは,下記の点(相違点1)で相違するものの,“前記第1のコンポーネントの前記ポートを表すシンボルを表示”するものである点で共通する。
エ.構成Dについて
構成fによれば,引用発明の,「まず一方の端子をクリックし,次にもう一方の端子をクリック」することは,ある「ノード」の「一方の端子」を,「もう一方の端子」の別の「ノード」に「つなぐ」ためのユーザの入力であるので,本件補正発明の「前記シンボルを前記第2のコンポーネントに接続するユーザ入力」に相当する。
また,引用発明は,「まず一方の端子をクリックし,次にもう一方の端子をクリック」することに応答して,ある「ノード」の「一方の端子」と,「もう一方の端子」の別の「ノード」との間を「つな」げるようにしている。
したがって,引用発明の,「まず一方の端子をクリックし,次にもう一方の端子をクリック」することに応答して,ある「ノード」の「一方の端子」と,「もう一方の端子」の別の「ノード」との間を「つな」げるようにすることは,本件補正発明の「前記シンボルを前記第2のコンポーネントに接続するユーザ入力に応答して,前記第1のコンポーネントの前記ポートと前記第2のコンポーネントとの間の接続を行えるようにすること」に相当する。
オ.構成Eについて
構成a,fによれば,引用発明の「ワイヤ」は,「ブロックダイアグラム」の「データの経路」を示しているので,引用発明の「ワイヤ」は,本件補正発明の「前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示」す「接続」に相当する。
カ.構成Fについて
上記ア.の検討結果を踏まえると,引用発明の「ノード」は,1つ以上のプロセスによる処理を表している。
また,構成d-fによれば,引用発明の,ある「ノード」の「端子」(「出力端子」)から「出力」された「データ」は,「ワイヤ」で「つな」がれた別の「ノード」の「端子」(入力端子」)に「入力」されている。
したがって,上記オ.の検討も踏まえると,引用発明の,「ワイヤ」が示すデータフローは,本件補正発明の,「前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートから出力され,かつ前記第2のコンポーネントのポートに入力されるデータ」「を含む」「データフロー」に相当する。
なお,構成Fの「(i)」と「(ii)」は,「又は」で接続されているため,「(i)」のみ検討した。
したがって,本件補正発明と引用発明との間には,次の一致点,相違点があるといえる。
(一致点)
「グラフ内のコンポーネントを接続する方法であって,前記方法が,ユーザ・インターフェースにおいて,第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有するグラフを表示することであって,前記第1のコンポーネントは前記第1のコンポーネントの前記表示において見えないように隠されているポートを有し,前記グラフはデータ処理アプリケーションを表し,前記第1のコンポーネントは前記データ処理アプリケーションの1つ以上のプロセスを表し,前記1つ以上のプロセスはデータを処理するために実行可能であることと,前記第1のコンポーネントの前記ポートを表すシンボルを表示し,前記シンボルを前記第2のコンポーネントに接続するユーザ入力に応答して,前記第1のコンポーネントの前記ポートと前記第2のコンポーネントとの間の接続を行えるようにすることと,を含み,前記接続は,前記データ処理アプリケーションを実行中のデータフローを示し,前記データフローは,(i)前記第1のコンポーネントによって表される前記1つ以上のプロセスによる処理の後に前記第1のコンポーネントの前記ポートから出力され,かつ前記第2のコンポーネントのポートに入力されるデータ,を含む方法。」
(相違点)
(相違点1)
本件補正発明の「ポートを表すシンボル」は,「第1のコンポーネントとは別個のものである」のに対して,引用発明の「表示」された「端子」は,そうではない点。
(4)判断
ア.相違点1について
(ア)上記構成i-kによれば,引用文献2には,「視覚的にデータの流れが表現された業務アプリケーション構築ツール」において,「モジュールタイルコンポーネント」とは別個に「入力と出力の情報」を「表示」する技術的事項が記載されている。
当業者であれば,ノードの出力と入力をつなぐことによってプログラムを作成するシステムにおいて,ノード及び入出力を表示する方法を適宜選択するので,引用発明に引用文献2に記載された技術的事項を適用して,引用発明を,「ノード」とは別個に「端子」を「表示」するように構成することは,当業者が適宜なし得る事項である。
したがって,本件補正発明は,引用発明,及び,引用文献2に記載された技術的事項に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものである。
(イ)そして,本件補正発明の奏する作用効果は,引用発明,及び,引用文献2に記載された技術的事項の奏する作用効果から予測される範囲内のものにすぎず,格別顕著なものということはできない。
イ.したがって,本件補正発明は,引用発明,及び,引用文献2に記載された技術的事項に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであり,特許法29条2項の規定により,特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。
(5)本件補正についてのむすび
以上のとおり,本件補正は特許法17条の2第6項において準用する同法126条7項の規定に違反するので,同法159条1項において読み替えて準用する同法53条1項の規定により却下すべきものである。
よって,上記補正の却下の決定の結論のとおり決定する。
第3 本願発明について
1.本願発明
令和2年5月15日にされた手続補正は,上記のとおり却下されたので,本願の請求項に係る発明は,令和1年9月17日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし78に記載された事項により特定されるものであるところ,その請求項17に係る発明(以下「本願発明」という。)は,その請求項17に記載された事項により特定される,前記第2 1.(2)に記載のとおりのものである。
2.原査定の拒絶の理由
原査定の拒絶の理由は,この出願の請求項1-3,8,17,21-22,26-31,35-36,41,50-51,56,68-69,73-74に係る発明は,本願の優先日前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用文献1に記載された発明,引用文献2に記載された技術的事項,及び,引用文献5-7に記載の周知技術に基づいて,この出願の請求項4-7,37-40,52-55に係る発明は,本願の優先日前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用文献1に記載された発明,引用文献2に記載された技術的事項,及び,引用文献5-7に記載の周知技術に基づいて,本願の優先日前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法29条2項の規定により特許を受けることができない,というものである。
引用文献1.Robert H.Bishop,LabVIEW 2010 プログラミングガイド,日本,株式会社アスキー・メディアワークス,2011年 3月 7日,初版,p.76-77,80-82,96,ISBN978-4-04-868751-5 C3004
引用文献2.特開平11-039145号公報
引用文献3.特開2004-280341号公報
引用文献4.米国特許出願公開第2012/0084695号明細書
引用文献5.米国特許出願公開第2012/0102029号明細書
引用文献6.米国特許出願公開第2007/0011668号明細書
引用文献7.米国特許第5966072号明細書
3.引用文献の記載事項
原査定の拒絶の理由で引用された引用文献1-2には,上記第2 2.(2)に記載したとおりの事項が記載されている。
4.対比・判断
(1)本願発明
本願発明は,上記第2 1.(1)で検討した本件補正発明から,補正事項に対応する限定事項を省いたものである。
(2)引用発明との対比・判断
そうすると,本願発明の構成要件をすべて含み,さらに他の構成要件を付加したものに相当する本件補正発明が,上記第2 2.(3)に記載したとおり,引用文献1に記載された発明,及び,引用文献2に記載された技術的事項に基いて,当業者が容易に発明をすることができたものであるから,本願発明も,同様の理由により,引用文献1に記載された発明,及び,引用文献2に記載された技術的事項に基いて,当業者が容易に発明をすることができたものである。
そして,本願発明の構成により奏する効果も,引用文献1に記載された発明,及び,引用文献2に記載された技術的事項から当然予測される範囲内のもので,格別顕著なものとは認められない。
第4 むすび
以上のとおり,本願発明は,特許法29条2項の規定により特許を受けることができないから,他の請求項に係る発明について検討するまでもなく,本願は拒絶されるべきものである。
よって,結論のとおり審決する。
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2020-006635