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商標拒絶査定不服審判

2017-014608

アツリョクツツミタキ、ツツミタキ

審判番号
2017-014608
法域
商標
審判種別
拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
出願番号
商願2016-091324外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
請求日
2017年10月03日
審決日
2018年06月25日
公報発行日
2018年09月28日
結論
請求不成立
当事者
審判長/審判官
分類
T18 .13 -Z (W1121) / T18 .272-Z (W1121)
根拠条文(結論部分から自動抽出・参考)
商標法3条1項3号商標法4条1項16号
識別力・商標の種類(本文から自動判定・参考)
識別力なし標準文字
論点(本文から自動抽出・参考)
取引の実情識別力品質表示品質品質誤認濃い色は判断部分で検討された論点、薄い色は本文中で触れているもの
条文(本文から自動抽出・参考)
商標法第3条第1項第3号、商標法第4条第1項第16号、商標法第3条、商標法第3条第1項
データ出所
審決公報(SGML)

事件の表示

商願2016- 91324拒絶査定不服審判事件について,次のとおり審決する。

結論

【結 論】 本件審判の請求は,成り立たない。

理由

【理 由】 第1 本願商標 本願商標は,「圧力つつみ炊き」の文字を標準文字で表してなり,第11類「業務用加熱調理機械器具,業務用炊飯器」及び第21類「鍋類,圧力鍋及び圧力釜(電気式のものを除く。),深鍋,スープ鍋」を指定商品として,平成28年8月22日に登録出願されたものである。 第2 原査定の拒絶の理由の要点 原査定は,「本願商標は,『圧力つつみ炊き』の文字を普通に用いられる方法で表示してなるところ,指定商品との関係においては,その構成中『圧力』の文字部分は,『蓋で密閉することにより,100度以上の高温・高圧で加熱調理すること』を意味し,また,『包み炊き』の文字に通じる『つつみ炊き』の文字部分は,『上,下,側面から包み込むように加熱し炊きあげること』を意味する語として使用されており,これらの語は指定商品を取り扱う業界においては親しまれた語といい得るところである。そして,実際の商取引においても,圧力調理を行う商品について『圧力○○』と称し,また,包み炊きを行う商品について『○○包み炊き』『包み炊き○○』と称して取引・販売等に資されているように,『圧力』及び『包み炊き』の文字が,他の文字に連結して複合語を構成し,使用されている実情が認められる。そこで本願商標をみると,『圧力つつみ炊き』と一連に書することにより,全体として『圧力調理により上,下,側面から包み込むように加熱して炊く』程の意味合いを容易に認識させるものとするのが相当である。そうすると,本願商標をその指定商品中の前記文字に照応する商品(例えば『圧力調理により包み炊きを行う業務用炊飯器』『圧力調理により包み炊きを行う鍋類』等)に使用した場合には,これに接する取引者・需要者は,単に商品の品質(内容)を表わしたものと認識するにとどまるものと認める。したがって,本願商標は,商標法第3条第1項第3号に該当し,前記商品以外の商品に使用するときは,商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるから,商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨を認定,判断し,本願を拒絶したものである。 第3 当審の判断 1 商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号該当性について 本願商標は,「圧力つつみ炊き」の文字からなるところ,その構成中の「圧力」の文字は「おさえる力,すなわち二つの物体が接触面で,または物体内の二つの部分が面の両側で垂直におしあう力。」の,また,「つつみ」の文字は「つつむこと。つつんだもの。」の意味を有する語であり,「炊き」の文字は「米などを水に浸して加熱し,食べられるようにする。」の意味を有する「焚く」に通ずる語(いずれも「広辞苑 第七版」岩波書店)として広く知られているものである。 ところで,本願商標の指定商品中の「圧力鍋及び圧力釜(電気式のものを除く。)」は,「蓋で密閉することにより,セ氏100度以上の高温・高圧で加熱調理することのできる鍋。豆や肉などが早く柔らかく煮える。」(「広辞苑 第七版」岩波書店「圧力鍋」及び「圧力釜」の項)商品として広く知られているものである。 そして,本願指定商品を取り扱う業界において,「圧力」,「つつみ炊き」及び「包み炊き(く)」の文字は,原審で示した事実のほか,以下のように使用されていることが確認できる。 (1)「圧力」の文字が調理方法を示す語として使用されている例 ア「圧力炊飯」の文字の使用 (ア)家電Watchのウェブサイト 「第16回:ごはんをおいしく炊く技術『圧力炊飯とは』」の見出しの下,「圧力炊飯とは,炊飯中の蒸気などを利用することで,炊飯器の釜内部の気圧を高めて炊飯することです。IH式の炊飯器では,この圧力機能を搭載するものが多くなっています。」との記載がある。 https://kaden.watch.impress.co.jp/cda/word/2008/09/03/2856.html (イ)Amazonのウェブサイト 「ZOJIRUSHI 真空圧力IH炊飯ジャー 極め炊き NP-NE10-XA ステンレス」の見出しの下,「『圧力炊飯』+『うまみ圧力蒸らし』のダブル圧力でさらにごはんがうまくなる!!ダブルの圧力でごはんの食感をさらにおいしくする『うまみ圧力蒸らし』。炊き上がり直後の蒸らし行程で,最後にもう一度圧力を。ごはんの中心まで高温でむらなく蒸らして余分な水分を飛ばし,しゃきっとふっくらしたおいしいごはんに仕上げる」及び「ヒーター(IH)加熱だけだと,温度が上がるのは底部分だけ。圧力炊飯(1.15気圧)+うまみ圧力蒸らし(1.1気圧)」との記載がある。 https://www.amazon.co.jp/%E8%B1%A1%E5%8D%B0%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3-ZOJIRUSHI-NP-NE10-XA-%E7%9C%9F%E7%A9%BA%E5%9C%A7%E5%8A%9BIH%E7%82%8A%E9%A3%AF%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E6%A5%B5%E3%82%81%E7%82%8A%E3%81%8D-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%B9/dp/B002IT5UX8 (ウ)Panasonicのウェブサイト 「可変圧力おどり炊き搭載 小容量タイプ(3合)JX7」の見出しの下,「圧力炊飯でもちもち美味しく。」との記載がある。 https://panasonic.jp/suihan/products/jx057.html (エ)東京電力ホールディングスのウェブサイト 2009年2月9日付け「プレスリリース2009年」として,「業務用圧力IHジャー炊飯器“おどり炊きPRO”の開発・販売について~業務用圧力IHジャー炊飯器において業界初の可変圧力炊飯を実現~」の見出しの下,「3社が共同開発した業務用圧力IHジャー炊飯器“おどり炊きPRO”は,業務用IHジャー炊飯器において初めての圧力炊飯となる『特許※2 可変圧力IH炊飯方式』を採用し,家庭用IHジャー炊飯器で好評の“おどり炊き”の味を業務用IHジャー炊飯器においても実現いたしました。」との記載がある。 http://www.tepco.co.jp/cc/press/09020901-j.html イ「圧力炊き」の文字の使用 (ア)日立アプライアンス株式会社のウェブサイト 「商品カテゴリーから探す:検索結果」の見出しの下,「圧力IHタイプ ジャー炊飯器[5.5合炊き](RZ-YG10M)最高1.2気圧・105℃『圧力炊き』」との記載がある。 http://kadenfan.hitachi.co.jp/lineup/category.php/04/040201/2/ (イ)All Aboutのウェブサイト 「炊飯器の炊飯方式,圧力IH・超音波炊き・スチームIH」の見出しの下,「現在,IHタイプの大半がこの圧力IH方式を採用しています。圧力の老舗,象印の『7段圧力』を筆頭に,東芝の『真空圧力炊き』なども人気の圧力IH炊飯器です。原理は圧力鍋と同様で,内釜に圧力をかけて高温になり,熱がお米の芯まで伝わりよりおいしい炊き上がりとなります。」との記載がある。 https://allabout.co.jp/gm/gc/4/ (ウ)タイガー魔法瓶株式会社のウェブサイト 「タイガー 圧力IH炊飯ジャー JPC-A」の見出しの下,「もっちり,しっかりした食感『可変W圧力炊き』」との記載がある。 https://www.tiger.jp/front/productdetail/confirm?productId=JPC-A ウ「圧力調理」の文字の使用 (ア)Club T-falのウェブサイト 「圧力調理でスピード革命!」の見出しの下,「時間も手間もかけたくないけど,やっぱり味にはこだわりたい。毎日のレパートリーを増やしたい。そんな願いを叶える機能がこの一台に。材料を入れてボタンを押すだけ。圧力調理だからあとはほったらかしたまま時短ですぐにつくれます。150の内蔵レシピでもう献立にも悩まない。忙しいあなたの毎日を支えます。」との記載がある。 http://www.club.t-fal.co.jp/products/CA/multicooker/cook4me/ (イ)NIKKEI STYLEのウェブサイト 「レンジで楽々プチ圧力料理 ライオン『調理バッグ』」の見出しの下,「ライオンは,電子レンジで加熱するだけで圧力調理ができる『リード プチ圧力調理バッグ』を2018年3月に発売した。」との記載がある。 https://style.nikkei.com/article/DGXMZO28627300X20C18A3000000/ (ウ)日テレポシュレのウェブサイト 「ほったらかし 電気圧力鍋」の見出しの下,「届いたその日から圧力調理をよりお楽しみいただけます!」との記載がある。 https://www.ntvshop.jp/shop/g/g210-f-00039-01/ (エ)@DIMEのウェブサイト 「圧力調理はもちろん,煮込みや無水調理など6役をこなす電機圧力鍋『プレッシャーキングプロ』」の見出しの下,「『プレッシャーキングプロ』は,圧力調理はもちろん,蒸し調理,煮込み調理,無水調理,温め直し,炊飯まで6とおりの調理に対応。」との記載がある。 https://dime.jp/genre/501118/ (オ)株式会社フジマックのウェブサイト 「バリオクッキングセンター112」の見出しの下,「茹でる・焼く・炒める・煮る・揚げる,さらに圧力調理もこれ一台ですべて可能。画期的な加熱調理機器『バリオクッキングセンター』のデュアルパンシリーズ。」との記載がある。 https://www.fujimak.co.jp/products/products/products01/000199.html (2)「圧力」の文字が商品の機能を示す語として使用されている例 ア 象印マホービン株式会社のウェブサイト 「業務用圧力IH炊飯ジャー 極め炊き/NP-IG18」との商品が紹介されている。 https://www.zojirushi.co.jp/syohin/professional/ricecooker/npig/ イ 家電Watchのウェブサイト 「三洋電機、業務用で初の圧力式炊飯器『おどり炊きPRO』の見出しの下,「三洋電機は、業務用では初めて圧力炊飯を採用した炊飯器『おどり炊きPRO ECG-PG60』を今夏発売する。東京電力、中部電力と共同開発した。」との記載がある。 ウ 株式会社国際総合卸売市場のウェブサイト 「ケンタッキー 圧力フライヤー フライドチキン 圧力釜 業務用 電気 プレッシャー フライヤー 容量25L 販売 明朗 価格 【1年保証】」との見出しの下,「業務用のプレッシャーフライヤー(圧力フライヤー)容量25Lです。」との記載がある。 http://kokusaisougouichiba.com/shopdetail/000000000921/ エ 株式会社テンポスドットコムのウェブサイト 「パナソニック マイコン電気圧力なべ SR-P37N 【業務用】【送料無料】」との商品が紹介されている。 http://www.tenpos.com/fs/tools/8332220 オ 株式会社マルゼンのウェブサイト 「圧力をかけて素早く調理 圧力式電気自動餃子焼器」の見出しの下,「フタの裏側に専用パッキンを取り付けて鍋内を密封構造とし、圧力をかけることで餃子の皮や具材に素早く熱が通り、よりスピーディに調理できます。」との記載がある。 http://www.maruzen-kitchen.co.jp/newface/newface090901.htm (3)「つつみ炊き」及び「包み炊き(く)」の文字の使用例 《インターネット情報》 ア 三菱電機株式会社のウェブサイト 「三菱の特長 本炭釜と炭炊釜」の見出しの下,「強い遠赤外線効果を持つ『炭』は,ごはんのうまみを封じ込めて,お米の一粒一粒をしっかりと包み炊きます。さらに,IHの熱効率を最大限に引き出す素材特性により,『本炭釜』全体が一気にむらなく発熱するため,直火で炊いているのと同じような高火力で炊飯できるのです。」との記載がある。 http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/suihanki/forte/sumi.html イ 東邦ガスのウェブサイト 「『涼厨』の多彩な商品ラインアップをご紹介します」の見出しの下,「炊飯器 厚釜と強火による包み炊き,これがガス炊飯器の美味しさの特徴です。用途や炊飯量に合わせて,充実のラインナップからお選びいただけます。」との記載がある。 http://gasmo.tohogas.co.jp/kitchen/suzuchu/lineup.html ウ 中遠ガスのウェブサイト 「ガス炊飯器」の見出しの下,「ガスならではの強火で包み炊き」との記載がある。 http://www.chuengas.co.jp/prodact_kitchen_02.html 《新聞記事》 ア 1994年3月16日付け「中日新聞」の朝刊の10ページには,「情報コーナー/ ☆火力の微妙な調節可能」の見出しの下,「リンナイは,じか火・つつみ炊き機能を採用し,かまど炊きのふっくらとした炊き上がりを実現した新型のガス炊飯電子ジャーを開発『GHかまど炊き』シリーズとして15日から発売した。火力の微妙なコントロールが可能で,角型デザイン。また従来のガス炊飯器に比べて廉価な求めやすい価格の普及タイプとした。」との記載がある。 イ 1991年7月20付け「日本経済新聞」の地方経済面 中部の7ページには,「東邦ガス,かまどのようなガス炊飯器。」の見出しの下,「東邦ガスは八月一日から,かまどのような炊飯機能を備えたガス炊飯器『α(アルファ)かまど炊き』を販売する。従来の製品より二〇%火力をアップした。かまどと同様,直火のつつみ炊き設計になっている。開発・製造はリンナイ。一・〇,一・四,二・〇リットル炊きの三種類。価格は二・〇リットル炊きで五万八千円。東邦ガスでは三種類あわせて,年間三千台の販売を目指す。」との記載がある。 以上のインターネット情報や新聞記事等において,上記(1)の使用例によれば,「圧力」の文字が,本願指定商品との関係において,「蓋で密閉することにより摂氏100度以上の高温・高圧で加熱調理すること」程の調理方法を示す語として,広く知られており,上記(2)の使用例によれば,実際に,「蓋で密閉することにより摂氏100度以上の高温・高圧で加熱調理できる商品」が存在することを確認することができる。また,上記(3)の使用例によれば,「つつみ炊き」及び「包み炊き(く)」の文字は,本願指定商品を取り扱う業界において,「包み込むように加熱して炊く」との意味合いで使用され,商取引が行われている実情を確認することができる。 そうすると,本願商標をその指定商品に使用したときは,これに接した需要者,取引者は,これらの使用例から「圧力」の文字を「蓋で密閉することにより摂氏100度以上の高温・高圧で加熱調理することができる商品」のように,「つつみ炊き」の文字を「包み込むように加熱して炊くことのできる商品」のように理解し,それぞれ商品の品質,機能を表示したものとして認識するというのが相当であるから,本願商標全体からは,「蓋で密閉することにより摂氏100度以上の高温・高圧で,包み込むように加熱して炊くことができる商品」程の意味合いを容易に認識させるものと認められる。 そうすれば,「圧力つつみ炊き」の文字を標準文字で表してなる本願商標は,これをその指定商品中の,「蓋で密閉することにより摂氏100度以上の高温・高圧で,包み込むように加熱して炊くことができる商品」に使用したときは,その商品の品質を表したものとして理解するにとどまり,自他商品の識別標識としては認識し得ないものといわざるを得ない。また,上記商品以外の指定商品に使用するときは,商品の品質の誤認を生ずるおそれがあるものというのが相当である。 したがって,本願商標は,商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当する。 2 請求人の主張について (1)請求人は,「『圧力』と『つつみ』と『炊き』のそれぞれに何らかの意味があったとしても,また,『圧力』と『つつみ炊き』のそれぞれに何らかの意味があったとしても,『圧力つつみ炊き』という構成文字全体で『圧力調理により包み炊きを行う鍋類等』の如き意味合いを直ちに看取し得るものとはいい難く,むしろ一種の造語として認識・把握されるとみるのが相当と考える。また,『圧力つつみ炊き』と一連で表記した文字が,商品の品質を表示するためのものとして,取引上,普通に使用されている事実もない。 そうとすれば,本願商標は,これを指定商品について使用しても,自他商品の識別標識としての機能を十分に果たし得るものであり,かつ,商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるものということもできない。」旨を主張している。 しかしながら,「商標法3条1項3号は,取引者,需要者に指定商品の品質等を示すものとして認識され得る表示態様の商標につき,それ故に登録を受けることができないとしたものであって,該表示態様が商品の品質を表すものとして必ず使用されるものであるとか,現実に使用されている等の事実は,同号の適用において必ずしも要求されないものと解すべきである。」(平成12年(行ケ)第76号,平成12年9月4日 東京高等裁判所判決)と判示されているものである。 そして,上記1のとおり,本願商標は,その構成文字の意味からの理解される内容は明らかであり,その構成文字や表現方法も特異なものではなく,本願指定商品を取り扱う業界において,「圧力」の文字が,「蓋で密閉することにより摂氏100度以上の高温・高圧で加熱調理すること」を,また,「つつみ炊き」及び「包み炊き」の文字が,「包み込むように加熱して炊くことのできる商品」であることを指称する文字として多数使用されていることからすれば,「圧力つつみ炊き」の文字が,本願指定商品を取り扱う分野において,取引上普通に使用されていないとしても,本願商標をその指定商品に使用したときには,これに接する需要者,取引者は,「蓋で密閉することにより摂氏100度以上の高温・高圧で,包み込むように加熱して炊くことができる商品」であるという商品の品質を理解するにとどまるのであって,自他商品の識別標識としては認識し得ないものであるというのが相当であるから,これを登録することはできないものである。 したがって,請求人の上記主張は,採用することができない。 (2)請求人は,過去の登録例を挙げて,本願商標も同様に取り扱われるべきである旨主張する。 しかしながら,登録出願に係る商標が商標法第3条第1項の規定に該当するか否かは,当該商標の査定時又は審決時において,当該商標の構成態様と指定商品,指定役務との関係や,その商品又は役務の分野における取引の実情をも踏まえて,個別具体的に判断されるべきものであるところ,請求人の挙げた審決例は,商標の構成態様が本願商標とは異なるもの,又は,本願商標を使用する商品とは異なる商品である点において,本願とは,事案を異にするものというべきであり,また,過去の登録例が存在することをもって,本願商標の上記判断が左右されるものではない。 したがって,請求人の上記主張は,採用することができない。 3 まとめ 以上のとおり,本願商標は,商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当し,登録することができない。 よって,結論のとおり審決する。

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2017-014608

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