特許拒絶査定不服審判
2024-002820
携帯通信端末、コンピュータプログラム、および駐車場管理システム
- 審判番号
- 2024-002820
- 法域
- 特許
- 審判種別
- 拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
- 出願番号
- 特願2019-010151
- 請求日
- 2024年02月19日
- 審決日
- 2024年11月25日
- 公報発行日
- 2024年12月27日
- 結論
- 原査定取消(特許/登録すべき)
- 当事者
- 【請求人】パーク二四株式会社
- 【請求人代理人】岩田 敏
- 【請求人代理人】的場 成夫
- 審判長/審判官
- 審判長 篠塚 隆
- 審判官 富澤 哲生
- 審判官 北元 健太
- 分類
- P18 .121-WY (G07B)
- 条文(本文から自動抽出・参考)
- 特許法第29条第2項
- データ出所
- 審決公報(XML)
事件の表示
特願2019- 10151「携帯通信端末、コンピュータプログラム、および駐車場管理システム」拒絶査定不服審判事件〔令和 2年 8月 6日出願公開、特開2020-119301、請求項の数(11)〕について、次のとおり審決する。
結論
結 論
原査定を取り消す。
本願の発明は、特許すべきものとする。
理由
理 由
第1 手続の経緯
本願は、平成31年1月24日の出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。
令和4年11月25日付け:拒絶理由通知書
令和5年 1月18日 :意見書の提出、手続補正書の提出
令和5年 4月21日付け:拒絶理由通知書
令和5年 8月24日 :意見書の提出、手続補正書の提出
令和5年11月 6日付け:拒絶査定
令和6年 2月19日 :拒絶査定不服審判の請求、手続補正書の提出
第2 原査定の概要
原査定(令和5年11月6日付け拒絶査定)の概要は、次のとおりである。
(進歩性)本願請求項1,4,9に係る発明は、以下の引用文献1~6に記載された発明に基づいて、本願請求項2,5に係る発明は、以下の引用文献1~7に記載された発明に基づいて、本願請求項3,6~8,10に係る発明は、以下の引用文献1~8に記載された発明に基づいて、本願請求項11に係る発明は、以下の引用文献1~9に記載された発明に基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
引用文献1: 特許第6431655号公報
引用文献2: 特許第6444559号公報
引用文献3: 特開2011-248813号公報
引用文献4: 特開2017-082570号公報
引用文献5: 特開2018-163536号公報
引用文献6: 特開2018-160190号公報
引用文献7: 特開平09-160966号公報
引用文献8: 特開2005-182428号公報
引用文献9: 特開2009-282649号公報
第3 本願発明
本願請求項1~11に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」~「本願発明11」という。)は、令和6年2月19日提出の手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1~11に記載された事項により特定される発明であり、本願発明1,4,9は次のとおりのものである。
「【請求項1】
駐車場における各種のデータ管理を実行しているデータセンターと通信することで、後払い駐車場の駐車中に駐車開始時刻を知るための携帯通信端末であって、
駐車場を特定するデータを示すバーコードを光学読み取り可能なバーコード読み取り手段と、
駐車した車両に係る車両ナンバーの入力が可能な車両ナンバー入力手段と、
前記のバーコード読み取り手段にて読み取ったバーコードデータおよび前記の車両ナンバー入力手段を介して入力された車両ナンバーにて駐車を開始した時刻を知らせて欲しい旨の要請データを作成して前記のデータセンターへ送信するユーザ要請データ送信手段と、
前記の要請データを受信したデータセンターが当該要請データに該当する該当データを抽出して送信してきた場合にその該当データを受信する該当データ受信手段と、
その受信した該当データにおける車両ナンバーおよび駐車開始時刻を出力する該当データ出力手段と、
当該携帯通信端末の位置データを取得する位置データ取得手段と、
を備え、
前記のユーザ要請データ送信手段は、前記の位置データ取得手段が取得した位置データを前記の要請データに含めることとした
携帯通信端末。」
「【請求項4】
駐車場における各種のデータ管理を実行しているデータセンターと通信することで、後払い駐車場の駐車中に駐車開始時刻を知るための携帯通信端末を制御するアプリケーションプログラムであって、
駐車場を特定するデータを示すバーコードを光学読み取り可能なバーコード読み取り手順と、
駐車した車両に係る車両ナンバーの入力が可能な車両ナンバー入力手順と、
前記のバーコード読み取り手順にて読み取ったバーコードデータおよび前記の車両ナンバー入力手段を介して入力された車両ナンバーにて駐車を開始した時刻を知らせて欲しい旨の要請データを作成して前記のデータセンターへ送信するユーザ要請データ送信手順と、
前記の要請データを受信したデータセンターが当該要請データに該当する該当データを抽出して送信してきた場合にその該当データを受信する該当データ受信手順と、
その受信した該当データにおける車両ナンバーおよび駐車開始時刻を出力する該当データ出力手順と、
当該携帯通信端末の位置データを取得する位置データ取得手順と、
を携帯通信端末に実行させることとし、
前記のユーザ要請データ送信手順においては、前記の位置データ取得手順にて取得した位置データを前記の要請データに含めることとした
コンピュータプログラム。」
「【請求項9】
駐車場に設置され、駐車場ユーザに駐車料金を精算してもらうための精算機と、
その精算機とのデータ通信を実行してデータを管理するデータセンターと、
を備え、後払い駐車場の駐車中に駐車場ユーザが駐車開始時刻を知ることのできる駐車場管理システムであって、
前記の精算機は、駐車しようとする車両の車両ナンバーをナンバーデータとして読み取る車両ナンバー読み取り手段と、
そのナンバーデータに時刻データを付加して入庫データとするタイムスタンプと、
前記の入庫データを前記のデータセンターへ送信する入庫データ送信手段と、を備え、
前記のデータセンターは、前記の入庫データを受信する入庫データ受信手段と、
受信した入庫データを駐車場毎に管理する駐車管理データベースと、
駐車場を特定するデータを示すバーコードおよび車両を特定するデータを含んだユーザ要請データを駐車場ユーザに係る携帯通信端末から受信するユーザ要請データ受信手段と、
前記のユーザ要請データに基づく駐車データを前記の駐車管理データベースから抽出し、車両ナンバーおよび駐車開始時刻を含む該当データとして、前記の携帯通信端末へ送信する該当データ送信手段と、
を備え、
前記のユーザ要請データ受信手段は、前記の駐車場ユーザに係る通信端末の位置データをも受信することとし、
前記の該当データ送信手段は、前記の位置データが所定範囲外である場合には該当データの送信を行わないこととした
駐車場管理システム。」
なお、本願発明2,3、本願発明5~8、本願発明10,11は、それぞれ、本願発明1、本願発明4、本願発明9を減縮した発明である。
第4 引用文献の記載、引用発明等
1 引用文献1、引用発明
(1)引用文献1には、図面とともに以下の事項が記載されている(下線は当審による。以下同様。)。
「【0133】
まず、図1および図2を参照するに、本発明の例示的な第1の実施形態に従う駐車場管理システム(以下、単に「システム」という。)10は、各々、複数台の車両が駐車可能な複数の駐車場20(図1には、それら駐車場20のうちの代表的な駐車場20のみが図示されている)を管理するためのシステムである。
【0134】
このシステム10においては、本発明の例示的な実施形態に従う駐車場管理方法であって、複数人のユーザの携帯端末90との通信により、遠隔地にある管理サーバ50が複数の駐車場20を集中的に管理するものが実施される。」
「【0144】
図4に示すように、携帯端末90は、必須の機能として、宇宙空間内に存在する複数の人工衛星からのGPS(Global Positioning System、グローバル・ポジショニング・システム)信号を受信し、携帯端末90の現在の地図上位置(地上位置)を測定する測位機能を有する。」
「【0242】
次に、携帯端末90および管理サーバ50によって実行される複数の処理、すなわち、ユーザに提供される複数のサービスを説明する。ただし、駐車場20が前払い時間貸し式である場合を例にとり、説明する。」
「【0286】
<入庫処理および測位>
【0287】
図12に示すように、携帯端末90のうちの入庫処理部202および測位部230ならびに管理サーバ50のうちの入庫処理部302は、それぞれの入庫処理プログラムを実行する。」
「【0292】
前記入庫処理プログラムにおいては、具体的には、携帯端末90は、ステップS1201において、管理サーバ50が運営するウエブサイトにログインするためのリクエストを管理サーバ50に送信する。そのリクエストを受信すると、管理サーバ50は、ステップS1251において、携帯端末90と管理サーバ50との間に通信を確立する。
【0293】
その後、携帯端末90は、ステップS1202において、GPS受信機152が外部から受信したGPS信号(または場内発信機30から受信した識別信号)に基づき、ユーザの現在位置(経緯度)が測定される。これも、測位部230を構成する。
【0294】
続いて、携帯端末90は、ステップS1203において、前記測定された現在位置と、前記複数の駐車場20のそれぞれの駐車場位置(経緯度)(この位置情報は、前述のように、管理サーバ50から携帯端末90に既にダウンロードされている)との間の距離が基準値以下であるか否かを判定することにより、ユーザが、前記複数の駐車場20のうちのいずれかにも存在しない状態から、いずれかの駐車場20内に存在する状態に変化したか否か、すなわち、ユーザが今まさに、いずれかの駐車場20に入場したか否かを判定する。」
「【0301】
ユーザがいずれかの駐車場20に入場した場合には、このステップS1203の判定がYESとなり、ステップS1204に進む。
【0302】
このステップS1204においては、図24に例示するように、携帯端末90が、前記いずれかの駐車場20を識別するための情報(例えば、駐車場の名称、所在地)を、現在の駐車場すなわち現在、ユーザによって選択されてユーザが実際に滞在している駐車場(以下、「現在の駐車場」という)20であることが少なくとも視覚的に分かるように、画面上に表示する。
【0303】
続いて、携帯端末90は、ステップS1205において、ユーザが、現在の駐車場20の位置において、その現在の駐車場20を利用したい旨の駐車リクエスト(または入庫リクエスト)を携帯端末90に対して入力した(画面上の特定位置をタップしたか、特定の音声を入力した)か否かを判定する。
【0304】
図25に示す例においては、このステップS1205において、ユーザが駐車リクエスト(または入庫リクエスト)を携帯端末90に対して入力するために操作される入庫ボタン(アイコンなど)が携帯端末90の画面上に表示される。」
「【0307】
これに対し、ユーザが現在の駐車場20について駐車リクエストを発した場合には、ステップS1205の判定がYESとなり、ステップS1206に進む。
【0308】
このステップS1206においては、携帯端末90が、現在の駐車場20に対応する駐車場IDをメモリ132から読み出し、それにより、今回の駐車場IDを決定する。
【0309】
続いて、ステップS1207において、ユーザが携帯端末90に対し、自身の車両を識別するための車両情報を入力する。その車両情報の一例は、車両に固有の番号の一例である車両番号(車両ナンバープレートの番号)(例えば、4桁の番号(例えば、1234))である。車両情報の別の例は、車両に固有の画像データの一例であって、ユーザが携帯端末90の撮影カメラによって車両を撮影して取得した画像データである。
【0310】
その後、ステップS1208において、携帯端末90が、ユーザまたは当該携帯端末90を識別するためのユーザID(例えば、ユーザID、ユーザの住所氏名、携帯端末90の電話番号、携帯端末90のメールアドレスなど)と共に前記決定された駐車場IDと、前記入力された車両情報と、ユーザがその意思表示としての入庫操作(入庫ボタンの操作)を携帯端末90に対して行ったことを表す入庫操作データとを管理サーバ50に送信する(図26に示す駐車場別ステータス管理テーブルを参照)。
【0311】
これに対し、管理サーバ50は、ステップS1252において、それらユーザIDと駐車場IDと車両情報とを受信する。続いて、管理サーバ50は、ステップS1253において、メモリ162を検索することにより、それら受信したユーザIDと駐車場IDと車両情報との組合せと同じものが既に登録されているか否か、すなわち、同じユーザが同じ車両を同じ駐車場20にすでに入庫させて駐車しているか否かを判定する。
【0312】
登録済ではない場合には、このステップS1253の判定がNOとなり、それら受信したユーザIDと駐車場IDと車両情報との組合せがメモリ162に登録され、今回の入庫は初回の入庫として扱われ(以下、「初回入庫として扱われ」という)、ステップS1209に移行する。
【0313】
これに対し、登録済である場合には、ステップS1253の判定がYESとなり、管理サーバ50は、ステップS1254において、有効駐車時間が満了したか否か、すなわち、時間オーバーであるか否かを判定する。具体的には、管理サーバ50は、後述のように、図13に示す経過監視プログラムによって時間オーバーであると判定されたか否かを判定する。時間オーバーである場合には、このステップS1254の判定がYESとなり、初回入庫として扱われ、この場合にも、ステップS1209に移行する。
【0314】
これに対し、時間オーバーではない場合には、ステップS1254の判定がNOとなり、管理サーバ50は、ステップS1255において、図17を参照して後述する出庫処理プログラムの実行(図12に示す入庫処理プログラムに先立って実行される場合)により、今回の車両およびユーザに対して再入庫が許可されているか否かを判定する。
【0315】
再入庫が許可されているか否かの判定は、例えば、管理サーバ50のメモリ162において、ユーザIDまたは駐車場IDに関連付けられている再入庫許可フラグ(OFF状態で、再入庫する権限がユーザに付与されていないことを表す一方、ON状態で、その権限がユーザに付与されていることを表すフラグ)がONであるか否かを判定することによって行われる(図26参照)。
【0316】
再入庫が許可されていない場合には、ステップS1255の判定がNOとなり、初回の入庫として扱われ、この場合にも、ステップS1209に移行する。
【0317】
これに対し、再入庫が許可されている場合には、ステップS1255の判定がYESとなり、管理サーバ50は、ステップS1256において、再入庫が許可されていることを表す再入庫許可データを今回のユーザの携帯端末90に対して送信する。
【0318】
これに対し、携帯端末90は、ステップS1214において、前記再入庫許可データを受信し、続いて、ステップS1215において、図25に例示するように、再入庫が許可されていることを表示するためのデータを画面上に表示する。
【0319】
再入庫が許可されている場合には、携帯端末90がステップS1209-1213を実行せず、また、管理サーバ50がステップS1257-1264を実行しない。その結果、ユーザによる有効駐車時間の入力および駐車料金の決済(支払い)が省略される。
【0320】
これに対し、再入庫が許可されていない場合、すなわち、初回入庫扱いである場合には、ステップS1209において、ユーザが携帯端末90に対し、ユーザが現在の駐車場20に車両を駐車することを希望する時間帯である有効駐車時間またはその有効駐車時間を特定するための関連時間情報を入力する。」
「【0322】
続いて、携帯端末90は、ステップS1210において、前記入力された有効駐車時間(この時間の長さは、ユーザが延長リクエストを発すると延長される可変時間である)または関連時間情報(以下、単に「有効駐車時間」と総称する)を管理サーバ50に対して送信する。
【0323】
これに対し、管理サーバ50は、ステップS1257において、前記送信された有効駐車時間を受信する。
【0324】
続いて、管理サーバ50は、ステップS1258において、その受信した有効駐車時間または他の情報に基づいて今回のユーザについての駐車料金を前払い駐車料金として計算する。その後、管理サーバ50は、ステップS1259において、その計算された駐車料金の額を携帯端末90に送信する。
【0325】
これに対し、携帯端末90は、ステップS1211において、その送信された駐車料金の額を受信する。その後、携帯端末90は、ステップS1212において、図25に例示するように、その受信した駐車料金の額を、関連情報、例えば、前記有効駐車時間の長さ、予定出庫時刻、現在の駐車場20を表す情報(例えば、名称および所在地など)と一緒に画面上に表示する。
【0326】
続いて、携帯端末90は、ステップS1213において、ユーザが、今回の駐車料金を電子的に決算する(例えば、携帯端末90が別の決済サーバにアクセスする)ことを可能にする。その決済が完了すると、携帯端末90は、そのことを管理サーバ50に送信する。
【0327】
これに対し、管理サーバ50は、その決済完了の事実を受信すると、ステップS1260において、今回のユーザに対して車両を現在の駐車場20に入庫させることを許可する。具体的には、入庫が許可されているか否か、すなわち、正式に入庫済であるか否かの判定は、例えば、管理サーバ50のメモリ162の駐車場別ステータス管理テーブル(図26参照)において、ユーザIDまたは駐車場IDに関連付けられている入庫済フラグ(OFF状態で、今回の駐車場20に入庫する権限がユーザに付与されていないことを表す一方、ON状態で、その権限がユーザに付与されていることを表すフラグ)がONであるか否かを判定することによって行われる(図26参照)。続いて、管理サーバ50は、ステップS1261において、現在時刻を計測し、それと等しい時刻として入庫時刻を決定する。
【0328】
その後、管理サーバ50は、ステップS1262において、その決定された入庫時刻に、前記受信した有効駐車時間の長さを加算することにより、予定出庫時刻(この時刻は、ユーザが延長リクエストを発すると更新される可変時刻である)を計算する。
【0329】
続いて、管理サーバ50は、ステップS1263において、前記受信した有効駐車時間と、前記計算された駐車料金の額と、前記決定された入庫時刻と、前記計算された予定出庫時刻とを、いずれも、今回のユーザID,駐車場IDおよび車両情報の組合せに関連付けてメモリ162に登録し、それにより、駐車場別ステータス管理テーブルを作成する(図26参照)。
【0330】
その後、管理サーバ50は、ステップS1264において、その登録された内容を携帯端末90に送信する。続いて、携帯端末90は、ステップS1214において、その登録された内容を受信する。
【0331】
これに対し、携帯端末90は、ステップS1214において、その登録された内容を受信し、続いて、ステップS1215において、その内容を表すデータを、入庫が許可されたことを表すデータと併せて、画面上に表示する(図25参照)。」
「【図1】
[図:0001417490000001.jpg]
」
「【図25】
[図:0001417490000002.jpg]
」
(2)上記(1)の記載から、引用文献1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。
「携帯端末90との通信により、管理サーバ50が複数の駐車場20を集中的に管理する駐車場管理システム10における携帯端末90であって、
GPS信号を受信し、携帯端末90の現在の地図上位置(地上位置)を測定する測位機能を有し、
駐車場20が前払い時間貸し式であり、
入庫処理プログラムを実行し、
受信したGPS信号に基づき、ユーザの現在位置(経緯度)が測定され、
前記測定された現在位置と、前記複数の駐車場20のそれぞれの駐車場位置(経緯度)との間の距離が基準値以下であるか否かを判定することにより、ユーザが今まさに、いずれかの駐車場20に入場したか否かを判定し、ユーザが駐車リクエストを携帯端末90に対して入力するために操作される入庫ボタンが画面上に表示され、
ユーザがいずれかの駐車場20に入場した場合には、駐車場の所在地を、現在の駐車場20であることが少なくとも視覚的に分かるように、画面上に表示し、
ユーザが、現在の駐車場20の位置において、その現在の駐車場20を利用したい旨の駐車リクエストを携帯端末90に対して入力したか否かを判定し、ユーザが現在の駐車場20について駐車リクエストを発した場合には、現在の駐車場20に対応する駐車場IDをメモリ132から読み出し、それにより、今回の駐車場IDを決定し、続いて、ユーザが携帯端末90に対し、自身の車両を識別するための車両情報を入力し、その車両情報は、車両ナンバープレートの番号であり、
ユーザを識別するためのユーザIDと共に前記決定された駐車場IDと、前記入力された車両情報と、ユーザがその意思表示としての入庫ボタンの操作を携帯端末90に対して行ったことを表す入庫操作データとを管理サーバ50に送信し、
これに対し、管理サーバ50は、それらユーザIDと駐車場IDと車両情報とを受信し、今回の車両およびユーザに対して再入庫が許可されているか否かを判定し、
再入庫が許可されていない場合、ユーザが携帯端末90に対し、ユーザが現在の駐車場20に車両を駐車することを希望する時間帯である有効駐車時間を入力し、前記入力された有効駐車時間を管理サーバ50に対して送信し、管理サーバ50は、前記送信された有効駐車時間を受信し、続いて、管理サーバ50は、その受信した有効駐車時間に基づいて今回のユーザについての駐車料金を前払い駐車料金として計算し、その後、管理サーバ50は、その計算された駐車料金の額を携帯端末90に送信し、
これに対し、その送信された駐車料金の額を受信し、その後、その受信した駐車料金の額を、関連情報、例えば、前記有効駐車時間の長さ、予定出庫時刻、現在の駐車場20を表す情報(所在地)と一緒に画面上に表示し、
ユーザが、今回の駐車料金を電子的に決算することを可能にし、その決済が完了すると、そのことを管理サーバ50に送信し、これに対し、管理サーバ50は、その決済完了の事実を受信すると、今回のユーザに対して車両を現在の駐車場20に入庫させることを許可し、現在時刻を計測し、それと等しい時刻として入庫時刻を決定し、その後、管理サーバ50は、その決定された入庫時刻に、前記受信した有効駐車時間の長さを加算することにより、予定出庫時刻を計算し、続いて、管理サーバ50は、前記受信した有効駐車時間と、前記計算された駐車料金の額と、前記決定された入庫時刻と、前記計算された予定出庫時刻とを、いずれも、今回のユーザID,駐車場IDおよび車両情報の組合せに関連付けてメモリ162に登録し、管理サーバ50は、その登録された内容を携帯端末90に送信し、
その登録された内容を受信し、続いて、その内容を表すデータを、入庫が許可されたことを表すデータと併せて、画面上に表示する
携帯端末90。」
2 引用文献2
引用文献2には、図面とともに以下の事項が記載されている。
「【0139】
図1(a)および図2は、本発明の例示的な第1の実施形態に従う自転車レンタル・システム(以下、単に「システム」という。)10が示されている。このシステム10は、本発明に係るレンタル車両管理システムの一例であり、また、このシステム10においては、本発明に係るレンタル車両管理方法の一例であるレンタサイクル管理方法が実施される。
【0140】
このシステム10によれば、レンタル車両の一例であるレンタサイクル(貸し自転車)12をユーザに有償で貸し出しするレンタル・ビジネスがユーザに提供される。
【0141】
そのレンタル・ビジネスは、自転車12の貸出しが行われたステーション20とは別のステーション20にその自転車20を返却することがユーザに許可されるワンウェイ方式を採用する。」
「【0511】
なお、本実施形態においては、各ステーション20に第1発信機30が設置され、そのため、ユーザが現在、いずれかのステーション20に滞在しているか、ステーション20以外の場所に滞在しているか(すなわち、いずれのステーション20にも滞在していないか)を判別することができるうえに、ユーザが現在、いずれのステーション20に滞在しているかを知ることもできる。
【0512】
しかし、その第1発信機30に代えて、各ステーション20を識別可能なコード(例えば、バーコードまたはQRコード(登録商標))を可視化した図形を表示する表示物(不動表示物または可変表示物)が各ステーション20に設置される態様で本発明を実施してもよい。」
3 引用文献3
引用文献3には、図面とともに以下の事項が記載されている。
「【0006】
本発明のレンタサイクルシステムは、インターネットに接続可能なコード読取装置で、保管場所に保管された自転車に付される2次元コードを読取る自転車認識手段と、前記コード読取装置で、前記保管場所に設けられた2次元コードを読取る保管場所認識手段と、インターネットを介して、前記2つの2次元コードの情報に基づき、前記自転車が前記保管場所において貸出または返却されることを設定する貸出返却設定手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、前記保管場所に保管される自転車はダイヤル錠で施錠され、前記貸出返却設定手段で貸出が設定されると、前記コード読取装置に前記ダイヤル錠の暗証番号が通知されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明では、インターネットに接続可能なコード読取装置で自転車に付された2次元コード及び保管場所に設けられた2次元コードを読取り、インターネットを介してこれらの情報を管理設定することで、保管場所において管理人の常駐や高額な装置を必要とすることなく低コストで、どの利用者がどこの保管場所で自転車を借り、どこで返却したかといった管理を行うレンタサイクルシステムを実現することができる。したがって、自転車の保管場所を格段に多くすることができ、放置自転車の対策に貢献することができる。また、ユーザは、インターネットに接続することで、保管場所の位置や利用できる自転車の情報を簡単に取得することができる。」
4 引用文献4
引用文献4には、図面とともに以下の事項が記載されている。
「【0015】
[1.駐車管理装置について]
駐車管理装置10(商品名称:見張り番とまる君)は、駐車場の駐車スペース30(車室)への車両40の入庫を阻止したり、駐車スペース30に駐車している車両40の出庫を阻止したりするための装置である。駐車管理装置10は、車両所有者の駐車場、会社の駐車場、又は、学校などの公共施設の駐車場などに設置される。駐車管理装置10は、スマートフォン、又は、タブレット型端末などの携帯端末20(情報処理端末)の無線通信機能を用いて操作可能である。
【0016】
駐車管理装置10は、図1に示すように、駐車スペース30の路面に一部が埋設される駆動ユニット11と、駆動ユニット11に対して回転自在に取り付けられたロック機構12とを備えている。駐車管理装置10は、図2に示すように、駐車スペース30の長手方向の真ん中付近に設置される。ロック機構12は、駆動ユニット11のケーシングに収容された駆動装置13(モータ等)によって回転駆動される。この回転駆動によって、ロック機構12は、駐車スペース30に対し車両40が入庫及び出庫可能な倒伏状態(図2(a)に示す状態)と、駐車スペース30に対し車両40が入庫不能な起立状態(図2(b)に示す状態)とに切り替わる。倒伏状態は第1状態に相当し、起立状態は第2状態に相当する。なお、ロック機構12は、モータによって回転駆動させる形式のものに限定されない。また、駐車管理装置10は、駐車スペース30内ではなく、駐車スペース30の近傍(入口側)に設置してもよい。」
「【0050】
上記実施の形態において、駐車管理装置10の管理サーバを設け、その管理サーバに対し駐車管理装置10がインターネットを介して自らのロック機構12の状態を送信してもよい。管理サーバは、複数の駐車管理装置10からロック機構12の状態を受信し、受信した情報に基づいて駐車スペース30の空き情報を作成する。例えば、駐車場を探す操作が行われた携帯端末20は、GPSを利用して携帯端末20の位置情報を取得し、その位置情報を管理サーバに送信する。管理サーバは、受信した位置情報に基づいて、携帯端末20付近に存在する駐車スペース30の空き情報を提供する。また、管理サーバは、インターネットを介して、駐車スペース30の使用者に対し、使用中の駐車スペース30の位置や使用時間、料金などの情報を提供してもよい。この場合、使用者が携帯端末20を操作して自ら情報を取得するようにしてもよいし、所定の時間置きに管理サーバから携帯端末20に情報を提供してもよい。」
5 引用文献5
引用文献5には、図面とともに以下の事項が記載されている。
「【0038】
(図1)
図1は、精算機もロック板もない駐車車室を借りる予約をしたユーザに係る携帯型の通信端末(スマートフォンを前提とする)と、予約に係る駐車車室の入出庫管理をしている駐車車室管理サーバとの関係において、入庫の確認を実行する場面を示している。
まず、ユーザに係る携帯端末には、精算機もロック板もない駐車車室を借りる予約や入出庫の管理をするための専用アプリケーションソフトウェア(以下、「専用アプリ」と略記)をダウンロードしてある。その専用アプリを介して、駐車車室管理サーバと情報の授受を実行可能な「入出庫管理端末」となる。
なお、図示を省略しているが、ユーザによる駐車車室の利用料金の支払いなどを円滑に実行するため、駐車車室管理サーバの運営者に対して会員登録を済ませ、利用料金の自動引き落としなどが行えるようにしているのが一般的である。
【0039】
「携帯型の通信端末」の例としてスマートフォンを前提としたのは、本実施形態においては、データ通信機能、GPS機能、およびカメラ機能を備え、且つ携帯可能な通信端末でなければならないからである。そのほかの「携帯型の通信端末」としては、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット型端末などがある。
なお、時計機能は、本発明においては必須ではない。現状入手可能な通信端末にはほぼ全てに時計機能が付属しているが、以下の実施形態においても、通信端末の時計機能は使わず、駐車車室管理サーバが提供する時刻データを用いる。」
「【0044】
(図2)
図2は、入庫した車両を出庫させる場面である。すなわち、駐車車室を借りる予約をしたユーザに係る入出庫管理端末と駐車車室管理サーバとの関係において、出庫の確認を実行する場面を示している。
図中、入出庫管理端末の側に予約データ送信手段、駐車車室管理サーバの側には予約データ受信手段を示しているが、予約データが確実に送受信されていることを前提としないと出庫の確認が行えないために、便宜上示している。
【0045】
駐車車室から車両を出庫させたユーザは、入出庫管理端末の出庫準備送信手段を用いて出庫準備連絡を駐車車室管理サーバへ送信する。その出庫準備連絡は、駐車車室管理サーバの出庫準備受信手段が受信する。そして、時刻データ送信手段が、時刻データ(B)を入出庫管理端末へ送信する。その時刻データ(B)は、入出庫管理端末の時刻データ受信手段が受信する。
【0046】
駐車車室を利用したユーザは、入出庫管理端末におけるGPS機能を起動させた上で、車両ナンバー撮影手段(スマートフォンのカメラ機能)を用いて駐車する車両のナンバープレートを撮影して出庫ナンバー写真を取得する。
その車両ナンバー写真を時刻データ(B)および位置データとともに出庫データ送信手段にて駐車車室管理サーバへ送信する。
駐車車室管理サーバでは、時刻データ(B)を伴った出庫ナンバー写真を出庫データ受信手段が受信する。出庫ナンバー写真もまた画像データであるので、その画像データの中から車両ナンバーを画像認識ソフトなどで読み取ってデジタル化し、駐車車室データベースの車両ナンバーとの比較を実行する。
【0047】
現在位置データは、駐車車室の住所地データ(駐車車室データベースに格納されている)と照合不一致であれば、出庫を完了していると推定できる。
出庫確認手段による確認結果は、確認結果送信手段が入出庫管理端末へ送信する。入出庫管理端末においては、その確認結果を結果受信手段が受信する。」
6 引用文献6
引用文献6には、図面とともに以下の事項が記載されている。
「【0049】
実施例1.1
図5及び図6のフローチャートを参照して、本実施例において、車両30による駐車場への駐車の開始及び終了を判定する処理の例を説明する。図5及び図6において、「携帯端末」と示された領域にある各処理ステップは携帯端末20による処理ステップを示し、「サーバ装置」と示された領域にある各処理ステップはサーバ装置10による処理ステップを示す。他のフローチャートにおいても同様である。
【0050】
まず、図5を参照して、車両30による駐車場への駐車の開始を判定する処理の例を説明する。
【0051】
携帯端末20は、ユーザ操作に応じて、車両30を駐車する駐車場及び駐車区画が指定され、駐車予約の指示を受けると(ステップS101)、受けた駐車予約の情報をサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、受信した駐車予約の情報に基づいて、車両30の駐車予約をデータベース110に登録する(ステップS102)。
【0052】
その後、携帯端末20は、ユーザにより駐車位置の指定と駐車開始指示を受け付けた場合(ステップS103のYes)、カメラ26を起動する(ステップS104)。携帯端末20は、ユーザの指示に応じて、車両30が駐車した駐車区画に設置された2次元コードを撮像する(ステップS105)。例えば、車両30を駐車場40の駐車区画41に駐車(入庫)したユーザは、携帯端末20を操作し、駐車区画41に設置された2次元コード41aの撮像を指示する。携帯端末20は、ステップS105で撮像された2次元コードの画像から駐車区画の識別情報(駐車位置情報)を読み取る(ステップS106)。
【0053】
その後、携帯端末20から駐車区画の識別情報、当該識別情報を読み取った日時及び携帯端末20のユーザ情報と共に、駐車開始指示がサーバ装置10に送信される。サーバ装置10は、携帯端末20から駐車開始指示を受信する(ステップS107)。」
7 引用文献7
引用文献7には、図面とともに以下の事項が記載されている。
「【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の一実施の形態を説明する。図1はその全体的な構成を示すもので、データバスを利用したネットワーク11に接続してナンバー認識装置12が設けられる。
【0010】このナンバー認識装置12には、駐車場の入口および出口にそれぞれ設置したテレビジョン(TV)カメラ13および14で撮像した映像が入力される。これらのTVカメラ13および14は、入庫あるいは出庫する車両を検知する例えば車両検知器と連動して作動され、それらの車両全体もしくはナンバープレート部分を撮像するもので、ナンバー認識装置12においては、これらTVカメラ13および14からの入力映像に基づいて、入庫もしくは出庫する車両のナンバーを認識する。
【0011】このナンバー認識装置12で認識された、入口に設定されたTVカメラ13で撮像された映像に基づく車両ナンバーのデータは、ネットワーク11を介して車両ナンバーデータベース15に伝送され、記憶登録される。出口に設定されたTVカメラ14で撮像された出庫車両の映像に基づいて、ナンバー認識装置12で認識された車両ナンバーも、ネットワーク11を介して車両ナンバーデータベース15で、登録されている車両ナンバーと照合されるようにする。
【0012】ネットワーク11にはさらに前精算機16が接続されている。この前精算機16は、駐車場内の適宜の場所に設置することができるもので、例えば出庫のために乗車しようとする、または乗車している運転者が、この駐車場の出口に近付くことなく、且つ出口の渋滞に影響を与えないで操作できる位置に設置されればよい。そして、この前精算機16は、例えば図2で示すような操作盤を有するもので、テンキーを用いて車両ナンバーの中の4桁の数字を入力できるようになっている。この場合、この前精算機16の操作盤は、例えばタッチパネル付きのディスプレイによって構成され、所定のナンバー入力の終了、およびそのナンバーの確認した後に「決定」のキーを操作する。
【0013】この様に前精算機16において車両ナンバーが入力されると、そのナンバーは車両ナンバーデータベース15に登録された車両ナンバーと照合され、対応するナンバーのデータが検索出力される。この検索データには、このナンバーの車両の入庫時刻も含まれ、前精算機16に対する入力時刻との差し引きによって駐車時間を演算し、この駐車時間に対応した料金と共に、この前精算機16のディスプレイに表示する。
【0014】詳細は図示していないが、この前精算機16には入金システムも含んで構成されており、表示された金額の駐車料金の投入を許容し、適宜領収書が発行される。この前精算機16における前精算時刻は、車両ナンバーデータベース15に対応するナンバーデータと共に記録される。
【0015】そして、その車両が出口に達したときには、TVカメラ14によって撮像されてナンバー認識装置12により再びその車両ナンバーが読み取られるもので、この読み取られた車両ナンバーは、データベース15の登録ナンバーと照合されて検索され、前精算機16の料金支払い時刻と現在時刻との経過時間を算出し、この算出された時間が所定の時間範囲であると確認されたならば、出口のゲートを開いて出庫を許容するようになる。
【0016】図3はこの様な駐車場の管理装置における前精算機16の処理の流れを示す。まずステップ101 では、これから出庫しようとしている車両の運転者であるユーザが、前精算機16のタッチパネル式ディスプレイのタッチ操作によって、自己の車両ナンバーを4桁数字で入力する。具体的には、ディスプレイに表示されたテンキーの対応数字を指先でタッチして入力するもので、この入力ナンバーが間違いがないと判断されたところで「決定」の位置をタッチする。
【0017】ここで、TVカメラ13の撮像映像の入力されるナンバー認識装置にあっては、ナンバープレートの4桁の数字のみを認識しているものではなく、ナンバープレートの全文字(例えば、名古屋33か1234)を認識しているものであり、この認識文字の全てが車両ナンバーデータベース15に登録される。しかし、前精算機16においては、操作の単純性を確保するために4桁数字のみが入力され、この4桁数字にしたがってデータベース15の検索が行われる。
【0018】この様にした理由は、ユーザが車両ナンバーの全ナンバーを記憶していない例があること、また4桁ナンバーのみによっても“9999”の種類が存在するため、駐車場の規模にもよるが、ほとんどの場合、車両ナンバーデータベース15に登録された車両ナンバーは1台の車両に限定されることによる。
【0019】ステップ102 では、入力された4桁数字にしたがって車両ナンバーデータベース14を検索し、当該入力ナンバーに該当する登録車両(当該駐車場に入庫している車両)が1台であるか否かを判定する。このステップ102 で入力した4桁数字に該当する車両が1台のみであることが確認されたならば、ステップ103 に進んで駐車料金の計算と共にその表示を行う。図4の(A)はその表示状態の例を示すもので、4桁数字と共に入場(入庫)時刻を表示し、「確認」の表示部のタッチ操作が行われ、ユーザにおいて確認されるようにする。
【0020】ステップ102 で、入力されたナンバーに該当する登録車両が2台以上であると判定されたときには、ステップ104 に進んで、入力された4桁数字に該当する車両の全ナンバーを検索抽出し、図4の(B)で示すように前精算機16のディスプレイにその検索された車両の全文字の表示を行わせる。そしてステップ105 において、ユーザはこの表示された車両ナンバーから自己の車両のナンバーを選択してタッチ操作し、ステップ103 に進むようになる。
【0021】ステップ103 で料金の計算およびその表示がされたならば、ステップ106 に進んで料金精算を行う。このステップ106 ではユーザが表示された料金を前精算機16に設けられた料金投入システムに投入するもので、この料金の精算が終了したならば、その車両ナンバーをこの精算時刻データと共に車両ナンバーデータベース15に送って記録する。」
8 引用文献8
引用文献8には、図面とともに以下の事項が記載されている。
「【0019】
次に、本発明による駐車料金徴収方法および装置の好適実施例の構成および動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
先ず、図1は、本発明の駐車料金徴収装置又はシステムの第1実施例のシステム構成を示すブロック図である。この駐車料金徴収装置の特定例としては、例えばショッピングモール等における駐車場の例が挙げられる。
【0021】
駐車料金徴収装置は、駐車場事業者1に設置される駐車場管理サーバ2、各種情報を管理するセンターサーバ3および各種ユーザデータ等を蓄積するデータベース4と、提携店舗に配置される2次元コード出力機能付きPOS端末5と、駐車場利用者(ユーザ)が所有する2次元コードデコード機能付き携帯端末6と、ユーザの駐車場利用料金を決済するクレジットカード会社7と、ユーザの車両8およびこの車両8に搭載されたETC車載機9を備えて構成される。
【0022】
これらの各構成要素又は手段は、それぞれ概略次の如く動作する。駐車場2には、駐車場管理サーバやDSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域通信)通信装置が設置されている。駐車場2に入場する際に、ユーザ(駐車場利用者)の車両8に設置されているETC車載機9からWCN(ワイヤレスコールナンバ)などの車載器のIDを受信し、センターサーバ3に通知する。また、駐車場管理サーバ2は、利用者が出庫する際にもWCNなどの車載器IDを受信して駐車料金を算出し、センターサーバ3に通知する。以降、WCNを例に説明する。
【0023】
センターサーバ3は、駐車場2の駐車場管理サーバとのデータ送受信、データベース4へのデータ書き込みおよびデータ参照を行う。また、駐車場利用者からの提携店舗での利用実績情報に基づいた駐車料金の割引処理、その後の駐車料金のクレジットカード会社への決済情報の提供および提携店舗への割引料金課金処理等も行う。
【0024】
データベース4には、ユーザ(駐車場利用者)のWCNなどの車載器IDやクレジットカードナンバー、利用料金等の利用実績情報等が蓄積されている。ここで、駐車場利用者は、予め駐車場事業者1に対して自分のETC車載機のWCN、クレジットカードナンバーおよびメールアドレス等を登録するものとする。提携店舗への課金情報等も蓄積されている。
【0025】
提携店舗に設置される2次元コード出力POS端末5は、精算時に発行されるレシートに、その店舗名称、利用日時および精算金額等が2次元コードに変換されて一緒にプリントされる。2次元コードに埋め込むデータは、POS端末5側で設定できるものとする。また、機種によってはレシートの裏面に印刷することも可能である。ユーザ(駐車場利用者)が所有する携帯電話6には、2次元コードをデコードする機能、インターネットへのアクセス機能およびメール機能等が備えられている。
【0026】
クレジットカード会社7は、予め駐車場利用者が登録したものであり、提携店舗による割引額を除いた駐車場利用料金が、駐車場事業者1から請求される。車両8は、ユーザが所有する車両である。ETC車載機9は、車両8に搭載されており、各車載機に固有に振られたIDであるWCNを持つ。
【0027】
次に、図2のフローチャートを参照して、図1に示す本発明による駐車料金徴収装置の第1実施例の動作を詳細に説明する。ここで、駐車場事業者1が運営・管理する駐車場はDSRC通信装置を有し、ETC車載機を利用した入退場管理システムが導入されているものとする。
【0028】
まず、ユーザ(駐車場利用者)が駐車場に入庫する(ステップA1)。次に、ユーザの車両8に設置されたETC車載機9からWCNを読み出す(ステップA2)。駐車場管理サーバ2からセンターサーバ3にWCNを通知し、センターサーバ3は、データベース4からWCNが事前に登録されているか否か判別する(ステップA3)。ここで、ユーザは、事前に駐車場事業者1に対してETC車載機9のWCN、料金決済用クレジットカードナンバーおよびメールアドレス等を登録しているものとし、登録されているユーザの場合には、駐車場のゲート等を自動的に開き場内に入場する。登録されていない場合には、駐車券も発行できる駐車場であれば、駐車券を発行し入場する(ステップA4)。駐車場管理サーバ2は、利用料金算出のために入庫時刻を記録する(ステップA5)。
【0029】
車両8を駐車したユーザは、提携店舗に移動し、その店舗を利用する(ステップA6)。買い物や食事等をして料金を精算すると、その店舗に設置された2次元コード出力POS端末5から、店舗名称、利用日時、精算金額およびアクセス先URL(Uniform Resource Locators)等の情報が埋め込まれた2次元コードも印刷されたレシートが発行される(ステップA7)。2次元コードに埋め込む情報は、POS端末5で設定できるものとする。ここで使用される2次元コードは、携帯電話6にデコード機能が搭載されているQRコードを想定している。また、レシートの裏面に2次元コードを印刷するPOS端末も考えられる。これにより、レシート用紙の使用量を削減することが可能となる。
【0030】
レシートを受け取ったユーザは、携帯電話6を使用してレシートに印刷された2次元コードを読み取り、そこに埋め込まれていた指定URLにアクセスする(ステップA8)。すると、2次元コードに埋め込まれた情報が指定URL先のサーバに通知される。情報を受け取ったサーバ(ここでは、駐車場事業者1のセンターサーバ3を想定)では、ユーザの利用実績情報を蓄積する。携帯電話からアクセスしただけでは利用者が誰か特定できないため、アクセスの際に利用者ID等を入力する仕組み、携帯電話用に作成されたJava(登録商標)アプリケーション等と連動してユーザを特定するものとする。また、ある店舗やモール内での総利用額に応じて割引額が決まるような仕組みの場合には、センターサーバ3で複数の利用実績を蓄積し、駐車場料金精算の際に、利用総額を元に割引額を算出できるものとする(ステップA9)。
【0031】
ユーザが駐車場から退場する際には、駐車場管理サーバ2は、ユーザのETC車載機9からWCNを受信する。駐車場管理サーバ2は、受信したWCNの入庫記録があることを確認すると、ゲートを開きユーザは出庫する(ステップA10)。同時に、駐車場管理サーバ2は、駐車場利用料金を算出し(ステップA11)、センターサーバ3に通知する。ここで、駐車場利用料金は、センターサーバ3で算出してもよい。また、ステップA10とステップA11の順序は逆でもよい。
【0032】
センターサーバ3は、ステップA9で算出した割引額を差し引いた駐車場利用料金をユーザが指定したクレジットカード会社7に通知し、決済される(ステップA12)。決済は、月単位で纏め又はその都度行ってもよい。また、予め登録した銀行口座から料金を引き落とすことも可能である。併せて、ステップA9で算出した割引額を提携店舗に対して課金する(ステップA13)。ここで、提携店舗に対して直接課金しても、クレジット決済等を利用してもよい。ステップA11で、駐車料金および割引額をメールでユーザに通知してもよい。これにより、ユーザは実際に駐車料金がいくらで、割引金額がいくらか知ることができるため、ユーザビリティの向上に寄与する。
【0033】
このように、第1実施例によると、チケットレスの駐車場入退場システムおよび、割引サービスが実現できる。その理由は、割引に関する情報を電子処理するためである。これにより、ユーザは駐車券を所持する必要がなくなり、提携店舗は駐車券を駐車場事業者から事前に購入し、保管する必要がなくなり、駐車場事業者も駐車券の製作コストを削減することが可能である。」
9 引用文献9
引用文献9には、図面とともに以下の事項が記載されている。
「【0023】
まず、駐車時間案内及び精算システムの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係わる携帯電話140と顧客カード150を連携した駐車時間案内及び精算システム101のブロック構成図である。
【0024】
同図において、駐車時間案内及び精算システム101は、商店(サービス提供者)が有する駐車場で用いられるシステムであって、図示するように、駐車場を利用するユーザが所有する顧客カード150および携帯電話140と、商店に設けられた顧客情報を管理する顧客管理装置130と、駐車場の駐車場利用時間および駐車料金を管理する駐車管理装置110と、ユーザが駐車場を利用する際に通過する入庫ゲート160および出庫ゲート170とを含んで構成されている。
【0025】
駐車管理装置110と、顧客管理装置130と、入庫ゲート160と、出庫ゲート170と、はローカルネットワーク190で接続されており、相互通信が可能である。
【0026】
また、駐車管理装置110は公衆ネットワーク191、例えば、公衆電話回線、携帯電話回線、PHS回線、インターネット回線等へ接続されており、ユーザの所有する携帯電話140および携帯電話会社180に通信が可能である。
【0027】
ユーザが所有する携帯電話140はメール配信を表示できる表示部141とオートコールによる音声案内に対応できるスピーカー部142とが設けられている。
【0028】
入庫ゲート160には、顧客カード150の情報を読み取る読取機161と、ユーザが入庫時間を確認する為、入庫時間を表示させる表示部162とが設けられている。
【0029】
また、出庫ゲート170においても、顧客カード150の情報を読み取る読取機171と、ユーザが出庫時間を確認する為、出庫時間を表示させる表示部172とが設けられている。
【0030】
顧客管理装置130は、ユーザが顧客カード150を使用した際に認証をするユーザ認証部131と、顧客カード150の使用状況を管理する施設利用情報管理部132と、顧客情報を管理する顧客管理データベース(DB)133が設けられている。顧客管理装置130が有する顧客管理DB133には、図2に示すように、顧客管理DBデータテーブル201が設けられている。
【0031】
顧客管理DBデータテーブル201には、商店を利用するユーザの情報が登録されている。顧客管理DBの持つユーザ情報の登録は、顧客カード150を作成した際に行われ、顧客IDが割り当てられる。登録情報は顧客ID毎に対応付けられて格納され、氏名、性別、生年月日、郵便番号、住所、携帯電話番号、携帯メールアドレス、携帯電話会社、顧客カード番号、使用日時、使用種別、使用回数、利用施設、料金情報、ポイント情報、入会日、退会日、等が含まれる。
【0032】
駐車管理装置110は、ユーザの駐車場利用情報を管理する駐車管理データベース(DB)117を有する。
【0033】
駐車管理装置110が有する駐車管理DB117には、図3に示すように、駐車管理DBデータテーブル301が設けられている。
【0034】
駐車管理DBデータテーブル301には、駐車場を利用するユーザの駐車情報が格納され、顧客ID、入庫日時、出庫日時、駐車時間、無料利用時間、精算金額、精算種別、メール送信判定、駐車場利用回数、等が含まれる。
【0035】
駐車管理装置110は、ユーザが入庫ゲート160の読取機161に顧客カード150をかざし、顧客管理装置130で認証された入庫時間や、出庫ゲート170の読取機171に顧客カード150をかざし、顧客管理装置130で認証された出庫時間を管理する入出庫情報管理部111が設けられている。
【0036】
入出庫情報管理部111は、駐車管理DB117の駐車管理DBデータテーブル301に顧客IDに対応付けて時間情報を格納するとともに、公衆ネットワーク191を介し、ユーザの所有する携帯電話140にメール配信し、表示部141に時間情報を表示させる。」
「【0073】
次に、駐車時間更新時の処理フローについて説明する。
【0074】
駐車時間の更新の通知は、本駐車時間案内及び精算システムに提携している施設での顧客カード150を使用した時の他、駐車時間超過による延長料金発生時、等が考えられる。ここでは、顧客カード150を使用した時の処理フローについて述べる。
【0075】
図5に示すように、本駐車時間案内及び精算システムに提携している施設において、ユーザが施設を利用、物品購入、等をした際、ユーザは顧客カード150を提示する(ステップS501)。
【0076】
顧客カード150の使用情報は、ローカルネットワーク190を介し、顧客管理装置130に展開され、ユーザ認証部131によるユーザの認証502と施設利用情報管理部132による使用情報の登録が行われる(ステップS503)。
【0077】
ここで、使用情報とは、顧客カード使用情報データテーブル202に登録される情報であり、使用日時を含む時間情報、使用種別、使用回数、利用施設、物品購入や支払等の料金情報、ポイント情報、等である。
【0078】
顧客管理装置130に登録された顧客カード150の使用情報は、ローカルネットワーク190を介し、駐車管理装置110に展開される。
【0079】
駐車管理装置110では、使用情報を基に、駐車時間算出部114が、入庫時点から駐車時間の算出を行い、割引情報管理部115が、利用料金情報、利用回数、利用施設、等による駐車時間、駐車料金の割引額および割引時間を算出する。また、割引情報管理部115では、割引に未達だった場合も考慮し、駐車場利用割引適用までに必要な利用料金情報、利用回数、利用施設、等も算出し管理する。
【0080】
そして、料金精算管理部116は、駐車時間算出部114と割引情報管理部115の算出結果から、ユーザの無料駐車時間の算出、駐車料金の算出、等を行う(ステップS504)。
【0081】
上述した駐車場利用情報の更新が完了した後、メール配信管理部112にて、ユーザへの前回のメール配信記録を参照し、配信エラーが発生していないか確認する(ステップS505)。
【0082】
配信エラーが確認されない場合、駐車管理装置110は、ユーザの所有する携帯電話140に向けメールを配信し(ステップS506)、ユーザは、更新内容を確認することが出来る(ステップS507)。
【0083】
ユーザが所有する携帯電話140の表示部141には、例えば図9に示す顧客カード利用時における駐車時間更新の案内画面(例:「ご案内 ¥A,AAAお買い上げありがとうございます。 1時間分の駐車時間がサービスとなりますので、19:00までの駐車料金が無料となります。 また、残り¥B,BBBのお買い上げで、20:00までの駐車料金が無料となります。」)が表示される。」
第5 原査定について(引用発明との対比・判断)
1 本願発明1について
(1)対比
ア 本願発明1と引用発明とを対比する。
(ア)引用発明は、「駐車場管理システム10」において、「携帯端末90との通信により、管理サーバ50が複数の駐車場20を集中的に管理する」ことがなされ、また、「管理サーバ50」は、「前記受信した有効駐車時間と、前記計算された駐車料金の額と、前記決定された入庫時刻と、前記計算された予定出庫時刻とを、いずれも、今回のユーザID,駐車場IDおよび車両情報の組合せに関連付けてメモリ162に登録」するから、「携帯端末90」は、「管理サーバ50」と「通信」するものであり、「管理サーバ50」は、「駐車場20」における「有効駐車時間」等の各種のデータ管理を実行しているといえる。
そして、引用発明の「管理サーバ50」、「携帯端末90」は、それぞれ、本願発明1の「データセンター」、「携帯通信端末」に相当する。
よって、引用発明の「駐車場20」における「有効駐車時間」等の各種のデータ管理を実行している「管理サーバ50」と「通信」する「携帯端末90」と、本願発明1の「駐車場における各種のデータ管理を実行しているデータセンターと通信することで、後払い駐車場の駐車中に駐車開始時刻を知るための携帯通信端末」とは、「駐車場における各種のデータ管理を実行しているデータセンターと通信する携帯通信端末」である点で共通する。
(イ)引用発明は、「ユーザが現在の駐車場20について駐車リクエストを発した場合に」、「ユーザが携帯端末90に対し、自身の車両を識別するための車両情報を入力」することが行われ、また、「車両情報」は「車両ナンバープレートの番号」であるとされるものであり、ここで、「自身の車両」が「駐車リクエスト」対象の駐車した車両であることは明らかであるから、引用発明の「携帯端末90」は、駐車した車両に係る「車両ナンバープレートの番号」を入力が可能な手段を備えるといえる。
そして、引用発明の「車両ナンバープレートの番号」、上記手段は、それぞれ、本願発明1の「車両ナンバー」、「車両ナンバー入力手段」に相当する。
以上の点について、上記(ア)を踏まえると、引用発明は、本願発明1の「駐車した車両に係る車両ナンバーの入力が可能な車両ナンバー入力手段」に相当する構成を備えるものである。
(ウ)引用発明の「携帯端末90」は、「ユーザを識別するためのユーザIDと共に前記決定された駐車場IDと、前記入力された車両情報と、ユーザがその意思表示としての入庫ボタンの操作を携帯端末90に対して行ったことを表す入庫操作データとを管理サーバ50に送信」するから、「駐車場ID」、「車両情報」及び「入庫操作データ」を「管理サーバ50に送信」する手段を備えるといえる。
また、「入庫操作データ」は「意思表示としての入庫ボタンの操作携帯端末90に対して行ったことを表す」ものであるから、「駐車場ID」、「車両情報」及び「入庫操作データ」の全体は、「駐車場ID」及び「車両情報」にて「入庫」したい旨の要請データを構成しているといえる。
そして、引用発明の「駐車場ID」と、本願発明1の「バーコードデータ」とは、「駐車場を特定する情報」である点で共通する。
以上の点について、上記(ア)、(イ)を踏まえると、引用発明1の「駐車場ID」、「車両情報」及び「入庫操作データ」を「管理サーバ50に送信」する手段と、本願発明1の「前記のバーコード読み取り手段にて読み取ったバーコードデータおよび前記の車両ナンバー入力手段を介して入力された車両ナンバーにて駐車を開始した時刻を知らせて欲しい旨の要請データを作成して前記のデータセンターへ送信するユーザ要請データ送信手段」とは、「駐車場を特定する情報および前記の車両ナンバー入力手段を介して入力された車両ナンバーにて要請データを作成して前記のデータセンターへ送信するユーザ要請データ送信手段」である点で共通する。
(エ)引用発明では、「管理サーバ50」が、「それらユーザIDと駐車場IDと車両情報とを受信」する際に、上記(ウ)の「入庫」したい旨の要請データを受信することは明らかであり、「管理サーバ50」が「前記受信した有効駐車時間と、前記計算された駐車料金の額と、前記決定された入庫時刻と、前記計算された予定出庫時刻とを、いずれも、今回のユーザID,駐車場IDおよび車両情報の組合せに関連付けてメモリ162に登録し」、「その登録された内容を携帯端末90に送信」することは、上記要請データに対応する「その登録された内容」を「メモリ162」から抽出することにより行われるといえる。
また、引用発明の「携帯端末90」は、「その登録された内容を受信」するから、「その登録された内容」を受信する手段を備えるといえる。
よって、引用発明の「携帯端末90」は、「入庫」したい旨の要請データを受信した「管理サーバ50」が当該要請データに対応する「その登録された内容」を抽出して送信してきた場合に「その登録された内容」を受信する手段を備えるといえる。
そして、引用発明の「その登録された内容」と、本願発明1の「該当データ」とは、「所定のデータ」である点で共通し、また、引用発明における、「入庫」したい旨の要請データに対応する「その登録された内容」を抽出して送信することと、本願発明1における、「当該要請データに該当する該当データを抽出して送信」することとは、「当該要請データに対応する所定のデータを抽出して送信」することである点で共通する。
以上の点について、上記(ア)、(イ)及び上記(ウ)で検討した点を踏まえると、引用発明における、「入庫」したい旨の要請データを受信した「管理サーバ50」が当該要請データに対応して「その登録された内容」を送信してきた場合にその登録された内容」を受信する手段と、本願発明1における、「前記の要請データを受信したデータセンターが当該要請データに該当する該当データを抽出して送信してきた場合にその該当データを受信する該当データ受信手段」とは、「前記の要請データを受信したデータセンターが当該要請データに対応する所定のデータを抽出して送信してきた場合にその所定のデータを受信する手段」である点で共通する。
(オ)引用発明の「携帯端末90」が「その登録された内容を受信し、続いて、その内容を表すデータを、入庫が許可されたことを表すデータと併せて、画面上に表示する」ことにおいて、「その登録された内容」は、「前記受信した有効駐車時間と、前記計算された駐車料金の額と、前記決定された入庫時刻と、前記計算された予定出庫時刻とを、いずれも、今回のユーザID,駐車場IDおよび車両情報の組合せに関連付け」たものであるから、引用発明の「携帯端末90」は、「受信」した「その登録された内容」における「入庫時刻」を出力する手段を備えるといえる。
そして、引用発明の「入庫時刻は、本願発明1の「駐車開始時刻」に相当する。
以上の点について、上記(エ)を踏まえると、引用発明における、「受信」した「その登録された内容」における「入庫時刻」を出力する手段と、本願発明1における、「その受信した該当データにおける車両ナンバーおよび駐車開始時刻を出力する該当データ出力手段」とは、「その受信した所定のデータにおける駐車開始時刻を出力する手段」である点で共通する。
(カ)引用発明の「携帯端末90」は、「受信したGPS信号に基づき」、「ユーザの現在位置(経緯度)」を「測定」する手段を備えるものであり、当該手段は、本願発明1の「当該携帯通信端末の位置データを取得する位置データ取得手段」に相当する。
(キ)上記(イ)ないし(オ)によると、引用発明の「携帯端末90」は、「管理サーバ50」と「通信」することで、「登録された内容」における「入庫時刻」を知るためのものであるといえるから、引用発明の「携帯端末90」と、本願発明1の「携帯通信端末」とは、上記(ア)に加え、「データセンターと通信することで」、「駐車開始時刻を知るための」ものである点でも共通する。
イ 上記アから、本願発明1と引用発明とは、次の点で一致する。
(一致点)
「駐車場における各種のデータ管理を実行しているデータセンターと通信することで、駐車開始時刻を知るための携帯通信端末であって、
駐車した車両に係る車両ナンバーの入力が可能な車両ナンバー入力手段と、
駐車場を特定する情報および前記の車両ナンバー入力手段を介して入力された車両ナンバーにて要請データを作成して前記のデータセンターへ送信するユーザ要請データ送信手段と、
前記の要請データを受信したデータセンターが当該要請データに対応する所定のデータを抽出して送信してきた場合にその所定のデータを受信する手段と、
その受信した所定のデータにおける駐車開始時刻を出力する手段と、
当該携帯通信端末の位置データを取得する位置データ取得手段と、
を備える
携帯通信端末。」
ウ また、本願発明1と引用発明とは、次の点で相違する。
(相違点1)
本願発明1では、「携帯通信端末」により「駐車開始時刻を知る」ことが、「後払い駐車場の駐車中に」行われるのに対して、引用発明では、「入庫時刻」を「画面上に表示する」ことが、「前払い時間貸し式」の「駐車場20」について、「現在の駐車場20を利用したい旨の駐車リクエストを携帯端末90に対して入力した」際に行われる点。
(相違点2)
本願発明1では、「携帯通信端末」が、「駐車場を特定するデータを示すバーコードを光学読み取り可能なバーコード読み取り手段」を備えるとともに、「駐車場を特定する情報」が「前記のバーコード読み取り手段にて読み取ったバーコードデータ」であるのに対して、引用発明では、「携帯端末90」がそのような手段を備えることが特定されるものではなく、「駐車場を特定する情報」が「駐車場ID」である点。
(相違点3)
「要請データ」が、本願発明1では、「駐車を開始した時刻を知らせて欲しい旨の」ものであるのに対して、引用発明は、「入庫」したい旨のものである点。
(相違点4)
「所定のデータ」が、本願発明1では、「要請データ」に「該当する該当データ」であるのに対して、引用発明は、「その登録された内容」であって、(「入庫」したい旨の)要請に対応するものではあるものの、要請の対象そのものに該当するものではない点。
(相違点5)
本願発明1は、「該当データ出力手段」が「駐車開始時刻」に加えて「車両ナンバー」を「出力」するのに対して、引用発明1は、「画面上に表示する」内容に「車両ナンバープレートの番号」が含まれることが特定されるものではない点。
(相違点6)
本願発明1の「前記のユーザ要請データ送信手段」は、「前記の位置データ取得手段が取得した位置データを前記の要請データに含めることとした」ものであるのに対して、引用発明の「駐車場ID」、「車両情報」及び「入庫操作データ」を「管理サーバ50に送信」する手段は、「送信」の対象に「ユーザの現在位置(経緯度)」を含めることとはしない点。
(2)判断
相違点1,3,6は、いずれも「駐車開始時刻」の「要請」に関するものである点で相互に関連しているため、まとめて検討すべきものである。
データセンターにより管理される後払い駐車場において、駐車中に、ユーザの通信端末等を用いて、駐車を開始した時刻を知らせて欲しい旨の要請データを、通信端末等の位置データとともにデータセンターに送信するようにすることは、引用文献1~9のいずれにも記載されておらず、本願出願前において周知技術であるともいえない。
よって、他の相違点について検討するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても引用文献1~9に記載された発明に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。
2 本願発明2~11について
本願発明4は、本願発明1に対応する「コンピュータプログラム」の発明であり、本願発明9は、本願発明1に対応する「駐車場管理システム」の発明であり、本願発明2,3、本願発明5~8、本願発明10,11は、それぞれ、本願発明1、本願発明4、本願発明9を減縮した発明であるから、本願発明2~11は、いずれも相違点1,3,6に係る(対応する)発明特定事項を含むものである。
よって、本願発明2~11も、本願発明1と同様の理由により、当業者であっても引用文献1~9に記載された発明に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。
3 小括
以上から、原査定の理由を維持することはできない。
第6 むすび
以上のとおり、原査定の理由によって、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
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2024-002820