特許拒絶査定不服審判
2022-014910
情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラム
- 審判番号
- 2022-014910
- 法域
- 特許
- 審判種別
- 拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
- 出願番号
- 特願2021-001177外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
- 請求日
- 2022年09月21日
- 審決日
- 2023年06月13日
- 公報発行日
- 2023年07月28日
- 結論
- 原査定取消(特許/登録すべき)
- 当事者
- 【請求人】ソニーグループ株式会社
- 【請求人代理人】弁理士法人酒井国際特許事務所
- 【請求人】ソニー エレクトロニクス インク
- 【請求人代理人】弁理士法人酒井国際特許事務所
- 分類
- P18 .121-WY (G06F)
- 条文(本文から自動抽出・参考)
- 特許法第29条第2項
- データ出所
- 審決公報(XML)
事件の表示
特願2021- 1177「情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラム」拒絶査定不服審判事件〔令和 3年 4月 8日出願公開、特開2021- 57082、請求項の数(18)〕について、次のとおり審決する。
結論
結 論
原査定を取り消す。
本願の発明は、特許すべきものとする。
理由
理 由
第1 手続の経緯
本願は、2014年(平成26年)6月27日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2013年7月12日、米国)を国際出願日とする特願2015-526261号の一部を平成31年2月1日に新たな特許出願とした特願2019-16994号の一部を令和3年1月7日に新たな特許出願としたものであって、その手続の経緯は以下のとおりである。
令和3年 2月10日 :手続補正書の提出
令和3年10月26日付け:拒絶理由通知書
令和4年 1月20日 :意見書、手続補正書の提出
令和4年 6月16日付け:拒絶査定
令和4年 9月21日 :審判請求書、手続補正書の提出
第2 原査定の概要
原査定(令和4年6月16日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。
本願請求項1-4、7-10、12-18に係る発明は、以下の引用文献1-2、7に記載された発明に基づいて、本願請求項5に係る発明は、以下の引用文献1-3、7に記載された発明に基づいて、本願請求項6に係る発明は、以下の引用文献1-4、7に記載された発明に基づいて、本願請求項11に係る発明は、以下の引用文献1-2、5-7に記載された発明に基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
<引用文献等一覧>
1.米国特許出願公開第2010/0083190号明細書
2.米国特許出願公開第2007/0250788号明細書
3.特開平05-250125号公報(周知技術を示す文献)
4.米国特許出願公開第2012/0192108号明細書
5.特開平05-282116号公報(周知技術を示す文献)
6.特開2002-116903号公報(周知技術を示す文献)
7.米国特許出願公開第2011/0302528号明細書(周知技術を示す文献)
第3 本願発明
本願請求項1-18に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」-「本願発明18」という。)は、令和4年9月21日提出の手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1-18に記載された事項により特定される発明であり、本願発明1-3は以下のとおりの発明である。
「【請求項1】
ユーザによる操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部の検出に応じて画面への表示を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記画面への第一の操作に応じてアイコンまたは前記アイコンを含むメニューを表示し、前記アイコンへの第二の操作に応じて、前記第二の操作により選択されたアイコンに対応するコンテンツを前記画面へ表示する制御を行い、
前記コンテンツは前記画面に複数表示することが可能であって、前記画面に第一のコンテンツおよび第二のコンテンツが表示されている場合、前記画面に表示されたコンテンツへの第三の操作のみによって、前記第一のコンテンツを第一の領域に、前記第二のコンテンツを第二の領域に表示し、
前記第三の操作は、前記画面に表示された前記コンテンツの表示形態を異なる複数の前記表示形態によって表示させることが可能なメニューに対する操作を行うことで、前記画面に表示された前記コンテンツに対して行われる操作である、
情報処理装置。
【請求項2】
ユーザによる操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部の検出に応じて画面への表示を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記画面への第一の操作に応じてアイコンまたは前記アイコンを含むメニューを表示し、前記アイコンへの第二の操作に応じて、前記第二の操作により選択されたアイコンに対応するコンテンツを前記画面へ表示する制御を行い、
前記コンテンツは前記画面に複数表示することが可能であって、前記画面に第一のコンテンツおよび第二のコンテンツが表示されている場合、前記画面に表示されたコンテンツの表示形式を変更するための第三の操作のみによって、前記第一のコンテンツを第一の領域に、前記第二のコンテンツを第二の領域に表示し、
前記第三の操作は、前記画面に表示された前記コンテンツの表示形態を異なる複数の前記表示形態によって表示させることが可能なメニューに対する操作を行うことで、前記画面に表示された前記コンテンツに対して行われる操作である、
情報処理装置。
【請求項3】
ユーザによる操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部の検出に応じて画面への表示を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記画面への第一の操作に応じてアイコンまたは前記アイコンを含むメニューを表示し、前記アイコンへの第二の操作に応じて、前記第二の操作により選択されたアイコンに対応するコンテンツを前記画面へ表示する制御を行い、
前記画面に表示されたコンテンツの表示形式を変更するコマンドに対する第三の操作のみに応じて、前記第二の操作により前記画面に表示された第一のコンテンツを第一の領域に、第二のコンテンツを第二の領域に表示し、
前記第三の操作は、前記画面に表示された前記コンテンツの表示形態を異なる複数の前記表示形態によって表示させることが可能なメニューに対する操作を行うことで、前記画面に表示された前記コンテンツに対して行われる操作である、
情報処理装置。」
また、本願発明4-14は、本願発明1-3のいずれかを減縮した発明である。
さらに、本願発明15、16は、それぞれ本願発明2に対応する「情報処理方法」、「コンピュータプログラム」の発明であり、いずれも本願発明2とカテゴリ表現が異なるだけの発明である。
加えて、本願発明17、18は、それぞれ本願発明3に対応する「情報処理方法」、「コンピュータプログラム」の発明であり、いずれも本願発明3とカテゴリ表現が異なるだけの発明である。
第4 引用文献、引用発明
1 引用文献1、引用発明
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、当審で付した。訳は当審訳。以下同じ。)。
図1「
[図:0001399158000001.jpg]
」
「[0015] FIG. 1 illustrates an exemplary touch gesture interface system 100 (or simply “system 100”). As shown in FIG. 1, system 100 may include a communication facility 110, processing facility 120, storage facility 130, applications facility 140, touch screen facility 150, and user interface facility 160 communicatively connected to one another. The facilities 110-160 may be communicatively connected using any suitable technologies and may communicate using any communication platforms and/or technologies suitable for transporting communications, data, and/or signals between the facilities 110-160.」
[当審訳]
「[0015]図1は、例示的なタッチジェスチャインターフェースシステム100(又は単に「システム100」)を示す。図1に示すように、システム100は、互いに通信可能に接続された通信装置110、処理装置120、記憶装置130、アプリケーション装置140、タッチスクリーン装置150及びユーザインターフェース装置160を含むことができる。装置110-160は、任意の好適な技術を使用して通信可能に接続されてもよく、装置110-160間で通信、データ及び/又は信号を輸送するために好適な任意の通信プラットフォーム及び/又は技術を使用して通信してもよい。」
「[0025] Touch screen facility 150 may be configured to receive user input and provide user output with one or more touch screen components. Touch screen facility 150 may include any hardware, firmware, software, or combination thereof supportive of touch screen input and output capabilities. For example, touch screen facility 150 may include a touch screen having one or more sensors configured to sense one or more objects touching a surface of the touch screen. An object touch on the touch screen may be sensed in any suitable way and using any suitable sensor technologies, including capacitance, heat, and/or optic sensor technologies, for example.
[0026] Touch screen facility 150 may be further configured to present output to a user. For example, touch screen facility 150 may include one or more components configured to display a graphical user interface (“GUI”) on a touch screen for viewing by a user. Any suitable display components and technologies may be employed by touch screen facility 150. Exemplary GUI views that may be displayed on a touch screen by touch screen facility 150 are described further below.
[0027] The touch screen may be configured to concurrently display one or more GUIs and to sense one or more object touches on the touch screen. Accordingly, touch screen may be referred to as a “touch screen display.” As described further below, the touch screen may display a GUI and sense one or more object touches on the touch screen within the context of the displayed GUI.
[0028] User interface facility 160 may be configured to communicate with touch screen facility 150, including receiving one or more signals representative of sensed touch input from touch screen facility 150. For example, touch screen facility 150 may sense an object touch on a touch screen and generate and provide a signal representative of the sensed object touch to user interface facility 160. Based on the sensed signal, user interface facility 160 may detect the object touch, as well as a position and/or timestamp associated with the object touch.
[0029] User interface facility 160 may be configured to perform or direct another component of system 100 to perform at least one action in response to the detected object touch. For example, in response to the detect object touch, user interface facility 160 may generate and provide data representative of one or more components of a GUI to touch screen facility 150 for display. In certain embodiments, at least one component of a GUI is generated and displayed based on the detected object touch on the touch screen. As another example, in response to a detected touch gesture, user interface facility 160 may perform an action such as selecting a selectable option or navigating within a menu of selectable options. Exemplary object touches, touch gestures, selectable options, GUI views, and GUI components are described further below.」
[当審訳]
「[0025]タッチスクリーン装置150は、ユーザ入力を受信し、1つ又は複数のタッチスクリーン構成要素を用いてユーザ出力を提供するように構成され得る。タッチスクリーン装置150は、タッチスクリーン入力及び出力能力をサポートする任意のハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを含み得る。例えば、タッチスクリーン装置150は、タッチスクリーンの表面に接触する1つ以上の物体を感知するように構成された1つ以上のセンサを有するタッチスクリーンを含み得る。タッチスクリーン上の物体タッチは、例えば、静電容量、熱及び/又は光学センサ技術を含む、任意の好適な方法で、かつ任意の好適なセンサ技術を使用して感知されてもよい。
[0026]タッチスクリーン装置150は、出力をユーザに提示するようにさらに構成され得る。例えば、タッチスクリーン装置150は、ユーザが見るためにタッチスクリーン上にグラフィカルユーザインターフェース(“GUI”)を表示するように構成された1つ以上の構成要素を含み得る。任意の適切なディスプレイ構成要素及び技術が、タッチスクリーン装置150によって採用され得る。タッチスクリーン装置150によってタッチスクリーン上に表示され得る例示的なGUIビューは、以下でさらに説明される。
[0027]タッチスクリーンは、1つ又は複数のGUIを同時に表示し、タッチスクリーン上の1つ又は複数のオブジェクトタッチを感知するように構成され得る。以下でさらに説明するように、タッチスクリーンは、GUIを表示し、表示されたGUIのコンテキスト内でタッチスクリーン上の1つ又は複数のオブジェクトタッチを感知することができる。
[0028]ユーザインターフェース装置160は、タッチスクリーン装置150から感知されたタッチ入力を表す1つ以上の信号を受信することを含む、タッチスクリーン装置150と通信するように構成され得る。例えば、タッチスクリーン装置150は、タッチスクリーン上の物体タッチを感知し、感知された物体タッチを表す信号を生成し、ユーザインターフェース装置160に提供することができる。感知された信号に基づいて、ユーザインターフェース装置160は、オブジェクトタッチ、ならびにオブジェクトタッチに関連付けられた位置及び/又はタイムスタンプを検出し得る。
[0029]ユーザインターフェース装置160は、検出されたオブジェクトタッチに応答して少なくとも1つのアクションを実行するようにシステム100の別の構成要素を実行又は指示するように構成され得る。例えば、オブジェクトタッチの検出に応答して、ユーザインターフェース装置160は、GUIの1つ以上の構成要素を表すデータを生成し、表示のためにタッチスクリーン装置150に提供し得る。ある実施形態では、GUIの少なくとも1つのコンポーネントは、タッチスクリーン上の検出されたオブジェクトタッチに基づいて生成され、表示される。別の例として、検出されたタッチジェスチャに応答して、ユーザインターフェース装置160は、選択可能なオプションを選択すること、又は選択可能なオプションのメニュー内でナビゲートすることなどのアクションを実行することができる。例示的なオブジェクトタッチ、タッチジェスチャ、選択可能なオプション、GUIビュー及びGUIコンポーネントについて、以下でさらに説明する。」
図4A「
[図:0001399158000002.jpg]
」
図4B「
[図:0001399158000003.jpg]
」
図4C「
[図:0001399158000004.jpg]
」
「[0040] FIGS. 4A-4C illustrate exemplary views that may be displayed in a GUI on touch screen 220. The view shown in FIG. 4A includes a graphic indicating a pre-designated touch area 420 on the touch screen 220. In FIG. 4A, touch area 420 comprises an area formed by an arc and an edge of the touch screen. This example is illustrative only and not limiting in any sense. Touch area 420 may be defined as may suit a particular implementation and may include any suitable shape and/or may be located at any suitable position on the touch screen 220.
[0041] When an object 310 touches the surface of the touch screen 220 within touch area 420, the object touch may be detected as described above, and user interface facility 160 may perform an action in response to the detected object touch. For example, FIG. 4B illustrates an object 310 touching the touch screen 220 within touch area 420. In response to this object touch, user interface facility 160 may generate and provide a touch gesture interface 430 for display on the touch screen 220.Touch gesture interface 430 may be displayed in any suitable way, including as an overlay component of a GUI. The display of touch gesture interface 430 may be accompanied by one or more animation effects, including animated adding, moving, removing, or peeling away graphical layers to reveal touch gesture interface 430.
[0042] Touch gesture interface 430 may include graphics indicative of a plurality of selectable options 440 (e.g., selectable options 440-1 through 440-3 in FIG. 4B). A selectable option 440 may include any function, feature, mode, or other item that may be selected by a user.For example, in FIG. 4B, selectable options 440-1, 440-2, and 440-3 are associated with a “communications” mode, “applications” mode, and “entertainment” mode, respectively. These device operational modes are illustrative only. Other functions, features, modes, or items may be associated with selectable options 440 as may suit a particular application and/or operational context.
[0043] In certain embodiments, each selectable option 440 may be associated with a particular touch gesture that may used to select the selectable option 440. For example, FIG. 4B includes arrows 450-1, 450-2, and 450-3 representative of directional touch gestures associated with selectable options 440-1, 440-2, and 440-3, respectively. Arrow 450-1 represents a directional touch gesture away from touch area 420 in an angled direction toward an upper left corner area of touch screen 220, arrow 450-2 represents a directional touch gesture away from touch area 420 in a generally vertical direction, and arrow 450-3 represents a directional touch gesture away from touch area 420 in an angled direction toward an upper right corner area of touch screen 220.
[0044] In certain embodiments, arrows 450-1, 450-2, and 450-3 or other graphics may be displayed on the touch screen 220 to indicate directions of touch gestures associated with selectable options 440. In other embodiments, arrows 450-1, 450-2, and 450-3 or other graphics indicative of directions of touch gestures associated with selectable options 440 may be omitted and positioning of graphics representative of selectable options 440 may be relied upon to indicate directions of touch gestures associated with the selectable options 440.
[0045] When object 310 moves from a position within touch area 420 and in a direction of any of the arrows 450-1, 450-2, and 450-3 while maintaining contact with the touch screen 220, user interface facility 160 may detect the directional touch gesture and select one of the selectable options 440-1, 440-2, and 440-3 corresponding to the directional touch gesture. For example, while touching the touch screen 220, object 310 may move in a generally vertical direction away from a position within touch area 420, as illustrated by arrow 460 in FIG. 4C. User interface facility 160 may detect the movement on the touch screen 220 as a generally vertical directional touch gesture. In response to the detected touch gesture, user interface facility 160 may perform an action associated with the touch gesture. For example, user interface facility 160 may select the selectable option 440-2 (e.g., an “applications” mode) associated with the directional touch gesture. Selection of selectable option 440-2 may launch an “applications” mode or any other function, feature, mode, or item associated with the detected touch gesture. In similar manner, a detected touch gesture in another direction may cause user interface facility 160 to select another of the selectable options 440 shown in FIG. 4C.」
[当審訳]
「[0040]図4A~図4Cは、タッチスクリーン220上のGUIに表示され得る例示的なビューを示す。図4Aに示すビューは、タッチスクリーン220上の予め指定されたタッチ領域420を示すグラフィックを含む。図4Aにおいて、タッチ領域420は、タッチスクリーンの弧及びエッジによって形成される領域を含む。この例は例示にすぎず、いかなる意味でも限定するものではない。タッチエリア420は、特定の実装形態に適合し得るように定義され得、任意の好適な形状を含み得及び/又はタッチスクリーン220上の任意の好適な位置に配置され得る。
[0041]オブジェクト310がタッチエリア420内のタッチスクリーン220の表面にタッチするとき、オブジェクトタッチは、上述のように検出され得、ユーザインターフェース装置160は、検出されたオブジェクトタッチに応答してアクションを実行し得る。例えば、図4Bは、タッチ領域420内でタッチスクリーン220にタッチするオブジェクト310を示す。このオブジェクトタッチに応答して、ユーザインターフェース装置160は、タッチスクリーン220上に表示するためのタッチジェスチャインターフェース430を生成し、提供することができる。タッチジェスチャインターフェース430は、GUIのオーバーレイ構成要素として含む、任意の好適な方法で表示されてもよい。タッチジェスチャインターフェース430の表示は、タッチジェスチャインターフェース430を明らかにするために、グラフィカルレイヤをアニメーションで追加、移動、除去、又は剥離することを含む、1つ以上のアニメーション効果を伴ってもよい。
[0042]タッチジェスチャインターフェース430は、複数の選択可能なオプション440(例えば、図4Bの選択可能なオプション440-1~440-3)を示すグラフィックスを含み得る。選択可能オプション440は、ユーザによって選択され得る任意の機能、特徴、モード、又は他の項目を含み得る。例えば、図4Bでは、選択可能なオプション440-1、440-2及び440-3は、それぞれ、「通信」モード、「アプリケーション」モード及び「娯楽」モードに関連付けられる。これらのデバイス動作モードは例示的なものにすぎない。他の機能、特徴、モード、又は項目は、特定のアプリケーション及び/又は動作コンテキストに適合し得るように、選択可能オプション440に関連付けられ得る。
[0043]いくつかの実施形態では、各選択可能オプション440は、選択可能オプション440を選択するために使用され得る特定のタッチジェスチャに関連付けられ得る。例えば、図4Bは、選択可能なオプション440-1、440-2及び440-3にそれぞれ関連付けられた方向性タッチジェスチャを表す矢印450-1、450-2及び450-3を含む。矢印450-1は、タッチスクリーン220の左上隅領域に向かう角度方向にタッチ領域420から離れる方向タッチジェスチャを表し、矢印450-2は、略垂直方向にタッチ領域420から離れる方向タッチジェスチャを表し、矢印450-3は、タッチスクリーン220の右上隅領域に向かう角度方向にタッチ領域420から離れる方向タッチジェスチャを表す。
[0044]いくつかの実施形態では、矢印450-1、450-2及び450-3、又は他のグラフィックスが、選択可能オプション440に関連するタッチジェスチャの方向を示すために、タッチスクリーン220上に表示され得る。他の実施形態では、矢印450-1、450-2及び450-3、又は選択可能オプション440に関連付けられたタッチジェスチャの方向を示す他のグラフィックは省略されてもよく、選択可能オプション440に関連付けられたタッチジェスチャの方向を示すために、選択可能オプション440を表すグラフィックの位置決めに依存してもよい。
[0045]オブジェクト310が、タッチスクリーン220との接触を維持しながら、タッチエリア420内の位置から矢印450-1、450-2及び450-3のいずれかの方向に移動するとき、ユーザインターフェース装置160は、方向性タッチジェスチャを検出し、方向性タッチジェスチャに対応する選択可能オプション440-1、440-2及び440-3のうちの1つを選択し得る。例えば、タッチスクリーン220にタッチしている間、オブジェクト310は、図4Cの矢印460によって示されるように、タッチエリア420内の位置から離れるように略垂直方向に移動し得る。ユーザインターフェース装置160は、タッチスクリーン220上の動きを、概して垂直方向のタッチジェスチャとして検出することができる。検出されたタッチジェスチャに応答して、ユーザインターフェース装置160は、タッチジェスチャに関連付けられたアクションを実行することができる。例えば、ユーザインターフェース装置160は、方向性タッチジェスチャに関連付けられた選択可能なオプション440-2(例えば、「アプリケーション」モード)を選択することができる。選択可能オプション440-2の選択は、「アプリケーション」モード、又は検出されたタッチジェスチャに関連付けられた任意の他の機能、特徴、モード、若しくはアイテムを起動し得る。同様に、別の方向における検出されたタッチジェスチャは、ユーザインターフェース装置160に、図4Cに示される選択可能オプション440のうちの別のものを選択させ得る。」
したがって、引用文献1には次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。
「タッチジェスチャインターフェースシステム100は、タッチスクリーン装置150及びユーザインターフェース装置160を含むことができ、
タッチスクリーン装置150は、ユーザ入力を受信し、1つ又は複数のタッチスクリーン構成要素を用いてユーザ出力を提供するように構成され得、
タッチスクリーン装置150は、出力をユーザに提示するようにさらに構成され得、
例えば、タッチスクリーン装置150は、ユーザが見るためにタッチスクリーン上にグラフィカルユーザインターフェース(“GUI”)を表示するように構成された1つ以上の構成要素を含み得、
タッチスクリーンは、1つ又は複数のGUIを同時に表示し、タッチスクリーン上の1つ又は複数のオブジェクトタッチを感知するように構成され得、
ユーザインターフェース装置160は、タッチスクリーン装置150から感知されたタッチ入力を表す1つ以上の信号を受信することを含む、タッチスクリーン装置150と通信するように構成され得、
例えば、タッチスクリーン装置150は、タッチスクリーン上の物体タッチを感知し、感知された物体タッチを表す信号を生成し、ユーザインターフェース装置160に提供することができ、
ユーザインターフェース装置160は、検出されたオブジェクトタッチに応答して少なくとも1つのアクションを実行するようにシステム100の別の構成要素を実行又は指示するように構成され得、
例えば、オブジェクトタッチの検出に応答して、ユーザインターフェース装置160は、GUIの1つ以上の構成要素を表すデータを生成し、表示のためにタッチスクリーン装置150に提供し得、
オブジェクト310がタッチエリア420内のタッチスクリーン220の表面にタッチするとき、オブジェクトタッチは、検出され得、
このオブジェクトタッチに応答して、ユーザインターフェース装置160は、タッチスクリーン220上に表示するためのタッチジェスチャインターフェース430を生成し、提供することができ、
タッチジェスチャインターフェース430は、任意の好適な方法で表示されてもよく、
タッチジェスチャインターフェース430は、複数の選択可能なオプション440を示すグラフィックスを含み得、
選択可能オプション440は、ユーザによって選択され得る任意の機能、特徴、モード、又は他の項目を含み得、例えば、選択可能なオプション440-1、440-2及び440-3は、それぞれ、「通信」モード、「アプリケーション」モード及び「娯楽」モードに関連付けられ、
オブジェクト310が、タッチスクリーン220との接触を維持しながら、タッチエリア420内の位置から矢印450-1、450-2及び450-3のいずれかの方向に移動するとき、ユーザインターフェース装置160は、方向性タッチジェスチャを検出し、方向性タッチジェスチャに対応する選択可能オプション440-1、440-2及び440-3のうちの1つを選択し得、
検出されたタッチジェスチャに応答して、ユーザインターフェース装置160は、タッチジェスチャに関連付けられたアクションを実行することができ、
例えば、ユーザインターフェース装置160は、方向性タッチジェスチャに関連付けられた選択可能なオプション440-2(例えば、「アプリケーション」モード)を選択することができ、
選択可能オプション440-2の選択は、「アプリケーション」モード、又は検出されたタッチジェスチャに関連付けられた任意の他の機能、特徴、モード、若しくはアイテムを起動し得る、
タッチジェスチャインターフェースシステム100。」
2 引用文献2
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献2には、図面とともに次の事項が記載されている。
図9「
[図:0001399158000005.jpg]
」
「[0103] FIG. 9 illustrates the arrangement of windows in accordance with the third mode of the present invention. The third mode gets activated when global window action button 304 is enabled on configuration panel 218. In accordance with another embodiment of the present invention, the global window action functionality may be provided as an integral functionality in the operating system. The Suit Window Global action gives the user the flexibility to sequentially or simultaneously optimize the placement of multiple windows that need to be resized and repositioned in real time. Sequential optimization of the multiple windows is achieved as described in FIG. 8. Simultaneous optimization of the multiple windows is described using the foregoing description.
[0104] Display 901 shows an arrangement containing three different windows respectively named W4, W5 and W6 such that windows W4 and W6 overlap each other and are distant from window W5.
[0105] From the initial windows position given in display 901, the simultaneous optimization is initiated, first by clicking on any of icons 910 or 912 or 914 included in a title bar of the windows W4, W5 and W6 respectively and second, by selecting Suit Window Global button 318 in desk command menu 220.
[0106] When Suit Window Global button 318 is activated, the DWRCA determines the appropriate windows that need to be optimized from an initial to a final arrangement and defines the accurate transformation in terms of size, form factor, area and location with regard to the available display area and automatically restarts the window placement process on a user request. The appropriate arrangement is performed by modifying the initial window size and position by respectively expanding the outline edge of the selected window to the abutment of both the outline edges of the others windows and an immediate corner of the display to get the final optimization as depicted in block 902. In addition, the DWRCA considers the initial location of each window so that the resultant window is almost located at the same zone as previously located before running the "Suit Window Global" action. The DWRCA also resizes the inside of the window to fit the contents. That means the resultant size that is computed also includes the total size of scroll bars, status bars, toolbars and title bars.」
[当審訳]
「[0103]図9は、本発明の第3のモードによるウィンドウの配置を示す。第3のモードは、グローバルウィンドウアクションボタン304が構成パネル218上で有効にされたときにアクティブになる。本発明の別の実施形態によれば、グローバルウィンドウアクション機能は、オペレーティングシステム内の統合機能として提供することができる。Suit Window Globalアクションは、リアルタイムでサイズ変更及び再配置される必要がある複数のウィンドウの配置を順次又は同時に最適化する柔軟性をユーザに与える。複数のウィンドウの順次最適化は、図8で説明したように達成される。以上の説明を用いて、複数のウィンドウの同時最適化について説明する。
[0104]ディスプレイ901は、ウィンドウW4及びW3が互いに重なり、ウィンドウW5から離れているように、それぞれW4、W5及びW6と名付けられた6つの異なるウィンドウを含む構成を示す。
[0105]ディスプレイ901に与えられた初期ウィンドウ位置から、まず、ウィンドウW4、W5、W6のそれぞれのタイトルバーに含まれるアイコン910、912又は914のいずれかをクリックし、次に、デスクコマンドメニュー220のSuit Window Globalボタン318を選択することによって、同時最適化が開始される。
[0106]Suit Window Globalボタン318がアクティブ化されると、DWRCAは、初期配置から最終配置まで最適化される必要がある適切なウィンドウを決定し、利用可能な表示エリアに関するサイズ、フォームファクタ、エリア及びロケーションに関して正確な変換を定義し、ユーザ要求に応じてウィンドウ配置プロセスを自動的に再開する。ブロック902に示すように、選択されたウィンドウの輪郭エッジを、他のウィンドウの輪郭エッジとディスプレイのすぐ隣の角の両方の境界にそれぞれ拡張して最終的な最適化を得ることによって、初期ウィンドウサイズ及び位置を修正することによって、適切な配置が実行される。さらに、DWRCAは、結果として得られるウィンドウが、スーツウィンドウグローバルアクションを実行する前に以前に位置していたのとほぼ同じゾーンに位置するように、各ウィンドウの初期位置を考慮する。DWRCAはまた、内容に合うようにウィンドウの内側のサイズを変更する。これは、計算される結果サイズが、スクロールバー、ステータスバー、ツールバー及びタイトルバーの合計サイズも含むことを意味する。」
3 引用文献3
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献3には、図面とともに次の事項が記載されている。
「【0028】2個の時には上下にウィンドウW1,W2を割当てる(図10(a))。3個の時には上側にウィンドウW1を下側にウィンドウW2,W3を割当てる(図10(b))。同様に4個の時には上段にウィンドウW1,W2、下段にウィンドウW3,W4(図10(c))。5個の時には上段にウィンドウW1,W2、下段にウィンドウW3,W4,W5(図10(d))。6個の時には上段にウィンドウW1,W2,W3、下段にウィンドウW4,W5,W6(図10(e))。7個の時には上段にウィンドウW1~W3、下段にウィンドウW4~W7(図10(f))をそれぞれ割当てる。」
【図10】(a)「
[図:0001399158000006.jpg]
」
4 引用文献4
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献4には、図面とともに次の事項が記載されている。
図1「
[図:0001399158000007.jpg]
」
「[0027] As shown in FIG. 1, application 6 may include input module 8 and display module 10. In some examples, display module 10 may display menu 18 upon receiving user input from user 26. For example, user 26 may initially provide a first user input by performing a first motion gesture that originates from a first location 30 of presence-sensitive screen 4. The first motion gesture may be a horizontal swipe gesture such that user 26 moves his/her finger from first location 30 to second location 32. Input module 8 may receive data generated by presence-sensitive screen 4 that indicates the first motion gesture.」
[当審訳]
「[0027]図1に示すように、アプリケーション6は、入力モジュール8とディスプレイモジュール10とを含み得る。いくつかの例では、ディスプレイモジュール10は、ユーザ26からユーザ入力を受信すると、メニュー18を表示し得る。例えば、ユーザ26は、最初に、プレゼンスセンシティブスクリーン4の第1のロケーション30から生じる第1のモーションジェスチャを実行することによって、第1のユーザ入力を提供することができる。第1のモーションジェスチャは、ユーザ26が自分の指を第1の位置30から第2の位置32に移動させるような水平スワイプジェスチャであってもよい。入力モジュール8は、第1のモーションジェスチャを示す、プレゼンスセンシティブスクリーン4によって生成されたデータを受信することができる。」
5 引用文献5
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献5には、図面とともに次の事項が記載されている。
「【0013】次に、図3ないし図9を用い、ユーザがウインドウA,Bを開いた場合、ウインドウ制御装置の処理について説明する。
【0014】まず、フロー5に示すように、画面の状態が、図4のようにウインドウA,Bが重なっていない場合、処理を終了する。また、図5のように、ウインドウA,Bが重なっていた場合、フロー10へ移る。
【0015】フロー10では、ウインドウAの個別ウインドウ情報テーブルのオーバラップフラグの可,不可を判定し、可であれば処理を終了し、不可であればフロー15へ移る。フロー15では、ウインドウAの個別ウインドウ情報テーブルのサイズと、位置と、ウインドウ情報テーブルの移動サイズを参照し、ウインドウAを移動サイズ分、画面の上下左右のいずれかへ移動させる。同様に、ウインドウBを移動させる。この移動を、フロー20に示すように、ウインドウA,Bが重なっている部分が最小になるまで繰り返す。
【0016】フロー25では、画面上のウインドウ配置が図6のように、ウインドウA,Bが重ならなくなった場合、フロー45へ移り、その配置でウインドウを画面に表示する。また、図7のように、ウインドウA,Bがまだ重なっていた場合、フロー30へ移る。
【0017】フロー30では、ウインドウ情報テーブルに入っている縮小率を参照し、最もサイズの大きいウインドウを、参照した縮小率で縮小する。このとき、文字サイズも縮小し、縮小前と縮小後のウインドウ内のデータが一致するようにする。例では、ウインドウAのサイズがウインドウBのサイズより大きいので、縮小するウインドウはウインドウAである。次に、フロー35へ移る。
【0018】フロー35では、ウインドウAの個別ウインドウ情報テーブルのサイズを縮小後のサイズに書き換えてフロー40へ移る。フロー40では、画面上のウインドウ配置が、図8のようにウインドウが重ならなくなった場合、フロー45に示すように、画面に表示して終了する。また、図9のように、ウインドウがまだ重なっている場合、フロー15へ戻る。以上の処理が終了すると、ウインドウA,Bは重ならずに表示される。」
【図3】「
[図:0001399158000008.jpg]
」
【図4】、【図5】、【図6】「
[図:0001399158000009.jpg]
」
【図7】、【図8】、【図9】「
[図:0001399158000010.jpg]
」
6 引用文献6
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献6には、図面とともに次の事項が記載されている。
「【0012】「リサイズ」は、利用者が画面に表示されているウインドウをマウスでドラッギングすることにより発生するものでウインドウの画像サイズが更新する。ここで、図における該当とはリサイズするウインドウを指し、該当外とはリサイズするウインドウ以外の表示済みのウインドウを指す。また、他の文書ウインドウについては重ならないように画像サイズを自動的に更新する。「ムーブ」は、利用者が画面に表示されているウインドウをマウスでドラッギングして表示位置を変更することにより発生するもので、画面上で他のウインドウに重なった場合はウインドウの位置が入れ替わる。」
7 引用文献7
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献7には、図面とともに次の事項が記載されている。
図3「
[図:0001399158000011.jpg]
」
図5A「
[図:0001399158000012.jpg]
」
「[0040] FIG. 3 shows that, even though window 310 is inactive, when a user places cursor 130 to hover over drop down detection area 120, tiling navigator 140 is displayed. In turn, the user may select one of tiling navigator 140 's window resizing options to resize inactive window 310 to a particular display location. In one embodiment, a user may configure navigational options to change inactive window 310 to an active window after inactive window 310 is resized to the particular display location.」
[当審訳]
「[0040]図3は、ウィンドウ310が非アクティブであっても、ユーザがカーソル130をドロップダウン検出エリア120の上にホバーするように置くと、タイリングナビゲータ140が表示されることを示す。次に、ユーザは、タイリングナビゲータ140のウィンドウサイズ変更オプションのうちの1つを選択して、非アクティブウィンドウ310を特定の表示位置にサイズ変更することができる。一実施形態では、ユーザは、非アクティブウィンドウ310が特定の表示位置にサイズ変更された後、非アクティブウィンドウ310をアクティブウィンドウに変更するようにナビゲーションオプションを構成することができる。」
「[0047] FIG. 5A shows an embodiment of a tiling navigator that includes predefined window arrangements. Tiling navigator 500 includes predefined window arrangements 505 - 520. Each of the predefined window arrangements shows a particular arrangement of windows to be displayed on a display device, such as display 100 shown in FIG. 1.
[0048] When a user selects a predefined window arrangement, the computing device may display sub menu 530, which allows the user to select a particular predefined resizing display location for the corresponding window. For example, the user may select predefined resizing option 535 in order to have the corresponding window be displayed at the upper left of a display device. In one embodiment, a predefined resizing option is disabled once a window has been resized to the corresponding display location in order to prevent a user from resizing a subsequent window to the same display location (see FIG. 5B and corresponding text for further details).」
[当審訳]
「[0047]図5Aは、所定のウィンドウ構成を含むタイリングナビゲータの実施形態を示す。タイリングナビゲータ500は、所定のウィンドウ配列505-520を含む。所定のウィンドウ構成の各々は、図1に示すディスプレイ100などのディスプレイデバイス上に表示されるウィンドウの特定の構成を示す。
[0048]ユーザが所定のウィンドウ構成を選択すると、コンピューティングデバイスは、サブメニュー530を表示することができ、これにより、ユーザは、対応するウィンドウの特定の所定のサイズ変更表示位置を選択することができる。例えば、ユーザは、対応するウィンドウを表示装置の左上に表示させるために、所定のサイズ変更オプション535を選択することができる。一実施形態では、ユーザが後続のウィンドウを同じ表示位置にサイズ変更することを防止するために、ウィンドウが対応する表示位置にサイズ変更されると、所定のサイズ変更オプションが無効にされる(さらなる詳細については図5Bおよび対応するテキストを参照)。」
第5 対比・判断
1 本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比すると、次のことがいえる。
ア 引用発明の「タッチスクリーン装置150」は、「ユーザ入力を受信」「するように構成され得」ることから、ユーザによる操作を検出するものであるといえる。
したがって、引用発明の「タッチスクリーン装置150」は、本願発明1の「ユーザによる操作を検出する」「操作検出部」と一致する。
イ 引用発明の「タッチスクリーン」及び「タッチスクリーン220」は、いずれも、本願発明1の「画面」に相当する。また、引用発明において、「ユーザインターフェース装置160は、タッチスクリーン装置150から感知されたタッチ入力を表す1つ以上の信号を受信することを含む、タッチスクリーン装置150と通信するように構成され得」、「例えば、タッチスクリーン装置150は、タッチスクリーン上の物体タッチを感知し、感知された物体タッチを表す信号を生成し、ユーザインターフェース装置160に提供することができ」、「ユーザインターフェース装置160は、検出されたオブジェクトタッチに応答して少なくとも1つのアクションを実行するようにシステム100の別の構成要素を実行又は指示するように構成され得」、「例えば、オブジェクトタッチの検出に応答して、ユーザインターフェース装置160は、GUIの1つ以上の構成要素を表すデータを生成し、表示のためにタッチスクリーン装置150に提供し得」ることから、「ユーザインターフェース装置160」は、タッチスクリーン装置150の検出に応じて画面への表示を制御しているといえる。
したがって、引用発明の「ユーザインターフェース装置160」は、上記アを踏まえると、本願発明1の「前記操作検出部の検出に応じて画面への表示を制御する」「制御部」と一致する。
ウ 引用発明の「タッチジェスチャインターフェースシステム100」は、情報を処理する装置であるといえ、また、「タッチスクリーン装置150」及び「ユーザインターフェース装置160」を含んでいることから、上記ア、イを踏まえると、本願の「操作検出部と、」「制御部と、を備え」る「情報処理装置」に相当する。
エ 引用発明において、「オブジェクト310がタッチエリア420内のタッチスクリーン220の表面にタッチするとき、オブジェクトタッチは、検出され得」、「このオブジェクトタッチに応答して、ユーザインターフェース装置160は、タッチスクリーン220上に表示するためのタッチジェスチャインターフェース430を生成し、提供することができ」、「タッチジェスチャインターフェース430は、任意の好適な方法で表示されてもよく」、「タッチジェスチャインターフェース430は、複数の選択可能なオプション440を示すグラフィックスを含み得」ることから、ユーザインターフェース装置160は、タッチスクリーン220の表面にタッチするオブジェクトタッチという第一の操作に応じてオプション440を含むタッチジェスチャインターフェース430を表示する制御を行っているといえる。また、引用発明において、「選択可能オプション440は、ユーザによって選択され得る任意の機能、特徴、モード、又は他の項目を含み得、例えば、選択可能なオプション440-1、440-2及び440-3は、それぞれ、「通信」モード、「アプリケーション」モード及び「娯楽」モードに関連付けられ」、「オブジェクト310が、タッチスクリーン220との接触を維持しながら、タッチエリア420内の位置から矢印450-1、450-2及び450-3のいずれかの方向に移動するとき、ユーザインターフェース装置160は、方向性タッチジェスチャを検出し、方向性タッチジェスチャに対応する選択可能オプション440-1、440-2及び440-3のうちの1つを選択し得」、「検出されたタッチジェスチャに応答して、ユーザインターフェース装置160は、タッチジェスチャに関連付けられたアクションを実行することができ」、「例えば、ユーザインターフェース装置160は、方向性タッチジェスチャに関連付けられた選択可能なオプション440-2(例えば、「アプリケーション」モード)を選択することができ」、「選択可能オプション440-2の選択は、「アプリケーション」モード、又は検出されたタッチジェスチャに関連付けられた任意の他の機能、特徴、モード、若しくはアイテムを起動し得る」ことから、引用発明の「タッチジェスチャインターフェース430」及び「オプション440」は、それぞれ、本願発明1の「メニュー」及び「アイコン」に相当するといえる。
したがって、上記ア-ウを踏まえると、引用発明の「ユーザインターフェース装置160は、タッチスクリーン220の表面にタッチするオブジェクトタッチという第一の操作に応じてオプション440を含むタッチジェスチャインターフェース430を表示する制御を行」う構成は、本願発明1の「前記制御部は、前記画面への第一の操作に応じてアイコンまたは前記アイコンを含むメニューを表示」「する制御を行」う構成と、「前記制御部は、前記画面への第一の操作に応じてアイコンを含むメニューを表示」「する制御を行」う点で共通する。
したがって、本願発明1と引用発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。
(一致点)
「ユーザによる操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部の検出に応じて画面への表示を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記画面への第一の操作に応じてアイコンを含むメニューを表示する制御を行う、
情報処理装置。」
(相違点1)
第一の操作に応じて表示するものが、本願発明1では、「アイコンまたは前記アイコンを含むメニュー」であるのに対し、引用発明では、「オプション440を含むタッチジェスチャインターフェース430」である点。
(相違点2)
本願発明1では、「前記アイコンへの第二の操作に応じて、前記第二の操作により選択されたアイコンに対応するコンテンツを前記画面へ表示する制御を行」うのに対し、引用発明では、このような構成について特定されていない点。
(相違点3)
本願発明1では、「前記コンテンツは前記画面に複数表示することが可能であ」るのに対し、引用発明では、このような構成について特定されていない点。
(相違点4)
本願発明1では、「前記画面に第一のコンテンツおよび第二のコンテンツが表示されている場合、前記画面に表示されたコンテンツへの第三の操作のみによって、前記第一のコンテンツを第一の領域に、前記第二のコンテンツを第二の領域に表示」するのに対し、引用発明では、このような構成について特定されていない点。
(相違点5)
本願発明1では、「前記第三の操作は、前記画面に表示された前記コンテンツの表示形態を異なる複数の前記表示形態によって表示させることが可能なメニューに対する操作を行うことで、前記画面に表示された前記コンテンツに対して行われる操作である」のに対し、引用発明では、このような構成について特定されていない点。
(2)相違点についての判断
事案に鑑みて、「第三の操作」に関するものである点で互いに関連している上記相違点4-5についてまとめて先に検討する。
引用文献2-7には、上記相違点4-5に係る本願発明1の構成について記載も示唆もなく、また、このような構成が本願の優先日前において周知技術であったともいえない。
さらに、上記第4の7の記載から、「メニューに対する操作により、第一のウインドウを第一の領域に、第二のウインドウを第二の領域に表示する配列に変更すること」は、本願の優先日前において周知技術であったと認められる。
しかしながら、引用発明に上記周知技術を適用しても、「前記画面に第一のコンテンツおよび第二のコンテンツが表示されている場合、前記画面に表示されたコンテンツへの第三の操作のみによって、前記第一のコンテンツを第一の領域に、前記第二のコンテンツを第二の領域に表示し、前記第三の操作は、前記画面に表示された前記コンテンツの表示形態を異なる複数の前記表示形態によって表示させることが可能なメニューに対する操作を行うことで、前記画面に表示された前記コンテンツに対して行われる操作である」構成には至らない。
したがって、当業者といえども、引用発明及び引用文献2-7に記載された技術的事項から、上記相違点4-5に係る本願発明1の構成を容易に想到することはできない。
よって、上記相違点1-3について判断するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても、引用発明及び引用文献2-7に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。
2 本願発明2について
本願発明2は、上記相違点4-5に係る本願発明1の構成と実質的に同じ「前記画面に第一のコンテンツおよび第二のコンテンツが表示されている場合、前記画面に表示されたコンテンツの表示形式を変更するための第三の操作のみによって、前記第一のコンテンツを第一の領域に、前記第二のコンテンツを第二の領域に表示し」、「前記第三の操作は、前記画面に表示された前記コンテンツの表示形態を異なる複数の前記表示形態によって表示させることが可能なメニューに対する操作を行うことで、前記画面に表示された前記コンテンツに対して行われる操作である」という構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2-7に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。
3 本願発明3について
本願発明3は、上記相違点4-5に係る本願発明1の構成と実質的に同じ「前記画面に表示されたコンテンツの表示形式を変更するコマンドに対する第三の操作のみに応じて、前記第二の操作により前記画面に表示された第一のコンテンツを第一の領域に、第二のコンテンツを第二の領域に表示し」、「前記第三の操作は、前記画面に表示された前記コンテンツの表示形態を異なる複数の前記表示形態によって表示させることが可能なメニューに対する操作を行うことで、前記画面に表示された前記コンテンツに対して行われる操作である」という構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2-7に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。
4 本願発明4-14について
本願発明4-14は、本願発明1と同一の構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2-7に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。
5 本願発明15、16について
本願発明15、16は、本願発明2と実質的に同一の構成を備えるものであるから、本願発明2と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2-7に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。
6 本願発明17、18について
本願発明17、18は、本願発明3と実質的に同一の構成を備えるものであるから、本願発明3と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2-7に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。
第6 むすび
以上のとおり、本願発明1-18は、当業者が引用発明及び引用文献2-7に記載された技術的事項に基づいて容易に発明をすることができたものではない。
したがって、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決本文(J-PlatPat)
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2022-014910