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特許拒絶査定不服審判

2022-000259

蛛形綱種の繁殖力を制御するための組成物および方法

審判番号
2022-000259
法域
特許
審判種別
拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
出願番号
特願2018-552711外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
請求日
2022年01月07日
審決日
2023年06月12日
公報発行日
2023年12月28日
結論
請求不成立
当事者
審判長/審判官
分類
P18 .121-Z (A01N)
根拠条文(結論部分から自動抽出・参考)
特許法29条2項
条文(本文から自動抽出・参考)
特許法第29条第2項、特許法第29条第1項第3号
データ出所
審決公報(XML)

事件の表示

特願2018-552711「蛛形綱種の繁殖力を制御するための組成物および方法」拒絶査定不服審判事件〔平成29年10月12日国際公開、WO2017/176836、令和元年6月13日国内公表、特表2019-515896〕について、次のとおり審決する。

結論

結 論 本件審判の請求は、成り立たない。

理由

理 由 第1 手続の経緯 本願は、2017年4月5日〔パリ条約による優先権主張外国庁受理 2016年4月6日(US)米国〕を国際出願日とする出願であって、令和2年10月30日付けの拒絶理由通知に対し、令和3年4月21日に意見書が提出されるとともに手続補正がされたが、同年8月30日付けで拒絶査定がされ、これに対して令和4年1月7日に拒絶査定不服審判の請求がされたものである。 第2 本願発明 本願の請求項1~26に係る発明は、令和3年4月21日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1~26に記載された事項により特定されるとおりのものであり、その請求項1及び4に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」及び「本願発明4」という。)は、次のとおりのものである。 「【請求項1】 有効量のテトラニリプロールおよび少なくとも1つの植物保護剤を含む蛛形綱種の繁殖力を制御するための組成物であって、前記テトラニリプロールは、当該組成物の5重量%以下であり、前記植物保護剤は、農薬、殺節足動物剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調節剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、組成物。」 「【請求項4】 前記植物保護剤は、ゼータ-シペルメトリンである、請求項1に記載の組成物。」 第3 原査定の拒絶の理由 原査定の拒絶の理由は「この出願については、令和 2年10月30日付け拒絶理由通知書に記載した理由2によって、拒絶をすべきものです。」というものである。 そして令和2年10月30日付け拒絶理由通知書には、「2.(進歩性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。」とされ、その「記」には「●理由2について・請求項1~27・引用文献等1」とする拒絶理由が示されている。 また、原査定の備考欄には「●理由2(特許法第29条第2項)について・請求項1~26・引用文献等1・・・引用文献1には、化合物(I-1-1)(テトラニリプロール)等の化合物、及び、ビフェントリン等の殺ダニ剤を含む、ナミハダニ類の防除(蛛形綱種の繁殖力を制御)において相乗効果を奏する組み合わせ物(組成物)が記載されている([0001]、[0009]、[0011]、[0036]、[0039]、[0102]、[0113]~[0115]、[0126]~[0152])。・・・<引用文献等一覧>1.特表2013-528634号公報」との指摘がされている。(以下「・・・」は記載の省略を表す。) したがって、原審における本願請求項1~26に係る発明に対する拒絶査定の理由は、本願発明1及び4が、本願出願前日本国内又は外国において頒布された引用文献1に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないという理由を含むものである。 引用文献1:特表2013-528634号公報 第4 当審における判断 1 引用文献及びその記載事項 原査定の拒絶理由において引用された「引用文献1:特表2013-528634号公報」には、以下の事項が記載されている。 (以下、下線は当審合議体が一部追記した。) (1a) 「【請求項1】 活性成分組合せであって、一般式(I) 【化1】 [図:0001404009000001.jpg] 〔式中、 R1は、水素、アミノ、ヒドロキシルであるか、又は、いずれの場合にも同一または異なる置換基で1置換若しくは多置換されていてもよいC1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル若しくはC3-C6-シクロアルキル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-アルキルスルフィニル、C1-C4-アルキルスルホニル、(C1-C4-アルコキシ)カルボニル、C1-C4-アルキルアミノ、ジ-(C1-C4-アルキル)アミノ、C3-C6-シクロアルキルアミノ及び(C1-C4-アルキル)C3-C6-シクロアルキルアミノから選択され得る)であり; R2は、水素、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルキルアミノ、ジ-(C1-C4-アルキル)アミノ、C3-C6-シクロアルキルアミノ、C1-C6-アルコキシカルボニル又はC1-C6-アルキルカルボニルであり; R3は、水素であるか、又は、いずれの場合にも同一または異なる置換基で1置換若しくは多置換されていてもよいC1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C12-シクロアルキル、C3-C12-シクロアルキル-C1-C6-アルキル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、アミノ、C3-C6-シクロアルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、カルボキシル、カルバモイル、ニトロ、ヒドロキシル、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-アルキルスルフィニル、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C6-アルコキシカルボニル、C1-C6-アルキルカルボニル、C3-C6-トリアルキルシリルから選択され得るか、又は、飽和若しくは部分的飽和のヘテロ環式環、芳香族環若しくはヘテロ芳香族環又は飽和、部分的飽和若しくは芳香族のヘテロ二環式環(ここで、該環又は環系は、SF5、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、カルバモイル、アミノスルホニル、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C6-ハロアルキル、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-アルキルスルフィニル、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-アルキルスルフイミノ、C1-C4-アルキルスルフイミノ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルスルフイミノ-C2-C5-アルキルカルボニル、C1-C4-アルキルスルホキシイミノ、C1-C4-アルキルスルホキシイミノ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルスルホキシイミノ-C2-C5-アルキルカルボニル、C1-C6-アルコキシカルボニル、C1-C6-アルキルカルボニル、C3-C6-トリアルキルシリル、ベンジルC2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-ハロアルキニル、C3-C6-ハロシクロアルキル、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルスルフィニル、C1-C4-ハロアルキルスルホニル、C1-C4-アルキルアミノ、ジ-(C1-C4-アルキル)アミノ、C3-C6-シクロアルキルアミノ又は3員~6員の環(ここで、該環は、C1-C6-アルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロ(C1-C6)-アルキル、C1-C6-アルコキシ又はハロ(C1-C6)-アルコキシで置換されていてもよい)で同一または異なる置換基で1置換又は多置換されていてもよい)から選択され得る)であり;又は、 R3は、C1-C6-アルコキシカルボニル、C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルアミノカルボニル又はジ(C1-C6)アルキルアミノカルボニルであり;又は、 R3は、さらに、O、S及びNの群から選択される1~3個のヘテロ原子を場合により含んでいてもよい、同一または異なる置換基で1置換又は多置換されている、5員若しくは6員の芳香族若しくはヘテロ芳香族の環、4員若しくは5員若しくは6員の部分的飽和環若しくは飽和ヘテロ環式環、又は、飽和若しくは部分的飽和若しくは芳香族のヘテロ二環式環(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、SF5、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、カルバモイル、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C6-ハロアルキル、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-アルキルスルフィニル、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-アルキルスルフイミノ、C1-C4-アルキルスルフイミノ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルスルフイミノ-C1-C5-アルキルカルボニル、C1-C4-アルキルスルホキシイミノ、C1-C4-アルキルスルホキシイミノ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルスルホキシイミノ-C2-C5-アルキルカルボニル、C1-C6-アルコキシカルボニル、C1-C6-アルキルカルボニル、C3-C6-トリアルキルシリル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-ハロアルキニル、C3-C6-ハロシクロアルキル、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルスルフィニル、C1-C4-ハロアルキルスルホニル、C1-C4-アルキルアミノ、ジ-(C1-C4-アルキル)アミノ、C3-C6-シクロアルキルアミノ又は3~6員の環(ここで、該環は、C1-C6-アルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロ(C1-C6)-アルキル、C1-C6-アルコキシ又はハロ(C1-C6)-アルコキシで置換されていてもよい)から選択される)であり; R2とR3は、2~6個の炭素原子を介して互いに結合して環(ここで、該環は、さらなる窒素原子、硫黄原子又は酸素原子を付加的に含むことができ、及び、C1-C2-アルキル、C1-C2-ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1-C2-アルコキシ又はC1-C2-ハロアルコキシで1~4置換されていてもよい)を形成することができ; R2、R3は、一緒になって、さらにまた、=S(C1-C4-アルキル)2、=S(O)(C1-C4-アルキル)2であり; R4は、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、SF5、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-アルキルスルフィニル、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルスルフィニル、C1-C4-ハロアルキルスルホニル、C1-C4-アルキルアミノ、ジ-(C1-C4-アルキル)アミノ、C3-C6-シクロアルキルアミノ、(C1-C4-アルコキシ)イミノ、(C1-C4-アルキル)(C1-C4-アルコキシ)イミノ、(C1-C4-ハロアルキル)(C1-C4-アルコキシ)イミノ又はC3-C6-トリアルキルシリルであり;又は、 2つのR4は、隣接する炭素原子を介して、環(ここで、該環は、-(CH2)3-、-(CH2)4-、-(CH2)5-、-(CH=CH-)2-、-OCH2O-、-O(CH2)2O-、-OCF2O-、-(CF2)2O-、-O(CF2)2O-、-(CH=CH-CH=N)-又は-(CH=CH-N=CH)-である)を形成し;又は、 2つのR4は、隣接する炭素原子を介して、さらにまた、同一または異なる置換基で1置換又は多置換されていてもよい下記縮合環 【化2】 [図:0001404009000002.jpg] (ここで、該置換基は、それぞれ独立して、水素、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C6-ハロシクロアルキル、ハロゲン、C1-C6-アルコキシ、C1-C4-アルキルチオ(C1-C6-アルキル)、C1-C4-アルキルスルフィニル(C1-C6-アルキル)、C1-C4-アルキルスルホニル(C1-C6-アルキル)、C1-C4-アルキルアミノ、ジ-(C1-C4-アルキル)アミノ又はC3-C6-シクロアルキルアミノから選択され得る)を形成し; nは、0~3であり; R5は、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-ハロシクロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-アルキニル、C2-C6-ハロアルキニル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-アルキルスルフィニル、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルスルフィニル、C1-C4-ハロアルキルスルホニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ又はC3-C6-トリアルキルシリルであり; Qxは、R7の同一または異なる置換基で1回又は複数回置換されていてもよい芳香族又はヘテロ芳香族の5~6員環(ここで、該環は、N、S、Oの群から選択される1~3個のヘテロ原子を含み得る)であり; Aは、1回又は複数回置換されていてもよい-(C1-C6-アルキレン)-、-(C2-C6-アルケニレン)-、-(C2-C6-アルキニレン)-、-R8-(C3-C6-シクロアルキル)-R8-、-R8-O-R8-、-R8-S-R8-、-R8-S(=O)-R8-、-R8-S(=O)2-R8-、-R8-N(C1-C6-アルキル)-R8-、-R8-C=NO(C1-C6-アルキル)-R8、-CH[CO2(C1-C6-アルキル)-、-R8-C(=O)-R8、-R8-C(=O)NH-R8、R8-C(=O)N(C1-C6-アルキル)-R8、-R8-C(=O)NHNH-R8-、-R8-C(=O)N(C1-C6-アルキル)-NH-R8-、-R8-C(=O)NHN(C1-C6-アルキル)-R8、-R8-O(C=O)-R8、-R8-O(C=O)NH-R8、-R8-O(C=O)N(C1-C6-アルキル)-R8、-R8-S(=O)2NH-R8、-R8-S(=O)2N(C1-C6-アルキル)-R8、-R8-S(C=O)-R8、-R8-S(C=O)NH-R8、-R8-S(C=O)N(C1-C6-アルキル)-R8、-R8-NHNH-R8、-R8-NHN(C1-C6-アルキル)-R8、-R8-N(C1-C6-アルキル)-NH-R8、-R8-N(C1-C6-アルキル)-N(C1-C6-アルキル)-R8、-R8-N=CH-O-R8、-R8-NH(C=O)O-R8、-R8-N(C1-C6-アルキル)-(C=O)O-R8、-R8-NH(C=O)NH-R8、-R8-NH(C=S)NH-R8、-R8-NHS(=O)2-R8、R8-NH-R8、R8-C(=O)-C(=O)-R8、R8-C(OH)-R8、R8-NH(C=O)-R8、R8-Qz-R8、R8-C(=N-NR’2)-R8、R8-C(=C-R’2)-R8又は-R8-N(C1-C6-アルキル)S(=O)2-R8であり; ここで、該置換基は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、ハロゲン-C1-C6-アルキル、アミノ、(C1-C6-アルキル)アミノ、ジ(C1-C6-アルキル)アミノ、C3-C6-シクロアルキルから選択されることができ; ここで、該環内の-(C3-C6-シクロアルキル)-は、N、S、Oの群から選択される1~2個のヘテロ原子を含んでいてもよく; R8は、直鎖若しくは分枝鎖の-(C1-C6-アルキレン)-であるか、又は、直接結合であり; ここで、2つ以上のR8は、それぞれ独立して、直鎖若しくは分枝鎖の-(C1-C6-アルキレン)-であるか、又は、直接結合であり; 例えば、R8-O-R8-は、-(C1-C6-アルキレン)-O-(C1-C6-アルキレン)-、-(C1-C6-アルキレン)-O-、-O-(C1-C6-アルキレン)-又は-O-であり; ここで、R’は、ハロゲンで1置換又は多置換されていてもよいアルキル、アルキルカルボニル、アルケニル、アルキニルであり; Qzは、3~4員の部分的飽和若しくは飽和の環又は5~6員の部分的飽和若しくは飽和若しくは芳香族の環又は6~10員の二環式環系であり; ここで、該環又は二環式環系は、N、S、Oの群から選択される1~3個のヘテロ原子を含んでいてもよく; ここで、該環又は二環式環系は、同一または異なる置換基で1置換又は多置換されていてもよく、その際、該置換基は、それぞれ独立して、水素、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ハロアルキル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-ハロアルキニル、C3-C6-ハロシクロアルキル、ハロゲン、シアノ、カルバモイル、ニトロ、ヒドロキシル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-アルキルスルフィニル、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルスルフィニル、C1-C4-ハロアルキルスルホニル、C1-C4-アルキルアミノ、ジ-(C1-C4-アルキル)アミノ、C3-C6-シクロアルキルアミノ、(C1-C6-アルキル)カルボニル、(C1-C6-アルコキシ)カルボニル、(C1-C6-アルキル)アミノカルボニル、ジ-(C1-C4-アルキル)アミノカルボニルから選択されることができ; Qyは、5員若しくは6員の部分的飽和若しくは飽和のヘテロ環式環若しくはヘテロ芳香族環又は8員、9員若しくは10員の芳香族縮合ヘテロ二環式環系であり; ここで、該環又は環系は、同一または異なる置換基で1置換又は多置換されていてもよく、その際、該置換基は、それぞれ独立して、水素、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ハロアルキル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-ハロアルキニル、C3-C6-ハロシクロアルキル、ハロゲン、シアノ、カルボキシル、カルバモイル、ニトロ、ヒドロキシル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-アルキルスルフィニル、C1-C4-アルキルスルホニル、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルスルフィニル、C1-C4-ハロアルキルスルホニル、C1-C4-アルキルアミノ、ジ-(C1-C4-アルキル)アミノ、C3-C6-シクロアルキルアミノ、(C1-C6-アルキル)カルボニル、(C1-C6-アルコキシ)カルボニル、(C1-C6-アルキル)アミノカルボニル、ジ-(C1-C4-アルキル)アミノカルボニル、トリ-(C1-C2)アルキルシリル、(C1-C4-アルキル)(C1-C4-アルコキシ)イミノから選択されることができるか、又は、 該置換基は、それぞれ独立して、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロ芳香族環(ここで、フェニル又は該環は、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ハロアルキル、C2-C6-ハロアルケニル、C2-C6-ハロアルキニル、C3-C6-ハロシクロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシで同一または異なる置換基で1置換又は多置換されていてもよい)から選択されることができ; R7は、水素、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ハロアルキル、C2-C6-ハロアルケニル、C3-C6-シクロアルコキシ又は 【化3】 [図:0001404009000003.jpg] であり; R9は、独立して、水素、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ又はC1-C4-ハロアルキルチオであり; pは、0~4であり; Zは、N、CH、CF、CCl、CBr又はClである〕 で表される少なくとも1種類の化合物(一般式(I)で表される化合物は、N-オキシド及び塩(I)も包含する)と: (1) アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害薬、例えば、 カーバメート系、例えば、アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカーブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMC、及び、キシリルカルブ;又は、 有機リン酸エステル系、例えば、アセフェート、アザメチホス、アジンホス(-メチル,-エチル)、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス(-メチル)、クマホス、シアノホス、ジメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ダイスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イソフェンホス、O-(メトキシアミノチオホスホリル)サリチル酸イソプロピル、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシジメトン-メチル、パラチオン(-メチル)、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス(-メチル)、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、及び、バミドチオン; (2) GABA制御塩化物チャンネル拮抗薬、例えば、 有機塩素系、例えば、クロルダン、及び、エンドスルファン(アルファー-);又は、 フィプロール系(フェニルピラゾール系)、例えば、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、及び、ピリプロール; (3) ナトリウムチャンネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、例えば、 ピレスロイド系、例えば、アクリナトリン、アレスリン(d-シス-トランス,d-トランス)、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリン-S-シクロペンテニル、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン(ベータ-)、シハロトリン(ガンマ-,ラムダ-)、シペルメトリン(アルファ-,ベータ-,シータ-,ゼータ-)、シフェノトリン[(1R)-トランス-異性体]、デルタメトリン、ジメフルトリン、エムペントリン[(EZ)-(1R)-異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、フルバリネート(タウ-)、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)-トランス-異性体)]、プラレトリン、プロフルトリン、ピレトリン(除虫菊(pyrethrum))、レスメトリン、RU 15525、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン[(1R)-異性体]、トラロメトリン、トランスフルトリン、及び、ZXI 8901;又は、 DDT;又は、メトキシクロル; (4) ニコチン性(nicotinergic)アセチルコリン受容体作動薬、例えば、 ネオニコチノイド系、例えば、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム;又は、 ニコチン; (5) アロステリックアセチルコリン受容体モジュレーター(作動薬)、例えば、 スピノシン系、例えば、スピネトラム、及び、スピノサド; (6) 塩化物チャンネル活性化薬、例えば、 アベルメクチン系/ミルベマイシン系、例えば、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチン、及び、ミルベメクチン; (7) 幼若ホルモン類似体、例えば、 ハイドロプレン、キノプレン、メトプレン;又は、フェノキシカルブ;ピリプロキシフェン; (8) 作用機序が知られていないか又は非特異的である活性成分、例えば、 燻蒸剤、例えば、臭化メチル及び別のハロゲン化アルキル;又は、 クロロピクリン;フッ化スルフリル;ホウ砂;吐酒石; (9) 選択的摂食阻害薬、例えば、 ピメトロジン;又は、フロニカミド; (10) ダニ成長阻害薬、例えば、 クロフェンテジン、ジフロビダジン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール; (11) 昆虫消化管膜の微生物ディスラプター、例えば、 バシルス・ツリンギエンシス・亜種・イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subspecies israelensis)、バシルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・アイザワイ(Bacillus thuringiensis subspecies aizawai)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・クルスタキ(Bacillus thuringiensis subspecies kurstaki)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subspecies tenebrionis)、及び、BT植物タンパク質:例えば、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry2Ab、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34/35Ab1; (12) 酸化的リン酸化阻害薬、ATPディスラプター、例えば、 ジアフェンチウロン;又は、 有機スズ化合物、例えば、アゾシクロチン、シヘキサチン、酸化フェンブタスズ;又は、 プロパルギット;テトラジホン; (13) Hプロトン勾配を遮断することにより作用する酸化的リン酸化デカップラー、例えば、 クロルフェナピル、及び、DNOC; (14) ニコチン性アセチルコリン受容体拮抗薬、例えば、 ベンスルタップ、カルタップ(塩酸塩)、チオシクラム、及び、チオスルタップ(ナトリウム); (15) キチン生合成阻害薬(タイプ0)、例えば、 ベンゾイル尿素系、例えば、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、及び、トリフルムロン; (16) キチン生合成阻害薬(タイプ1)、例えば、 ブプロフェジン; (17) 脱皮撹乱剤(moulting disruptors)、例えば、 シロマジン; (18) エクジソン作動薬/ディスラプター、例えば、 ジアシルヒドラジン系、例えば、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、及び、テブフェノジド; (19) オクトパミン作動薬、例えば、 アミトラズ; (20) 複合体-III電子伝達阻害薬、例えば、 ヒドラメチルノン;アセキノシル;フルアクリピリム; (21) 複合体-I電子伝達阻害薬、例えば、 METI殺ダニ剤の群に属するもの、例えば、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド;又は、 ロテノン(Derris); (22) 電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、例えば、 インドキサカルブ;メタフルミゾン; (23) アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害薬、例えば、 テトロン酸誘導体、例えば、スピロジクロフェン、及び、スピロメシフェン;又は、 テトラミン酸誘導体、例えば、スピロテトラマト; (24) 複合体-IV電子伝達阻害薬、例えば、 ホスフィン系、例えば、リン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィン、リン化亜鉛;又は、シアン化物; (25) 複合体-II電子伝達阻害薬、例えば、 シエノピラフェン; (28) リアノジン受容体エフェクター、例えば、 ジアミド系、例えば、クロラントラニリプロール、及び、フルベンジアミド; 作用機序が知られていないさらなる活性成分、例えば、アミドフルメト、アザジラクチン、ベンクロチアズ、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ブロモプロピレート、キノメチオネート、氷晶石(cryolite)、シアントラニリプロール(シアザピル(Cyazypyr))、シフルメトフェン、ジコホル、ジフロビダジン、フルエンスルホン(fluensulfone)、フルフェネリム、フルフィプロール(flufiprole)、フルオピラム、フフェノジド(fufenozide)、イミダクロチズ、イミシアホス、イプロジオン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、及び、ヨードメタン;並びに、さらに、バシルス・フィルムス(Bacillus firmus)に基づく調製物(I-1582, BioNeem, Votivo)、さらなる化合物、例えば、ジクロロプロペン、油(例えば、石油)、メタアルデヒド、メタム-ナトリウム、及び、以下の既知活性化合物: 3-ブロモ-N-{2-ブロモ-4-クロロ-6-[(1-シクロプロピルエチル)カルバモイル]フェニル}-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド、4-{[(6-ブロモピリダ-3-イル)メチル](2-フルオロエチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン、4-{[(6-フルオロピリダ-3-イル)メチル](2,2-ジフルオロエチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン、4-{[(2-クロロ-1,3-チアゾール-5-イル)メチル](2-フルオロエチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン、4-{[(6-クロロピリダ-3-イル)メチル](2-フルオロエチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン、4-{[(6-クロロピリダ-3-イル)メチル](2,2-ジフルオロエチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン、4-{[(6-クロロ-5-フルオロピリダ-3-イル)メチル](メチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン、4-{[(5,6-ジクロロピリダ-3-イル)メチル](2-フルオロエチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン、4-{[(6-クロロ-5-フルオロピリダ-3-イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン-2(5H)-オン、4-{[(6-クロロピリダ-3-イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン-2(5H)-オン、4-{[(6-クロロピリダ-3-イル)メチル](メチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン、{[1-(6-クロロピリジン-3-イル)エチル](メチル)オキシド-λ4-スルファニリデン}シアナミドとそのジアステレオマー{[(1R)-1-(6-クロロピリジン-3-イル)エチル](メチル)オキシド-λ4-スルファニリデン}シアナミド(A)及び{[(1S)-1-(6-クロロピリジン-3-イル)エチル](メチル)オキシド-λ4-スルファニリデン}シアナミド(B)、並びに、スルホキサフロルとそのジアステレオマー[(R)-メチル(オキシド){(1R)-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]エチル}-λ4-スルファニリデン]シアナミド(A1)及び[(S)-メチル(オキシド){(1S)-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]エチル}-λ4-スルファニリデン]シアナミド(A2)〔これらは、ジアステレオマー群Aと称される〕、[(R)-メチル(オキシド){(1S)-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]エチル}-λ4-スルファニリデン]シアナミド(B1)及び[(S)-メチル(オキシド){(1R)-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]エチル}-λ4-スルファニリデン]シアナミド(B2)〔これらは、ジアステレオマー群Bと称される〕、並びに、11-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-12-ヒドロキシ-1,4-ジオキサ-9-アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデカ-11-エン-10-オン、3-(4’-フルオロ-2,4-ジメチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-オキサ-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン、1-{2-フルオロ-4-メチル-5-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル}-3-(トリフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-アミン、[(3S,4aR,12R,12aS,12bS)-3-[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]-6,12-ジヒドロキシ-4,12b-ジメチル-11-オキソ-9-(ピリジン-3-イル)-1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b-デカヒドロ-2H,11H-ベンゾ[f]ピラノ[4,3-b]クロメン-4-イル]メチルシクロプロパンカルボキシレート、2-シアノ-3-(ジフルオロメトキシ)-N,N-ジメチルベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-(ジフルオロメトキシ)-N-メチルベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-(ジフルオロメトキシ)-N-エチルベンゼンスルホンアミド、4-(ジフルオロメトキシ)-N-エチル-N-メチル-1,2-ベンゾチアゾール-3-アミン 1,1-ジオキシド、N-[1-(2,3-ジメチルフェニル)-2-(3,5-ジメチルフェニル)エチル]-4,5-ジヒドロ-1,3-チアゾール-2-アミン、{1’-[(2E)-3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-エン-1-イル]-5-フルオロスピロ[インドール-3,4’-ピペリジン]-1(2H)-イル}(2-クロロピリジン-4-イル)メタノン、3-(2,5-ジメチルフェニル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン、3-(2,5-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-2-オキソ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-4-イルエチルカルボネート、4-(ブタ-2-イン-1-イルオキシ)-6-(3,5-ジメチルピペリジン-1-イル)-5-フルオロピリミジン、(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチル)(3,3,3-トリフルオロプロピル)マロノニトリル、(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチル)(3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル)マロノニトリル、8-[2-(シクロプロピルメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリダジン-3-イル]-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン、2-エチル-7-メトキシ-3-メチル-6-[(2,2,3,3-テトラフルオロ-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)オキシ]キノリン-4-イルメチルカルボネート、2-エチル-7-メトキシ-3-メチル-6-[(2,2,3,3-テトラフルオロ-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)オキシ]キノリン-4-イルアセテート、PF1364(CAS Reg.No.1204776-60-2)、5-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ベンゾニトリル、5-[5-(2-クロロピリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ベンゾニトリル、4-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチル-N-{2-オキソ-2-[(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]エチル}ベンズアミド、4-{[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}-1,3-オキサゾール-2(5H)-オン、4-{[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル](2,2-ジフルオロエチル)アミノ}-1,3-オキサゾール-2(5H)-オン、4-{[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル](エチル)アミノ}-1,3-オキサゾール-2(5H)-オン、4-{[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル](メチル)アミノ}-1,3-オキサゾール-2(5H)-オン、NNI-0711、1-アセチル-N-[4-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-メトキシプロパン-2-イル)-3-イソブチルフェニル]-N-イソブチリル-3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、2-[2-({[3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル]カルボニル}アミノ)-5-クロロ-3-メチルベンゾイル]-2-メチルヒドラジンカルボン酸メチル、2-[2-({[3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル]カルボニル}アミノ)-5-シアノ-3-メチルベンゾイル]-2-エチルヒドラジンカルボン酸メチル、2-[2-({[3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル]カルボニル}アミノ)-5-シアノ-3-メチルベンゾイル]-2-メチルヒドラジンカルボン酸メチル、2-[3,5-ジブロモ-2-({[3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]-1,2-ジエチルヒドラジンカルボン酸メチル、2-[3,5-ジブロモ-2-({[3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]-2-エチルヒドラジンカルボン酸メチル、(5RS,7RS;5RS,7SR)-1-(6-クロロ-3-ピリジルメチル)-1,2,3,5,6,7-ヘキサヒドロ-7-メチル-8-ニトロ-5-プロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン、2-{6-[2-(5-フルオロピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-5-イル]ピリジン-2-イル}ピリミジン、2-{6-[2-(ピリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-5-イル]ピリジン-2-イル}ピリミジン; から選択される群(II)の1種類以上のさらなる殺虫剤及び/又は殺ダニ剤の相乗的に活性を示す組合せを含む、前記活性成分組合せ。 ・・・ 【請求項3】 式(I-1) 【化5】 [図:0001404009000004.jpg] 〔式中、 R3は、水素であるか、又は、いずれの場合にも同一または異なる置換基で1置換若しくは多置換されていてもよいC1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C3-C12-シクロアルキル、C3-C12-シクロアルキル-C1-C6-アルキル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C1-C6-アルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C2-C6-アルコキシカルボニル、C1-C6-アルキルカルボニル、C3-C6-シクロアルキルアミノ又は5員若しくは6員のヘテロ芳香族環から選択され得る)であり; R4は、ハロゲン、シアノ又はメチルであり; R5は、メチル又は塩素であり; Zは、N、CCl又はCHであり; Qyは、1置換又は多置換されていてもよい5員若しくは6員のヘテロ芳香族環(ここで、該ヘテロ芳香族環は、Q-36~Q-40、Q-43、Q-58~Q-59、Q-62、Q-63の群から選択される)、芳香族9員縮合ヘテロ二環式環系(Q-54~Q-56)及び5員ヘテロ環式環(Q-60~Q-61)である(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、C1-C3-アルキル、C1-C3-ハロアルキル、C1-C2-アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、ニトロ又はC1-C2-ハロアルコキシから選択され得る)〕 で表される少なくとも1種類の活性成分(ここで、式(I-1)で表される化合物は、塩の形態で存在していてもよい) 【化6】 [図:0001404009000005.jpg] と群(II)の1種類以上のさらなる殺虫剤及び/又は殺ダニ剤を含む、請求項1又は2の1項に記載の活性成分組合せ。 ・・・ 【請求項8】 群(II)の活性成分が 【表1】 [図:0001404009000006.jpg] [図:0001404009000007.jpg] [図:0001404009000008.jpg] [図:0001404009000009.jpg] から選択される、請求項1~7のいずれかに記載の活性成分組合せ。 【請求項9】 式(I-1)で表される化合物が、化合物(I-1-1)~化合物(I-1-60)からなる群から選択される、請求項1~8のいずれかに記載の活性成分組合せ。 【請求項10】 式(I-1)で表される化合物の混合物が、 I-1-1-/1-1-7; 1-1-2/1-1-8; 1-1-3/1-1-9; I-1-4/1-1-10; I-1-5/1-1-11; I-1-6/1-1-12; I-1-13/I-1-1-19; 1-1-14/1-1-20; I-1-15/I-1-21; I-1-16/I-1-22; I-1-17/I-1-23; I-1-18/I-1-24; 1-1-25/1-1-31; 1-1-26/1-1-32; I-1-27/I-1-33; 1-1-28/1-1-34; I-1-29/I-1-35; I-1-30/I-1-36; 1-1-37/1-1-43; 1-1-38/1-1-44; I-1-39/I-1-45; I-1-40/I-1-46; I-1-41/I-1-47; I-1-42/I-1-48; I-1-49/I-1-55; I-1-50/I-1-56; I-1-51/I-1-57; I-1-52/I-1-58; I-1-53/I-1-59; I-1-54/I-1-60 からなる群から選択される、請求項4又は5のいずれかに記載の活性成分組合せ。 【請求項11】 請求項1~10のいずれかに記載の活性成分組合せ並びに増量剤及び/又は界面活性剤を含む、農薬組成物。」 (1b) 「【0001】 本発明は、新規活性成分組合せに関し、ここで、該活性成分組合せは、さらなる殺虫活性性成分(II)と組み合わせられた式(I)で表される化合物で構成されていて、望ましくない昆虫類及び/又はダニ類などの害虫を防除するのに極めて適している。」 (1c) 「【0027】 さらにまた、好ましいのは、一般式(I)又は一般式(I-1)で表される少なくとも1種類の活性成分と 【0028】 【表1】 [図:0001404009000010.jpg] [図:0001404009000011.jpg] [図:0001404009000012.jpg] から選択される群(II)の活性成分を含んでいる活性成分組合せである。」 (1d) 「【0035】 一層さらに好ましい活性成分組合せは、式(I-1-1)~式(I-1-60)で表される正確に1種類の活性成分と群(II)の1種類以上の活性成分を含んでいる。 【0036】 【化10】 [図:0001404009000013.jpg] ・・・ 加えて、一層さらに好ましい活性成分組合せは、式(I-1-1)~式(I-1-60)で表される活性成分の混合物と以下で特定されている群(II)の1種類以上の活性成分を含んでいる。 ・・・ 【0113】 本発明による活性成分の組合せは、その市販されている製剤の中において、及び、それらの製剤から調製された使用形態の中において、殺虫剤、誘引剤、不妊剤、殺最近剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、成長調節剤又は除草剤などの別の活性成分との混合物として存在させることができる。」 (1e) 「【0146】・・・ 実施例D テトラニクス(Tetranychus)試験(OP抵抗性/噴霧処理) 溶媒: 78重量部のアセトン 1.5重量部のジメチルホルムアミド 乳化剤: 0.5重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル 活性成分の適切な製剤を調製するために、1重量部の活性成分を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を乳化剤を含有している水で稀釈して、所望の濃度とする。 【0147】 全ての成育段階のナミハダニ(Tetranychus urticae)が発生しているインゲンマメ(Phaseolus vulgaris)の葉のディスクに、所望濃度の活性成分製剤を噴霧する。 【0148】 所望の期間が経過した後、効果(%)を求める。100%は、全てのナミハダニが死んだことを意味し、0%は、死んだナミハダニが無かったことを意味する。 【0149】 この試験において、本出願による以下の活性成分組合せは、個別に施用された当該活性成分と比較して、相乗的に増強された活性を示した。 【0150】 表D-1: ナミハダニ(Tetranychus urticae)試験 【0151】 【表12】 [図:0001404009000014.jpg] ・・・ [図:0001404009000015.jpg] 」 2 引用文献1に記載された発明 摘記(1a)及び(1b)によれば、引用文献1には、殺虫活性成分(II)と組み合わせられた式(I)で表される化合物で構成された活性成分組合せ、及びそれらを含有する農薬組成物等を用いて、望ましくない昆虫類及び/又はダニ類などの害虫を防除することに関する発明が記載され、群(II)の活性成分として、「アルファーシペルメトリン」及び「ゼーターシペルメトリン」がさらに好ましい活性成分の1つとして挙げられ(摘記(1c))、群(II)の1種類以上の活性成分との一層さらに好ましい組合せの活性成分の1つとして、式(I-1-1)で表される活性成分が挙げられ(摘記(1d))、実施例Dでは、具体的に製剤を調製し、その水稀釈液の噴霧により「ナミハダニ(Tetranychus urticae)」に対する殺虫率(実測値)を確認している(摘記(1e))。 そうすると、引用文献1には、【表12】の7番目の「化合物(I-1-1)/化合物(I-1-7)***+アルファーシペルメトリン(1:1)(本発明)」の欄の実施例として、次に示す引用発明が記載されていると認められる。 <引用発明> 1重量部の活性成分を溶媒(78重量部のアセトン、1.5重量部のジメチルホルムアミド)及び乳化剤(0.5重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル)と混合して得られた濃厚物であって、 活性成分は、化合物(I-1-1) [図:0001404009000016.jpg] が、約85%の量で存在し、化合物(I-1-7) [図:0001404009000017.jpg] が、約15%の量で存在する化合物(I-1-1)/化合物(I-1-7)の被験混合物と、アルファーシペルメトリンとの(1:1)の組み合わせであり、 水で希釈した所望濃度の活性成分製剤をナミハダニに噴霧して、2日後の殺虫率の実測値が70%となる濃厚物。 3 対比・判断 (1) 本願発明1について 本願発明1と引用発明とを対比する。 引用発明の「水で希釈した所望濃度の活性成分製剤をナミハダニに噴霧して、2日後の殺虫率の実測値が70%となる濃厚物」は、本願【請求項26】の「前記蛛形綱種は、ナミハダニ(TSSM)である」との記載からみて、引用発明の「ナミハダニ」が本願発明1の「蛛形綱種」に該当し、本願明細書【0014】の「用語「繁殖力を制御する」は、その成長段階の1つ以上の間に蛛形綱種の存在を低減、阻害または排除することを指す。」との記載からみて、引用発明の「2日後の殺虫率の実測値が70%となる」は、ナミハダニの存在を低減するという点において、本願発明1の「蛛形綱種の繁殖力を制御する」に該当するから、本願発明1の「蛛形綱種の繁殖力を制御するための組成物」に相当する。 また、引用発明の「化合物(I-1-1)・・・が、約85%の量で存在」は、例えば、特表2020-537639号公報の【0019】の「テトラニリプロール」の構造(CAS登録番号:1229654-66-3)の記載などからみて、本願発明1の「テトラニリプロール」に該当し、その濃厚物における濃度は、0.525重量%[=1×(1/2)×0.85/(78+1.5+0.5+1)×100]であって、水で希釈した所望濃度で殺虫効果を奏するものであるから、本願発明1の「有効量のテトラニリプロール」を含む「組成物であって、前記テトラニリプロールは、当該組成物の5重量%以下であり」に相当する。 そうすると、本願発明1と引用発明とは、 「有効量のテトラニリプロールを含む蛛形綱種の繁殖力を制御するための組成物であって、前記テトラニリプロールは、当該組成物の5重量%以下である組成物。」の点で一致し、以下の相違点1で一応相違する。 <相違点1> 本願発明1は、組成物が少なくとも1つの植物保護剤を含み、当該植物保護剤は、農薬、殺節足動物剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調節剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるものであるのに対して、引用発明は、組成物が「化合物(I-1-1)」以外に「アルファーシペルメトリン」及び「化合物(I-1-7)」を活性成分として含むものの、当該「アルファーシペルメトリン」は、引用文献1の【表12】において、単独使用した場合の「2日後の殺虫率(%)」が0%であるとされており、本願発明1の「農薬、殺節足動物剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調節剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択」される「植物保護剤」に該当するのか否か不明な点 相違点1について検討すると、引用発明の「アルファーシペルメトリン」は、引用文献1の【表12】の試験結果に示されるように、化合物(I-1-1)などの他の活性成分と組み合わされることにより、相乗的に増強された殺ダニ活性を示すものであるから、実質的に本願発明1の「農薬、殺節足動物剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調節剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択」される「植物保護剤」に相当するといえるので、相違点1は実質的な相違点ではない。 また、仮に実質的な相違点であるとしても、引用文献1の【0113】には、「殺線虫剤、殺菌剤、除草剤などの別の活性成分との混合物として存在させることができる」と記載されているので、引用発明の濃厚物に、「農薬、殺節足動物剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調節剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択」される「植物保護剤」を少なくとも含む構成にすることは、当業者が容易に想到することである。 つぎに、本願発明1の効果について検討すると、本願明細書【0050】~【0053】には、実施例1として「成虫TSSMに対す試験製剤およびビフェントリンのタンク混合では、拮抗作用は検出されなかった。」ことが示され、その【表1】には、試験製剤(テトラニリプロール200SC製剤、60g ai/ha)の単独が10%の致死率を提供し、Brigade(登録商標)(ビフェントリン、56g ai/ha)の単独が100%の致死率を提供し、その組合せ(60g+56g)が100%の致死率を提供することが示されているが、引用発明は、4+4g/haの濃度で、70%の殺虫率を示していることから、本願発明1に格別の効果があるとは認められない。 したがって、本願発明1は、引用文献1に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、仮に相違点1が実質的な相違点があるとすると、引用文献1に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 (2) 本願発明4について 本願発明4と引用発明とを対比すると、本願発明4と引用発明とは、 「有効量のテトラニリプロールを含む蛛形綱種の繁殖力を制御するための組成物であって、前記テトラニリプロールは、当該組成物の5重量%以下である組成物。」の点で一致し、以下の相違点2で相違する。 <相違点2> 本願発明4は、植物保護剤として「ゼータ-シペルメトリン」を含むのに対して、引用発明は、植物保護剤として「ゼータ-シペルメトリン」を含むものではない点 相違点2について検討すると、引用文献1の【0028】【表1】には、アルファーシペルメトリンとともに、ゼーターシペルメトリンが、好ましい群(II)の活性成分として記載されていることから、引用発明の「アルファーシペルメトリン」に代えて「ゼーターシペルメトリン」を採用することは、当業者が容易に想到することである。 そして、本願明細書には、「ゼーターシペルメトリン」を用いた実施例による効果を具体的に確認している記載はなく、「アルファーシペルメトリン」と「ゼーターシペルメトリン」の違いによって、当業者が予測できないほどの効果上の顕著な差異が生じるとは認められない。 したがって、本願発明4は、引用文献1に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 (3) 審判請求人の主張について ア 審判請求人は審判請求書において、おおむね、以下の(ア)~(エ)の理由により、本願請求項1~26に係る発明は、引用文献1に基いて想到し得ず、進歩性を有する旨の主張をしている。 (ア) 引用文献1では、組成物中にテトラニリプロールが85重量%存在することが要求されており、テトラニリプロールが組成物の5重量%以下であることについては、記載も示唆もされていません。 (イ) 引用文献1から考え得る組み合わせの例は実施不可能なほどに膨大で本願発明の組成物の参考になるとは考えられません。 (ウ) 引用文献1では、テトラニリプロールと式(I-1-7)の化合物との組み合わせが要求されています。 (エ) 引用文献1には殺虫効果についてしか記載されておらず、殺虫率が低いにもかかわらず卵の堆積が減少するという本発明の効果については記載も示唆もされていません。 イ 請求人の主張に対する当審合議体の判断 まず、上記ア(ア)について検討すると、テトラニリプロールが85重量%存在するというのは、一般式(1)に該当する化合物(引用発明では、化合物(I-1-1)と化合物(I-1-7)が該当する。)における濃度であって、濃厚物等の組成物全体に対する濃度ではなく、引用発明におけるテトラニリプロールの濃度は、上記(1)で述べたとおり、0.525重量%(5重量%以下)である。 つぎに、上記ア(イ)について検討すると、引用発明は具体的な化合物を特定するだけでなく、製剤を製造し、殺虫効果を具体的に確認しているものであるから、引用発明は実施可能であり、当該引用発明を参考にできない理由がないことは明らかである。 さらに、上記ア(ウ)について検討すると、本願発明1及び4は、「少なくとも1つの植物保護剤を含む」ものであって、「テトラニリプロール」に加えて、「(I-1-7)の化合物」含む場合を除外するものではないし、そもそも、「(I-1-7)の化合物」は、活性成分であって、本願発明1及び4の「植物保護剤」の1つに該当するものである。 最後に、上記ア(エ)について検討すると、上記(1)で述べたとおり、本願発明1及び4における「繁殖力を制御する」とは、「その成長段階の1つ以上の間に蛛形綱種の存在を低減、阻害または排除することを指す」のであるから、卵の堆積の減少が発明の必須の効果であるとは認められず、卵からふ化した「成長段階の1つ」の状態について、致死による蛛形綱種の存在の低減が達成できれば、結果として繁殖力が制御されているものであるから、審判請求人の主張は請求項の記載に基づくものではないといえる。 したがって、上記ア(ア)~(エ)の審判請求人の主張は、いずれも採用できない。 第4 むすび 以上のとおり、本願請求項1及び4に係る発明は、引用文献1に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができないものである。 したがって、原査定に誤りはなく、その他の請求項について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。

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2022-000259

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