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特許拒絶査定不服審判

2021-002269

狭帯域のための不均等ページング負荷分散

審判番号
2021-002269
法域
特許
審判種別
拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
出願番号
特願2019-506132外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
請求日
2021年02月19日
審決日
2022年08月26日
公報発行日
2023年02月24日
結論
請求不成立
審判長/審判官
分類
P18 .161-Z (H04W)
根拠条文(結論部分から自動抽出・参考)
特許法29条の2
条文(本文から自動抽出・参考)
特許法第29条の2、特許法第17条の2第6項、特許法第17条の2第5項第2号、特許法第184条の4第3項
データ出所
審決公報(XML)

事件の表示

特願2019-506132「狭帯域のための不均等ページング負荷分散」拒絶査定不服審判事件〔平成30年2月8日国際公開、WO2018/025225、令和元年10月24日国内公表、特表2019-531002〕について、次のとおり審決する。

結論

結 論 本件審判の請求は、成り立たない。

理由

理 由 第1 手続の経緯 本願は、2017年(平成29年)8月3日(パリ条約による優先権主張 外国庁受理 2016年8月5日 アメリカ合衆国(US))を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。 令和2年 2月28日付け 拒絶理由通知書 令和2年 6月 2日 意見書及び手続補正書の提出 令和2年10月14日付け 拒絶査定 令和3年 2月19日 審判請求書及び手続補正書の提出 令和3年 8月 3日 上申書の提出 第2 令和3年2月19日にされた手続補正についての補正の却下の決定 [補正の却下の決定の結論] 令和3年2月19日にされた手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。 [理由] 1 本件補正について(補正の内容) (1)本件補正後の特許請求の範囲の記載 本件補正により、特許請求の範囲の請求項1の記載は、次のとおり補正された。(下線は補正箇所を示す。) 「 【請求項1】 ユーザ機器(UE)において使用する方法であって、前記方法は、 ネットワークノードから、ページング物理リソースブロック(PRB)を複数のUEに割り当てるための複数の重みを受信すること(812)であって、前記複数の重みのうちの各重みは、それぞれのページングPRBに関連付けられることと、 前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して前記ユーザ機器のためのページングPRBを決定すること(814)と、 決定された前記ページングPRBでページングを受信すること(816)とを含み、 前記重みは、 ページング負荷またはページングブロッキング確率、 ダウンリンクトラフィック負荷、 ユーザ機器のロングタームエボリューション(LTE)のリリースのバージョンに応じた、ユーザ機器の分布、 のうちの少なくとも1つに基づき、 前記ユーザ機器のための前記ページングPRBを決定すること(814)は、 前記ユーザ機器を、1組のアーティフィシャルページングPRBのうちの1つのアーティフィシャルページングPRBに割り当てることと、 前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して、1組の実際のページングPRBのうちの1つの実際のページングPRBに前記アーティフィシャルページングPRBをマッピングすることと、を含み、前記1組の実際のページングPRBは前記1組のアーティフィシャルページングPRBよりも少ない数のページングPRBを含み、 前記ユーザ機器が一意の識別子と関連付けられ、 前記ユーザ機器を前記アーティフィシャルページングPRBに割り当てることは、前記アーティフィシャルページングPRBを選択するために均等分布関数を使用することを含み、前記均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRB内のページングPRBの総数で前記一意の識別子を除算することを含み、 前記アーティフィシャルページングPRBを前記実際のページングPRBにマッピングすることは、前記実際のページングPRBを選択するために不均等分布関数を使用することを含み、前記不均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRBのうちのいくつかのページングPRBを前記1組の実際のページングPRBのうちの前記ページングPRBに、前記重みに従って割り当てることを含む、方法。」 (2)本件補正前の特許請求の範囲 本件補正前の、令和2年6月2日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1の記載は、次のとおりである。 「 【請求項1】 ユーザ機器(UE)において使用する方法であって、前記方法は、 ネットワークノードから、ページング物理リソースブロック(PRB)を複数のUEに割り当てるための複数の重みを受信すること(812)であって、前記複数の重みのうちの各重みは、それぞれのページングPRBに関連付けられることと、 前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して前記ユーザ機器のためのページングPRBを決定すること(814)と、 決定された前記ページングPRBでページングを受信すること(816)とを含み、 前記重みは、 ページング負荷またはページングブロッキング確率、 ダウンリンクトラフィック負荷、 ユーザ機器のロングタームエボリューション(LTE)のリリースのバージョンに応じた、ユーザ機器の分布、 のうちの少なくとも1つに基づく、方法。」 2 補正の適否 本件補正は、本件補正前の請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「前記ユーザ機器のためのページングPRBを決定すること(814)」について、上記下線で示される限定事項を付加するものであって、本件補正前の請求項1に係る発明と本件補正後の請求項1に係る発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 そこで、本件補正後の請求項1に係る発明(以下、「本件補正発明」という。)が特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について、以下検討する。 (1)本件補正発明 本件補正により、補正された特許請求の範囲の請求項1に係る発明(以下、「本件補正発明」という。)は、上記「1」の「(1)」に記載したとおりのものである。 (2)先願の記載、及び先願発明 原査定の拒絶の理由で引用されたPCT/US2017/036812号(以下、「先願1」という。)は、本願の優先日である2016年8月5日より前の2016年7月18日を出願日とするUS62/363,824、及び本願の優先日後の2017年6月8日を出願日とするUS15/618,088を優先権主張の基礎となる出願とし、国際公開第2018/017201号として国際公開がされた国際特許出願である。 また、本願の発明者は、先願1の発明をした者と同一ではなく、さらに本願の出願の時において、本願の出願人は、先願1の出願人と同一でもない。 そして、先願1の国際出願日における国際出願の明細書、請求の範囲又は図面(以下、「先願1の明細書等」という。)には、図面とともに以下の記載がある。(なお、下線は当審で付したものである。) ア 「[0056] Certain aspects of the present disclosure generally relate to paging and random access procedures for narrowband (NB) internet-of-things (IoT). More specifically, aspects of the present disclosure provide techniques for performing paging and/or random access procedures for NB-IoT using multiple physical resource blocks (PRBs). [0057] According to certain aspects, a base station (BS) may determine multiple sets of resources that are available for narrowband communications with UEs (e.g., IoT devices, legacy devices, etc.). The BS may determine an allocation of the available sets of resources to one or more of the UEs based, at least in part, on a type (or capability) of each UE. A type of a UE, for example, may refer to a version of a standard supported by the UE (e.g., whether the UE is a legacy UE, narrowband UE, advanced UE, etc.), one or more capabilities of the UE (e.g., whether the UE supports multiple PRB operations for NB-IoT, whether the UE supports single tone/ multi-tone transmission, etc.), etc. ・・・(中略)・・・ [0060] A wireless communication network may include a number of base stations that can support communication for a number of wireless devices. Wireless devices may include user equipments (UEs).・・・(省略)・・・」 (当審仮訳: [0056] 本開示のいくつかの態様は、一般に、狭帯域(NB)のモノのインターネット(IoT)用のページング及びランダムアクセスプロシージャに関する。より詳細には、本開示の態様は、複数の物理リソースブロック(PRBs)を使用するNB-IoT用のページング及び/又はランダムアクセスプロシージャを実行するための技法を提供する。 [0057] いくつかの態様によれば、基地局(BS)は、UE(例えば、IoTデバイス、レガシーデバイスなど)との狭帯域通信のために利用可能であるリソースの複数のセットを決定し得る。BSは、各UEのタイプ(又は、能力)に少なくとも部分的に基づいて、UEのうちの1つ以上へのリソースの利用可能なセットの割振りを決定し得る。UEのタイプとは、例えば、UEによってサポートされる規格のバージョン(例えば、UEがレガシーUEであるのか、狭帯域UEであるのか、アドバンストUEであるのかなど)、UEの1つ以上の能力(例えば、UEがNB-IoT用の複数PRB動作をサポートするかどうか、UEがシングルトーン/マルチトーン送信をサポートするかどうかなど)などを指し得る。 ・・・(中略)・・・ [0060] ワイヤレス通信ネットワークは、いくつかのワイヤレスデバイスのための通信をサポートできるいくつかの基地局を含み得る。ワイヤレスデバイスは、ユーザ機器(UE)を含み得る。・・・(省略)・・・」 イ 「[0096] In some wireless networks (e.g., LTE Release 13), one PRB of the NB-IoT resources can be used as an "anchor PRB" for one or more narrowband operations. For example, narrowband primary synchronization signals (PSS), narrowband secondary synchronization signals (SSS), master information block (MIB), system information block (SIB), random access messages, paging messages, etc., can be transmitted on the anchor PRB. Further, once a given UE is connected mode, the UE can move to a different PRB (e.g., non-anchor PRB) for other operations. [0097] Certain standards (e.g., LTE Release 14, or greater) may introduce support for various additional NB-IoT enhancements. For example, such standards may allow devices (e.g., NB-IoT devices) in the wireless network to perform certain operations (e.g., such as transmitting NPRACH signals, monitoring for paging messages, etc.) on an anchor PRB and/or on one or more non-anchor PRBs. While the transmission/reception of narrowband paging messages and/or NPRACH signals onnon-anchor PRBs can increase the capacity of the network for UEs in connected mode, such may not be the case for UEs in idle mode that are able to perform similar operations in non-anchor PRBs. Put differently, current techniques that idle UEs may use to choose resources for narrowband operations (e.g., attempting to access a cell by random access, monitoring for paging messages to obtain information from the cell, etc.) in the network may lead to an unequal distribution of resources among the UEs in the network. 」 (当審仮訳: [0096] いくつかの無線ネットワーク(例えば、LTEリリース13)では、NB-IoTリソースの1つのPRBは、1つ以上の狭帯域動作のための“アンカーPRB”として使用されることができる。例えば、狭帯域一次同期信号(PSS)、狭帯域二次同期信号(SSS)、マスター情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB)、ランダムアクセスメッセージ、ページングメッセージなどが、アンカーPRB上で送信されることができる。さらに、所与のUEが接続モードになると、UEは他の動作のために別のPRB(例えば、非アンカーPRB)に移動することができる。 [0097] いくつかの規格(例えば、LTEリリース14以降)は、様々な追加のNB-IoT拡張のためのサポートを導入し得る。例えば、そのような規格は、ワイヤレスネットワークの中のデバイス(例えば、NB-IoTデバイス)が、アンカーPRB上及び/又は1つ以上の非アンカーPRB上で(例えば、NPRACH信号を送信すること、ページングメッセージのために監視することなどの)いくつかの動作を実行することを可能にし得る。非アンカーPRB上での狭帯域ページングメッセージ及び/又はNPRACH信号の送信/受信は、接続モードでのUEに対してネットワークの容量を増大させることができるが、そのようなことは、非アンカーPRBの中で類似の動作を実行できる、アイドルモードでのUEにとって事実であり得ない。言い換えれば、アイドルUEがネットワークの中での狭帯域動作(例えば、ランダムアクセスによってセルにアクセスしようと試みること、セルから情報を取得するためにページングメッセージのために監視することなど)用のリソースを選ぶために使用し得る現在の技法は、ネットワークの中のUE間でのリソースの不等な分配につながることがある。) ウ 「[0104] Figure 7 is a flow diagram illustrating example operations 700 for wireless communications, in accordance with certain aspects of the present disclosure. The operations 700 may be performed, for example, by a UE (e.g., UE 120) such as an NB- IoT device. The operations 700 may begin, at 702, where the UE receives an indication of at least one parameter for determining a set of resources within a plurality of resources available for narrowband communications with a BS. The at least one parameter may be based on a type of the UE. At 704, the UE determines the set of resources to use for narrowband communications with the BS based on the indicated at least one parameter. At 706, the UE communicates with the BS using the determined set of resources. In one aspect, the resources are paging resources, and the UE may monitor for paging channels on the paging resources. In one aspect, the resources are NPRACH resources, and the UE may transmit a NPRACH preamble on the NPRACH resources. [0105] According to certain aspects, each set of resources may include resources in one or more narrowband PRBs. In one aspect, for example, one set of resources (e.g., first set of resources) can include a single anchor PRB, and another set of resources (e.g., second set of resources) can include one or more non-anchor PRBs. Each set of UEs may include UEs of a particular type (or UEs that have one or more similar capabilities). For example, a given set of one or more UEs may include UEs that support a particular version of a specification (e.g., Rel-13, Rel-14, etc.), have the capability to perform narrowband operations (e.g., paging, random access, etc.) in non- anchor PRBs, have the capability to perform narrowband operations in anchor PRBs, etc. [0106] In an aspect, the BS may allocate the first set of resources to the first UEs of a first type. For example, the BS may determine that the first set of resources (e.g., an anchor PRB) is capable of being used by UEs that have the capability to perform paging/random access procedures for NB-IoT in an anchor PRB (e.g., such as Rel-13 UEs). In an aspect, the BS may allocate the first and second set of resources to the second UEs of the second type. For example, the BS may determine that the first and second set of resources (e.g., an anchor PRB and one or more non-anchor PRBs) are capable of being used by UEs that can perform paging/random access procedures for NB-IoT in anchor PRBs and/or non-anchor PRBs (e.g., such as Rel-14 UEs, or later). [0107] According to certain aspects, the BS may allocate the different sets of resources to one or more of the first and second UEs by determining one or more parameters for distributing the anchor and non-anchor PRBs among the different types of UEs. The at least one parameter may be indicative of the fraction of UEs in the second type of UEs (e.g., Rel-14 UEs) that may be allocated to the first set of resources (e.g., anchor PRB). For example, for Rel-14 UEs and greater, the BS may determine a parameter X, such that X% of Rel-14 UEs monitor paging in the anchor PRB, and 100- X% of Rel-14 UEs monitor paging in non-anchor PRB(s). The BS may determine and broadcast the value of such parameter implicitly or explicitly. In one aspect, the at least one parameter may not be received by the first type of UEs. Although paging is used in this example, the parameter X may also be determined for random access procedures. [0108] In one aspect, the BS may determine the parameter based on an amount (or number) of UEs of a particular type. For example, if the BS determines there is a large number of Rel-14 (or greater) UEs in the network, the BS may determine a value of X around 50 (e.g., such that the Rel-14 UEs are more evenly distributed among anchor and non-anchor PRBs). On the other hand, if the BS determines there is a majority of Rel- 13 UEs in the network, the BS may determine a value of X around 0 (e.g., such that all Rel-14 UEs would be paged in the non-anchor). More generally, however, the BS may determine an optimal value of X that evenly distributes the different UEs across the different sets of resources. [0109] Additionally or alternatively, in one aspect, the BS may determine the value of the parameter X based on the load in the network for each type of UE. For example, assume half of the UEs in the network are of a first type (e.g., Rel-13 UEs) and the other half are of a second type (e.g., Rel-14 UEs). In such an example, if the BS determines that more paging messages and/or more repetitions are needed to reach the first type of UEs (e.g., as compared to the second type of UEs, or vice versa), the BS can account for the difference in the load between the two types of UEs when determining the parameter X. In this manner, even if there are an equal amount of UEs of different types, the BS can determine an optimal value for X that efficiently distributes the resources among the UEs in the network. [0110] Once the parameter is determined, the BS may signal an indication of the at least one parameter to the UEs. In one aspect, the BS may signal the value of such parameter to certain types of UEs. For example, the BS may signal the parameter X to Rel-14 UEs (e.g., second UEs), but not to Rel-13 UEs (e.g., first UEs) (e.g., it may be implicitly known that Rel-13 UEs perform paging/random access operations in the anchor PRB). In some examples, the parameters may be signaled via broadcast signaling. [0111] In one aspect, the one or more parameters used to allocate (or distribute) the resources to the different UEs may be based on one or more weights determined by the BS. For example, a first one or more weights may be associated with the first set of resources and a second one or more weights may be associated with the second set of resources. The BS may assign a multiplicity or weight to each of the PRBs in order to allocate the PRBs among the UEs with different probability. Assume, for example, that there are two PRBs, RB0 and RB1, where RB0 is the anchor PRB and RB1 is the non- anchor PRB. In this example, the BS may assign a weight of one to RB0 and a weight of two to RB1 in order to generate three virtual RB (VRBs). Once assigned, the BS may transmit an indication of the weights to the UEs. Each UE, in turn, can select randomly (e.g., for random access procedures) or based on UE ID (e.g., for paging messages) among the three virtual RB. In one aspect, the UE may use the following equation (2) to select the VRB to use for NB-IoT operations: VRB = floor (UE_ID/(N*Ns)) mod Nn (2) where N is the min(T, nB), Ns is the max (1, nB/T), Nn is the number of "virtual RBs" for paging (or random access messages) (e.g., Nn =Σwi, with wi being the weight for the i-th RB), T is the DRX cycle of the UE, and nB is one of 4T, 2T, T, T/4, T/8, T/16, T/32. [0112] Once the UE selects a VRB, the UE may map the VRB to the actual PRB. Continuing with the above example, the UE may map VRB0 to RB0 and VRB1/2 to RB1. In this manner, the BS can determine and assign different weights to each of the different resources (e.g., as one of the parameters) in order to allocate the resources among the UEs with different probability. In this particular mapping, for example, the UE has a 66% probability of selecting RB1 and a 33% probability of selecting RB0. Note that while two PRBs were used in the above reference example, those of ordinary skill in the art will recognize that the above weights can be determined for any number of anchor and/or non-anchor PRBs.」 (当審仮訳: [0104] 図7は、本開示の特定の態様による、ワイヤレス通信のための例示的な動作700を示すフロー図である。動作700は、例えば、NB-IoTデバイスなどのUE(例えば、UE120)によって実行され得る。動作700は、UEが、BSとの狭帯域通信のために利用可能な複数のリソース内のリソースのセットを決定するための少なくとも1つのパラメータの表示を受信する、ステップ702で開始し得る。少なくとも1つのパラメータは、UEのタイプに基づき得る。704において、UEは、表示された少なくとも1つのパラメータに基づいて、BSとの狭帯域通信のために使用するリソースのセットを決定する。706において、UEは、決定されたリソースのセットを使用してBSと通信する。一態様では、リソースはページングリソースであり、UEはページングリソース上でページングチャネルを監視し得る。一態様では、リソースはNPRACHリソースであり、UEはNPRACHリソース上でNPRACHプリアンブルを送信し得る。 [0105] 特定の態様によれば、リソースの各セットは、1つ以上の狭帯域PRB内にリソースを含み得る。一態様では、例えば、リソースの1つのセット(例えば、リソースの第1のセット)は、単一のアンカーPRBを含むことができ、リソースの別のセット(例えば、リソースの第2のセット)は、1つ以上の非アンカーPRBを含むことができる。UEの各セットには、特定のタイプのUE(又は、1つ以上の類似の能力を持つUE)を含み得る。例えば、1つ以上のUEの所与のセットは、仕様の特定のバージョン(例えば、Rel-13、Rel-14など)をサポートするUE、非アンカーPRB内で狭帯域動作(例えば、ページング、ランダムアクセスなど)を実行する能力を有するUE、アンカーPRB内で狭帯域動作を実行するための能力を有するUEなどを含み得る。 [0106] 一態様では、BSは、リソースの第1のセットを第1のタイプの第1のUEに割り当て得る。例えば、BSは、リソースの第1のセット(例えば、アンカーPRB)が、アンカーPRB内でNB-IoTのためのページング/ランダムアクセスプロシージャを実行するための能力を有するUE(例えば、Rel-13、Rel-14 などのような)によって使用されることができると決定し得る。一態様では、BSは、リソースの第1及び第2のセットを第2のタイプの第2のUEに割り当て得る。例えば、BSは、リソースの第1及び第2のセット(例えば、アンカーPRB及び1つ以上の非アンカーPRB)が、アンカーPRB及び/又は非アンカーPRB(例えば、Rel-14 UEか、それ以降のような)内で、NB-IoTのためのページング/ランダムアクセスプロシージャを実行することができるUEによって使用できると決定し得る。 [0107] いくつかの態様によれば、BSは、異なるタイプのUE間でアンカー及び非アンカーPRBを分配するための1つ以上のパラメータを決定することによって、リソースの異なるセットを第1及び第2のUEのうちの1つ以上に割り当て得る。少なくとも1つのパラメータは、リソースの第1のセット(例えば、アンカーPRB)に割り当てられてよい第2のタイプのUE(例えば、Rel-14 UE)中のUEの分数で示し得る。例えば、Rel-14 UE以降に対して、BSは、Rel-14 UEのうちのX%がアンカーPRBの中でページングを監視するとともにRel-14 UEのうちの100-X%が非アンカーPRBの中でページングを監視するような、パラメータXを決定し得る。BSは、そのようなパラメータの値を暗黙的又は明示的に決定及びブロードキャストし得る。一態様では、少なくとも1つのパラメータが、第1のタイプのUEによって受信されないことがある。この例ではページングが使用されるが、パラメータXはまた、ランダムアクセスプロシージャのために決定され得る。 [0108] 一態様では、BSは、特定のタイプのUEの量(又は、数)に基づいてパラメータを決定し得る。例えば、BSが、ネットワークの中に大量のRel-14(以降)UEがあると決定する場合、BSは(例えば、Rel-14 UEがアンカー及び非アンカーPRBの間でより均等に分配されるような)50辺りのXの値を決定し得る。一方、BSが、ネットワークの中にRel-13 UEの大部分があると決定する場合、BSは、(例えば、すべてのRel-14 UEが非アンカーの中でページングされることになるような)0辺りのXの値を決定し得る。しかしながら、より一般的には、BSは、リソースの異なるセットにわたって異なるUEを均等に分配するXの最適な値を決定し得る。 [0109] 追加又は代替として、一態様では、BSは、UEのタイプごとのネットワーク中での負荷に基づいて、パラメータXの値を決定し得る。例えば、ネットワークの中のUEのうちの半分が第1のタイプ(例えば、Rel-13 UE)であり、他の半分が第2のタイプ(例えば、Rel-14 UE)であると仮定する。そのような例では、BSが、(例えば、第2のタイプのUEと比較して、又はその逆も同様に)第1のタイプのUEに到達するためにより多くのページングメッセージ及び/又はより多くの反復が必要とされるとBSが決定する場合、BSは、パラメータXを決定するとき、2つのタイプのUE間での負荷の差を考慮に入れることができる。このようにして、等しい量の異なるタイプのUEがあっても、BSは、ネットワークの中のUE間でリソースを効率的に分配する、Xに対する最適な値を決定することができる。 [0110] パラメータが決定されると、BSは、少なくとも1つのパラメータの表示をUEにシグナリングし得る。一態様では、BSは、そのようなパラメータの値を特定のタイプのUEにシグナリングし得る。例えば、BSは、パラメータXをRel-14 UE(例えば、第2のUE)にシグナリングし得るが、REL-13 UE(例えば、第1のUE)にはシグナリングし得ない(例えば、Rel-13 UEはアンカーPRBでページング/ランダムアクセス動作を実行することが暗黙的に知らされている。)。いくつかの例では、パラメータは、ブロードキャストシグナリングを介してシグナリングされ得る。 [0111] 一態様では、リソースを異なるUEに割り当てる(又は、分配する)ために使用される1つ以上のパラメータは、BSによって決定される1つ以上の重みに基づき得る。例えば、第1の1つ以上の重みがリソースの第1のセットに関連付けられ得、第2の1つ以上の重みがリソースの第2のセットに関連付けられ得る。BSは、異なる確率で、UE間でPRBを割り当てるために、PRBの各々に多重度又は重みを割り当て得る。例えば、2つのPRB、RB0及びRB1があると仮定し、ただし、RB0はアンカーPRBであり、RB1は非アンカーPRBである。この例では、BSは、3つの仮想RB(VRBs)を生成するために、1という重みをRB0に、また2という重みをRB1に割り当て得る。割り当てられると、BSは、重みの表示をUEへ送信し得る。各UEは、次に、(例えば、ランダムアクセスプロシージャのために)ランダムに、又は(例えば、ページングメッセージのために)UE_IDに基づいて、3つの仮想RB間で選択することができる。一態様では、UEは、NB-IoT処理のために使用するVRBを選択するために、次式(2)を使用し得る。 VRB=floor(UE_ID/(N*Ns)) mod Nn (2) ここで、Nはmin(T,nB)であり、Nsはmax(1,nB/T)であり、Nnはページング(又は、ランダムアクセスメッセージ)のための“仮想RB”の数であり(例えば、Nn=Σwi、ここでwiは、第iのRBに対する重みである)、TはUEのDRXサイクルであり、nBは4T,2T,T,T/4,T/8,T/16,T/32のうちの1つである。 [0112] UEがVRBを選択すると、UEは、VRBを実際のPRBにマッピングし得る。上記の例を続けると、UEは、VRB0をRB0に、及びVRB1/2をRB1にマッピングし得る。このようにして、BSは、異なる確率で、UE間でリソースを割り当てるために、異なるリソースの各々に(例えば、パラメータのうちの1つとして)異なる重みを決定して、割り当てることができる。この特定のマッピングでは、例えば、UEは、RB1を選択する66%の確率、及びRB0を選択する33%の確率を有する。上記の参照例では2つのPRBが使用されたが、上記の重みが任意の数のアンカーPRB及び/又は非アンカーPRBに対して決定され得ることを、当業者が認識することに留意されたい。) エ「 [図:0001393475000001.jpg] 」 (当審仮訳: [図:0001393475000002.jpg] 図7) 先願1の明細書等の上記「ア」ないし「エ」の記載、及び通信分野における技術常識を考慮すると、次のことがいえる。 a 上記「ア」の段落[0060]の「ユーザ機器(UE)」との記載によれば、「UE」は「ユーザ機器」の略語である。また、上記「ア」の段落[0057]の「基地局(BS)」との記載によれば、「BS」は「基地局」の略語である。さらに、上記「ア」の段落[0056]には「複数の物理リソースブロック(PRBs)」との記載があり、「PRBs」の「s」が英語の複数形を表していることを考慮すれば、「PRB」又は「PRBs」は「物理リソースブロック」の略語である。同様に、上記「ウ」の段落[0111]の「3つの仮想RB(VRBs)」との記載によれば、「VRB」又は「VRBs」は「仮想RB」の略語である。 よって、「ユーザ機器」及び「UE」は「ユーザ機器(UE)」を、「基地局」及び「BS」は「基地局(BS)」を、「物理リソースブロック」、「PRB」及び「PRBs」は「物理リソースブロック(PRB)」を、「仮想RB」、「VRB」及び「VRBs」は「仮想RB(VRB)」を表すものとして、以下、認定を行う。 b 上記「ウ」の段落[0104]の「図7は、本開示の特定の態様による、ワイヤレス通信のための例示的な動作700を示すフロー図である。動作700は、例えば、NB-IoTデバイスなどのUE(例えば、UE120)によって実行され得る。」との記載、及び上記「エ」の図7によれば、動作700は、ユーザ機器(UE)において実行されるものであり、図7にステップ702ないし706として、その方法が示されるものである。したがって、先願1の明細書等には、ユーザ機器(UE)において実行される方法が記載されているといえる。 c (a)上記「ア」の段落[0060]の「ワイヤレス通信ネットワークは、いくつかのワイヤレスデバイスのための通信をサポートできるいくつかの基地局を含み得る。」との記載によれば、基地局(BS)は、ワイヤレス通信ネットワークに含まれるといえる。 (b)上記「ウ」の段落[0104]には「動作700は、UEが、BSとの狭帯域通信のために利用可能な複数のリソース内のリソースのセットを決定するための少なくとも1つのパラメータの表示を受信する、ステップ702で開始し得る。」との記載がある。 ここで、「リソースのセット」に関して、上記「ウ」の段落[0105]には「リソースの各セットは、1つ以上の狭帯域PRB内にリソースを含み得る。一態様では、例えば、リソースの1つのセット(例えば、リソースの第1のセット)は、単一のアンカーPRBを含むことができ、リソースの別のセット(例えば、リソースの第2のセット)は、1つ以上の非アンカーPRBを含むことができる。」との記載があり、当該記載によれば、上記段落[0104]における「リソースのセット」には、アンカーPRBが含まれるリソースの第1のセット、及び非アンカーPRBが含まれるリソースの第2のセットがあるといえる。 そして、アンカーPRB及び非アンカーPRBに関して、上記「ウ」の段落[0106]には「リソースの第1及び第2のセット(例えば、アンカーPRB及び1つ以上の非アンカーPRB)が、アンカーPRB及び/又は非アンカーPRB(例えば、Rel-14 UEか、それ以降のような)内で、NB-IoTのためのページング・・・(中略)・・・を実行することができるUEによって使用できる」との記載があり、当該記載によれば、アンカーPRB及び非アンカーPRBは、ページングを実行するために使用されるといえる。 以上のことから、上記段落[0104]における「リソースのセット」は、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第1のセット、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第2のセットを含むものである。 また、「パラメータ」に関して、上記「ウ」の段落[0107]には「BSは、異なるタイプのUE間でアンカー及び非アンカーPRBを分配するための1つ以上のパラメータを決定することによって、リソースの異なるセットを第1及び第2のUEのうちの1つ以上に割り当て得る。」との記載があり、当該記載を考慮すれば、「パラメータ」は、リソースの異なるセットをUE間で割り当てるために決定されるものであって、アンカーPRB及び非アンカーPRBを分配するためのものといえる。 さらに、上記「ウ」の段落[0104]には「UEが、BSとの狭帯域通信のために利用可能な複数のリソース内のリソースのセットを決定するための少なくとも1つのパラメータの表示を受信する」との記載があり、当該記載によれば、UEは、リソースを分配するための「パラメータの表示」を受信する。一方で、上記「ウ」の段落[0111]には「リソースを異なるUEに割り当てる(又は、分配する)ために使用される1つ以上のパラメータは、BSによって決定される1つ以上の重みに基づき得る。・・・(中略)・・・BSは、異なる確率で、UE間でPRBを割り当てるために、PRBの各々に・・・(中略)・・・重みを割り当て得る。・・・(中略)・・・割り当てられると、BSは、重みの表示をUEへ送信し得る。」との記載があり、当該記載によれば、リソースを分配するための「パラメータ」は重みに基づき得るものであって、その場合、UEは「重みの表示」を受信する。そうすると、UEが、リソースを分配するために受信する「パラメータの表示」は「重みの表示」であるといえるから、上記「パラメータ」は「重み」であるといえる。そして、PRBに割り当てられた重みの表示をBSはUEへ送信し、UEは、BSからの重みの表示を受信するといえる。 以上のことから、「パラメータ」は、リソースの異なるセットをUE間で割り当てるために決定されるものであって、アンカーPRB及び非アンカーPRBを分配するための重みであり、重みの表示をUEはBSから受信するといえる。換言すれば、ユーザ装置(UE)は、リソースの異なるセットをUE間で割り当てるために決定され、アンカーPRB及び非アンカーPRBを分配するための重みの表示を受信する。 (c)上記「(a)」及び「(b)」で説示したことを総合すると、先願1の明細書等には、ユーザ機器(UE)が、ワイヤレス通信ネットワークに含まれる基地局(BS)から、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第1のセット、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第2のセットを含むリソースのセットを、ユーザ機器(UE)間で割り当てるために決定され、前記アンカー物理リソースブロック(PRB)及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配するための重みの表示を受信することが記載されている。 (d)上記「ウ」の段落[0111]には「BSは、異なる確率で、UE間でPRBを割り当てるために、PRBの各々に・・・(中略)・・・重みを割り当て得る。例えば、2つのPRB、RB0及びRB1があると仮定し、ただし、RB0はアンカーPRBであり、RB1は非アンカーPRBである。この例では、BSは、3つの仮想RB(VRBs)を生成するために、1という重みをRB0に、また2という重みをRB1に割り当て得る。割り当てられると、BSは、重みの表示をUEへ送信し得る。」との記載があり、当該記載によれば、BSがUEへ送信する重みの表示における重みは、アンカーPRBであるRB0、及び非アンカーPRBであるRB1の2つのRBに対する、前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みである。 (e)上記「(c)」及び「(d)」で説示したことを総合すれば、先願1の明細書等には、ユーザ機器(UE)が、ワイヤレス通信ネットワークに含まれる基地局(BS)から、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第1のセット、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第2のセットを含むリソースのセットを、ユーザ機器(UE)間で割り当てるために決定され、前記アンカー物理リソースブロック(PRB)及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配するための重みの表示を受信することであって、前記重みは、前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1の2つの物理リソースブロック(PRB)に対する、前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みであることが記載されている。 d 上記「ウ」の段落[0104]には「704において、UEは、表示された少なくとも1つのパラメータに基づいて、BSとの狭帯域通信のために使用するリソースのセットを決定する。」との記載があり、ここで「表示された」とは、「702」において、受信したパラメータの表示により表示された、ということを意味することは明らかである。 そして、上記「c」で説示したことを踏まえれば、「パラメータ」とは重みであり、「パラメータに基づいて」「リソースのセットを決定する」ことは、重みに基づいて、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配することにより、リソースのセットを割り当てることといえる。 したがって、先願1の明細書等には、ユーザ機器(UE)が、受信した重みの表示により表示された重みに基づいて、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配することにより、リソースのセットを割り当てることが記載されているといえる。 e 上記「ウ」の段落[0104]には「706において、UEは、決定されたリソースのセットを使用してBSと通信する。」との記載がある。ここで、上記「ウ」の段落[0106]の「リソースの第1及び第2のセット(例えば、アンカーPRB及び1つ以上の非アンカーPRB)が、アンカーPRB及び/又は非アンカーPRB(例えば、Rel-14 UEか、それ以降のような)内で、NB-IoTのためのページング・・・(中略)・・・プロシージャを実行することができるUEによって使用できる」との記載を勘案すると、上記段落[0106]の記載における「リソースのセット」を使用して行う通信は、リソースのセットに含まれるアンカーPRB又は非アンカーPRBを使用して行うページングに関する通信を表しているといえる。 ここで、上記「イ」の段落[0097]の「アンカーPRB上及び/又は1つもしくは複数の非アンカーPRB上で(・・・(中略)・・・ページングメッセージのために監視することなどの)いくつかの動作を実行する・・・(中略)・・・非アンカーPRB上での狭帯域ページングメッセージ・・・(中略)・・・の送信/受信」との記載によれば、アンカーPRB上、又は非アンカーPRB上でページングメッセージを監視し、非アンカーPRB上でページングメッセージを受信するといえる。また、上記「イ」の段落[0096]の「ページングメッセージなどが、アンカーPRB上で送信されることができる。」との記載によれば、ページングメッセージはアンカーPRB上でも送信されるものであり、上記段落[0097]に記載されるように、アンカーPRB上でもページングメッセージを監視するから、アンカーPRB上で送信された場合、アンカーPRB上でページングメッセージを受信することは明らかである。また、ページングメッセージは、基地局(BS)がユーザ機器(UE)を呼び出すためのメッセージであり、基地局(BS)が送信し、ユーザ機器(UE)が受信することは技術常識である。 そして、ページングメッセージの受信は、ページングに関する通信であることを考慮すると、上記段落[0104]の「706において、UEは、決定されたリソースのセットを使用してBSと通信する。」ことは、決定されたリソースのセットに含まれるアンカーPRB、又は非アンカーPRB上で、ページングメッセージを受信することといえる。 以上のことから、上記「d」で説示したことを踏まえれば、先願1の明細書等には、ユーザ機器(UE)は、割り当てられたリソースのセットに含まれるページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、又はページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)上で、ページングメッセージを受信することが記載されているといえる。 f (a)上記「ウ」の段落[0107]の「BSは、異なるタイプのUE間でアンカー及び非アンカーPRBを分配するための1つ以上のパラメータを決定することによって、リソースの異なるセットを第1及び第2のUEのうちの1つ以上に割り当て得る。・・・(中略)・・・例えば、Rel-14 UE以降に対して、BSは、Rel-14 UEのうちのX%がアンカーPRBの中でページングを監視するとともにRel-14 UEのうちの100-X%が非アンカーPRBの中でページングを監視するような、パラメータXを決定し得る。」との記載によれば、パラメータXとは、異なるタイプのUE間でアンカーPRB及び非アンカーPRBを分配するためのパラメータの1つであり、リソースのセットに含まれるアンカーPRBを、UEに割り当てる割合を表すものといえる。 そして、上記「ウ」の段落[0109]の「BSは、UEのタイプごとのネットワーク中での負荷に基づいて、パラメータXの値を決定し得る。例えば、ネットワークの中のUEのうちの半分が第1のタイプ(例えば、Rel-13 UE)であり、他の半分が第2のタイプ(例えば、Rel-14 UE)であると仮定する。そのような例では、BSが、(例えば、第2のタイプのUEと比較して、又はその逆も同様に)第1のタイプのUEに到達するためにより多くのページングメッセージ・・・(中略)・・・が必要とされるとBSが決定する場合、BSは、パラメータXを決定するとき、2つのタイプのUE間での負荷の差を考慮に入れることができる。」との記載によれば、「パラメータX」は、多くのページングメッセージが必要とされる場合におけるネットワーク中での負荷に基づいて決定される。そうすると、上記「c」の「(b)」で説示したことを踏まえれば、パラメータに含まれる重みが、多くのページングメッセージが必要とされる場合におけるネットワーク中での負荷に基づいて決定されるといえる。 (b)上記「ウ」の段落[0108]には「BSは、特定のタイプのUEの量(又は、数)に基づいてパラメータを決定し得る。例えば、BSが、ネットワークの中に大量のRel-14(以降)UEがあると決定する場合、BSは(例えば、Rel-14 UEがアンカー及び非アンカーPRBの間でより均等に分配されるような)50辺りのXの値を決定し得る。一方、BSが、ネットワークの中にRel-13 UEの大部分があると決定する場合、BSは、(例えば、すべてのRel-14 UEが非アンカーの中でページングされることになるような)0辺りのXの値を決定し得る。」との記載があり、当該記載における「X」が、1つ前の段落である上記「ウ」の段落[0107]に記載された「パラメータ」の1つである「パラメータX」を表していることは明らかである。そうすると、上記段落[0108]の、BSが「パラメータ」を「特定のタイプのUEの量」に基づいて決定することは、パラメータXを、ネットワークの中に大量のRel-14(以降)UEがあることやネットワークの中にRel-13 UEの大部分があることに基づいて決定することを表していることが明らかである。 したがって、上記「c」の「(b)」で説示したことを踏まえれば、パラメータに含まれる重みが、ネットワークの中に大量のRel-14(以降)UEがあることやネットワークの中にRel-13 UEの大部分があることに基づいて決定されるといえる。 (c)上記「(a)」及び「(b)」で検討したことを総合すると、先願1の明細書等には、重みが、多くのページングメッセージが必要とされる場合におけるネットワーク中での負荷や、ネットワークの中に大量のRel-14(以降)UEがあることやネットワークの中にRel-13 UEの大部分があることに基づいて決定されるといえる。 g (a)上記「ウ」の段落[0111]の「例えば、2つのPRB、RB0及びRB1があると仮定し、ただし、RB0はアンカーPRBであり、RB1は非アンカーPRBである。この例では、BSは、3つの仮想RB(VRBs)を生成する・・・各UEは、次に、・・・(中略)・・・(例えば、ページングメッセージのために)UE_IDに基づいて、3つの仮想RB間で選択することができる。」との記載、上記「ウ」の段落[0112]の「UEがVRBを選択すると、UEは、VRB0をRB0に、及びVRB1/2をRB1にマッピングし得る。」との記載によれば、3つの仮想RB(VRB)とは、VRB0、VRB1/2、すなわち、VRB0、VRB1、VRB2であるといえる。 (b)上記「ウ」の段落[0111]には「各UEは、次に、・・・(中略)・・・(例えば、ページングメッセージのために)UE_IDに基づいて、3つの仮想RB間で選択することができる。一態様では、UEは、NB-IoT処理のために使用するVRBを選択するために、次式(2)を使用し得る。 VRB=floor(UE_ID/(N*Ns)) mod Nn (2) ここで、Nはmin(T,nB)であり、Nsはmax(1,nB/T)であり、Nnはページング・・・(中略)・・・のための“仮想RB”の数であり(例えば、Nn=Σwi、ここでwiは、第iのRBに対する重みである)、TはUEのDRXサイクルであり、nBは4T,2T,T,T/4,T/8,T/16,T/32のうちの1つである。」との記載があり、式(2)では、1つのUE_IDに対して、1つのVRBが算出されることは明らかであること、及び上記「(b)」で説示したことを考慮すれば、UEは、UE_ID、及び式(2)に基づいて、VRB0、VRB1、VRB2の3つの仮想RBから1つのVRBを選択することであって、前記式(2)は、 VRB=floor(UE_ID/(N*Ns)) mod Nn (2) であり、ここで、Nはmin(T,nB)であり、Nsはmax(1,nB/T)であり、Nnはページングのための“仮想RB”の数であり(例えば、Nn=Σwi、ここでwiは、第iのRBに対する重みである)、TはUEのDRXサイクルであり、nBは4T,2T,T,T/4,T/8,T/16,T/32のうちの1つであることが記載されている。 (c)上記「ウ」の段落[0111]の「BSは、3つの仮想RB(VRBs)を生成するために、1という重みをRB0に、また2という重みをRB1に割り当て得る。」との記載、及び上記「ウ」の段落[0112]の「UEがVRBを選択すると、UEは、VRBを実際のPRBにマッピングし得る。上記の例を続けると、UEは、VRB0をRB0に、及びVRB1/2をRB1にマッピングし得る。このようにして、BSは、異なる確率で、UE間でリソースを割り当てるために、異なるリソースの各々に(例えば、パラメータのうちの1つとして)異なる重みを決定して、割り当てることができる。この特定のマッピングでは、例えば、UEは、RB1を選択する66%の確率、及びRB0を選択する33%の確率を有する。」との記載、並びに上記「c」及び「(b)」で説示したことを考慮すれば、UEは、1つのVRBを選択すると、RB0に割り当てられた1という重み、及びRB1に割り当てられた2という重みに基づいて、VRB0をRB0に、VRB1及びVRB2をRB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てるといえる。 (d)上記「(c)」で説示した処理は、物理リソースブロック(PRB)であるRB0、RB1を割り当てる処理であるから、上記「d」で説示した「受信した前記重みの表示により表示された前記重みに基づいて、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配することにより、ユーザ機器(UE)間でリソースのセットを割り当てること」についての具体的な処理であることは明らかである。 (e)上記「(a)」ないし「(d)」を総合すると、先願1の明細書等には、受信された重みの表示により表示された重みに基づいて、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配することにより、ユーザ機器(UE)間でリソースのセットを割り当てることは、 UE_ID、及び式(2)に基づいて、前記VRB0、VRB1、VRB2の3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択することであって、前記式(2)は VRB=floor(UE_ID/(N*Ns)) mod Nn (2) であり、ここで、Nはmin(T,nB)であり、Nsはmax(1,nB/T)であり、Nnはページングのための“仮想RB”の数であり(例えば、Nn=Σwi、ここでwiは、第iのRBに対する重みである)、TはUEのDRXサイクルであり、nBは4T,2T,T,T/4,T/8,T/16,T/32のうちの1つであり、 前記1つの仮想RB(VRB)を選択すると、RB0に割り当てられた1という重み、及びRB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てることが記載されている。 したがって、上記「a」ないし「g」を総合すると、先願1の明細書等には、次の発明(以下、「先願発明」という。)が記載されていると認められる。 「 ユーザ機器(UE)において実行される方法において、 ワイヤレス通信ネットワークに含まれる基地局(BS)から、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第1のセット、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第2のセットを含むリソースのセットを、ユーザ機器(UE)間で割り当てるために決定され、前記アンカー物理リソースブロック(PRB)及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配するための重みの表示を受信することであって、前記重みは、前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1の2つの物理リソースブロック(PRB)に対する、前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みであることと、 受信した前記重みの表示により表示された前記重みに基づいて、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配することにより、リソースのセットを割り当てることと、 割り当てられた前記リソースのセットに含まれる前記ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、又は前記ページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)上で、ページングメッセージを受信すること、 前記重みが、多くのページングメッセージが必要とされる場合におけるネットワーク中での負荷や、ネットワークの中に大量のRel-14(以降)UEがあることやネットワークの中にRel-13 UEの大部分があることに基づいて決定されることと、 前記受信された前記重みの表示により表示された前記重みに基づいて、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配することにより、ユーザ機器(UE)間でリソースのセットを割り当てることは、 UE_ID、及び式(2)に基づいて、VRB0、VRB1、VRB2の3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択することであって、前記式(2)は VRB=floor(UE_ID/(N*Ns)) mod Nn (2) であり、ここで、Nはmin(T,nB)であり、Nsはmax(1,nB/T)であり、Nnはページングのための“仮想RB”の数であり(例えば、Nn=Σwi、ここでwiは、第iのRBに対する重みである)、TはUEのDRXサイクルであり、nBは4T,2T,T,T/4,T/8,T/16,T/32のうちの1つであることと、 前記1つの仮想RB(VRB)を選択すると、前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てることを含む、方法。」 ここで、上記先願1の明細書等の記載は、先願1の優先権主張の基礎となる2つの出願のうち、本願の優先日より前の日を出願日とするUS62/363,824の明細書における段落[0031]ないし[0035]、[0069]、[0070]、[0076]ないし[0084]、及び図6にも記載されている。したがって、上記先願発明に関し、先願1は、上記US62/363,824の出願日である2016年7月18日に出願されたものとして取り扱う。 (3)対比 本件補正発明と先願発明を対比する。 ア 先願発明の「ユーザ機器(UE)」は、本件補正発明の「ユーザ機器(UE)」、「ユーザ機器」及び「UE」に相当する。そして、先願発明の「ユーザ機器(UE)において実行される方法」は、UEにおいて実行という形で使用するものといえるから、本件補正発明の「ユーザ機器(UE)において使用する方法」に含まれる。 イ (ア)先願発明の「基地局(BS)」は、「ワイヤレス通信ネットワークに含まれる」ものであり、ワイヤレス通信ネットワークにおける基地局をネットワークノードとも呼称することは技術常識であることを勘案すると、先願発明の「ワイヤレス通信ネットワークに含まれる基地局(BS)」は、本件補正発明の「ネットワークノード」に含まれる。 (イ)先願発明の「アンカー物理リソースブロック(PRB)」及び「非アンカー物理リソースブロック(PRB)」は、ともに「ページングを実行するために使用される」ものであるから、本件補正発明の「ページング物理リソースブロック(PRB)」に含まれる。 (ウ)先願発明の「重み」は「リソースのセットを、ユーザ機器(UE)間で割り当てるために決定され」るものであるから、リソースのセットを割り当てる対象のユーザ機器(UE)は複数あることは明らかである。そうすると、先願発明の、リソースのセットを割り当てる対象の「ユーザ機器(UE)」は、本件補正発明と同様、「複数のUE」といえる。 (エ)先願発明の「重み」は「ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第1のセット、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第2のセットを含むリソースのセットを、ユーザ機器(UE)間で割り当てるために決定され、前記アンカー物理リソースブロック(PRB)及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配するための」ものであるから、「重み」は、リソースのセットを割り当てる対象のユーザ機器(UE)に、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配するためのものといえる。 そして、上記「(イ)」及び「(ウ)」で説示した相当関係を踏まえると、先願発明の「ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第1のセット、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第2のセットを含むリソースのセットを、ユーザ機器(UE)間で割り当てるために決定され、前記アンカー物理リソースブロック(PRB)及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配するための重み」は、本件補正発明の「ページング物理リソースブロック(PRB)を複数のUEに割り当てるための重み」に含まれる。 (オ)先願発明の「重み」は、「前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1の2つの物理リソースブロック(PRB)に対する、前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重み」の2つの重みであるから、本件補正発明の「複数の重み」に含まれる。 (カ)先願発明の「ワイヤレス通信ネットワークに含まれる基地局(BS)から」、「重みの表示を受信すること」は、上記「(ア)」で説示した相当関係を踏まえれば、本件補正発明の「ネットワークノードから」、「重みを受信すること」に含まれる。 (キ)上記「(エ)」ないし「(カ)」で説示したことを総合すると、先願発明の「ワイヤレス通信ネットワークに含まれる基地局(BS)から、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第1のセット、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第2のセットを含むリソースのセットを、ユーザ機器(UE)間で割り当てるために決定され、前記アンカー物理リソースブロック(PRB)及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配するための重みの表示を受信することであって、前記重みは、前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1の2つの物理リソースブロック(PRB)に対する、前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みであること」は、本件補正発明の「ネットワークノードから、ページング物理リソースブロック(PRB)を複数のUEに割り当てるための複数の重みを受信すること」に含まれる。 (ク)先願発明の「重み」は、「前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1の2つの物理リソースブロック(PRB)に対する、前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みである」から、2つの各重みが、それぞれアンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1に関連付けられているといえる。 そうすると、先願発明の「前記重みは、前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1の2つの物理リソースブロック(PRB)に対する、前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みであること」は、本件補正発明の「前記複数の重みのうちの各重みは、それぞれのページングPRBに関連付けられること」に含まれる。 (ケ)上記「(キ)」及び「(ク)」で説示したことを総合すると、先願発明の「ワイヤレス通信ネットワークに含まれる基地局(BS)から、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第1のセット、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)が含まれるリソースの第2のセットを含むリソースのセットを、ユーザ機器(UE)間で割り当てるために決定され、前記アンカー物理リソースブロック(PRB)及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配するための重みの表示を受信することであって、前記重みは、前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1の2つの物理リソースブロック(PRB)に対する、前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みであること」は、本件補正発明の「ネットワークノードから、ページング物理リソースブロック(PRB)を複数のUEに割り当てるための複数の重みを受信すること(812)であって、前記複数の重みのうちの各重みは、それぞれのページングPRBに関連付けられること」に含まれる。 ウ 先願発明の「受信した前記重みの表示により表示された前記重みに基づいて、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配することにより、リソースのセットを割り当てること」が、分配したアンカー物理リソースブロック(PRB)、又は非アンカー物理リソースブロック(PRB)を含むリソースのセットを、重みを受信したユーザ機器(UE)自身に割り当てることを表していることは明らかである。そうすると、ユーザ機器(UE)自身にリソースのセットを割り当てることは、そのリソースのセットに含まれるアンカー物理リソースブロック(PRB)、又は非アンカー物理リソースブロック(PRB)を決定することといえる。 そうすると、上記「イ」の「(イ)」及び「イ」の「(オ)」で説示した相当関係を踏まえれば、先願発明の「受信した前記重みの表示により表示された前記重みに基づいて、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配することにより、ユーザ機器(UE)間でリソースのセットを割り当てること」は、本件補正発明の「前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して前記ユーザ機器のためのページングPRBを決定すること」に含まれる。 エ (ア)先願発明の「割り当てられた前記リソースのセットに含まれる前記ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、又は前記ページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)」は、上記「ウ」で説示したことを踏まえれば、リソースのセットを割り当てる際に決定された、前記ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、又は前記ページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を表しているといえる。 そうすると、先願発明の「割り当てられた前記リソースのセットに含まれる前記ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、又は前記ページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)」は、本件補正発明の「決定された前記ページングPRB」に相当する。 (イ)先願発明の「ページングメッセージ」は、ページングで使用されるメッセージであることが明らかであるから、本件補正発明の「ページング」に含まれる。そうすると、先願発明の「ページングメッセージを受信すること」は、本件補正発明の「ページングを受信すること」に含まれる。 (ウ)上記「(ア)」及び「(イ)」で説示したことを総合すれば、先願発明の「割り当てられた前記リソースのセットに含まれる前記ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、又は前記ページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)上で、ページングメッセージを受信すること」は、本件補正発明の「決定された前記ページングPRBでページングを受信すること」に含まれる。 オ (ア)先願発明の「ネットワーク中での負荷」は、「多くのページングメッセージが必要とされる場合における」「負荷」であるから、ページング処理において送信されるページングメッセージが多いことによる負荷といえる。そうすると、先願発明の「多くのページングメッセージが必要とされる場合におけるネットワーク中での負荷」は、本件補正発明の「ページング負荷」に含まれる。 そして、先願発明の「前記重みが、多くのページングメッセージが必要とされる場合におけるネットワーク中での負荷」「に基づいて決定されること」は、本件補正発明の「前記重みは」、「ページング負荷」「に基づ」くことに含まれる。 (イ)先願発明の「Rel-14」及び「Rel-13」とは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)と呼ばれる国際標準化プロジェクトにおいて標準化された仕様のうち、それぞれリリースのバージョンが14及び13のことを表していることが技術常識である。また、3GPPの標準化された仕様のうち、リリースのバージョンが8ないし14を、ロングタームエボリューション(LTE)と呼称することも技術常識である。そうすると、先願発明の「Rel-14」の「UE」及び「Rel-13 UE」は、それぞれロングタームエボリューション(LTE)のリリースのバージョンが14のユーザ機器(UE)、及びロングタームエボリューション(LTE)のリリースのバージョンが13のユーザ機器(UE)を表している。 そして、先願発明の「ネットワークの中に大量のRel-14」の「UEがあること」や「ネットワークの中にRel-13 UEの大部分があること」は、いずれもネットワーク中に、どのロングタームエボリューション(LTE)のバージョンのユーザ機器(UE)が多くあるのかを表しており、これはユーザ機器(UE)のロングタームエボリューション(LTE)のバージョンに応じた、ユーザ機器(UE)の分布を表しているといえる。そうすると、先願発明の「ネットワークの中に大量のRel-14」の「UEがあることやネットワークの中にRel-13 UEの大部分があること」は、本件補正発明の「ユーザ機器のロングタームエボリューション(LTE)のリリースのバージョンに応じた、ユーザ機器の分布」に含まれる。 したがって、先願発明の「前記重みが」、「ネットワークの中に大量のRel-14」の「UEがあることやネットワークの中にRel-13 UEの大部分があることに基づいて決定されること」は、本件補正発明の「前記重みは」、「ユーザ機器のロングタームエボリューション(LTE)のリリースのバージョンに応じた、ユーザ機器の分布」「に基づ」くことに含まれる。 (ウ)本件補正発明の「前記重みは、 ページング負荷またはページングブロッキング確率、 ダウンリンクトラフィック負荷、 ユーザ機器のロングタームエボリューション(LTE)のリリースのバージョンに応じた、ユーザ機器の分布、 のうちの少なくとも1つに基づ」くものであるから、重みが「ページング負荷」に基づくもの、重みが「ページングブロッキング確率」に基づくもの、重みが「ダウンリンクトラフィック負荷」に基づくもの、重みが「ユーザ機器のロングタームエボリューション(LTE)のリリースのバージョンに応じた、ユーザ機器の分布」に基づくもの、及びこれらのうちの2つ以上に基づくものが含まれる。このうち、先願発明には、上記「(ア)」及び「(イ)」で説示したように、重みが「ページング負荷」に基づくもの、重みが「ユーザ機器のロングタームエボリューション(LTE)のリリースのバージョンに応じた、ユーザ機器の分布」に基づくものが含まれている。 そうすると、上記「(ア)」及び「(イ)」で説示したことを総合してみれば、先願発明の「前記重みが、多くのページングメッセージが必要とされる場合におけるネットワーク中での負荷や、ネットワークの中に大量のRel-14(以降)UEがあることやネットワークの中にRel-13 UEの大部分があることに基づいて決定されること」は、本件補正発明の「前記重みは、 ページング負荷またはページングブロッキング確率、 ダウンリンクトラフィック負荷、 ユーザ機器のロングタームエボリューション(LTE)のリリースのバージョンに応じた、ユーザ機器の分布、 のうちの少なくとも1つに基づ」くことに含まれる。 カ (ア)本件補正発明の「前記ユーザ機器のための前記ページングPRBを決定すること(814)」は、その内容及び(814)という符号から、本件補正発明の第3段落で特定された「前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して前記ユーザ機器のためのページングPRBを決定すること(814)」を表していることが明らかである。 そうすると、上記「ウ」で説示した相当関係を踏まえれば、先願発明の「受信された前記重みの表示により表示された前記重みに基づいて、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配することにより、ユーザ機器(UE)間でリソースのセットを割り当てること」は、上記本件補正発明の「前記ユーザ機器のための前記ページングPRBを決定すること」に含まれる。 (イ)先願発明の「仮想RB(VRB)」は、仮想、すなわち実際に存在するリソースブロックではなく、見せかけのRB、すなわちアーティフィシャルなRBといえる。そして、「仮想RB」は、「ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配することにより、リソースのセットを割り当てる」という処理の中で使用されるものであるから、「仮想RB」もまた、ページングのためのRBといえる。また「仮想RB」である「VRB0」はアンカー物理リソースブロック(PRB)である「RB0」に、及び「VRB1」及び「VRB2」は非アンカー物理リソースブロック(PRB)である「RB1」にマッピングされるものであって、アンカー物理リソースブロック(PRB)又は非アンカー物理リソースブロック(PRB)の代わりに選択されるRBであるから、「仮想RB」は物理リソースブロック(PRB)を仮想化したRBといえる。そうすると、先願発明の「仮想RB(VRB)」は、本件補正発明の「アーティフィシャルPRB」に相当する。 一方、先願発明の「ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)」、及び「ページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)」は、当該物理リソースブロック(PRB)上で、実際に「ページングメッセージを受信する」ものであるから、実際に存在する物理リソースブロック(PRB)であることは明らかである。そうすると、先願発明の「ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)」、及び「ページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)」は、本件補正発明の「実際のページングPRB」に相当する。 (ウ)先願発明は「VRB0、VRB1、VRB2の3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択する」から、「3つの仮想RB(VRB)」は、VRB0、VRB1、VRB2からなる組として扱われているといえる。そうすると、上記「(イ)」で説示した相当関係を踏まえれば、先願発明の「3つの仮想RB(VRB)」は、本件補正発明の「1組のアーティフィシャルページングPRB」に含まれ、先願発明の「3つの仮想RB(VRB)」から選択される「1つの仮想RB(VRB)」は、本件補正発明の「1組のアーティフィシャルページングPRBのうちの1つのアーティフィシャルページングPRB」に含まれる。 (エ)先願発明の「VRB0、VRB1、VRB2の3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択すること」は、「ユーザ機器(UE)間でリソースのセットを割り当てること」の中で行われていることであって、当該割り当ては「ユーザ機器(UE)において実行される方法」の一部であるから、選択した「1つの仮想RB(VRB)」は、選択した「ユーザ機器(UE)」自身に割り当てられるものといえる。 そして、ユーザ機器(UE)が、1つの仮想RB(VRB)をユーザ機器(UE)自身に割り当てることは、ユーザ機器(UE)自身を1つの仮想RB(VRB)に割り当てると言い換えることができるから、上記「(イ)」及び「(ウ)」で説示した相当関係を踏まえれば、先願発明の、ユーザ機器(UE)が「VRB0、VRB1、VRB2の3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択すること」は、本件補正発明の「前記ユーザ機器を、1組のアーティフィシャルページングPRBのうちの1つのアーティフィシャルページングPRBに割り当てること」に含まれる。 (オ)先願発明は、ページングを実行するために使用される「前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0」、及びページングを実行するために使用される「前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1」の「2つの物理リソースブロック(PRB)に対する」、「前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピング」するものであるから、「2つの物理リソースブロック(PRB)」は、RB0とRB1からなる組として扱われているといえる。そうすると、上記「(イ)」で説示した相当関係を踏まえれば、先願発明の「2つの物理リソースブロック(PRB)」は、本件補正発明の「1組の実際のページングPRB」に含まれ、先願発明の「2つの物理リソースブロック(PRB)」の1つである「RB0」又は「RB1」は、本件補正発明の「1組の実際のページングPRBのうちの1つの実際のページングPRB」に含まれる。 (カ)上記「イ」の「(イ)」、「イ」の「(オ)」、「カ」の「(イ)」、「カ」の「(ウ)」及び「カ」の「(オ)」で説示した相当関係を踏まえると、先願発明の「前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1の2つの物理リソースブロック(PRB)に対する」、「前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピング」することは、本件補正発明の「前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して、1組の実際のページングPRBのうちの1つの実際のページングPRBに前記アーティフィシャルページングPRBをマッピングすること」に含まれる。 (キ)先願発明の「2つの物理リソースブロック(PRB)」は、「3つの仮想RB(VRB)」よりも少ない数のRBであることは明らかであるから、上記「(ウ)」及び上記「(オ)」で説示した相当関係を踏まえると、本件補正発明の「前記1組の実際のページングPRBは前記1組のアーティフィシャルページングPRBよりも少ない数のページングPRBを含」むことと、先願発明が「2つの物理リソースブロック(PRB)」、及び「3つの仮想RB(VRB)」を使用することは、「前記1組の実際のページングPRBは前記1組のアーティフィシャルページングPRBよりも少ない数のページングPRBを含」む点で共通する。 (ク)上記「(カ)」及び「(キ)」で説示した相当関係を踏まえると、本件補正発明の「前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して、1組の実際のページングPRBのうちの1つの実際のページングPRBに前記アーティフィシャルページングPRBをマッピングすることと、を含み、前記1組の実際のページングPRBは前記1組のアーティフィシャルページングPRBよりも少ない数のページングPRBを含」むことと、先願発明の「前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1の2つの物理リソースブロック(PRB)に対する」、「前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てること」は、「前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して、1組の実際のページングPRBのうちの1つの実際のページングPRBに前記アーティフィシャルページングPRBをマッピングすることと、を含み、前記1組の実際のページングPRBは前記1組のアーティフィシャルページングPRBよりも少ない数のページングPRBを含」む点で共通する。 (ケ)上記「(ア)」、「(エ)」及び「(ク)」で説示したことを総合すると、本件補正発明の「前記ユーザ機器のための前記ページングPRBを決定することは」、「前記ユーザ機器を、1組のアーティフィシャルページングPRBのうちの1つのアーティフィシャルページングPRBに割り当てること」と、「前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して、1組の実際のページングPRBのうちの1つの実際のページングPRBに前記アーティフィシャルページングPRBをマッピングすることと、を含み、前記1組の実際のページングPRBは前記1組のアーティフィシャルページングPRBよりも少ない数のページングPRBを含」むことと、先願発明の「前記受信された前記重みの表示により表示された前記重みに基づいて、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配することにより、UE間でリソースのセットを割り当てること」が「前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1の2つの物理リソースブロック(PRB)に対する」、「前記受信された前記重みの表示により表示された前記重みに基づいて、ページングを実行するために使用されるアンカー物理リソースブロック(PRB)、及びページングを実行するために使用される非アンカー物理リソースブロック(PRB)を分配することにより、UE間でリソースのセットを割り当てることは、VRB0、VRB1、VRB2の3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択すること」と、「前記仮想RB(VRB)を選択すると、前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てることを含むこと」は、「前記ユーザ機器のための前記ページングPRBを決定することは」、「前記ユーザ機器を、1組のアーティフィシャルページングPRBのうちの1つのアーティフィシャルページングPRBに割り当てること」と、「前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して、1組の実際のページングPRBのうちの1つの実際のページングPRBに前記アーティフィシャルページングPRBをマッピングすることと、を含み、前記1組の実際のページングPRBは前記1組のアーティフィシャルページングPRBよりも少ない数のページングPRBを含」む点で共通する。 キ 先願発明の「ユーザ機器(UE)」は、「UE_ID、及び式(2)に基づいて、VRB0、VRB1、VRB2の3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択する」から、「UE_ID」を有していることは明らかである。また、「UE_ID」が、ユーザ機器(UE)を識別するための一意の識別子を表していることは技術常識であるから、先願発明の「ユーザ機器」が「UE_ID」と関連付けられたものといえる。そして、上記「カ」の「(エ)」で説示したように、上記「1つの仮想RB(VRB)を選択する」ことは、1つの仮想RB(VRB)を選択したユーザ機器(UE)自身に割り当てるものといえるから、上記「UE_ID」は、1つの仮想RB(VRB)を選択する「ユーザ機器(UE)」に関連付けられたものといえる。 そうすると、先願発明が有する「UE_ID」は、本件補正発明の「一意の識別子」に含まれ、先願発明の「UE_ID」が、1つの仮想RB(VRB)を選択するユーザ機器(UE)に関連付けられたものであることは、本件補正発明の「前記ユーザ機器が一意の識別子と関連付けられ」ていることに含まれる。 ク (ア)本件補正発明の「前記ユーザ機器を前記アーティフィシャルページングPRBに割り当てること」は、その内容から、本件補正発明の第7段落(「前記重みは、・・・(中略)・・・のうちの少なくとも1つに基づき」は1つの段落として数える。)で特定された「前記ユーザ機器を、1組のアーティフィシャルページングPRBのうちの1つのアーティフィシャルページングPRBに割り当てること」を表していることは明らかである。 そうすると、上記「カ」の「(エ)」で説示した相当関係を踏まえれば、先願発明の「ユーザ機器(UE)」が「UE_ID、及び式(2)に基づいて、VRB0、VRB1、VRB2の3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択すること」は、本件補正発明の「前記ユーザ機器を前記アーティフィシャルページングPRBに割り当てること」に含まれる。 (イ)先願発明が、上記「(ア)」で述べた「3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択する」動作で用いる「式(2)」の「floor」関数とは、floor Xとした場合、Xを超えない最大の整数を算出する関数であること、「mod」関数とは、A mod Bとした場合、AをBで除算した場合の余りを算出する関数であることが一般常識である。そして、「式(2)」における「floor(UE_ID/(N*Ns))」は、除算する数であるBに相当する「Nn」は、UE_IDの割り振りに関する技術常識、及びN、Nsの定義からみて、これらに依存しないことが明らかであるから、「式(2)」である「VRB=floor(UE_ID/(N*Ns)) mod Nn」で算出される値の分布は、均等なものになる。そうすると、先願発明の「式(2)」は均等分布関数の一種といえる。したがって、先願発明の「式(2)」である「VRB=floor(UE_ID/(N*Ns)) mod Nn」は、本件補正発明の「均等分布関数」に含まれる。 (ウ)上記「カ」の「(イ)」、「ク」の「(ア)」及び「ク」の「(イ)」で説示した相当関係を踏まえれば、先願発明の「ユーザ機器(UE)」が「UE_ID、及び式(2)に基づいて、VRB0、VRB1、VRB2の3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択すること」は、本件補正発明の「前記ユーザ機器を前記アーティフィシャルページングPRBに割り当てることは、前記アーティフィシャルページングPRBを選択するために均等分布関数を使用すること」に含まれる。 (エ)先願発明の「式(2)」における「Nn」は、「ページングのための“仮想RB”の数」であり、これは「3つの仮想RB(VRB)」内の仮想RB(VRB)の数を表しているといえるから、上記「カ」の「(イ)」及び「カ」の「(ウ)」で説示した相当関係を踏まえれば、先願発明の「式(2)」における「Nn」は、本件補正発明の「前記1組のアーティフィシャルページングPRB内のページングPRBの総数」に相当する。 そして、上記「(イ)」で説示したことを踏まえれば、先願発明は、「式(2)」である「VRB=floor(UE_ID/(N*Ns)) mod Nn」において、mod関数を用いることにより、仮想RB(VRB)の数である「Nn」で、「floor(UE_ID/(N*Ns))」を除算することで、「floor(UE_ID/(N*Ns))」に含まれる一意の識別子を表す「UE_ID」を除算しているといえる。なお、ここで、上記floor関数は、「UE_ID」を「(N*Ns)」で除算した際に割り切れない場合には、mod関数によって余りを算出する演算が行えないために、演算の都合上用いられているにすぎないものであるから、実質的に、仮想RB(VRB)の数である「Nn」で、一意の識別子を表す「UE_ID」を除算しているといえる。 そうすると、本件補正発明の「前記均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRB内のページングPRBの総数で前記一意の識別子を除算することを含」むことと、先願発明の「式(2)」である「VRB=floor(UE_ID/(N*Ns)) mod Nn」が、仮想RB(VRB)の数である「Nn」で、「floor(UE_ID/(N*Ns))」に含まれる一意の識別子を表す「UE_ID」を除算することは、「前記均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRB内のページングPRBの総数で前記一意の識別子を除算することを含」む点で共通する。 (オ)上記「(ウ)」及び「(エ)」で説示したことを総合すると、本件補正発明の「前記ユーザ機器を前記アーティフィシャルページングPRBに割り当てることは、前記アーティフィシャルページングPRBを選択するために均等分布関数を使用することを含み、前記均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRB内のページングPRBの総数で前記一意の識別子を除算することを含」むことと、先願発明の「ユーザ機器(UE)」が「UE_ID、及び式(2)に基づいて、VRB0、VRB1、VRB2の3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択すること」であって、「式(2)」は「VRB=floor(UE_ID/(N*Ns)) mod Nn」であり、Nnはページングのための“仮想RB”の数であ」ることは、「前記ユーザ機器を前記アーティフィシャルページングPRBに割り当てることは、前記アーティフィシャルページングPRBを選択するために均等分布関数を使用することを含み、前記均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRB内のページングPRBの総数で前記一意の識別子を除算することを含」む点で共通する。 ケ (ア)本件補正発明の「前記アーティフィシャルページングPRBを前記実際のページングPRBにマッピングすること」は、その内容から、本件補正発明の第8段落(「前記重みは、・・・(中略)・・・のうちの少なくとも1つに基づき」は1つの段落として数える。)で特定された「前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して、1組の実際のページングPRBのうちの1つの実際のページングPRBに前記アーティフィシャルページングPRBをマッピングすること」を表していることは明らかである。 そうすると、上記「カ」の「(カ)」で説示した相当関係を踏まえれば、先願発明の「前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1の2つの物理リソースブロック(PRB)に対する」、「前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピング」することは、本件補正発明の「前記アーティフィシャルページングPRBを前記実際のページングPRBにマッピングすること」に含まれる。 (イ)先願発明は、「前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピング」する動作を行った結果、「33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てる」ものであるから、当該割り当ては、RB0とRB1の重みの違いにより、選択されるRB0とRB1の分布が、不均等になるような割り当てといえる。すなわち、先願発明は「マッピング」に、不均等な分布となる割り当て手法を使用するものといえる。そうすると、本件補正発明において、「マッピング」に使用される「不均等分布関数」と、先願発明の「前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てる」手法とは、不均等な分布となる割り当て手法である点で共通する。 そして、本件補正発明の「前記実際のページングPRBを選択するために不均等分布関数を使用すること」と、先願発明の「前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てること」は、上記「カ」の「(イ)」で説示した相当関係を踏まえると、「前記実際のページングPRBを選択するために不均等な分布となる割り当て手法を使用すること」である点で共通し、不均等な分布となる割り当て手法が、本件補正発明は「不均等分布関数」であるのに対し、先願発明は「不均等分布関数」であるとの明確な特定がない点で相違する。 (ウ)上記「カ」の「(イ)」、「ケ」の「(ア)」及び「ケ」の「(イ)」で説示した相当関係を踏まえると、本件補正発明の「前記アーティフィシャルページングPRBを前記実際のページングPRBにマッピングすることは、前記実際のページングPRBを選択するために不均等分布関数を使用することを含」むことと、先願発明の「前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てること」は、「前記アーティフィシャルページングPRBを前記実際のページングPRBにマッピングすることは、前記実際のページングPRBを選択するために不均等な分布となる割り当て手法を使用することを含」む点で共通し、不均等な分布となる割り当て手法が、本件補正発明は「不均等分布関数」であるのに対し、先願発明は「不均等分布関数」であるとの明確な特定がない点で相違する。 (エ)上記「(イ)」で説示した不均等な分布となる割り当て手法である、先願発明の「前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てる」ことは、「前記1つの仮想RB(VRB)を選択すると」行われる処理である。そして、「前記1つの仮想RB(VRB)を選択する」こととは「3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択する」ことを表しており、「RB0」及び「RB1」は「2つの物理リソースブロック(PRB)」であるから、上記不均等な分布となる割り当て手法は、3つの仮想RB(VRB)から選択された1つの仮想RB(VRB)を、2つの物理リソースブロック(PRB)のうちのRB0、RB1に、重みに基づいて割り当てることと言い換えることができる。 そうすると、上記「カ」の「(イ)」、「カ」の「(ウ)」、「カ」の「(オ)」で説示した相当関係を踏まえると、本件補正発明の「前記不均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRBのうちのいくつかのページングPRBを前記1組の実際のページングPRBのうちの前記ページングPRBに、前記重みに従って割り当てることを含む」ことと、先願発明の上記不均等な分布となる割り当て手法である、3つの仮想RB(VRB)から選択された1つの仮想RB(VRB)を、2つの物理リソースブロック(PRB)のうちのRB0、RB1に、重みに基づいて割り当てることは、「前記不均等な分布となる割り当て手法は、前記1組のアーティフィシャルページングPRBのうちのいくつかのページングPRBを前記1組の実際のページングPRBのうちの前記ページングPRBに、前記重みに従って割り当てることを含む」点で共通し、不均等な分布となる割り当て手法が、本件補正発明は「不均等分布関数」であるのに対し、先願発明は「不均等分布関数」であるとの明確な特定がない点で相違する。 (オ)上記「(ウ)」及び「(エ)」で説示したことを総合すると、本件補正発明の「前記アーティフィシャルページングPRBを前記実際のページングPRBにマッピングすることは、前記実際のページングPRBを選択するために不均等分布関数を使用することを含み、前記不均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRBのうちのいくつかのページングPRBを前記1組の実際のページングPRBのうちの前記ページングPRBに、前記重みに従って割り当てることを含む」ことと、先願発明の「3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択」し、「前記1つの仮想RB(VRB)を選択すると、前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てること」であって、「2つの物理リソースブロック(PRB)」が「前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1」であることは、「前記アーティフィシャルページングPRBを前記実際のページングPRBにマッピングすることは、前記実際のページングPRBを選択するために不均等な分布となる割り当て手法を使用することを含み、前記不均等な分布となる割り当て手法は、前記1組のアーティフィシャルページングPRBのうちのいくつかのページングPRBを前記1組の実際のページングPRBのうちの前記ページングPRBに、前記重みに従って割り当てることを含む」点で共通し、不均等な分布となる割り当て手法が、本件補正発明は「不均等分布関数」であるのに対し、先願発明は「不均等分布関数」であるとの明確な特定がない点で相違する。 したがって、上記「ア」ないし「ケ」を総合すれば、本件補正発明と先願発明の一致点及び相違点は、以下のとおりである。 <一致点> 「 ユーザ機器(UE)において使用する方法であって、前記方法は、 ネットワークノードから、ページング物理リソースブロック(PRB)を複数のUEに割り当てるための複数の重みを受信することであって、前記複数の重みのうちの各重みは、それぞれのページングPRBに関連付けられることと、 前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して前記ユーザ機器のためのページングPRBを決定することと、 決定された前記ページングPRBでページングを受信することとを含み、 前記重みは、 ページング負荷またはページングブロッキング確率、 ダウンリンクトラフィック負荷、 ユーザ機器のロングタームエボリューション(LTE)のリリースのバージョンに応じた、ユーザ機器の分布、 のうちの少なくとも1つに基づき、 前記ユーザ機器のための前記ページングPRBを決定することは、 前記ユーザ機器を、1組のアーティフィシャルページングPRBのうちの1つのアーティフィシャルページングPRBに割り当てることと、 前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して、1組の実際のページングPRBのうちの1つの実際のページングPRBに前記アーティフィシャルページングPRBをマッピングすることと、を含み、前記1組の実際のページングPRBは前記1組のアーティフィシャルページングPRBよりも少ない数のページングPRBを含み、 前記ユーザ機器が一意の識別子と関連付けられ、 前記ユーザ機器を前記アーティフィシャルページングPRBに割り当てることは、前記アーティフィシャルページングPRBを選択するために均等分布関数を使用することを含み、前記均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRB内のページングPRBの総数で前記一意の識別子を除算することを含み 前記アーティフィシャルページングPRBを前記実際のページングPRBにマッピングすることは、前記実際のページングPRBを選択するために不均等な分布となる割り当て手法を使用することを含み、前記不均等な分布となる割り当て手法は、前記1組のアーティフィシャルページングPRBのうちのいくつかのページングPRBを前記1組の実際のページングPRBのうちの前記ページングPRBに、前記重みに従って割り当てることを含む、方法。」 <相違点> 本件補正発明が、不均等な分布となる割り当て手法として「不均等分布関数」を使用するという発明特定事項を含むのに対し、先願発明は「不均等分布関数」を使用すると明確な特定がなされていない点。 (4)判断 ア 上記相違点について まず、広辞苑第6版によると、「関数」とは「数の集合Aから数の集合Bへの写像y=f(x)のこと。」であり、「写像」とは「集合AとBがあり、Aの各要素xに、一定の規則fによってBの各一要素yがそれぞれに対応づけられるとき、fをAからBへの写像といい、f:A→Bと書き表す。また対応する要素を明示して、y=f(x)と書く。」ものである。 そして、先願発明の「前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てる」ことは、仮想RB(VRB)であるVRB0、VRB1、VRB2からなる集合Aから、物理リソースブロック(PRB)であるRB0、RB1からなる集合Bへ対応づけることといえるから、関数を使用しているといえる。また、その対応づけは、重みに基づいて、33%の確率で前記RB0に、66%の確率で前記RB1に対応づけられるものであるから、不均等な分布となっている。そうすると、先願発明の「前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てる」ことは、不均等な分布となる関数、すなわち、不均等分布関数を使用しているといえる。 したがって、本件補正発明が、不均等な分布となる割り当て手法として「不均等分布関数」を使用する点は、本件補正発明と先願発明の間における、実質的な相違点ではない。 よって、本件補正発明は先願発明と同一であるから、特許法第29条の2の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 イ 審判請求人の主張について 審判請求人は、令和3年2月19日に提出された審判請求書において、「先願発明のVRBを仮に本願発明のアーティフィシャルページングPRBに相当するものと考えたとしても、それを決定する式には、UEのIDを、UEのDRXサイクルTあるいはその定数倍の値となる(N*Ns)により除算すること(UE_ID/(N*Ns))を含むものの、UEのIDを、1組のVRB内のページングPRBの総数で除算することを含んでいない。」と主張している。 しかしながら、上記「(3)」の「ク」の「(エ)」で説示したとおり、先願発明においても、「式(2)」である「VRB=floor(UE_ID/(N*Ns)) mod Nn」において、mod関数を用いることにより、仮想RB(VRB)の数である「Nn」で、「floor(UE_ID/(N*Ns))」を除算することで、「floor(UE_ID/(N*Ns))」に含まれる一意の識別子を表す「UE_ID」を除算しているといえる。ここで、上記floor関数は、「UE_ID」を「(N*Ns)」で除算した際に割り切れない場合には、mod関数によって余りを算出する演算が行えないために、演算の都合上用いられているにすぎないものであるから、実質的に、仮想RB(VRB)の数である「Nn」で、一意の識別子を表す「UE_ID」を除算しているといえる。 そうすると、審判請求人の上記主張を採用することはできない。 また、審判請求人は審判請求書において「先願発明には、VRBをPRBへとマッピングできることの記載はあるものの、そのマッピングに、実際のページングPRBを選択するために不均等分布関数を使用することを含むことや、その不均等分布関数は、1組のVRBのうちのいくつかのページングPRBを1組の実際のページングPRBのうちのページングPRBに重みに従って割り当てることを含むことのついての記載はない。」との主張をしている。 しかしながら、上記「(3)」の「ケ」の「(オ)」で説示したとおり、本件補正発明の「前記アーティフィシャルページングPRBを前記実際のページングPRBにマッピングすることは、前記実際のページングPRBを選択するために不均等分布関数を使用することを含み、前記不均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRBのうちのいくつかのページングPRBを前記1組の実際のページングPRBのうちの前記ページングPRBに、前記重みに従って割り当てることを含む」ことと、先願発明の「3つの仮想RB(VRB)から1つの仮想RB(VRB)を選択」し、「前記1つの仮想RB(VRB)を選択すると、前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てること」であって、「2つの物理リソースブロック(PRB)」が「前記アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB0、及び前記非アンカー物理リソースブロック(PRB)であるRB1」であることは、「前記アーティフィシャルページングPRBを前記実際のページングPRBにマッピングすることは、前記実際のページングPRBを選択するために不均等な分布となる割り当て手法を使用することを含み、前記不均等な分布となる割り当て手法は、前記1組のアーティフィシャルページングPRBのうちのいくつかのページングPRBを前記1組の実際のページングPRBのうちの前記ページングPRBに、前記重みに従って割り当てることを含む」点で共通し、不均等な分布となる割り当て手法が、本件補正発明は「不均等分布関数」であるのに対し、先願発明は「不均等分布関数」であるとの明確な特定がない点で相違する。そして、上記「ア」で検討したとおり、先願発明の「前記RB0に割り当てられた1という重み、及び前記RB1に割り当てられた2という重みに基づいて、前記VRB0を前記RB0に、前記VRB1及び前記VRB2を前記RB1にマッピングし、33%の確率で前記RB0を選択し、66%の確率で前記RB1を選択して、割り当てる」ことは、不均等な分布となる関数、すなわち、不均等分布関数を使用しているといえるから、本件補正発明が、不均等な分布となる割り当て手法として「不均等分布関数」を使用する点は、本件補正発明と先願発明の間における、実質的な相違点ではない。 そうすると、審判請求人の上記主張を採用することはできない。 したがって、審判請求人の主張はいずれも採用することができない。 (5)本件補正についてのむすび よって、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 よって、上記補正の却下の決定の結論のとおり決定する。 第3 本願発明について 1 本願発明 令和3年2月19日にされた手続補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1ないし26に係る発明は、令和2年6月2日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし26に記載された事項により特定されるものであるところ、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、その請求項1に記載された事項により特定される、上記「第2」の「[理由]」の「1」の「(2)」に記載のとおりのものである。 2 原査定の拒絶の理由 原査定(令和2年10月14日付け拒絶査定)における拒絶の理由は、「(拡大先願)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願の日前の外国語特許出願(特許法第184条の4第3項の規定により取り下げられたものとみなされたものを除く。)であって、その出願後に国際公開がされた下記の外国語特許出願の国際出願日における国際出願の明細書、請求の範囲又は図面に記載された発明と同一であり、しかも、この出願の発明者がその出願前の外国語特許出願に係る上記の発明をした者と同一ではなく、またこの出願の時において、その出願人が上記外国語特許出願の出願人と同一でもないので、特許法第29条の2の規定により、特許を受けることができない(同法第184条の13参照)。」というものであり、請求項1に係る発明に対して、以下の先願1が引用されている。 先願1 PCT/US2017/036812号(国際公開第2018/017201号、特表2019-521613号公報) 3 先願の明細書等の記載、及び先願発明 原査定の拒絶の理由で引用された先願1の明細書等の記載事項、及び当該先願1の明細書等の記載から認定される先願発明は、上記「第2」の「[理由]」の「2」の「(2)」に記載したとおりである。 4 対比及び判断 本願発明は、上記「第2」の「[理由]」の「2」で検討した本件補正発明から、「前記ユーザ機器のための前記ページングPRBを決定すること(814)は、 前記ユーザ機器を、1組のアーティフィシャルページングPRBのうちの1つのアーティフィシャルページングPRBに割り当てることと、 前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して、1組の実際のページングPRBのうちの1つの実際のページングPRBに前記アーティフィシャルページングPRBをマッピングすることと、を含み、前記1組の実際のページングPRBは前記1組のアーティフィシャルページングPRBよりも少ない数のページングPRBを含み、 前記ユーザ機器が一意の識別子と関連付けられ、 前記ユーザ機器を前記アーティフィシャルページングPRBに割り当てることは、前記アーティフィシャルページングPRBを選択するために均等分布関数を使用することを含み、前記均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRB内のページングPRBの総数で前記一意の識別子を除算することを含み、 前記アーティフィシャルページングPRBを前記実際のページングPRBにマッピングすることは、前記実際のページングPRBを選択するために不均等分布関数を使用することを含み、前記不均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRBのうちのいくつかのページングPRBを前記1組の実際のページングPRBのうちの前記ページングPRBに、前記重みに従って割り当てることを含む」という限定事項を削除したものである。 そうすると、本願発明の発明特定事項を全て含み、さらに上記限定事項を付加したものに相当する本件補正発明が、前記「第2」の「[理由]」の「2」の「(3)」及び「(4)」に記載したとおり、先願1の明細書等に記載された発明と同一であるから、本願発明も、先願1の明細書等に記載された発明と同一である。 5 上申の内容について 審判請求人は、令和3年8月3日に提出された上申書において、特許請求の範囲の補正案を作成するとともに、「補正した本願発明のようなマッピングの規則は先願1には開示されておらず、この本願発明と先願1記載の発明との差異は、課題解決のための具体的手段における差ではあるものの、到底微差とは言い難い程度の差であるものと考えます。」と述べている。 しかしながら、上記「第2」で説示したとおり、本件補正は却下すべきものであり、かつ上記「第3」で説示したとおり、本願発明は原査定の拒絶の理由に引用された先願1の明細書等に記載された発明と同一であるから、原査定は維持すべきものであって、補正の機会を再度与える合理的な理由を見出すことはできない。 なお、上記上申書に記載された補正案についても、念のため検討しておくと、上記補正案の請求項1ないし12に係る発明のうち、請求項1に係る発明は、以下のとおりのものである。 <補正案(下線は補正箇所を示す。)> 「【請求項1】 ユーザ機器(UE)において使用する方法であって、前記方法は、 ネットワークノードから、ページング物理リソースブロック(PRB)を複数のUEに割り当てるための複数の重みを受信すること(812)であって、前記複数の重みのうちの各重みは、それぞれのページングPRBに関連付けられることと、 前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して前記ユーザ機器のためのページングPRBを決定すること(814)と、 決定された前記ページングPRBでページングを受信すること(816)とを含み、 前記重みは、 ページング負荷またはページングブロッキング確率、 ダウンリンクトラフィック負荷、 ユーザ機器のロングタームエボリューション(LTE)のリリースのバージョンに応じた、ユーザ機器の分布、 のうちの少なくとも1つに基づき、 前記ユーザ機器のための前記ページングPRBを決定すること(814)は、 前記ユーザ機器を、1組のアーティフィシャルページングPRBのうちの1つのアーティフィシャルページングPRBに割り当てることと、 前記複数の重みのうちの少なくとも1つの重みを使用して、1組の実際のページングPRBのうちの1つの実際のページングPRBに前記アーティフィシャルページングPRBをマッピングすることと、を含み、前記1組の実際のページングPRBは前記1組のアーティフィシャルページングPRBよりも少ない数のページングPRBを含み、 前記ユーザ機器が一意の識別子と関連付けられ、 前記ユーザ機器を前記アーティフィシャルページングPRBに割り当てることは、前記アーティフィシャルページングPRBを選択するために均等分布関数を使用することを含み、前記均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRB内のページングPRBの総数で前記一意の識別子を除算することを含み、 前記アーティフィシャルページングPRBを前記実際のページングPRBにマッピングすることは、前記実際のページングPRBを選択するために不均等分布関数を使用することを含み、前記不均等分布関数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRBのうちのいくつかのページングPRBを前記1組の実際のページングPRBのうちの前記ページングPRBに、前記重みに従って割り当てることを含み、 前記実際のページングPRBのそれぞれにマッピングされる前記アーティフィシャルページングPRBの数は、前記1組のアーティフィシャルページングPRB内のページングPRBの総数に、前記重みの合計に対する前記実際のページングPRBのそれぞれに関連付けられた重みの比を乗じて得られる、方法。」 これに対し、先願1の明細書等に記載された発明は、上記「第2」の「2」の「(2)」に記載したとおりであり、物理リソースブロック(PRB)であるRB0、RB1にそれぞれマッピングされる仮想RB(VRB)の数(RB0にマッピングされる仮想RB(VRB)の数はVRB0の1つ、RB1にマッピングされるVRBの数はVRB1、VRB2の2つ)は、仮想RB(VRB)の総数である3に、重みの合計(1+2=3)に対する物理リソースブロック(PRB)のそれぞれの重み(RB0には1という重み、RB1には2という重み)の比(RB0に対しては1/3、RB1に対しては2/3)を乗じて得られた数(RB0にマッピングされる仮想RB(VRB)の数は、3×1/3=1、RB1にマッピングされる仮想RB(VRB)の数は、3×2/3=2)とするものである。そうすると、上記補正案の請求項1において追加された発明特定事項は、単に、このマッピング手法を一般化した表現で記載したものにすぎないから、上記補正案の請求項1に係る発明は先願1の明細書等に記載された発明と同一である。 第4 むすび 以上のとおり、本願の請求項1に係る発明は、特許法第29条の2の規定により特許を受けることができない。 したがって、本願は、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。

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2021-002269

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