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特許拒絶査定不服審判

2019-007984

遊技機

審判番号
2019-007984
法域
特許
審判種別
拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
出願番号
特願2014-258219外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
請求日
2019年06月17日
審決日
2021年01月05日
公報発行日
2021年04月30日
結論
請求不成立
当事者
審判長/審判官
分類
P18 .121-Z (A63F)
根拠条文(結論部分から自動抽出・参考)
特許法29条2項
条文(本文から自動抽出・参考)
特許法第29条第2項、特許法第17条の2第5項第2号、特許法第17条の2第6項、特許法第17条の2第3項
データ出所
審決公報(SGML)

事件の表示

特願2014-258219号「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成28年 6月30日出願公開、特開2016-116702号〕について、次のとおり審決する。

結論

【結 論】 本件審判の請求は、成り立たない。

理由

【理 由】 第1 手続の経緯 本願は、平成26年12月22日の出願であって、平成30年4月10日に手続補正書が提出され、平成30年8月10日付けで拒絶の理由が通知され、同年10月19日に意見書及び手続補正書が提出されたところ、平成31年3月20日付け(謄本送達日:平成31年3月26日)で拒絶査定がなされ、それに対して、令和1年6月17日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正がなされたものである。 第2 令和1年6月17日にされた手続補正(以下、「本件補正」という。)についての補正の却下の決定 [補正の却下の決定の結論] 本件補正を却下する。 [理由] 1 本件補正について 本件補正は、特許請求の範囲を補正する内容を含んでおり、本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、 (補正前:平成30年10月19日付け手続補正) 「【請求項1】 可変表示を行い、表示結果として予め定められた特定表示結果が表示されたときに遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、 未だ開始されていない可変表示に関する情報を、保留記憶として記憶可能な保留記憶手段と、 前記保留記憶手段に記憶されている保留記憶の各々に対応した保留表示を第1態様と該第1態様と異なる第2態様とで表示可能な保留表示手段と、 前記保留表示手段が表示する保留表示の表示態様とは異なる態様で保留記憶数を認識可能に表示する保留記憶数表示手段と、 当該可変表示に対応する対応表示を表示可能な対応表示手段と、 保留表示として表示されている表示を、保留表示に対応する可変表示の開始にともなう第1タイミングにて消去可能な表示消去手段と、 前記保留表示手段に表示されている保留表示の表示態様を変化させる保留表示変化演出を実行可能な保留表示変化演出実行手段と、 前記対応表示手段に表示されている対応表示の表示態様を変化させる対応表示変化演出を実行可能な対応表示変化演出実行手段と、 を備え、 前記保留表示変化演出と前記対応表示変化演出とは、同時に実行されることはなく、 前記保留表示手段は、保留表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる場合には前記特定表示結果とならない場合と比べて該保留表示を高い割合で前記第2態様で表示し、 前記対応表示手段は、前記第2態様の保留表示に対応する可変表示において、該可変表示の開始から前記第1タイミングよりも後のタイミングである第2タイミングまで対応表示を表示し、第2タイミングの後に対応表示を非表示とすることが可能である ことを特徴とする遊技機。」 から、 (補正後:本件補正) 「【請求項1】 A 可変表示を行い、表示結果として予め定められた特定表示結果が表示されたときに遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、 B 未だ開始されていない可変表示に関する情報を、保留記憶として記憶可能な保留記憶手段と、 C 前記保留記憶手段に記憶されている保留記憶の各々に対応した保留表示を第1態様と該第1態様と異なる第2態様とで表示可能な保留表示手段と、D 前記保留表示手段が表示する保留表示の表示態様とは異なる態様で保留記憶数を認識可能に表示する保留記憶数表示手段と、 E 当該可変表示に対応する対応表示を表示可能な対応表示手段と、 C1 保留表示として表示されている表示を、保留表示に対応する可変表示の開始にともなう第1タイミングにて消去可能な表示消去手段と、 C2 前記保留表示手段に表示されている保留表示の表示態様を変化させる保留表示変化演出を実行可能な保留表示変化演出実行手段と、 F 前記対応表示手段に表示されている対応表示の表示態様を変化させる対応表示変化演出を実行可能な対応表示変化演出実行手段と、 を備え、 C3 前記保留表示変化演出と前記対応表示変化演出とは、同時に実行されることはなく、 C4 前記保留表示手段は、保留表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる場合には前記特定表示結果とならない場合と比べて該保留表示を高い割合で前記第2態様で表示し、 E1 前記対応表示手段は、前記第2態様の保留表示に対応する可変表示において、該可変表示の開始から前記第1タイミングよりも後のタイミングである第2タイミングまで対応表示を表示し、第2タイミングの後に対応表示を非表示とすることが可能であり、 F 前記対応表示変化演出実行手段は、 F1  対応表示の変化を示唆する表示変化示唆演出を実行してから前記対応表示変化演出を実行可能であり、 F2  対応表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる場合には前記特定表示結果とならない場合と比べて高い割合で、当該可変表示がリーチ状態となった後に前記表示変化示唆演出を実行し、 F3  前記第2タイミングまで対応表示が表示されているときに、対応表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となるか否かに応じて異なる割合で、複数のタイミングのうち何れかのタイミングで対応表示の表示態様を変化させる、 A ことを特徴とする遊技機。」 に補正された(下線は、補正箇所を明示するために当審で付した。また、符号A-F3は、当審にて分説して付した。)。 2 補正の適否 (1)本件補正 本件補正は、補正前の請求項1について、 発明を特定するために必要な事項である「対応表示変化演出実行手段」について、 「対応表示の変化を示唆する表示変化示唆演出を実行してから前記対応表示変化演出を実行可能であり、 対応表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる場合には前記特定表示結果とならない場合と比べて高い割合で、当該可変表示がリーチ状態となった後に前記表示変化示唆演出を実行し、 前記第2タイミングまで対応表示が表示されているときに、対応表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となるか否かに応じて異なる割合で、複数のタイミングのうち何れかのタイミングで対応表示の表示態様を変化させる」ものであるという限定を加えたものである。 (2)補正目的 上記(1)の本件補正は、補正前の発明特定事項に限定を加えるものであって、補正後の請求項1に係る発明は、補正前の請求項1に係る発明と、産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、本件補正のうち特許請求の範囲の請求項1についてする補正は、特許法第17条の2第5項第2号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とする補正に該当する。 (3)新規事項 本件補正は、願書に最初に添付した明細書又は図面の【0010】、【0384】、【0385】、図31の記載からみて新規事項を追加するものではないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たす。 3 本件補正発明の独立特許要件についての検討 上記2(2)のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第5項第2号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とする補正であるから、本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に係る発明(以下、「本件補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)について以下に検討する。 (1)本件補正発明 本件補正発明は、本件補正により補正された、上記第2の1で補正後として示した特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりのものである。 (2)引用文献1に記載された発明 原査定の拒絶理由において提示された、本願の出願前に頒布された刊行物である特開2013-212136号公報(以下、「引用文献1」という。)には、図面と共に次の事項が記載されている(下線は当審にて付した。)。 ア 記載事項 (ア)「【0009】 本発明は上記事情に鑑み、始動保留表示による演出効果を高め、遊技の興趣をさらに高めることが可能な遊技台を提供することを目的とする。」 (イ)「【0030】 装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本例示形態では液晶表示装置(LiquidCrystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。・・・ 【0031】 遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。 ・・・ 【0033】 普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本例示形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本例示形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。」 (ウ)「【0046】 まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。 【0047】 また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0~65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。」 (エ)「【0060】 次に、図5(a)~(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本例示形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本例示形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。 【0061】 図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」~「特図E」の5種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本例示形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。 【0062】 「特図C」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図C」は、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。 ・・・ 【0065】 図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本例示形態の装飾図柄には、「装飾1」~「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。 【0066】 そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図a」の16R特別大当り、「特図b」の8R特別大当り、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1-装飾1-装飾1」や「装飾2-装飾2-装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3-装飾3-装飾3」や「装飾7-装飾7-装飾7」等)を停止表示する。 【0067】 また、「特図C」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図D」の小当りを報知する場合には、「装飾1-装飾2-装飾3」や「装飾1-装飾3-装飾5」を停止表示する。一方、「特図E」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。」 (オ)「【0074】 ・・・また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。・・・」 (カ)「【0088】 ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。 【0089】 特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。」 (キ)「【0108】 また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本例示形態では、特図2の場合は16ラウンドまたは8ラウンド、特図1の場合は15ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)・・・」 (ク)「【0194】 第1副制御部400は、各フレームにおいてフレームバッファ1または2に表示画像を形成した後、フレームバッファの左上隅を原点として解像度1280×960の範囲を指定して描画指示を行う。これにより、装飾図柄表示装置208には、表示領域内の下端部に2つのテクスチャ画像(先の保留アイコン)が左右方向に並んで配置されている状態において、3つ目のテクスチャ画像(増加した保留に対応する新たな保留アイコン)が表示領域外の下方から出現し、2つのテクスチャ画像の右隣の位置に徐々に移動するアニメーションが表示される。 【0195】 後述するように、本例では、テクスチャ画像のアニメーションとして保留アイコンが表示される。表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。各保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。・・・ 【0196】 また本例では、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、当該特図変動遊技に対応する1つの変動アイコンが表示される場合がある。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示される。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されたタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。・・・」 (ケ)「【0213】 図19(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1001では、第2副制御部メイン処理のステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1001の次のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。 【0214】 図20は、第2副制御部メイン処理のステップS809における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。演出制御処理のステップS1101では保留アイコン表示制御処理を行い、その次のステップS1103では変動アイコン表示制御処理を行う。保留アイコン表示制御処理および変動アイコン表示制御処理の詳細については後述する。なお、保留アイコン表示制御処理および変動アイコン表示制御処理は、特図1および特図2で独立して実行されるようにしてもよいし、特図1および特図2で共通して実行されるようにしてもよい。ステップS1103の次のステップS1105では、その他の演出制御処理を行う。 【0215】 図21は、保留アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、保留アイコン表示制御処理のステップS1201では、第1副制御部400から送信される先読み結果情報コマンド等の各種コマンドに基づき、特図変動遊技の保留数が増加したか否かを判定する。保留数が増加したと判定した場合にはステップS1203に進み、保留数が増加していないと判定した場合にはステップS1209に進む。 【0216】 ステップS1203では、保留アイコン変更シナリオ抽選処理を行う。保留アイコン変更シナリオ抽選処理では、後述する保留アイコン表示態様抽選用テーブル(図23~図26)を参照して、特図変動遊技の保留数、増加した保留に対応するタイマグループ、および保留アイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、増加した保留についての保留アイコン変更シナリオを抽選で決定する。保留アイコン変更シナリオは、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であり、例えば「入賞時:白、1変動後:白、2変動後:青」と表される。本例の保留アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「箱」、「千両箱」がある。なお、増加した保留に対応するタイマグループの情報を取得できない場合(例えば、先読みが実行されていない場合)には、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様をデフォルトの「白」に設定する。 ・・・ 【0219】 ステップS1209では、保留アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。保留アイコン変更条件は、例えば、特図変動遊技が開始されたことである。本例では、図柄変動開始コマンド等の特図変動遊技の開始を示すコマンドを第1副制御部400から受信したタイミングであれば保留アイコン変更条件が成立したと判定し、それ以外であれば保留アイコン変更条件が成立していないと判定する。保留アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1211に進み、保留アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1213に進む。保留アイコン変更条件はその他にも、所定の変動時間の経過や、該保留アイコンよりも前の変動における当否判定において特定の当否判定結果が導出されること、または遊技者による所定の操作等であっても良い。また、保留アイコン変更条件は対象となる保留の変動が行われるまでに必ず成立するものであっても良いし、その逆に成立しないものであっても良い。また、該条件を決定する契機においては成立可否が分からない(不定)ものであっても良い。また、一度決定された保留アイコン変更条件がその後で変更または中止されても良い。 【0220】 ステップS1211では、保留アイコン変更処理を行う。保留アイコン変更処理では、RAM508内のシナリオ記憶領域のそれぞれの記憶領域から保留アイコン変更シナリオを読み出し、各保留アイコン変更シナリオに基づいて各保留アイコンの表示態様の変更が必要か否かを判定し、変更が必要であれば保留アイコンの表示態様を変更する処理(例えば、保留アイコンの変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1213の処理に移行する。 【0221】 ステップS1213では、特図変動遊技の保留数が減少したか否かを判定する。例えば、第1副制御部400からの図柄変動開始コマンドや先読み結果情報コマンド等に基づき、保留数が減少したと判定した場合にはステップS1215に進み、保留数が減少していないと判定した場合には保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。 【0222】 ステップS1215では、保留アイコン表示位置変更処理を行う。保留アイコン表示位置変更処理では、保留数の減少に応じて、各保留アイコンの表示位置を変更する処理(例えば、保留アイコンの移動アニメーションや消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション等を設定する処理を含む)を行う。その後、保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。 【0223】 図22は、変動アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、変動アイコン表示制御処理のステップS1301では、特図変動遊技が開始されたタイミングであるか否かを判定する。例えば、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400から受信したタイミングであれば特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定し、それ以外であれば特図変動遊技が開始されたタイミングではないと判定する。特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定した場合にはステップS1303に進み、特図変動遊技が開始されたタイミングでないと判定した場合にはステップS1307に進む。 【0224】 ステップS1303では、変動アイコン抽選処理を行う。変動アイコン抽選処理では、例えば、後述する変動アイコン表示態様抽選用テーブル(図27)を参照して、開始された特図変動遊技に対応する保留アイコンの変動開始直前(保留消化直前)の表示グループ(保留アイコンの変動開始直前の表示態様が白、青、赤のいずれかであれば「球系」、箱または千両箱であれば「箱系」)、開始された特図変動遊技に対応する変動タイマ、および変動アイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、開始された特図変動遊技についての変動アイコンの表示態様を抽選で決定する。本例の変動アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」がある。なお、変動アイコンの表示態様は、保留アイコンの表示態様と一緒に保留アイコン表示制御処理(ステップS1203)で決定されるようにしてもよい。その場合、ステップS1303の変動アイコン抽選処理を省略することができる。またその場合、変動アイコンの表示態様の情報は、保留アイコン変更シナリオに含まれていてもよい。 【0225】 ステップS1303の次のステップS1305では、決定した表示態様の変動アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1307の処理に移行する。 ・・・ 【0227】 ステップS1309では、変動アイコン表示中断条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示中断条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等の装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出が開始されること、電断が発生したこと(例えば、第1副制御部400からのコマンドに基づいて電断の発生を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示中断条件が成立したと判定した場合にはステップS1311に進み、変動アイコン表示中断条件が成立していないと判定した場合にはステップS1313に進む。また、変動アイコンの表示を中断させる演出としては、対象となる変動アイコンの少なくとも一部または全部に重なるような演出であっても良い。 【0228】 ステップS1311では、変動アイコン表示中断処理を行う。変動アイコン表示中断処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンの表示を中断(または中止、停止)するための処理を行う。その後、ステップS1313の処理に移行する。ここで、ある特図変動遊技に対応する変動アイコンの表示が中断された場合、この変動アイコンの表示は、当該特図変動遊技の実行期間中に再開されることもあるし、再開されないこともある。該変動アイコン表示中断処理には、表示中の変動アイコンの一部の表示を中断する処理が含まれる。変動アイコンの一部の表示を中断する場合には、該変動アイコンを容易に識別できないような表示としても良い。また、時間の経過に応じて変動アイコンの表示領域を拡大、又は縮小するような表示を行っても良い。つまり変動アイコンの表示中断とは、変動アイコンを表示しないまたは該変動アイコンの少なくとも一部が表示されていない状態を含む。 ・・・ 【0230】 ステップS1315では、変動アイコン表示再開条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示再開条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等が終了したこと、電断状態から復電したこと(例えば、第1副制御部400からのコマンドに基づいて復電を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示再開条件が成立したと判定した場合にはステップS1317に進み、変動アイコン表示再開条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323に進む。 【0231】 ステップS1317では、変動アイコン表示再開処理を行う。変動アイコン表示再開処理では、装飾図柄表示装置208における変動アイコンの表示を再開するための処理を行う。・・・ 【0233】 ステップS1321では、変動アイコン変更処理を行う。変動アイコン変更処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンの表示態様を変更するための処理(例えば、変動アイコンの変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1323の処理に移行する。また、変動アイコン表示中断条件が同時に成立している場合には、変動アイコンの一部または全部が非表示の状態において変動アイコンの表示態様を変更する制御が行われ、該変動アイコンについて表示中断条件が非成立となり、表示が再開された場合に、中断よりも前における表示態様とは異なる表示態様の変動アイコンが表示されるようなものであっても良い。」 (コ)「【0241】 本例の保留アイコンの表示態様は、球系の保留アイコン表示グループでは信頼度(大当り信頼度)の高い方から「赤」、「青」、「白」となっており、箱系の保留アイコン表示グループでは信頼度の高い方から「千両箱」、「箱」となっている。図23~図26に示す保留アイコン表示態様抽選テーブルでは、当り時に選択されるタイマグループ3、5、7の方が、はずれ時に選択されるタイマグループ1、2、4、6よりも信頼度の高い表示態様が選択され易く、また、信頼度の高い表示態様に変化し易くなっている。」 (サ)「【0248】 次に、本例示形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。 (実施例1-1) 図28および図29は、本例示形態の実施例1-1における演出表示の例を時系列で示している。ここで、図28および図29並びに後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a~208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。また、第4図柄の図示は省略する場合がある。 ・・・ 【0250】 また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域800の右側に隣接する横長の領域は、保留アイコン表示領域900である。保留アイコン表示領域900では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。本例の保留アイコン表示領域900は最大4つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1~第4の各領域は、それぞれ1番目~4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2~第4領域には2~4個目の保留に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。本例では、保留アイコン表示領域900の第1~第4領域にそれぞれ数字14が表示されており、表示された数字によって第1~第4領域の位置が明示されているが、第1~第4領域の位置の明示は省略してもよい。また本例の保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンのみを表示しているが、特図2の保留アイコンを併せて表示するようにしてももちろんよい。」 (シ)「【0310】 本例では、変動アイコン801は、変動期間中に3回、変動終了後を含めれば4回消去される。このように、信頼度の高い変動アイコンは、1変動において消去される回数を多くしてもよい。ただし、信頼度の高い変動アイコンは消去回数が多いとしても、当該変動アイコンが表示されている期間の長さは、消去回数の少ない変動アイコンより長くなるようにしてもよい。 (実施例1-6) 図38および図39は、本例示形態の実施例1-6における演出表示の例を時系列で示している。図38(a)は、ある特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、特図E(はずれ)が停止表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1から2番目のLEDを点灯させて特図1の保留が2であることを表示し、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。 【0311】 図柄表示領域208a~208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4-装飾2-装飾8」が停止表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901(表示態様:白)が表示されており、第2領域には保留アイコン902(表示態様:青)が表示されている。変動アイコン表示領域800には、変動アイコンは表示されていない。本例では、変動アイコン表示領域800の位置を明示する枠状画像も表示されていない。 【0312】 図38(b)~(d)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。 【0313】 図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーションが開始される。ここで、本例では、変動アイコンの表示時間は、保留アイコンとしての最終的な表示態様によって異なっており、当該表示態様の信頼度が高いほど長くなっている。例えば、保留アイコンの最終的な表示態様がデフォルト(例えば白)である場合には、当該保留アイコンに対応する変動アイコンの表示時間を0としてもよい。変動アイコンの表示時間を0とする場合、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーション等を省略し、保留アイコンを変動アイコンに変化させずにそのまま消去する保留アイコンの変化アニメーション(保留アイコンの消去アニメーション)を実行してもよい。 【0314】 図38(b)に示す例では、保留アイコン表示領域900において、保留アイコン901の消去アニメーションおよび保留アイコン902の移動アニメーションが開始される。保留アイコン901の消去アニメーションでは、保留アイコン901の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され(図38(b))、エフェクト動画像および保留アイコン901自体が徐々に小さくなり(図38(c))、最終的には消えるようになっている(図38(d))。 【0315】 保留アイコン902の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902が徐々に第1領域に移動する。ここで、図38(c)に示すように、保留アイコン902の移動アニメーションは、保留アイコン901の消去アニメーションと重複してもよい。 【0316】 図38(e)は、当該特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a~208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3-装飾7-装飾5」が停止表示される。 【0317】 図38(f)~(h)は、次の特図変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを消灯することにより、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。 【0318】 図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始される。本例では、保留アイコン901については表示態様がデフォルトであるため保留・変動アイコン間の移動アニメーションが省略されたが、保留アイコン902の表示態様はデフォルトではないため、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。 【0319】 保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン801となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。 【0320】 その後、図柄表示領域208a、208cにいずれも「装飾3」が表示され、図柄表示領域208bでのみ変動表示が続行されるリーチ状態となる(図38(h))。 【0321】 図39(a)~(d)は、当該特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a~208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3-装飾4-装飾3」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。・・・」 (ス)図38及び図39は次のとおりである。 「 」 「 」 (セ)図39(c)には、「変動アイコン801」が記載されているが、図39(d)には、「変動アイコン801」は記載されていない。 イ 認定事項1 上記ア(ス)、(セ)及び、【0321】 の「図39(a)~(d)は、当該特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a~208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3-装飾4-装飾3」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。」との記載より、引用文献1には、特図変動遊技が終了すると、表示されていた変動アイコン801が消去されることが記載されていると認められる。 ウ 引用発明 上記ア、イより、引用文献1には、次の引用発明が記載されていると認められる(符号a-f3は、本件補正発明の分説A-F3におおむね対応させて、当審が付した。)。 引用発明 「a 7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図1の変動表示を行う特図1表示装置212と、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図2の変動表示を行う特図2表示装置214とを備え、変動開始前に決定した変動時間が経過すると特図1または2の停止図柄態様を停止表示し、 例えば、特図1の停止図柄態様として特図A~特図Eの5種類の特図があって、15R特別大当り図柄である特図Aと、15R大当り図柄である特図Bと、2R大当り図柄である特図Cとが、大当り図柄となり、 装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cに、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える装飾図柄の変動表示を行い、特図Aの15R特別大当り、特図Bの15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せとして、例えば「装飾1-装飾1-装飾1」や「装飾2-装飾2-装飾2」等を停止表示し、また、特図Cの2R大当りを報知する場合には、「装飾1-装飾2-装飾3」や「装飾1-装飾3-装飾5」を停止表示し、 特図1が大当り図柄となる場合は、扉部材の開放・閉鎖制御を15ラウンドまたは2ラウンド繰り返すパチンコ機100であって(【0060】-【0062】、【0065】-【0067】、【0108】、図11)、 b 主制御部300は、特図1始動口230への入賞があったか否かを判定する入賞受付処理を行い、特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納することにより、 主制御部300のRAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域に、特図1当選乱数値および特図1乱数値の組が、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納され(【0074】、【0088】、【0089】)、 c、e 第1副制御部400から送信される先読み結果情報コマンド等の各種コマンドに基づき、保留アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500により、装飾図柄表示装置208には、テクスチャ画像のアニメーションとして保留アイコンが表示され、表示される保留アイコンの数は、特図変動遊技の保留数と同数であり、各保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能であって、 保留アイコンの表示態様は、球系の保留アイコン表示グループでは大当り信頼度の高い方から「赤」、「青」、「白」となっており、箱系の保留アイコン表示グループでは信頼度の高い方から「千両箱」、「箱」となっていて、変動アイコンの表示時間は、保留アイコンとしての最終的な表示態様によって異なっており、当該表示態様の信頼度が高いほど長くなっていて、保留アイコンの最終的な表示態様がデフォルトの白である場合には、当該保留アイコンに対応する変動アイコンの表示時間を0として、保留アイコンを変動アイコンに変化させずにそのまま消去する消去アニメーションを実行し(【0194】、【0195】、【0213】-【0215】、【0241】、【0313】)、 変動アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500により、装飾図柄表示装置208には、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示され、当該特図変動遊技に対応する1つの変動アイコンが表示される場合があり(【0194】、【0196】、【0213】、【0214】)、 d 主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備え、基本回路302には、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプである、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220の表示制御を行うための駆動回路330が設けられ(【0033】、【0046】、【0047】)、 c1、c4 ある特図1変動遊技が終了した状態では、特図1表示装置212には、特図E(はずれ)が停止表示され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a~208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4-装飾2-装飾8」が停止表示されて、保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901(表示態様:白)が表示されており、第2領域には保留アイコン902(表示態様:青)が表示されていて、変動アイコン表示領域800には、変動アイコンは表示されておらず、 保留アイコン表示制御処理と変動アイコン表示制御処理とを行う第2副制御部500により、 第1領域には最先の保留に対応する保留アイコンが表示可能となっており、 次の特図1変動遊技の変動期間中に、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され、 保留アイコンを表示する装飾図柄表示装置208の保留アイコン表示領域900において、保留アイコン901の消去アニメーションが開始され、保留アイコン901の消去アニメーションでは、保留アイコン901の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および保留アイコン901自体が徐々に小さくなり、特図変動遊技が終了する前に最終的には消えるようになっていて、 当該特図1変動遊技が終了すると、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a~208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3-装飾7-装飾5」が停止表示され(【0194】、【0195】、【0213】、【0214】、【0250】、【0310】-【0314】、【0316】、図38(a)-(e))、 保留アイコンの表示態様は、大当り信頼度の高い方から「赤」、「青」、「白」となっており 変動アイコンの表示時間は、保留アイコンとしての最終的な表示態様によって異なっており、当該表示態様の信頼度が高いほど長くなっていて、保留アイコンの最終的な表示態様がデフォルトの白である場合には、当該保留アイコンに対応する変動アイコンの表示時間を0として、保留アイコンを変動アイコンに変化させずにそのまま消去する消去アニメーションを実行し(【0241】、【0313】)、 c2、c3 保留アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500は、特図変動遊技の保留数が増加したか否かを判定し、保留数が増加したと判定した場合には、装飾図柄表示装置208に表示されている当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であり、例えば「入賞時:白、1変動後:白、2変動後:青」と表されるような、増加した保留についての保留アイコン変更シナリオを抽選で決定する保留アイコン変更シナリオ抽選処理を行い、 特図変動遊技が開始されたという保留アイコン変更条件が成立したと判定した場合には、各保留アイコン変更シナリオに基づいて各保留アイコンの表示態様の変更が必要か否かを判定し、変更が必要であれば保留アイコンの表示態様を変更する保留アイコン変更処理を行い、第1副制御部400からの図柄変動開始コマンドや先読み結果情報コマンド等に基づき、保留数が減少したと判定した場合には、保留アイコン表示位置変更処理では、保留数の減少に応じて、各保留アイコンの表示位置を変更する保留アイコン表示位置変更処理を行い(【0194】、【0213】、【0214】、【0216】、【0219】-【0222】)、 f、f1、f3 変動アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500は、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400から受信したタイミングであれば特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定し、開始された特図変動遊技についての変動アイコンの表示態様を抽選で決定する変動アイコン抽選処理と決定した表示態様の変動アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理を行い、 スーパーリーチ演出等の装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出が開始されることという変動アイコン表示中断条件が成立したと判定した場合には、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンの表示を中断する変動アイコン表示中断処理を行うとともに、スーパーリーチ演出等の装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出が終了したことという変動アイコン表示再開条件が成立したと判定した場合には、装飾図柄表示装置208における変動アイコンの表示を再開する変動アイコン表示再開処理を行う変動アイコン表示再開処理を行い、表示が再開された場合に、中断よりも前における表示態様とは異なる表示態様の変動アイコンが表示されるようなものであっても良く(【0213】、【0214】、【0223】-【0225】、【0227】、【0228】、【0230】、【0231】、【0233】)、 e1 次の特図変動遊技の変動期間中に、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900で表示されている保留アイコン902(表示態様:青)はデフォルトではないため、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始され、 保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン801となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動して、 当該特図1変動遊技が終了すると、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a~208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3-装飾4-装飾3」が停止表示され、変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが実行され、表示されていた変動アイコン801が消去される(【0194】、【0311】、【0317】-【0319】、【0321】、図38(f)-(h)、図39(a)-(d)、認定事項1)、 a パチンコ機100(【0060】)。」 (3)対比 引用発明と本件補正発明とを対比する。 ア 対比に先立ち、本件補正発明の「保留表示手段」及び「対応表示手段」という用語について検討する。 (ア)本件補正発明の「保留表示手段」について、本件補正発明の構成C4の「保留表示手段」には、「前記」と付されていることから、構成C4の「前記保留表示手段」は、構成C4よりも前に位置する構成Cの「保留表示手段」を受けた構成である。 また、本件補正発明の構成Cに対応する説明として、本願明細書の【0006】に、「前記保留記憶手段に記憶されている保留記憶の各々に対応した保留表示の表示態様を第1態様(例えば、通常態様や特殊態様)と該第1態様と異なる第2態様(例えば、第1特別態様や第2特別態様)とで表示可能な保留表示手段(例えば、演出制御用CPU120が図27に示す保留表示更新処理にて保留表示を入賞時判定結果記憶バッファの表示態様フラグにもとづいて演出表示装置5に表示可能な部分)と、」記載され、本件補正発明の構成C4に対応する説明として、本願明細書の【0006】に、「前記保留表示手段は、保留表示に対応する前記識別情報の可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる場合には前記特定表示結果とならない場合と比べて該保留表示を高い割合で前記第2態様で表示し(例えば、演出制御用CPU120が図22に示す先読み演出決定処理のS67104にて先読み演出を実行するか否かを決定するときに用いる図23(A)に示す先読み演出実行決定テーブルにおいて、期待度が高いリーチ演出が行われる方が先読み演出が実行される割合が高くなるように判定値が設定されている部分)」と記載されている。 そうすると、本件補正発明の構成C及び構成C4に関わる請求項1の記載と、本件補正発明の構成C及び構成C4に関する説明として、本願明細書の【0006】に記載された説明とを併せて参酌すると、本件補正発明の構成C及び構成C4の「保留表示手段」は、保留表示に関わる所定の処理を実行する演出制御CPUと保留表示が表示される演出表示装置5とを合わせたものを表すと理解することが妥当である。 一方、本件補正発明の構成C2では、「前記保留表示手段に表示されている保留表示の・・・」と特定され、「保留表示手段」は、保留表示に関わる所定の処理を実行する演出制御CPUのみを表すと理解することができず、むしろ、この場合は、保留表示が表示される演出表示装置5を表すと理解するほかない。 よって、本件補正発明の「保留表示手段」という用語は、保留表示に関わる所定の処理を実行する演出制御CPUと保留表示が表示される演出表示装置5とを合わせたものを表すと解釈して、対比を行うこととする。 (イ)本件補正発明の「対応表示手段」についても、上記(ア)の「保留表示手段」についての検討と同様、本件補正発明の構成E及び構成E2に関わる請求項1の記載と、本件補正発明の構成E及び構成E2に関する説明として、本願明細書の【0006】に記載された説明(「前記識別情報の可変表示を行うときに、当該識別情報の可変表示に対応する可変表示対応表示(例えば、消費保留表示)を表示可能な可変表示対応表示手段(例えば、演出制御用CPU120が図27に示す保留表示更新処理にて消費保留表示をアクティブ表示記憶バッファの表示態様フラグにもとづいて演出表示装置5に表示可能な部分)」という記載、及び、「前記可変表示対応表示手段は、前記保留表示手段により保留表示が前記第2態様で表示されている場合に、該第2態様の保留表示に対応する前記識別情報の可変表示を開始した後であって少なくとも前記第1タイミングよりも後の第2タイミングまで可変表示対応表示を表示する(例えば、第1特別態様の保留表示にもとづく変動開始時に、演出制御用CPU120が図32に示す演出図柄変動中処理のS1845cにてアクティブ表示記憶バッファにおける表示態様フラグを決定した表示態様に応じた値にセットすることで、消費保留表示を決定した態様にて表示する部分)」という記載)とを併せて参酌すると、本件補正発明の構成Eの「対応表示手段」は、対応表示に関わる所定の処理を実行する演出制御CPUと対応表示が表示される演出表示装置5とを合わせたものを表すと理解することが妥当である。 一方、本件補正発明の構成Fでは、「前記対応表示手段に表示されている対応表示の・・・」と特定され、「対応表示手段」は、対応表示に関わる所定の処理を実行する演出制御CPUのみを表すと理解することができず、むしろ、この場合は、対応表示が表示される演出表示装置5を表すと理解するほかない。 よって、本件補正発明の「対応表示手段」という用語は、対応表示に関わる所定の処理を実行する演出制御CPUと対応表示が表示される演出表示装置5とを合わせたものを表すと解釈して、対比を行うこととする。 イ 構成Aについて 引用発明の 「装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cに、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える装飾図柄の変動表示を行」うこと、 「特図Aの15R特別大当り、特図Bの15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せとして、例えば「装飾1-装飾1-装飾1」や「装飾2-装飾2-装飾2」等を停止表示し、また、特図Cの2R大当りを報知する場合には、「装飾1-装飾2-装飾3」や「装飾1-装飾3-装飾5」を停止表示」すること、 「扉部材の開放・閉鎖制御を15ラウンドまたは2ラウンド繰り返す」こと、 「パチンコ機100」は、それぞれ、 本件補正発明の 「可変表示を行」うこと、 「表示結果として予め定められた特定表示結果が表示されたとき」、 「遊技者にとって有利な有利状態に制御可能」であること、 「遊技機」に相当する。 よって、引用発明の構成aは、本件補正発明の構成Aに相当する。 ウ 構成Bについて 引用発明の「特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納され」た「特図1当選乱数値および特図1乱数値の組」は、「特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合」に、「特図1乱数値記憶領域に取得順に格納」されるものであることに加え、 「特図1保留数」が、特図1について、未だ開始されていない「装飾図柄の変動表示」の数を表しているという技術常識を参酌すると、 引用発明の 「特図1当選乱数値および特図1乱数値の組」、 「特図1保留数と同数分だけ格納され」ること、 「主制御部300のRAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域」は、それぞれ、 本件補正発明の 「未だ開始されていない可変表示に関する情報」、 「保留記憶として記憶可能」であること、 「保留記憶手段」に相当する。 よって、引用発明の構成bにおける「特図1当選乱数値および特図1乱数値の組」が、「特図1保留数と同数分だけ格納され」る「主制御部300のRAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域」は、本件補正発明の「未だ開始されていない可変表示に関する情報を、保留記憶として記憶可能な保留記憶手段」(構成B)に相当する。 エ 構成C、Eについて (ア)上記ウの検討より、引用発明の構成bにおける「特図1当選乱数値および特図1乱数値の組」が、「特図1保留数と同数分だけ格納され」る「主制御部300のRAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域」は、本件補正発明の「未だ開始されていない可変表示に関する情報を、保留記憶として記憶可能な保留記憶手段」(構成B)に相当することを踏まえると、 引用発明における「装飾図柄表示装置208に」「特図変動遊技の保留数と同数表示される」「保留アイコン」は、本件補正発明の構成Cにおける「前記保留記憶手段に記憶されている保留記憶の各々に対応した保留表示」に相当する。 (イ)そして、引用発明の、「装飾図柄表示装置208に」「表示され」る「各保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能であ」り、デフォルトは「白」の表示態様で表示され、当り信頼度に応じて、「白」と異なる、例えば、「赤」、「青」の表示態様で表示されることから、 引用発明において、 「保留アイコン」を「白」の「表示態様」で表示すること、 「保留アイコン」を「白」と異なる「赤」、「青」の「表示態様」で表示すること、 「保留アイコン」を「表示」する「装飾図柄表示装置208」及び「保留アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500」は、それぞれ、 本件補正発明の、 「第1態様」「で表示可能」であること、 「第1態様と異なる第2態様」「で表示可能」であること、 「保留表示手段」に相当する。 よって、引用発明における「保留アイコン」を「表示」する「装飾図柄表示装置208」及び「保留アイコン」を「白」の「表示態様」で表示し、「保留アイコン」を「白」と異なる「赤」、「青」の「表示態様」で表示する「保留アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500」は、本件補正発明の構成Cにおける「保留表示を第1態様と該第1態様と異なる第2態様とで表示可能な保留表示手段」に相当する。 (ウ)上記(ア)、(イ)より、引用発明の構成c、eは、本件補正発明の構成Cに相当する構成を含んでいる。 (エ)引用発明の 「当該特図変動遊技」の「変動期間中に、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され」ること、 「1つの変動アイコン」、 「表示される場合があ」ること、 「変動アイコン」を「表示」する「装飾図柄表示装置208」及び「変動アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500」は、それぞれ、 本件補正発明の 「当該可変表示に対応する」こと、 「対応表示」、 「表示可能」であること、 「対応表示手段」に相当する。 そうすると、引用発明において、「当該特図変動遊技」の「変動期間中に、「特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され」、「変動アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500により、」「変動アイコン」を「表示」する「装飾図柄表示装置208」に、「1つの変動アイコンが表示される場合があ」ることは、本件補正発明の構成Eにおける「当該可変表示に対応する対応表示を表示可能な対応表示手段」を備えることに相当するから、引用発明の構成c、e及び構成e1は、本件補正発明の構成Eに相当する構成を含んでいる。 オ 構成Dについて 上記エ(ア)より、引用発明の「保留アイコン」(本願発明の構成Cの「保留表示」に相当。)、「装飾図柄表示装置208に」「特図変動遊技の保留数と同数表示される」(構成c、e)ものであることを考慮すると、「装飾図柄表示装置208に」表示された「保留アイコン」の数が、「特図変動遊技の保留数」を表しているということができる。 そうすると、特図1を例にすると、引用発明の構成dの「保留している特図変動遊技の数を示すためのランプである、特図1保留ランプ218」は、「特図変動遊技の保留数」を表していて、「特図1保留ランプ218」は、「保留アイコン」が表示される「装飾図柄表示装置208」とは別の手段であるから、引用発明の構成dにおける「保留している特図変動遊技の数を示すためのランプである、特図1保留ランプ218」は、本件補正発明の構成Dと、前記保留表示手段が表示する保留表示とは別の、保留記憶数を認識可能に表示する手段である点で共通する。 カ 構成C1について 引用発明は、「ある特図1変動遊技が終了した状態では、」「保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901(表示態様:白)が表示されて」いるが、「第1領域には最先の保留に対応する保留アイコンが表示可能となって」いるので、「第1領域に」表示されている「保留アイコン901(表示態様:白)」(本願発明の「保留表示」に相当。)は、「次の特図1変動遊技」の「変動期間中に、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され」ること(本件補正発明の「可変表示」に相当。)に対応しているものと認められる。 そうすると、引用発明の 「ある特図1変動遊技が終了した状態では、」「保留アイコン表示領域900の第1領域に」表示されている「保留アイコン901(表示態様:白)」、 「次の特図1変動遊技」の「変動期間中に、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され」ること、 「保留アイコンを表示する装飾図柄表示装置208」及び「保留アイコン表示制御処理」「を行う第2副制御部500」は、それぞれ、 本件補正発明の 「保留表示として表示されている表示」と「保留表示」のいずれにも、 「保留表示に対応する可変表示」 「表示消去手段」に相当し、 引用発明において、「次の特図1変動遊技の変動期間中に、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され、」「保留アイコン表示制御処理」「を行う第2副制御部500」により、「保留アイコンを表示する装飾図柄表示装置208の保留アイコン表示領域900において、保留アイコン901の消去アニメーションが開始され、保留アイコン901の消去アニメーションでは、保留アイコン901の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および保留アイコン901自体が徐々に小さくなり、特図変動遊技が終了する前に最終的には消える」ことは、保留表示に対応する可変表示の開始後に消去されている期間があるように消去可能であるという点で、本件補正発明の構成C1において、「保留表示に対応する可変表示の開始にともなう第1タイミングにて消去可能」であることと共通する。 したがって、引用発明の構成c1、c4において、 「ある特図1変動遊技が終了した状態では、」「保留アイコンを表示する装飾図柄表示装置208」の「保留アイコン表示領域900の第1領域に」表示されている「保留アイコン901(表示態様:白)」を、「第1領域に」表示されている「保留アイコン901(表示態様:白)」に対応する「次の特図1変動遊技の変動期間中に、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され、」「保留アイコン表示制御処理」「を行う第2副制御部500」により、「保留アイコンを表示する装飾図柄表示装置208の保留アイコン表示領域900において、保留アイコン901の消去アニメーションが開始され、保留アイコン901の消去アニメーションでは、保留アイコン901の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および保留アイコン901自体が徐々に小さくなり、特図変動遊技が終了する前に最終的には消える」ことは、保留表示として表示されている表示を、保留表示に対応する可変表示の開始後に消去されている期間があるように消去可能な表示消去手段であるという点で、本件補正発明の構成C1と共通する。 キ 構成C4について 上記イの検討から、引用発明の「特図Aの15R特別大当り、特図Bの15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a~208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せとして、例えば「装飾1-装飾1-装飾1」や「装飾2-装飾2-装飾2」等を停止表示し、また、特図Cの2R大当りを報知する場合には、「装飾1-装飾2-装飾3」や「装飾1-装飾3-装飾5」を停止表示」することは、本件補正発明の「特定表示結果」に相当し、 上記エ(ア)、(イ)の検討から、 引用発明の「保留アイコン」は、本件補正発明の「保留表示」に相当し、 同様に、引用発明の「白」の「表示態様」は、本件補正発明の「第1態様」に、 引用発明の「赤」、「青」の「表示態様」は、本件補正発明の「第2態様」に相当し、 上記カの検討から、 引用発明の「保留アイコンを表示する装飾図柄表示装置208」及び「保留アイコン表示制御処理」「を行う第2副制御部500」は、本件補正発明の「保留表示手段」に相当することを踏まえると、 引用発明の構成c1、c4において、「保留アイコンの表示態様は、大当り信頼度の高い方から「赤」、「青」、「白」となって」いることは、「保留アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500」が、大当りとなる場合には、大当りとならない場合と比べて、「保留アイコン」を、高い割合で、「赤」、「青」の「表示態様」で表示することにほかならないから、引用発明の構成c1、c4は、本件補正発明の構成C4である「前記保留表示手段は、保留表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる場合には前記特定表示結果とならない場合と比べて該保留表示を高い割合で前記第2態様で表示」することに相当する構成を含んでいるといえる。 ク 構成C2について 上記ア(ア)のとおり、本件補正発明の「保留表示手段」という用語は、保留表示に関わる所定の処理を実行する演出制御CPUと保留表示が表示される演出表示装置5とを合わせたものを表すと解釈して、対比を行うこととしているが、本件補正発明の構成C2では、「前記保留表示手段に表示されている保留表示の・・・」と特定され、「保留表示手段」は、保留表示に関わる所定の処理を実行する演出制御CPUのみを表すと理解することができず、むしろ、この場合は、保留表示が表示される演出表示装置5を表すと理解するほかない。 そして、上記カで検討したとおり、引用発明の「保留アイコンを表示する装飾図柄表示装置208」及び「保留アイコン表示制御処理」「を行う第2副制御部500」は、本件補正発明の「保留表示手段」に相当することを踏まえると、引用発明の構成c2、c3における「装飾図柄表示装置208」は、本件補正発明の「保留表示手段」に相当する構成の一部をなすものである。 そのうえで、上記エ(ア)、(イ)の検討から、 引用発明の「保留アイコン」は、本件補正発明の「保留表示」に相当し、 引用発明の「「白」の表示態様」や「赤」、「青」の「表示態様」は、本件補正発明の「表示態様」に相当することを踏まえると、 引用発明の 「変更する」こと、 「保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であ」る「各保留アイコン変更シナリオに基づいて」、「保留アイコン変更処理を行」うこと、 「保留アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500」は、それぞれ、 本件補正発明の 「変化させる」こと、 「保留表示変化演出を実行可能」であること、 「保留表示変化演出実行手段」に相当する。 そうすると、引用発明の構成c2、c3における、「装飾図柄表示装置208」に「表示され」る「保留アイコン」の「白」の「表示態様」や「赤」、「青」の「表示態様」を、「保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であ」る「各保留アイコン変更シナリオに基づいて」、「変更する」「保留アイコン変更処理を行」う「保留アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500」は、本件補正発明の構成C2である「前記保留表示手段に表示されている保留表示の表示態様を変化させる保留表示変化演出を実行可能な保留表示変化演出実行手段」に相当する。 よって、引用発明の構成c2、c3は、本件補正発明の構成C2に相当する構成を含んでいる。 ケ 構成F、F1について 上記ア(イ)のとおり、本件補正発明の「対応表示手段」という用語は、対応表示に関わる所定の処理を実行する演出制御CPUと対応表示が表示される演出表示装置5とを合わせたものを表すと解釈して、対比を行うこととしているが、本件補正発明の構成Fでは、「前記対応表示手段に表示されている対応表示の・・・」と特定され、「対応表示手段」は、対応表示に関わる所定の処理を実行する演出制御CPUのみを表すと理解することができず、むしろ、この場合は、対応表示が表示される演出表示装置5を表すと理解するほかない。 そして、上記エ(エ)で検討したとおり、引用発明の「変動アイコン」を「表示」する「装飾図柄表示装置208」及び「変動アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500」は、本件補正発明の「対応表示手段」に相当することを踏まえると、引用発明の構成f、f1、f3における「装飾図柄表示装置208」は、本件補正発明の「対応表示手段」に相当する構成の一部をなすものである。 そのうえで、上記エ(オ)の検討から、 引用発明の「変動アイコン」は、本件補正発明の構成Fの「対応表示」に相当し、 さらに、引用発明において、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の「開始」に伴い中断した「変動アイコンの表示」が、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の「終了」により、「再開された場合に、中断よりも前における表示態様とは異なる表示態様」とすることは、本件補正発明の構成Fの「表示態様を変化させる対応表示変化演出」に相当し、 引用発明の「変動アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500」は、本件補正発明の構成Fの「対応表示変化演出実行手段」に相当することを踏まえると、 引用発明の構成f、f1、f3における「装飾図柄表示装置208」に表示される「変動アイコン」の表示態様を、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の「開始」に伴い中断した「変動アイコンの表示」が、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の「終了」により、「再開された場合に、中断よりも前における表示態様とは異なる表示態様」とする「変動アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500」は、本件補正発明の構成Fにおける「前記対応表示手段に表示されている対応表示の表示態様を変化させる対応表示変化演出を実行可能な対応表示変化演出実行手段」に相当する。 よって、引用発明の構成f、f1、f3は、本件補正発明の構成Fに相当する構成を含んでいる。 また、引用発明の構成f、f1、f3と本件補正発明の構成F、F1とは、「前記対応表示変化演出実行手段は、」「前記対応表示変化演出を実行可能であ」る点で共通する。 コ 構成C3について 上記クより、引用発明の構成c2、c3の、「保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であ」る「各保留アイコン変更シナリオに基づいて」、「保留アイコン変更処理を行」うことは、本願発明の「保留表示変化演出を実行可能」であることに相当することを踏まえると、 引用発明が、本件補正発明の「保留表示変化演出」に相当する「保留アイコン変更処理」を行うのは、「特図変動遊技が開始された」ときである。 一方、上記ケより、本件補正発明の「対応表示変化演出」に相当する、引用発明の構成fの、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の「開始」に伴い中断した「変動アイコンの表示」が、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の「終了」により」「再開された場合に、中断よりも前における表示態様とは異なる表示態様」とすることにおいて、「変動アイコン」の「表示態様」が変化する時期は、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の「開始」前と「終了」後の間、すなわち、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の前後である。 そうすると、引用発明が、本件補正発明の「保留表示変化演出」に相当する「保留アイコン変更処理」を行うのは、「特図変動遊技が開始された」ときであり、本件補正発明の「対応表示変化演出」に相当する構成を含む、引用発明の構成fにおいて、「変動アイコン」の「表示態様」が変化する時期は、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の前後であるから、両者の実行時期が異なるといえる。 そして、「保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であ」る「各保留アイコン変更シナリオに基づいて」、「保留アイコン変更処理を行」うとともに、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の「開始」に伴い中断した「変動アイコンの表示」が、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の「終了」により「再開された場合に、中断よりも前における表示態様とは異なる表示態様」とする引用発明の構成c2、c3と構成f、f1、f3は、保留表示変化演出と対応表示変化演出とが実行されるという点で、本件補正発明の構成C3と共通する。 サ 構成E1について (ア)上記カを踏まえると、引用発明の構成c1、c4において、「保留アイコン901」が「消える」時期は、「特図1の変動表示が開始され」てから、「特図変動遊技が終了する前」の間、すなわち、「当該特図1変動遊技」の「変動期間中に、」実行される「装飾図柄の変動表示」の期間中である。 (イ)一方、引用発明の構成f、f1、f3において、「変動アイコン801」が表示されるのは、「特図1の変動表示が開始され」た後であって、「保留アイコン902が、変動アイコン801となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動して」から、「当該特図1変動遊技が終了」し、「変動アイコン801の消去アニメーションが実行され、表示されていた変動アイコン801が消去される」までの期間である。 (ウ)ここで、上記エ(イ)を踏まえると、引用発明の「保留アイコン902(表示態様:青)」は、本件補正発明の「第2態様の保留表示」に相当し、 上記エ(エ)を踏まえると、引用発明の「当該特図変動遊技」の「変動期間中に、」「開始され」た「図柄表示領域208a~208cで」の「装飾図柄の変動表示」は、本件補正発明の「可変表示」に相当し、 引用発明の構成c、eの「変動アイコン801」は、本件補正発明Eの「対応表示」に相当することから、引用発明の「特図1の変動表示」の「変動期間中に、」実行される「装飾図柄の変動表示」は、本件補正発明の「該可変表示」に相当し、 引用発明の「特図1変動遊技が終了」してから、「表示されていた変動アイコン801が消去される」ときが、本件補正発明の「第2タイミング」に相当し、 あるときに、引用発明において「表示されていた変動アイコン801が消去される」ことは、本件補正発明において、あるとき「まで対応表示を表示」「することが可能であ」ること、及び、あるとき「の後に対応表示を非表示とすることが可能であ」ることに相当する。 (エ)そして、上記(ア)より、引用発明の構成c1、c4において、本件補正発明の「保留表示」に相当する「保留アイコン901が「消える」時期は、「特図1の変動表示が開始され」てから、「特図変動遊技が終了する前」の間、すなわち、「当該特図1変動遊技」の「変動期間中に、」実行される「装飾図柄の変動表示」の期間中である一方、 上記(ウ)より、本件補正発明の「第2タイミング」に相当する、引用発明の「表示されていた変動アイコン801が消去される」ときは、「特図1変動遊技が終了」してからであるので、 引用発明において、「変動アイコン801が消去される」とき(本件補正発明の「第2タイミング」に相当。)は、「保留アイコン901」が「消える」時期よりも後のタイミングであるといえる。 (オ)また、上記ア(イ)のとおり、本件補正発明の「対応表示手段」という用語は、対応表示に関わる所定の処理を実行する演出制御CPUと対応表示が表示される演出表示装置5とを合わせたものを表すと解釈して、対比を行うこととするところ、上記エ(エ)で検討したとおり、引用発明の「変動アイコン」を「表示」する「装飾図柄表示装置208」及び「変動アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500」は、本件補正発明の「対応表示手段」に相当する。 (カ)そうすると、引用発明の構成c1、c4、構成f、f1、f3、構成c、e、構成e1において、「当該特図1変動遊技」の「変動期間中に、」実行される「装飾図柄の変動表示」の期間中に、「変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900で表示されている保留アイコン902(表示態様:青)」の「保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始され、・・・保留アイコン902が、変動アイコン801となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動して」から、「装飾図柄表示装置208」及び「変動アイコン表示制御処理を行う第2副制御部500」により、「当該特図1変動遊技が終了」し、「変動アイコン801の消去アニメーションが実行され、表示されていた変動アイコン801が消去される」ことは、本件補正発明の構成E1と、前記対応表示手段は、前記第2態様の保留表示に対応する可変表示において、該可変表示の開始後であって、保留表示が消去される時期よりも後のタイミングである第2タイミングまで対応表示を表示し、第2タイミングの後に対応表示を非表示とすることが可能であるという点で共通する。 (キ)また、上記ケと上記(エ)とを踏まえると、引用発明の構成f、f1、f3と本件補正発明の構成F、F3とは、「前記第2タイミングまで対応表示が表示されているときに、対応表示の表示態様を変化させる」点で共通することは明らかである。 (4)一致点及び相違点 上記(3)によれば、本件補正発明と引用発明は、 「【請求項1】 A 可変表示を行い、表示結果として予め定められた特定表示結果が表示されたときに遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、 B 未だ開始されていない可変表示に関する情報を、保留記憶として記憶可能な保留記憶手段と、 C 前記保留記憶手段に記憶されている保留記憶の各々に対応した保留表示を第1態様と該第1態様と異なる第2態様とで表示可能な保留表示手段と、 D’ 前記保留表示手段が表示する保留表示とは別の、保留記憶数を認識可能に表示する手段と、 E 当該可変表示に対応する対応表示を表示可能な対応表示手段と、 C1’ 保留表示として表示されている表示を、保留表示に対応する可変表示の開始後に消去されている期間があるように制御するよう消去可能な表示消去手段と、 C2 前記保留表示手段に表示されている保留表示の表示態様を変化させる保留表示変化演出を実行可能な保留表示変化演出実行手段と、 F 前記対応表示手段に表示されている対応表示の表示態様を変化させる対応表示変化演出を実行可能な対応表示変化演出実行手段と、 を備え、 C3’ 前記保留表示変化演出と前記対応表示変化演出とが実行され、 C4 前記保留表示手段は、保留表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる場合には前記特定表示結果とならない場合と比べて該保留表示を高い割合で前記第2態様で表示し、 E1’ 前記対応表示手段は、前記第2態様の保留表示に対応する可変表示において、該可変表示の開始後であって、保留表示が消去される時期よりも後のタイミングである第2タイミングまで対応表示を表示し、第2タイミングの後に対応表示を非表示とすることが可能であり、 F 前記対応表示変化演出実行手段は、 F1' 前記対応表示変化演出を実行可能であり、 F3' 前記第2タイミングまで対応表示が表示されているときに、対応表示の表示態様を変化させる、 A 遊技機。」 の点で一致し、次の点で相違する。 [相違点] ア 相違点1(構成D) 保留記憶数を認識可能に表示する手段について、本件補正発明は、「前記保留表示手段が表示する保留表示の表示態様とは異なる態様で保留記憶数を認識可能に表示する保留記憶数表示手段」を備えているのに対し、引用発明は、そのような手段を備えていない点。 イ 相違点2(構成C1) 保留表示として表示されている表示を消去するタイミングについて、本件補正発明は、「保留表示に対応する可変表示の開始にともなう第1タイミング」であるのに対し、引用発明は、「保留表示に対応する可変表示の開始にともなう第1タイミング」であるかどうか不明な点。 ウ 相違点3(構成C3) 保留表示変化演出と対応表示変化演出とが実行されるタイミングについて、本件補正発明は、両者が「同時に実行されることはな」いのに対し、引用発明は、同時に実行されることはないか否か不明な点。 エ 相違点4(構成E1) 上記相違点2から、構成E1について、「第2タイミング」が、「第1タイミングよりも後のタイミングである」か否かが不明である点。 オ 相違点5(構成F1~構成F3) 引用発明は、本件補正発明の「表示変化示唆演出」に相当する演出を実行するものではないため、「対応表示の変化を示唆する表示変化示唆演出を実行してから前記対応表示変化演出を実行可能であり、 対応表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる場合には前記特定表示結果とならない場合と比べて高い割合で、当該可変表示がリーチ状態となった後に前記表示変化示唆演出を実行し、 前記第2タイミングまで対応表示が表示されているときに、対応表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となるか否かに応じて異なる割合で、複数のタイミングのうち何れかのタイミングで対応表示の表示態様を変化させる、」という構成を備えていない点。 (5)当審の判断 ア 相違点1(構成D)について (ア)本件補正発明において、「保留表示手段が表示する保留表示の表示態様」と「保留記憶数表示手段」により表示される「保留記憶数」の態様とが、「異なる態様」であるという特定について、実施例においては、保留記憶数の表示を、前者は、演出表示装置5の合算保留記憶表示部5Dに表示されている保留表示の個数による表示を行うことが対応し、後者は、演出表示装置5の左上部に表示されている保留合計数を表す「数字」による表示を行うこと(例えば、【0419】、図36(F)参照)が対応している。 (イ)引用発明の「保留アイコン」(本願発明の構成Cの「保留表示」に相当。)が、「装飾図柄表示装置208に」「特図変動遊技の保留数と同数表示される」(構成c、e)ものであることを考慮すると、「装飾図柄表示装置208に」表示された「保留アイコン」の数が、「特図変動遊技の保留数」を表しているということができる。 (ウ)保留記憶数を、保留表示の個数と、それとは別に、数字で表示を行うことにより、二の異なる態様で認識可能に表示する手段を設けることは、本願出願前の従来周知の技術(以下、「周知技術1」という。)であって、例えば、次の(エ)に示すとおりである。そして、引用発明と、周知技術1とは、興趣向上及び演出効果向上の点で課題乃至作用効果が共通するとともに、保留表示を行うパチンコ機という点で技術分野が共通するから、引用発明に上記周知技術1を採用して、上記相違点1に係る本件補正発明の構成とすることは、当業者が容易に想到し得たことである。 (エ)周知技術1を示す文献 ・引用文献1の【0645】には、「その後の図80(c)に示す時点で、通常の画面背景から所定の画面背景に切り替えられる特別演出(例えば、スーパーリーチ演出)が開始される。本例では、特別演出中には、変動アイコン表示領域800が非表示になり、保留アイコン表示領域900が画面右隅に移動して縦長に変形する。画面右隅に移動した保留アイコン表示領域900では、保留アイコン901~903が縮小されて縦並びで表示される。この保留アイコン表示領域900の近傍の領域において、保留数を数字で表示するようにしてもよい。」と記載され、「保留アイコン901~903」の個数が、保留記憶数を保留表示の個数で表示することを表し、「保留数を数字で表示」することが、保留記憶数を数字で表示することを表している。 ・特開2014-27986号公報の【0151】には、「図10(b)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図10(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面中央に位置する図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の画面右上に位置する第四図柄表示領域208eには黒丸が表示されており、特図保留数表示領域208fには「3」が表示されている。装飾図柄表示装置208の画面下方には、当該特図変動遊技に対応する変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域700と、変動アイコン表示領域700の左方に位置し、特図1変動遊技の保留数と同数の保留アイコン(例えば、円形の画像)を表示可能な特図1保留アイコン表示領域701と、変動アイコン表示領域700の右方に位置し、特図2変動遊技の保留数と同数の保留アイコンを表示可能な特図2保留アイコン表示領域702と、が設けられている。本例では、変動アイコン表示領域700には変動アイコンが表示されておらず、特図1保留アイコン表示領域701には3つの保留アイコンが表示されており、特図2保留アイコン表示領域702には保留アイコンが表示されていない。本例では、特図保留数表示領域208fで保留数を表示しつつ、特図1保留アイコン表示領域701でも保留数を表示している。 」と記載されている(図10も参照)。 ・特開2002-248224号公報の【0046】には、「上述のように、特別記憶単位図柄X「お化け」と普通記憶単位図柄Y「ホタル」が表示領域Dで記憶演出表示態様を実行している場合として、各図柄が複数表示されていると、各始動記憶数を遊技者が正確に認識することが難しくなる恐れも考えられる。そのため、図6に示すように各始動記憶数を数字で表示した記憶表示数Fを、「お化け」と「ホタル」とにそれぞれ付加して表すようにしても良い。これにより遊技者は特別図柄及び普通図柄の始動記憶数を瞬間的に認識し得る。この場合には、表示領域Dに始動記憶数と同数の「お化け」と「ホタル」を表示し、かつその時点での記憶表示数Fを表示中の全ての「お化け」と「ホタル」とに表示させて、始動記憶数の増減に伴って、「お化け」と「ホタル」の表出数が変化する度に、「お化け」及び「ホタル」に表示した始動記憶数の記憶表示数Fを書き換えるようにしても良い。」と記載されている(図6も参照)。 イ 相違点2(構成C1)及び相違点4(構成E1)について 相違点2及び相違点4をまとめて検討する。 (ア)判断1 本件補正発明において、保留表示として表示されている表示を消去するタイミングについて、「保留表示に対応する可変表示の開始にともなう第1タイミング」であるとしている。 ここで、「ともなう」という用語には、「ある事柄に応じて生ずる。」(大辞林第3版)という意味や、あるいは、「ある物事に付随して別の物事が起こる」(デジタル大辞泉)という意味があることから、本件補正発明における「可変表示の開始にともなう第1タイミング」とは、可変表示の開始に応じて生じること、あるいは、可変表示の開始に付随して起こることを表していると認められる。 そして、引用発明の構成c1、c4において、装飾図柄表示装置208に表示されている「保留アイコン901(表示態様:白)」の消去が、「次の特図1変動遊技の変動期間中に、・・・図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され、保留アイコンを表示する装飾図柄表示装置208の保留アイコン表示領域900において、保留アイコン901の消去アニメーションが開始され、保留アイコン901の消去アニメーションでは、保留アイコン901の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および保留アイコン901自体が徐々に小さくなり、特図変動遊技が終了する前に最終的には消える」ことは、 「保留アイコン901(表示態様:白)」の消去が、「装飾図柄の変動表示が開始され」ることに応じて、あるいは、付随して、「保留アイコン901の消去アニメーションが開始され」、「保留アイコン」が「最終的には消える」ことが起きているということができる。 そうすると、引用発明の構成c1、c4において、装飾図柄表示装置208に表示されている「保留アイコン901(表示態様:白)」の消去が、「次の特図1変動遊技の変動期間中に、・・・図柄表示領域208a~208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され、保留アイコンを表示する装飾図柄表示装置208の保留アイコン表示領域900において、保留アイコン901の消去アニメーションが開始され、保留アイコン901の消去アニメーションでは、保留アイコン901の周囲に例えば光を表すエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および保留アイコン901自体が徐々に小さくなり、特図変動遊技が終了する前に最終的には消える」制御を行うことは、本件補正発明の構成C1である「保留表示として表示されている表示を、保留表示に対応する可変表示の開始にともなう第1タイミングにて消去可能な表示消去手段」に相当する構成を含んでいるといえる。 また、上記(4)サ(エ)で検討したとおり、引用発明において、「変動アイコン801が消去される」とき(本件補正発明の「第2タイミング」に相当。)は、「保留アイコン901」が「消える」タイミング(本件補正発明の「第1タイミング」に相当。)よりも後であるから、本件補正発明の構成E1について、「第2タイミング」が、「第1タイミングよりも後のタイミングである」とするものである。 よって、引用発明の構成c1、c4と構成f、f1、f3、構成c、e、構成e1とは、本件補正発明の構成C3に相当する構成を含んでいるといえ、上記相違点2及び相違点4は、実質的に相違しない。 (イ)判断2 本件補正発明において、保留表示として表示されている表示を消去するタイミングについて、「保留表示に対応する可変表示の開始にともなう第1タイミング」であるとしている。 これに関し、明細書の【0006】には、「・・・前記保留表示手段により保留表示が前記第1態様で表示されている場合に、該第1態様の保留表示を、該第1態様の保留表示に対応する前記識別情報の可変表示の開始にともなう第1タイミングにて消去可能な表示消去手段(例えば、通常態様の保留表示にもとづく変動開始時に、演出制御用CPU120が図28に示す演出図柄変動開始処理のS1807cにてアクティブ表示記憶バッファの表示態様フラグに非表示態様に対応する値「4」をセットすることで、消費保留表示を消去可能な部分)と、」と記載されていることから、当該記載に則して、本件補正発明における「可変表示の開始にともなう第1タイミング」とは、可変表示の開始時を意図している可能性があるので、念のため検討する。 パチンコ遊技機の分野において、保留表示として表示されている表示を消去するタイミングを保留表示に対応する可変表示の開始時とすることは本願出願前の従来周知の技術(以下、「周知技術2」という。)であって、例えば、例えば、次に示すとおりである。 周知技術2を示す文献は、次のとおりである。 ・特開2012-45311号公報(以下、「周知例1」という。)には、以下の事項が記載されている(下線は、当審が付した。)。 「【0012】 以下、本発明をパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を図1~図13にしたがって説明する。 図1に示すように、パチンコ遊技機の遊技盤10のほぼ中央には、液晶ディスプレイ型の演出実行手段としての画像表示部GHを有する演出表示装置11が配設されている。演出表示装置11には、複数列(本実施形態では3列)の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出が画像表示される。本実施形態において演出表示装置11の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置11の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄)を用いて行われる。 ・・・ 【0017】 そして、画像表示部GHは、保留記憶数に対応する保留表示画像Kを表示するようになっている。例えば、保留記憶数が「1」である場合には、1つの保留表示画像Kを表示し、保留記憶数が「2」である場合には、2つの保留表示画像Kを表示するようになっている。なお、通常時の保留表示画像Kの表示態様は、図1に示すように、「○」となっている。 ・・・ 【0021】 そして、本実施形態のパチンコ遊技機では、複数回の図柄変動ゲームに亘って所定の演出を実行させる先読み演出としての保留予告演出(連続演出)を実行可能に構成されている。保留予告演出は、大当り演出やリーチ演出が行われる可能性がある図柄変動ゲームよりも前に行われる図柄変動ゲームから、所定の演出を行い、当該演出を数回の図柄変動ゲームを跨いで連続させるものである。なお、本実施形態では、保留予告演出の実行中であることを示す所定の演出として、保留記憶数を示す保留表示画像Kの表示態様を変更するようになっている。 ・・・ 【0082】 次に、演出制御用CPU31aは、減算した保留予告演出回数が「0」であるか否か、すなわち、保留予告演出の対象となる図柄変動ゲームが実行開始されたか否かを判定する(ステップS112)。ステップS112の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU31aは、記憶された保留予告パターンに基づき、減算した保留予告演出回数に対応する表示態様の保留表示画像を表示させ、保留予告演出実行処理を終了する。 【0083】 一方、ステップS112の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU31aは、保留予告演出の対象となる保留表示画像が消去されるため、保留予告演出を終了したことを示すように、実行中フラグに保留予告演出が実行中でないことを示す値として「0」をセットし、保留予告演出実行処理を終了する。」 上記記載事項より、周知例1には、 パチンコ遊技機の図柄変動ゲームを行う演出表示装置11において、演出表示装置11の画像表示部GHは、保留記憶数に対応する保留表示画像Kを表示し、先読み演出としての保留予告演出を実行中には、保留記憶数を示す保留表示画像Kの表示態様を変更するようになっていて、 保留予告演出の対象となる図柄変動ゲームが実行開始されたか否かを判定する演出制御用CPU31aによる判定結果が肯定の場合、保留予告演出の対象となる保留表示画像が消去される技術、が記載されていると認められる(【0012】、【0017】、【0021】、【0082】、【0083】)。 ・特開2013-188545号公報(以下、「周知例2」という。)には、以下の事項が記載されている(下線は、当審が付した。)。 「【0009】 〔第1の実施の形態〕 以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。・・・ 【0020】 装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。・・・ 【0272】 これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図18に示す始動情報入賞時の第1副制御部先読み予告実行処理を事前判定結果毎に実行する。例えば、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は、先読みの抽選処理が非当選となる(ステップS1203、S1204のNo)。また、3個目の保留に係る特図1変動遊技は、先読みの抽選処理に当選し(ステップS1203、S1204のYes)、3個目の保留であるため、先読み予告実行回数として「3」が設定され(ステップS1205)、先読み実行中フラグがオン状態に設定され(ステップS1206)、先読み種別として事前判定結果(停止図柄(例えば、「特図A」および変動時間(65000ms))が記憶され(ステップS1207)、保留表示画像a3の表示色を含む先読み予告コマンドが装飾図柄表示装置208に出力される(ステップS1208)。この結果、図25(a)に示すように、所定の色に塗り潰された円形の保留表示画像a1、a2、a3が演出表示領域208d内の下方左寄りの保留表示領域208d1に表示される。 【0273】 演出表示領域208dに設けられた保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(始動保留数)として遊技者に報知可能になっている。保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている複数の特図1乱数値の組のうちの一の特図1乱数値の組に対して一の特図1変動遊技の保留表示を行うことで特図1保留数を報知可能に構成されている。また、保留表示領域208d1は、事前予告報知の対象(例えば、先読みの抽選処理(ステップS1203)に当選した保留)となる図柄変動表示に対応する特図1変動遊技の保留表示を変化させることで、先読み予告報知を実行可能なように構成されている。 【0274】 本例では、保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1と、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2と、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3とが表示され、合計3個の特図1変動遊技が保留されていることが示されている。また、1個目および2個目の保留に係る特図1変動遊技は、先読み抽選処理に非当選であったため、デフォルト色である例えば青色になっており、3個目の保留に係る特図1変動遊技は、先読み抽選処理に当選しているため、表示色が変化されて例えば赤色になっている。なお、第1副制御部400は、特図1乱数値記憶領域に特図1乱数値の組が4個記憶されている場合には、保留表示領域208d1に4個の保留表示画像を表示するように装飾図柄表示装置208を駆動するようになっている。 ・・・ 【0310】 図27(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図27(c)に示すように、保留表示画像a1の表示は消去される。」 また、周知例2の図27は、次に示すものである。 「 」 上記記載事項より、周知例2には、 パチンコ機100の装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示するものであって、 所定の色に塗り潰された円形の保留表示画像a1が演出表示領域208d内の下方左寄りの保留表示領域208d1に表示され、 演出表示領域208dに設けられた保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている複数の特図1乱数値の組のうちの一の特図1乱数値の組に対して一の特図1変動遊技の保留表示を行うことで特図1保留数を報知可能に構成されているとともに、事前予告報知の対象となる図柄変動表示に対応する特図1変動遊技の保留表示を変化させることで、先読み予告報知を実行可能なように構成され、 1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像aについて、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾図柄が上から下に移動する演出の特図1変動遊技が開始されると、保留表示画像a1の表示は消去される技術、が記載されていると認められる(【0009】、【0020】、【0272】~【0274】、【0310】、図27)。 そして、引用発明と、周知技術2とは、保留表示を行うパチンコ機という点で共通するから、引用発明に上記周知技術2を採用して、保留表示として表示されている表示を消去するタイミングを保留表示に対応する可変表示の開始時とすること、すなわち、保留表示として表示されている表示を消去するタイミングを保留表示に対応する可変表示の開始にともなう第1タイミングとするという上記相違点2に係る本件補正発明の構成とすること、及び、 上記(4)サ(ウ)より、本件補正発明の「第2タイミング」に相当する、引用発明の「表示されていた変動アイコン801が消去される」ときは、可変表示の開始時よりも後のタイミングであることは明らかであるから、本件補正発明の構成E1について、「第2タイミング」が、「第1タイミングよりも後のタイミングである」とする上記相違点4に係る本件補正発明の構成とすることは、当業者が容易に想到し得たことである。 ウ 相違点3(構成C3)について (ア)判断1 保留表示変化演出と対応表示変化演出とが実行されるタイミングについて、本件補正発明は、両者が「同時に実行されることはな」いとの特定は、保留表示変化演出と対応表示変化演出とが実行されるタイミングが、「同時」でなはいこと、すなわち、両者が実行されるタイミングが異なることを意味していると理解できるので、当該理解に基づき検討を行う。 上記(3)コより、引用発明の構成c2、c3の、「保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であ」る「各保留アイコン変更シナリオに基づいて」、「保留アイコン変更処理を行」うことは、本願発明の「保留表示変化演出を実行可能」であることに相当することを踏まえると、 引用発明が、本件補正発明の「保留表示変化演出」に相当する「保留アイコン変更処理」を行うのは、「特図変動遊技が開始された」ときである。 一方、上記(3)ケより、本件補正発明の「対応表示変化演出」に相当する、引用発明の構成fの、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の「開始」に伴い中断した「変動アイコンの表示」が、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の「終了」により」「再開された場合に、中断よりも前における表示態様とは異なる表示態様」とすることにおいて、「変動アイコン」の「表示態様」が変化する時期は、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の「開始」前と「終了」後の間、すなわち、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の前後である。 そうすると、引用発明が、本件補正発明の「保留表示変化演出」に相当する「保留アイコン変更処理」を行うのは、「特図変動遊技が開始された」ときであり、本件補正発明の「対応表示変化演出」に相当する構成を含む、引用発明の構成fにおいて、「変動アイコン」の「表示態様」が変化する時期は、「装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出」の前後であるから、両者の実行時期が異なる、すなわち、両者が「同時に実行されることはな」いといえる。 よって、引用発明の構成c2、c3と構成fとは、本件補正発明の構成C3に相当する構成を含んでいるといえ、上記相違点3は、実質的に相違しない。 (イ)判断2 保留表示変化演出と対応表示変化演出とが実行されるタイミングについて、本件補正発明は、両者が「同時に実行されることはな」いと特定されている。 この特定について、明細書の【0250】には、「先読み対象フラグがセットされると、S67101の処理によって、先読み演出を重ねて実行しないように制御される。すなわち、本実施例では、いずれかの保留表示または消費保留表示において先読み演出の実行が決定されている場合には、新たに先読み演出を実行しないように制御される。したがって、複数の保留表示または保留表示と消費保留表示が第1特別態様、第2特別態様や特殊態様で同時に表示されることが防止されているので、遊技者がいずれの保留表示・消費保留表示に注目すればよいか迷うことがなくなり、遊技者を混乱させてしまうことを防止することができる。」という実施例が記載されている。 実施例を踏まえて、上記の特定が、保留表示を用いた予告と、保留表示に隣接した位置で実行される当該変動の予告とが、重複して実行されることはないことを意図していると解釈して検討する。 パチンコ遊技機の分野において、保留表示を用いた予告と、保留表示に隣接した位置で実行される当該変動の予告とが、重複して実行されることはないことは、本願出願前の従来周知の技術(以下、「周知技術3」という。)であって、例えば、次に示すとおりである。 そして、引用発明と、周知技術3とは、保留表示を用いた予告と、保留表示に隣接した位置で当該変動に関する予告を実行するパチンコ機という点で共通するから、引用発明に上記周知技術3を採用して、上記相違点3に係る本件補正発明の構成とすることは、当業者が容易に想到し得たことである。 周知技術3を示す文献は、次のとおりである。 ・特開2013-158530号公報(以下、「周知例3」という。)には、以下の事項が記載されている(下線は、当審が付した。)。 「【0020】 パチンコ遊技機1・・・」 「【0022】 遊技領域7の中央付近には、液晶表示装置(LCD)で構成された演出表示装置9が設けられている。・・・」 「【0031】 また、演出表示装置9の表示画面の下部には、後述する所定演出を実行する所定演出実行エリア9Fが設けられている。」 「【0044】 また、演出表示装置9の表示画面の下部には、第1保留記憶数を表示する第1保留記憶表示部9aと第2保留記憶数を表示する第2保留記憶表示部9bとが設けられている。・・・」 「【0348】 また、この実施の形態では、新たな始動入賞が発生して始動入賞時にコマンドを受信しても、所定演出の実行中である場合や、・・・直ちに保留予告演出を開始しないようにし(この場合、後述するように、その後の保留記憶の消化時(保留表示のシフト時)に遡及的に保留予告演出が開始されうる)、保留予告演出が制限される。・・・ 【0349】 なお、この実施の形態において、「保留予告演出を制限する」とは、保留予告制限期間内に発生した始動入賞に対応する保留記憶に対して、全く保留予告演出の設定を行わず保留予告演出を実行しない概念と、保留予告演出の開始タイミングを遅らせる概念との両方を含む。さらに、「保留予告演出を制限する」という概念には、既に現在表示中である保留表示に対応する保留記憶に対して、遡及的に保留予告演出を実行することを禁止したり、保留予告演出の開始タイミングを遅らせたりすることも含まれる。」 「【0366】 なお、「所定演出」とは、可変入賞球装置15が遊技球が進入しやすい状態(開放状態)に制御される可能性を報知する演出である。・・・具体的には、所定演出実行エリア9Fにおいて普通図柄の変動表示に対応してルーレットを回転させるような態様の演出を実行し、可変入賞球装置15が開放状態となる場合には所定演出実行エリア9Fに「○」の表示結果を停止表示し、可変入賞球装置15が開放状態とならない場合には所定演出実行エリア9Fに「×」の表示結果を停止表示するような態様の演出を行う。なお、この実施の形態では、所定演出は、可変入賞球装置15が開放状態となるか否かを予告するものであり予告演出の1つである。 【0367】 なお、所定演出を実行することにより、可変入賞球装置15が遊技球が進入しやすい状態(開放状態)に制御される可能性を報知だけでなく、リーチ演出が実行されるか否かや大当りとなる可能性を報知するようにしてもよい。この場合、例えば、所定演出の表示結果として「○」や「×」に代えて「チャンス」や「激熱」の表示結果を停止表示することによって、リーチとなる可能性(さらにはスーパーリーチとなる可能性)や大当りとなる可能性を報知しもよい。また、例えば、「小」の表示結果を停止表示することによって小当りとなる可能性を報知するように構成してもよい。」 「【0395】 ・・・保留予告演出(青)は、予告対象の保留表示を青色の丸形表示で表示する態様の保留予告演出である。また、保留予告演出(赤)は、予告対象の保留表示を赤色の丸形表示で表示する態様の保留予告演出である。また、保留予告演出(虹)は、予告対象の保留表示を虹色の丸形表示で表示する態様の保留予告演出である。なお、この実施の形態では、通常の表示態様(保留予告演出を行わない場合の表示態様)で保留表示を表示する場合、その保留表示を緑色の丸形表示で表示するものとする。」 「【0521】 また、この実施の形態によれば、第1保留記憶表示部9aや第2保留記憶表示部9bにおいて通常の表示態様(本例では、緑色の丸形表示)とは異なる保留予告演出用の表示態様(本例では、青色や赤色、虹色の丸形表示)で保留表示を表示することにより保留予告演出を特定のタイミングで実行する。・・・」 「 」 上記記載事項より、周知例3には、パチンコ遊技機1の遊技領域7の中央付近に設けられた演出表示装置9において、 表示画面の下部には、所定演出を実行する所定演出実行エリア9Fと第1保留記憶数を表示する第1保留記憶表示部9aと第2保留記憶数を表示する第2保留記憶表示部9bとが設けられ、 第1保留記憶表示部9aや第2保留記憶表示部9bにおいて通常の表示態様(緑色の丸形表示)と、通常の表示態様とは異なる保留予告演出用の表示態様(青色や赤色、虹色の丸形表示)で保留表示を表示するとともに、 所定演出実行エリア9Fに、「チャンス」や「激熱」の表示結果を停止表示することによって、リーチとなる可能性や大当りとなる可能性を報知することがあり、 新たな始動入賞が発生して始動入賞時にコマンドを受信しても、所定演出の実行中である場合、保留予告演出が制限され、 保留予告演出を制限することには、保留予告制限期間内に発生した始動入賞に対応する保留記憶に対して、全く保留予告演出の設定を行わず保留予告演出を実行しないことと、既に現在表示中である保留表示に対応する保留記憶に対して、遡及的に保留予告演出を実行することを禁止することも含まれる技術が記載されていると認められる。 ・特開2014-212940号公報(以下、「周知例4」という。)には、以下の事項が記載されている(下線は、当審が付した。)。 「【0026】 パチンコ遊技機1・・・」 「【0028】 遊技領域7の中央付近には、液晶表示装置(LCD)で構成された演出表示装置9が設けられている。・・・」 「【0037】 また、演出表示装置9の表示画面の下部には、後述する所定演出を実行する所定演出実行エリア9Fが設けられている。」 「【0050】 また、演出表示装置9の表示画面の下部には、第1保留記憶数を表示する第1保留記憶表示部9aと第2保留記憶数を表示する第2保留記憶表示部9bとが設けられている。・・・」 「【0359】 また、この実施の形態では、新たな始動入賞が発生して始動入賞時にコマンドを受信しても、所定演出の実行中である場合や、可動物予告演出の実行中である場合、スーパーリーチ演出の実行中である場合、第2保留記憶がある場合、第2特別図柄の変動表示中である場合にも、直ちに保留予告演出を開始しないようにし(この場合、後述するように、その後の保留記憶の消化時(保留表示のシフト時)に遡及的に保留予告演出が開始されうる)、保留予告演出が制限され・・・ 【0360】 なお、この実施の形態において、「保留予告演出を制限する」とは、保留予告制限期間内に発生した始動入賞に対応する保留記憶に対して、全く保留予告演出の設定を行わず保留予告演出を実行しない概念と、保留予告演出の開始タイミングを遅らせる概念との両方を含む。さらに、「保留予告演出を制限する」という概念には、既に現在表示中である保留表示に対応する保留記憶に対して、遡及的に保留予告演出を実行することを禁止したり、保留予告演出の開始タイミングを遅らせたりすることも含まれる。 「【0377】 なお、「所定演出」とは、可変入賞球装置15が遊技球が進入しやすい状態(開放状態)に制御される可能性を報知する演出である。・・・具体的には、所定演出実行エリア9Fにおいて普通図柄の変動表示に対応してルーレットを回転させるような態様の演出を実行し、可変入賞球装置15が開放状態となる場合には所定演出実行エリア9Fに「○」の表示結果を停止表示し、可変入賞球装置15が開放状態とならない場合には所定演出実行エリア9Fに「×」の表示結果を停止表示するような態様の演出を行う。なお、この実施の形態では、所定演出は、可変入賞球装置15が開放状態となるか否かを予告するものであり予告演出の1つである。 【0378】 なお、所定演出を実行することにより、可変入賞球装置15が遊技球が進入しやすい状態(開放状態)に制御される可能性を報知だけでなく、リーチ演出が実行されるか否かや大当りとなる可能性を報知するようにしてもよい。この場合、例えば、所定演出の表示結果として「○」や「×」に代えて「チャンス」や「激熱」の表示結果を停止表示することによって、リーチとなる可能性(さらにはスーパーリーチとなる可能性)や大当りとなる可能性を報知しもよい。また、例えば、「小」の表示結果を停止表示することによって小当りとなる可能性を報知するように構成してもよい。」 「【0406】 ・・・保留予告演出(青)は、予告対象の保留表示を青色の丸形表示で表示する態様の保留予告演出である。また、保留予告演出(赤)は、予告対象の保留表示を赤色の丸形表示で表示する態様の保留予告演出である。また、保留予告演出(虹)は、予告対象の保留表示を虹色の丸形表示で表示する態様の保留予告演出である。なお、この実施の形態では、通常の表示態様(保留予告演出を行わない場合の表示態様)で保留表示を表示する場合、その保留表示を緑色の丸形表示で表示するものとする。」 「【0532】 また、この実施の形態によれば、第1保留記憶表示部9aや第2保留記憶表示部9bにおいて通常の表示態様(本例では、緑色の丸形表示)とは異なる保留予告演出用の表示態様(本例では、青色や赤色、虹色の丸形表示)で保留表示を表示することにより保留予告演出を特定のタイミングで実行する。・・・」 「 」 上記記載事項より、周知例4には、パチンコ遊技機1の遊技領域7の中央付近に設けられた演出表示装置9において、 表示画面の下部には、所定演出を実行する所定演出実行エリア9Fと第1保留記憶数を表示する第1保留記憶表示部9aと第2保留記憶数を表示する第2保留記憶表示部9bとが設けられ、 第1保留記憶表示部9aや第2保留記憶表示部9bにおいて通常の表示態様(緑色の丸形表示)と、通常の表示態様とは異なる保留予告演出用の表示態様(青色や赤色、虹色の丸形表示)で保留表示を表示するとともに、 所定演出実行エリア9Fに、「チャンス」や「激熱」の表示結果を停止表示することによって、リーチとなる可能性や大当りとなる可能性を報知することがあり、 新たな始動入賞が発生して始動入賞時にコマンドを受信しても、所定演出の実行中である場合、保留予告演出が制限され、 保留予告演出を制限することには、保留予告制限期間内に発生した始動入賞に対応する保留記憶に対して、全く保留予告演出の設定を行わず保留予告演出を実行しないことと、既に現在表示中である保留表示に対応する保留記憶に対して、遡及的に保留予告演出を実行することを禁止することも含まれる技術が記載されていると認められる。 エ 相違点5について (ア)対応表示の変化を示唆する表示変化示唆演出を実行してから対応表示変化演出を実行可能であり、 対応表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる場合には前記特定表示結果とならない場合と比べて高い割合で、当該可変表示がリーチ状態となった後に前記表示変化示唆演出を実行し、 第2タイミングまで対応表示が表示されているときに、対応表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となるか否かに応じて異なる割合で、複数のタイミングのうち何れかのタイミングで対応表示の表示態様を変化させる技術は、本願出願前の従来周知の技術(以下、「周知技術4」という。)であって、例えば、次の(イ)、(ウ)に示すとおりである。 (イ)周知技術4を示す文献 ・特開2014-236962号公報(以下、「周知例5」という。)には、図面と共に次の事項が記載されている(下線は当審にて付した。)。 a 記載事項 (a)「【技術分野】 【0001】 本発明は、遊技媒体が始動領域を通過した後に、可変表示の開始条件が成立したことにもとづいて識別情報の可変表示を行い、識別情報の表示結果が特定表示結果になったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御するパチンコ遊技機等の遊技機に関する。」 (b)「【0024】 遊技領域7の中央付近には、液晶表示装置(LCD)で構成された演出表示装置9が設けられている。演出表示装置9では、第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示に同期した装飾用(演出用)の演出図柄(飾り図柄)の可変表示が行われる。よって、演出表示装置9は、演出図柄の可変表示を行う可変表示装置に相当する。演出表示装置9の表示画面には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの演出図柄を可変表示する図柄表示エリアがある。図柄表示エリアには「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリアがあるが、図柄表示エリアの位置は、演出表示装置9の表示画面において固定的でなくてもよいし、図柄表示エリアの3つ領域が離れてもよい。演出表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。演出制御用マイクロコンピュータが、第1特別図柄表示器8aで第1特別図柄の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9で演出表示を実行させ、第2特別図柄表示器8bで第2特別図柄の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9で演出表示を実行させるので、遊技の進行状況を把握しやすくすることができる。 ・・・ 【0035】 また、演出表示装置9の表示画面には、第1保留記憶数を表示する第1保留記憶表示部18cと、第2保留記憶数を表示する第2保留記憶表示部18dとが設けられている。なお、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を表示する領域(合算保留記憶表示部)が設けられるようにしてもよい。合計数を表示する合算保留記憶表示部が設けられているようにすれば、可変表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握しやすくすることができる。 【0036】 また、演出表示装置9の表示画面には、実行中の可変表示に対応する保留表示を可変表示対応保留表示として表示する保留ボックス(可変表示対応保留表示部)9Fの表示領域がある。 ・・・ 【0060】 演出制御基板80は、演出制御用CPU101、および演出図柄プロセスフラグ等の演出に関する情報を記憶するRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ100を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるRAMは電源バックアップされていない。演出制御基板80において、演出制御用CPU101は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ102および入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に演出表示装置9の表示制御を行わせる。 【0061】 この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置9の表示制御を行うVDP109が演出制御基板80に搭載されている。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP109は、VRAM内の画像データをフレームメモリを介して演出表示装置9に出力する。 【0062】 演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに従ってCGROM(図示せず)から必要なデータを読み出すための指令をVDP109に出力する。CGROMは、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像データや動画像データ、具体的には、人物、文字、図形や記号等(演出図柄を含む)、および背景画像のデータをあらかじめ格納しておくためのROMである。VDP109は、演出制御用CPU101の指令に応じて、CGROMから画像データを読み出す。そして、VDP109は、読み出した画像データにもとづいて表示制御を実行する。」 (c)「【0222】 図26は、保留表示の変化例を示す説明図である。図26には、始動入賞にもとづく演出図柄の可変表示(変動)が開始される前に保留表示の態様(表示態様)が変化する変動開始前態様変化の例が示されている。なお、図26には、可変表示(変動)が開始される前の時点として、始動入賞が生じたときが例示されている。 【0223】 図26に示す例では、左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて演出図柄の可変表示が実行されているときに(図26(A)参照)、新たな始動入賞が発生すると、保留表示の数が1増えるが、新たな始動入賞に対応する保留表示(保留表示Aとする。)は、通常態様とは異なる態様で表示されることがある(図26(B)参照)。 ・・・ 【0226】 図27[左側]に示す例では、可変表示を開始可能な状態になると(図27[左側](A)参照)参照)、演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)は、可変表示を開始するときに、開始される可変表示に対応する保留表示(保留表示Bとする。)を保留ボックス9Fの内部に表示する(図27[左側](B)参照)参照)。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、通常の表示領域から保留表示Bを消去する。 【0227】 その後、リーチになる前に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、表示画面(例えば、保留表示部9Fの近傍)に所定のキャラクタ画像9aを表示する(図27[左側](C)参照)参照)。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様を変化させる(図27[左側](C)参照)参照)。 【0228】 そして、リーチになった後、最終停止図柄が導出表示される(図27[左側](D,E)参照)参照) 【0229】 図27[右側]に示す例では、可変表示を開始可能な状態になると(図27[右側](A)参照)参照)、演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)は、可変表示を開始するときに、開始される可変表示に対応する保留表示(保留表示Cとする。)を保留ボックス9Fの内部に表示する(図27[右側](B)参照)参照)。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、通常の表示領域から保留表示Cを消去する。 【0230】 その後、リーチになる前に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、表示画面(例えば、保留表示部9Fの近傍)に所定のキャラクタ画像9aを表示する(図27[右側](C)参照)参照)。この時点では、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様は変化しない。 【0231】 そして、リーチになった後、演出制御用マイクロコンピュータ100は、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様を変化させる(図27[右側](D,E)参照)参照)。 【0232】 なお、可変表示開始時を起点として、図27[右側]においてキャラクタ画像9aの表示が開始される時点は、図27[左側]においてキャラクタ画像9aの表示が開始される時点と同じである。 ・・・ 【0234】 また、この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、キャラクタ画像9aを表示した場合に、リーチになる前またはリーチになった後に保留表示の態様が必ず変化するように制御するが、すなわち、保留表示の態様を変化させない場合(図31におけるパターン1,4,5参照)にはキャラクタ画像9aを表示しないが、リーチになる前およびリーチになった後に保留表示の態様を変化させない場合にも、キャラクタ画像9aを表示するようにしてもよい。」 (d)「【図27】 」 (e)図27[右側]の(D)には、リーチになった後(リーチ演出中)、キャラクタ画像9aは表示されていることが記載されている。 (f)「【0249】 図31は、ステップS6002の処理で使用される保留予告演出決定テーブルの一例を示す説明図である。図31に例示する保留予告演出決定テーブルには、始動入賞時の保留表示の態様、リーチ前の保留表示の態様、およびリーチ後の保留表示の態様と、判定値とが、対応して設定されている。なお、図31には、判定値数が示されている。 【0250】 図31に示す例において、始動入賞時の保留表示の態様、リーチ前の保留表示の態様、リーチ後の保留表示の態様が、「青」、「青」、「青」のパターンは、保留予告を実行しないことに対応するパターンである。「青」は、保留表示の通常態様だからである。 【0251】 「青」、「青」、「黄」のパターンは、リーチ演出中(リーチ後)にのみ保留予告を実行することに対応するパターンである。「青」、「黄」、「黄」のパターンは、リーチ前にのみ保留予告を実行することに対応するパターンである。「黄」、「黄」、「黄」のパターンは、始動入賞時にのみ保留予告を実行することに対応するパターンである。「赤」、「赤」、「赤」のパターンも、始動入賞時にのみ保留予告を実行することに対応するパターンである。 【0252】 「黄」、「赤」、「赤」のパターンは、始動入賞時およびリーチ前に保留予告を実行することに対応するパターンである。「青」、「赤」、「赤」のパターンは、リーチ前にのみ保留予告を実行することに対応するパターンである。「黄」、「黄」、「赤」のパターンは、始動入賞時およびリーチ演出中に保留予告を実行することに対応するパターンである。「青」、「黄」、「赤」のパターンは、リーチ前およびリーチ演出中に保留予告を実行することに対応するパターンである。 【0253】 なお、この実施の形態では、入賞時判定結果コマンドが大当りを示すコマンドである場合に使用される保留予告演出決定テーブル(大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブル)に使用されると、入賞時判定結果コマンドがスーパーリーチ(はずれ)を示すコマンドである場合に使用される保留予告演出決定テーブル(スーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブル)とがある。 【0254】 また、大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルでは、スーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルに比べて、始動入賞時に保留表示の表示態様が「赤」になるパターン(パターン5)に多くの判定値が割り合てられている。すなわち、演出制御用マイクロコンピュータ100は、可変表示が開始される前に特定表示結果になると判定した場合と特定表示結果にならないと判定した場合とで、異なる割合で特定態様で保留表示を表示する。 【0255】 また、「赤」の態様に着目すると、大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルでは、スーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルに対して、遅いタイミング(この例では、「リーチ演出中」)で「赤」の態様に変化するパターン(パターン8,9)に、早いタイミング(この例では、「始動入賞時」および「リーチ前)で「赤」の態様に変化するパターン(パターン6,7)に比べて、多くの判定値が割り当てられている(割り当てられている判定値の割合が高い)。すなわち、演出制御用マイクロコンピュータ100は、可変表示の表示結果が特定表示結果になるか否かに応じて、複数のタイミングのうちいずれのタイミングで特定態様に変化させるかの割合を異ならせる。 【0256】 また、「赤」の態様に着目すると、大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルでは、スーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルに対して、始動入賞時に「赤」の態様に変化するパターン(パターン5)に、可変表示開始中(具体的には、「リーチ前」および「リーチ演出中」)に「赤」の態様に変化するパターン(パターン6,7,8,9)に比べて、少ない判定値が割り当てられている(割り当てられている判定値の割合が低い)。すなわち、可変表示中に保留表示の態様が特定態様に変化するときと、可変表示開始前に保留表示の態様が特定態様に変化するときとで、可変表示の表示結果が特定表示結果になる割合が異なる。 ・・・ 【0262】 演出制御用CPU101は、ステップS6002の処理で、保留予告決定用乱数を抽出し、抽出した乱数に一致する判定値(保留予告演出決定テーブルに設定されている判定値)に対応するパターンを、保留表示を変化させるパターンとして決定する。なお、入賞時判定結果指定コマンドが大当りを示している場合には大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルを用い、スーパーリーチはずれを示している場合にはスーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルを用いる。」 (g)「【図31】 」 (h)始動入賞時の保留表示の態様、リーチ前の保留表示の態様、およびリーチ後の保留表示の態様と、判定値とが、対応して設定されている保留予告演出決定テーブルの一例を示す説明図である図31には、 ・上段に「大当りの場合に使用」するテーブルと、下段に「スーパーリーチはずれの場合に使用」するテーブルという2つのテーブルが記載され、 ・各テーブルには、「1」~「9」までの数字が付された「パターン」ごとに、数字と、「保留態様変化時期」と、「判定数値(%)」と、「備考」が記載され、 上段の「大当りの場合に使用する」テーブルにおいて、 ・「青」、「青」、「黄」のパターン2には、「判定値数(%)」に「2」が振られ、「備考」に、「リーチ演出中にのみ実行」と、 ・「黄」、「黄」、「赤」のパターン8には、「判定値数(%)」に「24」が振られ、「備考」に、「始動入賞時とリーチ演出中に実行」と、 ・「青」、「黄」、「赤」のパターン9には、「判定値数(%)」に「25」が振られ、「備考」に、「リーチ前及びリーチ演出中に実行」と記載され、 下段の「スーパーリーチはずれの場合に使用」するテーブルにおいて、 ・パターン2には、「判定値数(%)」に「20」が振られ、 ・パターン8には、「判定値数(%)」に「5」が振られ、 ・パターン9には、「判定値数(%)」に「10」が振られている。 b 認定事項 (a)認定事項1 上記a(g)、(h)及び、上記a(f)の記載(下線を付した箇所)から、 周知例5には、 保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれるパターン2、パターン8及びパターン9を併せた判定値数は、大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルにおいて51%を占める一方、スーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルにおいて35%を占めること、すなわち、保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれるパターン2、パターン8及びパターン9が実行される割合は、大当りとなる場合には51%であり、スーパーリーチはずれとなる場合には35%であることが記載されているので、 このことから、「保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれるパターン2、パターン8及びパターン9が実行される割合」が、「大当りとなる場合」の割合である「51%」は、「スーパーリーチはずれとなる場合」の割合である「35%」と比べて高い割合である、すなわち、大当りとなる場合には大当りとならない場合と比べて高い割合で、保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれることが記載されていると認められる。 c 周知例5に記載の技術 上記a、bより、周知例5には、次の技術(以下、「周知例5に記載の技術」という。)が記載されていると認められる(符号f1-f3は、本件補正発明の分説F1-F3におおむね対応させて当審が付した。)。 周知例5に記載の技術 「f1、f2 パチンコ遊技機の演出図柄の可変表示が行われる演出表示装置9の表示画面には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの演出図柄を可変表示する図柄表示エリアと実行中の可変表示に対応する保留表示を可変表示対応保留表示として表示する保留ボックス9Fの表示領域があって(【0001】、【0024】、【0036】)、 演出制御基板80は、演出制御用CPU101、および演出図柄プロセスフラグ等の演出に関する情報を記憶するRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ100、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置9の表示制御を行うVDP109を搭載し、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP109に演出表示装置9の表示制御を行わせ(【0060】、【0061】)、 演出制御用CPU101は、 キャラクタ画像9aを表示した場合に、リーチになる前(リーチ前)またはリーチになった後(リーチ演出中)に保留表示の態様が必ず変化するように制御し、 可変表示を開始可能な状態になると、可変表示を開始するときに、開始される可変表示に対応する保留表示Bを保留ボックス9Fの内部に表示した後、リーチになる前(リーチ前)に、保留表示部9Fの近傍に所定のキャラクタ画像9aを表示するとともに、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様を変化させ、リーチになった後(リーチ演出中)、最終停止図柄を導出表示させ、あるいは、 可変表示を開始可能な状態になると、可変表示を開始するときに、開始される可変表示に対応する保留表示Cを保留ボックス9Fの内部に表示した後、リーチになる前(リーチ前)に、保留表示部9Fの近傍に所定のキャラクタ画像9aを表示するが、この時点では、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様は変化させず、リーチになった後(リーチ演出中)、キャラクタ画像9aは表示されていて、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様を変化させ(【0226】-【0231】、【0234】、【0255】、図27)、 始動入賞時の保留表示の態様、リーチ前の保留表示の態様、およびリーチ後の保留表示の態様と、判定値とが、対応して設定されている保留予告演出決定テーブルには、大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルとスーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルとがあり、 演出制御用CPU101は、保留予告決定用乱数を抽出し、抽出した乱数に一致する判定値(保留予告演出決定テーブルに設定されている判定値)に対応するパターンを、保留表示を変化させるパターンとして決定し、 保留予告演出決定テーブルには、 リーチ演出中にのみ保留予告を実行することに対応する「青」、「青」、「黄」のパターン2と、 始動入賞時およびリーチ演出中に保留予告を実行することに対応する「黄」、「黄」、「赤」のパターン8と、 「青」、「黄」、「赤」のパターンは、リーチ前およびリーチ演出中に保留予告を実行することに対応する「青」、「黄」、「赤」のパターン9が含まれ、 保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれるパターン2、パターン8及びパターン9が実行される割合は、大当りとなる場合には51%であり、スーパーリーチはずれとなる場合には35%であるから、 大当りとなる場合には大当りとならない場合と比べて高い割合で、保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれ(【0249】、【0251】-【0253】、【0262】、図31、認定事項1)、 f3 「赤」の態様に着目すると、大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルでは、スーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルに対して、遅いタイミングであるリーチ演出中に「赤」の態様に変化するパターン8,9に、早いタイミングである始動入賞時およびリーチ前に「赤」の態様に変化するパターン6,7に比べて、多くの判定値が割り当てられていることにより、 可変表示の表示結果が特定表示結果になるか否かに応じて、複数のタイミングのうちいずれのタイミングで特定態様に変化させるかの割合を異ならせる技術(【0255】)。」 ・特開2014-87492号公報(以下、「周知例6」という。)には、図面と共に次の事項が記載されている(下線は当審にて付した。)。 a 記載事項 (a)「【技術分野】 【0001】 本発明は、遊技媒体が始動領域を通過した後に、可変表示の開始条件が成立したことにもとづいて識別情報の可変表示を行い、識別情報の表示結果が特定表示結果になったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御するパチンコ遊技機等の遊技機に関する。」 (b)「【0023】 遊技領域7の中央付近には、液晶表示装置(LCD)で構成された演出表示装置9が設けられている。演出表示装置9では、第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示に同期した装飾用(演出用)の演出図柄(飾り図柄)の可変表示が行われる。よって、演出表示装置9は、演出図柄の可変表示を行う可変表示装置に相当する。演出表示装置9の表示画面には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの演出図柄を可変表示する図柄表示エリアがある。図柄表示エリアには「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリアがあるが、図柄表示エリアの位置は、演出表示装置9の表示画面において固定的でなくてもよいし、図柄表示エリアの3つ領域が離れてもよい。演出表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。演出制御用マイクロコンピュータが、第1特別図柄表示器8aで第1特別図柄の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9で演出表示を実行させ、第2特別図柄表示器8bで第2特別図柄の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9で演出表示を実行させるので、遊技の進行状況を把握しやすくすることができる。 ・・・ 【0034】 また、演出表示装置9の表示画面には、第1保留記憶数を表示する第1保留記憶表示部18cと、第2保留記憶数を表示する第2保留記憶表示部18dとが設けられている。なお、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を表示する領域(合算保留記憶表示部)が設けられるようにしてもよい。合計数を表示する合算保留記憶表示部が設けられているようにすれば、可変表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握しやすくすることができる。 【0035】 また、演出表示装置9の表示画面には、実行中の可変表示に対応する保留表示を可変表示対応保留表示として表示する保留ボックス(可変表示対応保留表示部)9Fの表示領域がある。 ・・・ 【0059】 演出制御基板80は、演出制御用CPU101、および演出図柄プロセスフラグ等の演出に関する情報を記憶するRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ100を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるRAMは電源バックアップされていない。演出制御基板80において、演出制御用CPU101は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ102および入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に演出表示装置9の表示制御を行わせる。 【0060】 この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置9の表示制御を行うVDP109が演出制御基板80に搭載されている。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP109は、VRAM内の画像データをフレームメモリを介して演出表示装置9に出力する。 【0061】 演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに従ってCGROM(図示せず)から必要なデータを読み出すための指令をVDP109に出力する。CGROMは、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像データや動画像データ、具体的には、人物、文字、図形や記号等(演出図柄を含む)、および背景画像のデータをあらかじめ格納しておくためのROMである。VDP109は、演出制御用CPU101の指令に応じて、CGROMから画像データを読み出す。そして、VDP109は、読み出した画像データにもとづいて表示制御を実行する。」 (c)「【0221】 図26は、保留表示の変化例を示す説明図である。図26には、始動入賞にもとづく演出図柄の可変表示(変動)が開始される前に保留表示の態様(表示態様)が変化する変動開始前態様変化の例が示されている。なお、図26には、可変表示(変動)が開始される前の時点として、始動入賞が生じたときが例示されている。 【0222】 図26に示す例では、左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて演出図柄の可変表示が実行されているときに(図26(A)参照)、新たな始動入賞が発生すると、保留表示の数が1増えるが、新たな始動入賞に対応する保留表示(保留表示Aとする。)は、通常態様とは異なる態様で表示されることがある(図26(B)参照)。 ・・・ 【0225】 図27[左側]に示す例では、可変表示を開始可能な状態になると(図27[左側](A)参照)参照)、演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)は、可変表示を開始するときに、開始される可変表示に対応する保留表示(保留表示Bとする。)を保留ボックス9Fの内部に表示する(図27[左側](B)参照)参照)。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、通常の表示領域から保留表示Bを消去する。 【0226】 その後、リーチになる前に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、表示画面(例えば、保留表示部9Fの近傍)に所定のキャラクタ画像9aを表示する(図27[左側](C)参照)参照)。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様を変化させる(図27[左側](C)参照)参照)。 【0227】 そして、リーチになった後、最終停止図柄が導出表示される(図27[左側](D,E)参照)参照) 【0228】 図27[右側]に示す例では、可変表示を開始可能な状態になると(図27[右側](A)参照)参照)、演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)は、可変表示を開始するときに、開始される可変表示に対応する保留表示(保留表示Cとする。)を保留ボックス9Fの内部に表示する(図27[右側](B)参照)参照)。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、通常の表示領域から保留表示Cを消去する。 【0229】 その後、リーチになる前に、演出制御用マイクロコンピュータ100は、表示画面(例えば、保留表示部9Fの近傍)に所定のキャラクタ画像9aを表示する(図27[右側](C)参照)参照)。この時点では、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様は変化しない。 【0230】 そして、リーチになった後、演出制御用マイクロコンピュータ100は、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様を変化させる(図27[右側](D,E)参照)参照)。 【0231】 なお、可変表示開始時を起点として、図27[右側]においてキャラクタ画像9aの表示が開始される時点は、図27[左側]においてキャラクタ画像9aの表示が開始される時点と同じである。 ・・・ 【0233】 また、この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、キャラクタ画像9aを表示した場合に、リーチになる前またはリーチになった後に保留表示の態様が必ず変化するように制御するが、すなわち、保留表示の態様を変化させない場合(図31におけるパターン1,4,5参照)にはキャラクタ画像9aを表示しないが、リーチになる前およびリーチになった後に保留表示の態様を変化させない場合にも、キャラクタ画像9aを表示するようにしてもよい。」 (d)「【図27】 」 (e)図27[右側]の(D)には、リーチになった後(リーチ演出中)、キャラクタ画像9aは表示されていることが記載されている。 (f)「【0248】 図31は、ステップS6002の処理で使用される保留予告演出決定テーブルの一例を示す説明図である。図31に例示する保留予告演出決定テーブルには、始動入賞時の保留表示の態様、リーチ前の保留表示の態様、およびリーチ後の保留表示の態様と、判定値とが、対応して設定されている。なお、図31には、判定値数が示されている。 【0249】 図31に示す例において、始動入賞時の保留表示の態様、リーチ前の保留表示の態様、リーチ後の保留表示の態様が、「青」、「青」、「青」のパターンは、保留予告を実行しないことに対応するパターンである。「青」は、保留表示の通常態様だからである。 【0250】 「青」、「青」、「黄」のパターンは、リーチ演出中(リーチ後)にのみ保留予告を実行することに対応するパターンである。「青」、「黄」、「黄」のパターンは、リーチ前にのみ保留予告を実行することに対応するパターンである。「黄」、「黄」、「黄」のパターンは、始動入賞時にのみ保留予告を実行することに対応するパターンである。「赤」、「赤」、「赤」のパターンも、始動入賞時にのみ保留予告を実行することに対応するパターンである。 【0251】 「黄」、「赤」、「赤」のパターンは、始動入賞時およびリーチ前に保留予告を実行することに対応するパターンである。「青」、「赤」、「赤」のパターンは、リーチ前にのみ保留予告を実行することに対応するパターンである。「黄」、「黄」、「赤」のパターンは、始動入賞時およびリーチ演出中に保留予告を実行することに対応するパターンである。「青」、「黄」、「赤」のパターンは、リーチ前およびリーチ演出中に保留予告を実行することに対応するパターンである。 【0252】 なお、この実施の形態では、入賞時判定結果コマンドが大当りを示すコマンドである場合に使用される保留予告演出決定テーブル(大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブル)に使用されると、入賞時判定結果コマンドがスーパーリーチ(はずれ)を示すコマンドである場合に使用される保留予告演出決定テーブル(スーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブル)とがある。 【0253】 また、大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルでは、スーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルに比べて、始動入賞時に保留表示の表示態様が「赤」になるパターン(パターン5)に多くの判定値が割り合てられている。すなわち、演出制御用マイクロコンピュータ100は、可変表示が開始される前に特定表示結果になると判定した場合と特定表示結果にならないと判定した場合とで、異なる割合で特定態様で保留表示を表示する。 【0254】 また、「赤」の態様に着目すると、大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルでは、スーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルに対して、遅いタイミング(この例では、「リーチ演出中」)で「赤」の態様に変化するパターン(パターン8,9)に、早いタイミング(この例では、「始動入賞時」および「リーチ前)で「赤」の態様に変化するパターン(パターン6,7)に比べて、多くの判定値が割り当てられている(割り当てられている判定値の割合が高い)。すなわち、演出制御用マイクロコンピュータ100は、可変表示の表示結果が特定表示結果になるか否かに応じて、複数のタイミングのうちいずれのタイミングで特定態様に変化させるかの割合を異ならせる。 【0255】 また、「赤」の態様に着目すると、大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルでは、スーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルに対して、始動入賞時に「赤」の態様に変化するパターン(パターン5)に、可変表示開始中(具体的には、「リーチ前」および「リーチ演出中」)に「赤」の態様に変化するパターン(パターン6,7,8,9)に比べて、少ない判定値が割り当てられている(割り当てられている判定値の割合が低い)。すなわち、可変表示中に保留表示の態様が特定態様に変化するときと、可変表示開始前に保留表示の態様が特定態様に変化するときとで、可変表示の表示結果が特定表示結果になる割合が異なる。 ・・・ 【0261】 演出制御用CPU101は、ステップS6002の処理で、保留予告決定用乱数を抽出し、抽出した乱数に一致する判定値(保留予告演出決定テーブルに設定されている判定値)に対応するパターンを、保留表示を変化させるパターンとして決定する。なお、入賞時判定結果指定コマンドが大当りを示している場合には大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルを用い、スーパーリーチはずれを示している場合にはスーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルを用いる。」 (g)「【図31】 」 (h)始動入賞時の保留表示の態様、リーチ前の保留表示の態様、およびリーチ後の保留表示の態様と、判定値とが、対応して設定されている保留予告演出決定テーブルの一例を示す説明図である図31には、 ・上段に「大当りの場合に使用」するテーブルと、下段に「スーパーリーチはずれの場合に使用」するテーブルという2つのテーブルが記載され、 ・各テーブルには、「1」~「9」までの数字が付された「パターン」ごとに、数字と、「保留態様変化時期」と、「判定数値(%)」と、「備考」が記載され、 上段の「大当りの場合に使用する」テーブルにおいて、 ・「青」、「青」、「黄」のパターン2には、「判定値数(%)」に「2」が振られ、「備考」に、「リーチ演出中にのみ実行」と、 ・「黄」、「黄」、「赤」のパターン8には、「判定値数(%)」に「24」が振られ、「備考」に、「始動入賞時とリーチ演出中に実行」と、 ・「青」、「黄」、「赤」のパターン9には、「判定値数(%)」に「25」が振られ、「備考」に、「リーチ前及びリーチ演出中に実行」と記載され、 下段の「スーパーリーチはずれの場合に使用」するテーブルにおいて、 ・パターン2には、「判定値数(%)」に「20」が振られ、 ・パターン8には、「判定値数(%)」に「5」が振られ、 ・パターン9には、「判定値数(%)」に「10」が振られている。 b 認定事項 (a)認定事項1 上記a(g)、(h)及び、上記a(f)の記載(下線を付した箇所)から、 周知例6には、 保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれるパターン2、パターン8及びパターン9を併せた判定値数は、大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルにおいて51%を占める一方、スーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルにおいて35%を占めること、すなわち、保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれるパターン2、パターン8及びパターン9が実行される割合は、大当りとなる場合には51%であり、スーパーリーチはずれとなる場合には35%であることが記載されているので、 このことから、「保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれるパターン2、パターン8及びパターン9が実行される割合」が、「大当りとなる場合」の割合である「51%」は、「スーパーリーチはずれとなる場合」の割合である「35%」と比べて高い割合である、すなわち、大当りとなる場合には大当りとならない場合と比べて高い割合で、保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれることが記載されていると認められる。 c 周知例6に記載の技術 上記a、bより、周知例6には、次の技術(以下、「周知例6に記載の技術」という。)が記載されていると認められる(符号f1-f3は、本件補正発明の分説F1-F3におおむね対応させて当審が付した。)。 周知例6に記載の技術 「f1、f2 パチンコ遊技機の演出図柄の可変表示が行われる演出表示装置9の表示画面には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの演出図柄を可変表示する図柄表示エリアと実行中の可変表示に対応する保留表示を可変表示対応保留表示として表示する保留ボックス9Fの表示領域があって(【0001】、【0023】、【0035】)、 演出制御基板80は、演出制御用CPU101、および演出図柄プロセスフラグ等の演出に関する情報を記憶するRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ100、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置9の表示制御を行うVDP109を搭載し、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP109に演出表示装置9の表示制御を行わせ(【0059】、【0060】)、 演出制御用CPU101は、 キャラクタ画像9aを表示した場合に、リーチになる前(リーチ前)またはリーチになった後(リーチ演出中)に保留表示の態様が必ず変化するように制御し、 可変表示を開始可能な状態になると、可変表示を開始するときに、開始される可変表示に対応する保留表示Bを保留ボックス9Fの内部に表示した後、リーチになる前(リーチ前)に、保留表示部9Fの近傍に所定のキャラクタ画像9aを表示するとともに、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様を変化させ、リーチになった後(リーチ演出中)、最終停止図柄を導出表示させ、あるいは、 可変表示を開始可能な状態になると、可変表示を開始するときに、開始される可変表示に対応する保留表示Cを保留ボックス9Fの内部に表示した後、リーチになる前(リーチ前)に、保留表示部9Fの近傍に所定のキャラクタ画像9aを表示するが、この時点では、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様は変化させず、リーチになった後(リーチ演出中)、キャラクタ画像9aは表示されていて、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様を変化させ(【0225】-【0230】、【0233】、【0254】、図27)、 始動入賞時の保留表示の態様、リーチ前の保留表示の態様、およびリーチ後の保留表示の態様と、判定値とが、対応して設定されている保留予告演出決定テーブルには、大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルとスーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルとがあり、 演出制御用CPU101は、保留予告決定用乱数を抽出し、抽出した乱数に一致する判定値(保留予告演出決定テーブルに設定されている判定値)に対応するパターンを、保留表示を変化させるパターンとして決定し、 保留予告演出決定テーブルには、 リーチ演出中にのみ保留予告を実行することに対応する「青」、「青」、「黄」のパターン2と、 始動入賞時およびリーチ演出中に保留予告を実行することに対応する「黄」、「黄」、「赤」のパターン8と、 「青」、「黄」、「赤」のパターンは、リーチ前およびリーチ演出中に保留予告を実行することに対応する「青」、「黄」、「赤」のパターン9が含まれ、 保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれるパターン2、パターン8及びパターン9が実行される割合は、大当りとなる場合には51%であり、スーパーリーチはずれとなる場合には35%であるから、 大当りとなる場合には大当りとならない場合と比べて高い割合で、保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれ(【0248】、【0250】-【0252】、【0261】、図31、認定事項1)、 f3 「赤」の態様に着目すると、大当りの場合に使用される保留予告演出決定テーブルでは、スーパーリーチはずれの場合に使用される保留予告演出決定テーブルに対して、遅いタイミングであるリーチ演出中に「赤」の態様に変化するパターン8,9に、早いタイミングである始動入賞時およびリーチ前に「赤」の態様に変化するパターン6,7に比べて、多くの判定値が割り当てられていることにより、 可変表示の表示結果が特定表示結果になるか否かに応じて、複数のタイミングのうちいずれのタイミングで特定態様に変化させるかの割合を異ならせる技術(【0254】)。」 (ウ)周知技術4について a 周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術における構成f1、f2の 「保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様を変化させ」ること、 「開始される可変表示に対応する保留表示B」は、それぞれ、 本件補正発明における構成F1の 「対応表示変化演出」、 「対応表示」に相当する。 また、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術は、「キャラクタ画像9aを表示した場合に、リーチになる前(リーチ前)またはリーチになった後(リーチ演出中)に保留表示の態様が必ず変化するように制御」することから(構成f1)、「キャラクタ画像9aを表示」することは、その後に実行される「保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様を変化させ」ることの示唆になっているといえる。 よって、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術の構成f1、f2において、「キャラクタ画像9aを表示」することは、本件補正発明の構成F1において、「対応表示の変化を示唆する表示変化示唆演出を実行することに相当し、 周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術の構成f1、f2において、「キャラクタ画像9aを表示した場合に、リーチになる前(リーチ前)またはリーチになった後(リーチ演出中)に保留表示の態様が必ず変化するように制御」することにより、「開始される可変表示に対応する保留表示B」を、「保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様を変化させ」ることは、本件補正発明の構成F1において、「対応表示の変化を示唆する表示変化示唆演出を実行してから前記対応表示変化演出を実行可能であ」ることに相当する。 b 上記aより、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術における構成f1、f2の「開始される可変表示に対応する保留表示B」は、本件補正発明における構成F1の「対応表示」に相当し、また、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術における構成f1、f2の「可変表示」は、本件補正発明の構成F2の「可変表示」に相当することを踏まえると、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術における構成f1、f2において、「開始される可変表示」に「保留表示B」が「対応する」ことは、すなわち、「保留表示B」に「開始される可変表示」が「対応する」ことを表している。 したがって、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術における構成f1、f2の「保留表示B」「に対応する」「可変表示」は、本件補正発明の構成F2の「対応表示に対応する可変表示」に相当する。 そして、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術における構成f1、f2の 「大当りとなる場合」、 「スーパーリーチはずれとなる場合」は、それぞれ、 本件補正発明の構成F2の 「表示結果が前記特定表示結果となる場合」、 「前記特定表示結果とならない場合」に相当する。 c 次に、上記aから、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術の構成f1、f2において、「キャラクタ画像9aを表示」することは、本件補正発明の構成F1において、「対応表示の変化を示唆する表示変化示唆演出を実行することに相当するものであるから、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術の構成f1、f2において、「リーチになる前(リーチ前)に、保留表示部9Fの近傍に所定のキャラクタ画像9aを表示するが、この時点では、保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様は変化させず、リーチになった後(リーチ演出中)、キャラクタ画像9aは表示されてい」ることは、本件補正発明の構成F2の「当該可変表示がリーチ状態となった後に前記表示変化示唆演出を実行」することに相当する。 また、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術における構成f1、f2において、「保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれるパターン2、パターン8及びパターン9が実行される割合」が、「大当りとなる場合」の割合である「51%」は、「スーパーリーチはずれとなる場合」の割合である「35%」と比べて高い割合であること、すなわち、「大当りとなる場合には大当りとならない場合と比べて高い割合で、保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれ」ることは、本件補正発明の構成F2の、「対応表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる場合には前記特定表示結果とならない場合と比べて高い割合で、当該可変表示がリーチ状態となった後に前記表示変化示唆演出を実行」することに相当する。 d 上記aより、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術における構成f1、f2の「保留表示B」「に対応する」「可変表示」は、本件補正発明の構成F2の「対応表示に対応する可変表示」に相当することを踏まえると、 周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術における構成f3の「可変表示」も、「保留表示B」「に対応する」「可変表示」であるから、本件補正発明の構成F3の「対応表示に対応する可変表示」に相当し、 以下同様に、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術における構成f3の 「特定表示結果」、 「になるか否かに応じて」いること、 「割合を異ならせ」ることは、それぞれ、 本件補正発明の構成F3の 「特定表示結果」、 「となるか否かに応じて」いること、 「異なる割合」に相当する。 したがって、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術における構成f3の「可変表示の表示結果が特定表示結果になるか否かに応じて、複数のタイミングのうちいずれのタイミングで特定態様に変化させるかの割合を異ならせ」ることは、本件補正発明の構成F3の「対応表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となるか否かに応じて異なる割合で、複数のタイミングのうち何れかのタイミングで」変化させることに相当する。 e 以上のことから、周知例5に記載の技術及び周知例6に記載の技術から、 「キャラクタ画像9aを表示した場合に、リーチになる前(リーチ前)またはリーチになった後(リーチ演出中)に保留表示の態様が必ず変化するように制御」することにより、「開始される可変表示に対応する保留表示B」を、「保留ボックス9Fの内部で保留表示の態様を変化させ」、 「大当りとなる場合には大当りとならない場合と比べて高い割合で、保留態様変化時期にリーチ演出中が含まれ」、 「可変表示の表示結果が特定表示結果になるか否かに応じて、複数のタイミングのうちいずれのタイミングで特定態様に変化させるかの割合を異ならせ」る技術は、本願の出願前における周知技術であると認められ、これが、上記周知技術4を表している。 (エ)引用発明と周知技術4とは、保留予告と当該変動の予告を行う遊技機である点で技術分野が共通し、かつ、実行中の可変表示中に、当該変動の予告を変化させることにより興趣を向上するという点で課題も共通するから、 引用発明の、変動アイコン表示領域800において表示されている「変動表示アイコン」の「表示態様の変化」(本件補正発明の「対応表示変化演出」に相当。)が生じることを、キャラクタ画像9aを表示することにより示唆するとともに、表示態様の変化が、リーチの前後のいずれに変化するかに応じて大当りとなる割合が異なるという上記周知技術4を採用することにより、上記相違点5に係る本件補正発明の構成とすることは、当業者が容易に想到し得たことである。 オ また、本件補正発明の効果は、引用発明及び周知技術1~周知技術4から予測し得るものであって格別顕著なものということはできない。 カ 請求人の主張について 請求人は、審判請求書において、本件補正発明が、構成A(当審が分説した構成F1、F2が該当。)及び構成B(同構成F3が該当。)を備えることに基づいて、以下の主張を行っている。 「(3-2)本願発明について 本願発明は、以下の構成A及び構成Bを有します。・・・ 本願発明は、構成Aを有することにより、・・・表示変化示唆演出がどのタイミングで対応表示の変化を示唆するのかにも注目させることができ、結果的に、対応表示に対する注目度をより向上させることができるという効果が期待されます。 また、本願発明は、構成Bを有することにより、・・・期待感を維持させた状態で対応表示に注目させることができ、対応表示に対する注目を更に向上させることができるという効果が期待されます。 このように、本願発明は、構成A及び構成Bを同時に有することにより、対応表示に対する注目度を向上させる点で格別の効果を奏します。」 しかし、請求人が主張する構成A及び構成Bは、本件補正発明の構成F1~構成F3であって、上記エにて、相違点5について検討したとおり、構成F1~構成F3は、引用発明に上記周知技術4を採用することにより得られる構成であるから、構成A及び構成Bは、上記周知技術4により、同時に得られることになる。 したがって、請求人の主張を採用することはできない。 (6)小括 したがって、本件補正発明は、引用発明及び周知技術1~周知技術4に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができない。 4 むすび 上記3において検討したことからみて、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3 本願発明について 1 本願発明 本件補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成30年10月19日付け手続補正書により補正された、上記第2の1で示した特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりのものである。 2 原査定の拒絶の理由 原査定の拒絶の理由は、概略、次のとおりのものである。 (新規性)この出願の請求項1に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布され、又は、電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった次の引用文献1に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 1. 特開2013-212136号公報 3 引用文献1に記載の事項 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1の記載事項は、上記第2の3(2)に記載したとおりである。 4 対比・判断 本願発明は、上記「第2の2(1)本件補正」において検討したとおり、本件補正発明において、 発明を特定するために必要な事項である「対応表示変化演出実行手段」について、 「対応表示の変化を示唆する表示変化示唆演出を実行してから前記対応表示変化演出を実行可能であり、 対応表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となる場合には前記特定表示結果とならない場合と比べて高い割合で、当該可変表示がリーチ状態となった後に前記表示変化示唆演出を実行し、 前記第2タイミングまで対応表示が表示されているときに、対応表示に対応する可変表示の表示結果が前記特定表示結果となるか否かに応じて異なる割合で、複数のタイミングのうち何れかのタイミングで対応表示の表示態様を変化させる」ものであるという限定を省いたものである。 そうすると、本願発明と引用発明とは、上記の限定を省いたことにより、上記「第2の3(4)一致点及び相違点」において検討した相違点1~相違点4の点で相違する。 そして、相違点1~相違点4については、前記「第2の3(5)ア~ウにおいて検討したように、引用発明及び周知技術1~周知技術3に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。 5 むすび 以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知技術1~周知技術3に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。 よって、結論のとおり審決する。

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2019-007984

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