特許拒絶査定不服審判
2016-007455
POIを表示する装置、方法、およびコンピュータ・プログラム
- 審判番号
- 2016-007455
- 法域
- 特許
- 審判種別
- 拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
- 出願番号
- 特願2014-549509外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
- 請求日
- 2016年05月20日
- 審決日
- 2017年05月11日
- 公報発行日
- 2017年11月24日
- 結論
- 請求不成立
- 当事者
- 【請求人】ノキア テクノロジーズ オーユー
- 【請求人代理人】川守田 光紀
- 分類
- P18 .121-Z (G01C) / P18 .575-Z (G01C)
- 根拠条文(結論部分から自動抽出・参考)
- 特許法29条2項
- 条文(本文から自動抽出・参考)
- 特許法第29条第2項、特許法第17条の2第5項第2号、特許法第17条の2第6項
- データ出所
- 審決公報(SGML)
事件の表示
特願2014-549509「POIを表示する装置、方法、およびコンピュータ・プログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成25年 7月 4日国際公開、WO2013/098473、平成27年 2月 2日国内公表、特表2015-503740〕について、次のとおり審決する。
結論
【結 論】
本件審判の請求は、成り立たない。
理由
【理 由】
第1 手続の経緯
本願は、2012年12月18日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2011年12月30日 アメリカ合衆国、2012年6月6日 アメリカ合衆国)を国際出願日とする出願であって、平成26年6月26日に国内書面が提出され、平成26年8月4日に明細書、請求の範囲、図面及び要約書の日本語による翻訳文が提出され、平成26年8月11日に上申書及び手続補正書が提出され、平成27年5月21日付けで拒絶理由が通知されたのに対し、平成27年8月10日に意見書及び手続補正書が提出されたが、平成28年1月21日付けで拒絶査定がされ、平成28年5月20日に拒絶査定不服審判が請求されると同時に特許請求の範囲を補正する手続補正書が提出されたものである。
第2 平成28年5月20日付けの手続補正についての補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
平成28年5月20日付けの手続補正を却下する。
[理由]
1 本件補正
(1)本件補正の内容
平成28年5月20日提出の手続補正書による手続補正(以下、「本件補正」という。)は、特許請求の範囲に関しては、本件補正前の(すなわち、平成27年8月10日提出の手続補正書により補正された)特許請求の範囲の下記(ア)の記載を、本件補正後の特許請求の範囲の下記(イ)の記載へと補正するものである。
(ア)本件補正前の特許請求の範囲
「 【請求項1】
第1の地理的位置から第2の地理的位置までのルートを取得することと;
前記ルートに沿って少なくとも1つのPOIの画像表現を表示することと;
前記少なくとも1つのPOIの識別表示を表示することと;
前記第1の地理的位置から前記第2の地理的位置まで装置のユーザが前記ルートをたどることを可能にする指示を提供することと;
前記指示を示す矢印を表示すること
を含み、前記少なくとも1つのPOIの前記画像表現は、前記少なくとも1つのPOIの前記画像表現に一致する前記POIをユーザが認識することを可能にするよう構成され、前記指示は前記少なくとも1つのPOIを参照し、前記矢印は、前記ユーザと前記少なくとも1つのPOIとの相対的位置関係に基づいて表示される、方法。
【請求項2】
前記POIの前記識別表示は、前記POIの前記画像表現を強調表示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1つのPOIの前記画像表現は、ディスプレイの第1の部分に表示され、同時に前記指示は、前記ディスプレイの第2の部分に表示される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つのPOIに関連する少なくとも1つのアイコンを含む地図を表示し、前記アイコンの選択を検出するのに応答して、前記少なくとも1つのPOIの前記画像表現を表示させることをさらに含む、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つのPOIの前記画像表現は、地理的位置の全景の一部を含む、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
ユーザの視点を判断し、前記判断された前記ユーザの視点に一致するよう、前記少なくとも1つのPOIの前記画像表現を表示することをさらに含む、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザの前記視点は、前記ルートから判断される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ルートは、少なくとも目標位置を特定するユーザ入力に応答して取得される、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記ルートを取得するのに応答して、前記ルートに沿ったPOIに関する情報が取得される、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
POIの画像表現が、前記ルートにおける指示のたびに表示される、請求項1から9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
POIの画像表現が、前記ルートにおける方向転換のたびに表示される、請求項1から10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
装置の処理手段に実行されることにより、請求項1から11のいずれかに記載の方法を前記装置に実行させるためのプログラム命令を含む、コンピュータ・プログラム。
【請求項13】
処理手段と、プログラム命令を格納する記憶手段とを備える装置であって、前記プログラム命令は、前記処理手段に実行されることにより、前記装置に請求項1から11のいずれかに記載の方法を実行させるように構成される、装置。
【請求項14】
第1の地理的位置から第2の地理的位置までのルートを取得する手段と;
前記ルートに沿って少なくとも1つのPOIの画像表現を表示する手段と;
前記少なくとも1つのPOIの識別表示を表示する手段と;
前記第1の地理的位置から前記第2の地理的位置まで前記ルートをたどることを可能にする指示を提供する手段と;
前記指示を示す矢印を表示する手段
を備え、前記少なくとも1つのPOIの前記画像表現は、前記少なくとも1つのPOIの前記画像表現に一致する前記POIをユーザが認識することを可能にするよう構成され、前記指示は前記少なくとも1つのPOIを参照し、前記矢印は、前記ユーザと前記少なくとも1つのPOIとの相対的位置関係に基づいて表示される、装置。
【請求項15】
携帯型装置である、請求項13または14に記載の装置。」
(イ)本件補正後の特許請求の範囲
「 【請求項1】
第1の地理的位置から第2の地理的位置までのルートを取得することと;
前記ルートに沿って少なくとも1つのPOIの画像表現を表示することと;
前記少なくとも1つのPOIの識別表示を表示することと;
前記第1の地理的位置から前記第2の地理的位置まで装置のユーザが前記ルートをたどることを可能にする指示を提供することと;
前記指示を示す矢印を表示することと;
前記ユーザの視点を判断し、前記判断された前記ユーザの視点に一致するよう、前記少なくとも1つのPOIの前記画像表現を表示すること
を含み、前記少なくとも1つのPOIの前記画像表現は、前記少なくとも1つのPOIの前記画像表現に一致する前記POIをユーザが認識することを可能にするよう構成され、前記指示は前記少なくとも1つのPOIを参照し、前記矢印は、前記ユーザと前記少なくとも1つのPOIとの相対的位置関係及び前記判断されたユーザの視点に基づいて表示される、方法。
【請求項2】
前記POIの前記識別表示は、前記POIの前記画像表現を強調表示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1つのPOIの前記画像表現は、ディスプレイの第1の部分に表示され、同時に前記指示は、前記ディスプレイの第2の部分に表示される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つのPOIに関連する少なくとも1つのアイコンを含む地図を表示し、前記アイコンの選択を検出するのに応答して、前記少なくとも1つのPOIの前記画像表現を表示させることをさらに含む、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つのPOIの前記画像表現は、地理的位置の全景の一部を含む、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザの前記視点は、前記ルートから判断される、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記ルートは、少なくとも目標位置を特定するユーザ入力に応答して取得される、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記ルートを取得するのに応答して、前記ルートに沿ったPOIに関する情報が取得される、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
POIの画像表現が、前記ルートにおける指示のたびに表示される、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
POIの画像表現が、前記ルートにおける方向転換のたびに表示される、請求項1から9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
装置の処理手段に実行されることにより、請求項1から10のいずれかに記載の方法を前記装置に実行させるためのプログラム命令を含む、コンピュータ・プログラム。
【請求項12】
処理手段と、プログラム命令を格納する記憶手段とを備える装置であって、前記プログラム命令は、前記処理手段に実行されることにより、前記装置に請求項1から10のいずれかに記載の方法を実行させるように構成される、装置。
【請求項13】
携帯型装置である、請求項12に記載の装置。」
(なお、下線は、補正箇所を示すために当審で付したものである。)
(2)本件補正の目的
本件補正は、特許請求の範囲の請求項1に関しては、本件補正前の特許請求の範囲の請求項1における発明特定事項である「POIの画像表現を表示すること」について、本件補正後に「前記ユーザの視点を判断し、前記判断された前記ユーザの視点に一致するよう、前記少なくとも1つのPOIの前記画像表現を表示すること」という事項を付加することによりその表示態様について限定すると共に、本件補正前の「前記矢印は、前記ユーザと前記少なくとも1つのPOIとの相対的位置関係に基づいて表示される」を、本件補正後に「前記矢印は、前記ユーザと前記少なくとも1つのPOIとの相対的位置関係及び前記判断されたユーザの視点に基づいて表示される」と限定することにより、請求項1に記載された発明の発明特定事項を限定するものであって、本件補正前の請求項1に記載された発明と本件補正後の請求項1に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題は同一である。
したがって、本件補正は、特許請求の範囲の請求項1に関しては、特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
2 独立特許要件についての判断
本件補正における特許請求の範囲の請求項1に関する補正は、前述したように、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当するので、本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される発明(以下、「本願補正発明」という。)が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるかについて、以下に検討する。
2-1 引用文献
2-1-1 引用文献1
(1)引用文献1の記載
本願の優先日前に頒布され、原査定の拒絶の理由に引用された刊行物である特開2001-124582号公報(以下、「引用文献1」という。)には、「目的地案内装置」に関し、図面とともに、次のような記載がある。なお、下線は、理解の一助のため当審で付したものである。
(ア)「【0001】本発明は、利用者に対して目的地の場所を案内する目的地案内方法及び装置、特に利用者から目的地が入力されたとき、その目的地への案内が最適に行なえる目的地案内方法及び装置に関するものである。」(段落【0001】)
(イ)「【0002】
【従来の技術】目的地の場所を利用者に対して案内するために、ディスプレイ装置に周辺の地図を表示したり、現在位置から目的地までの経路を表示したりする方法が知られており、車載ナビゲーション装置やインターネット地図情報サービスなどで使用されている。この場合において、情報を受け取る側の装置が携帯電話など、人が移動する際に持ち歩くための携帯型の端末では表示画面が小さいため通常の地図表示が困難である。また、無線通信でデータを送らなければならないため、データ量の大きい地図データを送ると表示に時間がかかってしまう。一般的に地図はデータ量が多いため、できるだけ簡略化することが望ましい。そこで、地図に加えて適切に生成した自然言語による道案内文を併用することによって、情報量の少ない簡略化地図と数行の簡潔な案内文を使用しても、携帯型の小さな表示画面を有効に活用する道案内表現を作成することができる。」(段落【0002】)
(ウ)「【0006】
【発明が解決しようとする課題】携帯型端末を持っている利用者に対して目的地案内サービスを行なうためには、小さい表示画面でも見やすい情報を表示することと、データ量を減らして通信時間を短くすることの二点を考慮しなければならない。一般に、地図は小さな画面では見にくく、またデータ量が多い。したがって、小さな地図表示領域に対しては、簡略化により地図を見やすくして、また通信データ量も削減しなければならない。しかし、一方で、地図の簡略化によって地図が表現する情報量も減ってしまう。そこで、地図に加えて道案内文を併用すれば、地図だけを表示するよりもわかりやすい道案内をすることができる。その場合に、地図と道案内文の両方を適切に生成することによって、情報量の少ない簡略化地図と数行の簡潔な案内文による有効な道案内表現を作成することが課題である。
(中略)
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、表示画面が小さい携帯型端末において、情報量の少ない簡略化地図と数行の簡潔な案内文とを併用し、それぞれが表現しようとする情報を互いに考慮することによって両者を適切に生成し、これにより携帯型端末の小さな表示画面を有効活用し、効率的な道案内を行うことのできる目的地案内装置を提供することを目的とする。」(段落【0006】ないし【0009】)
(エ)「【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は第1に、地図情報記憶手段に施設情報を記憶し、地点入力手段を用いて目的地を入力し、地図出力手段および案内文出力手段が地図および案内文の内容を仮生成するとともに目的地案内の目印として表示する施設の候補を選び、互いに選んだ施設を考慮して、再び地図と案内文の内容を生成し直した後に、地図および案内文をそれぞれ出力し、出力した地図と案内文とを目的地案内表示手段が表示する。地図出力手段が出力する地図は、少なくとも案内文出力手段が出力する案内文が参照するすべての施設を表示する地図を出力する。これによって、案内文で参照されない無駄な施設や無駄な領域を表示することで地図が見にくくなることがなく、携帯型端末の小さな表示画面を有効活用し、少ないデータ量で効率的な道案内を行うことができる。
【0011】また、第2に、地図出力手段が表示画面の大きさに応じて出力する地図の範囲を設定し、案内文出力手段が目的地案内の目印となる施設の候補をすべて含む最小の範囲を設定し、互いに設定した地図の範囲を考慮して地図および案内文を生成し直し、地図出力手段が案内文出力手段が出力する案内文が参照するすべての施設を含む地図を出力する。これにより、表示画面の大きさに応じた適切な範囲を表示しながらも見やすい地図を出力することができる。
【0012】また、第3に、地図出力手段が必ずしも距離が正確でない簡略化地図を仮生成し、案内文出力手段が必ずしも距離に関する表現を含まない案内文を仮生成し、互いに内容を考慮して、目的地案内に必要な距離の情報を少なくとも地図または案内文のどちらかによって表現するように地図および案内文を生成し直す。これによって、地図の簡略化を行っても効率的に案内情報を伝えることができる。
【0013】また、第4に、地図出力手段が施設名を表す文字列または施設種別を表す記号を必ずしも表示しない簡略化地図を仮生成し、案内文出力手段が施設名または施設種別を特定する自然言語表現を必ずしも含まない案内文を仮生成し、互いの内容を考慮して、目的地を案内するために必要な施設名または施設種別を少なくとも地図または案内文のどちらかによって表現するように地図および案内文を生成し直す。これによって、施設種別や施設名称の省略を行っても効率的に案内情報を伝えることができる。
【0014】また、第5に、任意の地点から目的地までの経路を探索する経路探索手段を備え、地図出力手段および案内文出力手段が探索した経路から複数の案内地点を抽出し、各案内地点の地図および案内文の内容を仮生成し、互いの内容を考慮して、それぞれが抽出した複数の案内地点を同一のものとし、各案内地点における地図および案内文の内容を生成し直した後に、前記目的地案内手段が各案内地点ごとに地図と案内文とを表示する。これによって、見やすい地図を用いて、かつ地図と案内文の量を小さくすることができる。
【0015】また、第6に、地図出力手段が任意の地点からの経路を考慮して目的地周辺の地図を仮生成し、案内文出力手段が経路に基づいて案内文を仮生成し、互いの内容を考慮して地図および案内文を生成し直した後に、目的地周辺の地図と案内文のみによって目的地案内を行う。これによって、地図の表示範囲を小さくし、小さな表示画面でも有効な道案内ができる。
【0016】また、第7に、目的地案内表示手段の特性に応じて、地図出力手段および案内文出力手段が出力しようとする地図および案内文の内容を仮生成し、互いの内容を考慮して、目的地案内のために適切な地図および案内文を生成し直し、出力する。これによって、表示手段の特性に応じた地図および案内文を使用した効率的な道案内を行うことができる。
【0017】また、第8に、目的地案内表示手段が地図表示領域と案内文表示領域の面積を指定することができる面積指定手段を備え、指定した面積に応じて地図出力手段および案内文出力手段が地図および案内文の内容を仮生成し、互いの内容を考慮して目的地案内のために適切な地図および案内文を生成し直し、出力する。これによって、地図と案内文の詳しさをきめ細かく変化させながら道案内することができる。
【0018】また、第9に、地図出力手段および案内文出力手段と目的地案内表示手段との間の通信速度に応じて、地図出力手段および案内文出力手段が地図および案内文の内容を仮生成し、互いの内容を考慮して目的地を案内するために適切な地図および案内文を生成し直し、出力する。これによって、通信速度が遅い場合でもすばやく道案内を行うことができる。」(段落【0010】ないし【0018】)
(オ)「【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
(実施の形態1)本発明の第1の実施の形態の目的地案内装置は、図1に示すように、目的地を入力する地点入力手段101と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段102と、地図情報記憶手段から抽出した情報に基づいて地図を出力する地図出力手段103と、地図情報記憶手段から抽出した情報に基づいて自然言語による目的地への案内文を出力する案内文出力手段104と、地図と案内文とを表示する目的地案内表示手段105とを備えている。
【0020】地点入力手段101は装置の利用者が目的地を指定するために用いる。指定の方法は、例えば、「S区役所」と施設の名称を発声することにより行なう。別の例としては、経度と緯度などの地図上の位置を入力してもよいし、また、施設の名称を表す文字列を入力してもよい。
【0021】地図情報記憶手段102は、地図情報として道路ネットワーク情報や目的地案内に必要な目印となる施設情報を持っている。個々の施設の属性として、例えば、施設の名称、種別、位置を持たせる。もちろん、施設情報としてはこれらに限定するものではない。
【0022】地図出力手段103は、地図情報記憶手段102から抽出した情報に基づいて、地点入力手段101を用いて入力した目的地を案内するための地図を生成し、出力する。出力する地図は、画像ファイルでもよいし、何らかの地図フォーマットでもよい。また、地図の内容は、目的地の周辺の地図でもよいし、最寄の交通拠点などからの経路地図でもよい。
【0023】案内文出力手段104は、地図情報記憶手段102から抽出した情報に基づいて、地点入力手段101を用いて入力した目的地を案内するための案内文を生成し、出力する。案内文は例えば「レストランAはP駅前にあり、B書店の隣です」、「S区役所はP駅から左に進み、Q銀行を過ぎて、コンビニエンスストア(通常は24時間営業を行なうマーケット)Rのある交差点を右に曲ったところにあります」というような文である。
【0024】目的地案内表示手段105は、地図出力手段103および案内文出力手段104が出力した地図および案内文を入力とし、それぞれを表示画面に表示する。表示の方法は、一つの画面を地図表示領域と案内文表示領域とに分割し、それぞれを表示してもよいし、地図表示領域と案内文表示領域とを別の画面として実現してもよい。さらに、地図が画面より大きい場合や案内文の量が多い場合などは、画面のスクロール機能を付加することも考えられる。
【0025】第1の実施の形態では、地図出力手段が出力する地図が、案内文出力手段が出力する案内文が目的地を案内するための目印として参照するすべての施設を少くとも表示していることを特徴とする。第1の実施の形態は、目印となる施設が隣り合って多数存在し、すべてを地図に表示すると施設名称を表す文字や施設種別を表す記号が重なりあってしまうため、いくつかを選択して表示しなければならないといった場合に有効である。
【0026】以下、図2を用いて実施の形態1の装置の動作手順を説明する。まず、ステップ201で利用者が地点入力手段101を用いて、目的地を入力する。次に、ステップ202、ステップ203で地図出力手段102および案内文出力手段103が地図および案内文の内容を仮生成する。ステップ202とステップ203は独立しているので、どちらを先に行ってもよく、また並行して行ってもよい。ここで生成する地図および案内文の内容の形式は、必ずしも実際に出力する形式ではなく、計算処理しやすい任意の内部表現形式でかまわない。
【0027】ステップ202における地図の生成は、例えば図3に示す手順で行う。まず、ステップ301で目的地を中心として、縦、横をあらかじめ定めた距離とした矩形の地図領域を求める。次にステップ302で、その地図領域に含まれる道路データおよび施設データを地図情報記憶手段102から抽出する。次にステップ303で、抽出した道路データから地図の道路部分を構成する。この時、道路の形状を簡略化したり、細い道路を削除してもよい。次にステップ304で、抽出した施設データの中から重要なものだけを選択して道路地図上に配置し、道路と施設からなる地図を構成する。例えば交差点の角にあるもの、外からみて目印としてすぐにわかるものなどを選び、さらに、表示した時に施設名称文字列や施設種別記号が重ならないように配慮して選択する。地図の構成方法は、ここで説明した方法に限らない。また、この段階では最終的な地図として表現されている必要なく、内部表現形式でかまわない。
【0028】ステップ203における案内文の生成は、例えば図4に示す手順で行う。まず、ステップ401で目的地の周辺から案内文で目印として参照するための適切な施設を選ぶ。最寄りの駅、交差点の角にある施設、大きな建物、郵便局、コンビニエンスストアなど目印になりやすいものを選ぶ方法が考えられる。次にステップ402で選んだ施設と目的地との位置関係を抽出する。ここでの位置関係とは、「前にある」「裏にある」「同じ通りにある」「同じブロックにある」「東にある」「5分のところにある」のように表現できる関係を指す。最後にステップ403で、自然言語による案内文を生成する。例えば、「レストランAは、P駅前にあり、B書店の隣です。Cデパートの裏手にあたります」のような案内文の内容が生成できる。案内文の生成方法は、ここで説明した方法に限らない。また、この段階では自然言語として表現されている必要はなく、内部表現形式でかまわない。
【0029】次に、ステップ204で、地図出力手段と案内文出力手段とで仮生成した地図および案内文の内容を交換する。これにより、互いの内容を考慮することができる。ステップ205では、地図出力手段が案内文の内容を考慮して、地図の内容を生成し直す。またステップ206では、案内文出力手段が地図の内容を考慮して、案内文の内容を生成し直す。ステップ205とステップ206は独立しているので、どちらを先に行ってもよく、また並行して行ってもよい。
【0030】地図および案内文を生成し直すにあたっては、互いに一貫性が保たれているかどうかや、地図および案内文の一方で表現できない情報を他方で表現することによってより多くの情報を表現し効率よく目的地を案内できるかどうか、といったことを考慮する。ここでは、仮生成した地図と案内文とで共通して参照している施設を選びだし、地図出力手段は選んだ共通施設を少くとも表示するような地図を生成し直し、案内文出力手段は選んだ共通施設だけを参照する案内文を生成し直す。これにより、生成し直した地図は、案内文が目的地を案内するための目印として参照するすべての施設を少くとも表示している。
【0031】最後にステップ207で地図および案内文の内容を目的地案内表示手段に出力し、目的地案内表示手段が地図および案内文を表示する。
【0032】地図および案内文の生成し直しの例を図5に示す。図左上の仮生成した地図では、二丁目交差点、A銀行、Cデパート、コンビニエンスストアを目印として参照している。図右上の仮生成した案内文の内容は、二丁目交差点、S駅、A銀行、B証券を目印として参照している。地図および案内文を生成し直す際に、これらの中から共通して参照している目印施設を選び、その施設を参照する。図左下に示すように、地図はコンビニエンスストアとCデパートの表示を止め、二丁目交差点を拡大表示することにし、さらに、S駅とB証券については至る表示をした。図右下に示すように、案内文では二丁目交差点とA銀行のみを参照する案内文を生成した。
【0033】両者の連携がない場合には、例えば、案内文で参照している施設をすべて含むように地図を生成し、広い範囲を小さな画面に表示することによって、地図が見にくくなってしまうケースがある。
【0034】本実施の形態では、地図出力手段と案内文出力手段とで行う仮生成した地図および案内文の交換を1回だけとしたが、データの交換と地図および案内文の生成し直しを複数回行う方法も考えられる。この場合には、あらかじめ定めた条件を満たすまでデータの交換と生成のし直しを繰り返して行う。例えば、案内文で参照している施設が必ず地図に表示されているという条件を満すようにすればよい。
【0035】このように、本発明の第1の実施の形態では、地図出力手段が生成した地図が案内文出力手段が生成した案内文が目印として参照する施設を必ず表示しており、また、案内文で参照されない無駄な施設や無駄な領域を表示することで地図が見にくくなることがない。」(段落【0019】ないし【0035】)
(カ)「【0065】(実施の形態5)発明の第5の実施の形態の目的地案内装置は、図1に示した第1の実施の形態の装置と同様の構成を有し、地点入力手段1001、地図情報記憶手段1002、地図出力手段1003、案内文出力手段1004、および目的地案内表示手段1005を有している。そして、この構成に加えて、図10に示すように経路探索手段1006を備えている。また、利用者は地点入力手段1001に対して、目的地に加えて目的地までの経路探索のための出発地点を入力する。入力は目的地と同様に行ってもよいし、GPSによる位置検出機能などを用いて自動的に求めた現在位置を出発地点としてもよい。
【0066】経路探索手段1006は、地点入力手段1001から入力した出発地と目的地を受取り、地図情報記憶手段1002から得た道路ネットワークを用いて出発地から目的地までの経路を探索する。探索結果は地図出力手段1003および案内文出力手段1004に送られる。この場合において、経路探索手段1006は、第1の方法として地図上で出発地から目的地までの最短経路を探索して経路情報を生成して出力する。これにより、利用者は目的地案内情報として最短経路が得られ早く目的地へ到達することができる。また、経路探索手段1006は、第2の方法として地図上で出発地から目的地までの経路が最も曲がり角が少ない経路を探索して経路情報を生成して出力する。これにより、利用者は目的地案内情報として最も道順が分かり易い経路が得られ楽に目的地へ到達することができる。
【0067】第5の実施の形態では、始めに上記の手順により経路探索を行った後、第1の実施の形態から第4の実施の形態までのいずれかの手順により、目的地の案内を行う。ただし、地図出力手段と案内文出力手段が地図および案内文の仮生成と互いの内容を考慮した生成し直しを行う際には、経路から複数の案内地点を抽出し、各案内地点ごとに地図および案内文を生成する。第5の実施の形態は、目的地案内表示手段の画面が特に小さく、経路全体を含む地図が表示できない場合に有効である。
【0068】第5の実施の形態の動作手順として、まず経路探索を行い、その後に第3、第4の実施の形態と同じ手順をとった場合の手順を図11に示す。始めに、ステップ1101で地点入力手段を用いて出発地と目的地を入力する。次にステップ1102で経路探索手段が出発地から目的地までの経路を探索する。
【0069】次に、ステップ1103で地図内容を仮生成する際に、経路から複数の案内地点を抽出して、各案内地点ごとに小さな範囲の地図を複数枚生成する。案内地点としては、特に詳細な情報が必要な地点を選ぶ。例えば、出発地と目的地付近、曲り角、複雑な形状の交差点、似たような目印施設が集中している交差点、進むべき道路を間違えやすい場所、目印施設がほとんどない場所などが考えられる。
【0070】ステップ1104で仮生成した地図を案内文出力手段へ送り、ステップ1105で案内文出力手段が案内文の内容を仮生成する。案内文の仮生成においては、少くとも地図の仮生成の際に地図出力手段が選んだすべての案内地点について案内文を生成し、さらに案内地点から次の案内地点への経路案内文も生成する。各案内地点ごとの案内文生成の際には、第1の実施の形態から第4の実施の形態で述べた内容に従って、目印施設、地図領域、距離情報、施設名称と施設種別の表示についての配慮を行う。
【0071】次に、ステップ1106で、仮生成した案内文の内容を地図出力手段に送り、ステップ1107で地図内容を生成し直し、さらにステップ1108で、生成した地図内容を案内文出力手段に送り、ステップ1109で案内文の内容を生成し直す。地図生成、案内文生成ともに、各案内地点ごとに目印施設、地図領域、距離情報、施設名称と施設種別の表示についての配慮を行い、内容を見直す。
【0072】最後に、ステップ1110で生成し直された地図および案内文を目的地案内表示手段に送り、目的地案内表示手段が地図および案内文を表示する。
【0073】本実施の形態における地図および案内文の生成例を図12に示す。図左上は経路探索した結果である。実際にはこの段階では図12のような地図の形で表現されている必要はない。地図出力手段はこの経路結果に基づいてS駅付近、S駅から二丁目交差点への中間付近、目的地周辺の3つの案内地点を抽出して地図を仮生成した。図中段の( 1)(2)(3)がそれぞれの案内地点の地図を示している。案内文出力手段は仮生成された地図の内容を考慮して、図中段の地図下に記述した案内文を仮生成する。
【0074】次に地図出力手段が地図を生成し直す。( 1)のS駅付近については仮生成した地図をそのまま用いた。( 2)の中間付近については、案内文がB証券を参照していることを考慮し、位置をずらしてコンビニエンスストアを省略しB証券を中心に置いた。 ( 3)の目的地付近については、案内文がA銀行を参照していることを考慮し、やや縮尺を小さくしてA銀行を地図に表示できるようにした。図の下段に生成し直した地図を示している。
【0075】さらに案内文出力手段が生成し直された地図に基づいて、案内文の生成し直しを行う。( 1)については案内文も修正しなかった。( 2)については、案内文の中でコンビニエンスストアを参照するようにした。( 3)については、縮尺がやや小さくなったため目的地が交差点からどれくらい離れているかを案内文の中で明記した。図下段の地図下に生成し直した案内文を示している。
【0076】本実施の形態の動作手順として第1、第2の実施の形態の手順を用いる場合には、仮生成の際に地図出力手段と案内文出力手段のそれぞれで経路から複数の案内地点を抽出し、各案内地点ごとに地図と案内文を仮生成する。次に地図と案内文の内容を交換し、生成し直す際には、例えば仮生成した地図と案内文で共通する案内地点のみについて地図と案内文を生成し直せばよい。その時に、共通する各案内地点ごとに目印施設、地図領域、距離情報、施設名称と施設種別の表示についての配慮を行い、地図および案内文の内容を見直す。
【0077】このように、本発明の第5の実施の形態では、経路探索を行い、その結果から特に詳細な情報が必要と考えられる複数の案内地点を抽出して、複数の小さな地図と案内文を用いて目的地を案内する。これにより見やすい地図を用いて、かつ地図と案内文の量が小さくなり、より少いデータ量で効率的な道案内をすることができる。」(段落【0065】ないし【0077】)
(キ)「【0078】(実施の形態6)本発明の第6の実施の形態の目的地案内装置は、図10に示した第5の実施の形態の装置と同じ構成をとっている。
【0079】第5の実施の形態と同様に、経路探索手段1006は、地点入力手段1001から入力した出発地と目的地を受取り、地図情報記憶手段1002から得た道路ネットワークを用いて出発地から目的地までの経路を探索する。探索結果は地図出力手段1003および案内文出力手段1004に送られる。
【0080】第6の実施の形態は第5の実施の形態と同様の手順で行う。ただし、地図を生成する際は、一枚の目的地の周辺地図のみを生成し、この地図と案内文のみによって出発地から目的地への案内を行う。
【0081】図11を用いて、第6の実施の形態の手順を説明する。ステップ1101、ステップ1102は第5の実施の形態と同じである。ステップ1103で、あらかじめ決めた大きさの目的地の周辺地図を仮生成する。その際、求めた経路をできるだけ多く含むようにする。したがって、目的地を必ずしも地図の中心に置く必要はない。
【0082】また、目的地周辺の経路沿いにあって特に大きな目印施設や交差点が地図に含まれるようにする。ステップ1104では仮生成した地図を案内文出力手段へ送り、ステップ1105で案内文を仮生成する。ここでは、経路沿いにあり、かつ仮生成した地図内に含まれる適切な目印施設あるいは目印交差点を中間案内地点とし、中間案内地点から目的地までの案内文を生成する。さらに、経路の出発地点から中間案内地点までの案内文も生成する。中間案内地点から目的地までの案内文は、実施の形態1から実施の形態4で述べた内容に従って、目印施設、地図領域、距離情報、施設名称と施設種別の表示についての配慮を行う。ステップ1106で仮生成した案内文を地図出力手段に送り、ステップ1107で地図内容を生成し直し、さらに、ステップ1108で生成した地図を案内文出力手段へ送り、ステップ1109で案内文の内容を生成し直す。このとき、実施の形態1から実施の形態4で述べた目印施設、地図領域、距離情報、施設名称と施設種別の表示についての配慮を行う。最後に、ステップ1110で生成し直された地図および案内文を目的地案内表示手段に送り、目的地案内表示手段が地図および案内文を表示する。
【0083】本実施の形態における地図および案内文の生成例を図13に示す。経路探索結果は図12と同じとしている。図左上は仮生成した地図である。図右上は仮生成した地図を基に仮生成した案内文の内容である。B証券を中間案内地点として選んだ。図左下は生成し直した地図である。案内文がB証券を中間案内地点として選んだため、B証券が地図の端になるように縮尺を調整した。また、Cデパートとコンビニエンスストアは省略した。その結果、目的地が交差点からやや離れていることがわかりやすくなり、また経路を示す矢印線も正確に表示できた。図右下は生成し直した案内文である。地図の縮尺が大きくなり交差点付近がわかりやすくなったため、交差点から目的地への距離表示を省略した。
【0084】このように、本発明の第6の実施の形態では、経路探索を行い、その結果を考慮した目的地周辺地図と案内文を用いて目的地を案内する。これにより、地図の表示範囲を小さくし、より少いデータ量で効率的な道案内をすることができる。」(段落【0078】ないし【0084】)
(ク)「【0085】(実施の形態7)本発明の第7の実施の形態の目的地案内装置は、第1の実施の形態から第6の実施の形態の装置のどの構成をとってもよい。ただし、目的地案内表示手段105は地図出力手段103と案内文出力手段104に対して、表示手段の特性についての情報を送ることができる。表示手段の特性とは、表示画面の大きさ、解像度、色数(すなわち表示する色の種類)などを指す。もちろん、これらに限定するものではない。
【0086】本実施の形態では、始めに目的地案内表示手段から表示手段特性情報を地図出力手段と案内文出力手段に送っておく。以降の動作手順は第1の実施の形態から第6の実施の形態までのいずれの手順をとってもよい。ただし、地図出力手段と案内文出力手段が地図および案内文を生成する際に、目的地案内表示手段から送られた表示手段特性情報を考慮しながら生成する。例えば、画面が小さい場合には地図の簡略化の度合いを大きくし、施設名称は最小限の施設について小さいフォントで表示する。また、案内文もできるだけ簡潔な短い文になるようにする。また、解像度が低い場合は、文字は読みやすい大きめの文字を使い、施設種別記号は単純なものを使用する。道路は角度を正規化して直線を用いる。色数が多い場合は施設種別記号を複雑なものにしたり、文字の色を変えたりすることができる。逆に少い場合は施設種別記号を単純なものにする。
【0087】このように、本発明の第7の実施の形態では、目的地案内表示手段の特性に応じて、地図や案内文を互いの内容を考慮しながら生成するため、地図と案内文とが表示手段に応じたより適切な表現となり、少いデータ量で効率的な道案内をすることができる。」(段落【0085】ないし【0087】)
(2)引用文献1の記載から分かること
上記(1)及び図1ないし13の記載から、引用文献1には、次の事項が記載されていることが分かる。
(サ)上記(1)及び図1ないし13の記載から、引用文献1には、利用者に対して目的地の場所を案内する目的地案内方法が記載されていることが分かる。
(シ)上記(1)(特に(オ)(カ))及び図1ないし13の記載から、引用文献1に記載された目的地案内方法において、出発地から目的地までの経路を探索して、最短経路又は最も道順が分かりやすい経路(以下、まとめて「経路」という。)を取得し、前記経路から複数の案内地点を抽出して、案内地点ごとに小さな範囲の地図を複数枚生成することが分かる。
(ス)上記(1)(特に(オ)(カ))及び図1ないし13の記載から、引用文献1に記載された目的地案内方法において、すべての案内地点について案内文を生成し、案内文が参照している案内地点の目印施設を考慮して地図を生成し直して、案内地点の目印施設と案内文とが対応する地図を作成することが分かる。
(セ)上記(1)(特に(オ)ないし(ク))及び図1ないし13(特に図12及び13)の記載から、引用文献1に記載された目的地案内方法において、生成した地図には、経路に沿って案内地点の施設の名称、施設種別記号等の施設種別の表示を表示することが分かる。図12及び13を参照すると、経路に沿って、案内地点の施設が記号として表示されている。
(ソ)上記(1)(特に(カ)及び(キ))並びに図12及び13の記載から、引用文献1に記載された目的地案内方法において、経路の案内文に対応する矢印を表示することが分かる。
(3)引用発明
上記(1)及び(2)並びに図1ないし13の記載から、引用文献1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されているといえる。
「出発地から目的地までの経路を取得することと;
前記経路に沿って少なくとも1つの案内地点の記号表現を表示することと;
前記少なくとも1つの案内地点の施設種別の表示を表示することと;
前記出発地から前記目的地まで利用者が前記経路をたどることを可能にする案内文を提供することと;
前記案内文を示す矢印を表示することと;
を含み、前記案内文は前記少なくとも1つの案内地点を参照し、前記矢印は、表示される、方法。」
2-1-2 引用文献2
(1)引用文献2の記載
本願の優先日前に頒布され、原査定の拒絶の理由に引用された刊行物である特開2004-150918号公報(以下、「引用文献2」という。)には、「地図表示装置」に関し、図面とともに、次のような記載がある。なお、下線は、理解の一助のため当審で付したものである。
(ア)「【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の目的地に至るまでの地図を順次表示する地図表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特定の目的地に至るまでの地図を順次表示する地図表示方法として、「カーナビゲーションシステム」と呼ばれる、自動車に表示装置を搭載して目的地までの地図を現在位置に対応して順次表示する方法が知られている。しかし、同技術では、表示する地図は静止画であるため、ユーザーは地図を凝視して、現在位置と目的地を確認し、これらの間の経路を自らの目で追跡しなければならなかった。また、「カーナビゲーションシステム」においても、3次元的に建物等を表示しているものも知られているが、静止画であるため実際に移動する状況を把握するために用いるのには適さなかった。
【0003】
なお、本発明とは趣旨が相違するが、電子地図に関する文献として、特許第2756483号公報に記載のものが知られている。同公報に記載の技術によれば、画面に表示される平面地図には、公共機関等の建物や、河川等が表示されているのみで、実際の目的地の目印となる対象物を表示する機能を有していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、例えば現在地点のような、特定地点の周囲の状況を直感的に理解することができる地図表示方法を提供することにある。」(段落【0001】ないし【0004】)
(イ)「【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る地図表示方法の第一の特徴は、3次元的に表現された第一地図画面を目的地に至るまで順次切替表示し、各画面は適宜地点にて静止し、操作手段の操作で連続表示が次の適宜地点まで再生され、当該適宜地点の画像である特定画像のみ特定の文字・記号情報が含まれるようにしたことにある。
【0006】
また、本発明に係る地図表示方法の第二の特徴は、上記第一の特徴に加え、平面図的に表現され、現在地点を表示する第二地図画面を表示させるようにしたことにある。
【0007】
【発明の効果】
このように、上記本発明に係る地図表示方法の第一の特徴によれば、第一地図画面は3次元的に表現してある。したがって、例えば、周囲の建物といった地図上に表示する対象物を立体的に表示することが可能となったことから、ユーザーは実際に行動する前に、自分の行動を疑似体験することができるようになった。そして、静止した特定画像にのみランドマーク等を表示する文字・記号情報を埋め込むことで、周囲にの状況を明らかにでき、連続変化する際に目障りな文字情報を表示させないので、ユーザーは地形の変化を文字情報に惑わされることなく直感的に認識することができる。
【0008】
また、上記本発明にかかる地図表示方法の第二の特徴によれば、上記第一地図画面に加えて、現在地点を平面図的な地図上に表示する第二地図画面を有する。したがって、周囲環境を立体的に直感で確認しながら、平面上で自らの位置を客観的に確認することが可能となった。」(段落【0005】ないし【0008】)
(ウ)「【0010】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
図1~7に時系列順にて示す本発明の実施形態は、地下鉄の駅から目的地である建物までの道案内をパソコンの画面Aに表示する道案内システムに関する。図3に示すように、この画面Aは、大略、第一~四画面A1~A4の4つの区画を有している。
【0011】
第一画面A1は、出発地点(始点)である地下鉄の駅から目的地(終点)の建物に至る経路の一部を3次元的に表示する3次元(3D)地図であり、具体的には、人の目線及び人の動きに基づいた3Dアニメーションを映し出す。ここで、本明細書において、「アニメーション」及び「動画」とは、特に断りのない限り、静止画を連続的に表示(スライド表示)したものをいう。
【0012】
第二画面A2は、第一画面A1にて表示する3D地図に対応した地点を平面地図上に表示することで、現在地点をユーザーに知らせるためのものである。同画面において、現在地Hを丸印等で表示する。また、第一、二画面A1、A2双方において、目的地Eとしての建物等に周囲とは異なる着色を施すことで、画面A1にて表示される3D表示の地図がどの位置における表示なのかを把握すると共に、目的地までのおおよその距離感を把握することができるようにしてある。
【0013】
第三画面A3は、主として操作指令を行うためのものであり、ナビゲーションボタンB1と出発地点選択ボタンB2とを有している。このナビゲーションボタンB1は、「PLAY」、「FWD」、「PRINT」及び2つの「BACK」よりなる5つの操作ボタンから構成される。「PLAY」をクリックすると、画面A1に動画(アニメーション)が映し出される。一方、「FWD」をクリックすると、動画(アニメーション)ではなく、動画を構成する各コマ単位毎に表示される。また、前画面を見たいときには、画面上段の「BACK」をクリックすればよい。また、一番最初の画面に戻りたいときは、画面下段の「BACK」をクリックすればよい。「PRINT」は、当該画面を印刷(出力)するものであり、実際の道順をシュミレーションした表示画面を印刷出力する。これら5種類のナビゲーションボタンB1により、目的地までの進行を進めたり、戻したりすることができる。
【0014】
このように、本実施形態では、ナビゲーションボタンB1の操作のみで、動画、静止画、メッセージ等の表示及び印刷(出力)等を指示することができる。なお、本明細書では、特に断りがない限り、「特定画像」というときには、アニメーション(動画)が順次表示された後に静止する画像をいう。図3のA1は特定画像に相当する。
【0015】
出発地点選択ボタンB2は、符号B2a,B2b,B2cに示すように異なる出発地に対応した複数のボタンを有している。図1~7は最も下のボタンB2cを選択した場合に対応し、中段のボタンB2bを選択すれば図8に示すような異なる地点に対する3次元画像が表示される。また、最上段のボタンB2aを選択すれば、異なる駅における案内画像が表示される。
【0016】
第四画面A4は、第一画面A1に表示した内容に対応するメッセージを表示するものである。例えば、「地下鉄○○駅下車、12番出口を上がる」や、「12番出口後ろ○○コーヒー横、○○生命○○○ビル横通る」といったメッセージを表示する。」(段落【0010】ないし【0016】)
(エ)「【0018】
次に、図1~7を順に参照しながら、実際の操作手順について説明する。
まず、図示しないログイン画面において、ユーザーが出発地点と目的地点を入力すると、第一画面A1には、出発地点(始点)と目的地点(終点)双方を上空から眺めた3D地図が表示される。そして、ユーザーが、図3に示すボタンB2cの選択後に第三画面A3のナビゲーションボタンB1の「PLAY」をクリックすると、第一画面A1には、上空視で視点が順次変化する様子を再現した動画(アニメーション)が映し出される。図2に示す画面Aの第一画面A1は、そのアニメーションの最中の1コマを抽出したものである。本実施形態では、アニメーション最中の第一画面A1内に文字情報があると画像の内容自体が煩雑になるため、文字情報を表示させないようにしてある。以下、ナビゲーションボタンB1の「PLAY」ボタンを順次クリックする場合を例にとって説明する。
【0019】
図3は、上空から地上視に第一画面A1の視点を移動させる過程において、上空から出発地点である地下鉄の駅に視線を向けた際の立体静止画像が表示された状態での画面Aを示す。同図の第一画面A1には、「○○生命○○○ビル」や「○○コーヒー」のように建物・店等の名称や、「○○通り」といった通り(道路)の名称、さらには地下鉄の出口の番号、「目的地」の表示等、必要性の高い情報を文字・記号Cの形で表示するようにしてある。また、以下の各第一画面A1において、目的地となる建物Eには、周囲とは異なる配色を施してあり、自らの進行方向がわかるようにしてある。
【0020】
図4の第一画面A1は、出発地点において、地上にいる人の目線で進行方向を見たときの3D立体静止画(地上立体静止画像)である。図3~6に示すように、第二画面A2において、現在地点Hを丸印等で表示してある。なお、本明細書で「地上立体画像」とは、地上にいる人の目線でみた場合の風景画像を言うものとする。
【0021】
図5、6は、地上にいる人物の目線で目的地に至るまでの様子(風景)を動画(アニメーション)にて第一画面A1に写しだしている最中の1コマを抽出したものであり、図6は図5に示すものの数コマ後の1コマを抽出したものである。ここで、この動画の最中にあっては、第一画面A1には、上述の文字・記号情報Cを表示しないようにしたことで、連続変化を特徴とする動画にあって、煩雑な印象をユーザーに与えることもない。また、第二画面A2にあっては、現在地点Hも第一画面A1に連動して順次移動する。したがって、ユーザーは3Dの画像(地図)と2次元の地図情報双方で現在位置を把握するので、より正確に現在位置及び自らの進路を把握することができる。このように、視点が順次変化する複数の画像が表示された後、第一画面A1には、図7に示すように、目的地である建物の前における特定画像としての地上視静止立体画像が表示され、ユーザーに対する道順案内が終了する。
【0022】
最後に、本発明にかかる地図表示方法の他の実施形態の可能性について言及する。なお、以下の各実施形態を適宜組み合わせて実施することも可能である。
図9、10に示すように、建物等の影を表示することでより現実的な3D地図を表示させることができる。ここで、第一画面A1にあっては、図9に示す静止画を表示する場合の影S1a、S1bの色を、図10に示すアニメーション(動画)再生中の場合の影S2a、S2bの色に比べて減色させてある。静止画にあっては、文字情報Cを表示するため、影の色を減色することにより、表示された地図の立体感を維持しつつ、文字情報Cを明瞭に表示することが可能となる。
【0023】
上記実施形態では、パソコンの画面上に地図を表示する場合を例にとって説明した。しかし、携帯電話やPDAの画面に地図を表示することも可能である。また、自動車内に搭載した画面上に表示させることで、立体感覚に訴える「カーナビゲーションシステム」を構築することも可能である。」(段落【0018】ないし【0023】)
(2)引用文献2の記載から分かること
上記(1)及び図1ないし10の記載から、引用文献2には、次の事項が記載されていることが分かる。
(サ)上記(1)(特に(ア)の段落【0004】)及び図1ないし10の記載から、引用文献2には、例えば現在地点のような、特定地点の周囲の状況を直感的に理解することができる地図表示方法が記載されていることが分かる。
(シ)上記(1)(特に(エ)の段落【0023】)及び図1ないし10の記載から、引用文献2に記載された地図表示方法は、携帯電話、PDA、カーナビゲーション等に適用できることが分かる。
(ス)上記(1)(特に(エ)の段落【0020】及び【0021】)及び図4ないし7の記載から、引用文献2に記載された地図表示方法において、地上にいる人の目線で進行方向を見たときの地上立体画像を表示することができることが分かる。
(セ)上記(1)(特に(ウ)の段落【0016】)及び図1ないし7の記載から、引用文献2に記載された地図表示方法において、画像とともに、進行方向を案内する文字(「地下鉄○○駅下車、12番出口を上がる」や、「12番出口後ろ○○コーヒー横、○○生命○○○ビル横通る」といったメッセージ)を表示することができることが分かる。
(ソ)上記(1)(特に(エ)の段落【0019】)及び図1ないし7の記載から、引用文献2に記載された地図表示方法において、目的地となる建物Eには、周囲とは異なる配色を施して、自らの進行方向がわかるように表示できることが分かる。
(3)引用文献2記載の技術
上記(1)(2)及び図1ないし10の記載から、引用文献2には、次の技術(以下、「引用文献2記載の技術」という。)が記載されていることが分かる。
「ナビゲーションシステムにおいて、
出発地点から目的地点に至るまでの地上立体画像を表示し、
目的地となる建物には周囲とは異なる配色を施し、
画像とともに、進行方向を案内する文字を表示し、
地上にいる人の目線で進行方向を見たときの地上立体画像を表示し、
特定地点の周囲の状況を直感的に理解することができるようにし、
前記進行方向を案内する文字は、地下鉄の駅、コーヒーショップ、ビル等を参照する技術。」
2-1-3 引用文献3
(1)引用文献3の記載
本願の優先日前に頒布され、原査定の拒絶の理由に引用された刊行物である米国特許出願公開第2011/0313653号明細書(以下、「引用文献3」という。)には、「METHOD,DEVICE AND SYSTEM FOR PRESENTING NAVIGATIONAL INFORMATION」に関し、図面とともに、次のような記載がある。なお、当審仮訳は当審において作成したものであり、下線は、理解の一助のため当審で付したものである。
(ア)「[0016]The present technology generally provides a method, mobile device and computer program product for presenting navigational information.
(当審仮訳):本技術は、一般に、ナビゲーション情報を提示するための方法、モバイルデバイス、およびコンピュータプログラム製品を提供する。」(段落[0016])
(イ)「[0021] FIG. 1 illustrates a method 100 for presenting navigational information for a mobile device in accordance with embodiments of the present technology. Referring to FIG. 1 , the method 100 comprises obtaining one or more input images 130 , generating one or more output images 140 by processing of the input images to integrate navigational information therein, and presenting the one or more output images 150 .
[0022] Exemplarily, an input image of a user's current location may be obtained from the camera on the user's mobile phone. The obtained image may be processed to recognize the streets shown in the input image and an output image may be presented highlighting the street comprising the navigation route in the input image.
[0023] Embodiments of the present technology, as described herein, may be used in a variety of augmented reality applications such as automobile and pedestrian navigation, electronic tourist guides, gaming applications and activities such as geocaching and the like.
Input Image
[0024] An image is captured by an image-capturing device such as a still camera, video camera, infra-red camera or the like. In some embodiments, the captured image is indicative of a current location of the mobile device. For example, the video camera of a mobile device may be used to continuously obtain an image at the user's current location. In some embodiments, the captured image is indicative of a destination for the mobile device. Exemplarily, a tourist wishing to find a route to a particular landmark may capture an image including the landmark, for example in the distance, using the mobile device camera. The user may then specify the landmark as a desired destination by indicating it on the captured image.
(当審仮訳):[0021] 図1は、本技術の実施形態によるモバイルデバイスのためのナビゲーション情報を提示するための方法100を示す。図1に示すように、方法100は、1つまたは複数の入力画像130を取得すること、その入力画像を処理してナビゲーション情報を統合して1つまたは複数の出力画像140を生成すること、及び、1つまたは複数の出力画像150を提示することを含む。
[0022] 例示的に、ユーザの現在位置の入力画像は、ユーザの携帯電話上のカメラから取得されてもよい。取得された画像は、入力画像に示された通りを認識するように処理され、出力画像は、入力画像内のナビゲーション経路を含む通りを強調表示することができる。
[0023] 本明細書で説明する本技術の実施形態は、自動車および歩行者ナビゲーション、電子観光ガイド、ゲームアプリケーションおよびジオキャッシングなどの活動のような様々な拡張現実アプリケーションに使用することができる。
入力画像
[0024] 画像は、スチルカメラ、ビデオカメラ、赤外線カメラなどの画像取り込み装置によって取り込まれる。いくつかの実施形態では、取り込まれた画像は、モバイルデバイスの現在の位置を示す。例えば、モバイルデバイスのビデオカメラを使用して、ユーザの現在地における画像を連続的に取得することができる。いくつかの実施形態では、取り込まれた画像は、モバイルデバイスの目的地を示す。例示的には、特定のランドマークへのルートを探している観光客は、モバイルデバイスカメラを使用して、例えば遠くにあるランドマークを含む画像を取り込むことができる。次いで、ユーザは、取り込んだ画像上においてランドマークを指定することによってランドマークを所望の目的地として指定することができる。」(段落[0021]ないし[0024])
(ウ)「[0032] An output image is formed by processing the input image to integrate navigational information therein. For example navigational information may be integrated into the input image as a visual representation appearing in the output image.
[0033] Navigational information as used herein may comprise information that may be relevant to a user at a current location or for a user traversing a route. For example, navigational information may comprise map information, a visual representation of route information, places of interest along the route or at the current location, weather and traffic information, route directions, travel speed, or the like, or a combination thereof.
(当審仮訳):[0032] 入力画像を処理してその中にナビゲーション情報を統合することによって出力画像が形成される。例えば、ナビゲーション情報は、出力画像に現れる視覚的表現として入力画像に統合することができる。
[0033] 本明細書で使用されるナビゲーション情報は、現在地のユーザまたはルートを通過するユーザに関連し得る情報を含み得る。例えば、ナビゲーション情報は、地図情報、ルート情報の視覚的表現、ルートに沿ったまたは現在地での関心のある場所、天気および交通情報、ルートの方向、移動速度など、またはそれらの組み合わせを含むことができる。」(段落[0032]及び[0033])
(エ)「[0049] In some embodiments, processing an input image to recognize target objects comprises recognition of a reference object. The reference object may be a particular landmark building, a particular corner of a building, a traffic light, a tree or other prominent object in an input image. For example, an input image may be quickly scanned to determine the location of this reference object. The location of other objects in relation to the location of the reference object may be known, either based on a previous input image or based on maps or images obtained from the database. Accordingly, once the reference object has been recognized in an input image, other objects in the input image may be detected based on the location of the reference object and its relationship to the other objects.
Modifying the Input Image
[0050] In some embodiments, processing the input image further comprises modifying the input image to integrate navigational information. Navigational information may be obtained based at least in part on a determination of the location of the mobile device, and optionally based on one or more objects recognized in the input image. The one or more objects may be navigational objects or other objects.
[0051] In some embodiments, the input image is modified at least in part based on one or more objects recognized in the input image. The one or more recognized objects may be navigational objects or other objects.
[0052] The input image may be modified to add, remove or modify objects in the input image. In some embodiments, the objects are indicative of navigational information. For example, graphical, textual or symbolic objects may be added to the image. As another example, objects in the input image such as particular buildings may be outlined or highlighted. As yet another example, an object obstructing the entrance to a building may be removed.
[0053] In some embodiments, the input image is modified to outline particular objects. For example, when the navigation route is to be outlined, the boundary between the street and the sidewalk may be outlined with a white line. Accordingly, in some embodiments, the method comprises distinguishing streets from sidewalks using techniques such as contrast enhancement, edge extraction and the like, for example as described herein.
[0054] In some embodiments, an object is outlined by changing the colour of the pixels corresponding to the extracted edges of the object. The outline may be a continuous solid line or a line pattern such as a dashed or dotted line. The colour may be changed to a predetermined value, changed from its initial colour by a predetermined amount, or a combination thereof, or the like, so as to make the outline readily identifiable.
[0055] In some embodiments, the input image is modified to highlight particular objects in the input image. For example, a particular restaurant or street in the image may be highlighted in yellow. The object may be identified using object recognition techniques known in the art.
[0056] In some embodiments, an object is highlighted by modifying the colour of the pixels corresponding to the object in the input image. Objects in the input image may be highlighted with a uniform translucent or opaque color or with a pattern such as a hatched pattern. FIG. 3 is an exemplary illustration of modifying an input image to highlight and outline particular objects in accordance with embodiments of the present technology. FIG. 3(a) shows an image of a street as captured by a camera. Accordingly, FIG. 3(a) may be considered to be the input image 310 for the purposes of this example. FIG. 3(b) is a line drawing 305 of the input image 310 indicating the main features of the input image as well as the modifications to highlight 320 , outline 330 and add objects 340 , 350 , 360 . For clarity, hatched lines have been used to represent a translucent highlight. FIG. 3(c) shows the resulting output image created by modifying the obtained input image 310 to highlight a navigation route 320 and outline a destination 330 . Additionally, text objects 340 , 350 and 360 respectively indicating the street name, end of the route and the destination address have been added to the input image. In some embodiments, the input image is modified to add rendered objects on the input image. The objects may be navigational objects or other objects. In some embodiments, the rendered object comprises a rendered outline of the object (for example, a wireframe outline). The outline may be a line rendered with a predetermined point size or dash pattern.
[0057] In some embodiments, a rendered object comprises a rendered body. The object may be rendered by filling its interior with a pattern, color or color gradient. For example, the object may be rendered with a uniform color or a hatch pattern. The object may be rendered as opaque or translucent.
[0058] In some embodiments, both the outline and body of an object are rendered. Accordingly, the outline may be rendered to be distinct from the body of the object.
[0059] The object may be rendered as a planar and two-dimensional object or as a three-dimensional object. In some embodiments, objects are rendered to match the depth and perspective of the input image.
[0060] In some embodiments, the rendered object corresponds to an existing object in the input image. For example, the outline of a building in the input image may be rendered. The outline may be rendered, at least in part, by utilizing the recognized edges of the building. Similarly, an object in the input image may be highlighted by filling the interior of the rendered object with the desired highlight colour, or modifying all or a portion of the rendered object colour so as to make it stand out as an object of interest.
(当審仮訳):[0049] いくつかの実施形態では、入力画像を処理してターゲットオブジェクトを認識することは、リファレンスオブジェクトの認識を含む。リファレンスオブジェクトは、特定のランドマーク建築物、建物の特定のコーナー、交通信号、樹木、または入力画像内の他の顕著なオブジェクトであってもよい。例えば、入力画像は、このリファレンスオブジェクトの位置を決定するために迅速に走査されてもよい。リファレンスオブジェクトの位置に関する他のオブジェクトの位置は、以前の入力画像に基づいて、またはデータベースから得られたマップまたは画像に基づいて、既知であり得る。したがって、リファレンスオブジェクトが入力画像内で認識されると、リファレンスオブジェクトの位置および他のオブジェクトとの関係に基づいて、入力画像内の他のオブジェクトを検出することができる。
入力画像の加工
[0050] いくつかの実施形態では、入力画像を処理することは、入力画像を加工してナビゲーション情報を統合することをさらに含む。ナビゲーション情報は、少なくとも部分的に、モバイルデバイスの位置の決定に基づいて取得されてもよく、オプションとして、入力画像において認識される1つ以上のオブジェクトに基づいて取得されてもよい。1つまたは複数のオブジェクトは、ナビゲーションオブジェクトまたは他のオブジェクトであってもよい。
[0051] いくつかの実施形態では、入力画像は、入力画像内で認識される1つ以上のオブジェクトに少なくとも部分的に基づいて加工される。1つまたは複数の認識されたオブジェクトは、ナビゲーションオブジェクトまたは他のオブジェクトであり得る。
[0052] 入力画像は、入力画像内のオブジェクトを追加、削除、または修正するように加工することができる。いくつかの実施形態では、オブジェクトはナビゲーション情報を示す。例えば、グラフィック、テキストまたは記号オブジェクトを画像に追加することができる。別の例として、特定の建物のような入力画像内のオブジェクトを輪郭を描くか、または強調表示することができる。さらに別の例として、建物への入り口を妨げる物体を除去することができる。
[0053] いくつかの実施形態では、入力画像は特定のオブジェクトを輪郭を描くように加工される。例えば、ナビゲーションルートの輪郭を描く場合には、道路と歩道との境界を白線で囲むことができる。したがって、いくつかの実施形態では、本方法は、例えば、本明細書に記載されるようなコントラスト強調、エッジ抽出などの技術を使用して歩道から通りを区別するステップを含む。
[0054] いくつかの実施形態では、オブジェクトは、抽出されたオブジェクトのエッジに対応するピクセルの色を変更することによって輪郭が描かれる。アウトラインは、連続した実線であってもよいし、点線や点線などの線パターンであってもよい。色は、輪郭を容易に識別可能にするために、所定の値に変更してもよいし、初期の色から所定量だけ変更してもよいし、それらの組み合わせなどであってもよい。
[0055] いくつかの実施形態では、入力画像は、入力画像内の特定のオブジェクトを強調表示するように加工される。例えば、画像内の特定のレストランまたはストリートを黄色で強調表示することができる。オブジェクトは、当技術分野で知られているオブジェクト認識技術を使用して識別することができる。
[0056] いくつかの実施形態では、入力画像内のオブジェクトに対応するピクセルの色を修正することによって、オブジェクトが強調表示される。入力画像内のオブジェクトは、均一な半透明または不透明な色で、またはハッチングされたパターンのようなパターンで強調表示することができる。図3は、本技術の実施形態に従って、特定のオブジェクトを強調表示しかつ輪郭を描くために入力画像を加工する例示的な図である。図3(a)はカメラで撮影した通りの画像を示す。従って、図3(a)は、この例の目的のために入力画像310であると考えることができる。図3(b)は、入力画像310の線図305であり、強調表示320、輪郭線330、および追加オブジェクト340、350、360に対する入力画像の主な特徴を示す。明確にするために、半透明のハイライトを表すためにハッチングされた線が使用されている。図3(c)は、取得された入力画像310を加工してナビゲーションルート320を強調表示し、目的地330の輪郭を描いて生成された出力画像を示す。
さらに、道路名、ルートの終点および目的地アドレスをそれぞれ示すテキストオブジェクト340、350、360が入力画像に追加されている。いくつかの実施形態では、入力画像は、入力画像上にレンダリングされたオブジェクトを追加するように加工される。オブジェクトは、ナビゲーションオブジェクトまたは他のオブジェクトであってもよい。いくつかの実施形態では、レンダリングされたオブジェクトは、オブジェクトのレンダリングされた輪郭(例えば、ワイヤフレームの輪郭)を含む。輪郭は、所定のポイントサイズまたはダッシュパターンでレンダリングされた線であってもよい。
[0057] いくつかの実施形態では、レンダリングされたオブジェクトはレンダリングされた本体を含む。オブジェクトは、内部をパターン、色、またはグラデーションのついた色で塗りつぶすことによってレンダリングできる。例えば、オブジェクトは、均一な色またはハッチパターンでレンダリングされてもよい。オブジェクトは、不透明または半透明にレンダリングされることがある。
[0058] いくつかの実施形態では、オブジェクトの輪郭と本体の両方がレンダリングされる。従って、輪郭は、オブジェクトの本体とは異なるようにレンダリングされてもよい。
[0059] オブジェクトは、平面的な2次元オブジェクトとして、または3次元オブジェクトとしてレンダリングすることができる。いくつかの実施形態では、オブジェクトは、入力画像の奥行きおよび遠近感に合うようにレンダリングされる。
[0060] いくつかの実施形態では、レンダリングされたオブジェクトは、入力画像内の既存のオブジェクトに対応する。例えば、入力画像内の建物の輪郭をレンダリングすることができる。輪郭は、建物の認識されたエッジを利用することによって、少なくとも部分的にレンダリングすることができる。同様に、入力画像内のオブジェクトは、レンダリングされたオブジェクトの内部を所望のハイライト色で塗りつぶすこと、またはレンダリングされたオブジェクトの色のすべてまたは一部を修正して対象となるオブジェクトとして目立たせることによって強調することができる。」(段落[0049]ないし[0060])
(オ)「[0067] In some embodiments, the input image may be modified to add textual objects. The text may be related to navigation instructions, speed of travel, time or distance remaining to destination, information related to objects in the field of view, weather information, or other information. For example, the text may be added to label streets and landmarks in the input image.
[0068] In some embodiments, the input image is modified to add symbolic objects. Exemplarily, a left turn icon may be added to indicate an upcoming turn.
[0069] In some embodiments, objects added to the input image are based on a user specification or a user preference. For example, a user may select a mode where the street names will be displayed but not other points of interest.
[0070] As another example, the user can select a “parking” mode when attempting to park a car. The input image, in this mode may be modified to render an outline of a car, scaled to have the size of the user's car and placed in various possible parking spots in the vicinity to indicate to the user whether or not the car will fit in that spot.
[0071] In some embodiments, a user may select an object in an input image which will be highlighted whenever it appears in the field of view. For example, the user may specify a destination by selecting a landmark in the input image. Accordingly, the landmark may then be highlighted whenever it appears in the field of view. As another example, a tourist wandering around in a neighbourhood can keep themselves oriented with respect to a particular building or a tree in a park by specifying that it always be outlined when it appears in the field of view. In some embodiments, an indication of the landmark is included in the output image even when it is obstructed. In some embodiments, when the landmark is not within the field of the output image, an arrow may appear at an edge of the output image indicating the location of the landmark.
[0072] In some embodiments, the input image is modified to render the navigation route. Optionally, the input image may be modified to render one or more alternate or additional navigation routes. The navigation routes or paths may be ranked or prioritized based on different parameters such as condition of route, length of route, difficulty of route, parameters related to terrain such as elevation changes, congestion and traffic along route, time of day, and the like. The user may specify one or more preferred parameters or preferred routes. In some embodiments, the route may be rendered in a colour indicative of a ranking or priority level assigned to the route. For example, a preferred safe navigation route may be rendered in green while an alternate navigation route may be rendered in a red colour.
[0073] In some embodiments, the route is rendered in a colour, colour gradient or range of colours indicative of a particular aspect of the route. For example, the colour of the route may be indicative of aspects such as elevation, changes in elevation, condition of the route, and the like.
[0074] In some embodiments, the input image is modified to improve user perceptibility. For example, image properties such as the colour, saturation, brightness, contrast, size of image or field of view may be configured to facilitate perception of objects in the output image.
[0075] In some embodiments, the input image is modified to change the colour of one or more objects. In some embodiments, the colour of substantially the entire image is modified. For example, the input image may be modified to be in monochrome while one or more objects (such as the navigation route or the building comprising the destination) may be rendered in colour.
Rendering Objects
[0076] In some embodiments, the objects added to the input image are rendered based, at least in part, on one or more objects recognized in the image.
[0077] In some embodiments, the objects added to the input image are placed or aligned based, at least in part, on one or more objects recognized in the image. For example, a text label for a street in the input image may be placed on the object recognized as “First Street” in the image. As another example, a path through a park may be placed in the middle of the object recognized as the park in the image.
[0078] In some embodiments, objects are rendered at least in part based on the location, size and shape of one or more objects in the image. For example, the rendered route object 420 in FIG. 4 is scaled for the size of the object recognized as square in the input image. The path is shaped based on detecting in the input image, the user's current location and the street to which the user is headed.
[0079] In some embodiments, the objects added to the input image are placed or aligned based, at least in part, on the context. For example, in order to indicate an upcoming left turn to a user traversing a route along “First Street”, a left turn arrow may be placed on the object recognized as “First Street”.
(当審仮訳):[0067] いくつかの実施形態では、入力画像を加工してテキストオブジェクトを追加することができる。テキストは、ナビゲーション命令、移動速度、目的地までの時間または距離、視界内の物体に関する情報、気象情報、または他の情報に関連し得る。例えば、テキストを追加して、入力画像の通りおよびランドマークにラベルをつけることができる。
[0068] いくつかの実施形態では、入力画像は、記号オブジェクトを追加するように加工される。例示的には、次のターンを示すために左折アイコンを追加することができる。
[0069] いくつかの実施形態では、入力画像に追加されるオブジェクトは、ユーザ仕様またはユーザの好みに基づく。例えば、ユーザは、通り名が表示されるが他の関心のあるポイントは表示されないモードを選択することができる。
[0070] 別の例として、ユーザは、車を駐車しようとするときに「駐車」モードを選択することができる。このモードにおける入力画像は加工されて、自動車の輪郭をレンダリングし、ユーザの車のサイズを有するようにスケーリングされ、その近くに様々な可能な駐車スポットに配置されて、車がその場所に適合するかどうかをユーザに示す。
[0071] いくつかの実施形態では、ユーザは、視野に現れるたびに強調表示される入力画像内のオブジェクトを選択することができる。例えば、ユーザは、入力画像内のランドマークを選択することによって、目的地を指定することができる。したがって、ランドマークは、視野内に現れるときはいつでも強調表示され得る。別の例として、近所でさまよっている観光客は、公園の特定の建物や樹木に関して、視界に現れたときに常に輪郭が描かれていることを指定することによって、自身の向きを把握し続けることができる。いくつかの実施形態では、ランドマークの表示は、それが遮られている場合でも出力画像に含まれる。いくつかの実施形態では、ランドマークが出力画像のフィールド内にない場合、出力画像の端に、ランドマークの位置を示す矢印が表示されてもよい。
[0072] いくつかの実施形態では、入力画像は、ナビゲーションルートをレンダリングするように加工される。オプションとして、入力画像は、1つ以上の代替または追加のナビゲーションルートをレンダリングするように加工されてもよい。ナビゲーションルートまたは経路は、ルートの状態、ルートの長さ、ルートの難しさ、高度変化などの地形に関するパラメータ、ルートに沿った渋滞および交通、時刻などの異なるパラメータに基づいてランク付けまたは優先順位付けされてもよい。ユーザは、1つまたは複数の優先パラメータまたは優先ルートを指定することができる。いくつかの実施形態では、ルートは、ルートに割り当てられたランキングまたは優先レベルを示す色でレンダリングされてもよい。 例えば、好ましい安全なナビゲーションルートは緑色でレンダリングされ、代替のナビゲーションルートは赤色でレンダリングされてもよい。
[0073] いくつかの実施形態では、ルートは、ルートの特定の局面を示す色、グラデーションのついた色、または色の範囲でレンダリングされる。例えば、ルートの色は、高さ、高さの変化、ルートの状態などの態様を示すことができる。
[0074] いくつかの実施形態では、ユーザの知覚を改善するために入力画像が加工される。例えば、色、彩度、輝度、コントラスト、画像のサイズまたは視野などの画像特性は、出力画像内のオブジェクトの認識を容易にするように構成されてもよい。
[0075] いくつかの実施形態では、入力画像は、1つまたは複数のオブジェクトの色を変更するように加工される。いくつかの実施形態では、実質的に画像全体の色が修正される。例えば、入力画像はモノクロであるように修正すると同時に、1つまたは複数のオブジェクト(目的地を含むナビゲーションルートまたは建物など)はカラーでレンダリングされてもよい。
レンダリングオブジェクト
[0076] いくつかの実施形態では、入力画像に追加されたオブジェクトは、画像内で認識される1つ以上のオブジェクトに少なくとも部分的に基づいてレンダリングされる。
[0077] いくつかの実施形態では、入力画像に追加されるオブジェクトは、画像内で認識される1つまたは複数のオブジェクトに少なくとも部分的に基づいて配置または整列される。 例えば、入力画像内の通りのテキストラベルは、画像の「一番通り」として認識されたオブジェクト上に置かれてもよい。 別の例として、公園を通る経路は、画像として公園として認識される物体の中央に配置されてもよい。
[0078] いくつかの実施形態では、オブジェクトは、画像内の1つまたは複数のオブジェクトの位置、サイズおよび形状に少なくとも部分的に基づいてレンダリングされる。例えば、図4のレンダリングされたルートオブジェクト420は、入力画像において正方形として認識される物体のサイズに対してスケーリングされる。 経路は、入力画像において、ユーザの現在地、およびユーザが向いている通りの検出に基づいて形成される。
[0079] いくつかの実施形態では、入力画像に追加されたオブジェクトは、少なくとも部分的に状況に基づいて配置または整列される。例えば、「一番通り」に沿ったルートを通過するユーザに次の左折を指示するために、「一番通り」として認識されたオブジェクト上に左折矢印を置くことができる。」(段落[0067]ないし[0079])
(カ)「[0085] In some embodiments, the output image is created by modifying pixels in the input image. The pixels modified correspond to the one or more objects to be modified or added to the input image. For example, when an object (for example a building) is to be highlighted, the object representing the building is first identified in the image using object recognition techniques. Then, the colour of the pixels corresponding to the building is modified to show the building as highlighted in that colour. Similarly, an object may be outlined by modifying the colour of the pixels that correspond to the edges of the object in the input image.
(当審仮訳):[0085] いくつかの実施形態では、出力画像は、入力画像内のピクセルを修正することによって生成される。修正されたピクセルは、修正または入力画像に追加される1つまたは複数のオブジェクトに対応する。例えば、オブジェクト(例えば、建物)が強調表示される場合、建物を表すオブジェクトは、オブジェクト認識技術を使用して画像内で最初に識別される。次に、建物に対応するピクセルの色が修正され、その色で強調表示された建物が表示される。同様に、オブジェクトは、入力画像内のオブジェクトのエッジに対応するピクセルの色を修正することによって輪郭を描くことができる。 」(段落[0085])
(キ)「[0102] Embodiments of the present technology may be implemented on a mobile device. The mobile device may be a cellular telephone, satellite telephone, smartphone, PDA, laptop, net book, a tablet PC, a portable navigation system such as a handheld or vehicular GPS unit, or another device that can be configured to allow a determination of its location. Additional types of mobile devices would be readily known to a worker skilled in the art.
[0103] In some embodiments, the mobile device comprises a display control module. The display control module may be configured to obtain one or more input images and one or more output images and to control presentation of the obtained output images which are generated by obtaining navigational information and processing the input image at least in part based on the obtained navigational information, for example to integrate said navigational information.
[0104] FIG. 7(a) is a schematic of an exemplary configuration utilizing a display control module in accordance with embodiments of the present technology. The display control module 710 obtains one or more input images 720 from an operatively linked image-capturing module 725 . The display control module 710 obtains one or more output images 730 from an operatively linked image generation module 735 . Optionally, additional parameters (tilt, motion, etc.) 740 may also be obtained by the display control module 710 . The display control module then provides the one or more output images for presentation by one or more operatively linked image display modules 750 .
[0105] A processing module may be operatively coupled with the display control module, image capturing module, the image generation module and the image display modules. The processing module may be configured to coordinate the functions of the various modules and to process different types of data using one or more processors. In some embodiments, the processing module is integrated with the display control module. In some embodiments, the processing module is the display control module. In some embodiments, the processing module comprises or is operatively associated with a memory module configured for storage of different types of data. Appropriate processing and memory modules would be readily understood by a worker skilled in the art.
[0106] In some embodiments, the mobile device comprises a location identification module 715 . The location identification module is configured to allow a determination of location of the mobile device.
[0107] In some embodiments, the location identification module comprises a GPS receiver. Although the present disclosure refers expressly to the “Global Positioning System”, it should be understood that this term and its abbreviation “GPS” are being used expansively to include any satellite-based navigation-signal broadcast system, and would therefore include other systems used around the world including the Beidou (COMPASS) system being developed by China, the multi-national Galileo system being developed by the European Union, in collaboration with China, India, Morocco, Saudi Arabia and South Korea, Russia's GLONASS system, India's proposed Navigational Satellite System (IRNSS), and Japan's proposed QZSS regional system.
(当審仮訳):[0102] 本技術の実施形態は、モバイルデバイス上に実装することができる。モバイルデバイスは、携帯電話、衛星電話、スマートフォン、PDA、ラップトップ、ネットブック、タブレットPC、ハンドヘルドまたは車両のGPSユニットなどのポータブルナビゲーションシステム、または位置測定を許可するように設定された他のデバイスであってもよい。追加のタイプのモバイルデバイスは、当業者には容易に分かるであろう。
[0103] いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、表示制御モジュールを備える。表示制御モジュールは、1つまたは複数の入力画像及び1つまたは複数の出力画像を取得し、かつナビゲーション情報の取得及び取得されたナビゲーション画像に少なくとも部分的に基づいた入力画像の処理、例えば、前記ナビゲーション情報の統合によって生成されて取得された、この1つまたは複数の出力画像の提示を制御するように設計することができる。
[0104] 図7(a)は、本技術の実施形態による表示制御モジュールを利用する例示的な構成の概略図である。表示制御モジュール710は、動作可能にリンクされた画像取得モジュール725から1つ又は複数の入力画像720を取得する。表示制御モジュール710は、動作可能にリンクされた画像生成モジュール735から1つ又は複数の出力画像730を取得する。 オプションとして、付加的なパラメータ(傾き、動きなど)740が表示制御モジュール710によって取得されてもよい。 次いで、表示制御モジュールは、1つまたは複数の動作可能にリンクされた画像表示モジュール750によって提示するための1つまたは複数の出力画像を提供する。
[0105] 処理モジュールは、表示制御モジュール、画像取り込みモジュール、画像生成モジュールおよび画像表示モジュールと動作可能に結合されてもよい。 処理モジュールは、様々なモジュールの機能を調整し、1つまたは複数のプロセッサを使用して異なるタイプのデータを処理するように構成することができる。いくつかの実施形態では、処理モジュールは、表示制御モジュールと一体化される。いくつかの実施形態では、処理モジュールは表示制御モジュールである。いくつかの実施形態では、処理モジュールは、異なるタイプのデータを記憶するように構成されたメモリモジュールを備えるか、または動作可能に関連付けられる。適切な処理およびメモリモジュールは、当業者によって容易に理解されるであろう。
[0106] いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、位置特定モジュール715を備える。位置特定モジュールは、モバイルデバイスの位置の特定を可能にするように構成される。
[0107] いくつかの実施形態では、位置特定モジュールはGPS受信機を備える。 本開示は、「全地球測位システム」を明示的に参照するが、この用語およびその略語「GPS」は、広範に使用され、あらゆる衛星ベースのナビゲーション信号放送システムを含むので、中国が開発しているBeidou(COMPASS)システム、中国、インド、モロッコ、サウジアラビア及び韓国と共同して欧州連合が開発した多国籍ガリレオシステム、ロシアのGLONASSシステム、インド提案のナビゲーション衛星システム(IRNSS)(Navalational System)及び日本の提案したQZSS地域システムなどを含み、世界中で使用される他のシステムを含む。」(段落[0102]ないし[0107])
(2)引用文献3の記載から分かること
上記(1)及び図1ないし8の記載から、引用文献3には、次の事項が記載されていることが分かる。
(サ)上記(1)及び図1ないし8の記載から、引用文献3には、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC、ポータブルナビゲーションシステム等のモバイル装置において、ナビゲーション情報とともに、特定の建物のようなオブジェクトを表示する表示方法が記載されていることが分かる。
(シ)上記(1)(特に(イ)ないし(エ))及び図1ないし8の記載から、引用文献3に記載された表示方法において、カメラから取り込まれた入力画像を処理してナビゲーション情報と統合されることによって出力画像が形成されることから、入力画像内のオブジェクトは、ユーザーの視点からみたオブジェクトと一致するものであるといえる。
(ス)上記(1)(特に(エ)及び(カ))及び図1ないし8の記載から、引用文献3に記載された表示方法において、特定のオブジェクトを強調表示することができることが分かる。
(セ)上記(1)(特に(オ)の段落[0067])及び図1ないし8の記載から、引用文献3に記載された表示方法において、入力画像を修正して、ナビゲーション命令等のテキストオブジェクトを追加することができることが分かる。
(ソ)上記(1)(特に(オ)の段落[0068]及び[0079])及び図1ないし8の記載から、引用文献3に記載された表示方法において、入力画像には、左折アイコン、左折矢印等の記号オブジェクトを追加することができることが分かる。
(3)引用文献3記載の技術
上記(1)(2)及び図1ないし8の記載から、引用文献3には、次の事項が記載されていることが分かる。
「ナビゲーション情報とともにユーザーの視点からみた画像を表示する表示方法において、
特定の建物のようなオブジェクトを強調表示し、
ナビゲーション命令等のテキストオブジェクトを追加し、
左折矢印等の記号オブジェクトを追加する技術。」
2-2 対比
本願補正発明と引用発明とを対比すると、引用発明における「出発地」は、その機能、構成又は技術的意義からみて、本願補正発明における「第1の地理的位置」に相当し、以下同様に、「目的地」は「第2の地理的位置」に、「経路」は「ルート」に、「案内地点」は「POI」に、「利用者」は「装置のユーザ」に、「案内文」は「指示」に、「矢印」は「矢印」に、それぞれ相当する。
また、引用発明における「案内地点の記号表現」は、その機能、構成又は技術的意義からみて、「POIの絵的表現」という限りにおいて、本願補正発明における「POIの画像表現」に相当する。
また、引用発明における「案内地点(の目印施設)の施設種別の表示」その機能、構成又は技術的意義からみて、「POIの識別ができる表示」という限りにおいて、本願補正発明における「POIの識別表示」に相当する。
以上から、本願補正発明と引用発明は、
「第1の地理的位置から第2の地理的位置までのルートを取得することと;
前記ルートに沿って少なくとも1つのPOIの絵的表現を表示することと;
前記少なくとも1つのPOIの識別ができる表示を表示することと;
前記第1の地理的位置から前記第2の地理的位置まで装置のユーザが前記ルートをたどることを可能にする指示を提供することと;
前記指示を示す矢印を表示することと;
を含み、前記指示は前記少なくとも1つのPOIを参照し、前記矢印は、表示される、方法。」
という点で一致し、以下の点で相違する。
<相違点>
(ア)「POIの絵的表現」に関して、本願補正発明においては、「ルートに沿って少なくとも1つのPOIの画像表現を表示」し、「ユーザの視点を判断し、判断されたユーザの視点に一致するよう、少なくとも1つのPOIの画像表現を表示する」のに対し、引用発明においては、「経路ルートに沿って少なくとも1つの案内地点の記号表現を表示」するものの、「ユーザの視点を判断し、判断されたユーザの視点に一致するよう、少なくとも1つのPOIの前記画像表現を表示する」か否か明らかでない点(以下、「相違点1」という。)。
(イ)「POIの識別ができる表示」に関して、本願補正発明においては、「少なくとも1つのPOIの識別表示を表示する」のに対し、引用発明においては、「少なくとも1つの案内地点の施設種別の表示を表示する」ものの、「少なくとも1つのPOIの識別表示を表示する」か否か明らかでない点(以下、「相違点2」という。)。
(ウ)本願補正発明においては、「少なくとも1つのPOIの画像表現は、少なくとも1つのPOIの前記画像表現に一致するPOIをユーザが認識することを可能にするよう構成され」るのに対し、引用発明においては、「少なくとも1つのPOIの画像表現は、少なくとも1つのPOIの前記画像表現に一致するPOIをユーザが認識することを可能にするよう構成され」るか否か明らかでない点(以下、「相違点3」という。)。
(エ)本願補正発明においては、「矢印は、ユーザと少なくとも1つのPOIとの相対的位置関係及び判断されたユーザの視点に基づいて表示される」のに対し、引用発明においては、「矢印は、ユーザと少なくとも1つのPOIとの相対的位置関係及び判断されたユーザの視点に基づいて表示される」か否か明らかでない点(以下、「相違点4」という。)。
2-3 判断
(ア)相違点1について
ナビゲーションの技術分野において、「ルートに沿って少なくとも1つのPOIの画像表現を表示」し、「ユーザの視点を判断し、前記判断された前記ユーザの視点に一致するよう、前記少なくとも1つのPOIの前記画像表現を表示する」技術は、本願の優先日前に周知の技術(以下、「周知技術1」という。例えば、上記「引用文献2記載の技術」及び「引用文献3記載の技術」、特開2006-98225号公報(特許請求の範囲の請求項1及び段落【0055】ないし段落【0058】等の記載を参照)及び特開2001-99670号公報(段落【0051】及び【0055】等の記載を参照)等を参照。)である。
してみれば、引用発明において、周知技術1を採用することにより、相違点1に係る本願補正発明の発明特定事項を得ることは、当業者が容易に想到できたことである。
(イ)相違点2について
本願補正発明における「識別表示」の意義を知るために、本願の明細書を参照する。
本願の明細書には、「いくつかの実施形態では、POIの識別表示は、POIを強調表示することを含んでもよい。」(段落【0004】)、「いくつかの実施形態では、POIの識別表示は、POIを強調表示することを含んでもよい。」(段落【0017】)、「いくつかの実施形態では、識別表示は、POIとして特定された任意の項目と、POIとして特定されていない項目とを区別する形で、該任意の項目を表示することを含んでもよい。例えば、ディスプレイ15上に表示されるPOIの画像表現65は、ディスプレイ15上に表示され得る他の情報と比べて、画像が拡張されてもよい。POIの識別表示は、画像表現の強調表示部分を構成してもよく、これにより、ディスプレイ上の他の項目とは異なる形でPOIが表示されてもよい。例えば、POIとして特定される項目は、それらがディスプレイ上の他の項目よりも目立って表示されるように、変更されてもよい。本開示のいくつかの実施形態では、POIの識別表示は、POIとして特定される項目を、ディスプレイ15上に表示される他の項目とは異なる色で表示することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、POIの識別表示は、POIの画像表現65の周りに表示され得る境界線67を含み、POIと、ディスプレイ15上に同じく表示され得る他の項目とを視覚的に区別してもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ4は、視覚表現が変化するように、POIの画像表現が表示されているディスプレイ15のセクションを制御して点滅させるように構成されてもよく、例えば、使用される色、またはディスプレイ15のバックライトの明るさが短期間で変更されてもよい。当然のことながら、この他、POIの画像表現65を視覚的に拡張する任意の手段が、本開示の他の実施形態において使用され得る。」(段落【0093】)と記載され、本願補正発明における「識別表示」とは、画像拡張、色の変更、境界線、点滅制御等を行うことにより、強調表示することであることが分かる。
ところで、ナビゲーションの技術分野において、画像拡張、色の変更、境界線等を行うことにより、POIを強調表示する技術は、本願の優先日前に周知の技術(以下、「周知技術2」という。例えば、引用文献1の段落【0086】の「文字の色を変えたりすることができる。」等の記載、引用文献2の段落【0012】の「建物等に周囲とは異なる着色を施す」等の記載、引用文献3の段落[0052]ないし[0056]、[0071]、[0075]及び[0085]等の記載を参照。)である。
してみれば、引用発明において、周知技術2を採用することにより、相違点2に係る本願補正発明の発明特定事項を得ることは、当業者が容易に想到できたことである。
(ウ)相違点3について
本願補正発明における「少なくとも1つのPOIの画像表現は、少なくとも1つのPOIの画像表現に一致するPOIをユーザが認識することを可能にするよう構成され」るということの意義を知るために、本願の明細書を参照する。
本願の明細書には、「POIの画像表現65は、ディスプレイ15上に表示され得る任意のイメージを含み得る。POIの画像表現65は、ユーザがPOIを認識できるようにするよう構成されてもよい。いくつかの例示実施形態では、POIの画像表現65のレンダリングを可能にするために、POIに関する情報が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザが画像表現65を見て、続いて画像表現65をもとにして実世界の項目を認識および識別できるように、POIの画像表現65は、実世界のPOIと、見た目が十分に似ていてもよい。いくつかの実施形態では、POIの画像表現65は、POIのテキスト記述を含み、ユーザがPOIを識別する支援をしてもよい。」(段落【0089】。下線は当審で付した。)という記載から、本願補正発明における「少なくとも1つのPOIの画像表現は、少なくとも1つのPOIの画像表現に一致するPOIをユーザが認識することを可能にするよう構成され」るということは、例えば、「POIの画像表現は、実世界のPOIと、見た目が十分に似ている」ことにより、「POIの画像表現は、ユーザがPOIを認識できるようにするよう構成され」ることを意味することが分かる。
ところで、ナビゲーションの技術分野において、「POIの画像表現は、実世界のPOIと、見た目が十分に似ている」ことにより、「POIの画像表現は、ユーザがPOIを認識できるようにするよう構成され」る技術は、本願の優先日前に周知の技術(以下、「周知技術3」という。例えば、引用文献2(段落【0007】、【0020】及び【0021】並びに図4ないし7等の記載を参照。)、引用文献3(段落[0024]並びにFIG.3及び4等の記載を参照。)、特開2006-98225号公報(特許請求の範囲の請求項1及び段落【0055】ないし段落【0058】等の記載を参照)及び特開2001-99670号公報(段落【0051】及び【0055】等の記載を参照)等を参照。)である。
してみれば、引用発明において、周知技術3を採用することにより、相違点3に係る本願補正発明の発明特定事項を得ることは、当業者が容易に想到できたことである。
(エ)相違点4について
本願補正発明における「矢印は、ユーザと少なくとも1つのPOIとの相対的位置関係及び判断されたユーザの視点に基づいて表示される」ということの意義を知るために、本願の明細書を参照する。
本願の明細書には、「矢印は、ユーザと少なくとも1つのPOIとの相対的位置関係及び判断されたユーザの視点に基づいて表示される」ということについて説明する記載はない。
本願の明細書には、「本開示のいくつかの実施形態では、表示されている視点ビューに対して相対的に、POIがどこに位置するかを示すインジケータが表示されてもよい。例えば、インジケータは、視点ビューの中でPOIの相対的な場所を示す、矢印またはその他の視覚的な目印であってもよい。」(段落【0151】。下線は当審で付した。)という記載はあるが、この場合の矢印は、「視点ビューの中でPOIの相対的な場所を示す」インジケータであって、本願補正発明における「(ユーザがルートをたどることを可能にする)指示を示す矢印」ではない。(したがって、審判請求時の補正は、新規事項の追加を含むおそれがある。)
そうすると、「矢印は、ユーザと少なくとも1つのPOIとの相対的位置関係及び判断されたユーザの視点に基づいて表示される」という記載の意義は、本願の明細書には記載されていないから、文言どおりに解釈する。
ナビゲーションの技術分野において、「矢印は、ユーザと少なくとも1つのPOIとの相対的位置関係及び判断されたユーザの視点に基づいて表示される」技術は、本願の優先日前に周知の技術(以下、「周知技術4」という。例えば、引用文献3(段落[0079]の「a left turn arrow」等の記載及びFIG.4を参照。)、特開2006-98225号公報(特許請求の範囲の請求項9及び段落【0066】並びに図4ないし6等の記載を参照。)及び特開2001-99670号公報(段落【0063】及び図8等の記載を参照。)等を参照。)である。
してみれば、引用発明において、周知技術4を採用することにより、相違点4に係る本願補正発明の発明特定事項を得ることは、当業者が容易に想到できたことである。
(オ)効果について
そして、本願補正発明は、全体として検討しても、引用発明及び周知技術1ないし4から予測される以上の格別の効果を奏すると認めることはできず、本願補正発明は、引用発明及び周知技術1ないし4に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。
よって、本願補正発明は、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。
3 むすび
したがって、上記2において検討したとおり、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、上記[補正の却下の決定の結論]のとおり決定する。
第3 本願発明について
1 本願発明
上記のとおり、平成28年5月20日付けの手続補正は却下されたため、本願の請求項1ないし15に係る発明は、平成27年8月10日提出の手続補正書により補正された特許請求の範囲及び平成26年8月11日提出の手続補正書により補正された明細書並びに平成26年8月4日に提出された図面の翻訳文の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1ないし15に記載された事項により特定されるものであり、そのうち、請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、上記第2[理由]1(1)(ア)【請求項1】のとおりのものである。
2 引用文献1ないし3及び引用発明並びに引用文献2及び3記載の技術
本願の優先日前に頒布され、原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1(特開2001-124582号公報)及び引用発明は、前記第2[理由]2-1-1に記載したとおりである。
本願の優先日前に頒布され、原査定の拒絶の理由に引用された引用文献2(特開2004-150918号公報)及び引用文献2記載の技術は、前記第2[理由]2-1-2に記載したとおりである。
本願の優先日前に頒布され、原査定の拒絶の理由に引用された引用文献3(米国特許出願公開第2011/0313653号明細書)及び引用文献3記載の技術は、前記第2[理由]2-1-3に記載したとおりである。
3 対比・判断
前記第2[理由]1(2)で検討したとおり、本件補正は、本件補正前の特許請求の範囲の請求項1に係る発明、すなわち本願発明の発明特定事項をさらに限定するものであるから、本願発明は、実質的に本願補正発明における発明特定事項の一部を省いたものに相当する。
そうすると、本願発明の発明特定事項を全て含む本願補正発明が、前記第2[理由]において検討したとおり、引用発明及び周知技術1ないし4に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明及び周知技術1ないし4に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。
4 まとめ
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知技術1ないし4に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができない。
第4 むすび
上記第3のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができないので、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
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2016-007455