特許異議申立
2021-701178
駐車場情報処理装置、駐車場情報処理方法、およびプログラム
- 審判番号
- 2021-701178
- 法域
- 特許
- 審判種別
- 異議申立(異議の決定)
- 出願番号
- 特願2017-008427
- 登録番号
- 6889562
- 請求日
- 2021年12月14日
- 審決日
- 2022年04月21日
- 公報発行日
- 2022年05月27日
- 結論
- 維持
- 当事者
- 【権利者】株式会社アース・カー
- 【異議申立人】山田 威一郎
- 審判長/審判官
- 審判長 高瀬 勤
- 審判官 渡邊 聡
- 審判官 相崎 裕恒
- 分類
- P1651.121-Y (G06Q)
- 条文(本文から自動抽出・参考)
- 特許法第29条第2項
- データ出所
- 審決公報(XML)
事件の表示
特許第6889562号発明「駐車場情報処理装置、駐車場情報処理方法、およびプログラム」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。
結論
結 論
特許第6889562号の請求項1~10に係る特許を維持する。
理由
理 由
第1 手続の経緯
特許第6889562号の請求項1~10に係る特許についての出願は、平成29年1月20日に特許出願され、令和3年5月25日にその特許権の設定登録がされ、令和3年6月18日に特許掲載公報が発行された。その後、その特許に対し、特許異議申立人 山田威一郎(以下、申立人という。)により特許異議の申立てがされたものである。
第2 本件発明
特許第6889562号の請求項1~10の特許に係る発明は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1~10に記載された事項により特定される以下のとおりのものである。(以下、それぞれ、本件発明1などという。A~Zなどの符号は申立人が付与した符号を援用し、不足分は合議体が付与した。)
【請求項1】
A.予約を受け付け得る第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報と、予約を受け付け得ない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部と、
B.第一駐車場を識別する第一駐車場識別子と予約者を識別するユーザ識別子と予約する時間帯を特定する時間帯情報とを有する1以上の予約情報が格納される予約情報格納部と、
C.駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信部と、
D.前記出力指示の受信に応じて、第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部と、
E.前記構成部が構成した出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信部と、
F.ユーザ端末から第一駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを有する予約情報を受信する予約情報受信部と、
G.前記予約情報受信部が受信した予約情報が有する第一駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、前記予約情報が有する時間帯情報を前記予約情報格納部に蓄積する蓄積部と
H.を具備する駐車場情報処理装置。
【請求項2】
I.前記予約情報格納部の予約情報に基づいて、予め決められた条件を満たした場合に、駐車料金の事前決済を行う事前決済部をさらに具備する請求項1記載の駐車場情報処理装置。
【請求項3】
J.前記第一駐車場情報と前記第二駐車場情報は、駐車場の位置を特定する位置情報を有し、前記出力駐車場情報は、地図情報と、当該地図情報に対応する地図上に第一駐車場を示す1以上の第一図柄と第二駐車場を示す1以上の第二図柄とを有し、前記1以上の各第一図柄と前記1以上の各第二図柄とは、対応する第一駐車場情報または対応する第二駐車場情報が有する位置情報により特定される地図上の位置に配置されている請求項1または請求項2記載の駐車場情報処理装置。
【請求項4】
K.前記第一駐車場情報は、駐車可能な移動体の種類を特定する種類識別子を有し、前記出力指示に対応する種類識別子と第一駐車場情報が有する種類識別子とから、前記出力指示を送信したユーザ端末のユーザの移動体が前記第一駐車場情報に対応する駐車場に駐車可能か否かを判断する判断部をさらに具備し、前記構成部は、前記判断部における判断結果を示す出力駐車場情報を構成する請求項1から請求項3いずれか一項に記載の駐車場情報処理装置。
【請求項5】
L.前記構成部は、前記判断部における判断結果を用いて、駐車できない駐車場の情報を有さない出力駐車場情報を構成する請求項4記載の駐車場情報処理装置。
【請求項6】
M.前記第一駐車場情報は、営業時間を特定する営業時間情報を有し、前記構成部は、前記営業時間情報を用いて出力駐車場情報を構成する請求項1から請求項5いずれか一項に記載の駐車場情報処理装置。
【請求項7】
N.前記予約情報格納部の1以上の予約情報を用いて、駐車場ごとの情報の統計処理を行い、統計情報を取得する統計処理部と、前記統計情報を出力する統計出力部とをさらに具備する請求項1から請求項6いずれか一項に記載の駐車場情報処理装置。
【請求項8】
O.前記統計情報は、予約がキャンセルされたことに関するキャンセル情報、または予約されたが利用されなかったことに関する非利用情報を含む請求項7記載の駐車場情報処理装置。
【請求項9】
P.予約を受け付け得る第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報と、予約を受け付け得ない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部、第一駐車場を識別する第一駐車場識別子と予約者を識別するユーザ識別子と予約する時間帯を特定する時間帯情報とを有する1以上の予約情報が格納される予約情報格納部、出力指示受信部、構成部、出力駐車場情報送信部、予約情報受信部、および蓄積部より実現される駐車場情報処理方法であって、
Q.前記出力指示受信部が、駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信ステップと、
R.前記構成部が、前記出力指示の受信に応じて、第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成ステップと、
S.前記出力駐車場情報送信部が、前記構成ステップで構成された出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信ステップと、
T.前記予約情報受信部が、ユーザ端末から第一駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを有する予約情報を受信する予約情報受信ステップと、
U.前記蓄積部が、前記予約情報受信部が受信した予約情報が有する第一駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、前記予約情報が有する時間帯情報を前記予約情報格納部に蓄積する蓄積ステップとを具備する駐車場情報処理方法。
【請求項10】
V.予約を受け付け得る第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報と、予約を受け付け得ない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部と、第一駐車場を識別する第一駐車場識別子と予約者を識別するユーザ識別子と予約する時間帯を特定する時間帯情報とを有する1以上の予約情報が格納される予約情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
W.駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信部と、前記出力指示の受信に応じて、第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部と、
X.前記構成部が構成した出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信部と、
Y.ユーザ端末から第一駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを有する予約情報を受信する予約情報受信部と、
Z.前記予約情報受信部が受信した予約情報が有する第一駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、前記予約情報が有する時間帯情報を前記予約情報格納部に蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラム。
第3 申立理由の概要
申立人は、主たる証拠として特開2002-288526号公報(以下「甲2」という。)及び従たる証拠として特開2012-202920号公報(以下「甲3」という。)、特開2013-117378号公報(以下「甲4」という。)、特開2001-184415号公報(以下「甲6」という。)、特開2001-6093号公報(以下「甲7」という。)、を提出し、請求項1~10に係る特許は特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであるから、請求項1~10に係る特許を取り消すべきものである旨主張する。
なお、申立人が提出した甲1は、本件特許公報であり、甲5は、本件特許についての審査の過程で出願人(特許権者)が提出した意見書であり、それぞれ、具体的な先行技術を示すものではない。
第4 各甲号証の記載
(1)甲2(特開2002-288526号公報)には、以下のとおりの記載がある。
「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の容易な収集を図るための情報収集装置及びその方法、利用者にとって有益な施設の空き情報や予約に関する情報を提供するための施設情報提供装置及びその方法、ならびに目的地点とそれに関係する施設の情報の提供を容易にするための情報提供装置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば駐車場において、新たに駐車するためのスペースがあるか否か、すなわち空車又は満車の駐車状況に関する情報を収集する方法が知られている。このようなものには、各駐車場に駐車状況を自動認識できるような設備を設置しておき、その設備と各駐車場における駐車状況を収集しているセンターとを通信回線等で接続して、駐車場の自動認識設備から送られてくる駐車状況の情報をセンターで集めるようにした構成のものが考えられている。その他にも、センターからの電話又はインターネットに代表される通信回線を利用した問い合わせに対応して、駐車場の管理者が駐車状況を電話の場合は口頭で、インターネットの場合はキーボード入力するなどして報告するように構成されたものや、あらかじめ決められた時刻に駐車場の管理者がセンターに対して電話やインターネット等を利用して上記と同様の手段で報告するように構成されたものなどが考えられている。」
「【0007】そこで本発明は、種々の情報入手先からの情報収集を容易に行うことができ、また、収集した駐車場や飲食店、役所等の情報を顧客に対して簡単に提供することができ、さらには顧客に目的地がある場合にはその目的地と関連する施設との適切な組み合わせに関する情報を顧客に対して簡便に提供できるようにしたものである。」
「【0021】また、顧客がビジュアル的に自身の位置や目的地の位置及び施設の位置を把握できるようにするためには、上記本発明と同様に検索結果を顧客に対して送信するに際して、その検索結果を地図情報に重ねて表示するための情報を送信するようにすることが好ましい。ここで、「地図情報」とは、地図を顧客が有するコンピュータや携帯電話を含む電話機、ナビゲーション端末などの種々の画面に対して視覚的に表示するための情報のことをいう。このような情報には、例えば座標データとテキストデータから構成される場合、ビットマップデータから構成される場合、又はこれら両方のデータから構成される場合もある。そして、「地図情報に検索結果を重ねて表示する」ことには、例えば顧客の位置情報や検索により得られた施設の位置あるいはその空き情報を、図象化したアイコン等として地図上に表示することが含まれる。
【0022】また、顧客が前記位置情報を送信すると、それを用いて施設データベースを検索した結果得られた施設に空きがあれば、自動的にその施設を利用するための予約がなされるようにするためには、検索結果に基づいて施設への予約のための情報を施設側に送信するようにすることが望ましい。なお、ここで「施設データベース」とは、前記「施設の空き情報のデータベース」やその施設の位置等の情報が含まれたデータベースをも含むものである。また、「予約のための情報」とは、顧客がその施設を利用することを予約するための情報であり、顧客の名前や連絡先、利用時刻、人数、車のナンバー等が含まれる。
【0023】さらにまた、顧客が前記位置情報を送信すると、それを用いて施設データベースを検索した結果得られた施設に空きがあれば、その施設を利用するために必要な情報を顧客に提供して顧客側で当該施設の予約ができるようにするためには、検索結果に基づいて顧客側に施設への予約のための情報を送信するようにすることが望ましい。なお、ここで「施設への予約のための情報」には、当該施設の詳細な位置や、利用料金、営業時間、電話番号、E-mailやホームページのアドレス等が含まれる。」
「【0032】図1は、この実施形態における駐車場の情報を収集する情報収集装置C1及び駐車場の情報をその駐車場の顧客(潜在的な顧客も含む)に提供する情報提供装置C2を含む全体システムを示した構成図である。
【0033】図1においてC1は、駐車場の情報を収集し提供するセンターXに設置された情報収集装置たるCTI(Computer Telephony Integration)サーバコンピュータ(以下、CTIサーバと略する)であり、適宜の経路制御装置を介して電話網T・NETに接続したいわゆるパーソナルコンピュータを利用したものである。そしてこのCTIサーバC1は、図2に機器構成を示すように、キーボード101、マウス102、CPU103、ディスプレイ104、内部メモリ104、HD等の外部記憶装置106、データベース装置107、通信インタフェース108等を備えている。
【0034】C2は、センターXにおいてCTIサーバC1に例えばLAN等で接続された情報提供装置たるサービスサーバコンピュータ(以下、サービスサーバと略する)であり、例えばルータ等の経路制御装置を介してインターネットI・NETに接続したいわゆるパーソナルコンピュータを利用したものである。このサービスサーバC2は、WEBサーバ機能等を備えたものであり、図示しないがCTIサーバと略同様な機器構成を有している。
【0035】Tは、センターXからみた情報入手先に該当する各駐車場(図示例ではA~C…)に設置された電話機であり、例えば通常の電話線を介して電話網T・NETに接続されている。この電話機Tは、0~9の数字及び#や*等の記号を表示したプッシュボタン部Taと、プッシュボタン部Taで押下したボタンに該当する数字又は記号や電話を着信した際に相手先の電話番号等を表示できるディスプレイ部Tbを備えたいわゆるナンバーディスプレイ式の通常の電話機であるが、好ましくはプッシュボタン部Taが備わっていればディスプレイ部Tbが備わっていないものでも構わない。また、通常の電話機能を有していればその他の態様の電話機であってもよい。
【0036】さらに、C3は、駐車場を利用したい顧客が用いる情報処理装置たるクライアントコンピュータである。このクライアントコンピュータC3は、図示しないが、サービスサーバC2等と同様に、入力部、表示部、CPU、メモリ、通信インターフェース等を備え、インターネットI・NETに接続可能なものであり、具体的には図示例のようにいわゆるパーソナルコンピュータや携帯電話等が挙げられるが、その他にも携帯情報端末や自動車に搭載されたカーナビゲーション等であっても構わない。」
「【0038】しかして、本実施形態における情報収集装置であるCTIサーバC1は、その記憶装置106等に記憶させたプログラムなどによってCPU103や周辺機器を作動させ、図3に示すように、記憶手段1、蓄積手段2、催促情報記憶手段3、アクセス手段4、第1の受信手段5、更新手段6としての機能を発揮する。また、本実施形態における情報提供装置であるサービスサーバC2も同様に、図4に示すように、第2の受信手段7、第3の受信手段8、第1の検索手段9、第2の検索手段10、演算手段11、送信手段12としての機能を発揮する。前記プログラムは、図示しないが例えばCD-ROMのようなコンピュータ読み取り可能な記録媒体に前記各手段を記録しておき、各コンピュータにインストールするようにしてもよいし、電子配信により受信してインストールするようにしてもよい。なお、本実施形態では、蓄積手段2としての機能をCTIサーバC1が有するようにしているが、これと同じ機能をサービスサーバC2も有するようにしてもよいし、その他にも例えばセンターXにCTIサーバC1及びサービスサーバC2とLAN等で接続されたデータベースサーバ(図示せず)を設置してそのデータベースサーバが蓄積手段2としての機能を有するようにするなどの種々の態様を採用することもできる。
【0039】各手段について説明すると、記憶手段1は、記憶装置106又はデータベース装置107の少なくともいずれかに設定されており、センターXに登録している駐車場A~C…の電話機Tに電話をかけるために、各駐車場の電話機Tの電話番号を当該駐車場名称A~C…と対にして記憶するものである。図5には、その電話番号を次に説明する蓄積手段2で蓄積される情報と共にデータベース装置107に駐車場データベースとして記憶させた場合を示している。この駐車場データベースにおいて記憶手段1により記憶される内容は、同図に示すように、駐車場名称及び電話番号の他、駐車場の位置情報(住所、緯度及び経度)、営業時間(開店時刻及び閉店時刻)、駐車料金(基本料金及び計算式)、空き状況を最後に更新した更新日時等が含まれる。これらの他にも例えば各駐車場のID番号や最大収容台数、広告等を記憶しておいてもよい。
【0040】蓄積手段2は、記憶手段1とともにデータベース装置107に設定されており、各駐車場から送られてくる空き状況の情報を、上述したように図5に示す駐車場データベース内に随時蓄積するようにしている。なお、図5において「空車率0%」は、その時点で駐車スペースがない満車の状態を表している。本実施形態では、空き状況が、空車率(駐車可能な空きスペースの割合)で示されるようにしているが、必ずしもそれに限らず、空いている台数(空きスペースの数)としたり、単純に空きがあるか否かだけを示すようにしてもよい。また図示しないが、同時に予想される待ち時間などの情報も蓄積するようにもすることができる。
【0041】催促情報記憶手段3は、駐車場の電話機Tに電話をかけたときに駐車場側で受話器を外した場合、駐車場の管理者などに対して空き状況を送信するように催促するために例えば「空車率をプッシュしてください」などという趣旨の音声ガイドが自動的に流れるように、その音声ガイドを録音などしたものを、記憶装置106等に記憶させている。」
「【0046】第3の受信手段8は、クライアントコンピュータC3からのアクセスを受け付けた場合、クライアントコンピュータC3から送信された顧客が行こうとしている目的地に関する目的地情報を受信するものである。目的地情報としては、例えば目的地のカテゴリーとしてレストランや映画館、公園などの各種施設の種類、また目的地の条件として顧客の行き先の地名や営業時間などが挙げられ、特に目的地の位置に関する情報が含まれる。さらに目的地が特定の施設であってその名称から位置が明確に把握できる場合は、目的地情報としてその目的地の名称とすることもできる。
【0047】第1の検索手段9は、第3の受信手段8で受信した目的地情報に基づいてその目的地の位置を特定するものである。そのために、データベース装置107には、一例として図6に示すような地名情報、施設情報などからなる目的地データベースを備えている。この例では、地名情報には、地名、緯度、経度等が含まれており、施設情報には、名称、位置(住所、緯度、経度)、営業時間、カテゴリー等が含まれているが、これらに限らずさらに他の情報が含まれるようにしてもよい。しかして、第1の検索手段9では受信した目的地情報を基にしてこのような目的地データベース内から該当する項目を検索してその検索結果を、目的地の位置情報として抽出する。
【0048】第2の検索手段10は、第1の検索手段9で得られた検索結果である目的地の位置情報に基づいて前記駐車場データベースを検索し、目的地の位置情報に適合する駐車場を検索結果として抽出するものである。検索結果として得られる駐車場は、一つであっても複数であってもよい。また、「空き」がある(空車率が0%以外の)駐車場だけを抽出するようにしてもよいし、満車(空車率0%)の駐車場も併せて抽出するようにしてもよい。
【0049】なお、顧客が現在位置の近くの駐車場を知りたい場合は、顧客がわざわざ目的地を送信するまでもないため、第2の受信手段7で顧客の現在位置を受信すれば、図4に破線矢印で示すように、受信した顧客位置情報に基づいて第2の検索手段10によって該当する駐車場を検索するようにすることもできる。
【0050】演算手段11は、第2の受信手段7で受信した顧客位置情報と第2の検索手段10で検索された各駐車場の位置とに基づいて、クライアントコンピュータC3から受信した位置から各駐車場へ自動車で移動するのに要すると予想される時間を求めるとともに、第1の検索手段9で特定された目的地の位置まで前記各駐車場から車を降りて徒歩で移動するのに要すると予想される時間を求め、目的地と各駐車場との組み合わせについて、自動車での移動時間と徒歩での移動時間との和の演算結果を所要時間として算出するものである。なお、前述の図4に破線矢印で示すような、第1の検索手段9を介さず第2の検索手段10において該当する駐車場を直接検索した場合には、演算手段11においては、駐車場から目的地までの徒歩での移動時間を0として、自動車での移動時間のみを演算結果とすればよい。
【0051】送信手段12は、第1の検索手段9と第2の検索手段10とから得られた目的地と駐車場との組み合わせについて、演算手段11でえられた演算結果である所要時間を受けて、その所要時間の小さいものから順に所定の数の駐車場の情報を、アクセス要求してきたクライアントコンピュータC3に送信するものである。さらに送信手段12は、前記検索結果及び演算結果と共に、目的地周辺の地図画面も送信するようにしている。そのために、サービスサーバC2の所定の記憶領域には、地図をデータ化した情報を記憶している。また、それらの送信に際しては、検索結果及び演算結果から得られた駐車場や目的地の位置情報に基づいてその位置を地図上に特定し、さらに特定された位置に駐車場や目的地を所定のアイコン等に図象化したうえで、そのアイコンをクライアントコンピュータC3のディスプレイに表示される地図画面上に重ねて表示するようにしている。」
「【0055】一方、顧客が本システムを利用するには、まず自己の有するクライアントコンピュータC3を用いてサービスサーバC2にアクセスする必要がある。サービスサーバC2では、クライアントコンピュータC3からのアクセスを受け付けると(図8ステップS101)、まず初期画面の送信を行う(ステップS102)。この段階で、サービスサーバC2は、クライアントコンピュータC3に対して、目的地情報及び顧客位置情報(現在位置や住所)の入力・送信を要求する。これを受信したクライアントコンピュータC3のディスプレイには、図9に示すような初期画面W1が表示される。この初期画面W1では、顧客が目的地情報としてそのカテゴリーや条件を入力でき、また顧客位置情報を入力できるようにしている。これらの入力には、例えばプルダウンメニューから入力内容を選択できるようにしておくと便利である。入力を終えて、「送信」ボタンをクリックすれば、入力した目的地情報や顧客位置情報がサービスサーバC2に送信される。
【0056】クライアントコンピュータC3からの目的地情報及び顧客位置情報の送信を受信(図8ステップS103)したサービスサーバC2では、目的地データベース内から該当する目的地を検索し、その目的地の位置を特定する(ステップS104)。さらにその検索結果、すなわち特定された目的地の位置情報に従って、その位置の周辺にある駐車場を駐車場データベース内から検索し、各駐車場の位置を特定する(ステップS105)。そして、駐車場の検索結果と前記ステップS103で受信した顧客位置情報とに基づいて、顧客が各駐車場まで車で移動するのに要する時間を求めるとともに、各駐車場から目的地まで徒歩で移動するのに要する時間を求め、それら演算した結果の和である所要時間を演算する(ステップS106)。
【0057】さらに、前記ステップS106で得られた各駐車場と目的地との組み合わせについての所要時間を短い順に並べる処理を行い(ステップS107)、その順で各駐車場に対応する所要時間を空車率と共に、クライアントコンピュータC3へ送信する(ステップS108)。
【0058】これらの情報を受信したクライアントコンピュータC3のディスプレイには、図9に示す結果表示画面W2が表示される。この結果表示画面W2では、所要時間の短い方から順に各駐車場の名称と空き状況(空車率)、更新日時及び当該所要時間が表示される。ここで、「空き状況」は空車率として表示されているが、空車率0%の場合は、「ほぼ満車」という表示に加工した状態で示される。また、表示された各駐車場の名称はそれぞれの駐車場を予約するための情報を要求するボタン(予約情報ボタンb1)となっており、また、画面下には各駐車場の位置を地図と共に表示することを要求するためのボタン(地図情報ボタンb2)が設定されている。なお、同じく画面下に設定されている終了ボタンb3をクリック等して指定(以下、クリック)した場合、サービスサーバC2からのそれ以上の情報提供が停止される。以下で示す各終了ボタンb3についても同様である。
【0059】しかして、前記結果表示画面W2で、いずれかの予約情報ボタンb1をクリックすると、クライアントコンピュータC3から予約情報を要求する旨の信号が送信される。その要求を受信(図8ステップS109)したサービスサーバC2では、前記ステップS105で検索された各駐車場について、電話番号、営業時間、駐車料金、広告、その他の顧客がその駐車場を予約するのに必要な情報を取得し(ステップS110)、それらを予約情報としてクライアントコンピュータC3に送信する(ステップS111)。この予約情報を受信したクライアントコンピュータのディスプレイには、図9に示すような予約情報画面W3が表示されるので、顧客はこれらの情報を見て、その駐車場に電話をかけるなどすれば予約できることになる。予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信されるようにしてもよい。なお、この予約情報画面W3の画面下に設定されている「もどる」ボタンb4をクリックすれば、元の結果表示画面W2を再度表示させて、他の駐車場の予約情報画面を呼び出すことができる。また、地図情報ボタンb2及び終了ボタンb3の機能については上記と同様である。
【0060】一方、結果表示画面W2又は予約情報画面W3において、地図情報ボタンb2をクリックした場合、クライアントコンピュータC3から地図情報を要求する旨の信号が送信される。その要求を受信(図8ステップS109)したサービスサーバC2では、前記ステップS105で検索された各駐車場の位置情報及び目的地の位置とに基づいて、それら目的地及び駐車場を含む地図を選び出し、その地図上の各駐車場及び目的地に該当する位置に、駐車場及び目的地をアイコンとして重ね合わせる処理を行い(ステップS112)、このように処理した地図を地図情報としてクライアントコンピュータC3に送信する(ステップS113)。地図情報を受信したクライアントコンピュータC3のディスプレイには、図9に示すような地図画面W4が表示される。この地図画面W4では、顧客がアクセス当初に入力して送信した目的地が画面ほぼ中央(網掛けを附した箇所)に表示されるとともに、検索された各駐車場がアイコン表示される。さらに詳細な地図を見たい場合には、同画面W4下に設定された詳細地図ボタンb5をクリックすれば、詳細な地図を要求する旨の信号がサービスサーバC2に送信され、しかる後クライアントサーバC2から詳細地図が送信され、クライアントコンピュータC2に詳細地図画面W5(図9)が表示されることになる。
【0061】なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、クライアントコンピュータから受信した目的地情報に基づいて該当する駐車場を検索した段階で、空きのある駐車場のうち目的地から最も近い駐車場に対して自動的に予約を行い、顧客に対してはその駐車場の位置(地図情報として示してもよいし所在地を文字で表示してもよい)と予約した旨とを送信するようにすることもできる。
【0062】また、駐車場の空車情報に限らず、例えばレストランや居酒屋等の飲食店における空席状況などを収集して、それを顧客に提供する態様にも適用することができる。
【0063】さらに、本発明を役所の窓口における待ち時間の情報収集と提供を行うという形態に適用することも可能である。この場合、例えばセンター側から役所の窓口に電話をかけて、その時点での待ち時間を送信してもらい、センターが開設しているインターネットのホームページ等にその待ち時間の情報を適宜更新するようにしておけば、顧客がそのホームページにアクセスするだけで、その時点の待ち時間が一目でわかるようになる。このため、役所にとっては窓口での混雑を解消してスムーズなサービスを行うことができ、顧客にとっては空いている時間を確かめてから役所に行けば時間の節約にもなる。
【0064】その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0065】
【発明の効果】本発明は、以上説明した本発明の情報収集装置によれば、駐車場や飲食店、スーパーマーケット、役所等の情報入手先は、例えば自己の空き情報などを提供することで情報を収集する側に情報を収集してもらえれば、その情報が顧客に提供されると、満員の時には顧客が来ないようにして空きがあるときには積極的に顧客の利用を促すことができる結果、スムーズな運営が可能となり、より多くの顧客の利用と増収を見込むことができるようになる。
【0066】また、本発明の施設情報提供装置あるいは情報提供装置によれば、顧客にとっては施設などの空き情報が集められているところへアクセスすることによって、今どの施設に空きがあるのか、また、自己の目的地へ行くためにはどの施設を利用するのが有利であるかが簡単に分かるため、混雑や費用増加をあらかじめ回避してスムーズに施設を利用することができるようになる。」
以上の甲2の記載によれば、甲2には以下のとおりのシステムの発明が開示されている。(以下、甲2発明という。)
全体システムは、駐車場の情報を収集し提供するセンターXに設置された駐車場の情報を収集する情報収集装置C1及び駐車場の情報をその駐車場の顧客(潜在的な顧客も含む)に提供する情報提供装置C2を含み、(【0032】、【0033】)
センターXからみた情報入手先に該当する各駐車場に設置された電話機T、(【0035】)
駐車場を利用したい顧客が用いる情報処理装置たるクライアントコンピュータC3、(【0036】)
からなり、
情報収集装置C1は、記憶手段1、蓄積手段2、催促情報記憶手段3、アクセス手段4、第1の受信手段5、更新手段6としての機能を有し、(【0038】)
記憶手段1により記憶される内容は、駐車場名称及び電話番号の他、駐車場の位置情報(住所、緯度及び経度)、営業時間(開店時刻及び閉店時刻)、駐車料金(基本料金及び計算式)、空き状況を最後に更新した更新日時等が含まれ、(【0039】)
蓄積手段2は、各駐車場から送られてくる空き状況の情報を、駐車場データベース内に随時蓄積し、「空車率0%」は、その時点で駐車スペースがない満車の状態を表すものであり、(【0040】)
情報提供装置C2は、第2の受信手段7、第3の受信手段8、第1の検索手段9、第2の検索手段10、演算手段11、送信手段12としての機能を有し、(【0038】)
第3の受信手段8は、クライアントコンピュータC3からのアクセスを受け付けた場合、クライアントコンピュータC3から送信された顧客が行こうとしている目的地に関する目的地情報を受信し、(【0046】)
第1の検索手段9は、第3の受信手段8で受信した目的地情報に基づいてその目的地の位置を特定し、(【0047】)
第2の検索手段10は、第1の検索手段9で得られた検索結果である目的地の位置情報に基づいて前記駐車場データベースを検索し、目的地の位置情報に適合する駐車場を検索結果として抽出するものであって、満車(空車率0%)の駐車場も併せて抽出するようにしてもよく、(【0048】)
送信手段12は、第1の検索手段9と第2の検索手段10とから得られた目的地と駐車場との組み合わせについて、所定の数の駐車場の情報を、アクセス要求してきたクライアントコンピュータC3に送信し、(【0051】)
情報を受信したクライアントコンピュータC3のディスプレイには、結果表示画面W2が表示され、「空き状況」は空車率として表示されているが、空車率0%の場合は、「ほぼ満車」という表示に加工した状態で示され、(【0058】)、
結果表示画面W2で、いずれかの予約情報ボタンb1をクリックすると、クライアントコンピュータC3から予約情報を要求する旨の信号が送信され、その要求を受信した情報提供装置C2では、検索された各駐車場について、電話番号、営業時間、駐車料金、広告、その他の顧客がその駐車場を予約するのに必要な情報を取得し、それらを予約情報としてクライアントコンピュータC3に送信し、予約情報を受信したクライアントコンピュータのディスプレイには、予約情報画面W3が表示されるので、顧客はこれらの情報を見て、その駐車場に電話をかけるなどすれば予約できることになり、予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信されるようにしてもよく、(【0059】)
施設への予約のための情報には、当該施設の詳細な位置や、利用料金、営業時間、電話番号、E-mailやホームページのアドレス等が含まれる、(【0023】)
システム。
また、甲2の記載によれば、甲2には以下のとおりの方法の発明が開示されている。(以下、甲2’発明という。)
駐車場の情報を収集し提供するセンターXに設置された駐車場の情報を収集する情報収集装置C1及び駐車場の情報をその駐車場の顧客(潜在的な顧客も含む)に提供する情報提供装置C2、センターXからみた情報入手先に該当する各駐車場に設置された電話機T、駐車場を利用したい顧客が用いる情報処理装置たるクライアントコンピュータC3からなるシステムの、情報収集装置C1及び情報提供装置C2からなるコンピュータにより処理する方法であって、
情報収集装置C1は、記憶手段1、蓄積手段2、催促情報記憶手段3、アクセス手段4、第1の受信手段5、更新手段6としての機能を有し、
記憶手段1により記憶される内容は、駐車場名称及び電話番号の他、駐車場の位置情報(住所、緯度及び経度)、営業時間(開店時刻及び閉店時刻)、駐車料金(基本料金及び計算式)、空き状況を最後に更新した更新日時等が含まれ、
蓄積手段2は、各駐車場から送られてくる空き状況の情報を、駐車場データベース内に随時蓄積し、「空車率0%」は、その時点で駐車スペースがない満車の状態を表すものであり、
情報提供装置C2は、第2の受信手段7、第3の受信手段8、第1の検索手段9、第2の検索手段10、演算手段11、送信手段12としての機能を有し、
第3の受信手段8は、クライアントコンピュータC3からのアクセスを受け付けた場合、クライアントコンピュータC3から送信された顧客が行こうとしている目的地に関する目的地情報を受信するステップと、
第1の検索手段9は、第3の受信手段8で受信した目的地情報に基づいてその目的地の位置を特定するステップと、
第2の検索手段10は、第1の検索手段9で得られた検索結果である目的地の位置情報に基づいて前記駐車場データベースを検索し、目的地の位置情報に適合する駐車場を検索結果として抽出するステップであって、満車(空車率0%)の駐車場も併せて抽出するようにしてもよく、
送信手段12は、第1の検索手段9と第2の検索手段10とから得られた目的地と駐車場との組み合わせについて、所定の数の駐車場の情報を、アクセス要求してきたクライアントコンピュータC3に送信するステップと、
情報を受信したクライアントコンピュータC3のディスプレイには、結果表示画面W2が表示されるステップであって、「空き状況」は空車率として表示されているが、空車率0%の場合は、「ほぼ満車」という表示に加工した状態で示され、
結果表示画面W2で、いずれかの予約情報ボタンb1をクリックすると、クライアントコンピュータC3から予約情報を要求する旨の信号が送信され、その要求を受信した情報提供装置C2では、検索された各駐車場について、電話番号、営業時間、駐車料金、広告、その他の顧客がその駐車場を予約するのに必要な情報を取得し、それらを予約情報としてクライアントコンピュータC3に送信するステップであって、予約情報を受信したクライアントコンピュータのディスプレイには、予約情報画面W3が表示されるので、顧客はこれらの情報を見て、その駐車場に電話をかけるなどすれば予約できることになり、予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信されるようにしてもよく、
施設への予約のための情報には、当該施設の詳細な位置や、利用料金、営業時間、電話番号、E-mailやホームページのアドレス等が含まれる、
情報収集装置C1及び情報提供装置C2からなるコンピュータにより処理する方法。
また、甲2の記載によれば、甲2には以下のとおりのプログラムの発明が開示されている。(以下、甲2”発明という。)
駐車場の情報を収集し提供するセンターXに設置された駐車場の情報を収集する情報収集装置C1及び駐車場の情報をその駐車場の顧客(潜在的な顧客も含む)に提供する情報提供装置C2、センターXからみた情報入手先に該当する各駐車場に設置された電話機T、駐車場を利用したい顧客が用いる情報処理装置たるクライアントコンピュータC3からなるシステムの、情報収集装置C1及び情報提供装置C2からなるコンピュータを動作させるプログラムであって、
情報収集装置C1は、記憶手段1、蓄積手段2、催促情報記憶手段3、アクセス手段4、第1の受信手段5、更新手段6としての機能を有し、
記憶手段1により記憶される内容は、駐車場名称及び電話番号の他、駐車場の位置情報(住所、緯度及び経度)、営業時間(開店時刻及び閉店時刻)、駐車料金(基本料金及び計算式)、空き状況を最後に更新した更新日時等が含まれ、
蓄積手段2は、各駐車場から送られてくる空き状況の情報を、駐車場データベース内に随時蓄積し、「空車率0%」は、その時点で駐車スペースがない満車の状態を表すものであり、
情報提供装置C2は、第2の受信手段7、第3の受信手段8、第1の検索手段9、第2の検索手段10、演算手段11、送信手段12としての機能を有し、
第3の受信手段8は、クライアントコンピュータC3からのアクセスを受け付けた場合、クライアントコンピュータC3から送信された顧客が行こうとしている目的地に関する目的地情報を受信し、
第1の検索手段9は、第3の受信手段8で受信した目的地情報に基づいてその目的地の位置を特定し、
第2の検索手段10は、第1の検索手段9で得られた検索結果である目的地の位置情報に基づいて前記駐車場データベースを検索し、目的地の位置情報に適合する駐車場を検索結果として抽出するステップであって、満車(空車率0%)の駐車場も併せて抽出するようにしてもよく、
送信手段12は、第1の検索手段9と第2の検索手段10とから得られた目的地と駐車場との組み合わせについて、所定の数の駐車場の情報を、アクセス要求してきたクライアントコンピュータC3に送信し、
情報を受信したクライアントコンピュータC3のディスプレイには、結果表示画面W2が表示され、「空き状況」は空車率として表示されているが、空車率0%の場合は、「ほぼ満車」という表示に加工した状態で示され、
結果表示画面W2で、いずれかの予約情報ボタンb1をクリックすると、クライアントコンピュータC3から予約情報を要求する旨の信号が送信され、その要求を受信した情報提供装置C2では、検索された各駐車場について、電話番号、営業時間、駐車料金、広告、その他の顧客がその駐車場を予約するのに必要な情報を取得し、それらを予約情報としてクライアントコンピュータC3に送信し、予約情報を受信したクライアントコンピュータのディスプレイには、予約情報画面W3が表示されるので、顧客はこれらの情報を見て、その駐車場に電話をかけるなどすれば予約できることになり、予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信されるようにしてもよく、
施設への予約のための情報には、当該施設の詳細な位置や、利用料金、営業時間、電話番号、E-mailやホームページのアドレス等が含まれる、
情報収集装置C1及び情報提供装置C2からなるコンピュータに処理を実行させるプログラム。
(2)甲3(特開2012-202920号公報)には、以下のとおりの記載がある。
「【0001】
本発明は、車両によって移動する車両移動区間と車両とは異なる移動手段によって移動する非車両移動区間とを組み合わせた経路において車両移動区間と非車両移動区間とを中継する中継施設の近辺に存在する駐車場を案内する駐車場案内システムに関する。」
「【0005】
そこで、本発明の目的は、車両によって移動する車両移動区間と車両とは異なる移動手段によって移動する非車両移動区間とを組み合わせた経路において車両移動区間と非車両移動区間とを中継する中継施設の近辺に存在する駐車場を案内する場合に、車両のユーザが車両とは異なる移動手段の出発時刻に間に合うように中継施設に到着することができる駐車場を案内する駐車場案内システムを提供することにある。」
「【0012】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1から図8を参照しながら説明する。図1に示すように、駐車場案内システム10は、ナビゲーション装置11と、情報センター31と、携帯端末51とを備える。
まず、ナビゲーション装置11の構成について説明する。
車載機器であるナビゲーション装置11は、例えば自動車などの車両に搭載され、制御装置12、位置検出部13、RTC14(Real Time Clock)、地図データ入力部15、操作スイッチ部16、記憶部17、表示器18、音声コントローラ19、リモコンセンサ20、通信部21などを備えている。」
「【0018】
制御装置12は、車両が走行経路に沿って移動可能とするために、表示器18の画面に現在地周辺の道路地図を表示するとともに、現在地マークを道路に重ねて表示する。この場合、車両の走行に伴って現在地マークの表示は、表示器18に表示された地図上を移動する。表示器18に表示された地図は、車両の現在位置に応じてスクロールされる。このとき、制御装置12は、車両の現在位置を道路上にあわせるマップマッチングを実施する。
通信部21は、例えば無線の通信回線61を経由して、情報センター31および携帯端末51との間でデータ通信を行う。即ち、通信部21は、各種のデータの送信機能および受信機能を有する。
駐車所要時間計測・記憶部22は、RTC14によって得られる端末時刻に基づいて駐車所要時間(ナビゲーション装置11が搭載された車両が駐車場に入場してから駐車を完了するまでに要する所要時間)を計測し、計測した駐車所要時間を記憶部17に記憶する。
【0019】
次に、情報センター31の構成について説明する。
情報センター31は、制御装置32、通信部33、駐車場情報データベース34、交通機関情報データベース35、駐車場利用履歴データベース36などを備えている。
制御装置32は、図示しないCPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータを主体として構成されている。情報センター31は、制御装置32のCPUにおいて制御プログラムを実行することにより、マルチモーダル経路探索処理部37(経路探索手段に相当)、中継施設特定部38(中継施設特定手段に相当)、駐車場特定部39(駐車場特定手段に相当)、駐車場案内部40(駐車場案内手段に相当)をソフトウェアによって仮想的に実現する。
通信部33は、例えば無線の通信回線61を経由して、各車両のナビゲーション装置11との間でデータ通信を行う。即ち、通信部33は、各種のデータの送信機能および受信機能を有する。
【0020】
駐車場情報データベース34は、駐車場情報(駐車場に関する各種の情報)を蓄積するデータベースである。この駐車場情報データベース34には、例えば、駐車場の名称、駐車場の所在地、駐車場の種類(例えば、立体駐車場、機械式駐車場、平置き式駐車場など)、予約可/不可情報(予約が可能であるか否かを示す情報)、満空情報(満車状態であるか空車状態であるかを示す情報)、駐車場から最寄りの中継施設までの所要時間(徒歩による所要時間)、利用料金、駐車場のお勧め度など、駐車場に関する各種の情報が駐車場ごとに対応付けられて蓄積されるようになっている。また、駐車場情報データベース34に蓄積される駐車場情報は、外部から得られる各種の情報(例えば、駐車場の管理者が入力する情報、他の情報センターから受信される情報、大衆やマスコミなどから投稿される口コミ情報など)に基づいて、リアルタイムで最新の情報に更新されるようになっている。」
「【0034】
まず、駐車場利用履歴情報を記憶する処理について説明する。
即ち、制御装置12は、上述の駐車所要時間の計測・記憶処理によって得られた駐車所要時間、および、上述の徒歩所要時間の計測・記憶処理によって得られた徒歩所要時間(携帯端末51から転送された徒歩所要時間)を、駐車場利用履歴情報として記憶部17に記憶する。なお、この駐車場利用履歴情報には、ユーザによる手動操作によって付加情報(駐車した駐車場の名称、所在地、種類、予約可/不可情報、電話番号、利用料金、お好み設定、お勧め度、コメントなど)を入力することが可能である。また、この駐車場利用履歴情報には、ユーザによる手動操作によって優先条件情報を設定することが可能である。この優先条件情報は、後述する案内駐車場決定処理において、案内駐車場として決定する駐車場の優先条件を特定する情報である。優先条件としては、例えば、駐車場が空車状態であること、予約可の駐車場であること、お好み設定がされていること、お勧め度が所定レベル以上であること、利用料金が格安であること、などを設定可能である。これら駐車所要時間、徒歩所要時間、付加情報、優先条件情報は駐車場ごとに対応付けられて記憶される。
【0035】
次に、駐車場利用履歴情報を編集する処理について説明する。
即ち、制御装置12は、ユーザが操作スイッチ部16を介して編集の開始操作を入力すると、記憶部17に記憶されている駐車場利用履歴情報を選択可能に表示器18に表示する。この駐車場利用履歴情報の表示態様としては、種々の表示態様を採用することができ、例えば、図6に示すようにリスト型の表示態様であってもよいし、図7に示すように地図型の表示態様であってもよい。そして、表示された駐車場利用履歴情報のうち何れか1つの駐車場をユーザが操作スイッチ部16を介して選択すると、制御装置12は、その選択された駐車場に対応する駐車場利用履歴情報を、図8に示すように詳細情報として表示する。この詳細情報は、表示器18の画面上で編集可能であり、ユーザは、編集したい項目を選択してその内容を編集することが可能である。ユーザが駐車場利用履歴情報(詳細情報)を編集すると、制御装置12は、その編集内容を記憶部17に記憶されている駐車場利用履歴情報に反映させ、当該駐車場利用履歴情報を更新する。なお、「お勧め度」については、制御装置12は、ユーザが手動入力した情報を参照するように構成してもよいし、駐車場情報データベース34に蓄積されている情報を参照するように構成してもよい。」
「【0040】
情報センター31の制御装置32は、ナビゲーション装置11から設定情報、出発地特定情報および送信元特定情報を受信すると(ステップD1)、マルチモーダル経路探索処理を実行する(ステップD2)。このマルチモーダル経路探索処理では、制御装置32は、ナビゲーション装置11から受信した設定情報および出発地特定情報に基づいて経路案内の出発地、目的地および到着希望時刻を特定し、その目的地に到着希望時刻に到着することができる経路を探索する。このとき、制御装置32は、車両によって移動する車両移動区間と電車によって移動する電車移動区間とを組み合わせて出発地から目的地までの経路を探索する。
制御装置32は、マルチモーダル経路探索処理によって経路を探索すると、その探索した経路において車両移動区間と電車移動区間とを中継する駅(利用駅)を特定する(ステップD3)。そして、制御装置32は、案内駐車場決定処理を実行する(ステップD4)。」
「【0048】
以上のようにして案内駐車場を決定すると、制御装置32は、この案内駐車場決定処理(ステップD4)を終了する。案内駐車場決定処理を終了すると、制御装置32は、ステップD2によって探索した経路、ステップD3によって特定した利用駅、ステップD4で決定した案内駐車場を含む返送情報を生成し(ステップD5)、その生成した返送情報を送信元であるナビゲーション装置11に送信する(ステップD6)。なお、上記の案内駐車場決定処理において案内駐車場を決定できなかった場合(推奨駐車場が全く存在しない場合、つまり、ステップE3にて「YES」の場合)には、該当する案内駐車場が存在しない旨のメッセージデータを返送情報に含むようにするとよい。また、上記の案内駐車場決定処理において全ての推奨駐車場を案内駐車場として決定した場合(推奨駐車場が複数であり且つそれら複数の推奨駐車場の中に過去に利用した駐車場が全く存在しない場合、つまり、ステップE5にて「NO」の場合)には、該当する案内駐車場が複数である旨のメッセージデータを返送情報に含むようにするとよい。
【0049】
一方、ナビゲーション装置11の制御装置12は、情報センター31から返送情報を受信(ステップC4)すると、その返送情報に含まれる経路(情報センター31にてステップD2によって探索された経路)を案内経路として設定し(ステップC5)、その案内経路に従って車両の経路案内を実施する(ステップC6)。この経路案内に際し、受信した返送情報に含まれる利用駅に車両が接近すると、制御装置12は、受信した返送情報に含まれる案内駐車場を表示器18に表示して案内する。なお、制御装置12は、情報センター31における案内駐車場決定処理において案内駐車場が決定されなかった場合(ステップE3にて「YES」の場合)には、受信した返送情報に含まれるメッセージデータに基づいて、該当する案内駐車場が存在しない旨を報知する。また、制御装置12は、情報センター31における案内駐車場決定処理において全ての推奨駐車場が案内駐車場として決定された場合(ステップE5にて「NO」の場合)には、受信した返送情報に含まれるメッセージデータに基づいて、該当する案内駐車場が複数である旨を報知する。これらメッセージの報知処理は、例えばナビゲーション装置11が備える表示器18による表示出力や車載スピーカ19aによる音声出力によって実行することができる。また、制御装置12は、該当する案内駐車場が複数である旨を報知する場合には、例えば後述する第2実施形態に示すように、複数の推奨駐車場のうち何れか1つの駐車場を案内駐車場として決定するための処理を実行する。」
「【0054】
一方、ナビゲーション装置11の制御装置12は、情報センター31から返送情報を受信(ステップC4)すると、その返送情報に含まれる経路(情報センター31にてステップD2によって探索された経路)を案内経路として設定する(ステップC5)。また、制御装置12は、受信した返送情報に含まれる推奨駐車場を選択可能に表示器18に表示する(ステップG6)。この推奨駐車場の表示態様としては、種々の表示態様を採用することができ、例えば、図6に示すようにリスト型の表示態様であってもよいし、図7に示すように地図型の表示態様であってもよい。」
図6
[図:0001384275000001.jpg]
図7
[図:0001384275000002.jpg]
上記図6、図7を参酌すると、駐車場について予約が可能である場合、「予約可」の表示をすることで、予約可能な駐車場であることを明示して表示する技術が開示されているといえる。
以上の甲3の記載によれば、甲3には以下のとおりの技術事項が開示されている。
ナビゲーション装置11と、情報センター31と、携帯端末51とを備える駐車場を案内する駐車場案内システムであって、(【0005】、【0012】)
情報センター31の制御装置32は、ナビゲーション装置11から設定情報、出発地特定情報および送信元特定情報を受信すると、案内駐車場決定処理を実行し、(【0040】)
案内駐車場を決定すると、案内駐車場決定処理を終了し、案内駐車場を含む返送情報を生成し、その生成した返送情報を送信元であるナビゲーション装置11に送信し、(【0048】)
車載機器であるナビゲーション装置11(【0012】)の制御装置12は、情報センター31から返送情報を受信すると、受信した返送情報に含まれる案内駐車場を表示器18に表示するものであって、(【0049】)
表示態様としては、リスト型の表示態様であってもよいし、地図型の表示態様であってもよく、(【0054】)
情報センター31は、制御装置32、通信部33、駐車場情報データベース34、交通機関情報データベース35、駐車場利用履歴データベース36などを備え、(【0019】)
駐車場情報データベース34は、駐車場情報(駐車場に関する各種の情報)を蓄積するデータベースであって、駐車場の名称、駐車場の所在地、駐車場の種類(例えば、立体駐車場、機械式駐車場、平置き式駐車場など)、予約可/不可情報(予約が可能であるか否かを示す情報)、満空情報(満車状態であるか空車状態であるかを示す情報)、駐車場から最寄りの中継施設までの所要時間(徒歩による所要時間)、利用料金、駐車場のお勧め度など、駐車場に関する各種の情報が駐車場ごとに対応付けられて蓄積されるようになっていて、(【0020】)
表示の際に、予約が可能である場合、「予約可」の表示をすることで、予約可能な駐車場であることを示す表示を行う、(図6、図7)
駐車場案内システム。
(3)甲4(特開2013-117378号公報)には、以下のとおりの記載がある。
「【0001】
本発明は、車両に搭載される或いはユーザが所持するナビゲーション端末装置と、このナビゲーション端末装置と通信手段を介して接続される予約管理サーバとを含んで構成されるナビゲーションシステムに関する。」
「【0010】
この場合、前記ナビゲーション端末装置において、データベースに、目的地候補となる各店舗及び施設について、予約対応しているかどうかのデータを予め記憶しておき、検索手段により検索された各店舗や施設が、予約対応しているかどうかをユーザに表示する構成とすることができる(請求項2の発明)。これによれば、ユーザにとって、検索された店舗や施設が予約対応かどうか、つまり予約が可能かどうかを容易に知ることができ、検索や予約の操作を効率的に行うことが可能となる。」
「【0017】
尚、本発明におけるナビゲーション端末装置は、カーナビゲーション装置以外にも、ユーザが所持して使用されるナビゲーション端末装置、具体的には、徒歩や公共交通機関による移動を案内するナビゲーション機能付きの携帯電話機やスマートフォン、タブレット端末等も含む概念である。」
「【0019】
以下、本発明を、車両に搭載されるカーナビゲーション装置を含んだシステムに適用した一実施例について、図1ないし図4を参照しながら説明する。図1は、本実施例に係るナビゲーションシステム1の全体構成を概略的に示している。このナビゲーションシステム1は、車両(自動車)2に搭載されたナビゲーション端末装置としてのカーナビゲーション装置3と、このカーナビゲーション装置3と例えばインターネット等のネットワーク4を介して接続可能な予約管理サーバ5とを含んで構成されている。
【0020】
また、前記予約管理サーバ5は、例えばインターネット等のネットワーク4を介して予約対応している店舗6に設けられた店舗側サーバ(予約を管理するコンピュータ)と接続可能とされている。この場合、前記店舗6には、例えばレストラン等の飲食店、カラオケ店、映画館等のアミューズメント施設等、ユーザによる予約が可能な(予約対応している)店舗や施設全体を含んでいる。本実施例では、カーナビゲーション装置3を通じて、レストラン等の飲食店舗や、カラオケ店、映画館等のアミューズメント施設の予約を行うことができるシステムを具体例としている。
【0021】
図2は、前記カーナビゲーション装置3の構成を概略的に示している。このカーナビゲーション装置3は、コンピュータ(CPU)を主体として構成され全体を制御する制御装置7を備えている。そして、その制御装置7に接続された、自車両の位置を検出するための自車位置検出手段としての位置検出部8、外部との無線通信を行う通信手段としての通信装置9、外部メモリ10、例えばフルカラー液晶ディスプレイからなり表示手段として機能する表示装置11、タッチパネルやメカスイッチを含む操作スイッチ群12、合成音声をスピーカから出力する音声出力装置13、地図データベース14等を備えて構成されている。」
「【0023】
前記地図データベース14は、例えば日本全土の道路地図データやそれに付随する施設データ(目的地データ)などの各種データを記憶した地図データ記録メディア及びそのデータを読出すためのドライブ装置からなる。その地図データ記録メディアとしては、例えばDVDやハードディスク等の大容量記憶媒体が用いられる。前記道路地図データは、道路形状、道路幅、道路名、信号、踏切、建造物、各種施設、地名、地形等のデータを含むと共に、その道路地図を表示装置11の画面上に再生(描画)するためのデータを含んでいる。
【0024】
また、前記施設データは、駅や空港等の交通機関、アミューズメント施設、宿泊施設、駐車場、公共施設等の施設や、小売店、デパート、レストラン等の各種の店舗、住居やマンション、地名などに関する情報からなる。この施設データにはそれらの電話番号や住所、緯度及び経度等のデータが含まれると共に、施設を示すランドマーク等を、表示装置12の画面上に道路地図に重ね合せて表示するためのデータが含まれている。この場合、施設検索機能を実現するために、前記施設データは、各施設が、アミューズメント施設、駐車場、コンビニエンス・ストア、ガソリンスタンド、飲食店(レストラン)、銀行(ATMコーナー)等の複数の種類(ジャンル)毎に分類され、その種類や、名称、取扱商品、特色、住所(エリア)、電話番号等から検索できるように構成されている。」
「【0031】
そして、前記制御装置7は、ユーザの操作スイッチ群12の操作により、施設検索の実行が指示されると、表示装置11に例えばジャンル指定用の画面(或いはキーワード入力用の画面)を表示させてユーザに検索すべき店舗や施設のジャンル又はキーワードを指定させ、その指定に基づいて、地図データベース14の施設データから自車位置の周辺の所定範囲(或いは指定範囲)に存在する該当する店舗や施設を検索(抽出)するようになっている。従って、制御装置7が検索手段としても機能する。」
「【0033】
さて、後の作用説明でも述べるように、本実施例では、前記カーナビゲーション装置3の制御装置7は、上記施設検索機能によりユーザが店舗や施設(目的地)の検索を行った際に、ユーザの指定した店舗や施設が予約対応している店舗6であった場合に、表示装置11に、当該店舗6を予約するかどうかをユーザに選択させるための画面を表示する(図4(b)参照)。尚、このとき、前記地図データベース14の施設データ中には、各店舗や施設が予約対応しているかどうかのデータが予め記憶されており、検索結果を示すリスト画面(図4(a)参照)には各店舗や施設が予約対応しているかどうかが、例えば「予約」の文字マークで表示される。
【0034】
そして、ユーザの操作スイッチ群12の操作により、予約対応している店舗6を予約する旨の予約指定操作があった場合には、制御装置7は、店舗6の名称や、予約人数、予約時刻を含む予約指定情報を、通信装置9によりネットワーク4を介して予約管理サーバ5に送信する。本実施例では、制御装置7は、当該店舗6の到着予測時刻を計算するようになっており、制御装置7が到着時刻予測手段としても機能する。ユーザは、操作スイッチ群12の操作により、予約する人数を指定すると共に(図4(c)参照)、計算された到着予測時刻以降での希望予約時刻を指定することができる(図4(d)参照)。尚、前記予約指定情報に、サービス内容(例えば注文するメニュー)等の付加データを含ませるようにすることもできる(図4(e)参照)。
【0035】
前記予約管理サーバ5は、前記カーナビゲーション装置3から送信された予約指定情報を受信すると、その予約指定情報に応じて、当該店舗6に対し、カーナビゲーション装置3の所有者名で予約処理を実行する。このとき、カーナビゲーション装置3側から送信された予約時刻が、店舗6にとって不都合な時間帯(例えば満席である、営業時間外等)である場合には、店舗6側の予約受付可能時刻のデータが、予約管理サーバ5に送信され、その予約受付可能時刻情報がカーナビゲーション装置3側に送信される。
【0036】
その場合には、カーナビゲーション装置3側のユーザが、その予約受付可能時刻の中から予約時刻を選択することができ、選択された予約時刻が予約管理サーバ5に送信される。このようにして、予約管理サーバ5及び店舗6側による予約処理が完了した場合には、予約管理サーバ5から、予約処理が完了した旨を示す受付完了情報が、前記カーナビゲーション装置3側に送信され、その旨が、表示装置11に表示される。店舗6側から直接的に、受付完了情報をカーナビゲーション装置3に送信するようにしても良い。更に、本実施例では、上記予約の受付けが完了した場合には、前記カーナビゲーション装置3は、前記予約管理サーバ5(又は店舗6)に対し、随時、当該店舗6への到着予測時刻の情報を送信するようになっている。
【0037】
次に、上記のように構成されたナビゲーションシステム1の動作について、図3及び図4も参照して述べる。図3のフローチャートは、カーナビゲーション装置3の制御装置7が実行する店舗6の予約に関する処理手順を概略的に示している。尚、ここでは、車両2のユーザが、カーナビゲーション装置3の施設検索機能を用いて、レストラン(例えばイタリア料理)を検索して予約する場合を具体例としてあげながら説明する。
【0038】
まず、ステップS1では、カーナビゲーション装置3の施設検索機能を用いて、ユーザが、例えば飲食店、イタリア料理といったジャンルを選択操作することにより、地図データベース14の施設データから、所定地域におけるレストラン例えばイタリア料理の検索が行なわれる。検索が完了すると、表示装置11の画面には、例えば図4(a)に示すような検索結果が表示される。この画面では、検索されたイタリア料理のレストランのリストが表示され、その際、予約対応しているレストランについては、予約の文字マークが表示される。
【0039】
ステップS2では、ユーザは、表示装置11の画面に表示された検索結果(リスト)を見て、目的地としたい所望のレストランを、画面(タッチパネル)をタッチ操作することにより、選択・決定する。ステップS3では、選択された店舗が予約対応しているかどうかが判断され、例えば「店B」のように予約対応していない店舗が選択された場合には(ステップS3にてNo)、ステップS4にて、そのままその店舗を目的地としたルート探索、案内が実行される。
【0040】
これに対し、例えば「店A」が選択された場合には、当該店舗6は予約対応しているので(ステップS3にてYes)、ステップS5にて、表示装置11に予約選択画面が表示される。この予約選択画面は、例えば図4(b)に示すように、ユーザに、「予約する(YES)」か「目的地設定のみを行う」かを選択させるものであり、ユーザは、画面(タッチパネル)をタッチ操作することによりどちらかを選択する。「目的地設定」が選択された場合には(ステップS5にてNo)、上記したステップS4に進み、そのままその店舗を目的地としたルート探索、案内が実行される。
【0041】
ユーザがその店舗6(「店A」)を予約したい場合には、「予約する」を選択操作する。「予約する」が選択された場合には(ステップS5にてYes)、ステップS7に進み、予約人数、予約時刻などを予約指定情報の入力(設定)が行なわれる。予約人数を入力する場合には、表示装置11に例えば図4(c)に示すような画面が表示され、ユーザは、人数を示す数字を上下させて人数を入力する。予約時刻を指定する場合には、表示装置11に例えば図4(d)に示すような画面が表示される。
【0042】
この画面においては、設定された店舗6(「店A」)の到着予測時刻が表示される(この場合18:00)と共に、予約時刻の時、分を夫々示す数字を上下させて、その到着予測時刻以降で時刻を設定するようになっている。また、店舗によっては、施設データ中に予約用のメニューのデータも含まれている場合があり、その場合には、メニュー(付加データ)を選択指定することもできる。メニューを選択指定する場合には、表示装置11に例えば図4(e)に示すような画面が表示される。
【0043】
このような予約指定情報の入力が完了すると、ステップS8では、予約管理サーバ5に対する予約指定情報の送信が行なわれる。予約管理サーバ5においては、カーナビゲーション装置3から予約指定情報を受信すると、指定された店舗6との通信により、車両2の所有者名で当該店舗6の予約処理を行う。この場合、予約人数や予約時刻に加えて、メニュー等の付加データが店舗6に送られることにより、店舗6側で、予め予約に関する準備を行うなどの対応が可能となる。」
以上の甲4の記載によれば、甲4には以下のとおりの技術事項が開示されている。
車両(自動車)2に搭載されたナビゲーション端末装置としてのカーナビゲーション装置3と、このカーナビゲーション装置3と例えばインターネット等のネットワーク4を介して接続可能な予約管理サーバ5とを含むナビゲーションシステムであって、(【0019】)
予約管理サーバ5は、ネットワーク4を介して予約対応している店舗6に設けられた店舗側サーバ(予約を管理するコンピュータ)と接続可能とされ、前記店舗6は、レストラン等の飲食店、カラオケ店、映画館等のアミューズメント施設等、ユーザによる予約が可能な(予約対応している)店舗や施設全体を含み、カーナビゲーション装置3を通じて、レストラン等の飲食店舗や、カラオケ店、映画館等のアミューズメント施設の予約を行うことができ、(【0020】)
カーナビゲーション装置3は、全体を制御する制御装置7、制御装置7に接続された、位置検出部8、外部との無線通信を行う通信手段としての通信装置9、外部メモリ10、表示装置11、タッチパネルやメカスイッチを含む操作スイッチ群12、合成音声をスピーカから出力する音声出力装置13、地図データベース14などを備え、(【0021】)
地図データベース14は、日本全土の道路地図データやそれに付随する施設データ(目的地データ)などの各種データを記憶し、(【0023】)
施設データは、駅や空港等の交通機関、アミューズメント施設、宿泊施設、駐車場、公共施設等の施設や、小売店、デパート、レストラン等の各種の店舗、住居やマンション、地名などに関する情報からなり、(【0024】)
ユーザの操作スイッチ群12の操作により、施設検索の実行が指示されると、表示装置11に入力用の画面を表示させてユーザに検索すべき店舗や施設のジャンル又はキーワードを指定させ、その指定に基づいて、地図データベース14の施設データから指定範囲に存在する該当する店舗や施設を検索し、(【0031】)
施設検索機能によりユーザが店舗や施設(目的地)の検索を行った際に、ユーザの指定した店舗や施設が予約対応している店舗6であった場合に、表示装置11に、当該店舗6を予約するかどうかをユーザに選択させるための画面を表示するものであって、各店舗や施設が予約対応しているかどうかが「予約」の文字マークで表示され、(【0033】)
ユーザの操作スイッチ群12の操作により、予約対応している店舗6を予約する旨の予約指定操作があった場合には、制御装置7は、店舗6の名称や、予約人数、予約時刻を含む予約指定情報を、通信装置9によりネットワーク4を介して予約管理サーバ5に送信し、(【0034】)
予約管理サーバ5は、前記カーナビゲーション装置3から送信された予約指定情報を受信すると、その予約指定情報に応じて、当該店舗6に対し、カーナビゲーション装置3の所有者名で予約処理を実行する、(【0035】)
ナビゲーションシステム。
(4)甲6(特開2001-184415号公報)には、以下のとおりの記載がある。
「【0036】図1に示されるように、本実施形態に係るシステムは、監視センタ1Aと、複数の駐車場2と、駐車場利用者3の携帯型電話器61と、通信事業者81とを備えている。
【0037】監視センタ1Aと複数の駐車場2のそれぞれとは、通信手段10を介して接続されている。監視センタ1Aと携帯型電話器61とは、通信手段10を介して接続されている。通信手段10を介して、監視センタ1Aおよび複数の駐車場2のそれぞれは、双方向に通信可能である。通信手段10を介して、監視センタ1Aおよび携帯型電話器61は、双方向に通信可能である。
【0038】通信回線10は、通信事業者81により管理されている。通信事業者81は、NTT社に代表される国内外の通信事業を行う会社が含まれる。通信事業者81は、ダイアルQ2に代表される料金徴収代行サービスを提供する。
【0039】監視センタ1Aは、駐車場情報入出力部5と、制御部6と、インターネットサーバ(WWWサーバ:Worid Wide Webサーバ)71と、電子メールサーバ(またはパソコン通信のホストコンピュータ)72と、データベース部9とを有している。
【0040】インターネットサーバ71は、駐車場情報提供および予約に関するiモード対応のサイト(ホームページ、Webページ)を提供している。電子メールサーバ72では、駐車場情報提供および予約に関する電子メールが送受信される。インターネットサーバ71および電子メールサーバ72のそれぞれには、携帯型電話器61および駐車場2が通信回線10を介して接続されている。
【0041】携帯型電話器61は、図2に示されるように、無線通信部61aと、データ入力部61bと、データ出力部61cと、制御部61dとを備えている。携帯型電話器61の制御部61dは、インターネット機能(インターネットの簡易的なブラウジング機能が含まれる)61eおよび電子メール機能61fを有している。」
「【0070】駐車場利用者3は、携帯型電話器61を用いて、インターネットサーバ71により提供されるiモード対応のホームページ(サイト、Webページ)にアクセスする。駐車場利用者3は、そのホームページを介してインターネットサーバ71に対して、駐車場予約要求コマンド315を送信する。
【0071】駐車場予約要求コマンド315は、携帯型電話器61のデータ入力部61bが操作されて、予約が希望される駐車場、その予約日、予約時間帯、予約者の氏名、金融機関91aにより管理されるクレジットカードのカード番号およびその暗証番号が含まれるように生成される。または、駐車場予約要求コマンド315は、金融機関91aにより管理されるクレジットカードのカード番号およびその暗証番号に代えて、管理者91bにより管理されるプリペイドカードの番号が含まれるように生成される。以下、クレジットカードのカード番号およびその暗証番号、またはプリペイドカードの番号は、料金決済番号として総称される。
【0072】インターネットサーバ71は、その駐車場予約要求コマンド315を受信する(316)。インターネットサーバ71が駐車場予約要求コマンド315を受信すると、制御部6に、その駐車場予約要求コマンド315と、予約者の料金決済番号と、判定命令を出力する。
【0073】制御部6は、入力された駐車場予約要求コマンド315および判定命令に応答して、データベース部9を参照して、その駐車場予約要求コマンド315に対応する駐車場2にてその時点において実際に駐車している台数を示す駐車台数情報を検索する。制御部6は、検索された駐車台数情報に基づいて、その駐車場予約要求を受諾するか否か(予約受付可否)を判定し(317)、その判定結果(予約受付可否結果)が「予約受付否」である場合には、その判定結果を示す情報をインターネットサーバ71に出力する。インターネットサーバ71は、その予約受付否結果を携帯型電話器61に送信する(318)。その予約受付否結果が携帯型電話器61に受信されると、携帯型電話器61のデータ出力部(表示部)61cに表示される(319)。
【0074】制御部6は、上記の判定(317)の結果が「予約受付可」である場合には、その駐車場予約要求コマンド315に含まれる料金決済番号を、該当する金融機関91aまたは管理者91bに送信して、料金決済可否問合わせ320を行う。その金融機関91aまたは管理者91bが、料金決済可否問合わせ320を受信すると(321)、その料金決済番号に対応する過去の支払い状況および/または残高、不正使用か否か等に基づいて、決済可否審査を行う(322)。その金融機関91aまたは管理者91bは、その決済可否結果を、監視センタ1Aの制御部6に送信する(323)。
【0075】制御部6は、決済可否結果を受信すると(324)、その受信した決済可否結果が「否」である場合には、その判定結果を示す情報をインターネットサーバ71に出力する。インターネットサーバ71は、その予約受付否結果を携帯型電話器61に送信する(318)。その予約受付否結果が携帯型電話器61に受信されると、携帯型電話器61のデータ出力部(表示部)61cに表示される(319)。同様に、制御部6は、受信した決済可否結果が「可」である場合には、その判定結果を示す情報をインターネットサーバ71に出力する。インターネットサーバ71は、その予約受付可結果を携帯型電話器61に送信する(325)。その予約受付可結果が携帯型電話器61に受信されると、携帯型電話器61のデータ出力部(表示部)61cに表示される(326)。
【0076】その予約受付可結果が携帯型電話器61のデータ出力部61cに表示される(326)ことで、その駐車場の予約がなされたことになる。駐車場の予約がなされると、金融機関91aまたは管理者91bは、料金決済を行って、予約料金をその駐車場2に代わって徴収する。その駐車場2は、代行徴収された予約料金を金融機関91aまたは管理者91bから受け取る。」
以上の記載によれば、甲6には、「監視センタ1Aと、複数の駐車場2と、駐車場利用者3の携帯型電話器61などからなる駐車場予約システムにおいて、駐車場予約要求コマンド315は、携帯型電話器61のデータ入力部61bが操作されて、予約が希望される駐車場、その予約日、予約時間帯、予約者の氏名、金融機関91aにより管理されるクレジットカードのカード番号およびその暗証番号が含まれるように生成され、「予約受付可」である場合には、その駐車場予約要求コマンド315に含まれる料金決済番号を、該当する金融機関91aまたは管理者91bに送信して、料金決済可否問合わせ320を行い、受信した決済可否結果が「可」である場合には、その判定結果を示す情報をインターネットサーバ71に出力される処理がなされる予約システム」が記載されている。
(5)甲7(特開2001-6093号公報)には、以下のとおりの記載がある。
「【0016】空車マップ生成部152は、受信処理部103を介して、車載駐車誘導装置102から駐車場探索要求データを受信すると、空車位置情報記憶部153から、時刻別の空車位置情報を読み出し、読み出した空き駐車位置のうちで、駐車場探索要求を行なった車両の車種と車両サイズに応じて、その車両が駐車できる空き駐車位置を抽出する。そして、空車マップ生成部152は、抽出した空き駐車位置をもつ駐車場の地図情報を駐車場地図情報記憶部106から読み出すとともに、その駐車場の単位時間当りの料金情報を料金情報記憶部155から読み出す。そして、これらの空き駐車位置を示す情報と、駐車場の地図情報と、料金情報とを含む空車マップデータ送信用データを作成する。」
以上の記載によれば、甲7には、車両の車種と車両サイズに応じて、その車両が駐車できる空き駐車位置を抽出し、抽出した空き駐車位置をもつ駐車場の地図情報を駐車場地図情報記憶部から読み出すとともに、その駐車場の単位時間当りの料金情報を料金情報記憶部から読み出し、これらの空き駐車位置を示す情報と、駐車場の地図情報と、料金情報とを含む空車マップデータ送信用データを作成する技術が開示されている。
第5 当審の判断
(1)本件発明1について
《対比》
本件発明1と甲2発明とを対比する。
(a)甲2発明の「顧客」、「顧客が用いる情報処理装置たるクライアントコンピュータC3」は、それぞれ、本件発明1の、「ユーザ」、「ユーザ端末」といえる。
(b)甲2発明の「センターXに設置された駐車場の情報を収集する情報収集装置C1及び駐車場の情報をその駐車場の顧客(潜在的な顧客も含む)に提供する情報提供装置C2」は、併せて、ユーザ端末からのアクセスを受けて、駐車場の情報をユーザ端末に提供している点で、以下の相違点を除いて、本件発明1の駐車場情報処理装置と対応している。
(c)甲2発明の記憶手段1には、「駐車場名称及び電話番号の他、駐車場の位置情報(住所、緯度及び経度)、営業時間(開店時刻及び閉店時刻)、駐車料金(基本料金及び計算式)、空き状況を最後に更新した更新日時等」が、また、蓄積手段2には「各駐車場から送られてくる空き状況の情報」が、それぞれ、記憶あるいは蓄積されているところ、これらの情報は駐車場に関する情報である点で「駐車場情報」ということができ、また、上記情報が提供される駐車場は、空き状況に応じて、空きがあれば駐車の予約ができるから、予約を受け付け得る駐車場ということができる。
したがって、甲2発明は「予約を受け付け得る第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報が格納されている駐車場情報格納部」を具備しているといえる。
もっとも、甲2発明は、上記情報が提供される駐車場について、予約を行うことができない駐車場は想定されていないから、「予約を受け付け得ない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報」は格納されておらず、したがって、「第一駐車場情報」と「第二駐車場情報」とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部ではない点で、本件発明1と相違する。
(d)甲2発明は、「結果表示画面W2で、いずれかの予約情報ボタンb1をクリックすると、クライアントコンピュータC3から予約情報を要求する旨の信号が送信され、その要求を受信した情報提供装置C2では、検索された各駐車場について、電話番号、営業時間、駐車料金、広告、その他の顧客がその駐車場を予約するのに必要な情報を取得し、それらを予約情報としてクライアントコンピュータC3に送信し、予約情報を受信したクライアントコンピュータのディスプレイには、予約情報画面W3が表示されるので、顧客はこれらの情報を見て、その駐車場に電話をかけるなどすれば予約できることになり、予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信されるようにしてもよい」システムである。
ここで、「予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信される」構成について検討すると、当該構成は、「顧客はこれらの情報を見て、その駐車場に電話をかけるなどすれば予約できることになり、予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信されるようにしてもよい」とあり、予約を所望する駐車場に対して電話をかけることに代わる予約手段として「予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信される」構成を採用するという技術思想である。
また、甲2の【0023】の「「施設への予約のための情報」には、当該施設の詳細な位置や、利用料金、営業時間、電話番号、E-mailやホームページのアドレス等が含まれる。」の記載をみると、施設の「電話番号、E-mailやホームページのアドレス等」を参照することにより、直接施設に対して予約がなされることを想定しており、上記「予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信される」顧客情報の送信先は、情報提供装置C2ではなく、予約を行う施設であると捉えるべきである。
してみると、甲2発明は、クライアントコンピュータC3が、センターXに設置された情報収集装置C1、情報提供装置C2に対して「予約のための顧客情報」を送信する構成を備えているとはいえず、センターXに設置された情報収集装置C1、情報提供装置C2は、「第一駐車場を識別する第一駐車場識別子と予約者を識別するユーザ識別子と予約する時間帯を特定する時間帯情報とを有する1以上の予約情報が格納される予約情報格納部」、「ユーザ端末から第一駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを有する予約情報を受信する予約情報受信部」、「前記予約情報受信部が受信した予約情報が有する第一駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、前記予約情報が有する時間帯情報を前記予約情報格納部に蓄積する蓄積部」を具備しているということはできない。
(e)甲2発明は、クライアントコンピュータC3からのアクセスを受け付けた場合、目的地の位置情報に適合する駐車場を検索結果として抽出し、所定の数の駐車場の情報を、アクセス要求してきたクライアントコンピュータC3に送信している。
したがって、上記「クライアントコンピュータC3からのアクセス」は、「駐車場情報の出力の指示である出力指示」といえ、これに応じて、予約可能な駐車場の情報をクライアントコンピュータC3に送信するから、「前記出力指示の受信に応じて、第一駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報を用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部」、「前記構成部が構成した出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信部」を具備しているといえる。
もっとも、本件発明1の構成部は「第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部」であるのに対し、甲2発明では、「第二駐車場情報」を有しておらず、したがって、「第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて」出力駐車場情報を構成する構成部ではない点で、本件発明1と相違する。
(f)まとめ(一致点・相違点)
以上まとめると、本件発明1と甲2発明とは、以下の一致点で一致し、相違点で相違する。
(一致点)
予約を受け付け得る第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報が格納されている駐車場情報格納部と、
駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信部と、
前記出力指示の受信に応じて、第一駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報を用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部と、
前記構成部が構成した出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信部と、
を具備する駐車場情報処理装置。
(相違点)
<相違点1>
駐車情報格納部が、本件発明1では、「予約を受け付け得る第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報と、予約を受け付け得ない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部」であるのに対し、甲2発明では、「予約を受け付け得ない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報」は格納されておらず、「第一駐車場情報」と「第二駐車場情報」とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部ではない点
<相違点2>
本件発明1の構成部は「第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部」であるのに対し、甲2発明では、「第二駐車場情報」を有しておらず、したがって、「第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて」出力駐車場情報を構成する構成部ではない点
<相違点3>
本件発明1の駐車場情報処理装置は「第一駐車場を識別する第一駐車場識別子と予約者を識別するユーザ識別子と予約する時間帯を特定する時間帯情報とを有する1以上の予約情報が格納される予約情報格納部」、「ユーザ端末から第一駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを有する予約情報を受信する予約情報受信部」、「前記予約情報受信部が受信した予約情報が有する第一駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、前記予約情報が有する時間帯情報を前記予約情報格納部に蓄積する蓄積部」を具備しているのに対し、甲2発明の駐車場情報処理装置は当該構成を具備していない点
《判断》
上記相違点1~3についてあわせて判断する。
甲3には、駐車場案内システムにおいて、車載機器であるナビゲーション装置が情報センター31にアクセスすることで、情報センターは、案内駐車場に関する情報を車載機器であるナビゲーション装置に送信し、案内駐車場をナビゲーション装置に表示するものであって、予約可/不可情報(予約が可能であるか否かを示す情報)、満空情報(満車状態であるか空車状態であるかを示す情報)を含み、これらが区別可能に表示される技術事項が開示されている。
すなわち、甲3記載の技術事項は、情報センターでは、予約可/不可情報(予約が可能であるか否かを示す情報)、満空情報(満車状態であるか空車状態であるかを示す情報)を含み、これらが区別可能に表示されるように表示のための情報を構成し、これをユーザ端末に送信して区別可能に表示することは開示されているものの、予約に関する処理を行うことはしていない。
また、甲4には、カーナビゲーション装置3とインターネット等のネットワーク4を介して接続可能な予約管理サーバ5とを含むナビゲーションシステムにおいて、予約管理サーバ5は、ネットワーク4を介して予約対応している店舗6に設けられた店舗側サーバ(予約を管理するコンピュータ)と接続可能で施設の予約を行うことができ、カーナビゲーション装置3は、施設データを含み、ユーザの操作スイッチ群12の操作により、施設検索の実行が指示されると施設を検索し、検索された施設が予約対応している店舗であった場合に、予約対応している場合「予約」の文字マークで表示され、予約対応している店舗6を予約する旨の予約指定操作があった場合には、予約指定情報を、通信装置9によりネットワーク4を介して予約管理サーバ5に送信し、予約管理サーバ5は、その予約指定情報に応じてカーナビゲーション装置3の所有者名で予約処理を実行することが開示されている。
すなわち、甲4では、予約に対応する施設の検索・表示に関する処理は、カーナビゲーション装置で行っており、予約に関する処理を行う予約管理サーバでは、予約に対応する施設であるか否かを区別するように端末で表示できるような情報を構成する処理を行っておらず、したがって、構成部で作成した情報を端末に送信することも行っていない。
したがって、甲3、甲4には上位概念として、予約に対応する施設であるか否かの情報を有し、これに応じて、施設を検索したとき、予約に対応する施設であるか否かを区別して表示可能とする技術は開示されているものの、当該処理を、本件発明1のように、予約情報格納部を有する駐車場情報処理装置で行うことは開示されていない。
したがって、甲2発明に、甲3、甲4に記載された技術を適用しても本件発明1には至らない。
また、甲2発明に、甲3、甲4記載の技術事項を適用して、相違点1、相違点2の構成とすることができたとしても、甲2発明の駐車場情報処理装置は、上記相違点3において相違し、駐車場情報処理装置が、「駐車場情報格納部」、「構成部」、「出力駐車場情報送信部」、「予約情報受信部」、「蓄積部」を具備し、これらが一体となって、「予約を受け付け得る第一駐車場の情報だけではなく、予約を受け付け得ない第二駐車場の情報をも得ることができ、ユーザは、例えば、第一駐車場が満杯で予約できない場合でも、現地に行ってから利用できる可能性のある第二駐車場の情報を得ることができる」との効果を奏する構成を容易に発明をすることができたということはできない。
また、甲6、甲7にも、当該相違点3に関連する構成は開示されていない。
したがって、本件発明1は、甲2発明及び甲3、甲4、甲6、甲7に記載された事項に基づき当業者が容易に発明をすることができたということはできない。
《申立人の主張》
申立人の異議申立書の記載をみると、「予約情報受信部」は、甲2発明と一致とし(申立書2頁、20頁)、その根拠を甲2発明の{6}({6}は丸付き数字の6を示す)としている。
そして、甲2発明の{6}は、申立書12頁において「予約ボタンをクリックすることにより自動的に予約のための顧客情報がクライアントコンピュータから送信されること」であるとしている。
すなわち、甲2に記載された、「予約ボタンをクリックすることにより自動的に予約のための顧客情報がクライアントコンピュータから送信されること」により送信された信号を受信する「受信部」が、本件発明1の「予約情報受信部」に相当すると主張していると捉えることができる。
しかしながら、上記(d)で検討したように、上記送信について、クライアントコンピュータから、どの装置に送信するか明示されておらず、甲2の記載全体から見て、その送信先は、予約を行う施設であると捉えるべきであって、そのように理解すると、上記申立人の、本件発明1の「予約情報受信部」は、甲2発明の『「予約ボタンをクリックすることにより自動的に予約のための顧客情報がクライアントコンピュータから送信されること」』に対応する「受信部」と一致するという主張は誤りであって、かかる主張には理由はない。
(2)本件発明2~8について
本件発明2~8は、請求項1の記載を直接あるいは間接的に引用し、さらに限定する構成を有するものである。
よって、上記(1)に示した理由と同様の理由により、本件発明2~本件発明8は、甲2発明及び甲3、甲4、甲6、甲7に記載された技術的事項に基いて当業者が容易になし得るものではない。
以上のとおり、本件発明1~本件発明8は、甲2発明及び甲3、甲4、甲6、甲7に記載された技術的事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではない。
(3)本件発明9について
《対比》
本件発明1と甲2’発明とを対比する。
(a)甲2’発明の「顧客」、「顧客が用いる情報処理装置たるクライアントコンピュータC3」は、それぞれ、本件発明9の、「ユーザ」、「ユーザ端末」といえる。
(b)甲2’発明の「センターXに設置された駐車場の情報を収集する情報収集装置C1及び駐車場の情報をその駐車場の顧客(潜在的な顧客も含む)に提供する情報提供装置C2」は、併せて、ユーザ端末からのアクセスを受けて、駐車場の情報をユーザ端末に提供する処理を行うコンピュータといえ、上記コンピュータが処理を行う方法は、以下の相違点を除いて、本件発明9の駐車場情報処理方法と対応している。
(c)甲2’発明の記憶手段1には、「駐車場名称及び電話番号の他、駐車場の位置情報(住所、緯度及び経度)、営業時間(開店時刻及び閉店時刻)、駐車料金(基本料金及び計算式)、空き状況を最後に更新した更新日時等」が、また、蓄積手段2には「各駐車場から送られてくる空き状況の情報」が、それぞれ、記憶あるいは蓄積されているところ、これらの情報は駐車場に関する情報である点で「駐車場情報」ということができ、また、上記情報が提供される駐車場は、空き状況に応じて、空きがあれば駐車の予約ができるから、予約を受け付け得る駐車場ということができる。
したがって、甲2’発明は「予約を受け付け得る第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報が格納されている駐車場情報格納部」を具備しているといえる。
もっとも、甲2’発明は、上記情報が提供される駐車場について、予約を行うことができない駐車場は想定されていないから、「予約を受け付け得ない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報」は格納されておらず、したがって、「第一駐車場情報」と「第二駐車場情報」とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部ではない点で、本件発明9と相違する。
(d)甲2’発明は、「結果表示画面W2で、いずれかの予約情報ボタンb1をクリックすると、クライアントコンピュータC3から予約情報を要求する旨の信号が送信され、その要求を受信した情報提供装置C2では、検索された各駐車場について、電話番号、営業時間、駐車料金、広告、その他の顧客がその駐車場を予約するのに必要な情報を取得し、それらを予約情報としてクライアントコンピュータC3に送信するステップであって、予約情報を受信したクライアントコンピュータのディスプレイには、予約情報画面W3が表示されるので、顧客はこれらの情報を見て、その駐車場に電話をかけるなどすれば予約できることになり、予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信されるようにしてもよい」方法である。
ここで、「予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信される」構成について検討すると、当該構成は、「顧客はこれらの情報を見て、その駐車場に電話をかけるなどすれば予約できることになり、予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信されるようにしてもよい」とあり、予約を所望する駐車場に対して電話をかけることに代わる予約手段として「予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信される」構成を採用するという技術思想である。
また、甲2の【0023】の「「施設への予約のための情報」には、当該施設の詳細な位置や、利用料金、営業時間、電話番号、E-mailやホームページのアドレス等が含まれる。」の記載をみると、施設の「電話番号、E-mailやホームページのアドレス等」を参照することにより、直接施設に対して予約がなされることを想定しており、上記「予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信される」顧客情報の送信先は、情報提供装置C2ではなく、予約を行う施設であると捉えるべきである。
してみると、甲2’発明は、クライアントコンピュータC3が、センターXに設置された情報収集装置C1、情報提供装置C2に対して「予約のための顧客情報」を送信する構成を備えているとはいえず、センターXに設置された情報収集装置C1、情報提供装置C2は、予約情報を受信する手段である「予約情報受信部」を有しているといえない。そして、予約情報を受信していないのであるから、該予約情報が格納される「第一駐車場を識別する第一駐車場識別子と予約者を識別するユーザ識別子と予約する時間帯を特定する時間帯情報とを有する1以上の予約情報が格納される予約情報格納部」、及び当該予約情報を蓄積する手段、すなわち、「蓄積部」を有しているということもできない。
また、このことから、甲2’発明は、「前記予約情報受信部が、ユーザ端末から第一駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを有する予約情報を受信する予約情報受信ステップ」、「前記蓄積部が、前記予約情報受信部が受信した予約情報が有する第一駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、前記予約情報が有する時間帯情報を前記予約情報格納部に蓄積する蓄積ステップ」を具備しているということはできない。
(e)甲2’発明は、クライアントコンピュータC3からのアクセスを受け付けた場合、目的地の位置情報に適合する駐車場を検索結果として抽出し、所定の数の駐車場の情報を、アクセス要求してきたクライアントコンピュータC3に送信するステップを有している。
したがって、上記「クライアントコンピュータC3からのアクセス」は、「駐車場情報の出力の指示である出力指示」といえ、甲2’発明は、上記指示を受信する手段である、「出力指示受信部」を有している。
また、上記出力指示に応じて、クライアントコンピュータC3に、結果表示画面W2が表示されるように、必要な情報を構成し送信しているから「構成部」、「出力駐車場情報送信部」を有している。
このことから、甲2’発明は、「前記出力指示受信部が、駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信ステップ」、「前記構成部が、前記出力指示の受信に応じて、第一駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報を用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成ステップ」、「前記出力駐車場情報送信部が、前記構成ステップで構成された出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信ステップ」を有している。
もっとも、本件発明9の構成部は「第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する」のに対し、甲2’発明では、「第二駐車場情報」を有しておらず、したがって、「第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて」出力駐車場情報を構成する構成部ではない点で、本件発明9と相違する。
(f)まとめ(一致点・相違点)
以上まとめると、本件発明9と甲2’発明とは、以下の一致点で一致し、相違点で相違する。
(一致点)
予約を受け付け得る第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報が格納されている駐車場情報格納部、出力指示受信部、構成部、出力駐車場情報送信部より実現される駐車場情報処理方法であって、
前記出力指示受信部が、駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信ステップと、
前記構成部が、前記出力指示の受信に応じて、第一駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報を用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成ステップと、
前記出力駐車場情報送信部が、前記構成ステップで構成された出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信ステップとを具備する駐車場情報処理方法。
(相違点)
<相違点1>
駐車情報格納部が、本件発明9では、「予約を受け付け得る第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報と、予約を受け付け得ない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部」であるのに対し、甲2’発明では、「予約を受け付け得ない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報」は格納されておらず、「第一駐車場情報」と「第二駐車場情報」とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部ではない点
<相違点2>
本件発明9の構成ステップは「第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成ステップ」であるのに対し、甲2’発明では、「第二駐車場情報」を有しておらず、したがって、「第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて」出力駐車場情報を構成する構成ステップではない点
<相違点3>
本件発明9の駐車場情報処理装置は「第一駐車場を識別する第一駐車場識別子と予約者を識別するユーザ識別子と予約する時間帯を特定する時間帯情報とを有する1以上の予約情報が格納される予約情報格納部」、「予約情報受信部」、「蓄積部」を有し、「前記予約情報受信部が、ユーザ端末から第一駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを有する予約情報を受信する予約情報受信ステップ」、「前記蓄積部が、前記予約情報受信部が受信した予約情報が有する第一駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、前記予約情報が有する時間帯情報を前記予約情報格納部に蓄積する蓄積ステップ」を具備しているのに対し、甲2’発明の駐車場情報処理方法は当該構成を具備していない点
《判断》
上記相違点1~相違点3は、実質的に、上記(1)(f)の相違点と異なるところがなく、したがって、上記(1)の《判断》で示したのと同様、本件発明9は、甲2’発明及び甲3、甲4、甲6、甲7に記載された事項に基づき当業者が容易に発明をすることができたということはできない。
(4)本件発明10について
《対比》
本件発明10と甲2”発明とを対比する。
(a)甲2”発明の「顧客」、「顧客が用いる情報処理装置たるクライアントコンピュータC3」は、それぞれ、本件発明9の、「ユーザ」、「ユーザ端末」といえる。
(b)甲2”発明の「センターXに設置された駐車場の情報を収集する情報収集装置C1及び駐車場の情報をその駐車場の顧客(潜在的な顧客も含む)に提供する情報提供装置C2」は、併せて、ユーザ端末からのアクセスを受けて、駐車場の情報をユーザ端末に提供する処理を行うコンピュータといえ、上記コンピュータに処理を実行させるプログラムは、以下の相違点を除いて、本件発明10のプログラムと対応している。
(c)甲2”発明の記憶手段1には、「駐車場名称及び電話番号の他、駐車場の位置情報(住所、緯度及び経度)、営業時間(開店時刻及び閉店時刻)、駐車料金(基本料金及び計算式)、空き状況を最後に更新した更新日時等」が、また、蓄積手段2には「各駐車場から送られてくる空き状況の情報」が、それぞれ、記憶あるいは蓄積されているところ、これらの情報は駐車場に関する情報である点で「駐車場情報」ということができ、また、上記情報が提供される駐車場は、空き状況に応じて、空きがあれば駐車の予約ができるから、予約を受け付け得る駐車場ということができる。
したがって、甲2”発明は「予約を受け付け得る第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報が格納されている駐車場情報格納部」を具備しているといえる。
もっとも、甲2”発明は、上記情報が提供される駐車場について、予約を行うことができない駐車場は想定されていないから、「予約を受け付け得ない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報」は格納されておらず、したがって、「第一駐車場情報」と「第二駐車場情報」とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部ではない点で、本件発明10と相違する。
(d)甲2”発明は、「結果表示画面W2で、いずれかの予約情報ボタンb1をクリックすると、クライアントコンピュータC3から予約情報を要求する旨の信号が送信され、その要求を受信した情報提供装置C2では、検索された各駐車場について、電話番号、営業時間、駐車料金、広告、その他の顧客がその駐車場を予約するのに必要な情報を取得し、それらを予約情報としてクライアントコンピュータC3に送信するステップであって、予約情報を受信したクライアントコンピュータのディスプレイには、予約情報画面W3が表示されるので、顧客はこれらの情報を見て、その駐車場に電話をかけるなどすれば予約できることになり、予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信されるようにしてもよい」ような処理を行うコンピュータに処理を行わせるプログラムである。
ここで、「予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信される」構成について検討すると、当該構成は、「顧客はこれらの情報を見て、その駐車場に電話をかけるなどすれば予約できることになり、予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信されるようにしてもよい」とあり、予約を所望する駐車場に対して電話をかけることに代わる予約手段として「予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信される」構成を採用するという技術思想である。
また、甲2の【0023】の「「施設への予約のための情報」には、当該施設の詳細な位置や、利用料金、営業時間、電話番号、E-mailやホームページのアドレス等が含まれる。」の記載をみると、施設の「電話番号、E-mailやホームページのアドレス等」を参照することにより、直接施設に対して予約がなされることを想定しており、上記「予約ボタンをクリックすると自動的に予約のための顧客情報が送信される」顧客情報の送信先は、情報提供装置C2ではなく、予約を行う施設であると捉えるべきである。
してみると、甲2”発明は、クライアントコンピュータC3が、センターXに設置された情報収集装置C1、情報提供装置C2に対して「予約のための顧客情報」を送信する構成を備えているとはいえず、センターXに設置された情報収集装置C1、情報提供装置C2は、予約情報を受信する手段である「ユーザ端末から第一駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを有する予約情報を受信する予約情報受信部」を有しているといえない。
そして、予約情報を受信していないのであるから、該予約情報が格納される「前記予約情報受信部が受信した予約情報が有する第一駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、前記予約情報が有する時間帯情報を前記予約情報格納部に蓄積する蓄積部」を有しているということもできない。
したがって、甲2”発明のプログラムは、センターXに設置された情報収集装置C1、情報提供装置C2を、「ユーザ端末から第一駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを有する予約情報を受信する予約情報受信部」、「前記予約情報受信部が受信した予約情報が有する第一駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、前記予約情報が有する時間帯情報を前記予約情報格納部に蓄積する蓄積部」として機能させるプログラムであるということはできない。
(e)甲2”発明は、クライアントコンピュータC3からのアクセスを受け付けた場合、目的地の位置情報に適合する駐車場を検索結果として抽出し、所定の数の駐車場の情報を、アクセス要求してきたクライアントコンピュータC3に送信する処理を行っている。
したがって、上記「クライアントコンピュータC3からのアクセス」は、「駐車場情報の出力の指示である出力指示」といえ、甲2”発明は、上記指示を受信する手段である、「出力指示受信部」としての機能を有している。
また、上記出力指示に応じて、クライアントコンピュータC3に、結果表示画面W2が表示されるように、必要な情報を構成し送信しているから「構成部」、「出力駐車場情報送信部」としての機能も有している。
すなわち、甲2”発明のプログラムは、コンピュータを「駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信部」、「前記出力指示の受信に応じて、第一駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報を用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部」、「前記構成部が構成した出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信部」として機能させるプログラムである。
もっとも、本件発明10の構成部は「第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部」であるのに対し、甲2”発明では、「第二駐車場情報」を有しておらず、したがって、「第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて」出力駐車場情報を構成する構成部ではない点で、本件発明10と相違する。
(f)まとめ(一致点・相違点)
以上まとめると、本件発明10と甲2”発明とは、以下の一致点で一致し、相違点で相違する。
(一致点)
予約を受け付け得る第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報が格納されている駐車場情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信部と、前記出力指示の受信に応じて、第一駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報を用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部と、
前記構成部が構成した出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信部として機能させるためのプログラム。
(相違点)
<相違点1>
駐車情報格納部が、本件発明10では、「予約を受け付け得る第一駐車場に関する駐車場情報である1以上の第一駐車場情報と、予約を受け付け得ない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部」であるのに対し、甲2”発明は、「予約を受け付け得ない第二駐車場に関する駐車場情報である1以上の第二駐車場情報」は格納されておらず、「第一駐車場情報」と「第二駐車場情報」とが、区別可能に格納されている駐車場情報格納部ではない点
<相違点2>
構成部が、本件発明10では「第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて、出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部」であるのに対し、甲2”発明では、「第二駐車場情報」を有しておらず、したがって、「第一駐車場と第二駐車場とを視覚的に区別可能に駐車場の情報を前記ユーザ端末で出力するように、前記1以上の第一駐車場情報と前記1以上の第二駐車場情報とを用いて」出力駐車場情報を構成する構成部ではない点
<相違点3>
本件発明10では、「第一駐車場を識別する第一駐車場識別子と予約者を識別するユーザ識別子と予約する時間帯を特定する時間帯情報とを有する1以上の予約情報が格納される予約情報格納部にアクセス可能なコンピュータ」であって、当該コンピュータに「ユーザ端末から第一駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを有する予約情報を受信する予約情報受信部」、「前記予約情報受信部が受信した予約情報が有する第一駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、前記予約情報が有する時間帯情報を前記予約情報格納部に蓄積する蓄積部」として機能させるプログラムであるのに対し、甲2”発明のプログラムは当該構成を具備していない点。
《判断》
上記相違点1~相違点3は、実質的に、上記(1)(f)の相違点と異なるところがなく、したがって、上記(1)の《判断》で示したのと同様、本件発明10は、甲2”発明及び甲3、甲4、甲6、甲7に記載された事項に基づき当業者が容易に発明をすることができたということはできない。
第6 むすび
したがって、特許異議の申立ての理由及び証拠によっては、請求項1~10に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に請求項1~10に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
審決本文(J-PlatPat)
J-PlatPatの審決検索トップを開きます。番号入力で「審判番号」を選び、下の番号を貼り付けて検索してください。
J-PlatPat 審決検索を開く
2021-701178