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特許拒絶査定不服審判

2016-012390

ユーザインターフェースに関する方法、コンピュータプログラム、持続性コンピュータ可読媒体、装置、およびシステム

審判番号
2016-012390
法域
特許
審判種別
拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
出願番号
特願2013-528770外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
請求日
2016年08月17日
審決日
2017年06月26日
公報発行日
2017年08月25日
結論
原査定取消(特許/登録すべき)
当事者
審判長/審判官
分類
P18 .121-WY (G06F)
条文(本文から自動抽出・参考)
特許法第29条第2項
データ出所
審決公報(SGML)

事件の表示

特願2013-528770「ユーザインターフェースに関する方法、コンピュータプログラム、持続性コンピュータ可読媒体、装置、およびシステム」拒絶査定不服審判事件〔平成24年 3月29日国際公開、WO2012/038742、平成25年11月21日国内公表、特表2013-542488、請求項の数(54)〕について、次のとおり審決する。

結論

【結 論】 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。

理由

【理 由】 第1 手続の経緯 本願は,平成23年9月20日(パリ条約による優先権主張2010年9月20日,英国)の出願であって,平成27年6月19日付けで拒絶理由が通知され,平成27年12月22日に意見書と手続補正書が提出され,平成28年4月11日付けで拒絶査定がなされ,これに対し,平成28年8月17日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに手続補正書が提出されたものである。 また,平成28年9月9日付けで前置報告書が作成されている。 第2 原査定の概要 原査定(平成28年4月11日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。 (進歩性)この出願の下記の請求項に係る発明は,その出願前に日本国内又は外国において,頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて,その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下,「当業者という。」)が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 記   (引用文献等については引用文献等一覧参照) ・請求項 1-54 ・引用文献等 1,2 <引用文献等一覧> 1.特開2009-159197号公報 2.特開平8-305617号公報(周知技術を示す文献) 第3 本願発明 本願請求項1-54に係る発明(以下,それぞれ「本願発明1」-「本願発明54」という。)は,平成28年8月17日に提出された手続補正書による手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1-54に記載された事項により特定される発明であり,以下のとおりの発明である。 「  【請求項1】 複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と, 各第2のオブジェクトが,前記複数の第1のオブジェクトのうちの1より多くの第1のオブジェクトの前記表示に視覚的に関連している,1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と, 入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを低減した突出度で表示させ,前記第1のオブジェクトに関連している少なくとも1つの第2のオブジェクトを,もし前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下があれば,前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下が,前記第1のオブジェクトの突出の相対的低下より低くなるように,表示させる段階と を備え, 前記複数の第1のオブジェクトはループ状に連続して配置され,前記ループは完全に,または部分的に表示され, 各第2のオブジェクトは,前記複数の第1のオブジェクトをソートする複数の特性または値を視覚的に示し, マウスオーバされる第2のオブジェクトに関連するすべての第1のオブジェクトが,強調表示または状態変更を示す ユーザインターフェースに関する方法。 【請求項2】 オブジェクトを低減した突出度で表示させる段階は, 前記オブジェクトを小さく見えるようにする,消えるようにする,および,前記オブジェクトを完全にまたは部分的に隠す,のうち少なくとも1つを実行する段階を有する,請求項1に記載の方法。 【請求項3】 複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と, 各第2のオブジェクトが,前記複数の第1のオブジェクトのうちの1より多くの第1のオブジェクトの前記表示に視覚的に関連している,1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と, 入力に応じて,オブジェクトの前記表示を変更させる段階であって,前記第2のオブジェクトに関連している前記1以上の第1のオブジェクトが表示され続けるかに関わらず,前記第2のオブジェクトのうち少なくとも1つを部分的にまたは完全に表示させ続ける段階と を備え, 前記複数の第1のオブジェクトはループ状に連続して配置され,前記ループは完全に,または部分的に表示され, 各第2のオブジェクトは,前記複数の第1のオブジェクトをソートする複数の特性または値を視覚的に示し, マウスオーバされる第2のオブジェクトに関連するすべての第1のオブジェクトが,強調表示または状態変更を示す ユーザインターフェースに関する方法。 【請求項4】 前記複数の第1のオブジェクトは,視野範囲に表示され, 前記第2のオブジェクトは,関連する1以上の前記第1のオブジェクトの位置が前記視野範囲に存在しつづけている限り,表示され続ける,請求項3に記載の方法。 【請求項5】 前記入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを,位置を変えて表示して,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つに関連している少なくとも1つの第2のオブジェクトを,前記第1および第2のオブジェクトの関連を維持するような位置に表示させる段階を備える,請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。 【請求項6】 前記関連は,前記第1および第2のオブジェクト,および,前記第1および第2のオブジェクト全体または一部をリンクさせる表示エレメントのうち,少なくとも1つの相対位置の結果である,請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。 【請求項7】 前記1以上の第2のオブジェクトの1つに関する入力に応じて,前記1以上の第2のオブジェクトの1つの,前記1以上の関連する第1のオブジェクトに対する関連を強調する情報を表示させる,請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。 【請求項8】 前記複数の第1のオブジェクトを,前記複数の第1のオブジェクトの1以上の特性に応じて配置させる段階を備える,請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。 【請求項9】 前記入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つの位置を,前記配置に応じて変更する段階を備える,請求項8に記載の方法。 【請求項10】 前記複数の第1のオブジェクトの三次元配置のビューの全体または一部を表示させる段階を備え, 前記ビューは二次元または三次元である,請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。 【請求項11】 更なる入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトがディスプレイで占めるスペースが低減するように前記ビューの角度を調節する段階を備える,請求項10に記載の方法。 【請求項12】 前記更なる入力に応じて,前記1以上の第2のオブジェクトを表示させない段階を備える,請求項11に記載の方法。 【請求項13】 前記第2のオブジェクトは,前記複数の特性を表す1以上の文字,シンボル,またはグラフィックエレメントを視覚的に示す,請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。 【請求項14】 各第2のオブジェクトは,1以上の特性を有する1以上の第1のオブジェクトと,1以上の別の特性を有する別の1以上の第1のオブジェクトとの間の境界を示す情報を提供する,請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。 【請求項15】 前記複数の第1のオブジェクトのうち1つの状態の変化に応じて,前記複数の第1のオブジェクトのうち1つ,および,少なくとも1つの関連する第2のオブジェクトのうち少なくとも1つとの関係で,前記複数の第1のオブジェクトのうち1つの状態の変化の情報を表示させる段階を備える,請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。 【請求項16】 前記1以上の第2のオブジェクトのうち1つの状態の変化に応じて,前記1以上の第2のオブジェクトのうち1つ,および,前記1以上の関連する第1のオブジェクトのうち少なくとも1つとの関係で,前記1以上の第2のオブジェクトのうち1つの状態の変化の情報を表示させる段階を備える,請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。 【請求項17】 前記複数の第1のオブジェクトまたは前記第2のオブジェクトのいずれか1つに関する入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトの状態を,選択されていない状態から選択されている状態に変化させる段階を備える,請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。 【請求項18】 前記複数の第1のオブジェクトまたは前記第2のオブジェクトのいずれか1つに関する入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトおよび前記1以上の関連する第1のオブジェクトを,増加した突出度で表示させる段階を備える,請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。 【請求項19】 オブジェクトを増加した突出度で表示する段階は, 前記オブジェクトを現させる,または,大きく見えるようにする,前記オブジェクトが完全にまたは部分的に明瞭化する,前記オブジェクトをより中心に表示させる,および,前記オブジェクトをより前景に表示させる,のうち少なくとも1つを実行する段階を有する,請求項18に記載の方法。 【請求項20】 前記複数の第1のオブジェクトの1つに関する入力に応じて,更なる複数の第1のオブジェクトと,更なる1以上の第2のオブジェクトとを表示させる段階を備える,請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。 【請求項21】 前記複数の第1のオブジェクトの1つに関する入力に応じて,別の複数の第1のオブジェクトと,別の1以上の第2のオブジェクトとを表示させる段階を備える,請求項20に記載の方法。 【請求項22】 前記複数の第1のオブジェクトの1つが更なる複数の第1のオブジェクトと関連づけられているという情報を表示させる段階を有する,請求項20または21に記載の方法。 【請求項23】 前記複数の第1のオブジェクトおよび前記更なる複数の第1のオブジェクトそれぞれを,それぞれのループで同時に表示する段階を備え, 前記ループはそれぞれ同心円または同軸状であるか,または平行軸を持ち, 前記平行軸の場合には,前記更なる複数の第1のオブジェクトに対応する前記ループの軸を,前記入力がされた前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つに位置合わせする,請求項20から22のいずれか一項に記載の方法。 【請求項24】 エレメントを表示させる段階を備え, 前記エレメントは,順序立てられたアイテムの配置を有し,各アイテムが,前記1以上の第2のオブジェクトの1つ,前記複数の第1のオブジェクトの1つ,または,それらの特性のいずれかに対応しており,さらに,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトのうちどれが最も大きい突出度で表示されているかの情報を有する,請求項1から23のいずれか一項に記載の方法。 【請求項25】 前記エレメントに関する入力に応じて,前記1以上の第2のオブジェクトのうち少なくとも1つ,および,前記1以上の関連する第1のオブジェクトを,位置を変えて表示する段階を備える,請求項24に記載の方法。 【請求項26】 前記エレメントは,前記1以上の第2のオブジェクトに代えて表示される,請求項24または25に記載の方法。 【請求項27】 ワードまたはシンボルの1以上のリストまたはアセンブリを表示させる段階を備え, ワードまたはシンボルの各リストまたはアセンブリは,複数のアイテムを有し, 各アイテムが,前記複数の第1のオブジェクトのうち1つまたはその特性に対応する,請求項1から26のいずれか一項に記載の方法。 【請求項28】 前記複数の第1のオブジェクトのうち1つに関して表示される情報に応じて,前記対応するアイテムとの関係で情報を表示する段階を備える,請求項27に記載の方法。 【請求項29】 前記ワードまたはシンボルの前記1以上のリストまたはアセンブリのうち少なくとも1つは,前記複数の第1のオブジェクトのいずれが最も大きい突出度で表示されているかを示す情報を含む,請求項27または28に記載の方法。 【請求項30】 前記複数のアイテムのうち1つに関する入力に応じて,前記対応する第1のオブジェクトに関連する入力に応じてとられるアクションと同じアクションをとる段階を備える,請求項27から29のいずれか一項に記載の方法。 【請求項31】 前記複数の第1のオブジェクトまたは前記対応するアイテムのうち1つに関する入力に応じて, 前記複数の第1のオブジェクトおよび前記1以上の第2のオブジェクトの代わりに,更なる複数の第1のオブジェクトおよび更なる1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と, 前記複数の第1のオブジェクトに対応する前記ワードまたはシンボルのリストまたはアセンブリに加えて,前記更なる複数の第1のオブジェクトに対応するワードまたはシンボルの更なるリストまたはアセンブリを表示させる段階と を備える,請求項30に記載の方法。 【請求項32】 前記複数の第1のオブジェクトのうち1つまたは前記対応するアイテムに関する前記入力に応じて,前記入力が関連する前記複数の第1のオブジェクトのうちどれを表示するかを示す情報を表示させる段階を備える,請求項31に記載の方法。 【請求項33】 クエリに合致する前記複数の第1のオブジェクトの1以上の特性に応じて表示させる前記複数の第1のオブジェクトを決定する段階を備える,請求項1から32のいずれか一項に記載の方法。 【請求項34】 前記複数の第1のオブジェクトのうち1つに関する入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトのうち1つの1以上の特性に基づいて前記クエリを決定して,更なる複数の第1のオブジェクトおよび更なる1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階を備え, 前記更なる複数の第1のオブジェクトは,前記クエリに合致する1以上の特性を有する,請求項33に記載の方法。 【請求項35】 前記複数の第1のオブジェクトはそれぞれ,複数のデータエレメントからなるセットに対応している,請求項1から34のいずれか一項に記載の方法。 【請求項36】 前記複数の第1のオブジェクトおよび更なる複数の第1のオブジェクトは,前記複数のデータエレメントの階層構造の異なるレベルに対応している,請求項35に記載の方法。 【請求項37】 予め定められた規則に応じて表示させる前記1以上の第2のオブジェクトを決定する段階を備える,請求項1から36のいずれか一項に記載の方法。 【請求項38】 前記複数の第1のオブジェクトのうち1つに関する入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトの1つに関連するデータを取得して,前記データに関する動作を実行する段階を備える,請求項1から37のいずれか一項に記載の方法。 【請求項39】 各第2のオブジェクトは,隣接する複数の第1のオブジェクトに視覚的に関連付けられる,請求項1から38のいずれか一項に記載の方法。 【請求項40】 複数の第1のオブジェクトの1以上の特性に応じて配置されている前記複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と, 各第2のオブジェクトが前記複数の第1のオブジェクトのうちの1より多くの第1のオブジェクトに視覚的に関連する,1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と, 入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを,位置を変えて表示させ,前記第1のオブジェクトに関連する少なくとも1つの第2のオブジェクトを,前記第1および第2のオブジェクトの関連を維持するような位置に表示させる段階と を備え, 前記複数の第1のオブジェクトはループ状に連続して配置され,前記ループは完全に,または部分的に表示され, 各第2のオブジェクトは,前記複数の第1のオブジェクトをソートする複数の特性または値を視覚的に示し, マウスオーバされる第2のオブジェクトに関連するすべての第1のオブジェクトが,強調表示または状態変更を示す ユーザインターフェースに関する方法。 【請求項41】 プロセッサにより実行されると,前記プロセッサに,請求項1から40のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を備えるコンピュータプログラム。 【請求項42】 請求項41に記載のコンピュータプログラムを備える,持続性コンピュータ可読媒体。 【請求項43】 請求項1から40のいずれか一項に記載の方法を実行する装置。 【請求項44】 ユーザインターフェースに関する装置であって, 少なくとも1つのプロセッサと, コンピュータプログラムを有するメモリと を備え, 前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは,前記装置に, 複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と, 各第2のオブジェクトが,前記複数の第1のオブジェクトのうちの1より多くの第1のオブジェクトの前記表示に視覚的に関連している,1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と, 入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを低減した突出度で表示させ,前記第1のオブジェクトに関連している少なくとも1つの第2のオブジェクトを,もし前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下があれば,前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下が,前記第1のオブジェクトの突出の相対的低下より低くなるように,表示させる段階と を実行させ, 前記複数の第1のオブジェクトはループ状に連続して配置され,前記ループは完全に,または部分的に表示され, 各第2のオブジェクトは,前記複数の第1のオブジェクトをソートする複数の特性または値を視覚的に示し, マウスオーバされる第2のオブジェクトに関連するすべての第1のオブジェクトが,強調表示または状態変更を示す ユーザインターフェースに関する装置。 【請求項45】 前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは,前記装置に,前記複数の第1のオブジェクトを,ループ状に配置する段階を実行させ, 前記ループは完全に,または部分的に表示される,請求項44に記載の装置。 【請求項46】 前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは,前記装置に,前記複数の第1のオブジェクトの三次元配置のビューの全体または一部を表示させる段階を実行させ, 前記ビューは二次元または三次元である,請求項44または45に記載の装置。 【請求項47】 前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは,前記装置に,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトのうち1つに関する入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つまたは前記第2のオブジェクトおよび前記1以上の関連する第1のオブジェクトをそれぞれ,増加した突出度で表示させる段階を実行させる,請求項44から46のいずれか一項に記載の装置。 【請求項48】 前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは,前記装置に,前記複数の第1のオブジェクトの1つに関する入力に応じて,更なる複数の第1のオブジェクトと,更なる1以上の第2のオブジェクトとを表示させる段階を実行させる,請求項44から47のいずれか一項に記載の装置。 【請求項49】 前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは,前記装置に, ワードまたはシンボルの1以上のリストまたはアセンブリを表示する段階を実行させ, ワードまたはシンボルの各リストまたはアセンブリは,複数のアイテムを有し, 各アイテムが,前記複数の第1のオブジェクトのうち1つまたはその特性に対応する,請求項44から48のいずれか一項に記載の装置。 【請求項50】 前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは,前記装置に, 前記複数の第1のオブジェクトまたは対応するアイテムのうち1つに関する入力に応じて, 前記複数の第1のオブジェクトおよび前記1以上の第2のオブジェクトの代わりに,更なる複数の第1のオブジェクトおよび更なる1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と, 前記複数の第1のオブジェクトに対応するワードまたはシンボルのリストまたはアセンブリに加えて,前記更なる複数の第1のオブジェクトに対応するワードまたはシンボルの更なるリストまたはアセンブリを表示させる段階とを実行させる,請求項44から49のいずれか一項に記載の装置。 【請求項51】 前記少なくとも1つのプロセッサと前記メモリと前記コンピュータプログラムとは,前記装置に,クエリに合致する前記複数の第1のオブジェクトの1以上の特性に応じて表示させる,前記複数の第1のオブジェクトを決定する段階を実行させる,請求項44から50のいずれか一項に記載の装置。 【請求項52】 前記複数の第1のオブジェクトはそれぞれ,複数のデータエレメントからなるセットに対応しており,前記複数の第1のオブジェクトおよび更なる複数の第1のオブジェクトは,前記複数のデータエレメントの階層構造の異なるレベルに対応している,請求項44から51のいずれか一項に記載の装置。 【請求項53】 請求項43から52のいずれか一項に記載されている装置を有するサーバと, ネットワーク経由で前記サーバと通信するクライアントデバイスと を備えるシステム。 【請求項54】 前記クライアントおよびサーバの少なくとも1つと通信して,前記第1および第2のオブジェクトの少なくとも1つに関連するデータを提供する格納デバイスをさらに備える,請求項53に記載のシステム。」 第4 引用発明,引用文献等 1.引用発明 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1には,図面とともに次の事項が記載されている(下線は重要箇所に対して当審が付した。)。 ア 「【0054】 図3は,目印が付加された環状表示が表示されたディスプレイ43の表示画面の一例を示している。 【0055】 図3の表示画面には,所定の並び順で,環状に配列された複数のチャンネル表示を側面とし,複数のチャンネル表示が描く閉曲線131が囲む楕円状の領域を底面とする円柱状(円盤状)の形状を有した環状表示101が,閉曲線131が囲む楕円状の領域を斜めに見下ろす方向を視点として鳥瞰された形で,表示されている。 【0056】 即ち,図3の表示画面には,目印132が付加された閉曲線131と,その閉曲線131の一部分を描くように,図中左右方向に帯状に並んで配列されたいくつかの矩形それぞれが表すチャンネル表示とが,環状表示101として表示されている。 【0057】 図中中央に示す枠133に囲まれたチャンネル表示は,フォーカスされているチャンネル表示を示しており,異なる他のチャンネル表示と比較して強調して表示されている。 【0058】 即ち,チャンネル番号「069」と,そのチャンネル番号「069」のチャンネルの放送局のロゴ「LOGO」とが表示されたチャンネル表示(以下,チャンネル表示「069」という)が,フォーカスされているチャンネル表示として,他のチャンネル表示(例えば,チャンネル表示「068」)と比較して,最も大きく表示されるとともに,チャンネル表示「069」を囲む枠133が,例えば他のチャンネル表示を囲む枠とは異なる色や大きさで強調されて表示されている。 【0059】 また,閉曲線131に沿った距離が,フォーカスされているチャンネル表示「069」から離れている位置に配列されるチャンネル表示ほど,小さく表示される。 【0060】 即ち,図3では,フォーカスされているチャンネル表示「069」を基準として,図中,左方向に,フォーカスされているチャンネル表示「069」,チャンネル表示「068」,チャンネル表示「067」,及びチャンネル表示「052」の順番で並んで配列されている。従って,フォーカスされているチャンネル表示「069」,チャンネル表示「068」,チャンネル表示「067」,及びチャンネル表示「052」の順番で,チャンネル表示の大きさが,小さくなっている。 【0061】 なお,図3においては,図面が煩雑になることを避けるために,チャンネル表示「068」,チャンネル表示「067」,及びチャンネル表示「052」では,チャンネル番号のみを図示し,放送局のロゴの図示を省略するとともに,矩形が表すその他のチャンネル表示については,チャンネル番号及び放送局のロゴのいずれの図示も省略している。また,フォーカスされているチャンネル表示とは異なる他のチャンネル表示を囲む枠についても,図面が煩雑になることを避けるために,図示は省略している。 【0062】 さらに,十字キー3A(図1)を用いたユーザの回転操作により,複数のチャンネル表示が,閉曲線131に沿った方向に移動するように,環状表示101が回転する。 【0063】 即ち,例えば,ユーザが,十字キー3Aを左方向に操作すると,図3の環状表示101を形成する複数のチャンネル表示は,それぞれ,1個のチャンネル表示分だけ,十字キー3Aを操作した左方向とは反対の右方向に移動し,フォーカスされるチャンネル表示が,チャンネル表示「069」からチャンネル表示「068」に変化する。 【0064】 なお,目印132は,いまの場合,上述したように,最初のチャンネル表示と最後のチャンネル表示との間の位置を表しているので,環状表示101上の,最初のチャンネル表示と最後のチャンネル表示との間に付加されている。従って,複数のチャンネル表示が移動することにより,最初のチャンネル表示と最後のチャンネル表示との間の位置を表す目印132も,当然に移動する。」 イ 「【0078】 次に,図6のフローチャートを参照して,環状表示101を表示させるときの動作(以下,表示処理という)について説明する。 【0079】 この表示処理は,例えば,ユーザが,環状表示101を表示させようとして,リモートコントローラ3の環状表示ボタン3Cを操作したことに対して,開始される。 【0080】 ステップS31において,環状表示生成部71は,メモリ32に記憶されたEPGデータが含むチャンネル番号及び放送局のロゴに基づいて,チャンネル番号及び放送局のロゴが表示された複数のチャンネル表示を,例えば,ARIB推奨順等の所定の並び順で,環状に配列することにより形成される環状表示101を生成し,目印付加部72に供給して,処理は,ステップS32に進む。 【0081】 なお,予め,環状表示101を生成し,記憶部31又はメモリ32に記憶しておくようにしておき,適宜,目印付加部72に供給するようにしてもよい。 【0082】 ステップS32において,目印付加部72は,環状表示における所定の位置を示す目印132(図3)を,環状表示生成部71からの環状表示に付加し,目印が付加された環状表示を,お気に入りマーク付加部73に供給する。 【0083】 なお,前回の表示処理において,ユーザの指定操作により,お気に入りマークがチャンネル表示に付加されていた場合,図6を参照して説明する今回の表示処理では,前回の表示処理で行われたユーザの指定操作によるお気に入りマークの付加を行うことが可能である。しかしながら,今回の表示処理では,説明を簡単にするために,前回の表示処理で行われたユーザの指定操作によるお気に入りマークの付加は行わないこととする。 【0084】 従って,お気に入りマーク付加部73は,目印付加部72からの環状表示101を,そのまま,OSD付加回路41に供給する。 【0085】 ステップS33において,表示制御部75は,OSD付加回路41や画像処理回路42等を制御し,お気に入りマーク付加部73からOSD付加回路41に供給された環状表示101を,ディスプレイ43に表示させる。このとき,例えば,ディスプレイ43には,図3に示す表示画面が表示される。 【0086】 ステップS33の終了後,処理は,ステップS34に進み,表示制御部75は,十字キー3A(図1)を用いたユーザの回転操作が行われたか否かを判定する。 【0087】 ステップS34において,ユーザの回転操作が行われたと判定された場合,処理は,ステップS35に進み,表示制御部75は,OSD付加回路41や画像処理回路42等を制御し,ユーザの回転操作により回転された環状表示101を,ディスプレイ43に表示させる。 【0088】 一方,ステップS34において,ユーザの回転操作が行われていないと判定された場合,処理は,ステップS35をスキップして,ステップS36に進み,表示制御部75は,お気に入りボタン3Bを用いたユーザの指定操作が行われたか否かを判定する。 【0089】 ステップS36において,ユーザの指定操作が行われていないと判定された場合,処理は,ステップS34に戻り,以下,同様の処理を繰り返す。 【0090】 一方,ステップS36において,ユーザの指定操作が行われたと判定された場合,処理は,ステップS37に進み,お気に入りマーク付加部73は,ディスプレイ43に表示されている環状表示101を形成する複数のチャンネル表示のうちの,ユーザの指定操作により指定されたチャンネル表示をマーキングし,そのマーキングにより得られた環状表示101(図5)を,OSD付加回路41に供給して,処理は,ステップS38に進む。 【0091】 ステップS38において,チャンネル表示リスト生成部74は,メモリ32に記憶されたEPGデータが含むチャンネル番号,放送局のロゴ,及び番組の詳細情報に基づいて,ユーザの指定操作により指定されたチャンネル表示(環状表示101において,マーキングされたチャンネル表示)と,そのチャンネル表示に対応するチャンネルの詳細情報との一覧であるチャンネル表示リスト161(図5)を生成し,OSD付加回路41に供給して,処理は,ステップS39に進む。 【0092】 ステップS39において,表示制御部75は,OSD付加回路41や画像処理回路42等を制御し,OSD付加回路41に供給された環状表示101及びチャンネル表示リスト161,即ち,ステップS37の処理でマーキングにより得られた環状表示101,及びステップS38の処理で生成されたチャンネル表示リスト161を,ディスプレイ43に表示させる。このとき,例えば,ディスプレイ42には,図5に示す表示画面が表示される。 【0093】 その後,処理は,ステップS34に戻り,以下,同様の処理を繰り返す。そして,例えば,ユーザが,環状表示101の表示を消そうとして,リモートコントローラ3の環状表示ボタン3Cを操作したときに,この表示処理は終了される。」 ウ 【図3】~【図5】の記載によれば,「お気に入りマーク141」は,「閉曲線131に沿った距離が,フォーカスされているチャンネル表示「069」から離れている位置に配列される」ほど,「小さく表示される」ものと認められる。 上記記載によれば,引用文献1には以下の発明(以下,「引用発明」という。)が記載されているものと認める。 「 環状表示101を表示させるときの動作(以下,表示処理という)であって, この表示処理は,例えば,ユーザが,環状表示101を表示させようとして,リモートコントローラ3の環状表示ボタン3Cを操作したことに対して,開始され, ステップS31において,環状表示生成部71は,メモリ32に記憶されたEPGデータが含むチャンネル番号及び放送局のロゴに基づいて,チャンネル番号及び放送局のロゴが表示された複数のチャンネル表示を,例えば,ARIB推奨順等の所定の並び順で,環状に配列することにより形成される環状表示101を生成し,目印付加部72に供給して,処理は,ステップS32に進み, なお,予め,環状表示101を生成し,記憶部31又はメモリ32に記憶しておくようにしておき,適宜,目印付加部72に供給するようにしてもよく, ステップS32において,目印付加部72は,環状表示における所定の位置を示す目印132を,環状表示生成部71からの環状表示に付加し,目印が付加された環状表示を,お気に入りマーク付加部73に供給し, なお,前回の表示処理において,ユーザの指定操作により,お気に入りマークがチャンネル表示に付加されていた場合,今回の表示処理では,前回の表示処理で行われたユーザの指定操作によるお気に入りマークの付加を行うことが可能であるが,今回の表示処理では,説明を簡単にするために,前回の表示処理で行われたユーザの指定操作によるお気に入りマークの付加は行わないこととし, 従って,お気に入りマーク付加部73は,目印付加部72からの環状表示101を,そのまま,OSD付加回路41に供給し, ステップS33において,表示制御部75は,OSD付加回路41や画像処理回路42等を制御し,お気に入りマーク付加部73からOSD付加回路41に供給された環状表示101を,ディスプレイ43に表示させ, ステップS33の終了後,処理は,ステップS34に進み,表示制御部75は,十字キー3A(図1)を用いたユーザの回転操作が行われたか否かを判定し, ステップS34において,ユーザの回転操作が行われたと判定された場合,処理は,ステップS35に進み,表示制御部75は,OSD付加回路41や画像処理回路42等を制御し,ユーザの回転操作により回転された環状表示101を,ディスプレイ43に表示させ, 一方,ステップS34において,ユーザの回転操作が行われていないと判定された場合,処理は,ステップS35をスキップして,ステップS36に進み,表示制御部75は,お気に入りボタン3Bを用いたユーザの指定操作が行われたか否かを判定し, ステップS36において,ユーザの指定操作が行われていないと判定された場合,処理は,ステップS34に戻り,以下,同様の処理を繰り返し, 一方,ステップS36において,ユーザの指定操作が行われたと判定された場合,処理は,ステップS37に進み,お気に入りマーク付加部73は,ディスプレイ43に表示されている環状表示101を形成する複数のチャンネル表示のうちの,ユーザの指定操作により指定されたチャンネル表示をマーキングし,そのマーキングにより得られた環状表示101を,OSD付加回路41に供給して,処理は,ステップS38に進み, ステップS38において,チャンネル表示リスト生成部74は,メモリ32に記憶されたEPGデータが含むチャンネル番号,放送局のロゴ,及び番組の詳細情報に基づいて,ユーザの指定操作により指定されたチャンネル表示(環状表示101において,マーキングされたチャンネル表示)と,そのチャンネル表示に対応するチャンネルの詳細情報との一覧であるチャンネル表示リスト161を生成し,OSD付加回路41に供給して,処理は,ステップS39に進み, ステップS39において,表示制御部75は,OSD付加回路41や画像処理回路42等を制御し,OSD付加回路41に供給された環状表示101及びチャンネル表示リスト161,即ち,ステップS37の処理でマーキングにより得られた環状表示101,及びステップS38の処理で生成されたチャンネル表示リスト161を,ディスプレイ43に表示させ, 上記環状表示101は,目印132が付加された閉曲線131と,その閉曲線131の一部分を描くように,図中左右方向に帯状に並んで配列されたいくつかの矩形それぞれが表すチャンネル表示とが,環状表示101として表示されており, 閉曲線131に沿った距離が,フォーカスされているチャンネル表示「069」から離れている位置に配列されるチャンネル表示ほど,小さく表示され, お気に入りマーク141は,閉曲線131に沿った距離が,フォーカスされているチャンネル表示「069」から離れている位置に配列されるほど,小さく表示され, さらに,十字キー3Aを用いたユーザの回転操作により,複数のチャンネル表示が,閉曲線131に沿った方向に移動するように,環状表示101が回転する,動作。」 2.引用文献2 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献2には,図面とともに次の事項が記載されている。 ア 「【0027】次に,ファイル表示システムは,使用者により選択されたディレクトリ中のファイルをその時間属性値(例えば作成時刻)に従ってソートする。このとき,指定されたディレクトリが複数であっても,各ファイルがどのディレクトリに属しているかは問わない。」 イ 「【0031】また,矢印付きタグ240は,使用者が画面上で移動させることができる。そして,順次矢印が指し示すプレート210に対応した作成時刻を表示する。指し示されたプレート210は,色を変えて表示する。 【0032】また,図6に,プレート210の色をファイル作成時刻により区分して表示させた例を示す。色分け単位期間選択メニュー410より選択した単位ごとに色分けして表示する。ここでは,1日単位で色分けした例を示している。」 したがって,上記引用文献2には,「ファイルをソートする属性(作成時刻や該時刻に応じた色)を視覚的に表示すること。」という技術的事項が記載されていると認められる。 3.引用文献3,4 また,前置報告書に引用された引用文献3(特開2004-16239号公報),引用文献4(中村享介,WebクリエイティブのためのDOM Scripting,日本,株式会社毎日コミュニケーションズ,2007年4月20日,初版,p.123)に記載されているように, 「マウスオーバーされた箇所に関連する表示箇所を強調表示すること。」(以下,「周知技術」という。) は周知である。 第5 対比・判断 1.本願発明1について (1)対比 本願発明1と引用発明とを対比すると,次のことがいえる。 a 引用発明の「環状表示101を表示させるときの動作」は,「ユーザ」が「リモートコントローラ」を「操作」する動作であるから,「ユーザインターフェースに関する方法」といえ,後述する相違点を除き,本願発明1の「ユーザインターフェースに関する方法」に相当するといえる。 b 引用発明の「チャンネル表示」は本願発明1の「第1のオブジェクト」に相当し, また,引用発明の「ステップS31において,環状表示生成部71は,メモリ32に記憶されたEPGデータが含むチャンネル番号及び放送局のロゴに基づいて,チャンネル番号及び放送局のロゴが表示された複数のチャンネル表示を,例えば,ARIB推奨順等の所定の並び順で,環状に配列することにより形成される環状表示101を生成し」,「ステップS33において,表示制御部75は,OSD付加回路41や画像処理回路42等を制御し,お気に入りマーク付加部73からOSD付加回路41に供給された環状表示101を,ディスプレイ43に表示させ」ることは, 本願発明1の「複数の第1のオブジェクトを表示させる段階」に相当する。 c 引用発明の「お気に入りマーク」は本願発明の「第2のオブジェクト」に相当し, また,引用発明の「ステップS37に進み,お気に入りマーク付加部73は,ディスプレイ43に表示されている環状表示101を形成する複数のチャンネル表示のうちの,ユーザの指定操作により指定されたチャンネル表示をマーキングし,そのマーキングにより得られた環状表示101を,OSD付加回路41に供給し」「ステップS39において,表示制御部75は,OSD付加回路41や画像処理回路42等を制御し,OSD付加回路41に供給された環状表示101及びチャンネル表示リスト161,即ち,ステップS37の処理でマーキングにより得られた環状表示101,及びステップS38の処理で生成されたチャンネル表示リスト161を,ディスプレイ43に表示させる」ことと, 本願発明1の「各第2のオブジェクトが,前記複数の第1のオブジェクトのうちの1より多くの第1のオブジェクトの前記表示に視覚的に関連している,1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階」とは, 「各第2のオブジェクトが,前記複数の第1のオブジェクトの前記表示に視覚的に関連している,1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階」である点で共通する。 d 引用発明の「上記環状表示101は,閉曲線131に沿った距離が,フォーカスされているチャンネル表示「069」から離れている位置に配列されるチャンネル表示ほど,小さく表示され,さらに,十字キー3Aを用いたユーザの回転操作により,複数のチャンネル表示が,閉曲線131に沿った方向に移動するように,環状表示101が回転する」によれば,「十字キー3Aを用いたユーザの回転操作」により「フォーカスされているチャンネル表示」から離れていくチャンネル表示は「小さく表示」即ち「低減した突出度」で表示されることは明らかであるから, 引用発明は本願発明1の「入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを低減した突出度で表示させ」の構成を備えている。 e 引用発明の「上記環状表示101は,目印132が付加された閉曲線131と,その閉曲線131の一部分を描くように,図中左右方向に帯状に並んで配列されたいくつかの矩形それぞれが表すチャンネル表示とが,環状表示101として表示されており」に関し,図3~図5の記載も参酌すれば,「チャンネル表示」のうち一部は単なる「閉曲線131」,つまり大きさを持たないものとして表示されると認められる。 一方,「お気に入りマーク141は,閉曲線131に沿った距離が,フォーカスされているチャンネル表示「069」から離れている位置に配列されるほど,小さく表示され」るものである。 そうすると,「環状表示101」が回転したとき,「お気に入りマーク」の「大きさ」の「相対的低下」は,「チャンネル表示」の「大きさ」の「相対的低下」よりも,「低い」といえる。 したがって,引用発明は本願発明1の「前記第1のオブジェクトに関連している少なくとも1つの第2のオブジェクトを,もし前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下があれば,前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下が,前記第1のオブジェクトの突出の相対的低下より低くなるように,表示させ」に相当する構成を備えている。 f 引用発明の「上記環状表示101は,目印132が付加された閉曲線131と,その閉曲線131の一部分を描くように,図中左右方向に帯状に並んで配列されたいくつかの矩形それぞれが表すチャンネル表示とが,環状表示101として表示されており」は,本願発明1の「前記複数の第1のオブジェクトはループ状に連続して配置され,前記ループは完全に,または部分的に表示され」に相当する。 したがって,本願発明1と引用発明との間には,次の一致点,相違点があるといえる。 (一致点) 「 複数の第1のオブジェクトを表示させる段階と, 各第2のオブジェクトが,前記複数の第1のオブジェクトの前記表示に視覚的に関連している,1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階と, 入力に応じて,前記複数の第1のオブジェクトのうち少なくとも1つを低減した突出度で表示させ,前記第1のオブジェクトに関連している少なくとも1つの第2のオブジェクトを,もし前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下があれば,前記第2のオブジェクトの突出の相対的低下が,前記第1のオブジェクトの突出の相対的低下より低くなるように,表示させる段階と を備え, 前記複数の第1のオブジェクトはループ状に連続して配置され,前記ループは完全に,または部分的に表示される ユーザインターフェースに関する方法。」 (相違点1) 一致点の「各第2のオブジェクトが,前記複数の第1のオブジェクトの前記表示に視覚的に関連している,1以上の第2のオブジェクトを表示させる段階」において,「各第2のオブジェクト」が「表示に視覚的に関連している」「第1のオブジェクト」が, 本願発明1では「1より多くの第1のオブジェクト」と特定されているのに対し, 引用発明ではそのような特定がされていない点。 (相違点2) 本願発明では「各第2のオブジェクトは,前記複数の第1のオブジェクトをソートする複数の特性または値を視覚的に示」しているのに対し, 引用発明では「お気に入りマーク141」は,複数の表示チャンネルを「ソートする複数の特性または値を視覚的に示」すものではない点。 (相違点3) 本願発明は「マウスオーバされる第2のオブジェクトに関連するすべての第1のオブジェクトが,強調表示または状態変更を示す」のに対し, 引用発明はそのような構成を有しない点。 (2)相違点についての判断 事案に鑑みて,上記相違点3について先に検討する。 引用文献2には,上述したとおり,「ファイルをソートする属性(作成時刻や該時刻に応じた色)を視覚的に表示すること。」という技術的事項が記載されているが,この「ファイルをソートする属性」が「マウスオーバされること」については記載も示唆も無く,本願発明の相違点3に係る構成(マウスオーバされる第2のオブジェクトに関連するすべての第1のオブジェクトが,強調表示または状態変更を示すこと)は,引用文献2の記載に基づいて当業者が容易に想到し得たものではない。 また,上述したとおり,「マウスオーバーされた箇所に関連する表示箇所を強調表示すること」は引用文献3,4にも記載されている周知技術であるが,引用発明の「お気に入りマーク141」が「マウスオーバ」されることは引用文献1には記載も示唆もないうえ,引用発明の各「表示チャンネル」はそれぞれの「お気に入りマーク141」によって「ソート」されているものでもないから,特定の「表示チャンネル」のみを「強調表示または状態変更」するために「お気に入りマーク141」を利用する動機付けもない。 よって,上記周知技術を引用発明1に適用することは当業者が容易に想到し得たものではない。 したがって,本願発明1は,相違点1,2を検討するまでもなく,当業者であっても引用発明,引用文献2に記載された技術的事項,引用文献3,4に記載された周知技術に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。 2.本願発明2-54について 本願発明2-54も,本願発明1の「マウスオーバされる第2のオブジェクトに関連するすべての第1のオブジェクトが,強調表示または状態変更を示す」と同一の構成を備えるものである。 したがって,本願発明1と同じ理由により,当業者であっても引用発明,引用文献2に記載された技術的事項,引用文献3,4に記載された周知技術に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。 第6 むすび 以上のとおり,原査定の理由によっては,本願を拒絶することはできない。 また,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって,結論のとおり審決する。

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2016-012390

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