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特許拒絶査定不服審判

2022-006447

情報処理装置

審判番号
2022-006447
法域
特許
審判種別
拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
出願番号
特願2020-163575外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
請求日
2022年04月27日
審決日
2023年06月19日
公報発行日
2023年09月29日
結論
請求不成立
当事者
審判長/審判官
分類
P18 .121-WZ (G06Q)
条文(本文から自動抽出・参考)
特許法第29条
データ出所
審決公報(XML)

事件の表示

特願2020-163575「情報処理装置」拒絶査定不服審判事件〔令和 4年 1月18日出願公開、特開2022- 13548〕について、次のとおり審決する。

結論

結 論 本件審判の請求は、成り立たない。

理由

理 由 第1 手続の経緯 本願は、令和2年9月29日(優先権主張 令和2年6月29日)の出願であって、令和3年6月3日付けの拒絶理由の通知に対し、同年8月4日に意見書及び手続補正書が提出され、さらに、同年8月26日付けで拒絶理由が通知されたが、その指定期間内に応答がなかったため、令和4年2月28日付けで拒絶査定がされ、これに対し、同年4月27日に拒絶査定不服審判が請求されると同時に手続補正がされたものである。そして、その後、当審において、当該手続補正を令和5年1月26日付けで決定をもって却下するとともに、同日付けで拒絶理由(以下、「当審拒絶理由」という。)を通知したが、その指定期間内に審判請求人からの応答はなかった。 第2 本願発明 本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、令和3年8月4日に提出された手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された、以下のとおりのものである。 「【請求項1】 所定の分野に関連する役務又は商品を提供する者により別情報処理装置から提供される第1情報を、複数の分野毎に夫々取得する取得手段と、 前記第1情報と、当該第1情報に関連する場所の位置を示す第2情報とを対応付けて、前記複数の分野毎に管理する管理手段と、 ユーザによる所定の要求を受け付ける受付手段と、 前記管理手段により管理されている前記第1情報と前記第2情報との組み合わせのうち、前記受付手段により受け付けられた前記要求に関連する1以上の分野についての夫々の組み合わせを抽出する抽出手段と、 所定の地図において、前記抽出手段により抽出された前記組み合わせに含まれる前記第2情報が示す前記場所の位置にシンボルを配置させた状態で当該所定の地図を表示させると共に、当該シンボルに関連させる態様で、当該第2情報と対応付けられた前記第1情報を表示させる制御を前記1以上の分野の夫々について実行する表示制御手段と、 を備える情報処理装置。」 第3 当審拒絶理由の概要 本願発明についての当審拒絶理由は、概略、本願発明は、その出願前に日本国内において、頒布された以下の引用文献1~3に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない、というものである。 引用文献1:特開2004-192155号公報 引用文献2:特開平11-174951号公報 引用文献3:特開2001-22760号公報 第4 引用文献、引用発明等 1 引用文献1の記載、引用発明 (1) 引用文献1の記載 当審拒絶理由において引用され、本願の優先日前に公開された、引用文献1(特開2004-192155号公報)には、以下の記載がある(下線加筆。以下同じ。)。 「【0008】 上記の方法を採れば、地図情報と関連させて付帯情報を提供したい者および提供されることを希望する者にとって極めて効果的な構成となる。すなわち、インターネット上において、地図情報と付帯情報とを関連させて提供すると有益な場合がある。例えば、マンションの賃貸を斡旋する不動産業者は、その紹介したい取扱い物件を地図における位置情報と共に、その物件の周辺状況を併せて紹介できれば、顧客にとってより効果的な紹介となりうる。その物件の周辺状況とは、例えば最寄のコンビニの所在であるとか、娯楽施設としての映画館、その他交通網など様々である。ここで、不動産業者が全ての周辺状況を独自に調査するには多大な労力を要することとなる。」 「【0017】 図1は、地図情報提供システム(以下、単にシステムともいう)1を概念的に示す図である。システム1は、インターネットなどの通信網702と、これに送受信手段としての中継装置701(ルータ等)を介して接続された地図情報提供サーバ700と、同じく送受信手段としての中継装置752(ルータ等(図3))を介して接続された複数の情報閲覧側端末装置703(以下、単に閲覧側端末703ともいう)と、サービス提供者側端末装置704(以下、単にサービス提供側端末704とも言う)、さらに発信者側端末装置705(以下、単に発信側端末705とも言う)を含むものとして構成されている。」 「【0024】 以下、本発明の地図情報提供方法の具体的な流れについて説明する。図1は本発明の地図 情報提供システムを概念的に説明する概念図である。図1に示されるように、本発明の地図情報提供システム1(以下、単にシステム1ともいう)は、利用者側に設けられた閲覧者側端末装置703およびサービス提供者側端末装置704とインターネット等の通信網702を介して接続される地図情報提供サーバ700を用い、閲覧者側端末703およびサービス提供側端末704に対して地図情報を提供するシステムとして構成されている。 【0025】 そして、地図情報を提供するために、地図情報提供サーバ700内に設けられた記憶手段又は該地図情報提供サーバと接続されてなる記憶手段において地図データベース725a(詳細は図4にて述べる)が設けられている。なお、地図情報提供サーバ700は、単一のコンピュータにて構成してもよいが、複数のコンピュータが接続されてなるシステムとして構成してもよい。例えば、アプリケーションサーバとデータベースサーバとを別構成として、それぞれをネットワーク形態にて接続するようにしてもよい。即ち、本発明において、地図情報提供サーバ700とは、地図情報の提供が可能となるコンピュータ構成を総称するものとする。 【0026】 図4に示されるように、地図データベース725aは、道路、線路、その他の基礎的な地理情報を図形として表す図形地理情報を有してなるベースマップレイヤデータを1又は複数備えてなるベースマップレイヤデータ群が記憶される。一方、ベースマップレイヤと組み合わせて表示されるレイヤであって、該ベースマップレイヤにおける地図基礎情報に対する付帯的情報を示すための付帯情報レイヤデータが、付帯情報レイヤデータ群を構成する形にて記憶されている。図4(a)におけるカテゴリ1レイヤデータ群、カテゴリ2レイヤデータ群、カテゴリ3レイヤデータ群・・・、等がその付帯情報レイヤデータ群にあたる。 【0027】 図5は、付帯情報レイヤデータにより表示される表示情報(付帯情報レイヤ)を概念的に示すものである。付帯情報レイヤデータにより表示される付帯情報レイヤ20は、複数の地域に分割されたレイヤセグメント20aを複数備えた構成とし、そのレイヤセグメント20aごとに、即ち、地図上における地域ごとに付帯情報が書き込まれることとなる。なお、図5はレイヤ構成を概念的に示すものであるが、レイヤへの書き込みとは、そのレイヤにおいて契約により一時的に情報表示が可能とされていることを意味する。即ち、そのレイヤを構成するための付帯情報レイヤデータを一時的に記憶手段に記憶しておくことが可能とされるのである。付帯情報の書き込みを許可された情報発信者(又はサービス提供者)は、レイヤを表示するためのデータ(付帯情報レイヤデータ)を地図情報提供サーバ側の記憶手段に記憶しておくことが可能となる。 【0028】 具体的には、各付帯情報レイヤデータは、カテゴリ別に分類されており、図4(a)において概念的に示すように、同種のカテゴリのレイヤデータが複数備えられてカテゴリ別レイヤデータ群が構成される。カテゴリ別レイヤデータ群は、図4(b)のように複数の付帯情報レイヤデータ(レイヤ11データ、レイヤ12データ・・・)の集合データとして構成され、各々の付帯情報レイヤデータは、図4(c)のレイヤ11データにて例示されるように、地域毎に(即ちセグメント毎に)分割したセグメントデータを複数備えた構成とすることができる。 【0029】 具体的には例えば、(a)のカテゴリ1をコンビニ店舗関係、カテゴリ2は交通関係として見れば、コンビニ店舗関係の付帯情報をさらに細かく分類する(b)におけるレイヤ11データやレイヤ12データは、それぞれ所定のコンビニ店舗名が登録される。例えばレイヤ11をIコンビニであるとすれば、(c)に示すさらなる詳細情報は、Iコンビニの1支店は地域Aにあってその詳しい内容情報も添付され、Iコンビニのまた別の支店は地域Bにあって同じくその店舗の内容情報が添付される。 【0030】 これらの、Iコンビニを例とした情報は、その各店舗の位置情報も含めて情報発信者側から登録依頼される。すなわちIコンビニの経営者等がその店舗の宣伝・広告を目的として依頼する。登録は、発信者側からの依頼のほか、発信者自らの登録行為(具体的な登録オペレーション)も含む。コンビニ以外では、例えば不動産会社、交通(渋滞情報・通行止め・駐車場空き情報等)金融関係(店舗位置、ATM位置等)、広告代理店(バナー広告・イベント情報公開)、バス・鉄道会社(バスルート・停留所の位置情報等)、宿泊施設(場所告知と予約等)等が挙げられる。例えば不動産会社であれば、図4(c)にあたる位置情報を含む詳細は、提供したいマンション・アパート等の物件の位置及び、内容情報はその家賃や間取り等を含むものとして形成すれば、不動産会社側の立場として広告宣伝に効果的な情報提供となる。この情報登録の流れの詳細は後述するとして、このようにして様々な分野からの情報発信によって、地図情報提供サーバ700のデータベース725には種々の情報が地域別、種類別に記憶されて蓄積されていくこととなる。また、ここではカテゴリ1レイヤデータ群でコンビニ店舗という例をとって説明したが、「店舗関係」と言ったような広いカテゴリとして、以下、詳細を下層に形成して絞り込んでいくデータベース構成にすることももちろん可能であり、データベースの構成はこの例にのみ限られるものではない。」 「【0034】 図7は、具体的な一例について示している。まず、閲覧者側端末装置703が地図情報提供サイトにアクセスすると(S210:YES)、位置指定情報と関連する形で付帯情報のカテゴリ又はサブクラスが選択可能となるよう表示する(S220)。なお、S210においてNOに進むと再びS210に戻るような構成となっているが、無限ループを意図するものではなく、アクセスのあった場合のみS220以下の処理が行われるということを意味している。即ち、位置指定情報の生成(入力)を促す(例えば、地図の表示位置の指定、選択をするための画面を表示する)とともに、地図と関連させてどのような情報を表示したいのかを選択可能に表示する。 【0035】 図8はレイヤの重層構造を概念的に説明する図であるが、具体例を挙げると、図8のように、付帯情報レイヤデータをカテゴリ別に分類して予め記憶しておき、利用者からいずれかのカテゴリ(又は、そのカテゴリに関連したサブクラス)を選択させるようにすることができる。図8では、地形情報レイヤ層(ベースマップレイヤ層)、行政情報レイヤ層、都市情報レイヤ層、マーケティングレイヤ層、ユーザレイヤ層に段階分けされている。さらに、各レイヤ層の中には、細かくカテゴリ分けがなされており、それを選択させるようにすることができる。このようにすると、閲覧者側端末装置703において選択された情報に基づいて、選択された情報に対応するレイヤが選択されることとなる。例えば、「医療・福祉」というカテゴリを設けておき、その下層において「病院」「薬局」等のサブクラスと、それらサブクラスに対応した付帯情報レイヤ情報を用意しておき、いずれかのサブクラスが選択されることに基づき、そのサブクラスに対応した付帯情報レイヤデータをベースマップレイヤと共に表示するようにできる。 【0036】・・・ 【0037】 いずれにしても、図7にて、位置指定情報の生成とともにいずれかのカテゴリ又はサブクラスが選択されると(S230:YES)、選択されたカテゴリ又はサブクラスに対応する付帯情報レイヤデータと、ベースマップレイヤ情報とを記憶手段において検索するとともに読み出す。なお、付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報のそれぞれにおいては、その位置指定情報と対応する地域の情報が読み出されることとなる(S240)。なお、カテゴリ又はサブクラスの選択が無かった場合はそのまま当該処理を終了させるようにしてもよい(S230:NO) 【0038】 そして、それら付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報が合成されてなる地図情報が要求元の閲覧者側端末装置703の表示画面上において表示可能となるように、それら位置指定情報に対応した(即ち、位置指定情報にて指定される地域を表示するための)付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報を、その要求元の閲覧者側端末装置703に向けて出力する(S250)。」 ア 上記【0024】によれば、地図情報提供システム1は、利用者側に設けられた閲覧者側端末装置703およびサービス提供者側端末装置704とインターネット等の通信網702を介して接続される地図情報提供サーバ700を用い、閲覧者側端末703およびサービス提供側端末704に対して地図情報を提供するシステムである。また、上記【0017】によれば、地図情報提供システム1は、さらに発信側端末705を含むものとして構成されている。 イ 上記【0025】によれば、地図情報提供サーバ700内には、地図データベース725aが設けられている。また、上記【0026】によれば、地図データベース725aは、道路、線路、その他の基礎的な地理情報を図形として表す図形地理情報を有してなるベースマップレイヤデータを1又は複数備えてなるベースマップレイヤデータ群と、ベースマップレイヤと組み合わせて表示されるレイヤであって、該ベースマップレイヤにおける地図基礎情報に対する付帯的情報を示すための付帯情報レイヤデータが、付帯情報レイヤデータ群を構成する形にて記憶されている。 ウ 上記【0027】によれば、付帯情報レイヤ20は、複数の地域に分割されたレイヤセグメント20aを複数備えた構成とし、そのレイヤセグメント20aごとに、地図上における地域ごとに付帯情報が書き込まれる。また、上記【0028】によれば、各付帯情報レイヤデータは、カテゴリ別に分類され、同種のカテゴリのレイヤデータが複数備えられてカテゴリ別レイヤデータ群(a)が構成され、カテゴリ別レイヤデータ群は、複数の付帯情報レイヤデータ(レイヤ11データ、レイヤ12データ・・・)の集合データ(b)として構成され、各々の付帯情報レイヤデータは、地域毎に(即ちセグメント毎に)分割したセグメントデータを複数備えた構成(c)とすることができる。 エ 上記【0029】によれば、例えば、(a)のカテゴリ1をコンビニ店舗関係、カテゴリ2は交通関係として見れば、コンビニ店舗関係の付帯情報をさらに細かく分類する(b)におけるレイヤ11データやレイヤ12データは、それぞれ所定のコンビニ店舗名が登録され、例えばレイヤ11をIコンビニであるとすれば、(c)に示すさらなる詳細情報は、Iコンビニの1支店は地域Aにあってその詳しい内容情報も添付され、Iコンビニのまた別の支店は地域Bにあって同じくその店舗の内容情報が添付される。 オ 上記【0030】によれば、Iコンビニを例とした情報は、その各店舗の位置情報も含めて、Iコンビニの経営者等、発信者自らの登録行為によって登録され、コンビニ以外では、例えば不動産会社、交通(渋滞情報・通行止め・駐車場空き情報等)、金融関係(店舗位置、ATM位置等)、広告代理店(バナー広告・イベント情報公開)、バス・鉄道会社(バスルート・停留所の位置情報等)、宿泊施設(場所告知と予約等)等が挙げられ、様々な分野からの情報発信によって、地図情報提供サーバ700のデータベース725には種々の情報が地域別、種類別に記憶されて蓄積されていくこととなる。 カ 上記【0034】によれば、地図情報提供サーバ700は、閲覧者側端末装置703が地図情報提供サイトにアクセスすると、位置指定情報と関連する形で付帯情報のカテゴリ又はサブクラスが選択可能となるよう表示、すなわち、位置指定情報の生成(入力)を促す(例えば、地図の表示位置の指定、選択をするための画面を表示する)とともに、地図と関連させてどのような情報を表示したいのかを選択可能に表示させる。 キ 上記【0037】によれば、地図情報提供サーバ700は、位置指定情報の生成とともにいずれかのカテゴリ又はサブクラスが選択されると、選択されたカテゴリ又はサブクラスに対応する付帯情報レイヤデータと、ベースマップレイヤ情報とを記憶手段において検索するとともに読み出し、付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報のそれぞれにおいては、その位置指定情報と対応する地域の情報が読み出される。 ク 上記【0038】によれば、地図情報提供サーバ700は、付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報が合成されてなる地図情報が要求元の閲覧者側端末装置703の表示画面上において表示可能となるように、位置指定情報に対応した(すなわち、位置指定情報にて指定される地域を表示するための)付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報を、その要求元の閲覧者側端末装置703に向けて出力する。 (2) 引用発明 上記(1)によれば、引用文献1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されている。 [引用発明] 発信側端末705、利用者側に設けられた閲覧者側端末装置703およびサービス提供者側端末装置704とインターネット等の通信網702を介して接続される地図情報提供サーバ700を用い、閲覧者側端末703およびサービス提供側端末704に対して地図情報を提供する地図情報提供システム1における地図情報提供サーバ700であって、 道路、線路、その他の基礎的な地理情報を図形として表す図形地理情報を有してなるベースマップレイヤデータを1又は複数備えてなるベースマップレイヤデータ群と、ベースマップレイヤと組み合わせて表示されるレイヤであって、該ベースマップレイヤにおける地図基礎情報に対する付帯的情報を示すための付帯情報レイヤデータが、付帯情報レイヤデータ群を構成する形にて記憶された地図データベース725aを備え、 付帯情報レイヤ20は、複数の地域に分割されたレイヤセグメント20aを複数備えた構成とし、そのレイヤセグメント20aごとに、地図上における地域ごとに付帯情報が書き込まれており、各付帯情報レイヤデータは、カテゴリ別に分類され、同種のカテゴリのレイヤデータが複数備えられてカテゴリ別レイヤデータ群(a)が構成され、カテゴリ別レイヤデータ群は、複数の付帯情報レイヤデータ(レイヤ11データ、レイヤ12データ・・・)の集合データ(b)として構成され、各々の付帯情報レイヤデータは、地域毎に(すなわちセグメント毎に)分割したセグメントデータを複数備えた構成(c)とすることができ、 例えば、(a)のカテゴリ1をコンビニ店舗関係、カテゴリ2は交通関係として見れば、コンビニ店舗関係の付帯情報をさらに細かく分類する(b)におけるレイヤ11データやレイヤ12データは、それぞれ所定のコンビニ店舗名が登録され、例えばレイヤ11をIコンビニであるとすれば、(c)に示すさらなる詳細情報は、Iコンビニの1支店は地域Aにあってその詳しい内容情報も添付され、Iコンビニのまた別の支店は地域Bにあって同じくその店舗の内容情報が添付され、 Iコンビニを例とした情報は、その各店舗の位置情報も含めて、Iコンビニの経営者等、発信者自らの登録行為によって登録され、コンビニ以外では、例えば不動産会社、交通(渋滞情報・通行止め・駐車場空き情報等)、金融関係(店舗位置、ATM位置等)、広告代理店(バナー広告・イベント情報公開)、バス・鉄道会社(バスルート・停留所の位置情報等)、宿泊施設(場所告知と予約等)等が挙げられ、様々な分野からの情報発信によって、地図情報提供サーバ700のデータベース725には種々の情報が地域別、種類別に記憶されて蓄積されていくこととなり、 地図情報提供サーバ700は、閲覧者側端末装置703が地図情報提供サイトにアクセスすると、位置指定情報と関連する形で付帯情報のカテゴリ又はサブクラスが選択可能となるよう表示、すなわち、位置指定情報の生成(入力)を促す(例えば、地図の表示位置の指定、選択をするための画面を表示する)とともに、地図と関連させてどのような情報を表示したいのかを選択可能に表示させ、 位置指定情報の生成とともにいずれかのカテゴリ又はサブクラスが選択されると、選択されたカテゴリ又はサブクラスに対応する付帯情報レイヤデータと、ベースマップレイヤ情報とを記憶手段において検索するとともに読み出し、付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報のそれぞれにおいては、その位置指定情報と対応する地域の情報が読み出され、 付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報が合成されてなる地図情報が要求元の閲覧者側端末装置703の表示画面上において表示可能となるように、位置指定情報に対応した(すなわち、位置指定情報にて指定される地域を表示するための)付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報を、その要求元の閲覧者側端末装置703に向けて出力する、地図情報提供サーバ700。 2 引用文献2 (1) 引用文献2の記載 当審拒絶理由において引用され、本願の優先日前に公開された、引用文献2(特開平11-174951号公報)には、以下の記載がある。 「【0014】図2に示す記憶手段17には、顧客ファイルが記憶されている(図2参照)。かかる顧客ファイルは、店登録番号毎に作成されるものであり、1つの店登録番号に対応する顧客ファイルは、登録者ID、パスワード、店舗情報、地図ファイル名、(x,y)情報等のように店舗固有の情報から構成される。このうち、店舗情報は、さらに店名や、電話番号、ファックス番号、(最寄り駅から店舗までの)行程、店舗の業種を示す業種、(他の情報と結びつける場合に、参照すべきネットワーク上の情報の行き先を示す)リンク、(広告の内容を示す)広告メッセージ、サービス内容等をそれぞれ示す情報のように、広告対象の店舗に関する種々の情報から構成される。」 「【0023】こうして、所望の地域を含む区分別地図が選択されると、制御手段11は、手順をステップS2に進ませて、次のようにして、端末101のディスプレイ表示を、図9に示すような一般レイヤ表示画面をとする。図中領域90は、ステップS1において選択された地域に対応する地図ファイルを表示する領域である。また、領域91は、領域90に表示される地域に表示すべきカスタムレイヤの存在を示すキャラクタを表示する領域である。領域91は91a、91b、91c・・・91nの複数の領域に区分されており、表示すべきキャラクタが複数ある場合は、91aから順に表示される。表示されたキャラクタは、アイコンとして機能し、広告受給者は、所望のアイコンをクリックすることによって、当該アイコンとして示したキャラクタを表示するカスタムレイヤを表示させることができる。 【0024】図10は、一般レイヤ表示処理を示すフローチャートである。まず、制御手段11は、領域90に表示されている区分別地図を地図ファイル名として有する顧客ファイルのすべてを記憶手段17から抽出する(S21)。そして、抽出した顧客ファイルから(x、y)情報、店名情報、業種情報を読み出し(S22)、領域90に表示された区分別地図上において、(x、y)情報に基づく座標に、業種に対応するキャラクタを表示させ、その近傍に店名情報に基づく店名を表示させる(S23)。これにより、領域90には、広告受給者が選択した地域に存在する店舗が表示される。・・・」 「【0030】これにより、一般レイヤ表示画面で表示されていた一般のキャラクタ(他の広告依頼者のカスタムレイヤを示すキャラクタが表示されているときは、当該キャラクタを含む)はディスプレイに表示された地図上から消去され、選択された広告依頼者のカスタムレイヤのみが表示されることになる。そして、広告受給者が、表示されたアイコンにマウスカーソルMCを位置させてクリック操作を行うと、その座標に対応する店登録番号を地図管理ファイルから読み出して、対応する顧客ファイル内の店舗情報を表示させる。・・・」 【図9】 [図:0001401114000001.jpg] (2) 引用文献2記載事項 上記(1)によれば、引用文献2には、次の事項(以下、「引用文献2記載事項」という。)が記載されている。 [引用文献2記載事項] 地図上において、業種に対応するキャラクタ(アイコン)を表示させ、その近傍に店名情報に基づく店名を表示させたり、表示されたアイコンにマウスカーソルを位置させてクリック操作を行うと、店舗情報を表示させたりすること。 3 引用文献3 (1) 引用文献3の記載 当審拒絶理由において引用され、本願の優先日前に公開された、引用文献3(特開2001-22760号公報)には、以下の記載がある。 「【0029】図3は、このようにして表示された画面の一例を示している。図中、左側は位置情報に基づく概略的な位置関係を示した部分、右側は、対象となる不動産物件を含む地図情報の詳細内容を表示した部分、中央部はコンテンツを表示した部分である。これらの表示レイアウトは、画像編集部25及び画像処理部26において決定される。図示の例では、右側の地図上に、マンションを表す複数のシンボル(旗印)がマッピングされており、特定のシンボル(旗印)をポインティングデバイスでクリックすることにより、中央部分にそのシンボル(旗印)に対応するコンテンツが表示されるようになっている。」 【図3】 [図:0001401114000002.jpg] (2) 引用文献3記載事項 上記(1)によれば、引用文献3には、次の事項(以下、「引用文献3記載事項」という。)が記載されている。 [引用文献3記載事項] 地図上に、マンションを表す複数のシンボル(旗印)がマッピングされており、特定のシンボル(旗印)をポインティングデバイスでクリックすることにより、そのシンボル(旗印)に対応するコンテンツが表示されること。 第5 対比・判断 1 対比 (1) 本願発明と引用発明とを対比する。 ア 引用発明は「Iコンビニを例とした情報は、その各店舗の位置情報も含めて、Iコンビニの経営者等、発信者自らの登録行為によって登録され、コンビニ以外では、例えば不動産会社、交通(渋滞情報・通行止め・駐車場空き情報等)、金融関係(店舗位置、ATM位置等)、広告代理店(バナー広告・イベント情報公開)、バス・鉄道会社(バスルート・停留所の位置情報等)、宿泊施設(場所告知と予約等)等が挙げられ、様々な分野からの情報発信によって、地図情報提供サーバ700のデータベース725には種々の情報が地域別、種類別に記憶されて蓄積されていく」ものであるところ、「コンビニ」、「不動産会社」、「宿泊施設(場所告知と予約等)」等に関する「付帯情報」は、「所定の分野に関連する役務又は商品」に関する情報といえ、それらの「付帯情報」を「Iコンビニの経営者等、発信者自らの登録行為によって登録」しているから、「地図情報提供サーバ700」は、「発信側端末705」から「付帯情報」(第1情報)を「所定の分野」ごとにそれぞれ取得しているということができる。 そうすると、引用発明において、「発信側端末705」から、「コンビニ」、「不動産会社」、「宿泊施設(場所告知と予約等)」等に関する情報を「Iコンビニの経営者等、発信者自らの登録行為によって登録」し取得する手段は、本願発明の「所定の分野に関連する役務又は商品を提供する者により別情報処理装置から提供される第1情報を、複数の分野毎に夫々取得する取得手段」に相当する。 イ 上記アのとおり、引用発明では「様々な分野からの情報発信によって、地図情報提供サーバ700のデータベース725には種々の情報が地域別、種類別に記憶されて蓄積されて」いるから、「付帯情報」は「地域別」、「種類別」(所定の分野ごと)に管理して記憶されているといえる。 そして、引用発明では「付帯情報レイヤ20は、複数の地域に分割されたレイヤセグメント20aを複数備えた構成とし、そのレイヤセグメント20aごとに、地図上における地域ごとに付帯情報が書き込まれて」いるから、「付帯情報」(第1情報)と「複数の地域に分割されたレイヤセグメント20a」(第2情報)は対応付けて記憶されている。 そうすると、引用発明において、「付帯情報」と「複数の地域に分割されたレイヤセグメント20a」を対応付けて「種類別」(所定の分野ごと)に管理して記憶する手段は、本願発明の「前記第1情報と、当該第1情報に関連する場所の位置を示す第2情報とを対応付けて、前記複数の分野毎に管理する管理手段」に相当する。 ウ 引用発明の「地図情報提供サーバ700」は、「閲覧者側端末装置703が地図情報提供サイトにアクセスすると、位置指定情報と関連する形で付帯情報のカテゴリ又はサブクラスが選択可能となるよう表示、すなわち、位置指定情報の生成(入力)を促す(例えば、地図の表示位置の指定、選択をするための画面を表示する)とともに、地図と関連させてどのような情報を表示したいのかを選択可能に表示させ」ているから、閲覧者(ユーザ)の付帯情報を表示したいという要求を受け付けているといえる。 そうすると、引用発明において、「閲覧者側端末装置703が地図情報提供サイトにアクセスすると、位置指定情報と関連する形で付帯情報のカテゴリ又はサブクラスが選択可能となるよう表示」させる手段は、本願発明の「ユーザによる所定の要求を受け付ける受付手段」に相当する。 エ 引用発明では「位置指定情報の生成とともにいずれかのカテゴリ又はサブクラスが選択されると、選択されたカテゴリ又はサブクラスに対応する付帯情報レイヤデータと、ベースマップレイヤ情報とを記憶手段において検索するとともに読み出し、付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報のそれぞれにおいては、その位置指定情報と対応する地域の情報が読み出され」ているところ、「位置指定情報」が指定するのは「複数の地域に分割されたレイヤセグメント20a」(第2情報)であって、「その位置指定情報と対応する地域の情報」は「付帯情報」(第1情報)であり、上記イのとおり、「付帯情報」(第1情報)と「複数の地域に分割されたレイヤセグメント20a」(第2情報)は対応付けて(組み合わせて)記憶されている。 そして、引用発明では、上記イのとおり、「付帯情報」(第1情報)は「地域別」、「種類別」(所定の分野ごと)に管理して記憶されているから、「付帯情報」(第1情報)と「複数の地域に分割されたレイヤセグメント20a」(第2情報)は「1以上の分野についての夫々の組み合わせ」として記憶されているということができる。 そうすると、引用発明において、「付帯情報」(第1情報)と「複数の地域に分割されたレイヤセグメント20a」(第2情報)を対応付けて(組み合わせて)、「地域別」、「種類別」(所定の分野ごと)に管理して記憶し、「位置指定情報の生成とともにいずれかのカテゴリ又はサブクラスが選択されると、選択されたカテゴリ又はサブクラスに対応する付帯情報レイヤデータと、ベースマップレイヤ情報とを記憶手段において検索するとともに読み出」す手段は、本願発明の「前記管理手段により管理されている前記第1情報と前記第2情報との組み合わせのうち、前記受付手段により受け付けられた前記要求に関連する1以上の分野についての夫々の組み合わせを抽出する抽出手段」に相当する。 オ 引用発明では「付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報が合成されてなる地図情報が要求元の閲覧者側端末装置703の表示画面上において表示可能となるように、位置指定情報に対応した(すなわち、位置指定情報にて指定される地域を表示するための)付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報を、その要求元の閲覧者側端末装置703に向けて出力する」ところ、上記エのとおり、「位置指定情報の生成とともにいずれかのカテゴリ又はサブクラスが選択されると、選択されたカテゴリ又はサブクラスに対応する付帯情報レイヤデータと、ベースマップレイヤ情報とを記憶手段において検索するとともに読み出」すものであるから、「地図情報提供サーバ700」は「付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報が合成されてなる地図情報が要求元の閲覧者側端末装置703の表示画面上において表示可能となるように」、「1以上の分野の夫々について」表示させる制御を実行しているということができる。 そうすると、引用発明において、「位置指定情報の生成とともにいずれかのカテゴリ又はサブクラスが選択されると、選択されたカテゴリ又はサブクラスに対応する付帯情報レイヤデータと、ベースマップレイヤ情報とを記憶手段において検索するとともに読み出し」、「付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報が合成されてなる地図情報が要求元の閲覧者側端末装置703の表示画面上において表示可能となるように」表示させる制御を実行する手段と、本願発明の「所定の地図において、前記抽出手段により抽出された前記組み合わせに含まれる前記第2情報が示す前記場所の位置にシンボルを配置させた状態で当該所定の地図を表示させると共に、当該シンボルに関連させる態様で、当該第2情報と対応付けられた前記第1情報を表示させる制御を前記1以上の分野の夫々について実行する表示制御手段」とは、「所定の地図を表示させると共に、当該第2情報と対応付けられた前記第1情報を表示させる制御を前記1以上の分野の夫々について実行する表示制御手段」である点で共通する。 カ 引用発明の「地図情報提供サーバ700」は、「閲覧者側端末装置703」からの要求に応じた処理を行い、「位置指定情報に対応した(すなわち、位置指定情報にて指定される地域を表示するための)付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報」を出力する処理を行うから、後述の[相違点]を除き、本願発明の「情報処理装置」に相当する。 (2) 上記(1)によれば、本願発明と引用発明とは、以下の一致点及び相違点を有する。 [一致点] 所定の分野に関連する役務又は商品を提供する者により別情報処理装置から提供される第1情報を、複数の分野毎に夫々取得する取得手段と、 前記第1情報と、当該第1情報に関連する場所の位置を示す第2情報とを対応付けて、前記複数の分野毎に管理する管理手段と、 ユーザによる所定の要求を受け付ける受付手段と、 前記管理手段により管理されている前記第1情報と前記第2情報との組み合わせのうち、前記受付手段により受け付けられた前記要求に関連する1以上の分野についての夫々の組み合わせを抽出する抽出手段と、 所定の地図において、前記抽出手段により抽出された前記組み合わせに含まれる前記第2情報が示す前記場所の位置にシンボルを配置させた状態で当該所定の地図を表示させると共に、当該シンボルに関連させる態様で、当該第2情報と対応付けられた前記第1情報を表示させる制御を前記1以上の分野の夫々について実行する表示制御手段と、 を備える情報処理装置。 [相違点] 表示制御手段について、本願発明では、「所定の地図を表示させる」際に、「所定の地図において、前記抽出手段により抽出された前記組み合わせに含まれる前記第2情報が示す前記場所の位置にシンボルを配置させた状態で」表示させ、「当該シンボルに関連させる態様で」、「第2情報と対応付けられた前記第1情報を表示させる制御」を実行するのに対し、引用発明では、「所定の地図」に「第2情報と対応付けられた前記第1情報を表示させる制御」は実行するものの、「シンボルを配置させた状態で」、「当該シンボルに関連させる態様で」表示させるように制御を実行するものではない点。 2 判断 上記相違点について検討する。 本願の優先日当時、「地図上において、業種に対応するキャラクタ(アイコン)を表示させ、その近傍に店名情報に基づく店名を表示させたり、表示されたアイコンにマウスカーソルを位置させてクリック操作を行うと、店舗情報を表示させたりすること」(上記第4の2(2)の[引用文献2記載事項])や、「地図上に、マンションを表す複数のシンボル(旗印)がマッピングされており、特定のシンボル(旗印)をポインティングデバイスでクリックすることにより、そのシンボル(旗印)に対応するコンテンツが表示されること」(上記第4の3(2)の[引用文献3記載事項])が知られていたように、所定の地図を表示させる際に、シンボル([引用文献2記載事項]では「キャラクタ(アイコン)」、[引用文献3記載事項]では「シンボル(旗印)」)を配置させた状態で、シンボルに関連させる態様で、シンボルとして表される店舗やマンションの情報を表示させることは周知技術であったと認められる。 そうすると、引用発明において、当該周知技術を採用し、「所定の地図を表示させる」際に、「所定の地図において、前記抽出手段により抽出された前記組み合わせに含まれる前記第2情報が示す前記場所の位置にシンボルを配置させた状態で」表示させ、「当該シンボルに関連させる態様で」、「第2情報と対応付けられた前記第1情報を表示させる制御」を実行するように構成することは、当業者であれば容易に想到し得るものである。 3 むすび 以上によれば、本願発明は、引用文献1~3に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。 第6 むすび 以上のとおり、本願発明は、特許法29条2項の規定により特許を受けることができないから、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。 よって、結論のとおり審決する。

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2022-006447

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