審決検索MVP
← 検索一覧に戻る
特許拒絶査定不服審判

2021-011582

日程調整装置、日程調整方法、及びプログラム

審判番号
2021-011582
法域
特許
審判種別
拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
出願番号
特願2021-033069外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
請求日
2021年08月31日
審決日
2021年11月30日
公報発行日
2022年09月30日
結論
原査定取消(特許/登録すべき)
当事者
審判長/審判官
分類
P18 .121-WY (G06Q)
条文(本文から自動抽出・参考)
特許法第29条第2項
データ出所
審決公報(XML)

事件の表示

特願2021- 33069「日程調整装置、日程調整方法、及びプログラム」拒絶査定不服審判事件〔請求項の数(15)〕について、次のとおり審決する。

結論

結 論
原査定を取り消す。
本願の発明は、特許すべきものとする。

理由

目次 ▾ 19項目
理 由

第1 手続の経緯

折りたたみ中(クリックで表示)

本願は、令和3年3月3日を出願日とする出願であって、手続の概要は以下のとおりである。

拒絶理由通知 :令和3年 5月17日(起案日)
意見書 :令和3年 6月24日
拒絶査定 :令和3年 6月29日(起案日)
拒絶査定不服審判請求 :令和3年 8月31日
手続補正 :令和3年 8月31日
前置報告書 :令和3年 9月30日

第2 原査定の概要

原査定(令和3年6月29日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

1.本願請求項1-8、10、12-17に係る発明は、以下の引用例1-6に基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用例等一覧

1.無料で調整タイプが多様なSpirで日程調整を効率化しよう!ツールの使い方を解説!,[online],2021年 2月24日,[令和3年4月28日検索], インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20210224205031/https://www.jicoo.com/resources/blog/spir>

2.日程調整が数クリックで完了、“痒いところに手が届く”カレンダーサービスの本命候補「Spir」,[online],2020年12月 5日,[令和3年5月17日検索], インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20201205174702/https://signal.diamond.jp/articles/-/384>

3.Googleカレンダーと連携したオンライン日程調整サービス「biskett」,[online],2017年10月16日,[令和3年4月30日検索], インターネット<URL:https://www.excite.co.jp/news/article/BcnRetail_43706/>

4.[2020年最新版]知らないと損!?日程調整ツール厳選比較3選,[online],2020年 3月 3日,[令和3年4月28日検索], インターネット<URL:https://note.com/merinc/n/na52659ef4822>

5.特開2013-168003号公報

6.特開2020-91896号公報

第3 本願発明

原査定において、拒絶の理由を発見しないとされた請求項9、10は、令和3年8月31日にされた手続補正により削除された。

本願請求項1-15に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」-「本願発明15」という。)は、令和3年8月31日の手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1-15に記載された事項により特定される発明であり、本願発明1は以下のとおりの発明である。

【請求項1】

会合に関する調整条件を設定する調整条件設定部と、

前記調整条件に基づいて会合日程の調整を行う日程調整部と、を備え、

前記調整条件設定部は、

前記調整条件を設定するため条件設定画面を調整開始者が用いる第1の端末装置に表示させ、前記条件設定画面に対する前記調整開始者の入力に応じて、参加者の指定を含む前記調整条件を設定し、

前記日程調整部は、

外部システムが管理する前記参加者のスケジュール情報を参照して、前記調整条件を満たす前記参加者の空き日程を第1の候補日程として抽出し、

抽出した前記第1の候補日程を編集するための日程編集画面を前記第1の端末装置に表示させ、前記日程編集画面に対する前記調整開始者の入力に応じて編集された第2の候補日程を決定して記憶部に登録し、

日程調整画面へのアクセス情報を発行し、

前記アクセス情報に基づいて調整相手が用いる第2の端末装置がアクセスしてきた場合、前記参加者の前記スケジュール情報を参照して、前記調整条件を満たす前記参加者の空き日程であり、且つ、前記記憶部に登録した前記第2の候補日程の範囲内である第3の候補日程を抽出し、

抽出した前記第3の候補日程を表す前記日程調整画面を前記第2の端末装置に表示させ、前記日程調整画面に対する前記調整相手の選択操作に応じて前記第3の候補日程から会合日程を決定し、

決定した前記会合日程を前記外部システムが管理する前記参加者の前記スケジュール情報に登録する

日程調整装置。

なお、本願発明2-15の概要は以下のとおりである。

本願発明2-13は、本願発明1を減縮した発明である。

本願発明14は本願発明1に対応する方法の発明であり、本願発明15は本願発明1の特定事項をコンピュータが実行するためのコンピュータプログラムとした発明であって、いずれも、本願発明1とカテゴリ表現が異なるだけの発明である。

第4 引用例、引用発明等

1.引用例1について

原査定の拒絶の理由に引用された引用例1には、図とともに次の事項が記載されている。

ア.「Spir(スピア)は2020年から運営が開始された比較的新しい日程調整ツールです。」

イ.「複数のカレンダーツールと連携でき、日程調整からWeb会議のURL発行、カレンダーへの登録までワンストップでおこなうことができます。」

ウ.「日程調整を自動化

Spirでは、イベント参加者全員の予定から空き日程を自動抽出されるため、ダブルブッキングの心配がありません。

日程調整の提案者が候補日を選択し、調整相手が候補日から希望日程を選ぶだけで日程調整が完了します。

調整相手1人1人に空き日程や希望日程を聞くため何回も連絡を取り合う必要がなくなるでしょう。」

エ.「カレンダーを見ながら空き日程を選べるインターフェイス

SpirはGoogleカレンダーと連携し、リアルタイムで反映されたスケジュールを見ながら空き日程を選ぶことができます。

空き日程は一目瞭然ですし、ミスなく候補日を選べますから日程調整をやり直すようなことがなくなります。」

オ.「自動で日程候補を提案してくれる機能も利用可能

Spirは参加者全員のスケジュールをカレンダー上に反映したうえで、空き日程を自動で抽出し、日程候補を提案してくれる機能も有しています。

参加者全員にとって都合の悪い日を除いてくれるので、お互いに予定のチェックをする必要もなくなり、日程調整がしやすくなるでしょう。」

カ.「調整タイプが複数

Spirでは、調整タイプが以下の通り2種類あります。

日程提案型:候補日を選択したうえで調整相手へ提案
日程投票型:候補日を選択し複数の調整相手にて投票

上記の通り、様々なシチュエーションに合った日程調整を効率的におこなえます。

参加者同士のカレンダーは重ねて表示可能で、空き日程がわかりやすく、提案する候補日も選びやすいです。」

キ.「リモートワーク中のWeb会議も対応可能

Spirは、Zomm・Google MeetなどのWeb会議ツールとの連携が可能です。

日程調整時には、日程確定するとWeb会議ツールのURLも自動で発行してくれるので、別途Web会議の案内の連絡をする必要がありません。

リモートワークする人が多く、Web会議を頻繁にするような職場には便利な機能と言えます。」

ク.「Googleアカウントとの連携

「連携するGoogleアカウントを選択」をクリックします。

Googleアカウントへのアクセス許可を聞かれますので、問題なければ許可しましょう。

上記の管理画面にアクセスできるようになります。

以上でSpirのアカウント登録は完了です。」

ケ.「Spirで日程調整する手順

本章では、Spirで日程調整する手順を調整タイプに分けて説明していきます。

日程提案型

ここでは日程提案型の調整方法を紹介していきます。

管理画面から「作成」>「日程調整」を選びます。

[図:0001388075000001.jpg]

「タイトル」にてイベントの名称を入力し、「打合せ時間」ではイベントにかかる時間を選択しましょう。

「Web会議」の項目では連携するWeb会議ツールを選択可能です。

カレンダーにて候補日となる日程を選んでいきましょう。

入力し終わったら「確定」をクリックします。

[図:0001388075000002.jpg]

また、「カレンダーを追加」から調整相手のGoogleカレンダーを追加し、「候補日を自動抽出」から参加者全員にとって都合のいい候候補日(当審注:「候補日」の誤りと認定する。)をカレンダー上に自動的に表示させることも可能です。

上記のようにすでに埋まっている日程を避ける形で候補日を抽出してくれます。

「日程調整URLをシェア」をクリックし、URLをコピーしたら、そのURLを調整相手に送付しましょう。

[図:0001388075000003.jpg]

調整相手側にてURLを開くと、候補日が表示されます。

希望する日程を選び、「選択」をクリックしましょう。

確認画面が出ますので、日時を確認し、「メールアドレス」を入力したうえで「確定」をクリックします。

以上で日程提案型での日程調整は完了です。」

コ.「まとめ

Spirは予定の確認から日程調整、カレンダーへの登録までスケジュール調整にかかる作業をワンストップでおこなえる日程調整ツールです。

多様の調整タイプなど機能も豊富なので、様々なシチュエーションで利用しやすくなってます。

Web会議ツールとの連携によってリモートワーク環境下でも重宝するでしょう。

完全無料で利用できますから低コストにて運用できるというメリットもあります。

日程調整ツールSpirに興味ある方は一度利用してみましょう。」

以上のア~コによれば、引用例1には次の発明(以下、引用発明という。)が記載されている。

「Spir(スピア)という日程調整ツールであって、
アカウント登録の際に、連携するGoogleアカウントを選択することができ、選択されたGoogleアカウントに対して、Spir(スピア)によるアクセスが許可され、Googleカレンダーと連携可能となり、
Spirで日程調整する手順は、日程提案型の場合
管理画面から「作成」>「日程調整」を選び、
続きを表示(全14行)
「タイトル」にてイベントの名称を入力し、
「打合せ時間」ではイベントにかかる時間を選択し、
「Web会議」の項目では連携するWeb会議ツールを選択し、
カレンダーにて候補日となる日程を選択し、
「カレンダーを追加」から調整相手のGoogleカレンダーを追加し、
「候補日を自動抽出」から参加者全員にとって都合のいい候補日をカレンダー上に自動的に表示させることも可能で、すでに埋まっている日程を避ける形で候補日を抽出し,
「日程調整URLをシェア」をクリックし、URLをコピーしたら、そのURLを調整相手に送付し、
調整相手側にてURLを開くと、候補日が表示され、
希望する日程を選び、「選択」をクリックすると、確認画面が出るので、日時を確認し、「メールアドレス」を入力したうえで「確定」をクリックすると、日程調整が完了する、
日程調整ツール。」

2.引用例2について

原査定の拒絶の理由に引用された引用例2には、次の事項が記載されている。

ア.「日程調整が数クリックで完了、“痒いところに手が届く”カレンダーサービスの本命候補「Spir」」

イ.「1件あたりにかかる時間はさほど多くなくても、数件重なってくると途端に結構な時間を奪われ、精神的にも疲労する--会議や打ち合わせなど、仕事にはつきものの“社外との日程調整”は、なにかとやっかいな存在だ。

「ぜひ一度お話しさせてください。来週以降でご都合のいい日程をいくつか教えていただけますか?」

メッセージを受け取った後、カレンダーサービスを確認しながら候補日程をいくつかピックアップし返信する。仮の予約をカレンダーに登録しておき、確定したら予約を反映。オンライオンMTGの場合にはURLを発行して個別で共有すれば、ようやくひと段落だ。

11月11日にベータ版のローンチを迎えたカレンダーサービスの「Spir(スピア)」は、この日程調整におけるストレスと非効率さを解消することを目指している。」

以上の記載によれば、従来の日程調整において、仮の予約が決定したらカレンダーに登録しておくことが記載されている。

3.引用例3について

原査定の拒絶の理由に引用された引用例3には、次の事項が記載されている。

ア.「働き方ファームは、Googleカレンダーと連携し、オンライン上で日程を簡単に調整できる日程調整サービス「biskett(ビスケット)」の提供を開始した。」

イ.「Googleアカウントでログインすると自動的にGoogleカレンダーと連携し、わずか3ステップで日程調整が完了する。日程調整用のURLを発行し、相手にURLを送付して相手が日程を選択すると自動的にGoogleカレンダーに予定が入る仕組み。」

ウ.「URLを開くたびに常にカレンダーの最新状況に合わせて日程候補を提示するので、予定は決して重複しない。」

以上の記載によれば、Googleアカウントで(Googleカレンダーに)ログインすると自動的にGoogleカレンダーと連携し、日程調整用のURLを発行し、相手にURLを送付して相手が日程を選択すると自動的にGoogleカレンダーに予定が入ることで、URLを開くたびに常にカレンダーの最新状況に合わせて日程候補を提示するので、予定は決して重複しない技術が開示されている。

4.引用例4について

原査定の拒絶の理由に引用された引用例4には、図とともに次の事項が記載されている。

ア.「ビジネスの日程調整を10秒で【eeasy(イージー)】

機能・特徴

3者間の日程調整可能

複数の条件で前後の時間やダブルブッキングの調整可能

google、Outlookと連携

続いて紹介するのが、詳細設定や、できることがてんこ盛りな【eeasy(イージ)】。」

イ.

[図:0001388075000004.jpg]

「打ち合わせの種類に応じ前後の時間などの調整が可能。その他にも3者間の調整や、定期的な打ち合わせに対しての設定もあるようだ。」

ウ.「実際に調整用のページに飛んでみると、メニューから好きな項目を選んで打ち合わせの予定を入れれるのもとてもわかりやすい」

エ.「日程の調整画面、表示されている予定は予定を入れる側のカレンダーで空いている時間のみを表示しているから、わざわざ自分のカレンダーを表示して見比べる必要もなく、調整しやすい印象だ。」

以上の記載によれば、引用例4には、ビジネスの日程調整を行う【eeasy(イージ)】では、打ち合わせの種類に応じ前後の時間などの調整が可能。その他にも3者間の調整や、定期的な打ち合わせに対しての設定もあり、メニューから好きな項目を選んで打ち合わせの予定を入れることも可能であって、その表示は、日程の調整画面、表示されている予定は予定を入れる側のカレンダーで空いている時間のみを表示している技術が開示されている。

5.引用例5について

原査定の拒絶の理由に引用された引用例5には、次の事項が記載されている。

「【0001】
本発明は、複数のユーザ間でスケジュールを調整する技術に関する。」
「【0007】
本発明の一態様は、複数のユーザ間でスケジュールを調整する装置である。この装置は、電子的なカレンダーをユーザ毎に保持するスケジュール保持部と、あるイベントについて集合すべき第1~第n(nは2以上の整数)のメンバーを複数のユーザの中から特定するメンバー特定部と、第1~第nのメンバーのカレンダーを参照し、第1~第nのメンバーに共通の空き日時から集合日時を決定するスケジュール管理部と、第1~第nのメンバーのカレンダーにおいて、決定された集合日時にイベントを登録するイベント登録部と、第1~第nのメンバーのうちスケジュール保持部内にカレンダーが存在しないメンバーについて、イベントが書き込まれていない状態でカレンダーを新規に生成するカレンダー生成部と、を備える。」
「【0065】
図4に戻り、空き日時検索部42は、イベントの所要時間を確保することができるメンバー間で共通の空き日時を検索するのが通常の動作である。しかし、メンバーの数が多くなるほど、共通の空き日時が存在する可能性は低下する。そこで、空き日時検索部42は、得きるだけ多くのメンバー間で共通して確保可能な空き日時を選び出し、メンバーの数が多い空き日時から順に、第1候補日時、第2候補日時、・・・のように選定するようにしてもよい。こうすることで、全メンバーで共通する空き日時が存在しないためにイベントが破棄される可能性を減らすことができる。また、各メンバーに対して、なるべく多くのメンバーが集合できる候補日時がどれなのかを知らせることができる。
【0066】
代替的に、空き日時検索部42は、イベント登録画面102で入力されるイベントの種類や開始時間目安に応じて、空き日時の検索方法を変更するようにしてもよい。これについて、図9(a)~(c)を参照して説明する。図9(a)~(c)は、メンバーA、B、Cの間でスケジュールを調整する様子を表しており、図中で上下方向に延びる長方形が、メンバーA、B、Cそれぞれのカレンダーにおける空き時間の長さを表している。
【0067】
図9(a)は、花火大会やコンサートのように、開始時間目安と所要時間が確定しているイベントに対してメンバー間で空き時間を探すときの調整の様子を示す。この場合、空き日時検索部42は、イベント(例えば、図9(a)の左端に示されている「コンサート」)の所要時間の前後に若干の余裕時間(例えば、30分ずつ)を加えた空き時間が各メンバーのカレンダー内に存在するか否かを検索する。これは、イベント会場への入退場などを考慮して、その分の時間も確保しておく必要があるためである。このように、第三者によって開始時間が決められているイベントに対して調整する場合は、その開始時間より前に余裕を持たせるような時間設定をする。
【0068】
図9(b)は、会議や接待などのように、開始時間の若干の前後が許容されるイベントに対してメンバー間で空き時間を探すときの調整の様子を示す。この場合は、メンバーの全員参加を実現するために、空き日時検索部42は、開始時間目安を多少前後させることで各メンバーのカレンダーで共通する空き日時を確保することができないかを試みる。前後させる時間の幅は、デフォルトであってもよいし、イベント登録画面102などで設定できるようにしてもよい。例えば、図9(b)に示すように、「会議」イベントの開始予定時間では、いずれのメンバーも予定が空いていないが、会議の所要時間に相当する空き時間が全メンバーに共通して存在する場合は、空き日時検索部42が「会議」イベントの開始時間を遅らせてイベントを設定するようにしてもよい。このようにすることで、メンバー全員の都合がつく日時を見つけ出しやすくなる。」

以上の記載によれば、引用例5には、複数のユーザ間でスケジュールを調整する際に、電子的なカレンダーをユーザ毎に保持するスケジュール保持部と、あるイベントについて集合すべき第1~第n(nは2以上の整数)のメンバーを複数のユーザの中から特定するメンバー特定部と、第1~第nのメンバーのカレンダーを参照し、第1~第nのメンバーに共通の空き日時から集合日時を決定するスケジュール管理部と、第1~第nのメンバーのカレンダーにおいて、決定された集合日時にイベントを登録するイベント登録部と、第1~第nのメンバーのうちスケジュール保持部内にカレンダーが存在しないメンバーについて、イベントが書き込まれていない状態でカレンダーを新規に生成するカレンダー生成部と、を備えることを前提として、空き日時検索部42は、イベントの所要時間を確保することができるメンバー間で共通の空き日時を検索するのが通常の動作であるものの、メンバーの数が多くなるほど、共通の空き日時が存在する可能性は低下するため、空き日時検索部42は、できるだけ多くのメンバー間で共通して確保可能な空き日時を選び出し、メンバーの数が多い空き日時から順に、第1候補日時、第2候補日時、・・・のように選定する技術が開示されている。

6.引用例6について

原査定の拒絶の理由に引用された引用例6には、図面とともに次の事項が記載されている。

「【0009】
本発明によれば、会議設定のための予定調整から会議室予約および受付までの一連の手続きに伴うユーザおよび来訪者の手続負担を軽減し、スケジュールおよび受付の管理の効率化を図ることができる。」
「【0031】
また、取得部212は、日程調整の作成指示により、会議予約情報データベース232の会議予約情報から、会議の候補日時および人数に応じた空き会議室に関する情報を取得する。なお、取得部212は、日程調整の作成指示により空き会議室に関する情報を取得する。しかし、来訪者端末500への依頼情報の送信時や来訪者端末500からの確定通知の受信時のタイミングにおいて日程調整の作成指示における空き会議室が既に予約済みとなっている場合には、取得部212は、各タイミングにおいて空いている会議室を再検索して再度空き会議室に関する情報を取得することとしてもよい。
【0032】
抽出部213は、受付部211により複数の担当者の識別情報の入力を受け付けられた場合に、スケジュール管理サーバ100から、各担当者のスケジュール情報を取得し、複数の担当者の識別情報が示す担当者全てに共通してスケジュールの予約が入っていない候補日時を抽出し、マッチングする。また、抽出部213は、マッチングした候補日時を担当者端末300にリコメンドの候補日時として出力する。
続きを表示(全20行)
【0033】
また、抽出部213は、受付部211により来訪者のメールアドレスの入力が受け付けられた場合に、当該メールアドレスが受付管理システム1のユーザのメールアドレスとして登録されているか否かを判定し、登録されていると判定した場合、担当者と来訪者のスケジュール情報から候補日時をマッチングする。具体的には、抽出部213は、担当者と来訪者のスケジュール情報から、両者の空きスケジュールを抽出し、複数の候補日時をマッチングする。
【0034】
生成部214は、日程調整の依頼情報の表示画面とその確認画面、日程調整の確定画面、会議予約の確定通知画面、受付コードの表示情報などを生成する。ここで、日程調整の依頼情報とは、受付部211により受け付けられた会議予約の候補日時と、取得部212により取得された会議室名と、当該候補日時における日程調整を含む日程調整を依頼する文面を含む情報である。
【0035】
日程調整の確認画面とは、日程調整の依頼情報を来訪者端末500に送信する前に担当者端末300に送信される確認用画面である。会議予約の確定通知画面とは、来訪者端末500により会議予約の確定通知が送信された日程と、受付コードを含む会議の日程調整の確定を通知する画面である。図12(b)の「受付コードを入力してください」という表示の下の入力フォームには、受付コード「312756」が表示されている。
【0036】
図6は、候補日時の確認画面の一例を示す図である。図6が示す候補日時の確認画面では、受付部211により受け付けられた来訪者のメールアドレスである「お客様のメールアドレス」、候補日時となる「選択した日時」、会議室の場所を示す「打合せ場所」、および「備考」などの情報が、来訪者端末500への送信指示を受け付ける「候補日時を確定し、お客様に送信する」というアイコンとともに表示されている。生成部214は、候補日時の確認画面の表示情報を生成する。
【0037】
図7は、日程調整の依頼情報の表示画面例を示す図である。図7に示す日程調整の依頼情報の表示画面では、「<〇〇社>アポイントメントの日程調整をお願いします」というメールのタイトルが表示され、本文には、来訪者の社名と名前、日程調整を依頼した担当者の情報である「<ホスト企業名>」、「<ホスト氏名>」、「<ホストemail>」、候補日時の表示画面のURL「<アポ調整URL>」として、「https://www/Aabcdefg.com」が表示されている。
【0038】
図8は、日程調整の確定画面の一例を示す図である。図8に示す日程調整の確定画面では、「下記の日時から都合の良いスケジュールを1つ選択し、あなたの会社、お名前を入力し、アポイントメントを確定してください。」という文面が表示されている。また、当該文面の下に、担当者端末300から選択が受け付けられた日時を、「ホストからの候補スケジュール」として「4/28(土)、5/1(火)、5/5(土)」が、時間と会議室名として「10:30AM-01:00PM会議室-8F-Open1(入口側)、07:30AM-08:30AM会議室-8F-Open1(入口側)、09:30AM-10:30AM会議室-8F-Open1(入口側)」が表示され、それぞれに対応付けて日時と会議室名とが押下入力可能なフォームが表示されている。さらに、その下に、来訪者の名前と会社名の入力フォームと、日程調整の確定を指示するアイコン「アポイントメントを確定し、担当者に通知する」が表示されている。
【0039】
図9は、日程の確定通知画面の一例を示す図である。図9に示す日程の確定通知画面では、「会議予定日時の確定通知と受付コードが届いています。」という文面とともに、確定した会議の日時と場所、受付コードが表示されている。さらに、これらの内容を確認した旨の通知を送信指示するアイコン「上記の内容を確認しました。」が併せて表示されている。
【0040】
また、生成部214は、来訪者が複数である場合、送受信部217により最初に希望候補通知を送信した来訪者端末500から順次、希望候補通知を受信した場合に、依頼情報が示す候補日時のうち希望候補日時に含まれない候補日時を削除し、依頼情報を更新する。ここで、希望候補通知とは、希望候補日時を示す通知のことであり、希望候補日時とは、依頼情報に含まれる候補日時のうちの、来訪者にとっての複数の希望の候補日時を示す。」

以上の記載によれば、引用例6には、会議設定のための予定調整から会議室予約および受付までの一連の手続きに伴うユーザおよび来訪者の手続負担を軽減し、スケジュールおよび受付の管理の効率化を図ることを目的とし、会議予約情報データベース232の会議予約情報から、会議の候補日時および人数に応じた空き会議室に関する情報を取得し、抽出部213は、各担当者のスケジュール情報を取得し、複数の担当者の識別情報が示す担当者全てに共通してスケジュールの予約が入っていない候補日時を抽出し、抽出部213は、担当者と来訪者のスケジュール情報から、両者の空きスケジュールを抽出し、複数の候補日時をマッチングし、日程調整を確定し、確定した会議の日時と場所、受付コードを表示する技術が開示されている。

第5 対比・判断

1.本願発明1について

(1)対比

本願発明1と引用発明とを対比すると、次のことがいえる。

ア.引用発明の、Spir(スピア)は日程調整ツールであるから、当該ツールが実行する各処理を行うコンピュータが存在することは明白であって、当該ツールが実行する処理を行うコンピュータは、本願発明1の日程調整装置といえる。

イ.引用発明のSpirで日程調整する手順における、『「打合せ時間」ではイベントにかかる時間を選択』、『「Web会議」の項目では連携するWeb会議ツールを選択』、『「カレンダーを追加」から調整相手のGoogleカレンダーを追加』することは、会議のために必要な時間、会議のために必要なツール、会議に参加するメンバーを設定することであるから、当該設定のための手段は、「会合に関する調整条件を設定する調整条件設定部」といえる。

ウ.引用発明は、これらの条件を設定することで、『「候補日を自動抽出」から参加者全員にとって都合のいい候補日をカレンダー上に自動的に表示させることも可能で、すでに埋まっている日程を避ける形で候補日を抽出してくれ』るのであるから、上記調整条件に基づいて、会合日程の調整を行っているといえ、当該調整を行う手段を有しているといえるから「前記調整条件に基づいて会合日程の調整を行う日程調整部」を備えている。

エ.引用発明の日程調整ツールを利用して、『管理画面から「作成」>「日程調整」を選び』、『「タイトル」にてイベントの名称を入力し』、『「打合せ時間」ではイベントにかかる時間を選択し』、『「Web会議」の項目では連携するWeb会議ツールを選択し』、『カレンダーにて候補日となる日程を選択し』、『「カレンダーを追加」から調整相手のGoogleカレンダーを追加し』などの手続を行うユーザは、日程調整の最初の手続を行うものであるから、本願発明1の「調整開始者」に相当する。

オ.引用発明の「調整相手」は、『「カレンダーを追加」から調整相手のGoogleカレンダーを追加』することができるユーザであるから、Spir(スピア)とは異なるコンピュータに備えられ、かつ、調整開始者が利用するのと同じスケジュール管理手段(Googleカレンダー)を利用する会議の参加者であるといえ、このような会議の参加者は、本願発明1の「参加者」に相当する。

カ.引用発明では、調整開始者が、『管理画面から「作成」>「日程調整」を選び』、『「カレンダーを追加」から調整相手のGoogleカレンダーを追加』するから、「前記調整条件を設定するため条件設定画面を調整開始者が用いる第1の端末装置に表示させ、前記条件設定画面に対する前記調整開始者の入力に応じて、参加者の指定を含む前記調整条件を設定」しているといえる。

キ.引用発明では、『「候補日を自動抽出」から参加者全員にとって都合のいい候補日をカレンダー上に自動的に表示させることも可能で、すでに埋まっている日程を避ける形で候補日を抽出してくれ』るものであって、上記「都合のいい候補日」は、「Googleカレンダーと連携」することにより抽出可能となっているから、「外部システムが管理する前記参加者のスケジュール情報を参照して、前記調整条件を満たす前記参加者の空き日程を第1の候補日程として抽出し、抽出した前記第1の候補日程を編集するための日程編集画面を前記第1の端末装置に表示させ」ている。

ク.引用発明では、「カレンダーにて候補日となる日程を選択」可能であるから、「前記日程編集画面に対する前記調整開始者の入力に応じて編集された第2の候補日程を決定して記憶部に登録し」ているといえる。

ケ.引用発明では、『「日程調整URLをシェア」をクリックし、URLをコピーしたら、そのURLを調整相手に送付』しているから、「日程調整画面へのアクセス情報を発行し」ている。

コ.引用発明では、「調整相手側にてURLを開くと、候補日が表示され」る。

ここで、引用発明の「調整相手」は、調整開始者が利用するのと同じスケジュール管理手段(Googleカレンダー)を利用する会議の参加者であって、本願発明1の「参加者」に相当するところ、本願発明1の、「前記アクセス情報に基づいて調整相手が用いる第2の端末装置がアクセスしてきた場合」の調整相手は、本願明細書の【0033】に『日程調整装置20は、調整開始者Aからの要求に応じ、調整相手Xと会合の日程調整を行うものである。なお、会合に参加する人としては、調整開始者A、調整開始者Aが属する企業等の組織(後述する法人会員)の所属者、及び調整相手Xが想定される。ただし、本明細書において、会合の「参加者」を、上述した会合に参加する人のうち、調整開始者A、及び調整開始者Aが属する組織の所属者と定義し、会合に参加する調整相手Xは「参加者」に含まない(「参加者」と称しない)ものとする。』とあり、参加者と異なるものであるから、この点で、本願発明1と引用発明とは異なるものの、上記引用発明の『調整相手側にてURLを開くと、候補日が表示され、希望する日程を選び、「選択」をクリックすると、確認画面が出るので、日時を確認し、「メールアドレス」を入力したうえで「確定」をクリックすると、日程調整が完了する』構成は、本願発明1の『前記アクセス情報に基づいて調整相手が用いる第2の端末装置がアクセスしてきた場合、前記参加者の前記スケジュール情報を参照して、前記調整条件を満たす前記参加者の空き日程であり、且つ、前記記憶部に登録した前記第2の候補日程の範囲内である第3の候補日程を抽出し、抽出した前記第3の候補日程を表す前記日程調整画面を前記第2の端末装置に表示させ、前記日程調整画面に対する前記調整相手の選択操作に応じて前記第3の候補日程から会合日程を決定し』の、「前記アクセス情報に基づいて会議に参加する相手が用いる第2の端末装置がアクセスしてきた場合、前記記憶部に登録した前記第2の候補日程に基づく候補日程を抽出し、抽出した候補日程を表す前記日程調整画面を前記第2の端末装置に表示させ、前記日程調整画面に対する前記会議に参加する相手の選択操作に応じて前記第2の候補日程に基づく候補日程から会合日程を決定し」に対応する。

そして、引用発明は、日程調整が完了した情報を登録することは明らかであるから、本願発明1の「決定した前記会合日程を前記外部システムが管理する前記参加者の前記スケジュール情報に登録する」の、「決定した前記会合日程を登録する」構成を有していることは明らかである。

サ.まとめ(一致点・相違点)

よって、本願発明1と引用発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

<一致点>

会合に関する調整条件を設定する調整条件設定部と、

前記調整条件に基づいて会合日程の調整を行う日程調整部と、を備え、

前記調整条件設定部は、

前記調整条件を設定するため条件設定画面を調整開始者が用いる第1の端末装置に表示させ、前記条件設定画面に対する前記調整開始者の入力に応じて、参加者の指定を含む前記調整条件を設定し、

前記日程調整部は、

外部システムが管理する前記参加者のスケジュール情報を参照して、前記調整条件を満たす前記参加者の空き日程を第1の候補日程として抽出し、

抽出した前記第1の候補日程を編集するための日程編集画面を前記第1の端末装置に表示させ、前記日程編集画面に対する前記調整開始者の入力に応じて編集された第2の候補日程を決定して記憶部に登録し、

日程調整画面へのアクセス情報を発行し、

前記アクセス情報に基づいて会議に参加する相手が用いる第2の端末装置がアクセスしてきた場合、前記記憶部に登録した前記第2の候補日程に基づく候補日程を抽出し、

抽出した前記第2の候補日程に基づく候補日程を表す前記日程調整画面を前記第2の端末装置に表示させ、前記日程調整画面に対する前記会議に参加する相手の選択操作に応じて前記第2の候補日程に基づく候補日程から会合日程を決定し、

決定した前記会合日程を登録する

日程調整装置。

<相違点>

相違点1

「会議に参加する相手」が、本願発明1では、参加者とは異なる「調整相手」であるのに対し、引用発明では「参加者」である点。

相違点2

「前記第2の候補日程に基づく候補日程を抽出し」の構成が、本願発明1は、「前記参加者の前記スケジュール情報を参照して、前記調整条件を満たす前記参加者の空き日程であり、且つ、前記記憶部に登録した前記第2の候補日程の範囲内である第3の候補日程を抽出し」であるのに対し、引用発明では、「前記記憶部に登録した前記第2の候補日程」を抽出しており、したがって、「前記第2の候補日程に基づく候補日程」が、本願発明1では「前記(上記抽出処理により抽出された)第3の候補日程」であるのに対し、引用発明では「第2の候補日程(そのもの)」である点。

相違点3

決定した前記会合日程を登録する先が、本願発明1では「前記外部システムが管理する前記参加者の前記スケジュール情報」であるのに対し、引用発明では、そのような特定事項を有していない点。

(2)判断

事案に鑑み、相違点2について検討する。

上記相違点2の特定事項により、本願発明1では、調整相手が第2の端末装置を用いて会合日程を決定する際に、参加者の最新のスケジュール情報を参照して得られた空き日程から所望の会合日程を選択できるという効果を奏するものであるといえる。

これに対して、引用例3には「Googleアカウントで(Googleカレンダーに)ログインすると自動的にGoogleカレンダーと連携し、日程調整用のURLを発行し、相手にURLを送付して相手が日程を選択すると自動的にGoogleカレンダーに予定が入ることで、URLを開くたびに常にカレンダーの最新状況に合わせて日程候補を提示するので、予定は決して重複しない技術」が開示されているものの、上記カレンダーの最新状況とは、引用例3の記載をみても、どのユーザの最新状況であるか明確な記載はなく、また、仮にカレンダーの最新状況を得るという引用例3の技術思想を引用発明に採用しても、「前記参加者の前記スケジュール情報を参照して、前記調整条件を満たす前記参加者の空き日程であり、且つ、前記記憶部に登録した前記第2の候補日程の範囲内である第3の候補日程を抽出」するという具体的な構成には至るということはいえないから、相違点2の構成は、引用発明及び引用例3の記載に基づいて当業者が容易に為し得たということはできない。

また、引用例2、引用例4~引用例6には、上記第4のとおり、相違点2に相当する事項は記載されていない。

ここで、審査官が前置報告書にて提示した引用例7には、「日程調整ツールeeasy(イージー)の新機能のお知らせ」として、『「予定の書き込み先カレンダー」として、Googleカレンダー上のグループカレンダーなどが指定できるようになりました。』、『管理用カレンダー上の予定は、空き日程の判断には使用しないため、他人の予定管理、チームでの予定管理の際に有用な機能です。本機能は、以下例にあるようなカレンダーを指定すると、うまく活用できます。』などの記載があるが、上記相違点2の構成に相当する事項は記載されていない。

(引用例7:Kossy,[機能アップデート]日程調整ツール「eeasy(イージー)」管理用カレンダー,[online],2020年02月02日,[令和3年9月30日検索], インターネットURL:https://web.archive.org/web/20200808001427/https://waaq.blog/eeasy-update-20200124/)

また、同引用例8には、図と共に以下のとおりの記載がある。

ア.「eeasy(イージー)」は、株式会社 E4が運営する1対1の2者間に限らず、3者間以上でも対応可能な日程調整サービスです。

イ.「eeasy(イージー)」の特徴:多様な調整シーンに対応した高機能な日程調整ツール

ウ.「eeasy」は2タイプの調整ができます。

・調整タイプ1「予約受付」:予約ページを公開して第三者からの予約を受付けたい時

・調整タイプ2「カスタム」:3者間以上の調整をしたい時、候補日時をカスタマイズしたい時

エ.調整タイプ2:3者以上、候補を絞れる「カスタム」日程調整

新規打ち合わせを作ります。

社内の参加者、調整相手の人数など設定可能です。

先方に共有前に候補日時を共有する前に、選択した社内参加者の予定を確認ができます。

[図:0001388075000005.jpg]

黄色の枠をクリックすると、候補日時のカスタマイズが可能です。

候補日時を調整したら、各社の担当者にURLを共有します。

あとは各社からの入力を待つだけです。

[図:0001388075000006.jpg]

<先方>各社の担当が共有されたURLにアクセスして可能な日時を選択

調整相手(先方)は共有されたURLにアクセスし、打ち合わせ対応が可能な候補のみに絞ります。

お相手もeeasyユーザなら自己の予定を考慮した絞り込みが可能です。

[図:0001388075000007.jpg]

eeasy(イージー)先方での候補の絞り込み

[図:0001388075000008.jpg]

eeasy(イージー)先方がeeasyユーザなら自動的に絞り込みされます

<先方>最後の調整相手が日程を確定したら日程調整完了

他調整者が絞った候補はリアルタイムで更新されていきます。

最後にアクセスした調整相手が日程を確定して調整完了となります。

以上の記載によれば、他調整者が絞った候補はリアルタイムで更新されること、及び、調整相手に表示される候補は『すでに「あなたの空き日程」に絞られてい』ることは記載されているが、相違点2に相当する技術は開示されていない。

(引用例8:Kossy,[日程調整ツール紹介]無料で使えて3者間以上の調整も可能!「eeasy(イージー)」,[online],2020年09月10日,[令和3年9月30日検索], インターネットURL:https://web.archive.org/web/20200921084929/https://waaq.blog/eeasy-01/)

以上のことから、本願発明1は、引用発明及び引用例2~8に記載された事項に基づき当業者が容易に発明をすることができたものということはできない。

2.本願発明2-13について

本願発明2-13も、本願発明1の「前記アクセス情報に基づいて調整相手が用いる第2の端末装置がアクセスしてきた場合、前記参加者の前記スケジュール情報を参照して、前記調整条件を満たす前記参加者の空き日程であり、且つ、前記記憶部に登録した前記第2の候補日程の範囲内である第3の候補日程を抽出し」と同一の構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、引用発明及び引用例2-8に記載された技術的事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。

3.本願発明14について

本願発明14は、本願発明1に対応する方法の発明であり、本願発明1とカテゴリ表現が異なるだけの発明であるから、本願発明1と同じ理由により、引用発明及び引用例2-8に記載された技術的事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。

4.本願発明15について

本願発明15は、本願発明1に対応するプログラムの発明であり、本願発明1の「前記アクセス情報に基づいて調整相手が用いる第2の端末装置がアクセスしてきた場合、前記参加者の前記スケジュール情報を参照して、前記調整条件を満たす前記参加者の空き日程であり、且つ、前記記憶部に登録した前記第2の候補日程の範囲内である第3の候補日程を抽出し」に対応する構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、引用発明及び引用例2-8に記載された技術的事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。

第6 原査定について

審判請求時の補正により、本願発明1-15は「前記アクセス情報に基づいて調整相手が用いる第2の端末装置がアクセスしてきた場合、前記参加者の前記スケジュール情報を参照して、前記調整条件を満たす前記参加者の空き日程であり、且つ、前記記憶部に登録した前記第2の候補日程の範囲内である第3の候補日程を抽出し」という事項、または、これに対応する事項を有するものとなっており、拒絶査定において引用された引用文献1-6に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。したがって、原査定の理由を維持することはできない。

第7 むすび

以上のとおり、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。

また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

審決本文(J-PlatPat)

J-PlatPatの審決検索トップを開きます。番号入力で「審判番号」を選び、下の番号を貼り付けて検索してください。

J-PlatPat 審決検索を開く
2021-011582

番号・当事者・条文・審決分類・商標の称呼が一致(または近い)審決を機械的に集めた候補です。判断内容は各審決の本文でご確認ください。

同じ論点・分野の審決(審決分類)2,129件(121・G06Q)
  • 2025-007249拒絶査定不服審判 / 2026-08-27 / 原査定取消(特許/登録すべき)顧客管理装置、顧客管理方法、及びプログラム
    共通の審決分類: 121・G06Q
  • 2026-004837拒絶査定不服審判 / 2026-08-27 / 原査定取消(特許/登録すべき)情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
    共通の審決分類: 121・G06Q
  • 2025-013567拒絶査定不服審判 / 2026-08-25 / 原査定取消(特許/登録すべき)情報処理装置、方法、プログラム、およびシステム
    共通の審決分類: 121・G06Q
  • 2025-011274拒絶査定不服審判 / 2026-08-24 / 原査定取消(特許/登録すべき)案内ロボット制御装置、案内ロボット制御方法、及びコンピュータプログラム
    共通の審決分類: 121・G06Q
  • 2024-007053拒絶査定不服審判 / 2026-08-24 / 原査定取消(特許/登録すべき)機器性能値予測方法、システム、およびプログラム
    共通の審決分類: 121・G06Q

メモ・タグ(非公開)

あなただけに表示されます。審決本文の公開範囲は変わりません。

メモとタグは Pro の機能です。ログイン/Proでメモを保存