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特許拒絶査定不服審判

2021-012887

自動小売サプライチェーン及び在庫管理システム

審判番号
2021-012887
法域
特許
審判種別
拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
出願番号
特願2019-548543外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
請求日
2021年09月27日
審決日
2023年08月09日
公報発行日
2023年09月29日
結論
原査定取消(特許/登録すべき)
当事者
審判長/審判官
分類
P18 .121-WY (G06Q) / P18 .537-WY (G06Q)
条文(本文から自動抽出・参考)
特許法第29条第2項、特許法第36条第6項第2号
データ出所
審決公報(XML)

事件の表示

特願2019-548543「自動小売サプライチェーン及び在庫管理システム」拒絶査定不服審判事件〔平成30年6月7日国際公開、WO2018/102444、令和元年12月19日国内公表、特表2019-537183、請求項の数(19)〕について、次のとおり審決する。

結論

結 論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。

理由

理 由 第1 手続の経緯 本願は、2017年(平成29年)11月29日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2016年11月29日、アメリカ合衆国)を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。 令和元年 7月30日:手続補正書の提出 令和2年 8月31日:拒絶理由通知書(起案日) 令和3年 2月24日:意見書、手続補正書の提出 令和3年 5月25日:拒絶査定(起案日) 令和3年 9月27日:審判請求書、誤訳訂正書の提出 令和3年10月27日:手続補正書(審判請求書の請求の理由の補正) 令和5年 2月20日:拒絶理由通書(起案日) 令和5年 6月 2日:意見書、手続補正書の提出 第2 本願発明 本願請求項1~19に係る発明(以下それぞれ「本願発明1」~「本願発明19」という。)は、令和5年6月2日に提出された手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1~19に記載されたとおりのものであるところ、本願発明1、本願発明10はそれぞれ次のとおりのものである。 「【請求項1】 商品を物理的店舗位置に供給する方法であって、 複数の商品を流通センター(DC)で受け取るステップと、 コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記DCで受け取った前記複数の商品のうちの1又は2以上の商品を、注文トート内に収まるように構成された1又は2以上のサブトートに移送するステップであって、前記1又は2以上の商品を受け取った前記1又は2以上のサブトートの構成は、前記物理的店舗位置での前記1又は2以上の商品の販売速度によって決定づけられる、ステップと、 コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記1又は2以上のサブトートを有する注文トートを、出荷エリアに移送するステップであって、前記出荷エリアは前記サブトートを前記DCから前記物理的店舗位置に出荷するためのエリアであるステップと、 前記物理的店舗位置に出荷される前記DCの出荷エリア内の注文トートは、前記物理的店舗位置の販売速度に対応する商品のグループをともなう前記1又は2以上のサブトートのうちのサブトートを含む、 方法。」 「【請求項10】 商品を物理的店舗位置に供給する方法であって、 複数の商品を流通センター(DC)で受け取るステップと、 コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記複数の商品を異なるサイズの複数のサブトートに移送するステップと、 コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記複数のサブトートのうちの1又は2以上のサブトートを1又は2以上の注文トートに移送するステップであって、前記1又は2以上のサブトートの1又は2以上のサイズの選択は、前記物理的店舗位置での前記1又は2以上の商品の販売速度によって決定づけられる、ステップと、 前記少なくとも1つの移動ロボットにより、前記1又は2以上の注文トートを、出荷エリアに移送するステップであって、前記出荷エリアは、前記1又は2以上の注文トート及び前記サブトートを前記DCから前記物理的店舗位置に出荷するためのエリアである、ステップと、 を含む、方法。」 なお、本願発明2~9は、本願発明1を減縮した発明であり、本願発明11~19は、本願発明10を減縮した発明である。 第3 当審において通知した拒絶理由 当審において通知した、令和5年2月20日付けの拒絶理由(以下「当審拒絶理由」という。)の概要は、次のとおりのものである。 理由1 特許法第36条第6項第2号(明確性) 請求項1、10の記載、及び、請求項1を引用して記載した請求項2~9、請求項10を引用して記載した請求項11~19の記載は、移動ロボットにより移送されるトートが、サブトート自体なのか、サブトートが入っている状態の(注文)トートなのか明確でない。 理由2 特許法第29条第2項(進歩性) この出願の請求項1~19に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された引用文献1及び引用文献2に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 引用文献1:特表2013-522144号公報 引用文献2:米国特許出願公開第2014/0288696号明細書 第4 原査定の理由の概要 (理由1:明確性)請求項1~19に記載された「前記物理的店舗位置での前記1又は2以上の商品の移動速度」とは何かが不明であるから、本件出願は特許請求の範囲の記載が、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。 (理由3:進歩性)請求項1~19に係る発明は、引用文献1及び引用文献2に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができない。 引用文献1:特表2013-522144号公報 引用文献2:米国特許出願公開第2014/0288696号明細書 第5 当審拒絶理由 理由2 特許法第29条第2項(進歩性)について 1 引用文献、引用発明 引用文献1について ア 引用文献1の記載事項 当審拒絶理由において、引用した引用文献1には、以下のとおりの記載がある。下線は、当審が付した。 「【技術分野】 【0002】 ここに開示された例示的実施例は、広くは、注文補充システムに関し、特に、自動化された注文補充システムに関する。 【背景技術】 【0003】 補充及び受注処理システムは、小売分野の業務における重要な部分であり、コストに大きく影響を与える要因である。効果的な補充及び受注処理のために当該システム及び方法を改善し、高効率(例えば高処理量)かつ低処理コストなものとなることは、当該改善結果を享受する小売業に対して大きな利点を提供することとなる。店舗(例えば小売店又は消費者が様々な商品ユニットを入手することができる他の店舗)における一般的な補充は、性質的に当該店舗よりも大きな保管(収納)容量を有する倉庫によって行われる。例えば倉庫と店舗とが地理的に離れている場合、必然的に、倉庫と店舗とは、例えば輸送システム及び/又は他の適切な搬送システム(例えば、パレットトラック/フォークリフト、連続的な大量搬送システム、(ベルト/ローラコンベア、エアベアリングスライド等)、及びロボット車両(ビークル))を含み得る搬送システムによって接続される。他の例においては倉庫は店舗にほぼ隣接する。詳細には、当該倉庫には、製品ケースを保管及び操作するための保管、仕分け、及び搬送システムが設けられ得る。ケースとは、1つ以上の製品ユニット又は商品ユニットを保持することが可能でありかつ輸送パレットの構成ブロックを形成するのに使用されるカートン及び箱などの輸送コンテナを意味する。本明細書において、製品ユニット又は商品ユニットとは店舗において顧客によって入手される個別の基本単位をいい、製品ユニット又は商品ユニットは1つ以上の品物から構成され得る(例えば、個別の缶及び複数缶のパックは共に商品ユニットである)。製品ケースとは、単一の製造者又は卸業者から提供又は調達された共通の製品の種類からなる商品ユニットのみを保持するケースを意味し、製品ケースは注文及び最終の追跡前に備蓄される。詳細には、当該倉庫には、倉庫内の製品ケースからなる保管品の受注処理及び補充を行う保管、仕分け、及び搬送システムが設けられ得る。当該保管品は、注文ライン(order line)と呼ばれるものを用いて補充品となる。店舗顧客に対応する各注文ラインは、手配された商品及び手配された商品ユニットの数量の種類/固有の識別を特定するものである。詳細には、当該製品ユニットはケース容量よりも多く又は少なくてもよい。従って、もし注文数量が1ケースよりも少ない場合、製品ケースから取り出された輸送製品ユニット(又は説明上それぞれ、各々とも呼ばれるユニット)及び注文トート(order tote)などの輸送コンテナによって実行され得る。トートとはパレットに載せて輸送するのに適したコンテナである。さらに、注文トートは異なる種類及びサイズの製品からなる商品ユニットを含み得る。」 「【0005】 図1を参照すると、倉庫などの設備の概略的平面図が示されており、当該設備は、ここに開示された実施例に従って、当該設備内において製品ケースを保管、仕分け、及び搬送する倉庫システムと、店舗(例えば、食料品店、小売店等)及び個人を含む顧客の受注処理及び補充のための補充システムと、を有している。ここに開示された実施例の態様は図面を参照して説明されるが、ここに開示された実施例の態様は多くの変形例において実現されることができる。さらに、任意の適したサイズ、形状、又は種類の要素又は材料が使用されることができる。 【0006】 さらに図1を参照すると、当該設備内の倉庫システム12は少なくとも部分的に自動化され得る。自動化された倉庫システムの例は、米国仮出願第61/168,349号(出願日:2009年4月10日、発明の名称:「Storage and Retrieval System」)、米国特許出願第12/757,220号(出願日:2010年4月9日、発明の名称:「Storage and Retrieval System」)、米国特許出願第12/757,337号(出願日:2010年4月9日、発明の名称:「Control System for Storage and Retrieval System」)、米国特許出願第12/757,381号(出願日:2010年4月9日、発明の名称:「Storage and Retrieval System」)、米国特許出願第12/757,354号(出願日:2010年4月9日、発明の名称:「Lift Interface for Storage and Retrieval System」)、及び米国特許出願第12/757,312号(出願日:2010年4月9日、発明の名称:「Autonomous Transports for Storage and Retrieval System」)に記載されており、当該全ての出願の開示内容はその全体において参照することにより本明細書に組み込まれているものとする。当該倉庫システムは任意の適切な種類及び構成のものであり得る。詳細には、倉庫システムすなわち保管及び取出しシステム12は、保管及び取出しのために、パレットに載って設備内を移動しかつパレットから下ろされ得る製品ケース(製品トート及び注文トートを含む)を操作するように構成される。例えば、1つの態様として図2を参照すると、保管及び取出しシステム12は、適切な態様にて、上記米国特許第12/757,220号に記載されたものにほぼ類似した保管システム100に接続され得る。保管及び取出しシステム100は、保管及び取出しシステム12と同様に、例えば、従来の倉庫構造へ載置されるように構成されてもよく、又は新規な倉庫構造に適合するように構成されてもよい。1の実施例において、保管及び取出しシステム100は、送り込み(in-feed)移動ステーション170及び送り出し(out-feed)移動ステーション160、多階層垂直コンベア(MVC)150A及び150B、保管構造130、並びに複数の自律的車両の搬送ロボット110(ここでは「ボット(bots)」という)を含み得る。保管構造130は複数階層の保管ラックモジュールを含み、当該階層の各々は、それぞれ、保管構造130の保管エリアと多階層垂直コンベア150A及び150Bの棚との間においてケースユニットを移動するピッキング通路130A及び移動デッキ130Bを含む。ピッキング通路130A及び移動デッキ130Bは、さらに、ボットがピッキングストックへケースユニットを保管(収納)すること及びボットが注文されたケースユニットを引き出す(排出する)ことを可能にする。ボット110は、上記した小売商品などのケースユニットを1つ以上の階層における保管構造130のピッキングストックへ収納して、注文されたケースユニットを例えば店舗へ輸送するために又は下記に説明するように当該ケースユニットを保管及び取出しシステム12へ移動するために当該注文されたケースユニットを選択的に引き出すように構成されている。送り込み移動ステーション170及び送り出し移動ステーション160は、それぞれの多階層垂直コンベア150A及び150Bとともに動作してもよく、これによって、1つ以上の階層の保管構造130へ及び1つ以上の階層の保管構造130からケースユニットを双方向に移動する。なお、多階層垂直コンベア150A及び150Bはそれぞれ入庫用コンベア150A及び出庫用コンベア150Bとして説明されるが、コンベア150A及び150Bの各々は、ケースユニット/保管及び取出しシステムからのケースユニットの入庫移動及び出庫移動の両方に使用され得る。 【0007】 保管システム100の外部へケースユニットを移動する場合、ボット110は適切な態様にて出庫用の多階層垂直コンベア150Bに保管ユニットを配置する。出庫用垂直コンベア150Bは、ケースユニットを輸送する準備をする又は当該ケースユニットを保管及び取出しシステム12へ移動するためにコンベア13へ当該ケースユニットを移動する準備をするように構成された送り出し移動ステーション160へ、当該ケースユニットを移動する。例えば、当該コンベアは、保管システム100の出庫用多階層垂直コンベア150B又は他の適切な供給源を、保管及び取出しシステム12の入庫用多階層垂直コンベア150Iに接続する。詳細には、ケースユニット又はその内容物は、保管システム100と保管及び取出しシステム12との間の当該ケースユニット又はその内容物の移動中において、保管及び取出しシステム12内での使用に適した態様に準備され得る。1の実施例において、当該コンベアは、当該ケースユニットが製品トートとなるように、ケースユニットの内容物を露出してその各々を本明細書に記載されるように取出すための箱又はコンテナの上部除去ステーションを含む。他の実施例においては、当該ケースユニットの内容物は他のコンテナ又はトート(例えば製品トート)へ移動される。 【0008】 図1に見られるように、図4-図4Cを参照すると、倉庫システム12は保管ロケーション(例えば垂直に積層され(例えば図4を参照されたい)かつ通路に沿って広がるラック内に設けられている)を含み、当該保管ロケーションは、例えば製品ケース、製品トート、及び注文トートなどの収容されない(uncontained)ケースを収容することができる。詳細には、製品トートPT又は同じ種類の収容されないケースは保管構造130内の異なるロケーションに保管され得るので、当該種類の他の品物がアクセス不可能(inaccessible)であっても少なくとも1つの当該種類の品物が引き出され得る。さらに、保管及び取出しシステムは、各保管ロケーション(例えばピックフェイス(pickface))に対して複数のアクセス経路又はアクセスルートを提供するように構成され、これによって、ボット110は保管ロケーションへの一次経路が妨げられている場合に二次経路を用いて当該保管ロケーションの各々へ到達することができる。 【0009】 図示されている保管及び取出しシステムは例示的な構成のみを有しているが、記載されているケースユニットの保管及び取出し用の任意の適切な構成及びコンポーネントを有していても良い。例えば、図1に示されている保管及び取出しシステムは単一の端部を有する保管システム(例えば、モジュール20及び移動デッキ130Bはピッキング通路130A及び保管ラック500Xの1つの端部にのみ設けられている)を有しているが、図1Aに示されているように、モジュール20及び移動デッキ130Bはピッキング通路130A及び保管ラック500Xの両方の端部に設けられても良い。さらに、当該保管及び取出しシステムは、適切な複数の保管セクション又は保管ラック500X、適切な複数の移動デッキ130B及びこれに対応するモジュール20を有し得る。さらなる例として、ここに開示された実施例による保管及び取出しシステムは、3つ又は4つの保管セクションの側部に設けられた移動デッキ及び対応するモジュール20を含んで設備の様々な側部において例えば積み込みドックを提供してもよい。あるいは当該モジュールが2つの保管セクションの間に設けられて当該保管セクションが移動デッキから横方向に延び、これによって当該保管セクション間に延びてモジュール20を搬送する垂直コンベアに製品トート及び/又は注文トートを提供してもよい。」 「【0033】 図5A-5Fを参照すると、コンベア150I、150O(一般的にはコンベア150として示される)がより詳細に描かれている。搬入多階層垂直コンベア150I及び連携された搬送ステーション170Iは、保管及び取出しシステム12への/保管及び取出しシステム12からのといった物の流れの方向を除いて、搬出(アウトフィード)多階層垂直コンベア150O及び連携された搬出搬送ステーション170Oと実質的に同一とし得る。実現し得るように、保管及び取出しシステム12は、例えば、保管及び取出しシステム12の各階層上のボット110によって(例えば搬送ステーション295を通って)アクセス可能である多重の搬入(インフィード)及び搬出多階層垂直コンベア150I、150Oを含むことができ、その結果、1つ又は2つ以上の製品トートPT又は注文トートCTが、多階層垂直コンベア150I、150Oから個々の階層上の各保管スペースへ、及び、個々の階層上の各保管スペースから多階層垂直コンベア150I、150Oの任意の1つへ搬送されることができる。ボット110は、1つのピックを用いて製品トートPT又は注文トートCTを保管スペースと多階層コンベアとの間で(例えば、保管スペースと多階層コンベアとの間で実質的に直接に)搬送するために構成されても良い。更なる実施例として、指定されたボット110は、多階層コンベアの棚から製品トートPT又は注文トートCTを取り出し、製品トートPT又は注文トートCTを保管構造130の予め決められた保管領域に搬送し、製品トートPT又は注文トートCTを予め決められた保管領域に載置する(反対の場合も同様)。製品トートPT又は注文トートCTは、保管及び取出しシステム12内に実質的にランダムな位置に保管されても良く、その結果、製品トートPT又は注文トートCTの各々にアクセスするための複数の径路が存在する。」 「【0039】 制御について、図5C-5Fを参照すると、保管及び取出しシステム12の保管領域130に搬送されている製品トートPT及び/又は注文トートCT(例えば、ワークステーション24からのもの)は、積まれて、多階層垂直コンベア150Iの周りを循環し、収納構造の保管場所(図5G、ブロック8000及び8010)に置くために例えば1つ又は2つ以上のボット110によって個々のコンベアから取り除かれる。後述されるように、実施例においては、多階層垂直コンベア150I、150O(例えば、搬送ステーション170Iの対応する供給装置入力側及び個々の収納階層上のボット搬送位置)へのケースユニットの入荷シーケンスは、多階層垂直コンベア150I、150O(例えば、搬送ステーション170Iの対応する搬出側及び個々の収納階層上のボット搬送位置)の搬出又は出荷シーケンスから実質的に独立していても良く、その反対も同様である。一例においては、製品トートPT及び/又は注文トートCTは、多階層垂直コンベア150の上昇動作中においては棚730上に積まれ、多階層垂直コンベア150の下降動作中においては棚730から降ろされても良い。例示の方法によって、多階層コンベア棚730i及び730ii(図5D)は、順次的に積まれるが、降ろされるときには、棚730iiは棚730iの前に降ろされても良い。実現され得るように、多階層垂直コンベアは、多階層垂直コンベアに搬入されているコンテナの整列を可能とするソーターとして示され(収納棚位置からボット110によって搬送されるように)、多階層垂直コンベアから離れていくコンテナの整列とは異なることが示され得るものを形成し、その反対も同様である。棚730は、多階層垂直コンベアの1つ又は2つ以上のサイクルを通じて積まれても良い。他の例においては、製品トートPT及び/又は注文トートCT(一般的には、図面において参照符号1500として示される)は、好適な方法により、棚730に積まれ又は棚730から降ろされても良い。実現され得るように、多階層垂直コンベア棚730上のケースユニットの位置は、ボット110が取り出した位置を明らかにする。ボットは、棚730上の位置又は製品トートPT及び/又は注文トートCTのサイズとは無関係に任意の好適な製品トートPT及び/又は注文トートCTを棚730から取り出すように構成されても良い。開示された実施例の一態様においては、保管及び取出しシステム12は、棚730の予め決定された1つから所望のトートを取り出すために、棚730に近接してボットを位置させるためのボットポジショニングシステムを含んでも良い(例えば、ボット110は、製品トートPT及び/又は注文トートCTと整列されるために位置決めされる)。ボットポジショニングシステムは、ボット搬送アームの伸長と棚730の動作(例えば、速度及び位置)とを相互に関連するように構成されても良く、その結果、搬送アームは、多階層垂直コンベア150I、150Oの予め決定された棚730から製品トートPT及び/又は注文トートCTを取り出すため(又は置くため)に伸長され及び収縮される。例示的な目的の限りにおいては、ボット110は、例えば、製品トートPT及び/又は注文トートCTの移動の経路に搬送アームを伸長するためにコンピューターワークステーション700又は制御サーバ120(図5A)から指示を受けても良い。製品トートPT及び/又は注文トートCTが多階層垂直コンベア150Iによって矢印860の方向に運搬されるときには、ボットのフィンガー、搬送アームは、製品トートPT及び/又は注文トートCTを棚730から運搬システム1135に搬送するために、棚730のフィンガー910を通過する(例えば、製品トートPT及び/又は注文トートCTは、棚730及びボット搬送アームの相対的な動作を通じてフィンガー910から持ち上げられる)。実現し得るように、棚間のピッチPは、多階層垂直コンベアとボット110との間で製品トートPT及び/又は注文トートCTを搬送するために任意の好適な距離とすることができ、その一方、棚730は、実質的に連続的な速度で多階層垂直コンベアの周りを循環している。ボット搬送アームは、任意の好適な方法によって収縮されても良く、その結果、製品トートPT及び/又は注文トートCTは、多階層垂直コンベア150Iの棚730の移送の径路内にはもはや位置しない。運搬システム1130は、製品トートPT及び/又は注文トートCTの搬送のために図3Nに示されるように完全に収縮されても良い。 【0040】 多階層垂直コンベア150O(及びコンベア150I)は、トート、コンテナ及び/又はケースユニットがコンベアループの周りを継続的に回転できるように構成され、その結果、ケースユニットは、例えば、注文に応えるために任意の好適な時点において搬出搬送ステーション170O(又は、搬入搬送ステーション170I)に移動されることができる。例えば、第1のトートは多階層垂直コンベア150Oの第1の棚上に置かれ、第2のトートは多階層垂直コンベア150Oの第2の棚上に置かれ、第1の棚は多階層垂直コンベア150Oの棚のシーケンスにおいて第2の棚の前に置かれ、第2の棚は第1の棚の前に搬出搬送ステーション170Oに供給される。(第1のトートを保持している)第1の棚は、第2のトートが第2の棚から取り除かれるようにするために、第1のトートを降ろすことなく搬出搬送ステーションを通過しても良い。したがって、トートは、多階層垂直コンベア150Oの棚上に任意の順序で置かれても良い。搬出搬送ステーション170Oは、所望の時点において多階層垂直コンベアの所望の棚からトートを取り除き(本明細書に記載されているように)、その結果、個々のトートは、例えば、顧客への搬送のために予め決められた順序で外国向けの荷運び台(又は、他の好適なコンテナのような搬送補助具)へ搬送される。 【0041】 図5D及び図5Fを参照すると、は、アウトバウンド方向に製品トートPT及び/又は注文トートCTを搬送(転送)する(例えば、保管及び取出システムから又はその外部に製品トートPT及び/又は注文トートCT1500を移動する)ために、ボット110は、保管構造の各々の所定の保管(収納)エリアから、1つ以上の製品トートPT及び/又は注文トートCT1150を選び出す(ピッキングする)(図5G、ブロック8020)。実現され得るように、製品トートPTは、例えば、満たされるべき注文に応じて保管エリア130から選び出される。例えば、コントローラ120は満たされるべき注文を1以上のボットに通知し、その注文を満たすために所定の製品トートを選び出すことをボットに指令することができる。1つの態様では、製品トートは例えば、ほぼ同時に又は次々に、バッチ(ひとまとめ)に選び出され、所定のシーケンスでコンベア150O上に載置され得る。製品トートPT及び/又は注文トートCTは、ボット110のフレームに対するボット搬送アームの伸張を通してボット110の搬送アームによって多階層(マルチレベル)垂直コンベア150O(コンベア150Iとほぼ同じである)の棚(シェルフ)730の経路内に供与されても良い。なお、製品トートPT及び/又は注文トートCT1150は、第1の所定注文シーケンスにおいて多階層垂直コンベア150O上に載置されても良い(図5G、ブロック8030)。第1の所定注文は任意の適切な注文であっても良い。矢印870の方向において棚730の移動のほぼ連続的な速度は、棚730の動きがボット搬送アームのフィンガーからピック(pick)面1150を持ち上げることを行うように棚730のフィンガー910にボット搬送アームのフィンガーを通り抜けさせる。ピック面1150は、適切なコンベアシステムを介する等の任意の適切な方法で棚730から除去される場合には多階層垂直コンベア150Oの周りをアウトフィード(送り出し)搬送ステーション170O(インフィード(送り込み)搬送ステーション170Iとほぼ同じである)に移動する。製品トートPT及び/又は注文トートCTは第1の所定注文シーケンスとは異なりかつ独立可能な例えば、第2の所定注文シーケンスにおいてアウトフィード搬送ステーション170Oによって多階層垂直コンベア150Oから除去されても良い(図5G、ブロック8040)。第2の所定注文シーケンスは、例えば、製品要求アイテムパッキングバックログ又は製品トートPT及び/又は注文トートCTのモジュール20への配送の順番等の任意の適切な要因に従っても良い。なお、多階層垂直コンベア150I,150Oと、インフィード及びアウトフィード搬送ステーション170I,170Oと間の製品トートPT及び/又は注文トートCTの各々の搬送は任意の適切な方法で生じても良い。 【0042】 なお、制御サーバ120は、例えば、受注処理に加えて、任意の適切な目的のために保管及び取出しシステム12から製品トートPT及び/又は注文トートCTの除去を注文するように構成されても良い。例示的な実施形態では、保管及び取出しシステム12における例えば、製品トートPT及び注文トートCT等のコンテナの分配(例えば、仕分け)は、例えば、任意の所望の仕分けシーケンスを用いて任意の所望の速度で任意の適切な順にモジュール20へ搬送のためにコンテナを備えることができるようなものである。また、制御サーバ120は、例えば、注文を満たすときストアプランルールを組み込むように構成されても良く、それにより、製品トートPT及び/又は注文トートCTが第1の所定シーケンス(例えば、ケースユニットの第1の仕分け)において各々の多階層垂直コンベア150Oにボット110によって供給され、そして、第2の所定シーケンス(例えば、ケースユニットの第2の仕分け)において各々の多階層垂直コンベア150Oから除去され、それにより、製品トートPTからのアイテムを注文トートCTに載置することができ、又はその注文トートCTを所定の順番にパレット又は他の適切な出荷コンテナ/装置に載置することができる(例えば、上記の図5G参照)。例えば、製品トートPT及び/又は注文トートCTの第1の仕分けにおいて、ボット110は任意の順番で各々の製品トートPT及び/又は注文トートCTを選び出しても良い。ボット110は、製品トートPT及び/又は注文トートCTが所定の多階層垂直コンベア150Oに搬送されるときに所定の時間まで選び出した製品トートPT及び/又は注文トートCTと共にピッキング通路及び搬送(転送)デッキ(例えば、巡回搬送デッキ)を横切っても良い。コンテナの第2の仕分けでは、コンテナが多階層垂直コンベア150O上にあると、製品トートPT及び/又は注文トートCTがアウトフィード搬送ステーション170Oに搬送されるときに所定の時間まで製品トートPT及び/又は注文トートCT等のコンテナはコンベアの周りを巡回しても良い。なお、モジュール20に配送されたコンテナの順番は例えば、任意の適切なピッキングルールに対応しても良い。そのルールは、注文トートが無積載又は1つの種類の商品である場合に顧客の店舗の例えば、通路レイアウト又はその店舗の例えば、特定の場所に対応したアイテムのファミリーグループを組み入れても良い。また、モジュール20に搬送された製品トートPT及び/又は注文トートCTの順番は、例えば、その製品トートPT及び/又は注文トートCTの寸法、重量、耐久性等の製品の特質に対応しても良い。例えば、押しつぶせるアイテムを有するコンテナは、より重くより耐久性のあるアイテムがモジュールに搬送された後、注文トートCTへの載置のためにモジュールに搬送されても良い。」 「【0046】 図1を参照すると、倉庫システム12はインターフェーシングを行う、又は別の方法で補充及び受注処理システム20(例えば、図のように設備内に配置されても良い)に結合されている。よって、倉庫システム12並びに補充及び受注処理20は、倉庫システム12によって生じさせる(ケース及びトートの)倉庫保管配置及び取り出しフロー又はストリームと、補充及び受注処理システム20によって生じさせる(製品ケース又はトート及び注文トートの)補充及び受注処理フロー又はストリームとの両方が、倉庫システム12並びに補充及び受注処理20と動作可能に接続されかつ通信する制御システム(図示せず)によって処理及び制御され得るように実質的に統合されている。実現され得るように、実現のために、店舗や顧客から、所望の注文(1つの以上の注文明細行を有する注文)を選ぶ適切なプログラミング及びコマンドに応答して制御システム120は、適切なコマンドプロトコルを開始して倉庫システムに所望の製品ケース又はトートを取り出させ、それを補充システム20に搬送させる。それで、制御システム120は、注文明細に対応した所望のコンテナが製品のケース/トートPTから選出され、店舗/顧客の注文に対応した注文トートCTに配置されるように補充システム20を動作させることができる。制御システム120及び補充システム20は、更に後述されるように、製品ケース/トートPTから注文トートCTのユニットの最適な選出(ピッキング)及び搬送を生じさせるために構成されている。受注処理シーケンス(例えば、注文トートのフィリング(満たし)のシーケンス)は補充システム20及び制御システム120によって生じされた、それ故、補充システムを供給する倉庫システム取り出しシーケンスは出荷積載シーケンス(すなわち、注文トートが設備からの出荷用のパレット及び/又はトラック上に積まれるシーケンス)から分離されても良い。満杯の注文トートCTは、出荷積載シーケンスに従って取り出しを待っている(例えば、製品ケース/トートの間で分配された、又は分離された場所の)保管場所の倉庫システム12を経由して運ばれて保存されても良い。受注処理シーケンスは、1つの製品トートPTが、以下により詳細に説明されるように、補充システムで複数の注文トートCTを満たすことができるように用意されても良い。従って、複数の注文トートの各々は異なる注文明細行(すなわち、注文トートの各々は異なる店舗に対応することができる)あるが、共通の注文アイテム(全ての注文共通グッドユニット)を有し、複数の注文トートは所望のグッドユニットを含む1つ(又は1以上)の製品ケース/トートから満たされても良い。実現され得るように、これは製品トートPTと注文トートOTとの間に最大の並行性を提供し、それ故、倉庫システム12によって選び出しと取り出しを最小化し、管理システム及び補充システムの動脈を通してトート/ケースの特定の又は最小のフローのスループット(受注)を最大化する。」 「【0050】 開示された実施形態の1つの態様では、注文トート又はコンベヤ34はモジュール20の各補充ステーション24A、24Bと連絡するように配置され、到着の空の注文トートCTである可能性のものを各ワークステーションに搬送しても良い。なお、注文コンベア34は、格納キュー32Qについて上記した方法とほぼ同様の方法で注文トートを一時的に格納するためにコンベア34の任意の適切な部分に1つ以上の収納キュー34Qを配置させても良い。図6、図6A、及び図7Cに最も良く示されたように、注文コンベア34は、各ワークステーションの両方(例えば左及び右)の側部と連絡し、注文トートCTがフィリングのために停止される各ワークステーションの両方の左右側部に各々ステーション34SI,34SO(以下により詳細に説明される)を有している。実現され得るように、注文コンベア34は、間違ったキューの注文トートがワークステーション24のようにフィリングのために適当な位置又はシーケンスに置かれるように、間違ったキューの注文トートがコンベア34上の注文トートの流れを邪魔することなくほぼ1つ以上のループの周りを移動することができるように、コンベア32について上記した配置と同様にループ状の配置を有しても良い。開示された実施形態の態様では、製品コンベア32及び注文コンベア34は、図7~図7Cに示されたように、ワークステーションの前面と呼ばれている部分を横切って延びる製品コンベア32と、ワークステーションの両方の左及び右側部に沿って延びる注文コンベア34とにより、(少なくともワークステーションで)垂直方向にオフセットされても良い。実現され得るように、注文コンベア34は、1つの態様では、追加のアイテムが注文トートCTの初期フィリング後、注文トートCTに加えられるべき場合に注文トートCTを保管エリア130からワークステーション24A,24Bに戻すべく搬送することができるように搬送ステーション170Oを介して多階層垂直コンベア150Oに接続されている入力34Iを含む。別の態様では、入力34Iは、ワークステーション24A,24Bに空の注文トートを供給するためにトート供給エリア(図示せず)に任意の適切な方法で接続されても良い。コンベヤ34は、例えば、保管エリア130への誘導のために搬送ステーション170Iを介してコンベア150Iに満杯の注文トートCTを制御する出力340を有しても良い。出力340は、適切なコンベア経路を介するように任意の適切な方法でコンベア150Iの各々に接続されても良い。それによって各モジュール20から出力された注文トートCTを、コンベア150Iのいずれか1つを用いて保管エリア130に誘導することができる(例えば、各コンベア150Iは各モジュール20及びワークステーション24に共通している)。実現され得るように、また、出力340は、例えば、顧客に満杯の注文トートCTを出荷するために満杯の注文トートCTをステージングエリアに実質的に直接搬送する注文ステージングコンベヤ40に接続されても良い。適切な自動化ゲート又はフェンス又は他の方向性装置(例えば、コントローラ120の制御の下で)がコンベア34の異なる部分で所定の経路に沿って注文トートを移動させるために提供されても良い。」 「【0058】 図11を参照して保管及び取出しシステム12の例示的な動作が説明される。上記されたように、製品トートPTは、任意の適切な方法で保管及び取出システムに導入される。(図11、ブロック800)。例えば、製品トートPTは、図2のシステム100等の別の保管及び取出システムから、又は例えば、製造者の配送トラックからの製品トートPT又はケースユニットを提供するステージング領域から搬送されても良い。製品トートPT又はケースユニットは、その中のコンテンツへのアクセスを提供するためにそのトート又はケースユニットの上部を除去するなどによって操作されるようにしても良い。製品トートPTは、例えば、コンベア13等によって任意の適切な方法で保管及び取出しシステム12のインバウンドコンベア150Iに搬送される。(図11、ブロック810)。製品トートは、PTコンベヤ150Iから除去され、保管エリア130内の指定された保管位置に載置されている。(図11、ブロック820)。実現され得るように、ビークル110等の自律走行車は、コンベア150Iと保管エリアとの間で製品トートPTを搬送しても良い。注文が受信されると、その注文を満たすために指定された製品トートPTがワークステーション24の所定の1つ以上への搬送のために例えば、ビークル110によって保管エリアからコンベア150Iに移動させる。ワークステーション24では、アイテムがアクティブな製品トートPTAI,PTAOから削除され、例えば、顧客の注文を満たすために対応する注文トートCTAI,CTAOに載置される。(図11、ブロック840)。なお、上記されたように、日和見主義的な受注処理では、1つの製品トートはその製品トートがワークステーションから除去される前に複数の注文トートを満たすために用いられても良いことに対して、決定論的な受注処理では、1つの製品トートは1つの注文トートだけを満たすために用いられる(例えば、製品トートはアクティブな注文トートが商品トートから指定されたアイテムで満たされたほぼ直後にワークステーションから削除される(図13、ブロック2370参照)が、製品トートが指定された数量を満たすために不足のアイテムを有するときのように製品トートで完全な注文を満たすことなく、製品トートがワークステーションから保管エリアに移動されることが理解されるべきである。コントローラはアイテムが注文トートCTAI,CTAOに既に搬送されている製品トートをコンベア32に搬送させてステーションLH,RHを去るように設定されても良く、それにより指定されたアイテムの注文トートCTAI,CTAOへの搬送を完了するためにそのステーションに他の製品ケースをインデックス付けすることができる。実現され得るように、単一の注文トートにアイテムを搬送するために任意の適切な数の製品トートがステーションLH,RHに搬送されても良い(例えば、注文トートが指定されたアイテム全てで満たされるまで注文トートがアクティブな位置から移動されない場合に、単一の注文トートへのアイテムの搬送はステーションLH,RHから各々の注文トートへのアイテムの搬送である(図13、ブロック2360)が、製品トートで完全な注文を満たすことなく、注文トートがワークステーションから保管エリアに移動されても良いことが理解されるべきである)。上述されたように、製品トートは、顧客注文を満たすべくそのトートからアイテムを要求する任意のワークステーション24にその製品トートを搬送するためにコンベア32のループL1~L3の周りを搬送されても良い。顧客受注処理後、残っているアイテムを有する製品トートはコンベア150I及びビークル110によって保管エリア130に戻すべく搬送される。空の製品トートは例えば、適切なコンベア(例えば、コンベア320)によってワークステーションエリアから除去され、保管エリアに戻されなくても良い。空の製品トートはシステム12内の再使用のためのステージングエリアに搬送されるか又は処分されても良い。満たされた又は部分的に満たされた注文トートはCTは、顧客へ出荷されるべきそのようなときまで保管される場合にはワークステーション24からコンベア150I及びビークル110を介して保管エリアに搬送されても良い。(図11、ブロック840)。実現され得るように、製品トートは、保管エリア130内に配置されることなく、ワークステーション24で満たされた後、出荷エリアに直接搬送されても良い。注文トートCTは、顧客に出荷されるべきときに、ビークル110が保管エリア130から注文トートCTを除去し、それらをコンベア150Oに搬送する。コンベア150Oから注文トートCTは搬送ステーション150O等で、任意の適切な方法で注文ステージングコンベア40に搬送される。注文ステージングコンベア40は注文トートを包装し、注文トートをパレット又は他の出荷コンテナに載置し、又は別の方法で顧客への配送のための輸送手段にその注文トートを載置する等によって任意の適切な方法で出荷するために準備される場合にはその注文トートをステージングエリアに搬送する。(図11、ブロック850)。実現され得るように、コントローラ120、又は他の適切なコントローラは、保管及び取出しシステム12への製品トートPTの誘導、及び顧客注文を満たすためにシステム12内での製品トート及び注文トートの搬送を行うために保管及び取出しシステム12のコンポーネントにコマンドを発するように構成されている。」 イ 引用文献1の記載事項から把握される事項 (ア)段落【0003】、【0005】、【0006】、【0046】の記載によると、引用文献1には、「製品ケースを保管、仕分け、及び搬送する倉庫システム12(【0005】)と、倉庫から地理的に離れている店舗(消費者が様々な商品ユニットを入手することができる小売店等)及び個人を含む顧客の受注処理及び補充のための補充システム20(【0003】、【0005】)と、制御システム120とを有するシステムにおける搬送方法であって、店舗/顧客からの注文に応じて、倉庫システム12に所望の製品ケース又はトートを取り出させ、それを補充システム20に搬送する(【0046】)」方法が記載されている。 (イ)段落【0006】、【0008】、【0033】、【0058】の記載によると、上記(ア)の「倉庫システムの保管及び取出しシステム12は、送り込み移動ステーション170及び送り出し移動ステーション160、多階層垂直コンベア150、保管構造130、複数の搬送ロボット110を含み、保管構造130は複数階層の保管ラックモジュールを含み(【0006】)、当該階層の各々は、それぞれ、保管ロケーションを含み、当該保管ロケーションは、製品ケース、製品トートPT、及び注文トートCTなどのケースを収容する」(【0008】)ものであり、「搬送ロボット110及び多階層垂直コンベア150は、入庫移動及び出庫移動に使用され(【0006】)、配送トラックからの製品トートPT又はケースユニットを提供するステージングエリアから(【0058】)、製品トートPTを予め決められた保管領域に載置する(【0033】)」ものである。 (ウ)段落【0007】、【0040】、【0041】、【0046】、【0058】の記載によると、上記(ア)の注文に応じた搬送は、 「制御システム120は、店舗や顧客からの注文に応じて、倉庫システム12に所望の製品ケース又はトートを取り出させ、補充システム20に搬送させ、所望のコンテナが製品のケース/トートPTからピックされ、注文トートCTに配置されるように補充システム20を動作させ(【0046】、【0058】)、保管システム100の外部へケースユニットを移動する場合、搬送ロボット110及び多階層垂直コンベア150は(【0007】)、保管及び取出システム12から外部に注文トートCTを移動させ、ステージングコンベア40を介して顧客への配送のためにステージングエリアに搬送する(【0058】)」ものである。 ウ 引用発明 上記イより、引用文献1には、以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。 製品ケースを保管、仕分け、及び搬送する倉庫システム12と、倉庫から地理的に離れている店舗(消費者が様々な商品ユニットを入手することができる小売店等)及び個人を含む顧客の受注処理及び補充のための補充システム20と、制御システム120とを有するシステムにおける搬送方法であって、店舗/顧客からの注文に応じて、倉庫システム12に所望の製品ケース又はトートを取り出させ、それを補充システム20に搬送させる方法において、 倉庫システム12の保管及び取出しシステム12は、送り込み移動ステーション170及び送り出し移動ステーション160、多階層垂直コンベア150、保管構造130、複数の搬送ロボット110を含み、保管構造130は複数階層の保管ラックモジュールを含み、当該階層の各々は、それぞれ、保管ロケーションを含み、当該保管ロケーションは、製品ケース、製品トートPT、及び注文トートCTなどのケースを収容し、搬送ロボット110及び多階層垂直コンベア150は、入庫移動及び出庫移動に使用され、配送トラックからの製品トートPT又はケースユニットを提供するステージングエリアから、製品トートPTを予め決められた保管領域に載置し、 制御システム120は、店舗や顧客からの注文に応じて、倉庫システム12に所望の製品ケース又はトートを取り出させ、補充システム20に搬送させ、所望のコンテナが製品のケース/トートPTからピックされ、注文トートCTに配置されるように補充システム20を動作させ、保管システム100の外部へケースユニットを移動する場合、搬送ロボット110及び多階層垂直コンベアは、保管及び取出システムから外部に注文トートCTを移動させ、ステージングコンベア40を介して顧客への配送のためにステージングエリアに搬送する、 方法。 (2)引用文献2(米国特許出願公開第2014/0288696号明細書)について ア 引用文献2の記載事項 当審拒絶理由において、引用した引用文献2には、以下のとおりの記載がある。当審訳中の下線は、注目箇所である。 「[0006] The broad field of each-picking within retail supply chains can be viewed as comprising two distinct application domains: (1) store-replenishment applications, in which the orders are placed by retail stores and the picked eaches are delivered to those stores and placed on shelves to be selected and purchased by customers in the stores, and (2) direct-to-consumer applications, in which the orders are placed by end users and the picked eaches are delivered directly to those end users. In both domains, an order consists of a series of order-lines, each order-line specifying a particular product (or stock keeping unit or simply SKU) and a quantity (number of eaches) of that product to be delivered. However, there are several important differences in the operational metrics of applications within these two domains. Store-replenishment applications typically have many fewer orders than direct-to-consumer applications (as there are many fewer stores than end users), but the average number of order-lines per order is much higher for store-replenishment orders than for typical direct-to-consumer order. Also, the average number of units per order line is far greater for store-replenishment orders than for direct-to-consumer orders (because stores are buying units to sell to many customers whereas consumers are buying for their individual use). And most importantly, the total number of order lines for a given SKU (order-lines per SKU), relative to total order lines to be filled during a given time period, is much higher in the store-replenishment domain than in the direct-to-consumer domain. This is because stores typically carry very similar assortments and order more SKUs in each order, making it much more likely that a given SKU will be included in a relatively high percentage of orders, whereas consumers have diverse tastes and preferences and are ordering fewer SKUs, making it more likely that a given SKU will be contained in a relatively low percentage of orders. [0007] These last two metricsunits per order-line and order-lines per SKUare factors in the design an each-picking system, and the differences in these metrics between the two domains typically results in very different system designs. It is an object of the disclosed embodiment to be highly cost-efficient and effective in both domains of each-picking, but to provide design flexibility that allows the configuration to be optimized for the application based on operational metrics. As a result, in different aspects of the disclosed embodiment, the system configuration may be one optimized for each domain as will be discussed further below.」 (当審訳) [0006]小売サプライチェーン内の各ピッキングの広い分野は、2つの異なるアプリケーション領域からなると見なすことができる:(1)店舗補充アプリケーション、すなわち、注文は小売店舗によって行われ、ピックされたイーチはそれらの店舗に届けられ、店舗内の顧客によって選択及び購入されるように棚に置かれる、及び(2)消費者への直接アプリケーション、すなわち注文はエンドユーザによって行われ、ピックされたイーチはそれらのエンドユーザへ直接届けられる、である。どちらの領域でも、注文は一連の注文行からなり、各注文行には特定の商品(または在庫管理単位、単にSKU)とその商品の数量(each数)が指定される。しかし、この2つの領域内のアプリケーションの運用指標には、いくつかの重要な違いがある。店舗補充アプリケーションは、一般的に消費者直販アプリケーションよりも注文数が少ないが(エンドユーザーよりも店舗の数が少ないため)、店舗補充注文の1注文当たりの平均注文行数は、消費者直販の典型的な注文よりもはるかに多くなる。また、1つのオーダーラインあたりの平均ユニット数は、消費者直販のオーダーよりも店舗補充オーダーの方がはるかに多い(店舗は多くの顧客に販売するためにユニットを購入するのに対し、消費者は個人で使用するために購入するためである)。そして最も重要なことは、与えられたSKUの注文行の総数(SKUあたりの注文行数)は、与えられた期間中に満たされるべき注文行の総数と比較して、消費者直販の領域よりも店舗補充の領域ではるかに高いということである。これは、店舗では通常、非常に類似した品揃えを取り扱い、各注文でより多くのSKUを注文するため、あるSKUが注文の比較的高い割合で含まれる可能性が非常に高くなるのに対し、消費者は味や好みが多様で、注文するSKUが少なくなり、あるSKUが注文の比較的低い割合で含まれる可能性がより高くなるためである。 [0007]これらの最後の2つの測定基準は、各ピッキングシステムの設計における要因であり、2つの領域間のこれらの測定基準の違いは、典型的には、非常に異なるシステム設計をもたらす。開示される実施形態の目的は、各ピッキングの両方の領域において高いコスト効率及び効果を有しながら、運用指標に基づいて構成をアプリケーションに最適化することができる設計の柔軟性を提供することである。その結果、開示された実施形態の異なる態様において、システム構成は、以下でさらに議論されるように、各ドメインに対して最適化されたものであってよい。 「[0025] Product Totes (hereinafter referred to as P-Totes) containing the picking stock of eaches used to fulfill orders; Order Totes (hereinafter referred to as O-Totes) containing the eaches picked to fulfill orders;」 (当審訳) [0025]製品トート(以下”Pトート”という)は、注文を満たすために使用されるピッキングされるイーチの在庫を含み、注文トート(以下”Oトート”という)は、注文を満たすためにピッキングされたイーチを含む。 「[0037] FIG. 1 shows several views illustrating aspects of a representative Tote T. The exemplary Tote T may serve either as a P-Tote, or O-Tote as will be described further below. The function of the P-Tote is to hold eaches that comprise the picking stock in the system available for use in filling customer orders. To simplify the design of the entire system in the various aspects of the disclosed embodiment, all P-Totes are similar size, i.e. have similar exterior dimensions. The eaches are loaded into the P-Totes outside the system by manual or automated means, so P-Totes enter the system already loaded with eaches to replenish the picking stock. [0038] FIG. 1 is a drawing of a simple P-Tote, may be for example of a six-sided container in the shape of a rectangular solid with an open top and a single interior storage compartment. This configuration of P-Tote may be appropriate for storing eaches of a single SKU, as may in practice be typical for faster-moving SKUs. However, it is highly desirable to be able to store more than one SKU in a single P-Tote in order to maximize storage density, minimize the required number of P-Totes, and thereby enable the economical stocking of slower-moving SKUs. Towards that end, the interior volume of the P-Tote can be partitioned into multiple storage compartments either by fixed-wall partitions or by movable walls to enable each tote's configuration of storage compartments to be changed. In alternate aspects, the P-Tote is simply a frame that is a carrier of one or more variably-sized, removable sub-totes that actually hold the eaches and can easily be moved from one P-Tote frame to another (by automated means) in order to consolidate storage in as few P-Totes as possible.」 (当審訳) [0037]図1は、代表的なトートTの側面を示すいくつかの図である。例示的なトートTは、以下でさらに説明されるように、Pトート、またはOトートのいずれかとして機能することができる。Pトートの機能は、顧客注文を満たす際に使用可能なシステム内のピッキングストックを構成するイーチを保持することである。開示された実施形態の様々な態様におけるシステム全体の設計を単純化するために、全てのPトートは、同様のサイズ、すなわち、同様の外形寸法を有する。イーチは、手動または自動化された手段によってシステムの外でPトートに装填されるので、Pトートは、ピッキングストックを補充するためにイーチを既に装填した状態でシステムに入る。 [0038]図1は、単純なPトートの図面であり、例えば、開放された上部と単一の内部貯蔵区画を有する矩形立体の形状の6面コンテナのものであってよい。Pトートのこの構成は、より速く移動するSKUのために実際に典型的であり得るように、単一のSKUのイーチを格納するために適切であり得る。しかし、収納密度を最大にし、必要なPトートの数を最小にし、それによって動きの遅いSKUの経済的なストックを可能にするために、1つのPトートに複数のSKUを収納できることが非常に望まれる。この目的のために、Pトートの内部容積は、固定壁の仕切りまたは可動壁によって複数の収納区画に仕切られ、各トートの収納区画の構成を変更できるようにすることができる。代替の態様では、Pトートは、できるだけ少ないPトートに収納をまとめるために、実際にイーチを収納する1つ以上の可変サイズの取り外し可能なサブトートのキャリアであるフレームであり、(自動化手段によって)あるPトートのフレームから別のフレームに容易に移動させることができる。 「[0039] Whatever the interior configuration, in the exemplary embodiment of the P-Tote, an exterior feature is the presence of handles T2 on each (long) side T4 of the tote. These handles may used by robots within the system in the transfer of the totes between the robot and either a rack within the TSS or a platform on the CVC, as explained in more detail below. In one aspect of the disclosed embodiment, the two handles are at different elevations along the height of the tote so that when totes are placed into storage in similar orientations, the handles on adjacent totes can overlap each other in vertical space (i.e. one above the other). This arrangement makes it possible for totes to be spaced more closely together without interference between adjacent handles, thereby maximizing storage density. The difference in elevation between the two adjacent handles may be greater than the height of the telescoping transfer arms of the R-Bot (see below) so that an arm can be extended in the space below the topmost handle without interference by the lower handle.」 (当審訳) [0039]内部構成がどうであれ、Pトートの例示的な実施形態では、外観上の特徴は、トートの各(長)辺T4上にハンドルT2が存在することである。これらのハンドルは、以下でより詳細に説明するように、ロボットとTSS内のラック又はCVC上のプラットフォームのいずれかとの間のトートの移送において、システム内のロボットによって使用され得る。開示された実施形態の一態様では、2つのハンドルは、トートが同様の向きで収納に置かれるとき、隣接するトート上のハンドルが垂直空間において互いに重なり得るように、トートの高さに沿って異なる高さにある(すなわち、一方が他方の上にある)。この配置により、隣接するハンドル同士が干渉することなく、トートをより密に配置することが可能となり、収納密度を最大化することができる。隣接する2つのハンドルの間の高低差は、R-Botの伸縮式搬送アーム(後述)の高さより大きくてもよく、これにより、アームは、下のハンドルに干渉されることなく、最上段のハンドルの下の空間に伸長することができる。 「[0121] In FIG. 8, the load-carriers are mounted on the main body such that they can be rotated. This rotation is used to position the empty load carriers to receive eaches sequentially at the Workstation, and again at the destination O-Tote to position the appropriate load-carrier above the target O-Tote (or sub-tote therein) so it can drop down and release the load of eaches. In the drawing in FIG. 8, the load-carrier is shown simply as a rigid container with a bottom surface that can slide open to release the contained eaches, but the design of the load-carriers may be varied based on maximum size of the desired load and the accuracy and precision desired of the drop/release procedure. Like their larger R-Bot cousins, E-Bots are electrically powered through a combination of stored power via onboard ultracaps and electrified rail (either conductive or inductive), which may be most logically installed in the track at the workstations so the bots could be charging as they wait in queue and in put-position to receive eaches.」 (当審訳) [0121]図8において、ロードキャリアは、回転できるようにメインボディに取り付けられている。この回転は、ワークステーションで順次イーチを受け取るために空のロードキャリアを位置決めするために使用され、目的地のOトートで再び、適切なロードキャリアを目的地のOトート(又はその中のサブトート)の上に位置付け、それが落下してイーチの荷重を解放できるようにするために用いられる。図8では、ロードキャリアは、収容されたイーチを放出するためにスライドして開くことができる底面を有する剛体容器として単純に示されているが、ロードキャリアの設計は、所望のロードの最大サイズおよび落下/放出手順の所望の精度および精密さに基づいて変化させることができる。E-Botは、大型のR-Botと同様に、搭載された電気二重層キャパシタによる蓄電と電力供給レール(導電性または誘導性のいずれか)の組み合わせによって電力を供給される。最も論理的には、ワークステーションの軌道に設置され、ボットが待ち行列に並びながら充電して、イーチを受け取る位置で待機できるようになるだろう。 イ 引用文献2記載の技術事項 上記アより、引用文献2には、次の技術事項(以下「引用文献2記載事項」という。)が記載されている。 Pトート(製品トート)は、動きの速いSKU(在庫管理単位)の製品については単一の貯蔵区間を有するが、動きの遅い複数のSKUの製品を収納できるように、Pトートの内部を区切るようにすることが望まれ、固定壁の仕切りまたは可動壁によって複数の収納区画に仕切ること 2 本願発明1について (1)対比 本願発明1と引用発明を対比する。 ア 引用発明は、「店舗/顧客からの注文に応じて」「倉庫から地理的に離れている」店舗に商品等を搬送する方法であるから、本願発明1と同様の「商品を物理的店舗位置に供給する方法」であるといえる。 イ 引用発明の「倉庫」は、本願発明1の「流通センター(DC)」に相当し、引用発明は、「搬送ロボット110及び多階層垂直コンベア150は、入庫移動及び出庫移動に使用され、配送トラックからの製品トートPT又はケースユニットを提供するステージングエリアから、製品トートPTを予め決められた保管領域に載置」するから、引用発明の倉庫の「ステージングエリア」において、「配送トラックからの製品トートPT又はケースユニット」が提供されることは、本願発明1の「複数の商品を流通センター(DC)で受け取るステップ」に相当する。 ウ 引用発明の「複数の搬送ロボット110」は、制御システム120により制御されることは明らかであるから、引用発明の制御システム120により制御される「搬送ロボット110」は、本願発明1の「コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボット」に相当する。 そして、引用発明の、配送トラックから持ち込まれた製品トートPTをステージングエリアから、保管構造130の保管領域に、搬送ロボット110及多階層垂直コンベア150により搬送、載置することと、本願発明1の「前記DCで受け取った前記複数の商品のうちの1又は2以上の商品を、注文トート内に収まるように構成された1又は2以上のサブトートに移送するステップであって、前記1又は2以上の商品を受け取った前記1又は2以上のサブトートの構成は、前記物理的店舗位置での前記1又は2以上の商品の販売速度によって決定づけられる、ステップ」は、「前記DCで受け取った前記複数の商品のうちの1又は2以上の商品を移送するステップ」である点で共通する。 エ 引用発明の顧客への配送のためにトートが移動される「ステージングエリア」は、本願発明1の「前記物理的店舗位置に出荷するための出荷エリア」に相当する。 そして、引用発明の「制御システム120は、店舗や顧客からの注文に応じて、倉庫システム12に所望の製品ケース又はトートを取り出させ、補充システム20に搬送させ、所望のコンテナが製品のケース/トートPTからピックされ、注文トートCTに配置されるように補充システム20を動作させ、保管システム100の外部へケースユニットを移動する場合、搬送ロボット110及び多階層垂直コンベア150は、保管及び取出システム12から外部に注文トートCTを移動させ、ステージングコンベア40を介して顧客への配送のためにステージングエリアに搬送する」ことと、本願発明1の「コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記1又は2以上のサブトートを有する注文トートを、出荷エリアに移送するステップであって、前記出荷エリアは前記サブトートを前記DCから前記物理的店舗位置に出荷するためのエリアであるステップ」であって、「前記物理的店舗位置に出荷される前記DCの出荷エリア内の注文トートは、前記物理的店舗位置の販売速度に対応する商品のグループをともなう前記1又は2以上のサブトートのうちのサブトートを含む」ことは、「コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、注文トートを、出荷エリアに移送するステップであって、前記出荷エリアはトートを前記DCから前記物理的店舗位置に出荷するためのエリアであるステップ」である点で共通する。 (2)一致点、相違点 上記(1)より、本願発明1と引用発明は、次の一致点、相違点を有する。 [一致点] 商品を物理的店舗位置に供給する方法であって、 複数の商品を流通センター(DC)で受け取るステップと、 コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記DCで受け取った前記複数の商品のうちの1又は2以上の商品を移送するステップと、 コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、注文トートを、出荷エリアに移送するステップであって、前記出荷エリアはトートを前記DCから前記物理的店舗位置に出荷するためのエリアであるステップと、 を含む、方法。 [相違点] (相違点1) 本願発明1では、注文トート内に収まるように構成されたサブトートを有し、サブトートの構成は商品の販売速度によって決定付けられるのに対し、引用発明ではサブトートを有しない点。 (相違点2) DCで受け取った複数の商品が、本願発明1では、注文トートに収まるように構成されたサブトートに移送されるのに対し、引用発明ではケース又は製品トートの状態で移送され、商品が(サブ)トートに移送されるものではない点。 (相違点3) 出荷エリアに移送される注文トートが、本願発明1では、サブトートを有する注文トートであり、出荷エリア内の注文トートは、物理的店舗位置の販売速度に対応する商品のグループをともなうサブトートを含むのに対し、引用発明ではそうではない点。 (3)相違点についての判断 ア 上記(相違点1)~(相違点3)について、まとめて検討する。 上記の引用文献2記載事項によると、動きの速いSKUの製品、すなわち、店舗での商品の単位期間あたりの販売量が多いものについては製品トートを区切らずに使用し、動きの遅いSKUの製品、すなわち、店舗での商品の単位期間あたりの販売量が少ないものについては、製品トートの容量を小さい区間に区切ることにより、製品トートを効率よく使うことができることを理解できる。 しかしながら、引用文献1、引用文献2には、注文トート内に収まるように構成されたサブトートは記載されておらず、サブトートに、DCで受け取った複数の商品を移送すること、及び、サブトートを有する注文トートを出荷エリアに移送することが当業者にとって容易に想到し得た事項であるとはいえない。 イ 小括 よって、本願発明1は、引用発明及び引用文献2記載事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。 2 本願発明2~9について 本願発明2~9は、本願発明1の相違点1~相違点3に係る構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2記載事項に基づいて容易に発明をすることができたものとはいえない。 3 本願発明10について (1)対比 本願発明10と引用発明を対比する。 ア 引用発明は、「店舗/顧客からの注文に応じて」「倉庫から地理的に離れている」店舗に商品等を搬送する方法であるから、本願発明10と同様の「商品を物理的店舗位置に供給する方法」であるといえる。 イ 引用発明の「倉庫」は、本願発明10の「流通センター(DC)」に相当し、引用発明は、「搬送ロボット及び多階層垂直コンベアは、入庫移動及び出庫移動に使用され、配送トラックからの製品トートPT又はケースユニットを提供するステージングエリアから、製品トートPTを予め決められた保管領域に載置」するから、引用発明の倉庫の「ステージングエリア」において、「配送トラックからの製品トートPT又はケースユニット」が提供されることは、本願発明10の「複数の商品を流通センター(DC)で受け取るステップ」に相当する。 ウ 引用発明の「複数の搬送ロボット110」は、制御システムにより制御されることは明らかであるから、引用発明の制御システムにより制御される「搬送ロボット110」は、本願発明10の「コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボット」に相当する。 そして、引用発明の、配送トラックから持ち込まれた製品トートPTをステージングエリアから、保管構造130の保管領域に、搬送ロボット及多階層垂直コンベアにより搬送、載置することと、本願発明10の「コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記複数の商品を異なるサイズの複数のサブトートに移送するステップ」は、「コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記複数の商品を移送するステップ」である点で共通する。 エ 引用発明の「制御システム120は、店舗や顧客からの注文に応じては、倉庫システム12に所望の製品ケース又はトートを取り出させ、補充システム20に搬送させ、所望のコンテナが製品のケース/トートPTからピックされ、注文トートCTに配置されるように補充システム20を動作させ」ることと、本願発明10の「コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記複数のサブトートのうちの1又は2以上のサブトートを1又は2以上の注文トートに移送するステップであって、前記1又は2以上のサブトートの1又は2以上のサイズの選択は、前記物理的店舗位置での前記1又は2以上の商品の販売速度によって決定づけられる、ステップ」は、「コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記複数の商品を注文トートに移送するステップ」である点で共通する。 オ 引用発明の顧客への配送のためにトートが移動される「ステージングエリア」は、本願発明1の「前記物理的店舗位置に出荷するための出荷エリア」に相当する。 そして、引用発明の「保管システム100の外部へケースユニットを移動する場合、搬送ロボット110及び多階層垂直コンベアは、保管及び取出システムから外部に注文トートCTを移動させ、ステージングコンベアを介して顧客への配送のためにステージングエリアに搬送する」ことと、本願発明10の「前記少なくとも1つの移動ロボットにより、前記1又は2以上の注文トートを、出荷エリアに移送するステップであって、前記出荷エリアは、前記1又は2以上の注文トート及び前記サブトートを前記DCから前記物理的店舗位置に出荷するためのエリアである、ステップ」は、「前記少なくとも1つの移動ロボットにより、前記1又は2以上の注文トートを、出荷エリアに移送するステップであって、前記出荷エリアは、前記1又は2以上の注文トートを前記DCから前記物理的店舗位置に出荷するためのエリアである、ステップ」である点で共通する。 カ 上記ア~オより、本願発明10と引用発明は、次の一致点、相違点を有する。 [一致点] 商品を物理的店舗位置に供給する方法であって、 複数の商品を流通センター(DC)で受け取るステップと、 コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記複数の商品を移送するステップと、 コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記複数の商品を1又は2以上の注文トートに移送するステップと、 前記少なくとも1つの移動ロボットにより、前記1又は2以上の注文トートを、出荷エリアに移送するステップであって、前記出荷エリアは、前記1又は2以上の注文トートを前記DCから前記物理的店舗位置に出荷するためのエリアである、ステップと、 を含む、方法。 [相違点] (相違点10-1) 本願発明10では、サブトートを有し、サブトートのサイズの選択は、物理的店舗位置での消費の販売速度によって決定づけられるのに対し、引用発明ではサブトートを有しない点。 (相違点10-2) DCで受け取った複数の商品が、本願発明10では、サブトートに移送されるのに対し、引用発明では、ケース又は製品トートの状態で移送され、サブトートに移送されない点。 (相違点10-3) 本願発明10では、サブトートが注文トートに移送され、注文トートが出荷エリアに移送されるのに対し、引用発明では、サブトートを有しないから、このような構成を有していない点。 (2)相違点についての判断 ア 上記(相違点10-1)~(相違点10-3)について、まとめて検討する。 上記の引用文献2記載事項によると、動きの速いSKUの製品、すなわち、店舗での商品の単位期間あたりの販売量が多いものについては製品トートを区切らずに使用し、動きの遅いSKUの製品、すなわち、店舗での商品の単位期間あたりの販売量が少ないものについては、製品トートの容量を小さい区間に区切ることにより、製品トートを効率よく使うことができることを理解できる。 しかしながら、引用文献1、引用文献2には、サブトートは記載されておらず、サブトートに、DCで受け取った複数の商品を移送すること、及び、サブトートを注文トートに移送すること、サブトートを有する注文トートを出荷エリアに移送することが当業者にとって容易に想到し得た事項であるとはいえない。 イ 小括 よって、本願発明10は、引用発明及び引用文献2記載事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。 4 本願発明11~19について 本願発明11~19は、本願発明10の相違点10-1~相違点10-3に係る構成を備えるものであるから、本願発明10と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2記載事項に基づいて容易に発明をすることができたものとはいえない。 第6 当審拒絶理由 理由1 特許法第36条第6項第2号(明確性)について 令和5年6月2日に提出された手続補正書による補正により、補正前の請求項1の「コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記1又は2以上のサブトートを有するトートを、前記サブトートを前記DCから前記物理的店舗位置に出荷するための出荷エリアに移送するステップと、」は、「コンピュータにより制御される少なくとも1つの移動ロボットにより、前記1又は2以上のサブトートを有する注文トートを、出荷エリアに移送するステップであって、前記出荷エリアは前記サブトートを前記DCから前記物理的店舗位置に出荷するためのエリアであるステップ」と補正され、補正前の請求項10の「前記少なくとも1つの移動ロボットにより、前記1又は2以上の注文トートを、前記1又は2以上の注文トート及び前記サブトートを前記DCから前記物理的店舗位置に出荷するための出荷エリアに移送するステップ」は、「前記少なくとも1つの移動ロボットにより、前記1又は2以上の注文トートを、出荷エリアに移送するステップであって、前記出荷エリアは、前記1又は2以上の注文トート及び前記サブトートを前記DCから前記物理的店舗位置に出荷するためのエリアである、ステップ」と補正された。 これにより、本願発明1及び本願発明10において、移動ロボットにより出荷エリアに「注文トート」が移送されることが明確となった。 第7 原査定について (理由1:明確性)特許法第36条第6項第2号について 審判請求時の誤訳訂正書による補正により、請求項1~19において、補正前の「移動速度」が「販売速度」と補正された。これにより、請求項1~19の「速度」が、「商品の販売速度」を意味することが明確となった。 (理由3:進歩性)特許法第29条第2項について 原査定の理由3は、請求項1~19について上記引用文献1、2に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないというものである。しかしながら、上記第5のとおり、本願発明1~19は、引用発明及び引用文献2記載事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。したがって、原査定を維持することはできない。 第8 むすび 以上のとおり、本願発明1~19は、引用発明及び引用文献2記載事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。 また、本願の特許請求の範囲の記載は明確である。 したがって、原査定の理由及び当審拒絶理由によっては、本願を拒絶することはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。

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2021-012887

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