商標異議申立
2022-900525
ジュベス、ジューベス、ジュベズ、ジューベズ、ジューブズ
- 審判番号
- 2022-900525
- 法域
- 商標
- 審判種別
- 異議申立(異議の決定)
- 出願番号
- 商願2022-039364
- 登録番号
- 6628945
- 請求日
- 2022年12月23日
- 審決日
- 2023年10月24日
- 公報発行日
- 2023年11月24日
- 結論
- 維持
- 当事者
- 【権利者】ピーティー. ケオング ヌサンタラ アバディ
- 【権利者代理人】弁理士法人東海特許事務所
- 【異議申立人】フベル アリメンタシオン エセ.エレ.ウ.
- 【異議申立人代理人】藤田 考晴
- 【異議申立人代理人】川上 美紀
- 【異議申立人代理人】河合 利恵
- 審判長/審判官
- 審判長 大森 友子
- 審判官 高野 和行
- 審判官 小俣 克巳
- 分類
- T1652.261-Y (W30) / T1652.262-Y (W30) / T1652.263-Y (W30)
- 根拠条文(結論部分から自動抽出・参考)
- 商標法4条1項11号商標法43条の2商標法43条の3第4項
- 条文(本文から自動抽出・参考)
- 商標法第4条第1項第11号
- データ出所
- 審決公報(XML)
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登録第6628945号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。
結論
結 論
登録第6628945号商標の商標登録を維持する。
理由
理 由
1 本件商標
本件登録第6628945号商標(以下「本件商標」という。)は、別掲1のとおりの構成からなり、令和4年4月6日に登録出願、第32類「アロエジュース,アロエ飲料(アルコール分を含まないもの),アロエベラジュース,ココナッツジュース,ココナッツを主原料とする清涼飲料,冷凍果実飲料,凍らせた果実を主原料とする清涼飲料,果実飲料,濃縮果実飲料,果実飲料及び果汁,果実風味の清涼飲料,果実風味飲料の製造用シロップ,飲料用野菜ジュース,アルコール分を含まない果汁を含む飲料,飲料製造用のアルコール分を含まない果実エキス,果実飲料(アルコール分を含まないもの)」並びに第29類及び第30類に属する商標登録原簿に記載のとおりの商品を指定商品として、同年9月21日に登録査定、同年10月18日に設定登録されたものである。
2 引用商標
登録異議申立人(以下「申立人」という。)が、本件登録異議の申立ての理由において引用する国際登録第1354470号商標は、別掲2のとおりの構成からなり、2018年12月4日に国際登録出願(事後指定)、第32類「Beers; mineral and aerated waters and other non-alcoholic beverages; fruit beverages and fruit juices; syrups and other preparations for making beverages.」を指定商品として、令和2年5月1日に設定登録され、現に有効に存続しているものである。
3 登録異議の申立ての理由
申立人は、本件商標が商標法第4条第1項第11号に違反して登録されたものであるから、その指定商品中、第32類「全指定商品」(以下「申立商品」という。)の登録は同法第43条の2第1号により取り消されるべきであるとして、その理由を要旨以下のように述べ、証拠方法として甲第1号証及び甲第2号証を提出した。
(1)本件商標と引用商標との対比
本件商標における欧文字「jubes」の構成は、同書、同大、等間隔に表してなり、その構成文字に軽重の差はなく、また、該文字は全体としてまとまりよく一体性をもって構成されるものであって、視覚上、その構成中のいずれかの文字のみが看者に強く印象付けられるものではない。「jubes」の文字からなる英単語等は存在しないことから、該文字からローマ字読みの「ジュベス」の称呼が生じ、特定の観念は生じ得ない。
引用商標における欧文字「Juver」の構成は、同書、同大、等間隔に表してなり、その構成文字に軽重の差はなく、また、該文字は全体としてまとまりよく一体性をもって構成されるものであって、視覚上、その構成中のいずれかの文字のみが看者に強く印象付けられるものではない。「Juver」の文字からなる英単語は存在しないことから、該文字からローマ字読みの「ジュベル」の称呼が生じ、特定の観念は生じ得ない。
本件商標から生じる称呼「ジュベス」と引用商標から生じる称呼「ジュベル」とは、同数音からなり、称呼上最も重要な語頭の2音が共通する。加えて、本件商標から生じる称呼は「ジュベ」が強く発音される一方で「ス」は、非常に弱く発音されるものである。そうすると、弱音「ス」は、強く明瞭に響く「ジュベ」に吸収される結果、聴取されにくいものとなる。本件商標を一気一連に称呼したときには、弱音「ス」の音は容易に聴き落とされ、聴者の記憶や印象にも残らない。
引用商標から生じる称呼も同様に「ジュベ」が強く発音される一方で、「ル」が非常に弱く発音されるものである。そうすると、弱音「ル」は、強く明瞭に響く「ジュベ」に吸収される結果、聴取されにくいものとなる。引用商標を一気一連に称呼したときには、弱音「ル」の音は容易に聴き落とされ、聴者の記憶や印象にも残らない。さらに、「ス」と「ル」は、子音を共通とするため、仮に最後の文字が聴取できたとしても、両者は相紛れるおそれが非常に高いといえる。
このように、本件商標の称呼「ジュベス」と、引用商標の称呼「ジュベル」とは、聞き誤るおそれがあるものであり、称呼上、相紛れるおそれがあるものといえる。
また、観念において、本件商標と引用商標は、いずれも特定の観念を生じないものであるから、観念において相互に比較できない。
上記から、本件商標と引用商標とは、観念において比較することができず、称呼において相紛れる程に類似していることから、取引者、需要者に与える印象、記憶等を総合してみれば、類似の商標といえる。
(2)申立商品と引用商標の指定商品との対比
本件商標と引用商標の指定商品は、同一又は類似のものである。
(3)むすび
上述のとおり、本件商標は、引用商標と類似する商標であって、その指定商品中、申立商品が引用商標に係る指定商品と同一又は類似のものであるから、商標法第4条第1項第11号の規定に違反して登録された商標である。
4 当審の判断
(1)本件商標について
本件商標は、別掲1のとおり、黒色の長方形内に白抜きで「jubes」の欧文字(「ubes」の文字部分は隣の文字と重なるように配置されている。)を横書きしてなるところ、当該文字は、一般の辞書等に載録されている成語とは認められないことから、特定の意味合いを有しない造語といえる。そして、特定の語義を有しない欧文字からなる商標については、我が国において広く親しまれている英語風又はローマ字風の発音をもって称呼されるのが一般的といえるから、本願商標は、その構成文字に相応して「ジュベス」の称呼を生じ、特定の観念を生じないものである。
(2)引用商標について
引用商標は、別掲2のとおり、上部に緑色の1葉の葉を有する赤色の果実を模したような楕円状の図形内に白抜きで「Juver」の欧文字を横書きした構成よりなるところ、当該文字は、一般の辞書等に載録されている成語とは認められないことから、特定の意味合いを有しない造語といえる。そして、特定の語義を有しない欧文字からなる商標については、我が国において広く親しまれている英語風又はローマ字風の発音をもって称呼されるのが一般的といえるから、本願商標は、その構成文字に相応して「ジュベル」の称呼を生じ、特定の観念を生じないものである。
また、図形部分から特定の称呼及び観念は生じない。
(3)本件商標と引用商標との類否について
本件商標と引用商標の構成は、それぞれ上記(1)及び(2)のとおりであるところ、両者の外観を比較すると、その図形部分が明確に異なり、また、両者の構成文字部分においても、語頭の「j(J)」が大文字と小文字の差異、3文字目において「b」と「v」の文字の差異及び5文字目において「s」と「r」の文字の差異を有するところ、全体で5文字という比較的短い文字数からなる両者において、該構成文字の差異も視覚的印象に与える影響は小さいものとはいえないから、外観全体として相紛れるおそれのないものとみるのが相当である。
次に、称呼を比較すると、両者は、語頭の「ジュベ」の音を共通にするとしても、語尾の「ス」と「ル」の音に差異を有するところ、全体で3音という短い両称呼にあって、該差異が称呼全体に与える影響は決して小さいものということはできず、明瞭に聴別し得るものである。
さらに、観念においては、いずれも特定の観念を生じないから、比較できないものである。
したがって、これらを総合して判断すれば、本件商標と引用商標とは、観念において比較できないとしても、外観及び称呼において相紛れるおそれのない非類似の商標というのが相当である。
以上のとおり、本件商標と引用商標は非類似の商標であるから、申立商品と引用商標の指定商品とが同一又は類似する商品であるとしても、本件商標は商標法第4条第1項第11号に該当しない。
(4)まとめ
以上のとおり、本件商標は、その指定商品中、申立商品について、商標法第4条第1項第11号に該当するものではなく、その登録は同条第1項の規定に違反してされたものとはいえず、他に同法第43条の2各号に該当するというべき事情も見いだせないから、同法第43条の3第4項の規定に基づき、その登録を維持すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
審決本文(J-PlatPat)
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