2022-020812
空気調和機
- 審判番号
- 2022-020812
- 法域
- 特許
- 審判種別
- 拒絶査定不服審判(拒絶査定不服の審決)
- 出願番号
- 特願2018-144192外部サイト(J-PlatPat)へ移動します
- 請求日
- 2022年12月22日
- 審決日
- 2023年10月02日
- 公報発行日
- 2023年10月27日
- 結論
- 原査定取消(特許/登録すべき)
- 当事者
- 【請求人】株式会社富士通ゼネラル
- 分類
- P18 .121-WY (F24F)
- 条文(本文から自動抽出・参考)
- 特許法第29条第2項
- データ出所
- 審決公報(XML)
事件の表示
結論
理由
目次 ▾ 10項目
第1 手続の経緯
本願は、平成30年7月31日の出願であって、その手続の経緯は以下のとおりのものである。
令和4年 4月19日付け 拒絶理由通知
令和4年 6月24日 意見書、手続補正書の提出
令和4年 9月22日付け 拒絶査定(以下、「原査定」という。)
令和4年12月22日 審判請求書の提出
第2 原査定の概要
原査定の概要は次のとおりである。
(進歩性)この出願の請求項1に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
記
<引用文献等一覧>
1.特開2011-158183号公報
2.米国特許出願公開第2012/0179297号明細書
第3 本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、令和4年6月24日の手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される以下のとおりのものである。
「【請求項1】天気予報の情報を配信する配信手段と通信接続された空気調和機であって、前記空気調和機は、外気温センサとファンを備えた室外機を備え、前記室外機は、前記配信手段から前記空気調和機が設置された地域に関する天気予報のデータが入力され、前記外気温センサから現在の外気温が入力され、現在の時刻と対応する前記天気予報のデータの内容が雨又は雪で、かつ、入力された前記外気温が予め定めた温度閾値以下、かつ、前記天気予報のデータにおける風速が予め定めた風速閾値以上となる回転条件が成立した場合に前記ファンを回転させる着氷防止手段を備えたことを特徴とする空気調和機。」
第4 引用文献
1 引用文献1
原査定に引用された引用文献1には、以下の記載がある(下線は、理解の一助のために当審が付与した。以下同様。)。
(1)引用文献1の記載
ア「【0001】
本発明は、雪や氷による室外ファンの破損防止に好適な室外機および空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
冬季に積雪がある地方では空気調和機の室外機に雪が吹き込む場合があり、室外機に吹き込んだ雪や、室外ファン(室外機に設けられたファン)に付着した雪や、氷柱等が原因となり、室外ファンの破損がしばしば発生することが知られている。
【0003】
この問題を解決する方法として、室外ファンを間欠的に回転させて、室外機への雪の吹き込みや、室外ファンへの雪の付着を防止する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。」
イ「【0034】
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図7を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る空気調和機を示す斜視図、図2は図1の室外機ユニットの構成を示す斜視図である。
空気調和機10は、図1に示すように、室内機20と、室外機30とを備えている。これら室内機20および室外機30は、冷媒が導通する冷媒配管40や、図示しない電気配線等により接続されている。冷媒配管40は2本備えられており、冷媒は、一方において室内機20から室外機30へ、また他方において室外機30から室内機20へと流れることになる。」
ウ「【0037】
室外機30には、図1または図2に示すように、筐体31内に室外熱交換器32、室外ファン(室外送風部)33、圧縮機34、ドレンパン(排水部)41、ヒータ(加熱部)42、および、制御部43が納められた電装箱50等が備えられている。室外機30には、図2から図4に示すように、略中央に室外機30内の空間を2つに分けるバッフルプレート35が設けられている。」
エ「【0045】
図5は、図2の制御部の構成を説明するブロック図である。
制御部43は、図5に示すように、室外ファン33の回転や、ヒータ42における発熱などを制御するものである。制御部43は、電装箱50の内部に圧縮機34の回転を制御するインバータ部(図示せず。)等とともに収納されている。
制御部43には、外気温度センサ61により測定された室外空気の温度が入力され、室外ファン33の回転数を制御する制御信号が制御部43から室外ファン33のモータ33bに出力され、ヒータ42における発熱を制御する制御信号が制御部43からヒータ42に出力されている。
制御部43による室外ファン33およびヒータ42の制御については後述する。
【0046】
外気温度センサ61は、室外機30に配置された温度センサであり、熱電対やサーミスタなどの温度を測定する公知の手段であり、特に限定するものではない。」
オ「【0051】
次に、本実施形態の特徴である暖房運転停止中の防雪制御について説明する。
制御部43は、空気調和機10の暖房運転が停止されている場合であって、所定の条件を満たした場合に防雪制御を開始する。本実施形態では、図5に示すように、外気温度センサ61により測定された温度が第1閾値(例えば4℃)以下の時に室外ファン33の間欠運転を開始し、第2閾値(例えば2℃)以下の時にヒータ42の発熱制御を開始する例に適用して説明する。
これは、降雪による雪の吹き込みが発生する可能性が高くなる温度(第1閾値)と、氷が付着する可能性が高くなる温度(第2閾値)とに違いがあるためである。このようにすることで、室外ファン33の間欠運転およびヒータ42の発熱制御を同じ温度で開始する場合と比較して、消費される電力を抑制することができる。」
カ「【0055】
室外ファン33が回転駆動されると、筐体31内に室外熱交換器32から室外ファン33へと抜ける風が生じ、ファンガード36側から筐体31内への雪の吹き込みが抑制、または、防止される。室外ファン33の回転が停止されると、次に、ヒータ42に電力が供給され発熱が開始される。すると、筐体31内、特にドレンパン41の上に積もった雪や、ドレンパン41に付着した氷が、ヒータ42の熱により溶け、室外機の外に排出される。」
キ「
[図:0001402596000001.jpg]
」
ク 段落【0051】、【0055】の記載より、外気温度センサ61により測定された温度が第1閾値(例えば4℃)以下の時に室外ファン33を運転させることで、室外機30内への雪の吹き込みが抑制され、さらに、段落【0001】-【0003】の記載を参酌すれば、室外機30内への雪の吹き込みが抑制されることで、室外ファン33への雪の付着を抑制することが理解できる。
(2)引用発明
上記(1)を総合すると、引用文献1には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されている。
[引用発明]
「空気調和機10であって、空気調和機10は、制御部43と外気温度センサ61と室外ファン33を備えた室外機30を備え、室外機30の制御部43には、外気温度センサ61により測定された室外空気の温度が入力され、外気温度センサ61により測定された温度が第1閾値以下の時に室外ファン33の間欠運転を開始し、室外ファン33への雪の付着を抑制する、空気調和機。」
2 引用文献2
原査定に引用された引用文献2には、以下の記載がある(( )内は当審訳を示す。)。
(1)引用文献2の記載
ア「[0014] As the refrigerating and heating capacity increases, outdoor devices are largely installed at an outer side of a building and are designed to be resistant to external environment conditions, such as rain, or snow. In particular, when it's rainy or snowy and the temperature is low, a fan of the outdoor device may freeze or cause an error, potentially resulting in a system failure, so the outdoor devices may have a freeze prevention function.」
([0014] 冷凍・加熱能力の向上に伴い、室外機は、建物の外側に設置され、外部環境条件、例えば、雨又は雪等に耐性があるように設計されている。具体的には、雨又は雪で温度が低い場合、室外機のファンは凍結又は故障しシステム障害を生じ得る可能性があるので、室外機は凍結防止機能を有することがある。)
イ「[0018] With reference to FIG. 1, an air conditioning system according to an embodiment may include one or more outdoor devices 200 installed at an outer side of a building and configured to perform air conditioning with respect to the building, and an apparatus 100 connected to an external weather information providing server 10 and configured to receive weather information regarding an area in which the one or more outdoor devices 200 is installed, and activate or deactivate a freeze prevention function of the one or more outdoor devices 200 based on the received weather information. The outdoor devices 200 may be connected to indoor devices which may be installed in each room of the building to perform air conditioning.
[0019] The weather information providing server 10 may provide weather information, such as current temperature, current humidity, direction of the wind, wind velocity, weather trends such as whether it is cloudy or sunny, sunrise time or sunset time, highest temperature or lowest temperature, highest humidity or lowest humidity, estimated rainfall, expected snowfall, of an area where the air conditioning system or the outdoor devices are installed.」
([0018] 図1を参照すると、本実施例の空調システムは、建造物の外側に設置され、建物に対する空調を行うように構成された1つ以上の室外機200と、外部の気象情報提供サーバ10に接続されており、1つ以上の室外機200が設置されている地域の気象情報を受信し、受信した気象情報に基づいて、1つ以上の室外機200の有する凍結防止機能を作動または停止するように構成された装置100とを含むことができる。室外機200は、建物内の各部屋に設置可能な室内ユニットに接続されて空調を行うようにしてもよい。
[0019] 気象情報提供サーバ10は、空調システム又は室外機が設置されている領域の、現在の温度、湿度、風向、風速、曇天または晴天のような天候の傾向、日の出時間、日の入り時間、最高温度、最低温度、最高湿度、最低湿度、推定降雨量、推定降雪量などの気象情報を提供することができる。)
ウ「[0021] With reference to FIG. 2, the apparatus 100 may include a first communication module 110 that receives weather information from the weather information providing server 10, a comparison module 120 that compares the weather information and pre-set weather conditions and generates a signal for setting or activating (or for confirming activation of or maintaining activation of), or releasing or deactivating (or for confirming deactivation of or maintaining deactivation of) the freeze prevention function according to the comparison results, and a second communication module 130 that transmits the signal to the one or more outdoor devices 200. The first communication module 110, the comparison module 120, and the second communication module 130 may be provided in the form of or as part of a processor.」
([0021] 図2を参照すると、装置100は、気象情報提供サーバ10から気象情報を受信する第1の通信モジュール110と、前記気象情報と予め設定された気象条件とを比較して、凍結防止機能の設定または作動(又は作動の確認、又は作動の維持)又は停止(又は停止の確認、又は停止の維持)のための信号を生成する比較モジュール120と、上記信号を1つ以上の室外機200に送る第2通信モジュール130とを含むことができる。第1通信部110、比較部120、及び第2の通信モジュール130は、プロセッサの一部として提供されてもよい。)
エ「[0023] The comparison module 120 may compare the weather information received by the first communication module 110 with the pre-set weather conditions. That is, the comparison module 120 may extract information required for activating or deactivating the freeze prevention function from weather information and compare the extracted information with the conditions required for activating or deactivating the freeze prevention function. For example, the comparison module 120 may extract weather information, such as information that the temperature is approximately 4℃. and the humidity is approximately 80% or greater, or information that the temperature is approximately 2℃, a rainfall (snowfall) probability is approximately 90%, and an expected snowfall is approximately 3 cm. Then, the comparison module 120 may compare the extracted weather information with the weather conditions. The weather conditions may include, for example, temperature, humidity, rainfall probability, an amount of rainfall, a probability of precipitation, and/or an amount of precipitation. For example, the weather conditions may be set such that the temperature is approximately 3℃. or lower, and the humidity is approximately 90% or lower. The weather conditions may be set to be different for each outdoor device, and may be previously set by the user, or may be set according to data, such as statistics.」
([0023] 比較モジュール120は、第1の通信モジュール110で受信された気象情報と予め設定された気象条件を比較してもよい。すなわち、比較モジュール120は、気象情報から凍結防止の機能を作動または停止するために必要な情報を抽出し、抽出した情報を、凍結防止の機能を作動又は停止させるために必要とされる条件と比較することができる。例えば、比較モジュール120は、温度が約4℃で、湿度が約80%以上であるという情報や、温度が約2℃で、降水(降雪)確率が約90%で、予測降雪量が約3cmであるという情報のような気象情報を抽出してもよい。そして、比較手段120は、抽出した気象情報を気象条件と比較することができる。上記気象条件は、例えば、温度、湿度、降水確率、降水量、予想確率の精度および/または程度を含んでもよい。例えば、気象条件は、温度が約3℃以下で湿度が約90%以下であると設定されてもよい。天候条件は各室外機で異なるように設定されてもよく、予めユーザによって設定してもよく、あるいは、統計などのデータに応じて設定されてもよい。)
オ「[0029] Each of the outdoor devices 200 may include a control device to perform the freeze prevention function. The control device may include a fan rotated to prevent freezing, an electric motor that drives the fan, an inverter that converts input power and drives the electric motor using the converted power, and a controller that determines whether or not the freeze prevention function has been activated and controls the inverter by comparing state information and operation information of the outdoor devices with pre-set operation conditions. The outdoor device 200 may drive the fan at a certain speed, for example, approximately 850 rpm, for a certain period of time, for example, approximately 120 seconds, in order to prevent freezing. Also, the outdoor device 200 may repeatedly drive the fan at every certain period, for example, every approximately 30 minutes.」
([0029] 室外機200のそれぞれは、凍結防止機能を実行するための制御装置を含んでもよい。制御装置は、凍結を防止するために回転するファンと、ファンを駆動する電動モータと、入力電力を変換し、変換された電力を用いて電動機を駆動するインバータ装置、及び凍結防止機能が作動されているか否かを判断し、室外機の状態情報及び動作情報を比較し、予め設定された動作条件とによってインバータを制御するコントローラとを含むことができる。室外機200は、凍結を防止するために、ファンを一定速度、例えば約850rpmで一定時間、例えば約120秒間駆動してもよい。また、室外機200は、ファンを一定期間毎、例えば30分毎に駆動を繰り返してもよい。)
カ「
[図:0001402596000002.jpg]
」
キ「
[図:0001402596000003.jpg]
」
(2)引用文献2に記載の事項
上記(1)を総合すると、引用文献2には、以下の事項(以下、「引用文献2記載事項」という。)が記載されている。
[引用文献2記載事項]
「室外機200と、外部の気象情報提供サーバ10に接続されており、室外機200が設置されている地域の気象情報を受信し、受信した気象情報に基づいて、室外機200の有する凍結防止機能を作動又は停止するように構成された装置100とを含む空調システムにおいて、装置100は、第1の通信モジュール110であって、気象情報提供サーバ10から現在の温度、風速、曇天または晴天のような天候の傾向、推定降雨量、推定降雪量などの気象情報を受信する第1の通信モジュール110と、比較モジュール120であって、温度が約4℃で、湿度が約80%以上であるという情報や、温度が約2℃で、降水(降雪)確率が約90%で、予測降雪量が約3cmであるという情報のような気象情報と予め設定された気象条件とを比較して、凍結防止機能の作動又は停止のための信号を生成する比較モジュール120と、上記信号を室外機200に送る第2通信モジュール130とを含み、室外機200は、凍結防止機能を実行するための制御装置を含み、制御装置は、凍結を防止するために回転するファンを含む、空調システム。」
第5 対比・判断
本願発明と引用発明とを対比する。
引用発明の「空気調和機10」、「外気温度センサ61」、「室外ファン33」、「室外機30」は、本願発明の「空気調和機」、「外気温センサ」、「ファン」、「室外機」に相当する。
引用発明の「外気温度センサ61により測定された室外空気の温度」は、本願発明の「現在の外気温」に相当する。そして、引用発明において、「室外機30の制御部43には、外気温度センサ61から外気温度センサ61により測定された室外空気の温度が入力され」ることは、本願発明において、「前記室外機」に「前記外気温センサから現在の外気温が入力され」ることに相当する。
引用発明の「第1閾値」は、本願発明の「温度閾値」に相当する。そして、引用発明において、「外気温度センサ61により測定された温度が第1閾値以下の時に室外ファン33の間欠運転を開始」することと、本願発明において、「現在の時刻と対応する前記天気予報のデータの内容が雨又は雪で、かつ、入力された前記外気温が予め定めた温度閾値以下、かつ、前記天気予報のデータにおける風速が予め定めた風速閾値以上となる回転条件が成立した場合に前記ファンを回転させる」こととは、「入力された前記外気温が予め定めた温度閾値以下となる回転条件が成立した場合に前記ファンを回転させる」ことという限りにおいて一致する。
引用発明において、「室外ファン33の間欠運転を開始し、室外ファン33への雪の付着を抑制する」ことは、本願発明において、「ファンを回転させる」ことで「着氷防止」をする「着氷防止手段」を備えることに相当するといえる。
したがって、両者の一致点、相違点は、以下のとおりである。
[一致点]
「空気調和機であって、前記空気調和機は、外気温センサとファンを備えた室外機を備え、前記室外機は、前記外気温センサから現在の外気温が入力され、入力された前記外気温が予め定めた温度閾値以下となる回転条件が成立した場合に前記ファンを回転させる着氷防止手段を備える空気調和機。」
[相違点1]
本願発明は、空気調和機が「天気予報の情報を配信する配信手段と通信接続され」、室外機は「前記配信手段から前記空気調和機が設置された地域に関する天気予報のデータが入力され」るのに対し、引用発明は、そのような構成を有しない点。
[相違点2]
「ファンを回転させる」ための「回転条件」に関して、本願発明は、入力された前記外気温が予め定めた温度閾値以下である点に加えて、「現在の時刻と対応する前記天気予報のデータの内容が雨又は雪」である点及び「前記天気予報のデータにおける風速が予め定めた風速閾値以上」である点を含むのに対し、引用発明は、「外気温度センサ61により測定された温度が第1閾値以下」である点。
以下、相違点について検討する。
事案に鑑みて、まず、相違点2について検討する。
引用文献2記載事項は、「気象情報提供サーバ10から現在の温度、風速、曇天または晴天のような天候の傾向、推定降雨量、推定降雪量などの気象情報を受信」し、「温度が約4℃で、湿度が約80%以上であるという情報や、温度が約2℃で、降水(降雪)確率が約90%で、予測降雪量が約3cmであるという情報のような気象情報と予め設定された気象条件とを比較して、凍結防止機能の作動又は停止のための信号を生成」するものである。一方、風速について、気象情報提供サーバ10が提供する気象情報の中に列挙されているものの(上記第4 2(1)イの段落[0019]を参照。)、所定の風速を閾値としてファンの回転による凍結防止機能を作動させることについて、引用文献2には何ら開示も示唆もなく、かつ、そのことが、当業者にとって自明な技術的事項であると認めるべき特段の事情もない。
したがって、たとえ引用発明に引用文献2記載事項を適用したとしても、相違点2に係る本願発明の発明特定事項を当業者が想到し得たということはできない。
よって、本願発明は、相違点1について検討するまでもなく、引用発明及び引用文献2記載事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。
第6 むすび
以上のとおり、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決本文(J-PlatPat)
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2022-020812